元スレまどか「この世界はとても美しくて、やさしいんだよ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 18 :
ええやん
52 = 35 :
ほむ
53 = 1 :
ほむら「ひゃうっ! からかわないで…」
まどか「うーん、そうなるとどっちがお嫁さんかな~」
ほむら「まどかぁ~」
困る。表情を隠したい。恥ずかしさに、口がぷるぷる震える。
まどか「うん、ふたりとも、お嫁さんがいいな」
まどか「一緒にウエディングドレスを着て、誓いのキスをして、お似合いだよ、きっと」
ほむら「…もう」
その光景を想像して、自分がどうにかなりそうだった。
まどか「ほむらゃん、段々と、顔が表にでるようになってきたね」
ほむら「え?」
まどか「やっぱり、笑顔のほむらちゃんが一番可愛いよ」
まどか「これからも、ずっと、ふたりで笑っていこうね」
ほむら「うん、そうなると…いいな…」
この周回のまどかは、巴マミが死んでないからか、無邪気で、元気な姿を見せている。
そして、私の友達になろうと、親しくしてくれる。
今までになかった、私が望んでいるまどかの姿だ。
そんなまどかを、不幸にしたくない。もう二度と、そんな目にあわせたくない。
絶対に、救ってみせる。
54 :
安定と安心のまどほむ
55 = 1 :
杏子「おーう、お二人さん。買い物は終わったかい?」
レジを終えると、杏子がリンゴをかじりながらやってきた。
まどか「杏子ちゃん。買い物手伝わない悪い子は、食事抜きにするよ」
杏子「別にいいぜ。さやかのぶん、かっぱらうから」
杏子「ああ、それ持つわ」
まどかが持つ、買い物袋を取った。
杏子「向こうに、ケーキ売ってるんだが、すっげー、美味そうだぜ。買ってかねぇ?」
まどか「杏子ちゃんのおごり?」
杏子「え、なんで? アタシ客だぜ? 買ってくれるのが、当たり前だろ」
56 = 1 :
まどか「そんな、当たり前ないよ…」
ほむら「ケーキなら、巴マミが用意しているわ。私たちは買う必要ない」
杏子「わお、それは楽しみだ。夕飯はなにすんだ? アタシ、試食してやるよ」
ほむら「キュゥべぇの煮っころがし」
杏子「ひゃっはー、そいつは美味そうだ。ヨダレが出るぜ」
まどか「…杏子ちゃん、冗談だからね」
私は本気だけどね。食べる気はないけど。
57 = 1 :
外に出て、三人でマミの家へ歩いていく。
杏子「あいつ…」
杏子が、足を止めた。不愉快そうに、りんごをカリっと囓る。
見ている方向に、夕焼けの真っ黒い影の、人の姿があった。
美樹さやかが、呆然と佇んでいる。
視線の先は、志筑仁美と上条恭介がいた。
――仲良さげに、ベンチに座って。
58 :
まどほむなのかしら
60 = 1 :
まどか「…さやかちゃん」
まどか「ごめん、ふたりとも、先にマミさんの家行ってて」
まどかは、さやかの元に駆け寄った。
それに気付いたさやかは、まどかを拒もうとする。
感情を押し殺すも、体が震えている。今にも泣きそうだ。
杏子「はぁ、見てらんねぇぜ。ムカムカすらぁ」
杏子はリンゴの芯をぷらぷらさせる。
杏子「で、アタシら、言うとおりにマミんちいくか?」
ふたりに近づく、インキュベーターの姿が一瞬だけ見えた。
ほむら「行くわけないじゃない」
杏子「だな」
61 = 1 :
ダッダッダッダッダッ!
杏子は走った。
杏子「さやかぁぁぁっーーっ! うらぁぁぁぁーーーーっ!」
ドロップキックを食らわせた。
さやか「うわぁっ!」
さやかは、盛大に飛んでいく。
まどか「さやかちゃん!」
良かった。まどかには当たってない。予想外の行動に、私ですら驚いた。
62 :
レベル上げ会場にここの糞スレ使うね
63 = 1 :
さやか「なにすんだっ!」
スッ転んださやかは、顔を上げ、杏子に怒鳴った。
杏子「めそめそ、ちょー、ウゼーっ!」
杏子「ラブに疎いアタシでも分かるわ。てめぇ、男をネコババされそうになってんだろ。さっさと行って、取り返してこい!」
さやか「できるわけないでしょ!」
杏子「知ってるぜ。たった一度の奇跡を、惚れた男に使ったんだろ。もったいねー」
杏子「悔しくねぇか? 遠慮はいらねぇ、力尽くで、奪いとっちまえ」
杏子「せっかく手に入れた魔法を使えば、身も心も、あんたのモンにできるんだぜ。使わなきゃ損だろ」
さやか「んな卑怯なこと、やるわけないじゃないっ!」
64 = 58 :
ラブて
65 = 1 :
杏子「自分の気持ち、押し殺してんじゃねーよ。それ、気持ちわりーだろ」
杏子「ショージキになれよ、あのふたりの所に行って、ぶつかってこい」
杏子「伝えるモン、伝えねぇで、ひとり、勝手に傷ついてるんじゃねぇよ!」
さやか「うるさい、うるさい、うるさい!」
杏子「へっ、臆病モンが。だから、いつまでも半人前なんだ」
さやか「おまえなんか、関係ねーし、なにが分かるんだよ!」
杏子「関係ねーし、分かるわけねぇよ。ただただ、ウゼーんだ」
杏子「アタシなら、さっさと、コクりにいくわ。結果がどうあれな」
杏子「眠たきゃ、寝る。腹減ったら、メシを食う。惚れたら、いただく」
杏子「なぜ、んな、単純なことしねぇわけ? わけわかんねぇ」
さやか「…私は、あんたじゃないから」
杏子「なら、半人前。代わりに男のとこ、行ってやろっか?」
杏子「さやかが、てめぇのこと惚れてんだぜって、伝えてきてやんよ」
さやか「や、やめろっ!」
杏子「どっしよーかなぁー、臆病もんの、さやかちゃんのために、人肌脱いでやろっかなー」
66 = 58 :
皮剥ぐのか
68 = 1 :
まどか「どうしよう、ふたりを止めないと…」
QB「このままでいいと思うよ」
インキュベーターは、まどかの傍にくる。
QB「杏子の行動は正しい。さやかの危うさは、自分の感情を殺そうとすることだ」
QB「それが、絶望のエネルギーとなって、ソウルジェルを濁してしまうだろうね」
QB「だから、ああやって感情を揺さぶるのは、決して悪いことではないんだよ」
QB「けど、このままでは堂々巡りにしかならない。なにかひとつ、手を打つ必要がある」
まどか「私。さやかちゃんのために、なにをすればいいのかな?」
QB「美樹さやかに、勇気を与えることじゃないかな」
QB「それは、魔法少女の美樹さやかを、強くするためにも大切なことだ」
QB「これはある意味、チャンスだよ」
信じられない。
インキュベーターが、さやかを魔女になるよう誘導しない。
むしろ、それを阻止しようとしている。
それとも、これも、魔女にするため、まどかを魔法少女にするための作戦のうち?
わからない。この時間軸に、いったい何が起きているの?
69 = 1 :
まどか「さやかちゃーん、上条くんを連れてきたよ!」
さやか「なんでぇぇぇーーっ!」
まどかが、上条恭介を引っ張っている。遅れて、志筑仁美が付いてくる。
杏子「おう、まどかやるじゃん」
まどか「えへへ、さやかちゃんのためだしねっ」
まどかと杏子は、ハイタッチする。私もしたい…。
上条「…さやか」
さやか「あー、恭介、えっと、本日はよいお日柄で…」
杏子「ぷっ、くくくく、なにそれ、結婚式のスピーチ? わはははははっ」
さやか「うるさい、黙れっ!」
70 = 1 :
仁美「さやかさん、見ていらしたのですね。それにみなさんも…」
私たちを見回す。
上条「僕に、大事な話があるって聞いたんだけど、なにかな?」
さやか「あー、大事というか、なんというか、別になんでもないっつーか…」
杏子「さやかは、おまえのことホの…うぐっ!」
慌てて、杏子の口を塞ぐ。
さやか「あんた、何言おうとしてるわけ~っ!」
杏子「おまえのこと、本日もお日柄でーす、あーははははーっ」
さやか「だぁー、もう、だまれっ!」
仁美「ええと、さやかさんが、あたらしいお友達と漫才コンビを組むご報告でしょうか?」
まどか「仁美ちゃん、それはないよ…」
71 = 1 :
さやかと、上条恭介が向かい合う。
さやか「あー、えっと、まいったなぁ…」
まどか(さやかちゃん、ファイト!)
さやか(いや、この状況でコクるって、恥さらしじゃない?)
さやか(そもそも、仁美がすでにで、失恋ひゃくパー、間違いなしだし…)
まどか(みんなが、見守っているよ)
杏子「わはは、本日もお日柄が見守ってるぜー、あはははははは」
さやか(黙れっ! つーか、テレパス使えっ!)
72 = 1 :
上条「さやか」
さやか「は、はいっ」
杏子「なにその反応。ぷっ、く、くくくくく…」
まどか(杏子ちゃん、黙らないとご飯なくすよ)
杏子(ククっ、しょうがねぇだろ、笑いのツボ、入っちまったんだ)
口を押さえて、笑いを押し殺している。
上条「ありがとう」
73 = 34 :
シャル戦以外ほむらが空気
74 = 1 :
さやか「へ?」
上条「ちゃんとお礼、言ってなかったからね」
上条「事故にあってから、さやかは何度も見舞いにきて、僕を元気づけてくれた」
上条「なのに、僕は、さやかに酷いことを言ってしまった。何を言っても許される、幼なじみと思っていたんだ」
上条「後になって気付いたよ。僕はさやかに甘えていたんだって」
上条「それは、僕にとっても、さやかにとっても、いいことじゃない。お互いを、傷つけるだけだ」
上条「だからかな、さやかと少し距離を置いてみようと、思ったんだ」
さやか「あー、うん、そうだったんだ」
杏子(おいおい、納得すんな。こいつサイテーだぞ)
杏子(単に、半人前じゃエロいことできねぇから、エロエロできるワカメ女に取っ替えただけじゃん)
さやか(黙れ)
75 :
これは皆がなんかいい感じなる世界なのか?
76 :
http://www.geocities.jp/meteosfaulte/flash/madomagi_wars.htm
筆が遅いならこれでもやtt・・・はええww
77 = 1 :
上条「さやかに礼がしたい。僕にできること、なにかないかな?」
さやか「お礼、えーと、だったら…」
杏子(今だ、おまえが欲しいと言うんだ。私が許す、むしゃぶり食え!)
さやか「私のために、ヴァイオリン弾いてくれないかな?」
78 = 1 :
さやか「幸せにね」
仁美「はい」
上条恭介と志筑仁美は、並んで、去っていった。
杏子「バカか、おめぇ。コクってねぇじゃん。んなんで、いいのかよ?」
さやか「したよ。これが私にとって最高の告白」
さやか「恭介は、必ずさやかのためにヴァイオリンを弾くと約束してくれた」
さやか「それで、十分だよ」
ふたりを見送るさやかは、吹っ切れた顔をしている。
ソウルジェムが黒ずむことはない。
…そう。
これで、美樹さやかが魔女化する可能性が低くなった。
私がなにもしなくても、ひとつ、ひとつ、綺麗に片付いていく…。
79 = 35 :
さや
80 = 1 :
まどか「良かったね。ほむらちゃん」
まどかが私の隣にきて、にっこりと笑う。
こうなる結末を、分かっていたかのように。
ほむら「まどか、あなた。何を知っているの?」
まどか「んーとね。みんなが幸せになれるってことを知ってるよ」
まどか「だから、ほむらちゃんも、笑っていていいんだよ」
分からない。まどかが何を言っているのか…。
81 = 1 :
ちょい席外し。
付き合ってくれている人、ありがとうございます。それに、支援サンクス。
話については、ネタバレになるので、ノーコメントとさせてください。
82 = 42 :
おー待ってる
83 :
ほむ
84 :
ほむほむ
86 = 1 :
マミの家。
マミ「それでは、私たち魔法少女の未来とっ!」
まどか「さやかちゃんの失恋にっ!」
杏子「かんぱーいっ!」
さやか「乾杯すんなぁーっ!」
ほむら「…かんぱい」
私とまどかの友情に。
87 = 1 :
まどか「いいじゃない。これでさやかちゃんは、一つ、大人の階段を登ったんだよ」
さやか「はぁ~、私は報われて、大人の階段登りたいよ」
まどか「まぁまぁ、さやかちゃんには、私がいるじゃない。浮気は良くないってことだよ」
さやか「ちくしょーっ! まどか、かわいいぞーっ! あんたを私の嫁にするーっ!」(だきっ)
まどか「きゃー、もらわれちゃうーっ!」
うらやましい…。
杏子「うおっ、この、まどかとほむらちゃん特製ラブラブカレー、チョー、うめー」
ほむら「フルで言わないで」
まどかもヘンなネーミング付けないでほしい。恥ずかしいよ。もぐもぐ。
89 = 1 :
マミ「しくしく、みんなずるいわ」
さやか「って、マミさん、なんで泣いてるんですかっ!」
マミ「美樹さんが失恋する面白い場面を、みんなして見ていたんでしょ」
マミ「私だけ、仲間はずれじゃないっ」
さやか「見なくていいです。それに面白くもありません!」
杏子「感動的だったぜ。アタシ、泣き疲れちまったわ」
さやか「それ、爆笑の涙でしょっ!」
マミ「見たかったわ。キュゥべぇ、あなたの目が映写機になって、美樹さん失恋シーン上映会できない?」
QB「残念ながら、ボクにそんな機能は備わってないね」
マミ「契約取り消して、美樹さんの失恋場面を1000回見せてほしいに変えられない?」
さやか「どんだけ、見たいんですかっ!」
90 = 1 :
まどか「えへへっ、さやかちゃん、すっかり元気になったね」
さやか「おかげさんで、失恋の涙を流す余裕もないよ」
さやか「でも、悪くないかな。色々と、嫌なもん、吹っ飛んじゃった」
さやか「あんなに、思い詰めていたのにさ。なーんか、恭介のことも、どーでもよくなってきたかな」
ほむら「美樹さやか。あなた、魔法少女になって後悔してない?」
さやか「ん? なに、転校生、あたしんこと心配してんの?」
ほむら「別に」
面倒ごとが増えるのが嫌なだけ。いつも次から次と、やってくることだから。
92 = 1 :
まどか「ほむらちゃんも、さやかちゃんのこと気に掛けていたんだよ」
まどか「上条くんのために、願いを叶えたのに、報われることがなくて。それどころか、仁美ちゃんと付き合うようになって」
まどか「それで、ヤケになるんじゃないかって、心配していたの」
さやか「うーん、そりゃ、ショックでかいけどさ」
さやか「まぁ、しょうがないよ。仁美は強かった。私は弱かった。自分が、臆病風吹かれてたのが悪いんだ」
さやか「それに、私。恭介のために魔法少女になったんじゃなく、マミさんと一緒に戦いたかったからだしね」
さやか「後悔なんか、してないよ」
ほむら「本当に大丈夫なのね」
さやか「平気、平気。これからは立派な魔法少女になるため、頑張っていきますよ」
ほむら「無理してない?」
まどか「ほむらちゃんは心配性だなぁ。心配いらないってば」
繰り返してきた結果を見てきた私は、信じられないことだった。
93 = 1 :
さやか「というわけで、マミさん、よろしくおねがいします」
マミ「ええ、まかせといて」
マミ「私は、責任重大ね。美樹さんを、しっかり育てて行かなくちゃ」
さやか「はい。憧れのマミさんを見習い、いつかきっと、肩を並べるほど強くなってみせます」
マミ「ふふ、うかうかしてられないわ。後輩に追い越されないよう、気をつけなくちゃ」
杏子「ケッ、マミの教育があろうと、半人前は、いつまでも半人前だろ」
マミ「そう言ってられるのも、今のうち」
マミ「美樹さんを、佐倉さんがあっと驚く、強い魔法少女にしてみせるわ」
杏子「へぃへぃ、楽しみにしてら。それより、アタシは早いとこマミのケーキが食いてぇぜ」
さやか「へっへー、さては、私がマミさんとコンビ組むの、羨ましいんだろ」
杏子「な、なにいってんだ。んなわけねーよ!」
さやか「ありゃ、図星だった?」
杏子「ちげーよっ!」
94 :
おもしろいな
95 = 62 :
あ
96 = 84 :
ほむほむ支援
97 = 1 :
マミ「佐倉さんも、私たちとチーム組まない? 歓迎するわよ」
杏子「だから、やだっつーの」
さやか「おほほ、顔に、マミさんとチーム組みたいって書いてあるザマスよ」
杏子「別に組みたかねぇっ!」
まどか「杏子ちゃん、素直じゃないなぁ」
杏子「ちょっ、ちげぇ!」
さやか「杏子ちゃん、可愛いぞー」
杏子「半人前のくせに、杏子ちゃん言うな!」
マミ「じゃあ、決まりね。佐倉さん、これからよろしくね」
杏子「勝手に決めんなーっ!」
98 = 1 :
マミ「暁美さんも、どう? チームマギカエンジェルズに入らない?」
さやか「なんか変なチーム名付けられてるーっ!」
ほむら「悪いけど」
もちろん、お断り。
まどか「はいはい、ほむらちゃんも、チームマギカエンジェルズに入りまーす!」
杏子「えっ、マジその名前にすんのっ!」
ほむら「まっ、まどか、私はそのつもりは…」
さやか「まぁ、転校生は、結果的にそうなるんじゃない?」
マミ「そうね。いつも、鹿目さんの後を付けているみたいだし」
99 = 1 :
杏子「まさか、風呂もトイレも覗いてるんじゃねぇだろうな?」
杏子「脱衣所にある、まどかの下着を発見し…」
杏子「おおっ、これはまどかのパンツっ! においを嗅ぐぞ、食っちまうぞ、マミっパイよりうめーっ!」
杏子「さぁ、次は、はいてみよう。ああ、なんという心地、鼻血がでそーだぜ」
杏子「そして、自分のパンツを、まどかが着替えるパンツと取っ替える…」
杏子「なんてことしてんじゃねー?」
さやか「変態だーっ!」
マミ「暁美さん。さすがに引くわ…」
ほむら「そんなこと、するわけないじゃない!」
まどか「………」
ほむら「まどかっ、やってないから、自分のパンツ確認しないで!」
100 :
さるった?
みんなの評価 : ★★
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