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元スレ美琴「『桃太郎電鉄~学園都市編~』・・・?」
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美琴(ということは……)
佐天(東北地方に残されたのは、禁書目録のついたあたしと御坂さんのみ)
佐天「あははは……、おいてかれちゃいましたね、御坂さん」
美琴「ははは……、そうだね、佐天さん」
佐天・美琴「……」
佐天(この鬼ごっこ……!)
美琴・佐天(負けられないッ!)バチバチバチバチッ
ヒメガーミン『泣く子はいませんか。泣く子はいませんか』
佐天(東北地方に残されたのは、禁書目録のついたあたしと御坂さんのみ)
佐天「あははは……、おいてかれちゃいましたね、御坂さん」
美琴「ははは……、そうだね、佐天さん」
佐天・美琴「……」
佐天(この鬼ごっこ……!)
美琴・佐天(負けられないッ!)バチバチバチバチッ
ヒメガーミン『泣く子はいませんか。泣く子はいませんか』
~同年 次月(8年目 3月)~
黒子「それではわたくしも、ちょっと宇宙(そら)の旅に参りましようか」
→テレポートカード
佐天「へ?」
『てれぽ淑女はテレポートカードつかった!』
『てれぽ淑女! だれも近くにいないということは、禁書目録の危険が…
いまのうちに、だれかさんのそばに近づいておかないと!』
でんげき姫
さ天帝
→ういはる社長
フイフイフイフイフイ……
佐天「あーっ! ずるいですよ、白井さん! 初春に便乗して銀河にテレポートするなんて!」
黒子「わたくし、レベル4の『空間移動能力者(テレポーター)』ですから」
初春「あはは……、なんの言い訳にもなってませんよ……」
黒子(白井桃鉄家訓その六「銀河鉄道には便乗すべし」ですわ)
黒子「それではわたくしも、ちょっと宇宙(そら)の旅に参りましようか」
→テレポートカード
佐天「へ?」
『てれぽ淑女はテレポートカードつかった!』
『てれぽ淑女! だれも近くにいないということは、禁書目録の危険が…
いまのうちに、だれかさんのそばに近づいておかないと!』
でんげき姫
さ天帝
→ういはる社長
フイフイフイフイフイ……
佐天「あーっ! ずるいですよ、白井さん! 初春に便乗して銀河にテレポートするなんて!」
黒子「わたくし、レベル4の『空間移動能力者(テレポーター)』ですから」
初春「あはは……、なんの言い訳にもなってませんよ……」
黒子(白井桃鉄家訓その六「銀河鉄道には便乗すべし」ですわ)
佐天(くっそーっ! まずい!
ヒメガーミンは今月も御坂さんを襲ったから、御坂さんと距離があるのはいいんだけど、
あたしの後ろには禁書目録がついてる)
佐天(あたしも、白井さんみたいにカードを上手く使えないかな……)
ピッ
→カード
佐天「あ」
黒子「?」
佐天(あ、あった! この状況を打開するカードが1枚だけッ!)
ヒメガーミンは今月も御坂さんを襲ったから、御坂さんと距離があるのはいいんだけど、
あたしの後ろには禁書目録がついてる)
佐天(あたしも、白井さんみたいにカードを上手く使えないかな……)
ピッ
→カード
佐天「あ」
黒子「?」
佐天(あ、あった! この状況を打開するカードが1枚だけッ!)
佐天「ふふ……、白井さん、逃がしませんよ」
黒子「なーにを言ってますの。あなた、テレポートカードなんて持ってませんでしょう」
佐天「でもっ! 代わりならあるんですっ!」
→あっちいけカード
黒子(あっちいけカード……? たしかにそのカードを使えば、禁書目録に
誰かのところへ行ってもらうことはできますけれど……)
黒子(とはいえ、誰に取り憑くかはランダムですし、なにより成功率が低いですから、
わたくしなら、ふつうにサイコロをふって逃げますわね)
佐天「くらえっ!」
禁書目録『デーディカートゥス! たまにはほかの人のところへおジャマしたいかもっ!
だれにしようかなぁ?』
黒子「こんなバクチ、成功するわけが……」
禁書目録『ういはる社長さんっ! あなたにきめたんだよっ!』
初春・黒子「こっち来たぁーッ!?」
黒子「なーにを言ってますの。あなた、テレポートカードなんて持ってませんでしょう」
佐天「でもっ! 代わりならあるんですっ!」
→あっちいけカード
黒子(あっちいけカード……? たしかにそのカードを使えば、禁書目録に
誰かのところへ行ってもらうことはできますけれど……)
黒子(とはいえ、誰に取り憑くかはランダムですし、なにより成功率が低いですから、
わたくしなら、ふつうにサイコロをふって逃げますわね)
佐天「くらえっ!」
禁書目録『デーディカートゥス! たまにはほかの人のところへおジャマしたいかもっ!
だれにしようかなぁ?』
黒子「こんなバクチ、成功するわけが……」
禁書目録『ういはる社長さんっ! あなたにきめたんだよっ!』
初春・黒子「こっち来たぁーッ!?」
誰かが銀河鉄道カード
↓
テレポートで便乗
↓
先にゴールされる
↓
貧乏神がくる
↓
なぜかキングボンビーに変身する
↓
ボンビラス星直行
↓
(´・ω・`)
↓
テレポートで便乗
↓
先にゴールされる
↓
貧乏神がくる
↓
なぜかキングボンビーに変身する
↓
ボンビラス星直行
↓
(´・ω・`)
初春(し、しかし、2マス先に白井さん……。さっさとナスってしまえば大丈夫ですっ!)
→サイコロ
『1』
初春(しまった! ここで6分の1を引くなんて……! 白井さんにナスるには1足りない!
おとなしく急行カードを使っておけばよかった……!)
『おや?』
初春・黒子「!?」
『禁書目録のようすが』
『なんか 変だぞ?????』
『ま… まさか!』
『禁書目録が、伝説の「自動書記(ヨハネのペン)」を発動させようとしてるのでは!』
『3!』
『2!』
『1!』
『GO!』
→サイコロ
『1』
初春(しまった! ここで6分の1を引くなんて……! 白井さんにナスるには1足りない!
おとなしく急行カードを使っておけばよかった……!)
『おや?』
初春・黒子「!?」
『禁書目録のようすが』
『なんか 変だぞ?????』
『ま… まさか!』
『禁書目録が、伝説の「自動書記(ヨハネのペン)」を発動させようとしてるのでは!』
『3!』
『2!』
『1!』
『GO!』
ピカァーン♪
初春(ほっ、よかった……)
黒子(禁書目録たんですわ……)
『GO!!』
ピシャーン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
初春・黒子「!?」
イカ娘『ゲッゲソ! ゲゲーソ! ゲゲーソ! ゲソー! イカ娘でゲソ~~~!』
初春・黒子「きゃぁぁあああッ!!」
イカ娘『私は海からの使者、イカ娘でゲソ!
ここは改めて、わたしの恐ろしさを思い知らせてやるでゲソ!』
美琴「地上ではヒメガーミン」
ヒメガーミン『泣く子はいませんか。泣く子はいませんか』
佐天「宇宙ではイカ娘」
イカ娘『この触手で吹き飛ばした物件を、人類侵略の拠点にしてやるでゲソ!』
美琴・佐天「なんだこのカオス……」
初春(ほっ、よかった……)
黒子(禁書目録たんですわ……)
『GO!!』
ピシャーン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
初春・黒子「!?」
イカ娘『ゲッゲソ! ゲゲーソ! ゲゲーソ! ゲソー! イカ娘でゲソ~~~!』
初春・黒子「きゃぁぁあああッ!!」
イカ娘『私は海からの使者、イカ娘でゲソ!
ここは改めて、わたしの恐ろしさを思い知らせてやるでゲソ!』
美琴「地上ではヒメガーミン」
ヒメガーミン『泣く子はいませんか。泣く子はいませんか』
佐天「宇宙ではイカ娘」
イカ娘『この触手で吹き飛ばした物件を、人類侵略の拠点にしてやるでゲソ!』
美琴・佐天「なんだこのカオス……」
~9年目終了~
『 決 算 』
桃太郎『各電鉄会社の社長のみなさん! おまたせしました!』
桃太郎『決算の発表は、夜叉姫さんから!』
夜叉姫『夜叉姫です! それでは、今年度の収益額の順位を発表します!』
夜叉姫『昨年は、てれぽ淑女さんが1位でしたが、今年はどうでしょうか?』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
収益額 9年
1 位 てれぽ淑女 21億8410万円 ↑
2 位 ういはる社長 5億9910万円 ↑
3 位 さ天帝 3億2480万円 ↑
4 位 でんげき姫 2億2100万円 ↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 決 算 』
桃太郎『各電鉄会社の社長のみなさん! おまたせしました!』
桃太郎『決算の発表は、夜叉姫さんから!』
夜叉姫『夜叉姫です! それでは、今年度の収益額の順位を発表します!』
夜叉姫『昨年は、てれぽ淑女さんが1位でしたが、今年はどうでしょうか?』
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収益額 9年
1 位 てれぽ淑女 21億8410万円 ↑
2 位 ういはる社長 5億9910万円 ↑
3 位 さ天帝 3億2480万円 ↑
4 位 でんげき姫 2億2100万円 ↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夜叉姫『引き続き、ゲームの順位を決めることになる、総資産の中間発表です!』
夜叉姫『昨年は、てれぽ淑女さんが1位でしたが、今年も首位をキープできるでしょうか?』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
総資産 9年
1 位 てれぽ淑女 124億1890万円 ↑
2 位 ういはる社長 15億 910万円 ↑
3 位 さ天帝 10億5240万円 ↑
4 位 でんげき姫 4億1877万円 ↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黒子「初春、なにケータイいじってるんですの。
初春がボタンを押さないと次の画面にいきませんわよ」
初春「あ、すみません」
黒子(絶対いるんですわよね~。勝負が決まったと分かると、
やる気をなくして、他のことをやりだす人が)
夜叉姫『昨年は、てれぽ淑女さんが1位でしたが、今年も首位をキープできるでしょうか?』
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総資産 9年
1 位 てれぽ淑女 124億1890万円 ↑
2 位 ういはる社長 15億 910万円 ↑
3 位 さ天帝 10億5240万円 ↑
4 位 でんげき姫 4億1877万円 ↓
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黒子「初春、なにケータイいじってるんですの。
初春がボタンを押さないと次の画面にいきませんわよ」
初春「あ、すみません」
黒子(絶対いるんですわよね~。勝負が決まったと分かると、
やる気をなくして、他のことをやりだす人が)
>>167
俺なんかは剛速球買って投げまくるな
俺なんかは剛速球買って投げまくるな
黒子(今年は本当に運がよかったですわね)
黒子(なんといっても、物件1件を購入額の10分の1で買える、
ゴールドカードなどというレアカードをこの局面で引き当てるなんて、
うれしい誤算でしたわ)
美琴「黒子の収益額と総資産の大幅アップは、ゴールドカードで買った、
学園都市駅、100億円の能力開発研究所のせいね」
黒子「せっかくの地元ですし。それに、一頭地を抜くカードも使っていて
持ち金も潤沢でしたから、これは買わない手はないと思いましたの」
佐天「すごい差をつけられちゃったなぁ……」
初春「……」
黒子「ドラゴンやらヒメガーミンやらイカ娘やら……色々ありましたけれど、
――これで勝敗は決したも同然ですわね、お姉様」
美琴「ぐっ……!」
黒子(なんといっても、物件1件を購入額の10分の1で買える、
ゴールドカードなどというレアカードをこの局面で引き当てるなんて、
うれしい誤算でしたわ)
美琴「黒子の収益額と総資産の大幅アップは、ゴールドカードで買った、
学園都市駅、100億円の能力開発研究所のせいね」
黒子「せっかくの地元ですし。それに、一頭地を抜くカードも使っていて
持ち金も潤沢でしたから、これは買わない手はないと思いましたの」
佐天「すごい差をつけられちゃったなぁ……」
初春「……」
黒子「ドラゴンやらヒメガーミンやらイカ娘やら……色々ありましたけれど、
――これで勝敗は決したも同然ですわね、お姉様」
美琴「ぐっ……!」
黒子(残り1年、総資産の差は30倍で、こちらの手持ちカードも使えるカードばかり。
一方のお姉様は、1年近く、ずっと目的地を外しているような状態……)
黒子「うふふふふ……、ふっふっふっふ……、ふへへへへ……」
初春「し、白井さん!?」
黒子「まさか、罰ゲーム、忘れたわけじゃありませんわよね、お姉様?」
美琴「……やっぱり、あんた最初から……ッ!」
黒子「いやですわ、お姉様。罰ゲームなどと申しましても、
『たった1日黒子の愛をすべて受け入れる』
程度のものですから、ご心配なく、ふへっ♪」
黒子(もう最終の10年目は、消化試合ですわね)
一方のお姉様は、1年近く、ずっと目的地を外しているような状態……)
黒子「うふふふふ……、ふっふっふっふ……、ふへへへへ……」
初春「し、白井さん!?」
黒子「まさか、罰ゲーム、忘れたわけじゃありませんわよね、お姉様?」
美琴「……やっぱり、あんた最初から……ッ!」
黒子「いやですわ、お姉様。罰ゲームなどと申しましても、
『たった1日黒子の愛をすべて受け入れる』
程度のものですから、ご心配なく、ふへっ♪」
黒子(もう最終の10年目は、消化試合ですわね)
~10年目(最終年) 8月~
美琴「……」
→サイコロ
コロコロコロ……
チョンッ…チョンチョン
『3』
ポンッポンッポォーン
黒子(さすがのお姉様も、もう諦めムードですわね。明らかに口数が減ってますし、
ここ数ヶ月は、禁書目録がいるのにサイコロをふってばかり)
黒子(少しばかりお悔しいでしょうけれど、これも黒子の愛情ゆえ。
きっと、明日はお姉様を心ゆくまで満足させてあげますわっ!)
『プラス駅に止まった!』
ピピピピ……ピョーン
『プラス 2050万円でした!』
『でんげき姫の持ち金は9120万円になった!』
『おや?』
美琴「……」
→サイコロ
コロコロコロ……
チョンッ…チョンチョン
『3』
ポンッポンッポォーン
黒子(さすがのお姉様も、もう諦めムードですわね。明らかに口数が減ってますし、
ここ数ヶ月は、禁書目録がいるのにサイコロをふってばかり)
黒子(少しばかりお悔しいでしょうけれど、これも黒子の愛情ゆえ。
きっと、明日はお姉様を心ゆくまで満足させてあげますわっ!)
『プラス駅に止まった!』
ピピピピ……ピョーン
『プラス 2050万円でした!』
『でんげき姫の持ち金は9120万円になった!』
『おや?』
『禁書目録のようすが』
『なんか 変だぞ?????』
黒子(あら、つい数ヶ月前も禁書目録たんになったばかりですのに)
『ま… まさか!』
『禁書目録が、伝説の「自動書記(ヨハネのペン)」を発動させようとしてるのでは!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
『3!』
『2!』
『1!』
『GO!』
ピカァーン♪
黒子(まーた禁書目録たんですわ。まぁ、これで少しお姉様のイライラも収まるでしょう)
『なんか 変だぞ?????』
黒子(あら、つい数ヶ月前も禁書目録たんになったばかりですのに)
『ま… まさか!』
『禁書目録が、伝説の「自動書記(ヨハネのペン)」を発動させようとしてるのでは!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
『3!』
『2!』
『1!』
『GO!』
ピカァーン♪
黒子(まーた禁書目録たんですわ。まぁ、これで少しお姉様のイライラも収まるでしょう)
『GO!!』
ピシャーン!
美琴・黒子・佐天・初春「!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
魔神・禁書目録『警告――第三章第二節。第一から第三までの全結界の貫通を確認。
現状十万三千冊の書庫の保護の為、侵入者の迎撃を優先します』
魔神・禁書目録『――侵入者駆除に対して最も有効な魔術の組み合わせに成功しました。
これより特定魔術「聖(セント)ジョージの聖域」を発動。
侵入者を破壊します』
美琴・黒子・佐天・初春「じ、自動書記モードきたあああああああぁぁぁぁぁッ!!」
ピシャーン!
美琴・黒子・佐天・初春「!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
魔神・禁書目録『警告――第三章第二節。第一から第三までの全結界の貫通を確認。
現状十万三千冊の書庫の保護の為、侵入者の迎撃を優先します』
魔神・禁書目録『――侵入者駆除に対して最も有効な魔術の組み合わせに成功しました。
これより特定魔術「聖(セント)ジョージの聖域」を発動。
侵入者を破壊します』
美琴・黒子・佐天・初春「じ、自動書記モードきたあああああああぁぁぁぁぁッ!!」
初春「ま、まさか最終年に発動するなんて……」
佐天「ううん、これ、萌えブームの煽りでリストラされたキングボンビーの代わりなんでしょ?
歴代桃鉄なら、ここまで出てこなかったことが逆に不思議なくらいだよ」
美琴「……」
黒子「お姉様……泣きっ面に蜂とはこのことですわね。心中お察し申し上げますわ」
美琴「……ふふ……」
黒子「お姉様?」
黒子(運に見放されすぎて、イラだちが頂点に達しましたのね……。
こういうとき、『買い物に行ってくる』とか言って試合放棄する人もよくいますけれど、
そんなお姉様、黒子は見たくありませんわ)
黒子「弱り目にたたりめなんて言葉もありますし、あまりお気を落とさずに……」
美琴「……やっと……」
黒子「……?」
美琴「……」
佐天「ううん、これ、萌えブームの煽りでリストラされたキングボンビーの代わりなんでしょ?
歴代桃鉄なら、ここまで出てこなかったことが逆に不思議なくらいだよ」
美琴「……」
黒子「お姉様……泣きっ面に蜂とはこのことですわね。心中お察し申し上げますわ」
美琴「……ふふ……」
黒子「お姉様?」
黒子(運に見放されすぎて、イラだちが頂点に達しましたのね……。
こういうとき、『買い物に行ってくる』とか言って試合放棄する人もよくいますけれど、
そんなお姉様、黒子は見たくありませんわ)
黒子「弱り目にたたりめなんて言葉もありますし、あまりお気を落とさずに……」
美琴「……やっと……」
黒子「……?」
美琴「……」
~同年 次月(10年目 9月)~
美琴「黒子……、わたしがどうして、この数ヶ月、あんたの近くにいたと思う?」
黒子「へ?」
美琴「どうして、サイコロばっかりふってたと思う?」
黒子「な、なにを言ってますの、お姉様……?」
美琴「すべてはこのための布石……」
→カード
美琴「これが、わたしの切り札よ!」
→陰陽師カード
黒子「そ、そのカードは……!」
美琴「おかしいと思ったわ。わたしが偶然このカードを手に入れたとき、
あんた、むりやり話題をカードからそらしたでしょ、秋田で。
そこでピーンと来たのよね。このカード、おそらくすごく重要だって」
黒子「で、でも、どうしてそのカードの効果を知ってますの!? お姉様は初心者なはず……!」
美琴「切り札になるかもしれないカードの効果を、自分を陥れようとする
人間には聞けないわ。だから――」カチャッ
黒子「携帯電話……ッ!」
美琴「黒子……、わたしがどうして、この数ヶ月、あんたの近くにいたと思う?」
黒子「へ?」
美琴「どうして、サイコロばっかりふってたと思う?」
黒子「な、なにを言ってますの、お姉様……?」
美琴「すべてはこのための布石……」
→カード
美琴「これが、わたしの切り札よ!」
→陰陽師カード
黒子「そ、そのカードは……!」
美琴「おかしいと思ったわ。わたしが偶然このカードを手に入れたとき、
あんた、むりやり話題をカードからそらしたでしょ、秋田で。
そこでピーンと来たのよね。このカード、おそらくすごく重要だって」
黒子「で、でも、どうしてそのカードの効果を知ってますの!? お姉様は初心者なはず……!」
美琴「切り札になるかもしれないカードの効果を、自分を陥れようとする
人間には聞けないわ。だから――」カチャッ
黒子「携帯電話……ッ!」
美琴「効果は、ネットの攻略サイトで教えてもらったの」
黒子「!」
美琴「相手プレイヤーを自由に操作できる、このゲーム最凶の鬼畜カード……」
美琴「『初心者だから効果を知っているはずがない。だから、そうそう使ってはこない』。
そう軽く考えていたのが誤算だったわね、黒子」
美琴「わたしは、あんたに、そう考えていてほしかった。
そして、そのまま、このカードの存在を忘れ去ってほしかった。
持ってることを知られたままだと、どんな対処をされるか分からないからね」
美琴「だから、このカードの効果を知ってから、便利系カードの一覧を、
わたし、一度も開いてないのよ」
黒子「わ、わたくしに陰陽師カードを目視させないため……!」
美琴「禁書目録にカードを割られる危険があったから、本当は、もっと早い段階で
使いたかったんだけど……。でも、なかなかチャンスはおとずれなかった」
美琴「しかも、9年目にあんたが能力開発研究所を買ったことで、状況はますます暗転した。
わたしはもう、自動書記モードの魔神・禁書目録に賭けるしかなくなった……」
初春「そして、勝ったんですね。その最後の『賭け』に……」
黒子「ぐっ……ッ!」
美琴「――さあ、黒子、魔神と二人きり、楽しいランデヴーの時間よ」
黒子「!」
美琴「相手プレイヤーを自由に操作できる、このゲーム最凶の鬼畜カード……」
美琴「『初心者だから効果を知っているはずがない。だから、そうそう使ってはこない』。
そう軽く考えていたのが誤算だったわね、黒子」
美琴「わたしは、あんたに、そう考えていてほしかった。
そして、そのまま、このカードの存在を忘れ去ってほしかった。
持ってることを知られたままだと、どんな対処をされるか分からないからね」
美琴「だから、このカードの効果を知ってから、便利系カードの一覧を、
わたし、一度も開いてないのよ」
黒子「わ、わたくしに陰陽師カードを目視させないため……!」
美琴「禁書目録にカードを割られる危険があったから、本当は、もっと早い段階で
使いたかったんだけど……。でも、なかなかチャンスはおとずれなかった」
美琴「しかも、9年目にあんたが能力開発研究所を買ったことで、状況はますます暗転した。
わたしはもう、自動書記モードの魔神・禁書目録に賭けるしかなくなった……」
初春「そして、勝ったんですね。その最後の『賭け』に……」
黒子「ぐっ……ッ!」
美琴「――さあ、黒子、魔神と二人きり、楽しいランデヴーの時間よ」
『でんげき姫は陰陽師カードをつかった!』
『でんげき姫!』
『歴史の闇にかくされた、禁断のカードを、ついにおつかいになられますか。
呪われますぞ! 怨まれますぞ! たたられますぞ!
呪われても、怨まれても、おつかいになりたいのですな!』
『さあ、禁断の呪法をかける相手をおえらびください!』
ピッ
→てれぽ淑女
『てれぽ淑女!』
『あなたに陰陽の術をおかけいたします!』
『東の青龍! 西の白虎! 南の朱雀! 北の玄武! 四門より来たれ!
臨! 兵! 闘! 者! 皆! 陣! 列! 在! 前!
いでよ! ドーマンセーマン!』
『てれぽ淑女! そなたに呪(しゅ)をかけた!
さあ、でんげき姫! 意のままにてれぽ淑女を動かすがいい!』
『でんげき姫が、てれぽ淑女の行動をのっとった!』
美琴「まずは、リニアカード以外のカードを全部捨ててっと」
黒子「ちょっ、お姉様っ!」
美琴「たしか、鹿児島に入るとき使ってたわよね、リニアカード。30マス進めるんでしょ?」
ピッ
→リニアカード
『てれぽ淑女(呪)はリニアカードをつかった!』
『これはびっくり! てれぽ淑女(呪)は、30マスぴったり進むことができます!』
美琴「で、わたしの魔神・禁書目録を引き連れて、はるか僻地で孤立してもらうわ」
黒子「うぐっ……!」
初春「鬼ですね~」
佐天「うっわぁ……」
『マイナス駅に止まった!』
黒子「ちょっ、お姉様っ!」
美琴「たしか、鹿児島に入るとき使ってたわよね、リニアカード。30マス進めるんでしょ?」
ピッ
→リニアカード
『てれぽ淑女(呪)はリニアカードをつかった!』
『これはびっくり! てれぽ淑女(呪)は、30マスぴったり進むことができます!』
美琴「で、わたしの魔神・禁書目録を引き連れて、はるか僻地で孤立してもらうわ」
黒子「うぐっ……!」
初春「鬼ですね~」
佐天「うっわぁ……」
『マイナス駅に止まった!』
黒子(ま、魔神・禁書目録をつれて孤立した状態でわたくしのターン……!
さすがお姉様……、ここ一番の勝負強さと引きのよさは並ではありませんね……)
黒子(しかし、いくら魔神・禁書目録といえど、今の黒子の優位を崩すことはないはずっ!)
→サイコロ
コロコロコロコロコロコロ……チョンッ…チョンチョン
『1』
ポォーン
魔神・禁書目録『第二〇章九節。曲解した十字教のモチーフを確認。
上記の術式に対し最も有効な術式の構築を開始します』
魔神・禁書目録『命名、「神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)」
発動準備完了。即時実行可能』
魔神・禁書目録『発動条件――サイコロの出目の合計値による勝敗。
対象はサイコロを5個振り、
此方はサイコロを10個振る。例外条件及び猶予、絶無』
さすがお姉様……、ここ一番の勝負強さと引きのよさは並ではありませんね……)
黒子(しかし、いくら魔神・禁書目録といえど、今の黒子の優位を崩すことはないはずっ!)
→サイコロ
コロコロコロコロコロコロ……チョンッ…チョンチョン
『1』
ポォーン
魔神・禁書目録『第二〇章九節。曲解した十字教のモチーフを確認。
上記の術式に対し最も有効な術式の構築を開始します』
魔神・禁書目録『命名、「神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)」
発動準備完了。即時実行可能』
魔神・禁書目録『発動条件――サイコロの出目の合計値による勝敗。
対象はサイコロを5個振り、
此方はサイコロを10個振る。例外条件及び猶予、絶無』
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