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元スレ紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
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………
紅莉栖「なるほどね。…別に岡部だけでもなんとかなるんじゃない?」
岡部「念には念を入れておきたいのでな。下衆な考えかも知れないが、最後の手段として脅迫という方法も用意しておくべきだ」
紅莉栖「…それで? 私はどうすればいいの?」
岡部「明日の朝3時過ぎ、渋谷のとある雑居ビルに行って売人からこれを受け取ってもらう。金は既に振り込んであるから大丈夫だ」
紅莉栖「でもこれを一人で運ぶのはちょっと…」
岡部「そう言うと思ってダルとフェイリスの協力を取り付けておいた」
紅莉栖「なっ…橋田とフェイリスさんまで巻き込むの!? 冗談でしょ!?」
紅莉栖「なるほどね。…別に岡部だけでもなんとかなるんじゃない?」
岡部「念には念を入れておきたいのでな。下衆な考えかも知れないが、最後の手段として脅迫という方法も用意しておくべきだ」
紅莉栖「…それで? 私はどうすればいいの?」
岡部「明日の朝3時過ぎ、渋谷のとある雑居ビルに行って売人からこれを受け取ってもらう。金は既に振り込んであるから大丈夫だ」
紅莉栖「でもこれを一人で運ぶのはちょっと…」
岡部「そう言うと思ってダルとフェイリスの協力を取り付けておいた」
紅莉栖「なっ…橋田とフェイリスさんまで巻き込むの!? 冗談でしょ!?」
岡部「心配するな。確かに法に触れはする。が、決して逮捕されるようなことが無いように手は打ってある。それに二人ともノリノリだしな」
紅莉栖「……」
岡部「とにかくその後はただこれを持ってラボへ帰ってくればいい。そして、完全に日が落ちてから本格的な行動を開始する」
紅莉栖「日が落ちたらどこに行けばいいんだ?」
岡部「その辺りはお前に任せる」
紅莉栖「…随分とクレイジーな保険ね。構わないけど」
岡部「…出来ればお前がこれを使うことなく終わって欲しいんだがな」
紅莉栖「……」
岡部「とにかくその後はただこれを持ってラボへ帰ってくればいい。そして、完全に日が落ちてから本格的な行動を開始する」
紅莉栖「日が落ちたらどこに行けばいいんだ?」
岡部「その辺りはお前に任せる」
紅莉栖「…随分とクレイジーな保険ね。構わないけど」
岡部「…出来ればお前がこれを使うことなく終わって欲しいんだがな」
………
~萌郁のアパート前~
岡部「――日が落ちたか。…ではこれより作戦行動を開始する!! 聞こえるかダル!!」
ダル『携帯だから聞こえて当然だお。んで、結局僕はここでエロゲしてればいいの?』
岡部「そうだ。ただし携帯は繋ぎっぱなしにしておいてくれ。俺が指示を出したらすぐにDメールを送る準備をするんだぞ」
ダル『え? そしたらエロゲのボイス聞けないじゃん。@ちゃんしながら待っとくお』
岡部「何でもいい。とにかく頼んだぞ」
~萌郁のアパート前~
岡部「――日が落ちたか。…ではこれより作戦行動を開始する!! 聞こえるかダル!!」
ダル『携帯だから聞こえて当然だお。んで、結局僕はここでエロゲしてればいいの?』
岡部「そうだ。ただし携帯は繋ぎっぱなしにしておいてくれ。俺が指示を出したらすぐにDメールを送る準備をするんだぞ」
ダル『え? そしたらエロゲのボイス聞けないじゃん。@ちゃんしながら待っとくお』
岡部「何でもいい。とにかく頼んだぞ」
~萌郁の部屋~
萌郁「FB…FB…なんで返信してくれないの…?」
ガチャッ!!
岡部「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!!」ダダダダダ…
萌郁「Fび
岡部「男女平等ドロップキック!!!!」ゴッギイイイイイィィィィ!!!
萌郁「めっごああああああああああああああああ!!!??」メギョッ ドサッ
岡部(…あった!! 萌郁の携帯!!)
岡部「ダル!! 今からDメールを送る!! 準備しろ!!」
ダル『早っ! まぁ了解』
岡部(携帯電話は買い替えるな…っと。文面はこんな感じでいいか)カチカチカチカチ
ダル『放電現象始まったおー』バチバチバチバチ
岡部「これで…終わりだ!!」ピッ
萌郁「FB…FB…なんで返信してくれないの…?」
ガチャッ!!
岡部「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!!」ダダダダダ…
萌郁「Fび
岡部「男女平等ドロップキック!!!!」ゴッギイイイイイィィィィ!!!
萌郁「めっごああああああああああああああああ!!!??」メギョッ ドサッ
岡部(…あった!! 萌郁の携帯!!)
岡部「ダル!! 今からDメールを送る!! 準備しろ!!」
ダル『早っ! まぁ了解』
岡部(携帯電話は買い替えるな…っと。文面はこんな感じでいいか)カチカチカチカチ
ダル『放電現象始まったおー』バチバチバチバチ
岡部「これで…終わりだ!!」ピッ
岡部「……」
萌郁「」ピクピク
岡部「……」
岡部「…あれ? なぁダル、本当にマシンを起動したのか?」
ダル『してたって。電話越しにバチバチ聞こえたっしょ?』
岡部「…何故だ!? 何故リーディングシュタイナーが発動しない!?」
ダル『リーディングシュタイナーってあれ? なんかオカリンだけ世界の変化が分かるみたいなやつだっけ?』
岡部「そうだ!! 萌郁の携帯の機種変を止めるメールを送ったから世界線が変わるはずなんだ!! それなのに…」ハッ
岡部「…いや待て違うッ!! そうか、この携帯は…!! こいつ機種変なんかしてないんだ!!」
ダル『え? どゆこと?』
岡部「ふざけやがって!! こいつ俺たちの目を盗んでメールの内容を変えてやがったんだ!!」
ダル『ちょ、なんか知らんけど落ち着けってオカリン。携帯見てホントのメールの内容を調べれば済む話っしょ?』
岡部「…そうだな。少し取り乱した」
萌郁「」ピクピク
岡部「……」
岡部「…あれ? なぁダル、本当にマシンを起動したのか?」
ダル『してたって。電話越しにバチバチ聞こえたっしょ?』
岡部「…何故だ!? 何故リーディングシュタイナーが発動しない!?」
ダル『リーディングシュタイナーってあれ? なんかオカリンだけ世界の変化が分かるみたいなやつだっけ?』
岡部「そうだ!! 萌郁の携帯の機種変を止めるメールを送ったから世界線が変わるはずなんだ!! それなのに…」ハッ
岡部「…いや待て違うッ!! そうか、この携帯は…!! こいつ機種変なんかしてないんだ!!」
ダル『え? どゆこと?』
岡部「ふざけやがって!! こいつ俺たちの目を盗んでメールの内容を変えてやがったんだ!!」
ダル『ちょ、なんか知らんけど落ち着けってオカリン。携帯見てホントのメールの内容を調べれば済む話っしょ?』
岡部「…そうだな。少し取り乱した」
ダル『一応データはマイクロSDにコピーするなり移すなりしたほうがいいなのだぜー』
岡部「分かった。…それにしてもホントのDメール、か…。どこにあるんだ…」カチッ カチカチカチカチ
岡部「…あった!! これか!! …なるほどな。こいつDメールで先回りしてIBN5100を盗んでいたのか…」
岡部「…ダル!! マシンを起動しろ!!」
ダル『…オッケー。もう送れるぜオカリン』バチバチバチバチ
岡部「神社には行くな、それは罠だ…っと。送信!」ピッ
岡部「……」
ダル『……』
岡部「……」
ダル『…どう?』
岡部「…駄目だ」
岡部「分かった。…それにしてもホントのDメール、か…。どこにあるんだ…」カチッ カチカチカチカチ
岡部「…あった!! これか!! …なるほどな。こいつDメールで先回りしてIBN5100を盗んでいたのか…」
岡部「…ダル!! マシンを起動しろ!!」
ダル『…オッケー。もう送れるぜオカリン』バチバチバチバチ
岡部「神社には行くな、それは罠だ…っと。送信!」ピッ
岡部「……」
ダル『……』
岡部「……」
ダル『…どう?』
岡部「…駄目だ」
岡部(…クソッ!! 一体どうなってるんだ!? こいつ未来から来たメールを信用しなかったと言うのか!?)
岡部(…いや違う。それなら初めのDメールを送っても過去は変わらなかったはずだ。…何かあるはずなんだ、何か…)
岡部(…携帯からこれ以上の情報を引き出すのは無理そうだな。どこを見ても『FB』とのどうでもいいメールしか…)ピッピッピッピッ…
岡部(…いや、待てよ…?)
萌郁「う…」
岡部「……起きたか萌郁。空気が悪いな、窓を開けるぞ」ガラッ
萌郁「…携帯!! 携帯返して!!」
岡部「ほら」ブンッ
萌郁「ッ!!」バッ パシッ
萌郁「…え? え…? …メールが…消えてる…!!」カチカチカチカチ
岡部「ああ。メールデータならこのマイクロSDの中だ」スッ
萌郁「!! 返してッ!!」
岡部「構わん。ただし条件がある」
萌郁「条件…?」
岡部(…いや違う。それなら初めのDメールを送っても過去は変わらなかったはずだ。…何かあるはずなんだ、何か…)
岡部(…携帯からこれ以上の情報を引き出すのは無理そうだな。どこを見ても『FB』とのどうでもいいメールしか…)ピッピッピッピッ…
岡部(…いや、待てよ…?)
萌郁「う…」
岡部「……起きたか萌郁。空気が悪いな、窓を開けるぞ」ガラッ
萌郁「…携帯!! 携帯返して!!」
岡部「ほら」ブンッ
萌郁「ッ!!」バッ パシッ
萌郁「…え? え…? …メールが…消えてる…!!」カチカチカチカチ
岡部「ああ。メールデータならこのマイクロSDの中だ」スッ
萌郁「!! 返してッ!!」
岡部「構わん。ただし条件がある」
萌郁「条件…?」
岡部「お前が知っているFBに関する情報をすべて寄越せ」
萌郁「…!?」
岡部「言わなければこのデータは破壊する」
萌郁「!? 止めてッ!!」
岡部(…やはり、か。こいつが真に依存しているのは携帯電話ではなく、FB)
岡部(つまりFBの居場所を突き止めて携帯を奪い、その携帯からこいつにDメールを送れば…)
萌郁「…言、えない…!」
岡部「…ではカードはどうするのだ?」
萌郁「…返して貰う…!」
岡部「どうやって?」
萌郁「…!?」
岡部「言わなければこのデータは破壊する」
萌郁「!? 止めてッ!!」
岡部(…やはり、か。こいつが真に依存しているのは携帯電話ではなく、FB)
岡部(つまりFBの居場所を突き止めて携帯を奪い、その携帯からこいつにDメールを送れば…)
萌郁「…言、えない…!」
岡部「…ではカードはどうするのだ?」
萌郁「…返して貰う…!」
岡部「どうやって?」
萌郁「…ッ!!」タタタッ バッ ジャキンッ
岡部(…ブローニングハイパワー。部屋に銃を隠していたか。まぁ想定済みだ)
萌郁「返してくれないなら、撃つ…!!」グッ…
岡部「萌郁、銃を構えるときは両腕を真っ直ぐ伸ばせ。反動で顔の骨が砕けるぞ」
萌郁「…返せッ…!!」
岡部「…やれやれだな。まるで聞いていない」
萌郁「おかべえええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」グッ
ガァァァン!!
岡部(…ブローニングハイパワー。部屋に銃を隠していたか。まぁ想定済みだ)
萌郁「返してくれないなら、撃つ…!!」グッ…
岡部「萌郁、銃を構えるときは両腕を真っ直ぐ伸ばせ。反動で顔の骨が砕けるぞ」
萌郁「…返せッ…!!」
岡部「…やれやれだな。まるで聞いていない」
萌郁「おかべえええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」グッ
ガァァァン!!
岡部「…うむ」
萌郁「…づあッ!?」(な――!? 銃が砕け――)
萌郁(…!! 窓が開いて…まさか…!!)バッ
ガァァァン!!
萌郁「ッ゛!? …あ゛ッ…」ガクンッ…
岡部「ハートショット。相変わらず見事な腕前だな紅莉栖」
萌郁「…づあッ!?」(な――!? 銃が砕け――)
萌郁(…!! 窓が開いて…まさか…!!)バッ
ガァァァン!!
萌郁「ッ゛!? …あ゛ッ…」ガクンッ…
岡部「ハートショット。相変わらず見事な腕前だな紅莉栖」
~約2.6km南東/某ビル屋上~
フェイリス「ニャオーン! よく見える双眼鏡だニャ!」
紅莉栖「寝転がると砂が付いて嫌ね。フェイリスさんチェック」
フェイリス「ハートショット、ヒット。膝から崩れ落ち一時止まる」
紅莉栖「オーケー」
フェイリス「見事な狙撃テク…待って。左手に持っていた携帯が緩衝に。軽度の負傷、貫通せず」
紅莉栖「オーケー」チャキッ
フェイリス「ヘッドショット、エイム」
紅莉栖「ファイア」カキンッ
ダーン!!
キンッ コンッ コロロロー…
フェイリス「ニャオーン! よく見える双眼鏡だニャ!」
紅莉栖「寝転がると砂が付いて嫌ね。フェイリスさんチェック」
フェイリス「ハートショット、ヒット。膝から崩れ落ち一時止まる」
紅莉栖「オーケー」
フェイリス「見事な狙撃テク…待って。左手に持っていた携帯が緩衝に。軽度の負傷、貫通せず」
紅莉栖「オーケー」チャキッ
フェイリス「ヘッドショット、エイム」
紅莉栖「ファイア」カキンッ
ダーン!!
キンッ コンッ コロロロー…
~萌郁のアパート~
萌郁「……!!」ガクガク
ガギィン!! パリンッ
萌郁「ッ!! 眼鏡が…!!」ガクガクガクガク
岡部「今のは最終警告だ。情報を寄越さないなら次は当てる。…言え」
萌郁「…ッ…!!」ガクガクガクガク
岡部「言えッッ!!!」
萌郁「…わ、私にも、分からない…!」ガクガクガクガク
岡部「…どういうことだ。分かるように話せ。まずFBとは何者だ?」
萌郁「…え、FBは…私のお母さん…」ガクガクガクガク
萌郁「……!!」ガクガク
ガギィン!! パリンッ
萌郁「ッ!! 眼鏡が…!!」ガクガクガクガク
岡部「今のは最終警告だ。情報を寄越さないなら次は当てる。…言え」
萌郁「…ッ…!!」ガクガクガクガク
岡部「言えッッ!!!」
萌郁「…わ、私にも、分からない…!」ガクガクガクガク
岡部「…どういうことだ。分かるように話せ。まずFBとは何者だ?」
萌郁「…え、FBは…私のお母さん…」ガクガクガクガク
………
岡部「――なるほどな。つまりお前はFBに会った事はおろか、電話で話した事すら無いという訳か」
萌郁「……」コクン
岡部「…なぜメール以外のコンタクトを取ろうとしないんだ?」
萌郁「…会ったら、幻滅されちゃう…」
岡部「……分かった。もういいぞ。これは返す」ポイッ
萌郁「!」バッ パシッ
岡部「――なるほどな。つまりお前はFBに会った事はおろか、電話で話した事すら無いという訳か」
萌郁「……」コクン
岡部「…なぜメール以外のコンタクトを取ろうとしないんだ?」
萌郁「…会ったら、幻滅されちゃう…」
岡部「……分かった。もういいぞ。これは返す」ポイッ
萌郁「!」バッ パシッ
岡部「携帯と眼鏡については悪かったな。これで買い直せ」ポスッ
萌郁「…こんなに、要らない」
岡部「いいから取っておけ。さっきも話したことだが…お前はあと数日も経たないうちに死ぬ。これは誰にも止められないこの世界線での決定事項だ」
萌郁「……」
岡部「その金で最後に好きなことをするといい」
萌郁「…岡部君は、これから何をするの…?」
岡部「FBを探す。時間はいくらでもあるからな。ゼロから手掛かりを見つけ出す」
萌郁「……」
萌郁「…こんなに、要らない」
岡部「いいから取っておけ。さっきも話したことだが…お前はあと数日も経たないうちに死ぬ。これは誰にも止められないこの世界線での決定事項だ」
萌郁「……」
岡部「その金で最後に好きなことをするといい」
萌郁「…岡部君は、これから何をするの…?」
岡部「FBを探す。時間はいくらでもあるからな。ゼロから手掛かりを見つけ出す」
萌郁「……」
岡部「もしもし」
ダル『おうオカリン。次は何?』
岡部「これで『地這う世界蛇』作戦は終了だ。もう休んでいいぞ」
ダル『分かったお。…つーか結局あのフルメタルジャケット撃ったん?』
岡部「三発だけな。もちろん人死にや重傷者は出してない」
ダル『出してたらドン引きじゃ済まないだろ常考!!』
岡部「そうだ、紅莉栖たちにも作戦終了を伝えておいてくれ微笑みダル」
ダル『あ? とにかくオーキードーキー』
岡部「今日はお前のおかげで助かった。では切るぞ」プツッ
ダル『おうオカリン。次は何?』
岡部「これで『地這う世界蛇』作戦は終了だ。もう休んでいいぞ」
ダル『分かったお。…つーか結局あのフルメタルジャケット撃ったん?』
岡部「三発だけな。もちろん人死にや重傷者は出してない」
ダル『出してたらドン引きじゃ済まないだろ常考!!』
岡部「そうだ、紅莉栖たちにも作戦終了を伝えておいてくれ微笑みダル」
ダル『あ? とにかくオーキードーキー』
岡部「今日はお前のおかげで助かった。では切るぞ」プツッ
………
~ラボ~
岡部「――という訳だ」
紅莉栖「なるほどね。それで見張りはいつ始めるの?」
岡部「もちろん今からだ」
紅莉栖「…『シタイナー』使う?」
岡部「いや、必要無い。ロッカーのすぐそばで張り込みをする」
紅莉栖「オーケー。私は何をすればいい?」
岡部「とりあえずはラボに待機だ。もしFBの携帯を手に入れたらDメールの送信を、携帯の入手に失敗したらタイムリープをするからそのつもりでいてくれ」
~ラボ~
岡部「――という訳だ」
紅莉栖「なるほどね。それで見張りはいつ始めるの?」
岡部「もちろん今からだ」
紅莉栖「…『シタイナー』使う?」
岡部「いや、必要無い。ロッカーのすぐそばで張り込みをする」
紅莉栖「オーケー。私は何をすればいい?」
岡部「とりあえずはラボに待機だ。もしFBの携帯を手に入れたらDメールの送信を、携帯の入手に失敗したらタイムリープをするからそのつもりでいてくれ」
~大ビル前・コインロッカー付近~
岡部(…もう朝か)
岡部(昨日の夜からずっと張り込みをしていたが一向に現れる気配が無い)
岡部(ロッカーにIBN5100が入っているのは確かなようなのだが…)
ガサッ
岡部「ッ!!」バッ
萌郁「!?」ビクッ
岡部「…なんだ萌郁か。何をしている?」
岡部(…もう朝か)
岡部(昨日の夜からずっと張り込みをしていたが一向に現れる気配が無い)
岡部(ロッカーにIBN5100が入っているのは確かなようなのだが…)
ガサッ
岡部「ッ!!」バッ
萌郁「!?」ビクッ
岡部「…なんだ萌郁か。何をしている?」
萌郁「…これ」スッ
岡部「ん? …牛乳とあんパンか。差し入れか?」
萌郁「……」コクン
岡部「…そうか。有り難く貰っておこう」ガサッ
萌郁「…あの、岡部君」
岡部「何だ」
萌郁「…私も、手伝う。最期にFBに会いたい」
岡部「…邪魔だけはするなよ」
岡部「ん? …牛乳とあんパンか。差し入れか?」
萌郁「……」コクン
岡部「…そうか。有り難く貰っておこう」ガサッ
萌郁「…あの、岡部君」
岡部「何だ」
萌郁「…私も、手伝う。最期にFBに会いたい」
岡部「…邪魔だけはするなよ」
………
岡部「……来ないな」
萌郁「……」コクン
岡部「なぁ萌郁、もう取りに来ないなんてことは…」
ガラガラガラガラー
岡部(!! 誰か来た!!)
ガチャガチャ ガタン ガラガラー
岡部(IBNを持って行った…! あれがFBか!? …いや、萌郁はFBは女だと言っていたな)
萌郁「岡部君…!」
岡部「ああ! とにかくあの男を尾行するぞ!」ダッ
岡部「……来ないな」
萌郁「……」コクン
岡部「なぁ萌郁、もう取りに来ないなんてことは…」
ガラガラガラガラー
岡部(!! 誰か来た!!)
ガチャガチャ ガタン ガラガラー
岡部(IBNを持って行った…! あれがFBか!? …いや、萌郁はFBは女だと言っていたな)
萌郁「岡部君…!」
岡部「ああ! とにかくあの男を尾行するぞ!」ダッ
………
~電車の中~
岡部(あいつ、電車に乗ってどこまで行く気だ?)
ガコー
萌郁「…あ、降りる」
岡部「ああ、俺たちも降り…」
岡部(…いや待て。歩き方が微妙に変わった? まるで体が軽くなったような…)
岡部「…! …降りるな萌郁。IBNはまた電車の中だ」
萌郁「え?」
岡部「恐らく尾行を警戒して誰かに受け渡しを…」
萌郁「…あ、あの人」
岡部「…あった。次の運び手はあの女だな…!」
~電車の中~
岡部(あいつ、電車に乗ってどこまで行く気だ?)
ガコー
萌郁「…あ、降りる」
岡部「ああ、俺たちも降り…」
岡部(…いや待て。歩き方が微妙に変わった? まるで体が軽くなったような…)
岡部「…! …降りるな萌郁。IBNはまた電車の中だ」
萌郁「え?」
岡部「恐らく尾行を警戒して誰かに受け渡しを…」
萌郁「…あ、あの人」
岡部「…あった。次の運び手はあの女だな…!」
………
~秋葉原駅前~
岡部(…どういうことだ? 結局この駅に戻ってきたぞ…)
萌郁「…見て。あの人、白い車に近付いてる」
岡部(…ん? あの車どこかで…)
萌郁「…誰か車から出てくる」
ガチャッ
岡部「な――」
萌郁「?」
岡部(ミスターブラウン!? どういうことだ!? まさかSERNと繋がっているとでも言うのか!?)
~秋葉原駅前~
岡部(…どういうことだ? 結局この駅に戻ってきたぞ…)
萌郁「…見て。あの人、白い車に近付いてる」
岡部(…ん? あの車どこかで…)
萌郁「…誰か車から出てくる」
ガチャッ
岡部「な――」
萌郁「?」
岡部(ミスターブラウン!? どういうことだ!? まさかSERNと繋がっているとでも言うのか!?)
岡部(…いや落ち着け。今はIBN5100の追跡の方が先だ!!)ピッピッピッ…
プルルルルル… ガチャッ
紅莉栖『はろー』
岡部「紅莉栖!! 『轢き逃げ霊柩車』で今すぐ駅前に来てくれ!!」
紅莉栖『猶予は?』
岡部「30秒!」
紅莉栖『待ってなさい』
プルルルルル… ガチャッ
紅莉栖『はろー』
岡部「紅莉栖!! 『轢き逃げ霊柩車』で今すぐ駅前に来てくれ!!」
紅莉栖『猶予は?』
岡部「30秒!」
紅莉栖『待ってなさい』
………
キキイイイィィィィー バタン
紅莉栖「お待たせ」
岡部「乗るぞ萌郁」
萌郁「……」ギッ
岡部「あの白い車を少し距離を開けて追ってくれ」ギッ バタン
紅莉栖「了解。ところで岡部、あれ店長の車でしょ? 一体何が起きてるのか説明してくれる?」
岡部「ああ…」
ブロロロロー…
キキイイイィィィィー バタン
紅莉栖「お待たせ」
岡部「乗るぞ萌郁」
萌郁「……」ギッ
岡部「あの白い車を少し距離を開けて追ってくれ」ギッ バタン
紅莉栖「了解。ところで岡部、あれ店長の車でしょ? 一体何が起きてるのか説明してくれる?」
岡部「ああ…」
ブロロロロー…
………
~天王寺家前~
岡部「――結局IBN5100はこの家の前でラウンダーに引き渡され、そのまま飛行機でフランスに送られた」
紅莉栖「…そしてFBの正体は分からず仕舞い、か。困ったわね」
萌郁「……」
紅莉栖「IBNが着くころに『轢き逃げ霊柩車』でフランスに跳ぶ?」
岡部「…それは後からだ。とりあえずミスターブラウンの所へ行こう。少しでもいい、情報を引き出すんだ」
~天王寺家前~
岡部「――結局IBN5100はこの家の前でラウンダーに引き渡され、そのまま飛行機でフランスに送られた」
紅莉栖「…そしてFBの正体は分からず仕舞い、か。困ったわね」
萌郁「……」
紅莉栖「IBNが着くころに『轢き逃げ霊柩車』でフランスに跳ぶ?」
岡部「…それは後からだ。とりあえずミスターブラウンの所へ行こう。少しでもいい、情報を引き出すんだ」
~天王寺家~
岡部「――今日俺たちがここへ来たのはお聞きしたいことがあったからです」
天王寺「なんだ? 聞きたいことって」
岡部「…先刻あなたはこの家の前で、ラウンダーの連中にIBN5100の引き渡しをしましたよね?」
天王寺「!! ……」
岡部「…まぁいい、単刀直入に聞きましょう。あなたは、FBという人物について何かご存知ですか?」
天王寺「……」
萌郁「……」
紅莉栖「……」
天王寺「……」フゥー…
岡部「――今日俺たちがここへ来たのはお聞きしたいことがあったからです」
天王寺「なんだ? 聞きたいことって」
岡部「…先刻あなたはこの家の前で、ラウンダーの連中にIBN5100の引き渡しをしましたよね?」
天王寺「!! ……」
岡部「…まぁいい、単刀直入に聞きましょう。あなたは、FBという人物について何かご存知ですか?」
天王寺「……」
萌郁「……」
紅莉栖「……」
天王寺「……」フゥー…
天王寺「…おめえは裏切ったのかM4?」
岡部「…!!」
萌郁「…な…んで…!? そのコードネームは、私とFBしか…」
天王寺「…フェルディナントブラウン、って知ってるか?」
岡部「…カール・フェルディナント・ブラウン。ブラウン管の発明者。…そういうことか…!」
岡部「…!!」
萌郁「…な…んで…!? そのコードネームは、私とFBしか…」
天王寺「…フェルディナントブラウン、って知ってるか?」
岡部「…カール・フェルディナント・ブラウン。ブラウン管の発明者。…そういうことか…!」
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