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    元スレ男「俺の番号がない・・・嘘だろ・・・これ高校受験なんだぜ」

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    253 = 1 :

    -病室

    「検査の結果はどうでしたか」

    医者「著しい効果は見られませんでしたが回復傾向に向かっていますよ」

    「ほんとうですか!?」

    医者「前のように急に苦しくなったりすることがなくなってますよね?」

    「はい、言われてみればそうかもしれません」

    医者「これからは少しずつ薬の注入する量も減らすので頑張ってください」

    「はい」

    医者「それでは」スタッ

    「ありがとうございました」

    254 :

    うわあ・・・・

    255 = 210 :

    ~になってますよね って断言されると

    そういえばそうだな…… って思っちゃうよな



    嫌な医者だぜ……

    256 = 1 :

    -部屋

    「フローラン治療が効かないなら妹が助かる道は臓器移植しかないんだよな」

    「肺移植を生きているうちに受けられる確率は約20%だったな」

    「心臓移植は…と…」カタカタ

    患者は提供者が現れるのを待たなければならないが、提供者は希少であり、生きて移植を受けられる患者は3人に1人と言われている。
    日本では非常に実施困難な状況であるため、患者の大半がアメリカへ渡って移植を受けている。
    高額な費用が必要であり、日本で実施された場合ですら一千数百万円が必要であり、渡米して行う場合には最低でも三千数百万円から1億円以上が必要となる。

    「えーと妹が生きてるうちに臓器移植を受けられる確率は…」

    「0.2×0.34だから0.0…あれ?」

    「俺数学は得意だと思ってたのにわからないなー」

    「……」

    一般的に言えば手術に関連した死亡(=術死、原因が何であっても手術後30日以内に死亡した場合)は肺癌の手術では1%程度です。
    肺移植では、これまでの欧米の15000例以上の肺移植の成績では、15%から20%程度です。
    肺癌の一般的な術死率(約1%)に比べると15倍から20倍ということになります。
    この数字は他の臓器移植に比べて高いということが出来ますので、肺移植は臓器移植の中でもとくに移植後早期の管理が非常に難しいものである、と言えるでしょう。

    「…まぢか。」

    「……」

    第四章治療 終

    257 = 221 :

    だけど思い込む事によって
    実際に効果が出るとか・・・

    確かプラシーボ効果だったはず

    258 = 1 :

    第五章予後

    -翌日 病院

    「先生、やっぱり妹に本当のことを言っては駄目ですか?」

    「……」

    医者「昨日も言ったように妹の様態が悪化する可能性が高いとわかっているのにですか?」

    「それでもです」

    「確かに妹が明日に死ぬ確率は低いと思います」

    「でもいずれ妹は死んでしまう」

    医者「……」

    「それなら妹が生きている間はもっと有意義な時間、楽しい時間を過ごせるようにしてあげたいと思います」

    259 = 210 :

    >>257
    オナニーホールみたいな響きだな

    260 :

    久々に面白いSSだな
    期待するぞ

    261 = 1 :

    医者「…それが妹の寿命を縮めることになってもですか?」

    「楽しい時間を過ごしたほうが寿命が長くなると思います」

    「…わたしからもお願いします」

    医者「…そうですか」

    医者「二人がそういうならば私がとめる権利はありません」

    医者「ですが、他の大学からの返事が来てからでは駄目でしょうか?」

    「恐らく朗報は来ないんですよね…」

    医者「しかしゼロではありません」

    「…でも」

    医者「やはり私が説得しても無駄みたいですね」

    医者「それでは明日私が妹さんに事実を伝えます」

    医者「落ち込むと思いますのでちゃんと支えてあげてください」

    母・「わかりました」

    262 = 1 :

    -翌日 病院

    医者「妹さんに大事な話があります」

    「はい」

    医者「昨日、母、兄から本当のことを妹さんに伝えてくれと要望がありました」

    「…本当のことってなんですか?」

    医者「実は今まで続けてきたフローラン治療は先日の検査の結果、まったく効果がないとわかりました」

    「……」

    医者「……」

    「フローラン治療って延命治療でしたよね?」

    医者「…はい」

    「それじゃあ私は長くは生きられないということですか…」

    医者「様態がかなり悪化しない限りは大丈夫です」

    264 = 1 :

    医者「また妹さんの検査の結果を原発性高血圧に詳しい先生方に伝えたので、何か解決策が見つかる可能性も高いので安心してください」

    「…そうですか」

    医者「何か連絡があったら逐次あなたにも伝えたいと思います」

    「よろしくお願いします」

    医者「それでは」スタッ

    「……」

    265 :

    「…まぢか。」←いちいち吹いてしまうんだが

    266 = 127 :

    >>1の実体験と考えたら泣けてきた

    267 = 1 :

    コンコン

    「入るよ」

    「…うん」

    「…もう先生に聞いたんだよな」

    「うん…私、そんなに長くは生きられないみたい…らしいね」

    「……」

    「兄さんが医者になる頃にはもう生きてないかも…」

    「……」

    「…何もしてやれなくてすまない」

    「別にいいよ、それに母さんと兄さんが本当のこと教えてくれたおかげでこの鬱陶しい管もとれるしさ」

    268 :

    ふむ

    269 = 221 :

    これから妹は普通に学校生活を送るのか?

    270 = 1 :

    「…これからは家から通院する形になるらしいから」

    「もちろん通院って言っても定期検査みたいなもんだから」

    「それじゃあ学校とかにも行けるのかな?」

    「…いつまでかは分からんけどな」

    「これからは一緒に学校行こうよ」

    「…そうだな。もうみんな俺たちが兄妹だって知ってるだろうし」

    「みんなには私の命がもう長くないことは隠しといてね」

    「…わかった」

    271 = 64 :

    …なんか音無みたいだな

    272 = 1 :

    「明日にはもうこの病室からでられるかな?」

    「さあ、どうだろうな……」

    「…せっかく私が家に帰れるようになったのにそんな悲しそうな顔しないでよ」

    「……ごめん」

    「兄さんがそんな悲しそうな顔すると私も悲しくなっちゃうじゃん……」

    「…ははは久しぶりに妹が帰ってくるっていうから、せっかく静かだったのにまた騒がしくなるなって思って…」

    「えー、そんなに私うるさくなかったよ」フン

    「そうだったか?」

    「そうだよ」

    「…じゃあ明日妹が帰ってこれるように準備してくるから」

    「私の部屋勝手に探ったりしたら容赦しないから」

    「大丈夫大丈夫、じゃあな」

    「うん、ばいばい」

    273 = 1 :

    -翌日(休日)

    「久しぶりの我が家だー」

    「まだ一か月もたってないだろ、大袈裟」

    「兄さんは入院したことがないからそんなことがいえるんだよ」

    「へーそんなに寂しかったのか、妹ちゃんは」

    「寂しかったなんて言ってないでしょ!」

    「はいはい、まあ俺が毎日お見舞いに行ってあげたからそんなに寂しくはなかっただろ?」

    「別に来てほしいなんて思ったことない」

    「でも本音は違うと」

    「う、うるさいなぁ…もう、久しぶりに帰ってきたんだからお祝いとかしてくれてもいいのに」

    「じゃあ俺が一緒に寝てあげるよ」

    「え…///」

    「…冗談」

    「…知ってる」

    275 = 1 :

    -夜

    「なあ妹ー」

    「何?」

    「明日も学校休みだし二人で出かけないか?」

    「どこに?」

    「ディズニーランド」

    「ほんとに!?」

    「病院の先生には内緒な」

    「…これって…デートだよね?」

    「…さぁ」

    「さぁって何さー」

    「……それじゃあ明日は朝早いから早く寝ろよー」

    「うん…楽しみにしてる」

    「おやすみ」

    「おやすみー」

    276 = 268 :

    くそっ妹かわいい

    277 = 1 :

    -ディズニーランド

    「すごい人だな」

    「早く早く」グイグイ

    「そんなに引っ張るなよ」

    「まずはあれ乗ろうよ、ビッグサンダー・マウンテン」

    「俺、高いとこ嫌いなんだけど」

    「いいじゃんいいじゃん」

    「結構人ならんでるし、他のアトラクションにしよう。メリーゴーランドとか」

    「だめ、私これに乗りたいもん」

    「じゃあコーヒーカップ」

    「もう…なら私一人で乗ってくる」

    「…分かったから、乗るから」

    「うん、早く並ぼう!」

    279 = 17 :

    近所の大学の名前が出てすごくびっくりしたじゃないか
    支援

    280 :

    兄が高校浪人したのはなんだったのか

    281 = 1 :

    すまんまた規制かかった

    282 = 1 :



    ガタンガタン

    「おいやめろ、こんなに高く上がったら…」

    ヒューン

    「キャー!!」

    「しぬーーー」

    283 = 1 :

    「楽しかったね」

    「ああ、大して怖くなかったしな」

    「ものすごい必死にバーつかんでたくせにー」

    「…ぐぬぬ」

    「じゃあ次はスプラッシュ・マウンテン行こうよ!」

    「あれって水面に叩きつけられるやつだろ…?危ないって」

    「16mの滝から落ちるらしいよ」

    「16m!?清水の舞台より高いじゃん!死ぬって」

    「ほら一緒なら怖くないって」グイグイ

    「こら、手…引っ張るなって」

    284 = 1 :

    「あと少しで俺たちの番が来てしまう」

    「長かったね」

    「俺にはものすごく短く感じた」

    「ほら乗ろうよ」

    「…おう」

    「そんなに怖いなら、手…握っててあげてもいいんだぞ」

    「あほか、バーつかめなくなるだろ」

    「……ばか」

    285 :

    支援せざるをえない

    286 = 1 :

    「ほら兄さん、もうすぐ滝だよ」

    「俺の身長が1.7mぐらいでセームシュルトでも2.12mだろ」

    「16mってどんな高さだよ…」

    「絶対死ぬだろ、俺は窪塚洋介じゃないんだぞ」

    ヒューン

    「キャー!!」

    「イ゙ェアアアア」

    パシャッ

    バッシャーン

    287 = 268 :

    ぬう

    288 = 1 :

    「兄さん怖がってたね」ニヤニヤ

    「まあ余裕を持った怖さだったけど」

    「嘘だ、あんなに怖がっていたのに」

    「ほら、写真見てみなよ」

    「…ぐぬぬ」

    「死にそうな顔してる」クスクス

    「…そんなことより、もうすぐパレード始まるんじゃないか?」

    「そうだね、見に行こう!」

    「あんまり急いだら駄目だぞ」

    「走ったりしなければ大丈夫だから」

    「そうか、きつくなったらすぐ言えよ」

    「私より兄さんの方がきつそうなんだけど」

    「…否定はしない」

    289 = 1 :



    「ミッキーだ!」

    「ははっ、僕ミッキーだよ」

    「似てないし」

    「そうかな?」

    「あぁ、ミッキー行っちゃった」

    「ははっ」

    ベシッ

    「痛いっ」

    「似てない」

    「…練習してきます」

    「そういうこと言ってるわけじゃないんだけど…」

    290 = 1 :

    「さぁ、パレードも終わったしメリーゴーランドでも乗りに行くか」

    「ダメ、次はダンボ乗るの」

    (ダンボか、ダンボくらいなら)

    「…?行こうよ?」

    「よしっ行くか!」

    291 = 1 :

    「おいダンボ高く飛びすぎだろ」

    「間近で見て怖くなったの?」ニヤニヤ

    「そんなことはないが…だってダンボって象だろ?」

    「ダンボは空を飛べる象だし」

    (…そうだったのか)

    「ほら、もう私たちの番だから乗ろうよ」

    「…妹、怖いなら手握ってやってもいいぞ」

    「いい」

    「照れるなって」

    「ほらもう動くよ」

    「くっ」

    「…仕方ないなぁ、手握ってあげるよ」

    「ありがとう、危うく死ぬところだった」

    「そんなに怖かったんだ…」

    292 = 1 :

    「次どこ行く?」

    「ホーンテッドマンション」

    「げ…さっきまでメリーゴーランドって言ってたじゃん」

    「気が変わった」

    「ほら、キャッスルカルーセル(メリーゴーランド)すぐそこにあるよ」

    「ホーンテッドマンションだってすぐそこにあるから」

    「うぅ~」

    「もしかして怖いのか?」ニヤニヤ

    「…そんなことないもん」

    「それじゃあ行こうか」

    「…はぁーい」

    293 = 57 :

    ホラーで命を落とすんだな!

    294 :

    あと4年待ってくれたら俺が妹を治してやるぜ!

    295 = 263 :

    >>294
    それを俺が貰うんだよな?

    296 :

    これは怖い

    297 :

    支援!
    まとめブログに載せるときは赤大文字でよろしく

    298 = 151 :

    心臓大丈夫かな


    しぼうふらry

    299 = 222 :

    >>266
    俺も頭過った


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