元スレキョン「化け物……俺はお前のことをそう呼んだな」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
251 = 1 :
キョン(異)「あの涼宮が俺のことを好き? ありえん! まったく、何言ってるんだ俺は!?」
古泉「……いえ、涼宮さんがあなたに好意を抱いていたことは事実だと思いますよ」
キョン(異)「……は?」
古泉「それがハッキリと『恋愛感情』と言えるものだったのかは分かりませんけどね」
キョン(異)「……好意ね。本当か?」
古泉「ええ。ずっと1人だった涼宮さんにとって、あなたは初めての理解者だったのですから」
キョン(異)「理解者って……俺はそこまで涼宮のことを理解してたとは思わんが」
古泉「それでも、文句を言いつつも自分に着いてきてくれた。自分を手伝ってくれた」
古泉「涼宮さんにとって、あなたは理解者であり、特別な存在だった。これは間違いないです」
キョン(異)「確かに『あの涼宮と会話が成立するなんて!』てなことを言われたことはあるが……そこまでのことか?」
古泉「あとは……そうですね。これは僕よりも朝比奈さんの方が詳しいでしょう」
みくる「あ、はい」
キョン(異)「朝比奈さん……すみません。存在を忘れてました……」
みくる「ひどいです……それで、えっと……」
252 = 1 :
みくる「涼宮さん、実は4年前の七夕にある人物に会ってるんです。それがきっかけで北高に来た」
キョン(異)「ある人物? 誰ですかそれは?」
みくる「…………そうですよね。あなたは過去に行かなかったみたいですから」
古泉「詳しくは知りませんが、あなたの世界の未来人さんたちはいろいろ苦労したのでしょうね」
キョン(異)「え? え? いったい何のこと?」
みくる「今はその事は置いといて。実はそのきっかけを作った人が、あなたに瓜二つだったんです」
キョン(異)「へぇ」
みくる「瓜二つと言うか……ゴニョゴニョ」
キョン(異)「ん? 何です?」
みくる「何でもないです! とにかくそのことも含め、涼宮さんにとってあなたは特別な人だった」
みくる「だから、決して……決して『ただの雑用係』なんかじゃなかったんです」
キョン(異)「……そうですか」
古泉「……そこでです。想像してみてください」
キョン(異)「想像? 何をだ?」
古泉「涼宮さんの気持ちをです」
253 = 232 :
さるよけ
254 = 1 :
古泉「そんな自分にとって特別な人が……自分が初めて心を許した人が……」
古泉「ある日突然、自分のことを化け物を見るような目で見てきて、拒絶し始めた」
キョン(異)「……」
古泉「今まで普通に自分に着いてきてくれていたのに、急にSOS団を辞めたいと言い出してきた」
古泉「こちらの事情など、涼宮さんは知る由もない。ただただ驚き戸惑い、混乱したはずです」
古泉「最初は冗談かと思ったかもしれません。ですが、すぐに気づいた。本気で自分を拒絶してると」
古泉「では、なぜ急に自分のことを拒絶するようになったのか? 涼宮さんは知ろうと思った」
古泉「そこで涼宮さんは、あなたに聞いたはずです。なぜSOS団を辞めたいのかと」
古泉「……あなた、その時涼宮さんに対して何と言いました?」
キョン(異)「あ……」
『お、おおおお前みたいなわがまま女とこれ以上付き合ってられないからだよ!』
キョン(異)「あ、あの時は相当焦っていて……でも涼宮は何も言い返してこなかったぞ」
古泉「そりゃあショックを受けていたからでしょう。信頼してた人に愛想を尽かされたのですから」
古泉「ですが、同時にある程度納得もした。涼宮さん自身、そういう自覚もあったのでしょう」
古泉「これ以上、嫌がるあなたを苦しめたくない。そういう気持ちもあったと思います」
255 = 1 :
古泉「だから、あっさりとあなたが辞めることを許した。あなたがいなくても平気という強がりもあったと思いますが」
キョン(異)「あの時、涼宮がそんなことを……とても信じられん……」
キョン(異)「というか、話の腰を折ってすまんが、やたら詳しいなお前」
キョン(異)「これらはお前にとっては異世界の出来事で、お前は見ても聞いてもいないはずだろ?」
古泉「ええ。長門さんから話を聞いて、僕なりに推論したまでです。ですが、そこまで的外れではないと思いますよ」
キョン(異)「それで、結局涼宮は諦めきれてなかったということだな。だから1年も引きずっていた」
古泉「ええ。それと1度は自分のものになったのにという『独占欲』もあったかもしれないですね」
キョン(異)「なるほど。その考え方の方が俺にはしっくりくるな」
古泉「原因は1つではないですし、考え方も1つではない」
古泉「いろいろ複雑に絡み合い、いろんな人に影響を及ぼし、そして最悪の結末が訪れた」
キョン(異)「結局、誰が悪かったんだ? 世界を滅ぼした涼宮か? きっかけを作った俺か?」
古泉「それはご自身で判断してください。僕の口からは言えません」
古泉「……けれど、これだけは言っておきます」
キョン(異)「……何だ?」
256 :
前作のすっきりしないとこをうまく保管してくれてるな
257 = 59 :
なぜかいやな予感がするんだ
佐々木を悲しませるのはやめてくれよ・・・
258 = 1 :
古泉「あなたにとって、涼宮さんは恐ろしい化け物だったのでしょう。しかし……」
古泉「忘れないでください。涼宮さんは強大な力を持った存在であり、SOS団の団長であり……」
古泉「そして…………ごく普通の16歳の女の子であることを……」
キョン(異)「……」
長門「……」タタタッ!!
ハルヒ「ああ!? 抜かれた…………あ~あ、負けちゃった」バッタリ
みくる「す、涼宮さん、大丈夫ですか」
ハルヒ「いやー負けた負けた。有希、あんた本当に速いわね」
長門「ぶい」
ハルヒ「しょうがないわ。約束通りおでん奢ってあげる。でも次は負けないわよ!」
古泉「おや、決着が着いたようです。ふふ、あの負けず嫌いの涼宮さんが素直に負けを認めるとは」
キョン(異)「……」
260 = 1 :
ハルヒ「みんなお疲れ様。はいスポーツドリンク。1人1本ね」
みくる「え? これどうしたんですか?」
ハルヒ「走った後は喉が渇くに決まってるじゃない。だから用意してたのよ」
みくる「あ、ありがとうございます。いただきます」
キョン(異)「……涼宮って、こんな気配りができる奴だったっけ?」ボソッ
みくる「うふふ、涼宮さんも1年前とは変わってきているということですよ」
みくる「キョンくんが入院した時だって、病院に泊まり込んで付きっ切りだったんですよ」
キョン(異)「……それで? その話を聞いて『何だ、涼宮にもいい所あるじゃん』と心変わりするとでも?」
みくる「え?」
キョン(異)「確かに古泉の話を聞いて、多少は考え方が変わりましたよ」
キョン(異)「でも……それであっさり涼宮のことを許せるほど、俺は……」
みくる「キョンくん……」
ハルヒ「こらそこ! 何をコソコソ喋ってるの!」
みくる「ひえ! な、何でもないです!」
262 :
ハルヒへの愛を感じて嬉しい。
好きなキャラだけに、他SSでマジキチ扱いされるのは悲しいからな。
というわけで支援
263 = 1 :
~部室前~
ハルヒ「それじゃ、あたしたちが先に着替えるからちょっと待ってなさい」バタン
古泉「……少しは頭の中の整理はできましたか?」
キョン(異)「まだグッチャグチャだよ。くそ、涼宮に異世界を創らせないといけないのに……」
古泉「すみません。どうやら混乱させてしまったようですね」
キョン(異)「気にするな。聞いたのは俺なんだから」
古泉「……」
キョン(異)「……………………は、はははは」
古泉「ん?」
キョン(異)「俺は……俺は結局……涼宮からは逃げられないのか……?」
古泉「……」
キョン(異)「俺がSOS団を辞めようとした時、俺の世界のお前や朝比奈さんに引き止められたよ」
キョン(異)「でも俺は耳を貸さなかった。『鍵』だとか何とか言われたが、知ったことかと思った」
キョン(異)「そういう非日常はお前らだけで送ってくれ。一般人の俺を巻き込むなと」
265 = 232 :
さるよけシエンタ
266 = 1 :
キョン(異)「その時はそれが当然だと思った。何で俺が一緒にいなきゃいけないんだ、と」
キョン(異)「しかし、そのせいで涼宮は荒れていき、SOS団はギクシャクし、そして……」
キョン(異)「世界は…………崩壊した…………」
キョン(異)「俺がSOS団に残っていれば、世界は存続していた。それはこの世界が証明している」
キョン(異)「俺がSOS団を辞めて滅びた世界。俺がSOS団に残って生き延びた世界」
キョン(異)「はは……どっちが正しかったか……一目瞭然だな……」
キョン(異)「結局俺がSOS団を辞めたのは、ただの我侭だった。駄々をこねる子供のような我侭」
キョン(異)「俺は、世界のためにSOS団に残るべきだったんだ。たとえ命の危険があろうと」
キョン(異)「これは運命なんだな……涼宮と関わった時点で決まってしまった運命……」
キョン(異)「俺は……涼宮からは逃げられない……世界のための……生贄みたいなものか……」
古泉(これは…………どうやら相当混乱して、追い詰められていますね……)
古泉(僕の話は逆効果だったのでしょうか? このままでは、たとえ世界を復元できたとしても……)
268 :
まだ読んでないけど
懐かしいなこれ続編か
深夜に読むわ支援
269 = 114 :
一つの支援の裏には30のROMが居ると思え
一つの煽りの裏には15の軽蔑と16の憐憫があると思え
270 = 1 :
キョン(異)「……ん? 電話…………佐々木から!?」
古泉「む……」
キョン(異)「あ……」
古泉「ふむ、僕はちょっと飲み物を買ってきます。では」スタスタ
キョン(異)「も、もしもし! 佐々木!」
佐々木(異)『やあキョン』
キョン(異)「お前、今どこにいるんだ? もう家に帰ったのか?」
佐々木(異)『うん。そっちにも行きたかったけど、残念ながら僕は北高の制服を持ってないからね』
キョン(異)「そうか、そっちは特に異常はなさそうだな」
佐々木(異)『まあね。そっちはどうだい? 順調にいってるかな?』
キョン(異)「あー……いや、その……」
佐々木(異)『…………そうか。キョン、焦らなくても大丈夫だよ』
キョン(異)「い、いや大丈夫だ!待ってろ、なにがなんでも涼宮に異世界を創らせてみせるからよ!」
佐々木(異)『……ねえキョン。今、悩んでいないかい?』
272 = 1 :
佐々木(異)『何だか凄く悩んで……迷って……後悔してる感じがする。何かあったのかい?』
キョン(異)「エスパーかよ、お前は。実は…………」
佐々木(異)『ふむ、涼宮さんのことをどう見ていいのか分からなくなっている』
佐々木(異)『そして、SOS団を辞めたことを後悔している……か』
キョン(異)「ああ。異世界創りに集中しないといけないって分かってるんだが、どうしてもな……」
佐々木(異)『……キョン。君は悪くない。君は一切自分を責める必要はないよ』
キョン(異)「え?」
佐々木(異)『君は、世界のためにSOS団を辞めるべきではなかった、そう言ったね?』
キョン(異)「あ、ああ」
佐々木(異)『……冗談じゃないよ』
キョン(異)「へ? 佐々木?」
佐々木(異)『君がSOS団を辞めてなかったら、僕と再会していなかったかもしれないじゃないか』
佐々木(異)『僕と一緒に勉強することも、一緒にデートすることも……恋人同士になることも』
佐々木(異)『君がSOS団を辞めていなければ、僕たちは別々の道を歩んでいたかもしれない』
274 = 31 :
支援
なるたけハッピーエンドがいいな
276 = 1 :
佐々木(異)『そう思うとゾッとする。僕は君がSOS団を辞めてくれて良かったと思っているよ』
キョン(異)「いやしかし……そうは言っても、結果として世界は滅びてしまったわけだし……」
佐々木(異)『だからってなぜ君が罪悪感を感じないといけない? 君は悪い事なんかしていない!』
佐々木(異)『今回の件で『こいつが悪い』なんて人はいない。ただ運が悪かった。それだけさ』
キョン(異)「はは、『運』か……涼宮絡みの関係者が聞いたら何と思うかな……?」
佐々木(異)『まぁ暴論かもしれないね。でも僕は本気でそう思ってるよ』
キョン(異)「うーむ……」
佐々木(異)『……』
キョン(異)「……」
佐々木(異)『ごめん。何だか変な感じになっちゃったね』
佐々木(異)『君は後悔する必要はない、ということを伝えたかったんだけど……』
キョン(異)「いや、充分に伝わったよ。そうだな、もう自分を責めるのはやめるよ」
キョン(異)「そうか、運が悪かった……か」
佐々木(異)『あとは……キョン、君は涼宮さんのことをどう見ていいのか分からない、と言ったね』
278 = 256 :
前作はキョン視点だったからから目立たなかったが
このキョンわりとクズだな
279 = 114 :
>>278
どのへんが?
280 = 1 :
キョン(異)「あ、ああ、言ったな」
佐々木(異)『ねぇキョン、まだ涼宮さんのことが怖いかい?』
キョン(異)「……そうだな。正直に言えば、まだ怖い」
佐々木(異)『……世界を崩壊させるほどの、強大な能力を持っているから?』
キョン(異)「そうだ。しかもまともな性格ならまだしも、あんな変人が持っているから余計に怖い」
佐々木(異)『ふむ。ではキョン。もしも……僕が能力を持っていたら、君は僕を恐れるかい?』
キョン(異「……いや、恐れないな」
佐々木(異)『何でかな?』
キョン(異)「お前は能力を悪用したりしないって信じられるからだ」
佐々木(異)『ふむふむ。では、涼宮さんだと能力で悪影響を及ぼすから怖い、と』
キョン(異)「まあ……そうなるのかな」
佐々木(異)『じゃあ、涼宮さん以外のSOS団のメンバーはどうだい? まだ怖いかな?』
キョン(異)「他のメンバー? うーん……長門はまだ怖いかな。何を考えてるかよく分からんし」
キョン(異)「朝比奈さんと古泉は……そうでもないな。今は特に怖いと感じない」
282 :
あーインスピレーション湧いてきたわ
続き書いていい?
結構有名な書き手なんだが
283 :
>>282
最近このコピペ多いな
284 = 1 :
佐々木(異)『なぜ? 2人とも君の苦手な不思議属性の持ち主なのに』
キョン(異)「うーむ、確かにそうなんだが……」
佐々木(異)『慣れたからというのもあるかもしれないね。でも1番の理由は……』
佐々木(異)『僕たちがこっちの世界に復活してから、ずっと力を貸して協力してくれて……』
佐々木(異)『ほんの少しだけど一緒に過ごして、決して怖い人たちじゃないと分かったからじゃないかな?』
キョン(異)「……そう、だろうな」
佐々木(異)『涼宮さんだって同じだよ』
キョン(異)「へ?」
佐々木(異)『君は涼宮さんのことをよく知らないから、怖いんだと思うよ』
キョン(異)「いや、結構知ってるつもりだぞ。あいつは自己中心的で唯我独尊猪突猛進……」
佐々木(異)『それだけかい? 本当にそれが涼宮さんの全てかい?』
キョン(異)「……え?」
佐々木(異)『キョン。人というのはね、変わっていくものなんだ』
佐々木(異)『様々な経験、人との触れ合い……それらによって人は変わっていく』
287 = 232 :
さるよけ
288 = 1 :
佐々木(異)『今君の近くにいる涼宮さんはどう? 君の知っている涼宮さんと比べて、変わらないままかい?』
キョン(異)「……いや、結構変わっているところがあったな。俺も驚いたよ」
佐々木(異)『今の涼宮さんは、世界を崩壊させるような人に見える?』
キョン(異)「…………分からん。が、今すぐ世界をどうこうするようなことはないと思う」
佐々木(異)『だろう? 君の涼宮さんへの印象は変わったはずだよ』
佐々木(異)『……もっとも、まだそれを受け入れるまでにはいっていないようだけど』
キョン(異)「……」
佐々木(異)『僕は別に、涼宮さんと近しい関係になれとか理解者になれとか言っている訳ではない』
佐々木(異)『ただ怖がるばかりじゃなく、涼宮さんのことを分かってほしいと思ってるんだ』
佐々木(異)『これは世界や能力の話は抜きで、1人の人間としてそう思ってる』
キョン(異)「お前……やけに涼宮の肩を持つな」
佐々木(異)『まあ、ね。こっちの世界に来たばかりの頃はただただ混乱してて、ひたすらに憎むだけだった』
佐々木(異)『でも、冷静になってじっくり考えて……思ったんだ。涼宮さんを憎むのはやめようって』
佐々木(異)『涼宮さんだって、自分の意志で世界を滅ぼそうとしたわけではない』
291 = 1 :
佐々木(異)『自分にとって特別な人が、自分から離れて別の人の所へ行ってしまい、激しく嫉妬した』
佐々木(異)『たったそれだけのことなんだ。これは涼宮さんに限らず、誰にでも起こりえることだ』
佐々木(異)『涼宮さんには運悪く能力があったため、人並みに嫉妬しただけで全て消されてしまった』
佐々木(異)『涼宮さんだって被害者なんだ。彼女1人を悪者にするべきではない』
佐々木(異)『ただ、涼宮さんは横暴な振る舞いが多かったらしいから、そこは改めてほしいけどね』
キョン(異)「……」
佐々木(異)『……やっぱり、そう簡単には割り切れないかな?』
キョン(異)「ああ、頭では分かっているがってやつだな」
佐々木(異)『どうやら、かえって混乱させたようだね。どうも僕もまだ冷静になり切れてないようだ』
キョン(異)「いや、待ってくれ。もうちょっとで……」
キョン(異)(涼宮……願望実現能力……元凶……SOS団……悪者……涼宮だけでは……)
キョン(異)(異世界……崩壊……嫉妬……人並み……普通の……16歳の女の子……SOS団団長)
キョン(異)(どうすればいい? 佐々木、SOS団、異世界、涼宮涼宮涼宮……俺は……俺は……)
『お前は―――――――――――――逃げただけだろ!』
292 = 237 :
支援
今日中に終わらない感じかな
295 = 1 :
キョン(異)(……!! 俺は…………そうか。そうだよな)
キョン(異)「……スゥ~~…………ハァ~~…………よし!」
キョン(異)「佐々木……ありがとな。いろいろ参考になった。いろいろ気づかせてくれた」
キョン(異)「俺は…………もう、逃げない!」
キョン(異)「今までの俺はあまりにも逃げすぎた。怖い事から、嫌な事から、ひたすら逃げまくって」
キョン(異)「そして、意を決して立ち向かおうとした時には……あまりにも遅すぎた」
キョン(異)「俺はもう、あんな絶望的な思いはしたくない。だから、もう逃げない!」
キョン(異)「涼宮とも逃げずに向き合ってみる。もうグジグジと悩むのはやめだ!」
佐々木(異)『ふふ、どうやら吹っ切れたようだね。よかったよ、役に立てて』
キョン(異)「よーし待ってろよ! ちゃちゃっと片付けてくるからな!」
佐々木(異)『うん……ねえキョン』
キョン(異)「なんだ?」
佐々木(異)『ファイト』
キョン(異)「……おう!」
297 = 232 :
俺は寝る
朝まで保守頼んだ
298 = 1 :
キョン(異)「ふう……」ピッ
キョン(異)「…………ファイト……か」
キョン(異)「か~~~! いいなぁ効くなぁ! よーし、気合入ったぁ!」
古泉「はっはっは」
キョン(異)「いつからそこにいた正直に言え言わないとペチる」
古泉「まあまあ落ち着いて。それで、どうです? 頭の整理はできましたか?」
キョン(異)「……ああ、さっきまではグチャグチャだったが、今はスッキリだ!」
古泉「……凄い方ですね、佐々木さんは」
キョン(異)「おう。だからよ…………俺も、佐々木にカッコ悪いところは見せられないんだよ!」
ハルヒ「2人とも! 遅くなったわね! 入っていいわよ!」ガチャ!
キョン(異)「おわっとっとっと…………ぐえっ!?」ドシンッ!
ハルヒ「何よあんた、ドアに寄りかかってたの? 危ないわね」
キョン(異)「お前なぁ……」
古泉「カッコ悪いですねぇ」
299 = 1 :
ハルヒ「ほらほら。いつまでも転がってないで、さっさと中に入りなさい!」
キョン(異)「はぁ。まったく涼宮は……」
ハルヒ「…………ねえ」
キョン(異)「ん?」
ハルヒ「今日ずっと気になってたんだけど………あんた、あたしのこと……涼宮って……」
キョン(異)「ん? 何て?」
ハルヒ「だから…………いつもは名前で…………ゴニョゴニョ」
キョン(異)「え? だから聞こえないって」
ハルヒ「あーもう! いいからさっさと入れ!」
キョン(異)「おわっと! 何なんだよいったい……」
ハルヒ「みんな! 今日はお疲れ様! 充実してたわね!」
ハルヒ「ペーパーテストは完成しなかったけど、まぁ明日やればいいわよね」
古泉「お疲れ様です」
みくる「本当に疲れましたぁ……」
300 = 114 :
ペチられる古泉も見てみたい
みんなの評価 : ★
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