元スレ日向「俺がしてやんよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
251 :
浅はかなり
252 :
五段犯人説濃厚だからなー
どうなるんだろうか
253 :
松下五段はTKがピンチの時にブレイクダンスで助けに来る
はず
255 :
日が段々としずみ夕方になる。
ユイ「はぁ…はぁ…ふぅ…。」スカッ
ユイのバットは球をかすりもせず空をふる
音無「どうしたぁ!?全然ふれてねぇぞ。」
ユイ「はぁ…」
ユイがその場に座りこむ
もう体力が限界なのかもしれない
256 :
お、きた
257 = 255 :
音無「…手ぇ見せてみろよ。」
音無はユイの心配してかそう言った。
ユイ「嫌だ。」
音無「いいから見せろって、…これは…酷いな。」
音無はユイの手のひらを見てそう言った
ユイ「所詮無理なんだよ。」
ユイ「もういいや、この夢。」
ユイは立ち上がると音無にそう告げた。
258 = 255 :
ユイ「色々ありがとね、…何でこんな事してくれたの?」
音無「それは…」
ユイを成仏させるため…とはあいつもいえないよな…
音無は質問にはこたえず聞き返した
音無「お前がやりたかった事だろ!?最後まで頑張れよ。」
ユイ「ホームランなんて冗談みたいな夢だよ」
ユイ「ホームランなんて打てなくてもこんなにいっぱい体動かせたんだから、もう十分だよ。」
ユイ「毎日部活みたいで楽しかったな。」
ユイ「言ったでしょ?あたし、体動かせなかったから…だから、すげー楽しかった。」
259 = 255 :
音無はユイから過去の話を聞いたのか。
…俺には言わなかったくせに音無には言うなんて
…
またも嫉妬する自分に自己嫌悪するが二人の会話を聞き続けた。
音無「じゃあ…もう全部かなったのか?」
ユイ「叶う?何が?」
音無「その…体が動かせなかった時にしたかった事。」
ユイ「ああ…もう一個あるよ。」
音無「…なに?」
ユイ「結婚。」
音無「な…?」
260 :
俺がしてやんよ
261 = 251 :
いやいや俺が
262 = 255 :
日向(……あいつ、そんな夢を持ってたのか。)
ユイは女の子だ
その事を改めて思いしった
ユイ「女の究極の幸せ。」
ユイ「…でも、家事も洗濯も出来ない、それどころか一人じゃ何にも出来ない。…迷惑ばかりかけてるこんなお荷物。誰が貰ってくれるかな。」
音無「…」
263 = 255 :
こいつは…もしかしたら,これを気にして…俺に過去を語らなかったのだろうか
生前のあたしを先輩に知ってほしくない
ユイはそういった
日向(なんだよ…知ったら嫌いになるとでも思ってたのかよ…あいつは!)
ユイ「神様って酷いよね…」
ユイ「あたしの幸せ…全部うばっていったんだ。」
日向(………)
音無「そんなこと……ない…。」
ユイ「じゃぁ先輩…あたしと結婚してくれますか?」
264 :
俺が
265 = 255 :
ユイは音無を睨みつけそう言った
あいつが本気で怒ってるのは初めてみた
悲しい目をしている
その目がユイの心の声を代弁していた
自分と結婚してくれる人などいる訳がない
そう語っている
音無「それは…」
音無は返答出来ずにいる
こんな展開になるとは予想もしていなかったんだろう
267 = 255 :
ユイは、今までにない程辛そうな顔をしている
そんな顔は見たくない
笑わせてやりたい
そしてすくってやりたい。
結婚してやると
そう叫びたい
だけど…俺がそれを伝えたら…あいつは…どうなる?
268 = 255 :
もし、
もしも俺が想いを伝える事で
あいつが満足したら
この世界を去ってしまうのだろうか
もう会えないのだろうか
ケンカする事も
釣りに行く事も
あいつのライブを見る事も
もう…出来ないのだろうか
269 = 255 :
じゃれ合って
笑い合った日々は
かけがえがなくて
失いたくなくて
今じゃ俺の宝物だ
なくしたくない
失いたくない
だけど…
それでも俺は
日向「っ!」
日向「俺がしてやんよ!」
270 = 255 :
グラウンドに歩を進め叫んだ
悲しそうな顔をもう見たくなかったから
ユイ「!?」
ユイが驚いてこちらを向いた。
はは…すっげえびっくりしてる
そんな仕草も可愛いって思ってる
俺はどうもこいつを好きになりすぎたみたいだ
271 = 255 :
ユイ「せ、せんぱい…?」
音無「日向…お前…」
日向「俺が、結婚してやんよ。」
ユイ「あ…」
ユイ「そんな…先輩は…ホントのあたしを知らないもん…。」
日向「現実が…生きてた時のお前がどんなでも…俺が結婚してやんよ。」
日向「もし、お前がどんなハンデを抱えててもだ。」
ユイ「…ユイ…歩けないよ?…立てないよっ!?」
日向「どんなハンデでもっていったろ!!」
272 = 266 :
先週の気持ちがよみがえるな
273 = 255 :
ユイ「ぁ………」
日向「もし歩けなくても…たてなくても!……もし、子供が産めなくても…」
ユイ「…」
日向「それでも…それでも…俺が結婚してやんよ。」
ユイ「…」
日向「ずっとずっと…そばにいてやるよ。」
ユイ「……ぅぅ……」
日向「ここで出会ったお前はユイの偽物じゃない。ユイだ。」
日向「どこで出会っていたとしても…俺は…好きになっていたはずだ。」
日向「また60億分の1の確立で出会えたら、そん時もまた…お前が動けない体だったとしても」
日向「お前と結婚してやんよ。」
274 = 255 :
ユイ「出会えないよ……」
ユイ「ユイ…家で寝たきりだもん…。」
日向「俺、野球やってるからさ、ある日お前の家の窓、パリーンって割っちまうんだ。」
日向「それを取りに行くとさ、お前がいるんだ。…それが出会い。」
日向「話すると気があってさ、いつしか毎日通うようになる。…介護も始める。そういうのはどうだ?」
ユイ「うん………」
ユイ「ねえ……そん時はさ…あたしを、いつも一人で…頑張って介護してくれた…あたしのお母さんを…。」
ユイ「楽にしてあげてね…」
日向「任せろ。」
275 = 255 :
ユイ「…。」
ユイ「よかった…。」
ユイの頬を涙がぬらした
だけど
泣いてはいても
ユイは笑っていて
276 :
やっぱり過程が大事なんだな…
277 = 255 :
その時見た笑顔は本当に幸せそうで
本当に満たされていて
今まで見たどんな表情よりも可愛くて
その顔を忘れたくなくて
しっかりと顔を見ようとする
だけど
その時
ゆめまぼろしのように
ユイはきえた。
グラウンドには
ユイの使っていたヘルメットとバットだけが残っていて
つよい風が吹きぬけて行った。
278 :
補完されました。
279 = 255 :
日向「…。」
音無「…よかったのか?」
日向「…よかったさ。」
音無は…気にしてるだろうな
俺がユイに惚れてた事…ばればれだったもんな
281 = 255 :
音無「お前は…これからどうする?」
日向「俺も最後まで付き合うさ。」
音無はたぶん
ユイだけじゃなくて
この世界にいる皆の夢を叶えて
皆でこの世界から去ろうとしているんだろう
どんな過去をもっていても
この世界で幸せを掴めるんだと
そう伝えたいんだろう
282 = 260 :
ぶっちゃけゆりっぺいらないよね
283 = 255 :
日向「…」
ふと
涙がこぼれそうになった
だけど、涙は流したくなかったから
涙をこぼさないよう目を瞑って上をむき、言った。
日向「まだまだ…心配な奴らが残ってるからな。」
音無「そうか…。」
284 :
麻枝「もういいや、このアニメ」
鳥羽「あきらめんなよ」
麻枝「いろいろありがとね。なんでこんなに尽くしてくれたの?」
鳥羽「それは……。お前とやりたかったからだろ。最後までがんばれよ」
麻枝「人生賛歌なんて……。冗談みたいなコピーだよ。 人生賛歌が浸透しなくても、
こんなにいっぱい曲生み出せたんだからもう十分だよ。 主題歌初動8万枚。うれしかったな。
言ったでしょ。オレ、曲作るの好きだから。だからすげー楽しかった!」
鳥羽「じゃあ、もう全部叶ったのか?」
麻枝「叶う?何が?」
鳥羽「その……。アニメでしたかった事だよ」
麻枝「ああ……。もういっこあるよ」
鳥羽「何?」
麻枝「伏線」
鳥羽「えっ」
麻枝「物語の究極の仕掛け。 でも、張りも回収もできない。それどころか一人じゃなんにも思いつかない。
説明不足ばかりのこんな展開……。誰が支えてくれるかな。 神様ってひどいよね。
オレの名声、全部奪っていったんだ」
鳥羽「そんなこと……。ない……」
麻枝「じゃあ、10話の伏線張ってくれますか?」
鳥羽「えっ……。それは……」
岸 「張ってやんよ!俺が伏線張ってやんよ・・・これが、俺の本気だ!」
麻枝「ん、そんな・・・監督は本当のオレの脚本を知らないもん・・・」
岸 「告白が・・・感動のシーンがどんな唐突でも俺が伏線張ってやんよ! もしお前が、どんな脚本を書いてたとしても!」
麻枝「准、プロット書かないよ?設定丸投げだよ?」
岸 「どんな脚本でもっつったろ!」
285 = 256 :
この場面を再生しながら読むと…
286 = 255 :
日向「…」
ほんとなら…俺も今消えたかった
俺は多分、もう満たされていた。
ユイと一緒に過ごした日々は楽しくて
生前したミスがちっぽけな事と思える程幸せで
きっといつ消えてもおかしくなかった。
だけど
俺は消えなかった
俺はこの世界である約束をした
ゆりっぺを一人にはしないと
お前は最後まで見守ると
そう約束した
287 = 255 :
それに
死んだ世界戦線を作ったのは俺とゆりっぺで
そのメンバーには…
まだまだ心配な奴らがいるんだ
そいつらを残して消える事は
俺には出来ないから
だから…だから、俺が消えるのは…もう少し先になりそうだ。
その時まで
その時まで待っててほしい
俺も
俺もすぐに
新しい、次の世界にいくから
288 = 255 :
日向「俺がしてやんよ!」
fin
289 :
やんよ・・・
291 = 256 :
乙…普通に感動してしまった
292 = 251 :
俺が>>1乙してやんよ!
293 = 266 :
このSSは脳内に保管された!!ありがとう!!
294 = 276 :
乙
日向いい奴だ…
295 = 255 :
エピローグ
日向「用があるって…いきなりどうしたんだ?」
部屋に訪ねてきたひさこに問う。
ひさこ「黙ってついてきて。」
日向「なんなんだよ…全く…。」
正直に言って、まだ先日の事が響いている
しばらくは何もしたくなかった…
297 = 255 :
連れてこられた場所
そこはユイが弾き語りの練習をしていた空き教室であった。
日向「ん?なんだよ。ここ、あいつが練習してた空き教室じゃねえか。」
ひさこ「これ、受け取って。」
ひさこは空き教室の隅に置いてあったCDケースを拾いこちらに渡してきた。
日向「これ、何?」
ひさこ「このCDね、ユイが残した最後の曲が入ってるの。」
日向「マジかよ!?なんでもっと早く教えてくれなかったんだ!!」
ひさこ「顔近い!!後、大きな声出さないで…。」
日向「あ…悪い。あいつの事になるとついな。」
298 :
乙
まだ続くか・・・
今週のギター2本のとこか
299 = 255 :
ひさこ「昨日ここの教室に皆で来た時、そのCDケースを見つけたの。」
ひさこ「中身は私達もきいた事のないユイの弾き語りの曲だった。」
日向「これを聞かせる為に俺を呼んだのか?」
ひさこ「そゆこと。」
日向「ありがとな。」
ひさこ「ん、どういたしまして。」
ひさこ「ユイ、言ってたわ。「今作ってる秘密の曲が完成したら、先輩に聞かせてびっくりさせるんだ」ってね。」
ひさこ「きっと、その曲の事だと思ったのよ。だから、聞いてやって。」
日向「そっか。」
300 = 255 :
日向「なぁ、…今から聞くからさ、一人にしてくれないか?」
ひさこ「言うと思ったわ。」
日向「悪いな。」
ひさこ「いいって、それじゃ、あたしはもう行くよ。」
ガラっ
ひさこが空き教室から出ていく。
教室がしずまる
………そういえば、お前、恋の歌を作りたいって言ってたよな
これ、もしかしてその曲なのか?
みんなの評価 : ★★★×4
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