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元スレ朝倉「キョンくん起きて、はやく服着ないと妹ちゃん来ちゃうよ」
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>>448
昔、”東北”って付く会社に務めたが、ほぼ同意見だった
昔、”東北”って付く会社に務めたが、ほぼ同意見だった
ハルヒは朝のHR前の時点で、何かしらの不信感を俺に感じているはずだ。
そこに放課後の一件が上塗りされれば、
今頃は閉鎖空間がそこかしこに発生し、
古泉ら超能力者が神人狩りに駆り出されているに違いない。
味のしない晩飯を食べ終え、自室に篭る。
何も考えたくなかった。
ベッドを見ると、朝方の光景を思い出し、さらに気が滅入った。
「キョーンーくんっ」
薄く目を開ける。
三味線の両脚をつかんだ妹が、満面の笑顔でそこにいた。
「あーそーぼ?」
「悪いが、お兄ちゃんは今そんな気分じゃねえんだ」
我ながら大人気ない対応だ、と思う。
「ええーそんな気分じゃないって、じゃあキョンくんは今、どんな気分なの~?」
「最低な気分だ」
「わかんない。あたしやシャミにもわかるように説明して?」
「シャミにはどんなに分かりやすい説明でも伝わらねえよ」
「そんなことないよぉ~。ねぇ、シャミ?」
三毛猫は知的とは程遠い不細工な顔であくびする。
俺は笑った。妹も笑った。
そのときふいに、俺は妹が俺を慰めにきたのだということに気がついた。
「お前は、学校に嫌な奴とかいないのか?」
そこに放課後の一件が上塗りされれば、
今頃は閉鎖空間がそこかしこに発生し、
古泉ら超能力者が神人狩りに駆り出されているに違いない。
味のしない晩飯を食べ終え、自室に篭る。
何も考えたくなかった。
ベッドを見ると、朝方の光景を思い出し、さらに気が滅入った。
「キョーンーくんっ」
薄く目を開ける。
三味線の両脚をつかんだ妹が、満面の笑顔でそこにいた。
「あーそーぼ?」
「悪いが、お兄ちゃんは今そんな気分じゃねえんだ」
我ながら大人気ない対応だ、と思う。
「ええーそんな気分じゃないって、じゃあキョンくんは今、どんな気分なの~?」
「最低な気分だ」
「わかんない。あたしやシャミにもわかるように説明して?」
「シャミにはどんなに分かりやすい説明でも伝わらねえよ」
「そんなことないよぉ~。ねぇ、シャミ?」
三毛猫は知的とは程遠い不細工な顔であくびする。
俺は笑った。妹も笑った。
そのときふいに、俺は妹が俺を慰めにきたのだということに気がついた。
「お前は、学校に嫌な奴とかいないのか?」
いると答えられたらどうしようかと思ったが、
「いないよ~。みんないい子だもん。
たまにちょっかいかけてくる男の子はいるけど……」
「いるけど?」
「おはなしをきいたら、あたしと遊びたくてちょっかいをかけたんだって~」
妹は天使の――ゆくゆくは魔性の――笑みを浮かべた。
「キョンくんは、学校にいやな子がいるの?」
「まあな。別に喧嘩してるわけじゃないんだぜ。
俺が一方的に、苦手に感じてるだけなんだ」
「キョンくんは、どうしてその子が苦手なの~?」
「あることが切欠で……俺がそいつに、嫌な思いをさせられてさ。
しかもそんなことが二回も続いて、
俺はいよいよそいつに、拒絶反応が出るようになっちまったんだ」
妹は思案するように人差し指を顎に当て、
シャミセンは俺の相談など何処吹く風というように、ベッドの上で眠り始めた。
俄に、顔が熱くなる。
何を大マジになって妹にお悩み相談してんだよ、俺は。
階下に妹とシャミセンを送り返す決心を固めたそのとき、
「その人はねぇ、ほんとうにキョンくんのことが嫌いで、そんなことをしたのかな?」
妹は神妙な顔つきになって言った。
「あたまの中で思ってることと、することがちがっちゃうことって、けっこうあるよ?
学校の男の子たちといっしょだよ。
その子だって、ほんとうはキョンくんとなかよくなりたかったのに、キョンくんに嫌われるようなことをしちゃったのかも……」
「いないよ~。みんないい子だもん。
たまにちょっかいかけてくる男の子はいるけど……」
「いるけど?」
「おはなしをきいたら、あたしと遊びたくてちょっかいをかけたんだって~」
妹は天使の――ゆくゆくは魔性の――笑みを浮かべた。
「キョンくんは、学校にいやな子がいるの?」
「まあな。別に喧嘩してるわけじゃないんだぜ。
俺が一方的に、苦手に感じてるだけなんだ」
「キョンくんは、どうしてその子が苦手なの~?」
「あることが切欠で……俺がそいつに、嫌な思いをさせられてさ。
しかもそんなことが二回も続いて、
俺はいよいよそいつに、拒絶反応が出るようになっちまったんだ」
妹は思案するように人差し指を顎に当て、
シャミセンは俺の相談など何処吹く風というように、ベッドの上で眠り始めた。
俄に、顔が熱くなる。
何を大マジになって妹にお悩み相談してんだよ、俺は。
階下に妹とシャミセンを送り返す決心を固めたそのとき、
「その人はねぇ、ほんとうにキョンくんのことが嫌いで、そんなことをしたのかな?」
妹は神妙な顔つきになって言った。
「あたまの中で思ってることと、することがちがっちゃうことって、けっこうあるよ?
学校の男の子たちといっしょだよ。
その子だって、ほんとうはキョンくんとなかよくなりたかったのに、キョンくんに嫌われるようなことをしちゃったのかも……」
まぁどっちも本人の意志ではやってないわな
そういえば最初は急進派の意向でやってるけど、二回目も含めて長門の為にやってるとも受け止めれるな
一回目は長門を信用させるため、二回目は長門を守る為ともとれるし
そういえば最初は急進派の意向でやってるけど、二回目も含めて長門の為にやってるとも受け止めれるな
一回目は長門を信用させるため、二回目は長門を守る為ともとれるし
ハッとさせられた。
妹の体験談ほど単純ではないが、
朝倉と俺の関係に置換すると、こうなる。
朝倉涼子というヒューマノイドインターフェイスは急進派の意思決定を反映する一端末に過ぎない。
"俺を殺す"という究極的選択に朝倉個人の意志は介在していなかった。
だが二度目はどうだ、と俺の裡の誰かが囁く。
改変後の世界、情報統合思念体が消滅した世界で、俺は朝倉に刺されたんだぞ。
しかし、と裡なる別の誰かが反論する。
あの世界は長門が望んだ世界だ。
それを破壊しようとする因子を排除する抗体が朝倉で、
朝倉は抗体としての役割に縛られていたのだとしたら……。
階下からおふくろの声がする。
「はぁーい。あたし、さきにお風呂入ってくるね」
「……その、なんだ」
「なぁに?」
「ありがとな」
「いいよいいよ。だってあたしは、キョンくんの妹なんだよ~?」
情けなさよりも、感謝の思いが募る。
いつか近いうちに「俺はお前のお兄ちゃんなんだからな」なんて台詞を言いたいもんだ。
とてとてと部屋を出て行く妹を見送っていると、携帯のバイブが震える音がした。
ついでに、シャミセンが奮闘する音も。
「おいこら、俺の携帯で遊ぶのはやめろ」
新たな傷を加えられた携帯を開くと、ハルヒの名前が目に飛び込んできた。
ボタンを押す。あいつを待たせて事態が好転したためしはない。
妹の体験談ほど単純ではないが、
朝倉と俺の関係に置換すると、こうなる。
朝倉涼子というヒューマノイドインターフェイスは急進派の意思決定を反映する一端末に過ぎない。
"俺を殺す"という究極的選択に朝倉個人の意志は介在していなかった。
だが二度目はどうだ、と俺の裡の誰かが囁く。
改変後の世界、情報統合思念体が消滅した世界で、俺は朝倉に刺されたんだぞ。
しかし、と裡なる別の誰かが反論する。
あの世界は長門が望んだ世界だ。
それを破壊しようとする因子を排除する抗体が朝倉で、
朝倉は抗体としての役割に縛られていたのだとしたら……。
階下からおふくろの声がする。
「はぁーい。あたし、さきにお風呂入ってくるね」
「……その、なんだ」
「なぁに?」
「ありがとな」
「いいよいいよ。だってあたしは、キョンくんの妹なんだよ~?」
情けなさよりも、感謝の思いが募る。
いつか近いうちに「俺はお前のお兄ちゃんなんだからな」なんて台詞を言いたいもんだ。
とてとてと部屋を出て行く妹を見送っていると、携帯のバイブが震える音がした。
ついでに、シャミセンが奮闘する音も。
「おいこら、俺の携帯で遊ぶのはやめろ」
新たな傷を加えられた携帯を開くと、ハルヒの名前が目に飛び込んできた。
ボタンを押す。あいつを待たせて事態が好転したためしはない。
>>476
杉田のイケメンボイスで再生されたwww
杉田のイケメンボイスで再生されたwww
ハルヒはほとんど囁きに近い小さな声で言った。
「明日、団活に来る?」
「ああ」
「そ」
通話が切れそうな気配がして、
「おい待て、話はそれで終わりか?」
たった三言ですむような会話ならメールですませろと言いたい。
「…………」
衣擦れの音や、何かを言おうとして躊躇するような息遣いが聞こえる他は、
沈黙の時がたっぷり三十秒は続き、
「あたしがいつもあんたのことを平団員って言ってるのは、ポーズだから」
「はぁ?」
「つまり、あたしはあんたのことを、
SOS団の最初から一緒にやってきたって意味では、
副団長よりも評価してるって言ってんの!」
「ああ、そうかい」
「なによ、これでもまだ不満なわけ?」
どうにもハルヒの意図がつかめない。
今朝や放課後に見せてしまった、朝倉に関する記憶の歯抜けに言及されないのはありがたいが。
「明日、団活に来る?」
「ああ」
「そ」
通話が切れそうな気配がして、
「おい待て、話はそれで終わりか?」
たった三言ですむような会話ならメールですませろと言いたい。
「…………」
衣擦れの音や、何かを言おうとして躊躇するような息遣いが聞こえる他は、
沈黙の時がたっぷり三十秒は続き、
「あたしがいつもあんたのことを平団員って言ってるのは、ポーズだから」
「はぁ?」
「つまり、あたしはあんたのことを、
SOS団の最初から一緒にやってきたって意味では、
副団長よりも評価してるって言ってんの!」
「ああ、そうかい」
「なによ、これでもまだ不満なわけ?」
どうにもハルヒの意図がつかめない。
今朝や放課後に見せてしまった、朝倉に関する記憶の歯抜けに言及されないのはありがたいが。
「確かに最近のあたしがあんたに厳しくしてたのは認めるわよ。
でも、それもこれもキョンが悪いんだからね。
団活中はぼーっとしてるし、あたしが話しかけても上の空だし、
今日は今日で、いきなり怒鳴りだすし……」
今日以前のことには、触れられても反応できない。
普段から熱心な団員とは言い難かった俺だが、
ここ最近の俺は、ハルヒに対しても適当に振舞うほど気が抜けていたのだろうか。
「ねえ、あんた、本当に疲れてるの?
どうしてもっていうなら、一日くらいは団活休んでもいいのよ?」
「……ありがとな」
「な、なによ急に」
「団長にこんなに心配されて、平団員その一は幸せだ」
「ばっ、ばっかじゃないの。
とにかく、来るって行ったからには、明日も絶対団活に来ること!
今日みたいに勝手に帰っちゃったら、罰金じゃすまさないんだからね。
私刑よ、私刑!」
「分かったよ。肝に銘じとく」
がちゃり。
名残惜しさを微塵も感じない清々しい切り方だった。実にハルヒらしい。
でも、それもこれもキョンが悪いんだからね。
団活中はぼーっとしてるし、あたしが話しかけても上の空だし、
今日は今日で、いきなり怒鳴りだすし……」
今日以前のことには、触れられても反応できない。
普段から熱心な団員とは言い難かった俺だが、
ここ最近の俺は、ハルヒに対しても適当に振舞うほど気が抜けていたのだろうか。
「ねえ、あんた、本当に疲れてるの?
どうしてもっていうなら、一日くらいは団活休んでもいいのよ?」
「……ありがとな」
「な、なによ急に」
「団長にこんなに心配されて、平団員その一は幸せだ」
「ばっ、ばっかじゃないの。
とにかく、来るって行ったからには、明日も絶対団活に来ること!
今日みたいに勝手に帰っちゃったら、罰金じゃすまさないんだからね。
私刑よ、私刑!」
「分かったよ。肝に銘じとく」
がちゃり。
名残惜しさを微塵も感じない清々しい切り方だった。実にハルヒらしい。
最近「~らしい」って書き方を見るだけで
にーさんの顔と声に切り替わってしまう
にーさんの顔と声に切り替わってしまう
寝る
保守は嬉しいですが落としてもらっていいです
こんなに長いあいだ残るとは思ってなかったので
保守は嬉しいですが落としてもらっていいです
こんなに長いあいだ残るとは思ってなかったので
朝倉「あなたがキョンくんね」
キョン「…違います。人違いです」
キョン「…違います。人違いです」
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