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    元スレ僧侶「朝起きたらみんながいなかったです」

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    タグ : - ぼっち + - 僧侶 + - 勇者 + - 精魔 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    ―――宿屋

    僧侶「おはようございます!」

    僧侶「あれ?」

    僧侶「武道家さーん!」

    僧侶「賢者さーん!」

    僧侶「勇者さーん!」

    僧侶「―――ははーん。朝からかくれんぼとは粋なことをしますね」

    僧侶「どうせ、ベッドの下とかクローゼットの中に隠れてるんでしょ?」

    僧侶「ほらほら、でてきてくださいよぉ」

    僧侶「……いない」

    僧侶「なるほど……なるほど……」


    僧侶「―――私、置いて行かれたな」

    僧侶「……なんで?」

    2 :

    俺はいるぜ

    5 :

    新興宗教なんかやってるから

    6 = 1 :

    宿屋一階 受付 

    僧侶「あ、あの!」

    店主「ん?ああ、僧侶さん」

    僧侶「勇者さんたちは!?」

    店主「え?もう随分前に出ていきましたけど?―――って、どうして僧侶さんが今頃起きてきてるんです?」

    僧侶「分かりません!助けてください!」

    店主「いや……私に言われても……」

    僧侶「うぅ……」

    店主「そういえば、少し様子が変でしたねぇ」

    僧侶「というと?」

    店主「なんかこう思いつめているような……みなさん険しい顔つきでした。挨拶しても無反応でしたし」

    僧侶「……そうですか」

    店主「昨晩、何かあったのでは?」

    僧侶「昨晩……うーん」

    7 :

    僧侶(男)か

    8 = 1 :

    ―――昨夜 勇者の部屋

    勇者「えーと、では明日以降の予定についてだけど」

    賢者「予定通り、山を越えていくべきでしょう」

    武道家「うんうん」

    僧侶「でも、ちょっと大変じゃないですか?」

    勇者「そうか?」

    武道家「でも、山越えしないと次の街には行けないぞ?」

    賢者「ええ」

    僧侶「そうですか……わかりました」

    勇者「僧侶が辛いっていうなら、やめようか?」

    僧侶「勇者さん……♪」

    賢者「……ちょっと、勇者様」

    武道家「……こっちこい」

    勇者「え?なんだよ……ちょっと、ひっぱるな!!」

    僧侶「……?」

    9 = 1 :

    ―――宿屋 廊下

    賢者「勇者様、僧侶さんのことを大事に思うのは結構ですけど、ちょっと度が過ぎます」

    武道家「あいつの意見でコロコロ予定を変えられるこっちの身にもなれ」

    勇者「いや……でも……」

    賢者「知っています。婚約者なんですよね?」

    勇者「う、うん……」

    武道家「だからって、過保護すぎやしないか?」

    勇者「いや……だって、女の子だし……男の俺たちには分からない辛さがあるかもしれないだろ?」

    賢者「そこまで言うなら、もう彼女とはここで別れてはどうですか?」

    勇者「え……」

    武道家「それがいいな」

    勇者「別れるってそんなことできるわけ……!!」

    賢者「旅の間だけです。魔王を倒して迎えにくればいいでしょう」

    武道家「そんなに大事に思うならそうすべきだと思うぞ?」

    勇者「しかし……」

    10 = 1 :

    賢者「大切な人を危険にさらし続けるのも気が引けるでしょう?」

    勇者「だが、俺は彼女をこれまで守ってきた。これからだって―――」

    武道家「もう魔王の城も近い。魔物は凶暴性を増している。絶対に守れるなんて保障はない」

    勇者「それは、そうだけど……」

    賢者「決まりですね」

    武道家「だな」

    勇者「……」

    賢者「では、勇者様から僧侶さんにその旨を伝えておいてください。私と武道家さんで明日の予定を組んでおきますので」

    武道家「頼むな」

    勇者「……」

    ……ガチャ……

    僧侶「あ、勇者さん。なんのお話をされていたんですか?」

    勇者「いや……大したことない」

    僧侶「そうですか?」

    勇者「あ……それより、旅が終わったあとなんだけど……」

    11 :

    ほう

    13 :

    >>12
    おいやめろ

    15 :

    なるほど、武道家と賢者は勇者を狙ってるから
    邪魔な僧侶をうまく置いてきぼりにしたってわけか
    なるほど

    16 = 13 :

    >>15
    おいやめろって言ってるだろ

    17 = 1 :

    店主「―――それから、結婚後のお話をずっと?」

    僧侶「は、はい……子どものときから、その……結婚することは決まってて……今更、そんな話なんてって思いましたけどぉ(モジモジ」

    店主「許婚だったんですか」

    僧侶「は、はい……///」

    店主「それはそれは、おめでとうございます。早く魔王が倒されて平和な世界になるといいですね」

    僧侶「ありがとうございます」

    店主「しかし……尚更、置いて行かれた理由がよくわかりませんね」

    僧侶「そ、うですね……はぁ……」

    店主「愛想尽かされたわけではないでしょうね。わざわざ、寝る前にそんな話をするんですから」

    僧侶「勇者さんはそんな人ではありません!!」

    店主「では……あ……もしかして」

    僧侶「なんですか?」

    店主「勇者様はアナタを連れていきたくなかったのではないですか?魔王を倒すという危険な旅に」

    僧侶「え……そんなことは……だって、私は勇者さんのために僧侶になって……今ではべホイミも使えるようになったんですよ?!」

    店主「え?べホイミ?もうすぐ魔王と戦おうとしているのにですか?ええ?」

    18 = 11 :

    やっぱり

    19 = 1 :

    僧侶「え?何かおかしいですか?」

    店主「いや、私も素人だからあまり詳しいってわけじゃないですけど、この辺を冒険するみなさんはベホマとかベホマラーとか使える人ばかりですよ?」

    僧侶「べほま?なんですかそれ?」

    店主「いやいや、上位回復呪文じゃないですか」

    僧侶「でも、べホイミを覚えたとき勇者さんは「すごいね、さすがは100年の一人の天才僧侶だ」って褒めてくれましたよ?」

    店主「それいつの話ですか?」

    僧侶「先週ですけど」

    店主「―――あの、失礼ですが、使える呪文を教えてくれません?」

    僧侶「はい。えと、ホイミ、ニフラム、バギ、ザキ、べホイミ、あと勇者さん直伝のベギラマですね」

    店主「……それだけ?」

    僧侶「はい」

    店主「なるほど……わかりました」

    僧侶「え?」

    店主「ずばり、あなたが僧侶として使えないから捨てられたのです!恐らく、勇者様ではなく、仲間の方々に!!」

    僧侶「な……なんで……!?」

    20 :

    うわこの僧侶うぜえ

    21 = 13 :

    店主ノリノリwww

    22 = 1 :

    店主「戦力外通告ですよ」

    僧侶「そ、そんな……だって、私は……!!」

    店主「ベギラマまで習得するほど努力はなさったのでしょうが、やはり僧侶としてはダメダメなので……」

    僧侶「でもでも!ちゃんと力の盾とかまほうじの杖でみなさんをサポートしてますし……!!」

    店主「そんなの戦士や魔法使いにだってできます」

    僧侶「あ、あと……宿屋探しとか買い物とか料理とか率先してやってましたし!!」

    店主「魔王の討伐にはなんら意味のない能力です」

    僧侶「あ、あとは……えと……えと……」

    店主「ふう……僧侶さん、諦めなさい」

    僧侶「え……」

    店主「貴女は見放された。この事実、現実はどうしようもない」

    僧侶「……」

    店主「この街で待っていればいいじゃないですか。幸いここは旅人には友好的ですし」

    僧侶「で、でも……」

    店主「好きな人を信頼して待つのも愛の形だと、私は思いますよ?」

    24 :

    勇者が魔王を倒して帰還するとそこには店主のおちんぽをぶっ刺されてアヘ顔ダブルピースを晒している僧侶の姿が

    25 = 1 :

    僧侶「そ、そうでしょうか?」

    店主「ええ」

    僧侶「……」

    店主「どうです?ここで働きながら待ってみるというのは?」

    僧侶「ここで、ですか?」

    店主「いやね。ここ最近、結構利用客が多くなってきて、ベッドメイキングとかルームサービスとかしないといけないのに一人じゃ大変だったんですよ」

    僧侶「はぁ」

    店主「魔王の城が近いせいもあって、周辺の魔物は大変凶暴でしてね、傷ついた人もよく来るんですよ」

    僧侶「そうでしょうね……」

    店主「僧侶が常駐している宿屋なんて珍しいですし、どうですか?住み込み、三食付きで」

    僧侶「でも……」

    店主「では、ここから一人で帰るというのですか?そんなことしては勇者様が困るのでは?」

    僧侶「え?」

    店主「ここで待ってくれているはずの僧侶さんがいないと知ったら、悲しんで他の女性とくっついちゃうかもしれませんよ?」

    僧侶「―――働かせてください!お願いします!!」

    26 :

    >>24
    同じこと考えた

    27 :

    なんだntrか

    30 = 1 :

    ―――翌日

    店主「一日の流れは昨日教えた通りですから」

    僧侶「わ、わかりました……!!」

    店主「そんなに固くならずに。リラックスして」

    僧侶「は、はい……」

    店主「では、まずは空き部屋の掃除からお願いします」

    僧侶「はい!」

    店主(うんうん……素朴で良い感じの子だ)

    僧侶「えと……まずは水をバケツに入れて……モップと雑巾を持って……」

    店主「さてと……私も業務を始めるかな」

    僧侶「お……おも……バケツ……おも……(ヨロヨロ」

    店主「大丈夫?」

    僧侶「は、はひ……(よろよろ」

    店主「あ、そこ段差になってるからきを―――」

    僧侶「―――ぁあああああ!!!!!!(バシャー!!」

    31 = 1 :

    僧侶「すいません!すいません!!」

    店主「あーあー、ここは私が拭いておくから、僧侶さんは部屋の掃除にかかって」

    僧侶「は、はい……本当にすいませんでした……」

    店主「気にしない気にしない」

    僧侶「はい……」

    僧侶(思えばいつも重たい物は勇者さんが持ってくれていたなぁ……バケツすら持てないなんて……はぁ)


    ―――二階

    僧侶「えっと……空き部屋は確か……ここだったかな?」

    ガチャ

    「え?」

    僧侶「あ……」

    「うわぁぁぁ!!!!なに勝手にはいってきでんだよぉぉぉ!!!!」

    僧侶「きゃぁぁぁぁ!!!!!すいませーん!!!!」

    「はやく閉めてくれ!!!」

    僧侶「お着換え中に申し訳ありませんでしたぁぁ!!!」

    32 = 20 :

    男ファビョり過ぎだろ

    34 = 1 :

    店主「僧侶さん。言いましたよね?たとえ空き部屋に入る場合でも、ノックと声かけは忘れずに、と」

    僧侶「うぅ……すいません」

    店主「まあ、お客様も許してくれたから良かったものの」

    僧侶「すいませんでした……」

    店主「もういいですから、ほら、仕事に戻ってください」

    僧侶「はい……」


    ―――二階 空き部屋

    僧侶「はぁ……」

    僧侶「私……こうして働いたことなんてなかったからなぁ」

    僧侶「これ以上、迷惑をおかけしては追い出されてしまいます……がんばらないと」

    ゴシゴシ……

    僧侶「にしても、結構散らかってますね……ゴミも結構あるし……あ、そーだ♪」

    僧侶「バギの風でゴミを外に出しちゃえば楽じゃないですか。私って天才♪」

    僧侶「―――バキ!!」

    ゴォォォォォ!!!―――ズバ!!!スバ!!!

    35 = 23 :

    36 = 1 :

    僧侶「どどどど、どーしよ!?!?」

    僧侶「シーツもカーテンも破けちゃった……ああ!!壁に傷まで……!!」

    僧侶「これは……怒られる……絶対に怒られる……」

    僧侶「そ、そうだ……!!」

    僧侶「火事になったことにすれば……!!」

    僧侶「よ、ようし……べギ―――」

    店主「―――僧侶さん、言い忘れてたんですけど」

    僧侶「ラマ!!―――え?」

    ボッ!

    店主「ぎゃぁぁあああああ!!!!!」

    僧侶「あ、これは、その、ゴキブリがですね……!!」

    店主「水だぁ!!早く火を消して!!!」

    僧侶「は、はい!!―――バギ!!」

    ゴォォォォォ

    店主「風を起こしてどーするんだぁぁ!!!余計に火の回りがぁぁぁぁ!!!!」

    37 :

    ほのぼの系最近無かったから良いね

    38 = 1 :

    店主「あ……はは……私の店が……もえたぁ……あははは……あははは……」

    僧侶「あ、あの……」

    店主「もえた♪もえた♪ここにあるのはわたしのみせだぁ♪ぜんぶくろこげひゃっひゃっひゃ♪」

    僧侶「あ……」

    町長「これ……僧侶さん」

    僧侶「はい?」

    町長「こっちに来なさい」

    僧侶「は、はい……」


    ―――町長の家

    町長「まあ、座りなさい」

    僧侶「失礼します」

    町長「あの宿屋の火事。原因は貴方と聞いたが?」

    僧侶「あ、えと……それは……」

    町長「どうして燃やしたのですかな?」

    僧侶「ふ、不可抗力です……」

    39 :

    僧侶ダメ人間すぎるだろ

    40 = 20 :

    輪姦ENDか…

    41 = 1 :

    町長「―――何かされたわけではないのですかな?」

    僧侶「え……?いえいえ、私は昨日からあの宿屋で働かせてもらうことになって……」

    町長「そうか……まだ、被害には遭われてなかったと。では、偶然か」

    僧侶「あの……どういうことですか?」

    町長「うむ……実はあの店主はな、この辺りの魔物が凶暴で傷つく旅人が多いのを良いことによからぬことを繰り返していたんじゃ」

    僧侶「よからぬこと?」

    町長「若い娘の旅人には無料で泊らせてやるといって、猥褻なことをしておったらしい」

    僧侶「そ、そうなんですか!?」

    町長「うむ。もう何人もそういったことでわしのところにきておってな」

    僧侶「わ、悪い人だったんですね」

    町長「昨日、証拠を見つけたんで今日辺りに町民総出で問い詰めてやろうと考えていたが、今朝の火事だ」

    僧侶「す、すいません……」

    町長「いやいや、責めているわけではない。むしろ感謝しておる」

    僧侶「え?」

    町長「良い薬になっただろうて。貴女は街の恩人じゃ。今日はここに泊っていきなさい」

    42 :

    悪運強すぎだろwwwwwwwww

    43 = 13 :

    急展開

    44 = 27 :

    町長が黒幕

    45 = 1 :

    ―――街中

    僧侶「……うーん、よかったのでしょうか……」

    「あ、僧侶さん!」

    僧侶「はい?」

    「俺もうすかっとしましたよ!!」

    僧侶「はい?」

    「あの宿屋の所為でこの街の品位が疑われてたんですよ?」

    僧侶「は、はい」

    「そーそー、街の評判は本当に悪くなる一方だったからな。でも、僧侶さんのおかげでもう安心ですよ!」

    僧侶「そ、そうですか。よかったです」

    「僧侶さんはいつまでこの街にいるんですか?できれば、もうずっと居てほしいってみんなで話してたんです」

    僧侶「えと……まだ、決めてません……」

    「まあ、ゆっくりしていってください。あ、働きたいなら俺の道具屋で働いてもらってもいいですよ?」

    僧侶「えぇ!?」

    「あ、私の経営している酒場でもいいですよ!僧侶さんなら大歓迎です!!」

    46 :

    町の人皆グルじゃねぇか

    48 = 1 :

    ―――夜

    僧侶「はへぇ……」

    町長「おやおや、どうなされた?」

    僧侶「それが、色んな方に「私のところで働いてくれ」って言われて……」

    町長「ほう……それで嬉しい溜息を?」

    僧侶「まあ、疎まれるよりは全然嬉しいですけど……正直、どこに行こうか迷います」

    町長「僧侶さんはこの街にずっと居てくださるのか?」

    僧侶「それは……わかりません。とりあえず、ここで勇者さんが迎えに来るのを待とうと思います」

    町長「そうかそうか」

    僧侶「それにしても……うーん……」

    町長「道具屋がいいのでは?」

    僧侶「道具屋ですか?」

    町長「殆どの客は町民だし、冒険者もそこまで接客対応に文句はつけてこないからの」

    僧侶「なるほど……」

    僧侶「道具屋かぁ」

    50 :

    僧侶なら教会行けよ…


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