元スレ櫻子「なんだこれ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 9 :
櫻子「本籍ってどこだろう?」
向日葵「うーん……多分住所と同じでいいんじゃないかしら……?」
櫻子「そっか」カキカキ
櫻子「はっ……!」
向日葵「どうしたの?」
櫻子「これは……非常に重要な問題だよ……!」
向日葵「どれ?」
櫻子「次の【(4)婚姻後の夫婦の氏】って項目……」
向日葵「あ……」
102 :
うん、絶対に可愛い
103 = 22 :
ガチ川さんに人生相談しないと……
104 = 9 :
櫻子「ええっと……まぁ私が『つま』なんだし、私の方でいいよね」
向日葵「で、でも『大室 向日葵』って変じゃないかな……?」
櫻子「うーん……確かに違和感がある」
向日葵「じゃ、じゃあ『古谷 櫻子』の方がいい……?」
櫻子「そっちもそっちで違和感だなぁ」
向日葵「どうしよう……?」
櫻子「……決めた! ひまちゃんは私の嫁に来るんだし、やっぱり『大室 向日葵』がいいよ!」
向日葵「そ、そうかな?」
櫻子「絶対そうだよ!」
105 :
ほう
106 :
素晴らしい
107 = 9 :
櫻子「できたー!」
向日葵「後は証人ね」
櫻子「また撫子に頼む?」
向日葵「でもこれ2人いるみたいだけど……」
櫻子「じゃあ生徒会の先輩にでも頼もっか?」
向日葵「ええっ?! 恥ずかしいですわ……」
櫻子「ひまちゃん、戻ってる戻ってる」
向日葵「はっ! 生徒会という単語を聞いてつい……さーちゃん、ごめんね?」
櫻子(うっ……。最近『ですの』ばっかりだったから、このひまちゃんが可愛すぎる件……)
向日葵「さーちゃん?」
櫻子「なっ、なんでもない! じゃあここは、明日先輩達に頼もう?」
向日葵「本当に先輩達にするんだ……」
櫻子「いいじゃん、どうせそのうちバレるんだろうし」
向日葵「そうかなぁ……」
108 = 9 :
向日葵「じゃ、じゃあ私今日はもう帰るね。そろそろ撫子さん達帰ってくる頃だろうし……」
櫻子「待った」
向日葵「へ?」
櫻子「危うくあやふやにするところだったけど、私、まだひまちゃんの気持ちちゃんと聞いてないよ?」
向日葵「あ――」
櫻子「私だけにあんな恥ずかしい告白させておいて、それで1人だけ逃げるなんて、そんな事しないよねひまちゃん?」
向日葵「う……うう……///」
櫻子「なんでそこでひまちゃんが恥ずかしがってるのさ! 恥ずかしいのは私の方なんだけど……」
向日葵「だ……だって……」グスッ…
櫻子「うわぁ?! ひ、ひまちゃん泣いてる?! もしかして泣いてる?!」
109 = 9 :
向日葵「だってだって……あんなの恥ずかしくて真似出来ないよ……」グスグス…
櫻子「べ、別に真似しろだなんて言って無いから! た、ただ私にもちゃんと言葉で言って欲しいなー? なんて……」
向日葵「そう……?」
櫻子「そうそう! 大丈夫だから……」
櫻子(な、なんか泣き虫な所まで昔に戻っちゃってる……?!)
向日葵「じゃあ……言うね……?」
櫻子「う、うん……」
向日葵「さーちゃん……えっと……大好き……!」
櫻子「」
110 = 38 :
俺「…………櫻子すきっ///」
111 = 22 :
俺「」
112 = 58 :
キマシタワー
113 = 106 :
ニヤニヤ
114 = 9 :
~翌日~
櫻子(気付いたら朝だった)
櫻子(私は昨日、気を失っていたらしい)
櫻子(その……多分、さーちゃんに『大好き』って言われた時に……)ピンポーン
撫子「櫻子ー! ひま子が迎えに来てるよー?」
櫻子「……」
櫻子「えっ?!」
撫子「あー、まだ櫻子部屋みたいだから上がっていってよ?」
櫻子「えっ?! えっ?!」
向日葵「その……じゃあ、お邪魔します……」
櫻子「えっ?! えっ?! えっ?!」
向日葵「櫻子? 入りますわよ?」
櫻子「ええっ?!」
115 = 58 :
事後?事後なの?
116 = 9 :
向日葵「おはよう櫻子」
櫻子「あ……向日葵……」
向日葵「なにボケっとしてるんですの? さっさと学校に行きますわよ?」
櫻子「う、うん……」
櫻子(あれ……ひまちゃ――向日葵戻ってる……?)
向日葵「ほら、さっさと着替えて。朝ごはん、どうしますの?」
櫻子「あ、歩きながら食べるよ……」
向日葵「お行儀が悪いですわね。まぁ、櫻子なら仕方ないでしょうけど」
櫻子「うん……」
櫻子(も、もしかしてあれは全部夢だったのかな……? そんなー……私の一世一代の告白は一体どうなったんだよぅ……)
118 = 9 :
向日葵「さーちゃん……」
櫻子「?!」
向日葵「あ、あのね? あの後私、考えたんだけど……やっぱり皆の前で昔みたいになるのは恥ずかしいから……」
櫻子「あ……う、うん……」
向日葵「だ、だから! さーちゃんと2人きりの時は――」コンコン
撫子「おうい、お二人さん遅刻するぞー?」ガチャッ
向日葵・櫻子「「!!」」ビクッ
撫子「なに、どしたの? 朝からキスの練習でもしていちゃついてたの? あー、お熱いねぇ」ケラケラ
櫻子「ば、馬鹿じゃないの?! どうして私が――! 私が……向日葵……なんかと……」
向日葵「と、当然ですわ! 撫子さんもそんな勘違いなさらないでくださいな!」
119 = 9 :
花子「もうバレバ――」ガシッ
撫子「ハイハイ、それよりさっさと学校行った方がいいんじゃないの?」
花子「むぐぐっ……むーー!!」ブンブン
向日葵「そ、そうですわ櫻子! ほら、急いで!」
櫻子「う、うんわかってるって!」
撫子「いってらっしゃーい」フリフリ
花子「ぐむむっ……ぷはー! 撫子、何するの酷いじゃんか!」
撫子「ああいうのは、最初は知らないフリして見守ってあげるのがいいんだよ」
花子「そうなの?」
撫子「きっとそうだよ」
花子「よくわかんない」
撫子「いつかわかるよ。何せ私らの妹だからね」
花子「撫子そればっか」
120 = 41 :
やばいってこれやばいって
121 :
ほ
122 = 9 :
~教室~
櫻子「ギリギリセーフだったね……」ゼェゼェ…
向日葵「そうですわね……」ハァハァ…
あかり「櫻子ちゃん向日葵ちゃん、おはよー」
ちなつ「おはよう、ギリギリだったみたいね」
櫻子「あ、うん、おはよう」
向日葵「おはよう……」
あかり「うん?」
ちなつ「え?」
向日葵「ごっ、ございますですわ!」
あかり「ひ、向日葵ちゃん?!」
ちなつ「ど、どうしたの急に? 大声で挨拶なんてして……」
123 :
ニヤニヤが止まらんのだが
124 :
眼鏡取った
125 = 9 :
向日葵「はっ……!」
櫻子「あ、あはははは! ひーちゃ――向日葵、実は昨日変なもの食べちゃって……」
ちなつ「変なもの? 道に落ちてたかりんとうとか?」
あかり「あはは、ちなつちゃんそれはないよ~。でもそれはどっちかといえば、櫻子ちゃんの役割だよねー」
櫻子「あ、あかりちゃんひっど~」
あかり「あはは、ごめんね」
向日葵「……」
ちなつ「えっと、向日葵ちゃん……?」
向日葵「……! え、えっと……なんでしょう吉川さん」
ちなつ「大丈夫? 具合悪かったりしない?」
向日葵「だ、大丈夫です。どこも問題ありませんわ」
あかり「でも、いつもならさっきのとこで櫻子ちゃんの事怒るよね~」
櫻子(何かいつもと感覚が違うと思ったら……確かに)
126 = 22 :
チーナ……
127 = 9 :
ちなつ「でも本当に具合悪かったら言ってね? 保健室に連れて行ってあげるから」
あかり「そうだよ? 向日葵ちゃんに何かあったら大変だからね」
向日葵「お二人とも……ありがとうございます……」キーンコーンカーンコーン
櫻子「ほ、ほら向日葵。早く席について。HR始まっちゃう」
向日葵「うん……あ……! えっと……は、はい! ごめんなさい……」
あかり(やっぱりなんだか様子がおかしいよね……心配だよぉ……)
ちなつ(これは……間違いなく何かあったわね。主にこの2人の間に)キュピーン
櫻子「っ……?!」ゾクッ
櫻子(何だか寒気が……。後ろの席から冷気が流れ込んできたような……ちなつちゃんから……?)
128 = 58 :
チーナ流石やな
129 = 9 :
~昼休み~
櫻子「向日葵、それじゃ生徒会室に行こう」
向日葵「えっ……」
櫻子「その……あれの証人を先輩にお願いするって言ったじゃん」
向日葵「でもやっぱり……恥ずかしいよ……ですわ……」
櫻子「あーもー、こういうのはキッチリ決めとかないと駄目なの!」
向日葵「……さーちゃ――櫻子がそう言うんでしたら……」
櫻子「じゃあ行くよ? あ、あれはちゃんとクリアじゃないファイルに入れてあるから、見られる事は無いと思うし」
向日葵「気が利いてる……ますのね……」
ちなつ(証人……? ファイル……? まさか何かの事件にでも巻き込まれて……?!)
あかり「ち、ちなつちゃんの顔とかポーズとか、その他も色々と怖いよぉ……」
130 = 9 :
櫻子「あ、でも今日2年生は昼休みに何かあるって言ってたよね。あかりちゃん、何だっけ?」
あかり「えっ? あ、えーと確かお巡りさんが学校に来るって言ってたような……」
ちなつ(お巡り……って刑事が学校に来るですって?! 本格的に事件に匂いがするわね!)
櫻子「あ、そっか。防犯なんとかの説明とかだっけ?」
あかり「そうそう、そんな感じだったと思うよ~。私達1年生は明日みたいだね~」
櫻子「だってさ向日葵、昼休みは無理みたいだから放課後にしよう」
向日葵「うん……」コク
あかり(向日葵ちゃん、やっぱり元気無いなぁ)
ちなつ(これは結衣先輩にも伝えて、放課後監視するしか無いわね……)
132 = 9 :
~放課後~
櫻子「よしっ。向日葵、行くよ」
向日葵「うん――はい……」
あかり「あ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、また明日ね?」
櫻子「えっ?! あ、う、うん! また明日!」
向日葵「ご、ごきげんようですわ……」
あかり「ひ、向日葵ちゃんがいつもより更に丁寧になってる……?」
櫻子「……さっさと行こうか」
向日葵「……」コクコク
ちなつ(よし……尾行開始よ……!)
133 :
さすがガチ川さん
134 = 9 :
~生徒会室~
櫻子「こ、こんちゃーす」
向日葵「し、失礼しますわ」
綾乃「あら2人共、何だか随分と久しぶりな気がするわね」
千歳「ほんまやわぁ、週末とお昼休みに会わなかっただけやのにねえ?」
綾乃「さて、今日の仕事もぱっぱと片付けちゃいましょうかしら」
櫻子「あ、あの!」
綾乃「? 何よ急に、びっくりするじゃないの」
千歳「何か偉く緊張しとるみたいやねぇ? 古谷さんも今日は何だかずっと下向いとるし……」
櫻子「せ、先輩方にお願いがありまして!」
138 = 9 :
綾乃「お願い? 何かしら」
千歳「お腹が減ってるから、綾乃ちゃんのプリンを分けて欲しいんとちゃうの? 歳納さんみたいに」
綾乃「だだだだ誰が歳納京子なんかにあげるもんですか! って、あ、もしかしてそれで古谷さん元気が――」
櫻子「全然違います」
向日葵「……」
綾乃「じょ、冗談よ。千歳が変な事言うから――」
千歳「もー、綾乃ちゃんも冗談が通じん人やな~」
綾乃「悪かったわね。で、話の腰折ってごめんなさい。お願いって何?」
櫻子「お願いは……その……これです!」サッ
綾乃「……?」
千歳「……?」
向日葵「……///」
櫻子「……///」
綾乃・千歳「へ……?」
139 = 95 :
わくわくてかてか
141 = 9 :
~生徒会室前~
結衣「ちょ、ちょっとちなつちゃん押さないで……」
ちなつ「でも、早くしないと事件の一部始終を見損ねちゃいますよ?!」
京子「あーんちなつちゃーん、私も押してよー」
ちなつ「何言ってるんですか、京子先輩は勝手についてきたんじゃないですか。私、この事は結衣先輩にしか言ってませんよ?」
あかり「あのねっ! あかりも! あかりもいるよ!?」
ちなつ「あ、うん」
結衣「京子が呼んだの?」
京子「ううん」
あかり「えっ! さっき廊下であかり皆に誘拐されたよね?! ううん……あれは誘拐どころか拉致だよぉ……」
ちなつ「ちょっと、あかりちゃん黙ってて」
あかり「ガーン……」
142 = 9 :
ちなつ「とりあえず、扉に聞き耳を立てて……」
―――! ―――!
京子「どう? 何か聞こえる?」
結衣「ちょ、京子……! 顔近いって……///」
京子「ん? 結衣、何か言った?」
ちなつ「……京子先輩、場所変わりますよ。こっちの方がよく聞こえるでしょうから」
京子「え? ホント? わーい、珍しくちなつちゃんが優しい!」
結衣「……バカ」
あかり「あ、あかりもー! あかりも聞きたいよー!」
143 = 9 :
~生徒会室内~
綾乃「……これ……その……、婚姻……届……よね?」
櫻子「……はい」
千歳「あ、あはは……2人共、これはちょっと冗談きついで――」
櫻子「冗談なんかじゃありません!」
綾乃・千歳「「?!」」ビクッ
櫻子「あ、すみません……。で、でも、これは私達にとっては大事な事なんです……」
綾乃「ええと……きっとお役所はこれを受理する事は無いと思うけど……?」
櫻子「わかってます。これは記念みたいなものなんです」
千歳「詳しい事情はようわからんけど、2人共本気みたいやねぇ」
綾乃「ち、千歳……?」
144 = 22 :
熱烈支援
147 = 9 :
千歳「ええよ、ウチで良かったら書いたる~」
綾乃「ちょっと、千歳? 本気なの?」
千歳「勿論。綾乃ちゃんだって2人が真剣なのくらい、わかってるやろ?」
綾乃「う……ええまぁ確かに……。ていうか、あなた達いつの間にそんな関係になってたのかしら……?」
櫻子「えっと……昨日からです……」
綾乃「昨日からって……また随分と唐突ね……」
千歳(元々十分に、そういう関係やったと思うんやけどなぁ……。本人達が認めへんかっただけで)
櫻子「その……副会長にも書いて欲しいんですけど……」
綾乃「け、けどどうして私なの? 他に誰かいなかったのかしら……」
櫻子「私達の身近な人で、一番信用出来る年上の人で、丁度2人同時にいるっていうのが先輩達だったんです」
綾乃「なるほど……。証人は2人必要なのね……」
千歳「そやでー? 綾乃ちゃんの時は、うちが片方なったるから、もう片方の人ちゃんと探しておいてなー?」
綾乃「ちちちち千歳?! からかうのはやめて頂戴……!」
千歳「あはは、うち本気やで~?」
148 = 92 :
イイヨイイヨ
149 :
ええなあ
みんなの評価 : ★
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