元スレキョン「化け物……俺はお前のことをそう呼んだな」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
401 = 320 :
古泉「巨大カマドウマを見て、泣きながら朝比奈さんにしがみついたり」
キョン「うぐ……」
古泉「孤島の殺人事件の時は『殺人鬼と同じ屋敷にいられるか! 俺は帰る!』と叫び……」
古泉「嵐が吹き荒れる外に飛び出し、挙句の果てに海に転落したり」
キョン「何で生きてたんだろうな、俺……」
古泉「映画撮影の時、次々と超常現象を起こす涼宮さんに対し、恐怖のあまり何故かビンタをかましたり」
キョン「あの時は確実に世界が終わったと思った……」
古泉「しかし、そのビンタで涼宮さんが今までの横暴を反省しましたからね。奇跡ですよ」
古泉「あとは他にも……」
キョン「もういい! もういいから! 思い出させるな!」
古泉「いやはや、3年間も非日常の中にいたのですから、少しは慣れてもいいのでは?」
キョン「どうも俺は、非日常を楽しむということができない性質らしい。というか普通に怖いだろあれは!」
古泉「ははは。でも最後までSOS団は辞めませんでしたね」
古泉「…………最後まで、涼宮さんと共にいてくれましたね」
404 = 320 :
キョン「まあ……な」
古泉「どうしてです? 佐々木さんという恋人もいたのに」
古泉「愛しい人と平和な日常を送る。そういう選択肢もあったはずですが」
古泉「やはり、自分がSOS団にいないと世界が……ということですか?」
キョン「それもある。あるが……やっぱり……」
キョン「お前らのことが少しは分かるようになって……まともに見れるようになって……」
キョン「少しずつだが……お前らやSOS団のことが……好きになれたからだと思う」
古泉「ふむ……どうやら我々の知らないところで、あなたには何かあったようですね」
古泉「それが何なのかは…………聞かないでおくことにしましょう」
キョン「いつか落ち着いて話せる時が来たら、その時に話してやるよ」
古泉「ふふ、楽しみにしていましょう」
みくる「はい、2人とも笑って笑って~、はいチーズ」
ハルヒ「イェ~イ!」
佐々木「ピース」
407 = 398 :
え
408 = 320 :
キョン(それにしても……本当に苦労したなぁ……何せもっとも難易度高い選択だったからな)
キョン(案の定、最初はハルヒも納得しなかったな。思えばよくもまぁ世界が崩壊しなかったもんだ)
キョン(けど……『あいつら』や佐々木が言った通りだった。人間は変われると……)
キョン(俺は必死にハルヒに訴えた。本気で佐々木が好きなこと。そして同じくらいSOS団が大切だと)
キョン(俺だけじゃなく、佐々木や他のSOS団のみんなも説得してくれた)
キョン(古泉たちにとっては、俺が佐々木と付き合うことは都合が悪いことだったろうに……)
キョン(おかげで……最初は怒鳴り散らすだけで耳も貸そうとしなかったハルヒが……)
キョン(渋々佐々木とSOS団の両立を認めてくれた…………そう、最初は渋々だったんだよな)
キョン(両立は認めたが、決して納得はしていなかった。閉鎖空間も随分と発生していたらしい)
キョン(古泉には悪いことをしたな。いや、古泉だけじゃなく朝比奈さんや長門にも……)
キョン(そんな頑なだったハルヒが変わり始めたのは、佐々木がSOS団に関わるようになってからだ)
キョン(佐々木は……ハルヒと友人になろうとした。どうも、何か感じるものがあったようだ)
キョン(最初は異常なまでに毛嫌いしてたなハルヒ。どうなる事かとハラハラしてたが……)
キョン(どういうことか、思わず拍子抜けするくらい、あっという間に意気投合しやがった)
409 = 348 :
もともと似た者同士だからな、あの二人
410 = 320 :
キョン(学校は別だったからさすがに正団員にはならなかったが、ほぼ準団員だったな佐々木)
キョン(佐々木と仲良くなるにつれて、だんだんハルヒの精神も安定していった)
キョン(強引なところは相変わらずだったが、周りのことも考えることができるようになっていった)
キョン(そして……あのハルヒの口から、俺と佐々木の交際を認める発言が飛び出した)
キョン(古泉曰く、『吹っ切った』らしい。それだけ人間的に成長したとのことだ)
キョン(最難関を無事に乗り越えた瞬間だった。そして……)
ハルヒ「ちょっとそこの2人! さっさとこっちに来なさい!」
古泉「おっと、お呼びですね。行きましょう」
キョン「ああ。あいつのあの怒鳴り声も、もう聞けなくなるのかね」
古泉「……SOS団も解散ですね。あなたと佐々木さんは同じ大学ですが、他はバラバラになった」
古泉「ですが、涼宮さんのことです。いつかまた、SOS団を再結成するかもしれません」
古泉「その時はまた…………あなたも来てくれますか?」
キョン「やだ」
411 = 382 :
微笑ましいな
412 = 320 :
キョン「冗談じゃないっての。もうあんな怖い思いをするのはこりごりだ!」
古泉「ふふ、心配しなくても、涼宮さんの能力はだいぶ弱まっています」
古泉「完全にとは言えませんが、周囲に悪影響を及ぼすことはもうないと思いますよ」
キョン「そうなのか? それなら……」
佐々木「キョン、いつまでも2人だけで話してないで。ほらこっちこっち」
キョン「わっとっと、分かった分かった」
ハルヒ「古泉くんも。あそこの桜が咲いてる辺りがベストポジションよ!」
古泉「ほう、あれは綺麗ですね」
ハルヒ「記念撮影が終わったら、SOS団のタイムカプセルを埋めに行くわよ。校庭のど真ん中に!」
キョン「またお前はそういう……」
佐々木「くっくっ、最後まで楽しそうだね」
佐々木「ねえキョン、僕は満足してるよ。君という恋人だけでなく、こんなにも愉快な友人がたくさんできたことに」
キョン「ああ、そうだな」
キョン(俺は……無事に満足いく結末を迎えられたよ。『お前ら』はどんな結末を迎えたんだろうな?)
413 :
まだやってたのかwwww
414 = 320 :
佐々木「実に充実した卒業式だったね」
キョン「ああ。卒業旅行も楽しみだ」
佐々木「涼宮さんからは『せいぜい大学でおもいきりイチャイチャしなさい!』って言われたよ」
キョン「あいつは…………それにしても、4月からは大学生か……」
キョン「やっと非日常から解放されたからな。大学生活をおもいきり楽しむぞ!」
佐々木「…………ねえキョン」
キョン「ん? 何だ?」
佐々木「あの……こんな僕だけど…………これからもずっと一緒にいてくれる?」
キョン「当たり前じゃないか。何でそんなことを聞くんだ?」
佐々木「……うん、ちょっと聞いてみたくなっただけ」
キョン「何だそりゃ」
佐々木「キョン、これからもずっとよろしくね」
キョン「ああ佐々木。もちろん、ずっと一緒だ」
~おしまい~
415 = 320 :
予想以上に時間がかかったけど、何とか無事に投下完了
本当は続編なんて書くつもりはなかったけど、ふと書きたくなった
蛇足かもとか今さらとか思ったけど、書きたくなったんだからしょうがない
支援、保守してくれた人
最後まで読んでくれた人
本当にありがとう
では
416 = 382 :
乙
スッキリする終わり方で良かったよ
418 :
乙、でそのイチャイチャは書かないの?
419 = 358 :
前作といいこれといい上手くてビックリだよ
421 :
乙!
最後まで冷や冷やしながら読んでたが何事もなくてほっこりした
面白かった
424 = 366 :
なにごともなく平穏無事、綺麗に完結してよかったよかった(フラグじゃないぞ)
425 :
乙
面白かったぞー
427 = 406 :
乙
おもしろかた
430 = 348 :
おっつん
431 :
外野が割とお上品でちょっとびっくりした
433 = 348 :
今日はハルヒスレが一杯あったな
434 :
読んでないけど乙
435 :
ヨカタヨー オツ
436 = 338 :
前回から読んでます乙
437 :
追いついた
面白かった乙
438 :
乙 おもしろかったぜ
みんなの評価 : ★
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