元スレヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
351 = 15 :
一足先に寝るか・・・アバヨ
352 = 1 :
急いで山小屋の外に飛び出す、倒れているミク。
なにが、なにがあった!?
ヲタ「ミク!! ミク!! 大丈夫か!! ミク!!」
ミク「あ……マスター、だ、大丈夫です……」
ゆっくりと起き上がるミク。脇腹に、銃で撃たれたような大きな傷跡……。
「う、うわああああっ!! お、起き上がりよった!!」
「緑の妖怪さいるいうから撃ってみよったら、ひ、人やないかい!! 人撃ってしもうた!」
猟銃を構えた二人の男。何やら騒いでいるが、あいつらがミクを撃ったのか!?
「お、おい、あれ人やのうて安藤ロイドちがうのんけ!」
「そ、そうじゃ、チロリストの……!」
「大変じゃ……えらいこっちゃ……」
「ち、駐在さんにしらせんと……」
走って逃げ出す二人。不味い、不味い、警察に通報される……!
353 = 322 :
安藤ロイドワロタ
355 = 339 :
チロリストwww
356 :
とりあえず撃つなwww
358 = 1 :
ヲタ「ミク! お前、傷、傷が……!」
ミク「駆動系に損傷はありません、マスター」
そうだ、早く逃げないと、逃げないと!
茂みからスクーターを引っ張り出し、エンジンをかけまたがる。
ヲタ「ミク! 乗って!」
山道を全速力で疾走する。だが、どこに逃げたらいい、どこに……?
ヲタ「……ヘリ?」
遠くの方から飛んでくる、ヘリのローター音、くそっ、なんて手配が早いんだよ!!
道路を走ってたら見つかってしまう! 林の中までスクーターで入り、進めそうになくなったあたりで乗り捨てた。
ヲタ「ミク、こっちだ!」
ミク「は、はい!」
山の中だと、ミクの足についているローラーも役に立たず、上手く歩けない。
途中の茂みに身を隠し、息を潜める。
360 :
一応下げたほうがいいぞ
361 :
こんな世界、俺だってテロを起こしたくなっちゃうぜ
ミクと一緒に死ぬのだ
支援
362 = 345 :
なんだよ…荒らしたのに畜生…読んでるじゃねーか
363 = 1 :
ヲタ「上手くやり過ごせるといいが……」
……おそらく、無理だろう……山狩りでもされたらあっけなく見つかってしまう。
そうしたら……そうしたら……!
ミク「マスター……マスター……!」
ヲタ「大丈夫……大丈夫だ……」
遠くの方で聞こえるたくさんのエンジン音。
人間が草木を分け入って歩く音。
俺が、俺がヒーローなら、こんなピンチでも、ああ、くそっ……
『――アンドロイドとテロリストの男を発見しました』
俺は……無力だ……
364 :
アンドロイド自体の所有禁止法案が可決されても、購入代金返してくれないよな。
365 = 5 :
限界だ寝る
昼まで残しといてくれ
367 :
セックスできず娘の人格を持った違法なAI・・・
ちょびっつェ・・・
368 = 360 :
>>364
違法AI組み込んだ時点で違法物だからな。
合法AIだったら有りだと思うが。
369 :
>>367
ちょびっツとか胸が熱くなるな
370 = 1 :
警官がワラワラと集まってくる。もう、もうおしまい……なのか……。
「お前は完全に包囲されている! 武器を捨てて大人しく投降しろ!」
武器なんて持ってないっての……。
……武器、か。
ヲタ「(ミク、合図したらゆっくり立つんだ)」
ミク「(は、はい……)」
ヲタ「おい、サツ共……命が惜しくなかったらそこを退け」
「何言ってるんだ! 確保だ、確保ーーーー!!」
ヲタ「おっと動くな! このアンドロイドには爆弾が仕掛けてある!(ミク、今だ)」
「な……確保やめ! ストーーーップ! おいやめろ!」
371 :
うわあああああ おもしろくなってきたぞ
372 = 1 :
ヲタ「お前ら、ちょっとでも変な真似したら爆発させるからな!
俺は神の戦士だ、死ぬのなんてちっとも怖くない」
「く、くそ、卑劣なテロリストめ……」
よし、ブラフを見事に信じてやがる。このままどうにか逃げ延びてやる……!
ヲタ「おい、聞こえないのか! 道を開けろ! ドカンといくぞ!!」
ミク「ど、ドカンといきますよ!」
「お前ら、あ、開けろ開けろ!! 開けろ!!」
よしよし、やったぜ……って、あれ……?
ヲタ「……あ……れ」
ミク「マスター……?」
腹が……滅茶苦茶に痛い…… あー……どっからか……狙撃されたのか……
ヲタ「ぐ……ぐほっ……」
もう……ダメか……ごめん、ミク……
ミク「イヤぁああああああああああああっ!!」
「よし、男は倒れた! アンドロイドを取り押さえろ!!」
373 :
続きが気になる
374 :
ロイド安藤
376 :
エロ無しの方が面白い法則
377 = 79 :
出勤の時間だ
応援してるぞ
378 = 1 :
警官たちが一斉にミクに飛びかかる、だが……
ミク「あああああああああああああああああああああ!!」
身体中のモーターがフル回転するような激音、焦げ臭いような匂い、
火を付けたような熱気のミクが警官を吹き飛ばす。
ミク「マスター!! マスタァァあああ!!」
「あ、アンドロイドが暴れだしたぞ! 鎮圧しろお!!」
盾を持った警官たちが、ミクに突進する。だが、ミクが腕を振り回すと、次々と吹き飛ぶ彼ら。
ミクの腕は折れ曲がり、今にももげそうな状態でぶらさがっている。
ミク「マスターに……マスターに……うわぁああああああっ!!」
ミク……もうやめろ……もう……それ以上暴れたら、お前……お前……
「こ、こっちに来るぞ! 撃て! 撃て撃て!!」
「ば、爆弾に当たるので撃てません!!」
379 :
追い付いてしまった
380 = 1 :
手を、足を振り回し警官たちを蹴散らすミク。だが、あまりの負荷にミクの体は耐えきれず、
無残な姿へと変わり果てていく。
ミク「マスター……マスター……」
頭部から煙を上げ、火花を散らすミク……
もうやめてくれ……ミク……死んでしまう……やめてくれ……
ミク「ああ……マスター……マスター……」
ミクはギシギシと音を立てながらついに膝を付く。
そしてそのまま、地面へと倒れこんだ。
ヲタ「ミク……死ぬ……な……ミク」
ミク「マスター……ずっと……一緒に……」
ミクは……それっきり動かなかった。ミクは……ミクは……。
ヲタ「あ……あああ……」
「確保だあーーー!! 確保ーーーー!!」
ヲタ「うああああああああああああああああああああああ!!」
381 = 1 :
『――被告人を、懲役6年の刑に処する』
ヲタ「……」
その後、一命を取り留めた俺は、逮捕され裁判を経て、刑が確定した。
色んな罪状があったけど、よく憶えてない。
だって俺の頭の中は、ずっとミクの事しか考えられなかったから。
それは刑務所に収監されても変わらなかった。
ミクの笑顔、ミクの歌声、ミクの体温、忘れられるわけがなかった。
383 :
ヲタ・・・
384 = 141 :
BADENDはやめろよ
385 = 1 :
ある時刑務所内で読んだ新聞。
アンドロイドが処理される過程をスクープした記事だった。
その記事は大きな反響を呼んだようで、アンドロイドに対する同情論を巻き起こした。
それを書いた記者の名前は、高橋。その記事中に、に、こんな一文があった。
『私の親友に、アンドロイドを心から愛しぬいた男が居た。彼のような考えを持つ人々が増える事を願う』
ヲタ「あいつ………」
またある時読んだ新聞には仰天した。
ヲタ「ちょ……何やってんのオッサン」
喫茶店のマスター風なミクの父親が、選挙に立候補していたのだ。
掲げる目標は、アンドロイド規制法の撤廃と、アンドロイドに権利を与える事。
ヲタ「まあ、すげえ行動力のあるオッサンだから当選しそうだよな……」
386 :
なにこれむちゃくちゃおもしろい
387 = 383 :
おっ△
388 = 85 :
まとめに入ったか?
389 :
いつの間にかハマってしまっていた
頼む夢オチであってくれ・・・!
390 = 1 :
何回目かの夏が過ぎ、冬が過ぎ、刑務所で過ごしてから5年近く過ぎた頃、
俺は模範囚として仮出所を言い渡された。
ヲタ「シャバに出れるのか……。あー、仕事もないしどうすっかねえ……」
そう言えば、あのオッサンちゃっかりと当選してしまい、世論のアンドロイド同情論の後押しもあり、
色々と制約付きではあるが、アンドロイド規制方を廃止させたのだ。
そんなわけで、再び独身男性に夢と希望が与えられたようだ。
ヲタ「ま、俺には関係ないけどさ」
俺は、あいつじゃないとダメだしさ。あいつじゃないと……。
「もう二度と戻ってくるんじゃないぞ」
ヲタ「お世話になりました……」
刑務官に頭を下げ、刑務所の門をくぐる。さて、どこにいくかねえ。
とりあえずラーメンでも食いにいくかね。
392 = 303 :
G線の五章ラストが浮かんだ
393 :
追い付いた
394 = 1 :
「よう、お勤めご苦労さん」
高そうな外車の窓から顔を出したグラサンのヒゲおやじ。
……え、あんたもしや。
店主「ムショで鍛えられたのか、いい面構えになってるじゃねーか」
ヲタ「あ……あ……あなたは……」
国会議員になったオッサンは、なんともまあ金持ってそうな成金親父に早変わりしてやがる。
ヲタ「アンドロイド規制をやめさせるとか、凄いじゃないですか。やっぱ行動力あるなあ」
店主「ははは、俺はどうやら研究者なんかよりこっちの方が向いてるみたいだぜ。
で、お前よ。ムショ出て働くとこあんのか?」
ヲタ「いや……それが……はは……」
店主「おうじゃあ、うちの事務所で雇ってやるよ。給料はそんなに高くねーけどよ」
ヲタ「ほ、ほんとですか? 助かります!」
395 :
なにこれ面白い
396 :
よく出来てるなーこれは
397 = 14 :
起きたらこんな展開に(´;ω;`)
支援
398 = 1 :
店主「まあ。娘婿がムショ帰りの無職ってのはあれだからな、せめて職についてもらわねーと
結婚式とかで色々とあれだろ! なあ?」
ヲタ「は、はい? 結婚式?」
その時外車の後部座席が勢い良く開き、飛び出して来た人物が俺の胸に飛び込んでくる。
ミク「マスター……会いたかったです……」
ヲタ「え、え、え、え??」
店主「おい、出てくるのはえーよ。もうちょっとこう感動の場面でだな」
ミク「お父さんに感動とか似合いません! ね、マスター。どっか遊びにいきます?」
ミク? ミク? なんで……? ミクはあの時……
ミク「びっくりしました? 私があの時車の中で修理を受けてる最中に、こっそりバックアップを
取ってたらしいですよ。まったく、いやらしいですよね」
店主「おいおい、そのおかげで感動の再会できたんだろうに。ったくよお」
399 = 395 :
いい話だなー
400 = 376 :
ないた
みんなの評価 : ★★★×5
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