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元スレシンジ「学園都市?」
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シンジ「えっと、ここの路地を曲がって……こっちか」
シンジ「っいて、……コーヒー染みるな」
シンジ「もうすぐ、かな?」
少年のポケットに深々と入っていたはずの財布が誰かに引っ張られるかのように落ちるのを目撃してから数十分。
シンジは学生証の住所を頼りに先ほどの少年の家を探していた。
シンジ「学生寮を探すにしても、学生寮だらけだからなあ」
夕暮れ時は過ぎ、日も落ちて、辺りはずいぶんと暗くなっていた。
遠くで、サイレンの音がする。何かあったのだろうか。
なんだか胸騒ぎがした。粘りつくような、嫌な感覚。
シンジ「あっちの方みたいだな。……ちょっと言ってみようかな」
杞憂ならそれでかわまない。そう思いながら何故かシンジは自分の悪い予感が当たる、そんな気がしていた。
時は少しさかのぼる
先ほどの少年と別れたあと、ツンツン頭の少年――もとい、上条当麻はいつもどおりに不幸を嘆きながら、いつもどおりの道を歩いていた。
上条「ああ、やはり今日も不幸だった……」
スーパーの特売を逃した余りか、そもそも財布を落としていたことに上条は多少落ち込みを見せる。
しかしそれでも、上条当麻にとってはそのような不幸を含めて、ここまでの出来事がいつもどおりの事柄であったため、彼はそれこそ“いつもどおり”に不幸を嘆いていただけであった。
しかし、そんな彼の一日の締めくくりはその“いつもどおり”から逸脱していたものだった。
先ほどの少年と別れたあと、ツンツン頭の少年――もとい、上条当麻はいつもどおりに不幸を嘆きながら、いつもどおりの道を歩いていた。
上条「ああ、やはり今日も不幸だった……」
スーパーの特売を逃した余りか、そもそも財布を落としていたことに上条は多少落ち込みを見せる。
しかしそれでも、上条当麻にとってはそのような不幸を含めて、ここまでの出来事がいつもどおりの事柄であったため、彼はそれこそ“いつもどおり”に不幸を嘆いていただけであった。
しかし、そんな彼の一日の締めくくりはその“いつもどおり”から逸脱していたものだった。
自分の住む男子寮の階段を上り、自分の部屋へと続く廊下へと足を進める。
そこには“いつもどおり”の殺風景な、“いつもどおり”の何もない廊下が続いているはずだったのに。
上条当麻の目の前には“いつもどおり”の知っている風景は広がっていなかった。
彼の部屋の前には一人の男が立ち、一人の女の子が横たわっていた。
上条「な、……んな、」
立っている男は見たこともない男だったが、上条はその足元で横たわっている少女を今朝見かけたばかりだった。
上条「な、……インデックス!!」
「……ここにはもう誰もいないと思っていたんだけどね」
長身の男は値踏みをするかのように上条を見据える。
「やれやれ、これは面倒なことになってしまった」
禁書目録「とー……ま……なんでここに……」
純白の修道服を真っ赤に染めたインデックスが上条に話しかける。
禁書目録「早く………逃げ……………て……」
そう言い終わるとインデックスの体から力が抜ける。
意識を失ったらしい。
上条「……てめえが、インデックスの言っていた魔術師なのか?」
上条は拳を握り締めて目の前の男に尋ねた。
「君の言う、インデックスが言っていた魔術師が何をさすのか、僕にはわからないけれど。その魔術師が彼女のことを捕らえにきた魔術師を指すのなら。間違いなく、僕がその魔術師だよ」
魔術師は悪びれる様子もなく、上条へとそう言い放った。
長身の男は値踏みをするかのように上条を見据える。
「やれやれ、これは面倒なことになってしまった」
禁書目録「とー……ま……なんでここに……」
純白の修道服を真っ赤に染めたインデックスが上条に話しかける。
禁書目録「早く………逃げ……………て……」
そう言い終わるとインデックスの体から力が抜ける。
意識を失ったらしい。
上条「……てめえが、インデックスの言っていた魔術師なのか?」
上条は拳を握り締めて目の前の男に尋ねた。
「君の言う、インデックスが言っていた魔術師が何をさすのか、僕にはわからないけれど。その魔術師が彼女のことを捕らえにきた魔術師を指すのなら。間違いなく、僕がその魔術師だよ」
魔術師は悪びれる様子もなく、上条へとそう言い放った。
上条「……どいてくれ、インデックスを病院へ連れて行く」
「出来ない相談だ。そもそも彼女は外部の人間だ。その彼女を引き入れてくれる病院がこの学園都市にあるのかい? 外部の人間であるなら、外部の人間である僕が回収する。それが道理だろう?」
上条「なんとしてでも治すさ。お前に連れて行かれるより、ずっとずっとマシだ」
「はあ……、話にならないね。いいかい?僕はあくまでも禁書目録の回収のためにここにいる。禁書目録を死なせる理由はない」
魔術師は言葉を続けながら、口元の煙草へ火をつける。
「同じように僕達にとっての外部の人間である、君達学園都市の人間にも極力危害を加えるつもりはない。禁書目録の回収、それに影響が出ない限りは、ね」
上条「御託はそれでおしまいか」
「わからない男だな。今、君が退けば僕は追わない。また逆に僕の目的の障害になるようならば、僕は君を排除することを厭わない。そういってるんだよ?」
上条「ああ、それでも俺はお前をぶっ飛ばして、インデックスを助ける」
「はあ、長々悪かったよ。無駄口だったようだ」
「―――『Fortis931』」
魔術師はそうつぶやき、上条を見据えた。
真っ黒い全身を覆うコートが風に靡いた。
「これは魔法名といってね。昔は相手に名前を知られてはいけないなんて言い伝えがあったそうだが……まあそれはどうでもいいか。そうそう、僕の本当の名はステイル・マグヌスというんだ。せっかくだ覚えておくといい」
ステイル「――それが君を殺す男の名だ」
ステイルの手からタバコが落ちる。
ステイル「せめてもの慈悲だ、痛みを感じる間もなく終わらせよう――炎よ」
彼の手の上で炎が燃え上がる。それはまもなく肥大し、すぐさま巨大な炎の塊となった。
ステイル「巨人に苦痛の贈り物を!」
その炎は真っ直ぐと上条へと飛んでいった。上下左右に逃げ場を許さないほどの巨大な熱量の塊。それは程なくして上条当麻を包み込み。
そして上条当麻の右手、どんな異能でも消し去る異能――『幻想殺し』によって打ち消された。
シンジがその建物に到着したときには周囲には少ないながらも野次馬が集まっていた。
学生寮であろう、その建物は小さな火の手が上がっており、その弱々しい炎が嘘であるかのように、その周囲は黒く焼け焦げていた。
先ほど拾った財布から学生証を引っ張り出して、建物の名前と照らし合わせる。
シンジ「やっぱり、同じだ……」
心臓が少しだけ早く高鳴っている。
幾つかの選択肢が浮かんだ、がシンジはそのどれかを選択するよりも早く、階段から先ほどの少年と朝方一緒にパフェを食べた少女が姿を現した。
インデックスは上条に背負われて、二人とも煤で体中を黒くしながら、野次馬の視線から逃げるようにその場を離れた。
シンジは少しだけ迷って、それから、二人を追いかけた。
ねみい、もしねたらすまんこ
一回落として書き溜めしてからまた夜にでもスレ立てろよ
さすがに投下遅すぎ
さすがに投下遅すぎ
書き切るって言ったじゃないですか!やだー!
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