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元スレあおい「え・・・解雇・・・?」
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あおい「え?解雇・・・?」
いきなり言い渡された言葉に私は思わず聞き返してしまう。
オーナー「・・・申し訳ないんだが来期の構想から君は外れていてね・・・」
そういうオーナーは私の目を見ずに机に置かれた資料と思われる紙束を眺めていた。
あおい「そんな、今年は確かに調子は悪かったですけど来年は・・・!」
オーナー「今年は、ねぇ・・・ 今年は17試合で防御率5.87 去年は23試合で5.01」
そういって私の前に差し出された資料にはここ数年の成績が記録されていた。
オーナー「あまり言いいたくはないんだが、これでも我慢して使ったほうなんだよ」
小さいため息をつきながらオーナーはそう言った。
あおい「・・・え?」
いきなり言い渡された言葉に私は思わず聞き返してしまう。
オーナー「・・・申し訳ないんだが来期の構想から君は外れていてね・・・」
そういうオーナーは私の目を見ずに机に置かれた資料と思われる紙束を眺めていた。
あおい「そんな、今年は確かに調子は悪かったですけど来年は・・・!」
オーナー「今年は、ねぇ・・・ 今年は17試合で防御率5.87 去年は23試合で5.01」
そういって私の前に差し出された資料にはここ数年の成績が記録されていた。
オーナー「あまり言いいたくはないんだが、これでも我慢して使ったほうなんだよ」
小さいため息をつきながらオーナーはそう言った。
あおい「・・・え?」
このSSは「 早川あおい「うぅ…なんで男子と更衣室一緒なんだろ…」 」
の終了後に続けたSSの修正版になります。
1000まで時間が無く荒く終わらせてしまったので細かいところを修正しています。
大本は変わりませんが色々と追記していますのでよろしくお願いします。
オーナー「君が入団して5年立った。初の女性プロ野球選手誕生。凄い話題だったね」
オーナー「春季キャンプからオープン戦、はたまたペナントレース 君が入団した時は従来の観客数の倍近く増えた。」
ドラフト指名された日には 全国紙の1面を大きく飾り、キャンプからペナントレースまで観客数に悩んでいた
球団は大きく助かったと聞いた。
オーナー「女性特有のやわらかいフォームから放たれるサブマリン。 球威、スピードこそなかったが君はプロ相手に立派に投げた。」
オーナー「最初の年は33試合で防御率3.01 立派な中継ぎでチームに貢献してくれた。」
その年のマリーンズは数年ぶりにAクラス入りを果たし来年こそは優勝だと選手、ファンも大きく沸いた。
あおい「 ・・・ 」
オーナー「しかし・・・だ、プロはそんなに甘くはない 珍しいアンダースロー。数度対戦すればプロの打者達はなれてしまった。」
途中から始まったあれか
あのスレの>>1のよりかなり面白かったから期待
あのスレの>>1のよりかなり面白かったから期待
>>1乙
また書いてくれ!
また書いてくれ!
オーナー「君だって感じることが多くなったはずだ 完璧なコースだったのに、いい変化球だったのに そう思うことはあったはずだ」
オーナー「・・・もう通用しないのではないかい。」
ストレートすぎる言葉に私はただ押し黙ってオーナーの言葉を聞くしかなかった。
オーナー「しかし以前、グッズは売れるし君目当てのファンも多い。 球団としても君を全力でバックアップしていきたいと思っていた。」
あおい「 っつ!それならっ!」
(あと数年でもいい、まだ投げたい!)
思わず私は大きな言葉をだしてしまった。
しかし、
オーナー「今のマリーンズがどうなっているかわかるだろう・・・? 4年連続Bクラス。めぼしいスターも生まれず観客は増えない。」
オーナー「君目当てのファンもずいぶん減ってしまったよ。」
ここ数年のマリーンズは5年前のAクラス入り後、年々成績を落とし今シーズンは5位という形で終わってしまった。
主力も歳を取り思うような成績を残せなくなり、かといって若い選手がレギュラーを取ることもなかった。
オーナー「・・・今のチーム状況ではね、たくさんの選手を抱える余裕はないんだ。あおい君」
オーナー「・・・もう通用しないのではないかい。」
ストレートすぎる言葉に私はただ押し黙ってオーナーの言葉を聞くしかなかった。
オーナー「しかし以前、グッズは売れるし君目当てのファンも多い。 球団としても君を全力でバックアップしていきたいと思っていた。」
あおい「 っつ!それならっ!」
(あと数年でもいい、まだ投げたい!)
思わず私は大きな言葉をだしてしまった。
しかし、
オーナー「今のマリーンズがどうなっているかわかるだろう・・・? 4年連続Bクラス。めぼしいスターも生まれず観客は増えない。」
オーナー「君目当てのファンもずいぶん減ってしまったよ。」
ここ数年のマリーンズは5年前のAクラス入り後、年々成績を落とし今シーズンは5位という形で終わってしまった。
主力も歳を取り思うような成績を残せなくなり、かといって若い選手がレギュラーを取ることもなかった。
オーナー「・・・今のチーム状況ではね、たくさんの選手を抱える余裕はないんだ。あおい君」
あおい「試合で使えない、ファンも呼べない それが理由ですか」
オーナー「はっきり言ってしまえば・・・ね・・・、私としても残念だ。」
あの時笑顔で 我がマリーンズのために力を貸してくれ。といってくれたオーナーは
今私に解雇通知を言い渡した。
オーナー「どうだい、選手としてではなく、球団職員としてチームを支えてもらえないかい?」
口調はうってかわってオーナーは優しく私に言葉をかけてくれた。 しかし私は
あおい「・・・考えさせてください。」
解雇を言い渡されたショックにそう答えるしかなかった
オーナー「いいとも。決まったらまた話をしよう。」
あおい「分かりました。・・・失礼します。」
ソファーから立ち上がり、私は一礼とともに部屋を出た。
不安だけが私の中で渦巻いていた。
12月21日
冬も本番を迎え、吐く息は白く
私、早川あおいは球団から解雇通達を受けた。
あおい「・・・5年か・・・」
当時大騒ぎになった甲子園への女性選手登録
恋々高校の投手だった早川あおいは2回戦で敗れるも
その容姿、話題性から千葉ロッテマリーンズから5位指名を受けた。
もちろん話題だけではプロ指名は受けれない。
アンダースローからのMAX135キロ そしてカーブとシンカーを武器にプロ入りを果たしたのだ
開幕一軍登録。開幕戦でいきなり救援登板
ファンは大声援を送り、あおいはそれに答えた。
スポーツ新聞ではでかでかと一面を飾った。
それが5年前。
>>10
ごめん、みにくいなら修正するね
あおい「(・・・通用しない・・・か)」
そう、自分でもうすうす気づいていた。
前まで打ち取れたコースが、打者が
安打にされるのだ。痛打されるのだ。
登板する試合も接戦からリードしている時、そして・・・敗戦処理。
いつのまにか試合にでるのは既に勝敗が決まった後だけになってしまった。
そしてそこでも私は打たれた。
もちろんプロに入ってまったく成長しなかったわけではなかった。
球速や変化球は伸びなかったが緩急の使い方。コースの分け方。打者の打ち取り方・・・
いろいろな技術を吸収し生かしてきたつもりだった。
でも、結果は悪くなっていくばかり。
2年目からはストレートを狙い打たれ失点することが増えた。
3年目からは得意のシンカーを狙い打たれるようになった。
今日の契約更新も もしかして という気持ちはあった。
毎年開幕1軍に選ばれそのまま1年間1軍で過ごした。
成績が悪い投手は2軍落ちを命じられた。
・・・それでも私は1軍で投げていた。
でも投げる試合は敗戦処理のみだった・・・
試合にでるのはただの客寄せ。
でも、今はもうその客寄せでさえ出来ないといわれた。
あおい「・・・うっ・・・うぅぅ」
選手として必要とされていない。そのことを意識したときあおいの目に涙があふれ出しそうになった
あおい「(もうだめなのかな・・・もう僕は投げられないのかな・・・?)」
甲子園が夢だった
プロが夢だった
活躍するのが夢だった。
女性が高校野球 それだけでも笑われた
女性がプロ野球 野球をなめるなと言われた
活躍なんてできるわけがないと言われた。
プロが夢だった
活躍するのが夢だった。
女性が高校野球 それだけでも笑われた
女性がプロ野球 野球をなめるなと言われた
活躍なんてできるわけがないと言われた。
一度はあきらめた夢だった。
規則では女性は出られないのだと。
そんな壁にぶつかり。全てをあきらめようとしていた
そのときにアイツは言ってくれた。
「あおいちゃんが出られないなんておかしい そんなルールは間違っている。」
僕に任せて。
そういった彼は小さな署名運動を始めた。
とても小さな署名運動は地方紙に取材され、その後全国へ広がった。
全国からの疑問、非難の声が上がり高野連は遂に女性の出場を認めると
公式に発表をした。
そして私は女性初の公式戦に登板し、更に甲子園のマウンドをも踏んだ。
初戦は大量リードの8回からアイツから譲り受けた。
1球投げるごとに大きな歓声を受けるのには戸惑ったが
自分の全てをぶつけた。
被安打はなくそのままチームは完勝し1回戦突破を飾った。
その後は大量の取材陣に囲まれ、応答にとても大変だったが
自分が甲子園で投げたのだという現実を認識することができた。
数日後の2回戦目は投手戦になった。私の出番はなかったが
ベンチで祈りながらアイツの投球を眺め大声で応援をした。
しかし負けた 0-1だった。
9回裏に味方のエラーで出塁した打者が送りバントの後センターの前に落ちる
ポテンヒットからそのままサヨナラのホームを踏んだ。
あの時に笑顔で私に 任せてくれ といってくれたアイツは
マウンドで崩れ落ちそのまま号泣していた。
私の目にもいつのまにか涙が流れていた。
あぁこれで終わったんだ。私の夏は
でもそれが悲しいのではなくてアイツが泣いている姿を見ると自然に涙が溢れてきた。
ほかの選手に肩を抱かれながら整列し礼を行い、互いに健闘を称えあった後
アイツは涙声で言った。
「 ごめん、あおいちゃん・・・君をもう一度マウンドにあげられなかった 」
なんだそんなことを気にしていたのか。
私は笑顔で
「ううん、お疲れ様。胸を張って帰ろう?」
私はまったく後悔していなかった。大変だったこと、苦しいこともあったけど辛くはなかった。
彼らと過ごした3年間はとても楽しいものだったから
>>29
継承がたくさん入れば化けるんだけど
継承がたくさん入れば化けるんだけど
甲子園から帰った私たちを迎えてくれたのは
温かい町の人からの労いの言葉と学校での人気ぶりだった。
初の甲子園出場を果たし、更に1回戦を突破
偉業とまで言われ数日は周りがとても騒がしかった。
引退してからも私たち・・・といっても3人だけは練習を続けた。
もちろんプロ入りを目指してだ。
いくぞ!甲子園!が口癖だったアイツは いくぞ!プロ野球!へ変わっていて
最初は不自然でちょっと笑ってしまった。
温かい町の人からの労いの言葉と学校での人気ぶりだった。
初の甲子園出場を果たし、更に1回戦を突破
偉業とまで言われ数日は周りがとても騒がしかった。
引退してからも私たち・・・といっても3人だけは練習を続けた。
もちろんプロ入りを目指してだ。
いくぞ!甲子園!が口癖だったアイツは いくぞ!プロ野球!へ変わっていて
最初は不自然でちょっと笑ってしまった。
>>1
俺達私達か
俺達私達か
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いけない、昔のことを思い出してしまった。
いつのまにか泣きそうになってるじゃないか 恥ずかしい。
アイツはプロにいった。
なんとドラフト2位指名。 競合の結果、読売ジャイアンツに指名を受けた。
校長室で周りを気にせず大喜びではしゃいだ プロだ!! 俺がプロにいける!
元からスカウト達から注目されてたし
150kを超えるストレートを投げるんだ 指名されないわけがない。
その後は、私が指名されるまで じっと、ただドラフト中継を眺め
私の名前がドラフト4位で呼ばれた瞬間 これもまた周りなんか気にせずに
むしろ自分のとき以上に大声で やったー!!!!あおいちゃん!!同じプロだよ!!
と私に抱きついてきた。アイツが余りにも大きな声で喜んでしまったから
本人の私はもちろん嬉しかったんだけど逆に冷静になってしまった。
そして よし、胴上げだ!なんて言ってる時に
おいらが指名されてるでやんすーーー!!
矢部君が大声を出し、見つめるテレビの先には
横浜ベイスターズ 矢部 昭雄 外野手 18歳 恋々高校
とい文字が表示されていた。
あははっ・・・あれは面白かったなぁ
矢部君は今、横浜で俊足を生かして代走と守備要因らしい。
あとは打撃さえなんとすればレギュラー入りって話を聞いた。
ん、話がそれちゃったな。
アイツは今はローテの一角を担ってる。
高校時代のライバル 猪狩守と同じチームメイトになっても
互いに対抗心剥き出しで凌ぎ合ってるらしい
矢部君は今、横浜で俊足を生かして代走と守備要因らしい。
あとは打撃さえなんとすればレギュラー入りって話を聞いた。
ん、話がそれちゃったな。
アイツは今はローテの一角を担ってる。
高校時代のライバル 猪狩守と同じチームメイトになっても
互いに対抗心剥き出しで凌ぎ合ってるらしい
あおい「うじうじしてても仕方ない。明日にでも・・・」
(球団職員の話を受けよう)
思って立ち上がろうとしたとき
prprprprprprprprpprpr・・・・
prprprprprprprprpprpr・・・・
珍しい、私の携帯が鳴っている。
カバンの中から入団した時に買い換えた携帯がメロディと一緒に振動していた。
携帯のディスプレイには懐かしい名前が表示されていた。
1月3日 恋々高校グランド
あおい「懐かしいなぁ・・・」
5年ぶりの母校はとても懐かしいく昔のことを思い出させてくれた。
ここで必死にボールを追いかけて飛びついて泥まみれになっていた。
全てに必死でなんとしてでも甲子園にいくんだとやる気に満ちていた。
練習の後にはみんなでコンビニによって学校のこと野球のことを語り合って道草をくって帰った。
毎日が新鮮で楽しかった。あの頃より楽しい日々は二度と無いと思う。
そんなことを思いながらグランドへ向かうと既に現役の選手達が練習を行っていた。
甲子園出場後はグランドも整備されちゃんとした監督も入り
毎年甲子園を目指して日々がんばってるらしい。
パイプ椅子に座って練習を眺めている監督に私は
あおい「すみません、お邪魔します。」
と声をかけた。
恋々監督「あぁ、始めまして。早川さん。」
40代ぐらいのすこし髭をはやした監督は
やさしい人なんだろうな・・・と印象を受ける笑みを浮かべこっちへ一礼を向けた。
あおい「すみません、練習の邪魔をしてしまって。」
恋々監督「いえいえいいんですよ。プロの自主トレを見れるなんて坊主たちにはいい刺激になるでしょう。」
グランドでは冬メニューなのかグランドの真ん中で短距離ダッシュを繰りかえしてる。
時々何人かがこっちを見て話しているのはきっと私のことを話しているんだろう。
その景色をみるとあの頃の自分をまた思い出してしまう。
解雇を言い渡されたからなのかひさしぶりの母校のせいなのかとても感傷的になってしまってる。
あおい「・・・がんばってますね。」そう一言つぶやいやた。
恋々監督「いやいや、まだまだですよ。今年は準々決勝敗退。」
恋々監督「レギュラーだった2年生は5人残ってますがやはり選手層ではあかつき高校には敵いませんね。」
今でもあかつき高校は名門と知られ5年連続夏甲子園に出場中らしい。
恋々監督「なんといってもやはり投手がね。高校野球だと投手が試合の勝敗の6~7割を占めますし。」
まだまだ技術も精神的に未熟な高校生では強い投手を擁する高校が強いのはセオリーだ。
それを言えば5年前・・・甲子園出場を果たしたのはアイツの活躍が大きかっただろう。
地方大会決勝では名門 あかつき 対 初決勝進出 恋々高校 になり
天才投手猪狩とアイツの投げ合いは縺れに縺れ延長13回に決勝点となる1点を追加し2-1で逃げ切った。
あおい「それで、小波君は・・・?」
恋々高校を甲子園に連れて行った立役者 小波。
プロ入団後は今や猪狩君と共に巨人のローテを守る投手だ。
恋々監督「あぁ、小波君はちょっと前にきてね部室で着替えてるよ。」
指差した先にはこれも懐かしい部室が佇んでいた。
遅れてもだめだしそろそろ着替えようか。
あおい「では、私も着替えます。保健室を借りますね。」
先に連絡を済ませ保健室は空けてもらっている。
恋々監督「はい、どうぞ。グランドや道具は好きに使ってもらってもいいからね。」
そういって監督はパイプ椅子から腰を上げて選手達が練習しているところまで歩いていった。
もしかして、私を待っててくれたのかもしれない。やはり優しい人だな・・・
PCフリーズして貯め置きが少し消えちまったよ・・・
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