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    元スレ澪「えーっと…軽音楽部部長の秋山澪です。部員は1名です…」

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    タグ : - けいおん! + - 秋山澪 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 29 :

    キチガイ沙汰www

    52 :

    バカーwww

    53 = 40 :

    生物部員の一人から飼い方を説明されたところ、どうやら毎日世話をしに来ないといけないらしい。
    最悪だ、まぁどうせすぐに死ぬだろう…。
    生物部員達が帰っていき一人と一匹になった音楽準備室で私はため息をついた。

    「まったく、数十行ぶりに誰かと会話したかと思ったらこれか。」

    もう一回例のメールを見返す。
    TRITON占いの仲間ってこのカメのことなのか?

    「カメが仲間とはなぁ…」

    そう言いながら水槽を見ると、ちょうど中のスッポンモドキと目があった。
    少し…懐かしい気がする。

    55 = 40 :

    「名前を付けるか…うーん、TRITON占いのカメだからトリちゃんかな?いや、トンちゃんだな」

    水槽に近づき、ちょんと指でガラスをつついて呼んだ。

    「トンちゃん」

    私の声に反応したのか、トンちゃんは返事をするように口を開けた。

    不思議な感じがした。


    ………

    56 :

    前は律が部員を集める話だったな
    今回も気体してる

    57 = 33 :

    明日までかかりそう?

    58 = 40 :

    「えーっと…軽音楽部部長の秋山澪です。部員は1名です…」

    自己紹介をして席に付いた。部長会議である。
    部員1名というところがウケたのか、少なくない笑い声が起こる。

    「はぁ…」

    早くも帰りたくなってきた。そもそも部長会議なんか毎回すっぽかしてきた。
    以前友達だった田井中律のような行動だが、部員1名の部活動の部長が会議になんか出たってしょうがないと思っていたのだ。

    59 :

    面白いなこれ
    支援

    60 = 40 :

    生徒会長「それでは部長会議を始めます。今回のテーマはエアコンです。エアコンが必要な部は手を挙げてください。」

    そう、このためにこの上級生しか居ない嫌な会議に出てきたのだ。

    「はい」

    私は迷いなく手を上げた。
    軽音部はエアコンいらないだろと抗議の声があがりかけたので、すかさず生物部の部長を見つめる。
    それに気づいた彼女が、今度は生徒会長を睨む。
    あらかじめ何か決めていたのか生徒会長は抗議の声を手で制止してもっともらしく言う。

    生徒会長「部員が1名でも部活動は部活動です。認められた部なのです。」

    61 = 29 :

    迷いなくあげんなwww

    62 = 40 :

    >>57
    まだ誰も入部してきていないのでそれなりにかかると思います。

    63 = 59 :

    明日まであるなら都合が良い

    64 = 40 :

    その後はうまくいった。
    エアコンは夏休み前に音楽準備室に設置されるらしい。
    任務完了だ。

    音楽準備室に帰って水槽の前に屈んで中のカメと視線をあわせる。

    「トンちゃんやったよ、エアコンが来るよ。音楽準備室から出られないトンちゃんのためなんだからな、感謝しろよ?」

    そうトンちゃんに囁いてふふっと笑う。
    久しぶりに笑った気がする。そんな7月上旬。

    65 = 33 :

    >>62
    そうかじゃすまないが寝させていただこう
    保守隊任せた

    66 = 11 :

    それなりにかかるならSS速報の方がよくね?
    落ちないし規制ないし

    67 :

    時間かかるならSS速報の方でやればよかったのに…

    68 :

    どんどん落ちるSSスレ

    69 = 9 :

    10分で落ちてびっくりしたよ

    70 = 40 :

    その後も私は毎日放課後に音楽準備室に来て トンちゃんの世話をした。
    スッポンモドキという生き物は飼育が難しい種類のカメらしく、水換えやなんだと大変だ。
    ただ… なんとなく前の生活よりは張りが出てきたように思える。
    例え人間じゃなくてカメだとしても、仲間が居るというのは良いものだ。
    部員が入ってきて、一人ぼっちの軽音部じゃなくなったらどんなに楽しいことだろうか…
    いや、そんなことを考えるのはよそう…
    軽音部が廃部しかけた時、頑張って部員集めをしなかった私にそんなことを言える資格は無いんだ。

    71 :

    >>56
    前作って何?

    73 = 40 :

    そうそう、トンちゃんを連れてきた生物部はあの後ほとんど音楽準備室に姿を現さなかった。冷たい奴らだ。
    1回だけ、例のヘアピンの子が餌を持ってきたが、どうやら彼女は生物部をやめるらしい。
    もっと明るくても良いような子なのに、なんだか暗く、沈鬱な様子であった。
    あの時、軽音部に入らない?と声をかけたら入部してくれたのだろうか。
    あれ以降、彼女を見かけない。もしかして不登校になってしまったのだろうか…
    学校のコミュニティーに入り込めない私にはそんなことでさえも調べることはできなかった。

    ………

    74 :

    簡単に落ちる

    76 :

    これは支援すべき

    77 = 56 :

    >>71
    たぶんこの人
    「なんてったって私は部長だからな!」 
    http://www40.atwiki.jp/83452/pages/7542.html

    なんでエロゲが即日完売してんだよ畜生

    78 = 40 :

    合唱部員1「おはよー!はー遅刻するところだったー」

    合唱部員2「あ、おはよ!遅いよ1ちゃん」

    「おはようございます」

    合唱部員1「ねぇ聞いた?軽音部のこと。」

    合唱部員2「あぁ、部員が一人なのにエアコン付けたんだってね!」

    「え?軽音部って廃部したんじゃ…」

    合唱部員1「それがね、1年生の秋山って子が軽音部が廃部したからそのまま帰宅部になっちゃったみたいで、担任の先生が可哀想に思って廃部保留にしたんだって。」

    「そうなんだ…」

    79 = 71 :

    >>77
    さんくす
    読もう読もう思って読んでなかったやつだ
    似たタイトルのもあったけどあれとはまた別作か

    80 = 40 :

    「(澪ちゃん一人ぼっちで音楽準備室に居るのかな…)」

    合唱部員2「噂では生物部に押し付けられたカメのためにエアコン付けたっていうんだから笑えるよね」

    合唱部員1「そうそうスッポンモドキっていう大きくなるカメなんだってね」

    「! スッポンモドキ…」

    「(澪ちゃんにスッポンモドキは手に負えないわ… 早く琴吹グループの開発した強力ろ過器と成長抑制餌を届けないと…)」

    「私、今日ちょっと合唱部休むね」

    合唱部員1「分かったー」


    ………

    82 = 76 :

    そうかムギュと澪はクラスメイトだからか

    83 = 40 :


    最近登校する時間が早くなった。早めに学校に来てトンちゃんの世話をするためだ。
    真夏の早朝ほど清々しいものはない。
    いつも沈鬱な気持ちで登校していたが、小さい仲間の存在のおかげで少し気分が良い。

    「これがリア充というやつか…ふふ」

    どうしてただのカメをこんなに気に入っているのか自分でもいまいちよく分からない。
    ただただ懐かしくて、なにか楽しかったころを思い出せそうなのだ。

    ちょうど校門が見えてきたところで携帯が鳴る。

    「!」

    またTRITON EXTREME 76からだ。

    84 :

    はえぇ

    85 = 33 :

    澪が夜空化してる…

    86 = 40 :

    From TRITON EXTREME 76
    Sub  今日のTRITON占い

    今日のラッキーアイテムは辛い食べ物!
    運気が上がって友達ができるよ!

    「友達… カメの次はうさぎか? ていうか私辛いの苦手なんだけどなぁ…」

    「うーんしょうがない、今日は食堂で辛いの探そうかな」


    ………


    87 :

    >>82
    最初澪・律・紬でもう1人部員確保しようとしたけど駄目だったから紬は合唱部に入ったんだろ

    88 = 76 :

    >>87
    そうだったわ、すまん

    89 = 25 :

    >>88
    スレ立ったし巣に戻ろうぜ

    90 = 40 :

    初めて食堂に来た。
    来てみて分かったのだが、ここは一人で来るところじゃない…

    しかも

    「さすが女子校、辛いものが無い」

    結局目当ての辛いものに一番近そうなカレーを頼んで一人で隅っこの席に付いた。

    「うーん、中辛ですら無い…」

    辛い食べ物がラッキーアイテムなのに… このままじゃうさぎは仲間になってくれないではないか…
    暗い表情でカレーを食べていると一つ席を挟んで隣の席に二人組が座った。

    合唱部員1・2「いただきまーす!」

    合唱部員1「おいしいね!」

    合唱部員2「うん!」

    91 = 76 :

    92 = 40 :

    合唱部員1「ねぇねぇ、これ買ってみたんだけど食べる?」

    合唱部員2「なに?」

    合唱部員1「激辛クッキー!面白そうだから買ってみたんだけど私は食べないから」

    合唱部員2「じゃあ私も食べない!」

    合唱部員1「えー!つまんなーい!」

    激辛… 辛い食べ物だ! 反射的に隣の方を見てしまった。

    「!」

    め、目があってしまった…

    93 = 40 :

    合唱部員1・2「……」

    「ど、どうも…」

    合唱部員1「ねぇあなたもしかして軽音部の部長さん?」

    「え、あ、はい…」

    合唱部員1「あはは! やっぱり! ねぇねぇ今度カメ見せてよ! そのためにエアコン付けたんでしょ?」

    「まぁ、はぁ…」

    合唱部員2「まぁ、はぁ… だって! この子面白いね!」

    合唱部員1「ねぇ部長さん!このクッキーあげる! 後で感想聞かせてねー」

    「あ、あ…ありがとうございます…」

    94 :

    なんだまんま俺じゃないか

    96 = 40 :


    合唱部員2「あははは! やめなよー」

    合唱部員1「だって捨てるのもったないじゃん!」

    辛い食べ物は手に入ったけど… こいつらは占いの友達じゃあ無さそうだ…
    居心地の悪さに私は急いでカレーを胃に放りこんで席を立った。
    音楽準備室での平和な昼休みに慣れていた私はすっかり疲れてしまって、午後の授業は居眠りしがちだった。

    ………

    97 = 8 :

    見てるぞ

    98 = 84 :

    フンスッ

    99 = 40 :

    「ふあぁー… うーん、午後は何だか眠かったよトンちゃん」

    放課後、音楽準備室に来てトンちゃんに話しかける。
    学校の中で唯一笑えるのはトンちゃんの前だけだ。
    傍から見れば寂しい娘だが、私はこれが楽しいのだ。

    「あ、そうだ。このクッキーね、昼休みにもらったんだ。今日のラッキーアイテムだぞ?」

    そう言いながら激辛クッキーのパッケージを見る。
    パッケージを作ったデザイナーはこれを食べてはいけないと警告したかったのだろうか、と思うほどの禍々しい絵柄の袋だ。

    100 :

    わりとまじで俺だった


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