元スレ億泰「幻想御手…? こいつぁ違うぜぇ~」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
201 :
黄金の精神ハンパねえwww
202 = 165 :
>>199
それがいいんじゃあないか(AAry)
203 = 172 :
【全隊一斉射撃ッ! 全ミサイル全砲弾っ! すべてを撃ちつくせェェェーッ!!!】
砲煙弾雨が幻想猛獣を蹂躙する。
降り注ぐ豪雨のような無数の弾丸が幻想猛獣の肥大した肉体を弾き飛ばす。
【いくどっ! 絶対にっ! 絶対に取り返すんだどっ!】
黒い嵐が幻想猛獣を取り囲む。
獰猛な蜂のように纏わり付き、小さな拳で持って幻想猛獣の肉を抉り出す。
御坂は、佐天は、初春は、木山は知らず知らずのうちに拳を握りその光景を見つめていた。
それはまるで囚われた一万人の希望の力。
押し潰され、踏み砕かれた心の奥底の熱い思い。
巨大な現実…見上げるのも馬鹿らしい壁に反抗し抗う一万人の意地が具現化したように見えた。
「頑張れ…頑張れ…」
ポツリと、そう誰かが呟いた。
204 :
1頑張れ…1頑張れ…
205 = 172 :
いつ終わるともしれない攻撃。
撃ちぬかれ、狙撃され、爆撃され、切り裂かれていく圧倒的な破壊力の速度は幻想猛獣の再生速度を優に超えていた。
幻想猛獣「キィィ゙…ギィィヤアアアァァァァァァッッッ!!!」
マンドラゴラの悲鳴のような叫びをあげながら大きく身震いをするAIMバースト。
その時、ボロボロにはじけ飛んだ身体の中にチラリと何かが見えた。
それは見間違うことのない億泰の身体。
それを確認した戦士たちの攻撃がピタリと止まると同時に大気を震わす二つの声。
【グリーンベレェーッ! この期を逃すなぁっ!!】
【今だどっ! 億泰さんを取り返すんだどっ!】
攻撃を放棄した無数の軍勢が凄まじい速度で幻想猛獣に取り付いていく。
取り込まれた億泰を救わんと振るわれる無数の小さなナイフと拳。
切り裂き、掘り返し…ついには億泰の身体が幻想猛獣から開放された。
しかし、億泰の身体に意志はなかった。
崩れるようにして地面に倒れ、ピクリとも動かない億泰。
206 = 187 :
重ちー…京兆のアニキ…
頑張れ…頑張れ…
207 :
あと7時間は残して置いてくれ
208 = 172 :
身動きをしない億泰に近付き、首筋に手を当てた御坂が下唇を噛む。
指先からは何の手応えも返ってこない。
御坂「……間に合わなかった」
心臓の鼓動が止まった億泰から手を離した御坂の視線の先には暴れ狂う幻想猛獣。
幻想猛獣「キィィヤアアアァァァァァァッッッ!!!」
赤ん坊の癇癪のように力場の塊を生成し、無差別に周辺を攻撃しだす幻想猛獣。
御坂「もう…容赦しないから」
ギリっと歯を食いしばった御坂に向かい幾つもの氷塊が降り注ぐ。
しかし。
御坂「通じるもんかぁっ!」
それらはすべて御坂の発した電撃によって迎撃され、破壊された。
御坂「自暴自棄もいい加減にしなさいよねっ!」
幻想猛獣に言葉をぶつける御坂。
209 = 201 :
究極の頭脳より究極の精神!
210 = 165 :
「そうだな…わたしは“結末”だけを求めてはいない。
“結末”だけを求めていると、人は催促をしたがるものだ…
催促した時>>1を見失うかもしれない。保守も次第に失せていく。
大切なのは『完結に向かおうとする支援』だと思っている。
向かおうとする支援さえあれば、たとえ今回はスレが落ちたとしても、
いつかは完結するだろう?支援しているのだからな…違うかい?」
212 = 165 :
>>211
フヒヒッサーセンwww
213 = 172 :
幻想猛獣にやりきれない思いをぶつける御坂。
御坂「どんだけ悔しくたって! やっていけないことくらいわかんないのっ?」
さして親しい間柄というわけではなかったが、それでも知人が目の前で死んだのだ。
間に合わなかった悔しさを電撃に込める御坂。
だが、まだ諦めていない意志があった。
それは遠くで見守ることしか出来ない二人の少女の希望。
そして無数の軍勢を指揮する二人の男の遺志だった。
【億泰ッ! 言ったはずだっ! 決めるのは俺じゃないとっ!!】
兄の叱咤の声が億泰の心の臓を揺さぶる。
【そうだど億泰さん! いつまでもボンヤリしてる場合じゃないどっ!】
友人の激励の声が億泰の心の臓に血を送る。
それは―――確かに億泰に届いた。
215 = 172 :
トクンと…消えてしまいそうな小さな鼓動。
しかし、それは消えることはなく。
それどころか数を重ねるごとに力強さを増していく。
小さな呟きが聞こえた。
「……俺はよぉ~ 最初…夢見てんのかなぁ~って… そう思ったよ…」
声の主、虹村億泰は倒れたまま顔だけを持ち上げてぼんやり目の前の光景を眺めていた。
ジワリと億泰の瞳に涙が浮かび上がる。
億泰「なぁ~… これやっぱり夢でしたっつーわけじゃあ…ねぇーんだよなぁ~」
そう漏らした小さな言葉に返事は帰ってこない。
だが…
幻想猛獣に間断なく攻撃を加える無数の軍勢は確かに『そこ』にいた。
216 :
幻想猛獣がなんなのかよくわからない俺にkwsk
まあ多少余興があっても凄みで解決されるから気にしないが
217 = 172 :
【撃ち続けろっ! バッド・カンパニー!】
【あんなデカブツ怖くなんかないどっ! おらのハーヴェストは無敵だどッ!】
止むことを知らない一斉射撃が氷塊を撃ちぬく。
獰猛な軍隊アリのように群がり、四方に伸びる触手を切り裂いていく。
そんな軍勢の中にぽっかりと小さな空間があった。
それはまるで最後のピースを待っているパズルのよう。
はやく立ち上がれと。
はやくここに戻って来いと。
言葉にならなくとも確かにそれは億泰に伝わった。
億泰「……今行く。 今行くぜぇ…… 兄貴…重ちぃ」
自分に言い聞かせるように呟きながらゆっくりと立ち上がる億泰。
そして――虹村億泰は学園都市に来て初めてひとつの言葉を口にする。
218 = 172 :
億泰 「『ザ・ハンド』ッッッ!!!!」
それは『幽波紋』
ヴィジョン
それはパワーを持った像
Stand by me
それは『側に立つもの』
stand up to
それは『立ち向かうもの』
それはただ一言…こう呼ばれていた
『スタンド』―――と。
219 = 171 :
>>216
なんというか・・・レベルアッパー使った能力者達のコンプレックスが集まって物質化したモノ?
超電磁砲読めって言うのが一番楽なんだがwww
220 = 162 :
こいつぁ支援だ!
221 :
億泰さんマジかっこいいぜ!
222 :
こんなかっこいい兄貴は初めてだ
223 = 172 :
立ち上がった億泰に驚く御坂美琴。
そして彼女はソレを見た。
目撃したのは御坂だけではない。
木山春生の瞳にも佐天涙子の瞳にも初春飾利の瞳にも確かに『スタンド』が映っていた。
億泰の背後にゆらりと浮かび上がった影。
古代の拳闘士のような逞しい筋肉質の肉体。
表情を削ぎ落した無機質な機械のような顔面。
鋼のような胸板には億泰を象徴するかのような『¥』と『$』のマーク。
本来、スタンドを見ることができるのは同じくスタンド使いのみ。
AIMバーストの欠片から現れた軍勢とは違い、億泰の能力をスタンド使いではない彼女たちが見れることはありえない。
だが、この場に限ってはそれは例外だったのだろう。
本来見えないはずの拡散力場が集合し、自我をもったAIMバーストがここに存在しているように。
AIM拡散力場が乱れたせいなのか? それとも川尻早人のように一時とはいえ決意が現実を凌駕したのか?
この答えはおそらく出ることはない。
しかし、ただひとつ確かに言えることがある。
それは虹村億泰のスタンド、ザ・ハンドがそこに立っているという事実がそこにあるということ。
224 = 172 :
■幹線道路・高架下
初春「オバケ……じゃあないですよね?」
億泰の側に立つスタンドを見てぼそりと呟く初春。
佐天「どうなんだろ …あたしに聞かれてもわかんないよ」
立て続けに起きる想像を遥かに超える事態を理解し切れない佐天。
木山「あれは…AIM拡散力場なのか? いや…個人で具現化するような力場など存在するはずがない」
科学者である木山春生も虹村億泰のスタンドについては全く把握できなかった。
その時、彼女たちの後ろからゼエゼエと息を切らした声がかかった。
226 = 172 :
「お、お姉様は…無事なんですの? それに…あれはいったい?」
その声に驚いて振り向く初春。
初春「白井さん!? どうしてここに?」
そこには汗だくになった白井黒子がいた。
黒子「こ、固法さんがいらしたので…居ても立ってもいられずテレポートでここまで来たんですの」
ジャッジメントの支部に到着した先輩の固法に無理やり頼み込み、空間跳躍を駆使して現場に急行してきたということを息も絶え絶えにつたえる黒子。
黒子「演算の繰り返しで…少々頭痛がしますけど… それより初春? 状況の説明をお願いしますの」
少々とは言い難いほど疲弊している黒子。
壁に寄り掛かりズルズルと腰をおろす。
そんな黒子の様子に驚きながらも説明をする初春と佐天。
227 = 172 :
黒子「なるほど…思ったよりも事態は簡単ですのね」
話を聞いた黒子が頷く。
簡単と言い切った黒子に目を丸くする佐天と初春。
佐天「か、簡単ですか?」
黒子「つまりは…AIMバーストをお姉様たちが倒せるかどうか… 問題はそれだけなのでしょう?」
初春「確かに言葉を言い換えればそういうことになりますけど…」
おぞましい巨体を震わせながら泣き叫ぶ幻想猛獣を見て言葉が詰まる初春を見て黒子が優しく諭す。
黒子「わたくしは信じてますの お姉様ならきっと何とかしてくれると」
そう言ってチラリと視線を移す。
黒子「それにお姉様には及ばなくとも… あそこの殿方だって信頼に値する人物でしょう?」
黒子の視線の先を追う佐天と初春。
そこいは無数の軍勢の中心に立つ億泰と御坂の姿があった。
228 :
何ハンタスレに誤爆してんだw
229 = 172 :
>>228
ゴレイヌのせいです^q^
ちょっとゴリラのせいで絶望した
区切りもいいので少し休憩しまふ
230 :
ゴレイヌに、投稿するスレを入れ替えられたのか
231 = 194 :
ゴレイヌ「幻想御手…? こいつぁ違うぜぇ~」
232 :
どこまで話を続けてくれるの?
やっぱり一通さんとの絡みは見てみたい。
だから制作でもどこでもいいから続けてください。
233 = 171 :
保守もしておこう
234 :
>>232
作者によれば、超電磁砲サイドだから
しばらくは無理と思う
235 :
おい
237 :
億泰さんがカッコよすぎて濡れた
JOJOの中でも特別強いってわけじゃないけど
あのキャラと曲者っぷりが大好きだ
240 = 237 :
ほ
241 = 172 :
>>227
幻想猛獣「jed救zj…ィィ゙…ギィィヤアアアァァァァァァッッッ!!!」
ノイズが幾重にもかかった悲鳴をあげるAIMバースト。
幻想から生まれた猛獣は一万人の学生たちの負の感情に突き動かされ暴走を続ける。
ワクチンソフトは既にこの世になく、内部からこの存在を制御するのはもはや不可能。
だが、その巨体の前に幾つもの人影が立ちふさがる。
それは群体であるAIMバーストの欠片から生まれた軍勢。
幻想猛獣と同じく群体でありながらも個である小さな戦士たち。
かつてそれを操っていた少年はもうこの世にいない。
しかし…スタンド『ハーヴェスト』は確かにそこにいた。
そのざわめく『ハーヴェスト』の中をゆっくりと進む少女。
パチパチと音をたてる静電気をその身にまとい、AIMバーストを見上げるあどけない少女。
それは学園都市では知らぬものなどいない最強の『電撃使い』
七人しかいない最高レベルの『超能力者』である少女の名は御坂美琴といった。
242 = 181 :
紫煙
243 = 172 :
それは群体であるAIMバーストの欠片から生まれた軍隊。
幻想猛獣と同じく群体でありながらも個である小さな兵士たち。
かつてそれを操っていた男はもうこの世にいない。
しかし『バッド・カンパニー』はまるで弟を守るかのようにその場に整列する。
幾何学的に並んだ『バッド・カンパニー』の中央をゆっくりと歩く男。
今は亡き兄のスタンドと共に並ぶは億泰のスタンド『ザ・ハンド』
右手で掴んだものならばなんであろうと問答無用で削りとる強力な力を操る男。
魔術でも科学でもない力を行使する男の名は虹村億泰という。
拳を握る『ハーヴェスト』
雷を操る『レールガン』
兵を操る『バッド・カンパニー』
そして全てを削りとることができる『ザ・ハンド』
4つの力が立ち向かうは10000人の力場の塊。
思い通りにならない世界を呪う幻想猛獣を叩き伏せる怒涛の攻撃がはじまった。
244 = 172 :
御坂「ったく! メンドーな相手よね!」
伸びくる触手のすべてを雷撃でもって一掃した御坂が文句を口にする。
まるでその御坂の言葉に反発するかのように数を増した氷塊が宙に浮かぶ。
御坂「ハッ! どんだけ数があろうと!」
そう叫んで更なる電撃を放とうとするが、そんな御坂の攻撃より空を切り裂き飛来したのは無数の弾丸。
御坂「…へっ?」
次々と氷塊が撃ちぬかれ四散していくのを見て呆気にとられた声をあげる御坂。
思わず立ち尽くしてしまった御坂を襲おうと触手が再び御坂を襲う。
【狙撃班っ! 気を抜くんじゃあないっ!!】
それらは全てミサイルと銃弾の嵐に撃ち落され砕け散る。
御坂「…ありがと。 助かったわ」
すぐ側でパラパラとホバリング音をたてているAH-64戦闘ヘリに言葉をかける御坂。
245 = 162 :
黒子「虹村はん!」
247 = 172 :
億泰「ウッシャアアアア!!!」
伸びくる触手を拳のラッシュで持って迎撃する億泰。
億泰「けっ! 油断しなきゃよぉ~ こんなトロイ攻撃に当たっかよォッ!」
AIMバーストを睨みつける億泰。
同時に宙より飛来する氷塊を軽々と粉砕する。
そんな億泰の耳に悔しそうな声が届いた。
【うぐぐっ! ズルイどっ! 高いところから攻撃なんてルール違反だどっ!】
目を向ければ高所より飛来する氷塊に攻撃をする手段がなく慌てている小さな戦士たち。
億泰「よぉっ! そいつは俺に任せろよなぁ――ッ!」
駈け出しながら叫ぶ億泰。
249 = 172 :
ハーヴェストを叩き潰さんと落下しだす氷塊に向かい、無造作に空間を引っ掻くザ・ハンド。
ありとあらゆるもの全てを削りとるザ・ハンドの手の軌跡が数瞬、その場に残る。
そして次の瞬間。
ガオン!
轟音と共にハーヴェストを襲っていた氷塊が億泰の目の前に現れる。
億泰「空間を削りとってぇ~ッ! 瞬間移動させるっ!」
その氷塊に向かい、高々と右手をあげるザ・ハンド。
億泰「そしてぇ~ッ! 更に『削る』ッ!」
氷塊に叩きつけるようにして加えられた掌打。
ガオン!
中心を削りとられた巨大な氷塊は自重を維持することができずに、砕け散った。
億泰「こーゆーシンプルな戦い方ならよぉ~ 負ける気しねーぜッ!」
ビシッとポーズを取る億泰。
みんなの評価 : ★★★
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