元スレ杏子「ワイルドタイガーだ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
151 = 130 :
あの親父みてたら、ルナさんもキレるだろう
母親もなんかおかしいし
152 = 1 :
虎徹「魔法少女……なるほどな」
杏子「アタシが殺したのは家族だけじゃねぇ」
杏子「魔法少女の命と戦う力を兼ねたグリーフシードを集めるために、大勢の人を見殺しにしてきた」
虎徹「グリーフシードがなきゃお前が死んでたんだろ?」
杏子「そうだけどよ……だからといってそれは人を見捨てていい理由にはならねぇさ」
杏子「アタシは人殺しだよ。アタシがすべて悪いんだ」
虎徹「違う! キュゥべえとかいう奴が悪いんだよ。事情もロクに話さずに、ガキに命を賭けて戦わせるなんてことしやがって……」
杏子「キュゥべえの誘いに乗っちまったアタシがバカなのさ」
虎徹「ガキなんてのは大人から見たらバカだ。別に杏子に限った話じゃないだろ」
虎徹「ていうか大人もバカだな、特に俺とか!」
154 = 1 :
杏子「こんな時にも冗談言って笑わせようとするなんて……アンタは優しい人だね。バカなんかじゃないよ」
虎徹「杏子……」
杏子「他人の幸せを願うなんて、余計なお世話だったんだよ」
虎徹「お前は悪くないって。俺がもしその父親だったら絶対に嬉しいぞ」
杏子「でも真実を知ったら自殺しちまった、妹も巻き込んでな」
杏子「そんで全ての原因であるアタシだけ生き残っちまった」
杏子「ごめん、もう寝るわ。すまねぇな、変な話聞かせちまって」
虎徹「待て、杏子! まだ話は……」
155 = 1 :
次の日――
虎徹「杏子のやつ遅ぇな。おーい、杏子。杏子!」
虎徹「調子でも悪いのか? 入るぞ」
虎徹「……いない、どういうことだ!?」
虎徹「とりあえず電話だ」ピポパ
「おかけになった電話番号は……」
虎徹「だーっ! つながんねぇ!」
虎徹「ん? 机の上に紙が……」
158 = 1 :
こてつへ
何も言わずに消えてすまねぇ。
もうアタシにはヒーローできない そんなしかくはない
だからもうこてつの家にいるわけにもいかねぇんだ
こてつと過ごせて楽しかった
ありがとう
ごめん
杏子
159 = 25 :
あんあん……
160 = 1 :
虎徹「アイツ、何考えてやがる……!」ピポパ
虎徹「バニー、バニー!」
バーナビー『どうしたんですか、こんな朝早く』
虎徹「杏子がいなくなった。もうヒーローはできないって書き置きを残して」
バーナビー『は? また前みたいなドッキリですか』
虎徹「違うって、本当なんだよ! 信じてくれ!」
虎徹「こうして話してる時間も惜しいんだ! すぐに他のやつに連絡を入れないと!」
バーナビー『……分かりましたよ。僕は会社の方に連絡をしておきます』
虎徹「すまん、頼んだぞ!」
162 = 6 :
不覚にもひらがながかわいいと思ってしまった
163 :
最初の文にだけ。がついてるのが気になる木
164 = 1 :
キース「いったい彼女に何があったんだ。分からない、私には分からない!」
アントニオ「電話もつながらないし、会社からの緊急コールにもで応じない」
ネイサン「若い女のコが一人で……危ないんじゃない?」
イワン「どうしましょう……」
ホァン「実家の方に連絡はしたの?」
キース「そうか、その手があるじゃないか!」
バーナビー「…………」
カリーナ「…………」
虎徹「アイツ、家ないんだ。小さい頃にいろいろあってな」
キース「いろいろ、とは?」
虎徹「言えないからいろいろって言ってんだよ」
キース「す、すまない」
165 :
なんか、ちょっとどうしようもない空気が、タイバニ独特の切なさが、上手く表現できてる
166 :
頑張れ、超見てる
167 = 1 :
カリーナ「タイガー、アンタが彼女に一番近いのよ。何か心当たりはない?」
虎徹「うーん……」
虎徹「そういえば、ルナティックに会ってから少し様子がおかしいような」
バーナビー「昨日の戦闘後も少し変な感じでしたね」
アントニオ「次に奴が現れたときに問いただしてみるか?」
虎徹「いつ現れるか分からねぇ奴を、悠長に待ってられるか!」
カリーナ「じゃあどうするのよ」
ビーッビーッ
全員「緊急コール!?」
168 = 25 :
しえん
169 = 1 :
アニエス『シュテルンビルトから外部につながる道路が、爆破テロによってすべて破壊されたわ!』
アニエス『おまけにその場所には大量のパワードスーツが占領している』
アニエス『ヒーローたちは手分けして、パワードスーツの破壊に当たりなさい!』
キース「なんだと!?」
アントニオ「かなりヤバいじゃねぇか!」
ホァン「一体誰がこんなことを?」
ネイサン「誰だろうと許さねぇ。ひさびさにキレちまったよ……」
バーナビー「ランサーさんのことも心配ですが、今はパワードスーツをなんとかしないと。行きますよ、オジサン!」
虎徹「くっ……分かった」
171 :
ネイサンが屋上へ行こうぜモードになっておる
172 = 25 :
しえん
173 = 1 :
アニエス「パワードスーツの数が多くてかなり苦戦してるみたいね……」
突如、アニエスの前にある巨大なモニターが砂嵐を映す。
メアリー「な、何が?」
アニエス「一体どうしたっていうのよ! これ街中に映ってるのよ!」
ケイン「わ、分かりません!」
クリーム『ごきげんよう、シュテルンビルトの皆様。我々はウロボロス』
クリーム『この街の重要な柱に強力な爆弾を仕掛けさせていただきました』
クリーム『それがドカン、と爆発すればこの街はおしまいですわ』
クリーム『我々の要求はただ一つ。この街の牢獄にいる同士、ジェイク・マルチネスの解放です』
174 = 25 :
しえん
175 :
私怨
176 = 6 :
ジェイクと絡めるのか、オラワクワクしてきたぞ
支援
177 = 1 :
市長「そんな要求が呑めるか、奴は懲役250年の極悪人だぞ!」
マーベリック「しかしこのままでは市民の命が……責任はすべて私が取ります」
マーベリック「市長、ご決断を」
市長「…………」
市長「ジェイクを、解放しろ!」
マーベリック「賢明な判断ですな」
178 = 25 :
しえん
179 = 130 :
めっちゃ楽しいな
180 = 1 :
ジェイク「俺を釈放するのか? お偉いさんはいったい何を考えているんだかね……」
ジェイク「ん? お前、いい目をしてるじゃねぇか。どうだ、俺と一緒に来るか?」
看守「おい貴様何を勝手に……」
ジェイク「うるせぇ! ゴチャゴチャ抜かすとブチ殺すぞ!」
看守「ひ、ひぃっ!」
ジェイク「こんな牢屋、能力があれば紙みたいなもんよ。ほいっとな」
ジェイク「んじゃ、行くとしようか」
181 = 1 :
クリーム「ジェイク様、お待ちしておりましたわ」
ジェイク「クリーム、久しぶりじゃねぇか! お前、なにか面白いことやらかしたのかぁ?」
クリーム「えぇ。とってもとっても、面白いことですわ」
クリーム「あら、このお方はどちら様ですの?」
ジェイク「コイツか? ちょっと面白そうなやつだから、脱獄してもらったぜ」
クリーム「あらあら、ジェイク様ったら悪いお人ですわね」
ジェイク「だろー?」
182 = 1 :
ジェイク「市民すべてを人質……そいつはエキサイティングだなぁ! さっすがクリーム。俺のことよーく分かってる」
クリーム「フフ、褒めても出るのは味噌スープだけですわよ」
ジェイク「かぁーっ、うまい! クリームの味噌スープは最高だぜ、世界一だ!」
クリーム「あらやだ、ジェイク様ったら」
ジェイク「お前も呑むか? ほれ、遠慮すんな」
ジェイク「どうだ、うまいだろ? なはは!」
ジェイク「さて、せっかくのショウだ。もっと盛り上げてやらねぇとな! クリーム、市長に回線をつなげろ!」
クリーム「かしこまりましたわ」
185 = 1 :
市長「な、なぜパワードスーツを下げないんだ! 要求は呑んだだろう!」
ジェイク「悪いなオッサン、おっと失礼市長サンだったか」
ジェイク「クリームがそんな約束をしたかもしれねぇが、俺にはさーっぱり分かんねぇんだな、これが」
市長「ジェイク、貴様!」
ジェイク「まぁそう焦りなさんなって。今から俺が言う条件を守れば、本当に市民を開放してやる」
ジェイク「その条件ってのは、俺とヒーローを一対一で戦わせろってだけだ」
ジェイク「ヒーローの内誰か一人でも俺に勝てば、市民を開放してやるぞ」
市長「そんなことが信じられるか!」
マーベリック「すまない、3分だけ待ってもらえないか?」
ジェイク「3分? ま、それぐらいならいいぜ。のんびり味噌スープ飲んでらぁ」
マーベリック「ありがとう」
186 = 1 :
市長「どうしたのだねマーベリック君」
マーベリック「クリームの能力が判明致しました。彼女は特殊な電波によってパワードスーツを操っている」
マーベリック「パワードスーツさえ無効にできれば、爆弾処理班によって爆弾を無力化出来ます」
マーベリック「ここは奴の条件を呑み、電波を無効にするための時間を稼ぐべきです」
市長「でかしたマーベリック君! しかし、どうやってクリームの能力を?」
マーベリック「私にもいろいろコネがありましてね」
市長「コネ?」
マーベリック「えぇ、優秀な情報屋がいましてね……ふふふ」
187 :
虎徹がバカの一つ覚えチャーハン出す所がリアル
188 = 25 :
まさか……
189 = 1 :
ジェイク「3分経ったぞ、返事を聞かせてもらおうじゃねぇか」
市長「君の条件を呑む」
ジェイク「話が分かるゥ! んじゃさっそく始めますか。クリーム、実況よろしく」
クリーム「かしこまりましたわ、お任せ下さいませ」
ジェイク「さて、ヒーローと戦うのはレジェンドのオッサン以来か……楽しませてくれよぉ?」
190 = 25 :
しえん
191 = 1 :
クリーム『さぁて始まりました。シュテルンビルト全市民の命をかけたジェイク様VSヒーローの戦い!」
クリーム『実況は私クリームが努めさせて頂きますわ。なお、戦うヒーローはクジによって決めさせて頂きます』
クリーム『さて気になる一人目のヒーローは……なんと、スカイハイ! キングオブヒーロー、スカイハイです!』
クリーム『これはジェイク様、早くもピーンチ?』
スカイハイ「凶悪犯罪人ジェイク・マルチネス! 貴様の悪事もここまでだ! そしてここま」
ジェイク「御託はいいからとっととかかってこい」
スカイハイ「むっ……いいだろう。本日の私は怒りが有頂天、風速最大、暴風警報!」
スカイハイ「スカァアアアアアアアアイ、ハァアアアアアアアアアアアアアアアアイッ!」
スカイハイは空気を圧縮した弾丸を、ジェイクに向かって豪雨のように飛ばしていく。
十発、二十発、三十発……百発ほど投げた頃に、さらに力を込め巨大な弾丸を作り出して放つ。
ジェイクが立っている場所一帯に巨大なクレーターができていたことからも、その破壊力が凄まじいことが伺える。
ジェイク「うぎゃああああああああああっ!」
スカイハイ「やったか?」
193 = 25 :
しえん
195 = 1 :
ジェイク「やってないんだな、コレが。負けフラグたてちゃ駄目だぜー?」
ジェイク「ま、悪くねぇ攻撃だがな」
スカイハイ「そんな、無傷!?」
ジェイク「これが今のキングオブヒーローか……ちょっと残念だぜ」
ジェイク「オラァ!」
スカイハイ「ぐあああああああああああああっ!」
クリーム『おーっと、ジェイク様の攻撃によりスカイハイダウン! ジェイク様の勝利です!』
197 = 25 :
え
199 = 1 :
クリーム『闘技場の壁を粉々にするほどの勢いで叩きつけられたスカイハイ……大丈夫なのでしょうか』
クリーム『次の対戦相手に参りましょう。次は……西海岸の猛牛戦車、ロックバイソン!』
クリーム『私、こんな異名は聞いたことありませんわ。ザコでしょうか?』
ロックバイソン「この俺を知らないとはな。なら、今日はその強さを見せてやるよ!」
ロックバイソン「ジェイク、覚悟しろ! ぬおおおおおおおおおっ!」
ジェイク「突撃? アホか」
200 = 1 :
ジェイク「バカ、な……こんな牛に、この俺が?」
ロックバイソン「残念だったなジェイク。牛を舐めるなよ?」
ロックバイソン(これは、スポンサーアピールするチャンスだな! 最近活躍できなかったから、ここで決める!)
ロックバイソン「牛肉といえば牛角! みんなで行こう、牛角へ!」
ロックバイソン「牛角はジェイクを倒したヒーロー、ロックバイソンのスポンサーなのさ! つまり真のヒーローともいえる!」
ジェイク「牛角、それが強さの秘訣か……」
みんなの評価 : ★★
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