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元スレ結衣「え?京子、アメリカ行くの?」
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夏、一度だけ模試の判定に東大を書いたことがある
ひょっとしたら、京子と一緒に行けるかもしれないと、淡い期待をしていた
良い判定が出るわけ無いのはわかってた
それでも、心のどこかで、Cぐらいは出るんじゃないかと思ってた
結果は、E判定だった
『志望校についても慎重に検討しましょう。』の文字が胸に刺さった
何となく京子には見せられなくて、かくしてしまった
京子はA判定だった
ひょっとしたら、京子と一緒に行けるかもしれないと、淡い期待をしていた
良い判定が出るわけ無いのはわかってた
それでも、心のどこかで、Cぐらいは出るんじゃないかと思ってた
結果は、E判定だった
『志望校についても慎重に検討しましょう。』の文字が胸に刺さった
何となく京子には見せられなくて、かくしてしまった
京子はA判定だった
12月に入ると、私も京子も毎日塾にいるようになった
塾では京子とは違うクラスだったけど、毎日一緒に行ってお互いが終わるまで待ってた
娯楽部の部室にはまったく行けなくなった
一度、塾行く前に覗いてみたら、あかりは居なかった
漫画も、無くなってた
その頃、私も一つの決心をしていた
塾では京子とは違うクラスだったけど、毎日一緒に行ってお互いが終わるまで待ってた
娯楽部の部室にはまったく行けなくなった
一度、塾行く前に覗いてみたら、あかりは居なかった
漫画も、無くなってた
その頃、私も一つの決心をしていた
prrrrrrr
結衣「あ、もしもし、お母さん?」
結衣母『あら、結衣、どうしたの』
結衣「今からそっちに行っていい?話があるんだけど」
結衣母『…いいわよ、帰ってらっしゃい』
………
結衣母「で、どうしたの?」
結衣「あのさ…大学のことなんだけど…」
結衣「第一志望、変えようと思う」
結衣「あ、もしもし、お母さん?」
結衣母『あら、結衣、どうしたの』
結衣「今からそっちに行っていい?話があるんだけど」
結衣母『…いいわよ、帰ってらっしゃい』
………
結衣母「で、どうしたの?」
結衣「あのさ…大学のことなんだけど…」
結衣「第一志望、変えようと思う」
結衣母「…どこにするのよ」
結衣「東京××大学」
結衣母「どうして?」
結衣「どうしてって…その…」
結衣「東京××大学もいい大学だよ、偏差値はちょっと高いけど、ぎりぎり手が届くぐらい」
結衣母「…京子ちゃんでしょ」
結衣「!」
結衣母「結衣」
結衣母「いつまでも変わらないものはないのよ」
結衣「…わかってるよ…それくらい」
結衣母「わかってない」
結衣「わかってる!!」
結衣母「………」
結衣「東京××大学」
結衣母「どうして?」
結衣「どうしてって…その…」
結衣「東京××大学もいい大学だよ、偏差値はちょっと高いけど、ぎりぎり手が届くぐらい」
結衣母「…京子ちゃんでしょ」
結衣「!」
結衣母「結衣」
結衣母「いつまでも変わらないものはないのよ」
結衣「…わかってるよ…それくらい」
結衣母「わかってない」
結衣「わかってる!!」
結衣母「………」
結衣母「京子ちゃんもね、きっと結衣のことは大好きよ」
結衣母「でも、結衣の人生は結衣のものなの」
結衣母「京子ちゃんにはそれがわかってる」
結衣母「だから…」
結衣「わかってるってば!!」
結衣母「………」
結衣「…ごめん」
結衣母「でも、結衣の人生は結衣のものなの」
結衣母「京子ちゃんにはそれがわかってる」
結衣母「だから…」
結衣「わかってるってば!!」
結衣母「………」
結衣「…ごめん」
結衣母「わかったわ」
結衣「え!?」
結衣母「その代わり、条件があるわ」
結衣「な、なに?」
結衣母「東京××大学って私立でしょ?併願で受けて、今の志望校の準備もちゃんとしときなさい」
結衣母「それで受かったら、東京でがんばりなさい」
結衣「…うん!」
結衣「え!?」
結衣母「その代わり、条件があるわ」
結衣「な、なに?」
結衣母「東京××大学って私立でしょ?併願で受けて、今の志望校の準備もちゃんとしときなさい」
結衣母「それで受かったら、東京でがんばりなさい」
結衣「…うん!」
それから私は必死にがんばった
京子に志望校のことを言うと
京子は本当にうれしそうな顔をした後、すぐに目を伏せて
『ごめんね』といった
当時の私にはなぜ京子が謝ったのかよくわからなかった
私は『自分で決めたことだから』というと
『…うん』とだけ言った
京子に志望校のことを言うと
京子は本当にうれしそうな顔をした後、すぐに目を伏せて
『ごめんね』といった
当時の私にはなぜ京子が謝ったのかよくわからなかった
私は『自分で決めたことだから』というと
『…うん』とだけ言った
正月、私の家で京子と勉強していると、あかりが差し入れを持ってきてくれた
後ろからちょっと気まずそうにちなつちゃんも入ってきた
京子が『ちなつちゃん!私のために差し入れを!?』というと
顔を上げて笑顔で『京子先輩は結衣先輩のついでです!』と言った
少し懐かしいやりとりだった
後ろからちょっと気まずそうにちなつちゃんも入ってきた
京子が『ちなつちゃん!私のために差し入れを!?』というと
顔を上げて笑顔で『京子先輩は結衣先輩のついでです!』と言った
少し懐かしいやりとりだった
センターも無事終わり、私の2次試験が2月の頭にあった
いいって言ったのにわざわざ京子は私と一緒に東京に付いてきた
『東大の下見もしてなかったし!』と、京子は笑って言った
ホテルに泊まり試験当日の朝、
いいって言ったのにわざわざ京子は私と一緒に東京に付いてきた
『東大の下見もしてなかったし!』と、京子は笑って言った
ホテルに泊まり試験当日の朝、
京子「結衣、緊張してる?」
結衣「そりゃするだろ」
京子「結衣、私ね」
京子「結衣が東京の大学に行くって言ったとき、本当にうれしかった」
結衣「京子…」
京子「だから、がんばってね」
結衣「…うん!」
結衣「そりゃするだろ」
京子「結衣、私ね」
京子「結衣が東京の大学に行くって言ったとき、本当にうれしかった」
結衣「京子…」
京子「だから、がんばってね」
結衣「…うん!」
私立なのにセンターだけとか独自入試だけとかじゃなくてセンター併用なのか
珍しいな
珍しいな
>>68
え?
え?
結衣「じゃあ行ってくるよ」
京子「おう!行ってこい!」
結衣「京子」
京子「なに?」
結衣「無事に二人とも合格したらさ…」
京子「うん」
結衣「二人で一緒に暮らそう」
京子「!」
京子「…実は私もそれ考えてた!」
結衣「…っ!なら!」
京子「もちろんいいともさ!そのためにも、まずは受かってこい!」
結衣「うん!行ってくる!」
京子「おう!行ってこい!」
結衣「京子」
京子「なに?」
結衣「無事に二人とも合格したらさ…」
京子「うん」
結衣「二人で一緒に暮らそう」
京子「!」
京子「…実は私もそれ考えてた!」
結衣「…っ!なら!」
京子「もちろんいいともさ!そのためにも、まずは受かってこい!」
結衣「うん!行ってくる!」
>>68
私立のみでもだいたいがセンター受けるよ
私立のみでもだいたいがセンター受けるよ
>>71
いや、私大なのに「2次試験」って言い方をするってことはセンター併用の入試形態ってことだろ
いや、私大なのに「2次試験」って言い方をするってことはセンター併用の入試形態ってことだろ
試験は緊張したけど、不思議と落ちる気は全くしなかった
結局、手応え十分で試験が終わり
京子の試験の3日前、うちに合格通知が届いた
ちなつちゃんは笑って、あかりは泣いて喜んでくれた
京子は、まあ当然の結果だろ、となぜか自慢げだった
ちょっと、むかついた
京子の試験には私もついて行った
大丈夫だと信じてはいたが、正直、京子の試験は私と違って甘くない
試験が終わった後の京子のVサインに安心したのも確かだった
結局、手応え十分で試験が終わり
京子の試験の3日前、うちに合格通知が届いた
ちなつちゃんは笑って、あかりは泣いて喜んでくれた
京子は、まあ当然の結果だろ、となぜか自慢げだった
ちょっと、むかついた
京子の試験には私もついて行った
大丈夫だと信じてはいたが、正直、京子の試験は私と違って甘くない
試験が終わった後の京子のVサインに安心したのも確かだった
卒業式ではやっぱりあかりは泣いて、綾乃も泣いてた
綾乃は地元の大学に合格したと言っていた
千歳とは別の大学だ
千歳も初めは笑顔だったけど、綾乃が泣いてるのを見て、一緒に泣いてた
京子と私はちゃんと笑顔でみんなとお別れできた
ちょっと涙目だったけどね
綾乃は地元の大学に合格したと言っていた
千歳とは別の大学だ
千歳も初めは笑顔だったけど、綾乃が泣いてるのを見て、一緒に泣いてた
京子と私はちゃんと笑顔でみんなとお別れできた
ちょっと涙目だったけどね
合格発表の日
結衣宅にて
結衣「なんでうちで見るんだよ」
京子「いいじゃん、せっかくパソコンもあるんだしさ」
結衣「まあいいけど」
結衣「そろそろ結果出てると思うよ」
京子「おおう、そうか」
結衣「なに?今更不安になってきた?」
京子「…ちょっとね」
結衣「試験ちゃんと出来たんだろ」
京子「出来てても不安になるの!」
結衣「まあわかるけど」
結衣宅にて
結衣「なんでうちで見るんだよ」
京子「いいじゃん、せっかくパソコンもあるんだしさ」
結衣「まあいいけど」
結衣「そろそろ結果出てると思うよ」
京子「おおう、そうか」
結衣「なに?今更不安になってきた?」
京子「…ちょっとね」
結衣「試験ちゃんと出来たんだろ」
京子「出来てても不安になるの!」
結衣「まあわかるけど」
京子「結衣…」
結衣「ん?」
京子「結衣が見てくれない?」
結衣「…相当不安になってるじゃないか」
京子「だ、だって」
結衣「もう…受験票かして」
結衣「………」
京子「ど、どう?」
結衣「…おめでとう、京子」
京子「っっっいよっしゃあっ!!!!」
結衣「ま、当然の結果だな」
なぐられた
結衣「ん?」
京子「結衣が見てくれない?」
結衣「…相当不安になってるじゃないか」
京子「だ、だって」
結衣「もう…受験票かして」
結衣「………」
京子「ど、どう?」
結衣「…おめでとう、京子」
京子「っっっいよっしゃあっ!!!!」
結衣「ま、当然の結果だな」
なぐられた
それからの日々はすごく楽しかった
京子と一緒にアパート探して、家具をそろえて、引っ越しして
これからの大学生活を考えるとすごくウキウキして
二人ならなんでも出来るとさえ思った
京子と一緒にアパート探して、家具をそろえて、引っ越しして
これからの大学生活を考えるとすごくウキウキして
二人ならなんでも出来るとさえ思った
大学生活は意外と忙しかった
特に京子は一年生のうちから研究室を覗かせてもらってたみたいで
サークルにも入ってないのに帰ってくるのは夜遅くだった
自然と家事は私がするようになった
京子も暇なときはちゃんと家事をやってくれるし、京子との共同生活は全然苦じゃなかった
あかりは保育士になると言って地元の専門学校に
ちなつちゃんは綾乃と同じ大学にそれぞれ入り
自分の好きなことをやっているようだ
何でもちなつちゃんは演劇サークルに入り、演劇に目覚めたらしい
特に京子は一年生のうちから研究室を覗かせてもらってたみたいで
サークルにも入ってないのに帰ってくるのは夜遅くだった
自然と家事は私がするようになった
京子も暇なときはちゃんと家事をやってくれるし、京子との共同生活は全然苦じゃなかった
あかりは保育士になると言って地元の専門学校に
ちなつちゃんは綾乃と同じ大学にそれぞれ入り
自分の好きなことをやっているようだ
何でもちなつちゃんは演劇サークルに入り、演劇に目覚めたらしい
大学4年になると京子は泊まりがけで研究することが多くなった
私も就活や卒論で忙しくなり京子と一緒にいる時間が少なくなってしまった
京子はすでに最先端の研究をどんどん進めていた
私も就活や卒論で忙しくなり京子と一緒にいる時間が少なくなってしまった
京子はすでに最先端の研究をどんどん進めていた
結衣「京子!聞いてくれ!」
京子「あ、おかえり、どしたの?」
結衣「就職が決まった!」
京子「………」
結衣「京子?」
京子「や、やったじゃん!結衣!」
京子「今日はケーキでも買ってくるか!」
結衣「いや、そこまでしなくても」
京子「だめだめ、こういう時はちゃんとお祝いするの!」
結衣「はは、そりゃどうも」
結衣(京子のヤツ、なんかごまかしたな)
京子「あ、おかえり、どしたの?」
結衣「就職が決まった!」
京子「………」
結衣「京子?」
京子「や、やったじゃん!結衣!」
京子「今日はケーキでも買ってくるか!」
結衣「いや、そこまでしなくても」
京子「だめだめ、こういう時はちゃんとお祝いするの!」
結衣「はは、そりゃどうも」
結衣(京子のヤツ、なんかごまかしたな)
………
京子「ケーキうまかったなー」
結衣「そうだな、でも二人でホールケーキはやっぱり多かったと思う」
京子「そう?言ってくれれば私が食べたよ?」
結衣「…太るぞ」
京子「…それをいうな」
京子「ケーキうまかったなー」
結衣「そうだな、でも二人でホールケーキはやっぱり多かったと思う」
京子「そう?言ってくれれば私が食べたよ?」
結衣「…太るぞ」
京子「…それをいうな」
京子「んじゃ電気消すよー」
結衣「ん」
京子「おやすみ結衣」
結衣「おやすみ京子」
結衣「………」
結衣「…京子」
京子「なに?」
結衣「私になんか隠し事してるだろ」
京子「…やっぱわかる?」
結衣「当たり前だろ」
京子「実はさ…」
結衣「うん」
京子「来年からアメリカに行くことになった」
結衣「ん」
京子「おやすみ結衣」
結衣「おやすみ京子」
結衣「………」
結衣「…京子」
京子「なに?」
結衣「私になんか隠し事してるだろ」
京子「…やっぱわかる?」
結衣「当たり前だろ」
京子「実はさ…」
結衣「うん」
京子「来年からアメリカに行くことになった」
いつの間にか京子は、もうそんなに先にいたのだ
私は、京子と一緒に過ごせて、それだけで満足で、
特にやりたいこともなく大学生活を送り、
特に興味も無い仕事を必死に探してる間に、
京子はもう、ずっとずっと遠くにいた
私は、京子と一緒に過ごせて、それだけで満足で、
特にやりたいこともなく大学生活を送り、
特に興味も無い仕事を必死に探してる間に、
京子はもう、ずっとずっと遠くにいた
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