元スレ日向「俺がしてやんよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
51 = 1 :
ユイ(さっきあたし…ドキドキしてた…。)
ユイ(これが好きって気持ちなのかな…。)
ユイ(お母さん…お母さんもお父さんにこういう気持ちを抱いてたの?)
ユイは考え事をしながら歩く。
目的地はいつもバンド練習をしている空き教室だ。
ユイ(皆を待たせちゃったし…いつもより気合を入れて頑張るぞぉぉぉぉ!!)
52 = 1 :
ユイ「皆、ごめんね…遅れちゃったよ…。」ガラっ
関根「もう、ユイ遅いよ!」
入江「あれ?ひさこさんと会わなかった?」
ユイ「あ、もうすぐ来ると思う。さきに来ちゃった。」
入江「それじゃ、早く準備してやろ~。」
ユイ「…うん。」
関根「…なんかユイ、いつもと様子がちがう…。」
ユイ「え!?いやいや、そんな事ないよ~。」
入江「もしかして…日向先輩と何かあったの?」
ユイ「な!?」
ユイ「…っな、な…。」
関根「やっぱりそうだ!ねえねえ、何があったの!?」
ユイ「…そ、それは…」
ひさこ「日向に迫られてたんだよ。」
ユイ「!?」
53 = 1 :
入江「あ、ひさこさん。お帰りなさい。」
関根「ちょ、ちょっと待って、ひさこさん!ホントですか!?ねえユイ、話聞かせてよ!!」
ユイ「ち、違うよ!!迫られてた訳じゃ…」
関根「ユイ~…詳しく教えろ~!」
ユイ「…う~…もうこの話は嫌です…早く練習しましょうよ!!」
関根「つまんないの~。」
54 = 1 :
大学行ってくる
15:00時に再開予定
55 :
いてら
56 :
戦線メンバーの顔と名前は一致できるようになったけど
ガルデモはまだできないなーほ
57 :
日向マコト&碇ユイかと
58 :
初めて違和感ないABのSS読んだ
GEPとかだと厨房が書いてて読めたもんじゃないんだよな
59 :
シエラレオネ
60 :
ぶぶぶ
61 = 60 :
ひょ
62 :
今日からWCだしキャプ翼スレかと思ったのに
66 :
日付は変わり翌日。
今日はミーティングがないので朝から自由時間である。
日向(今日は何すっかな…。)
音無を誘って釣りにでも行くか?
久しぶりに射撃の訓練もいいかもしれない
それとも松下五段に柔道の稽古をつけてもらうのもいいか?
日向(うむむ…)
部屋で悩み数分が経つ。
すると、ドンドンと扉を叩く音が響いた。
日向「誰だ?音無か?」
ユイ「先ッぱああい!!暇ですかあ?暇ですよね!?よっしゃぁ!!一緒に出かけましょう!!」
日向「 」
68 = 66 :
唐突な訪問に反応が遅れてしまう
日向(え?なんであいつが来てるんだ?意味がわからない…。)
当たり前だ
ここは男子寮であり女子は立ち入り禁止。
女子がここまで来る事はまずない
日向(あいつには関係ないのかもな…そんな事。)
ユイ「先輩ぃ~。いないんですかぁ!?」
日向「ちょっと待ってろ!今行くから!」
慌てて着替え外へでた。
ユイ「せん♪パイ♪」
日向「今日はどうしたんだ?用もないのに来た訳じゃないだろ?」
ユイ「はい。少し付き合ってもらいたい事がありまして…」
日向「断る。」
69 = 66 :
ユイ「えぇぇ!?わ、私、まだ何も言ってませんよ!?」
日向「どうせろくでもない事だろ…付き合ってられるか!」
ユイ「何でですかぁ!?せめて内容だけでも!!」
日向「…内容聞くだけならいいけどよ…」
ユイ「実は…あたしとデートしてほしいんです!」
日向「…。」
日向「断る」
ユイ「バッサリ断ってんじゃねぇぞゴルぅあぁぁぁぁぁぁ!!」
70 :
>>30
ていうか、あの話だけなんかユイのキャラが違ってたよな
さて、今夜からまたガルデモは3人に…
71 = 66 :
朝の男子寮に音が響く。ユイが日向にけりを入れた音だ。
日向「いってえなっ…骨折れたらどうすんだこのアホ!!」
ユイ「先輩♪いきますよね?いかないなら…」
日向「行かないならなんだよ…」
ユイ「先輩がッ!行くまでッ!蹴るのをッ!やめねえッ!」
日向「こんな凶暴な奴と誰がデートなんてするかッ!」
ユイ「な、なんだとぉ~!?」
日向「なんだとぉ~!?じゃねぇっ!」
72 :
>>70
性格軽そうな奴ほど重い過去背負ってるってよくあるじゃん
今回あたりから陽動自体が必要なくなったとしたらガルデモも・・・
73 :
日向ってゆい好きだったの?そんな描写あったっけ…
それに「やんよ」ってw今までそんな口調じゃなかったのにいきなり何故?
74 = 72 :
>>73
本気だからだろ
75 = 66 :
日向「そもそも…何でデートなんてしたいんだ?」
ユイ「…えっと…ですね…。あ、あのっ…そのですね。そ、そうそう。あたし今、新曲を作ってるんですよ!」
日向「新曲~?それがどうデートに繋がるんだ?」
ユイ「え、ええとですね。新曲のテーマを恋にしようかなぁと思いまして…。恋といえばデートじゃないですか!」
日向「…デート=恋はおかしいと思うぞ。」
日向「というかよ。恋の歌なら初恋でも生前の恋人でも思いだして作ればいい話じゃん。」
ユイ「……あたし、お付き合いどころか初恋だって経験ないもん…。」
ユイは急に顔を下に向け呟いた。いつものイキイキとした表情に影が出来る。
しまったと思った。
あたり前だ。
この世界にいる人達は皆、生前に嫌な事があった者だ。
彼女もまた、なんらかの事情で恋人どころか初恋の経験も出来なかったのかもしれない。
もしかしたら、思い出したくもない事を思い出させてしまったのかもしれない。
76 :
かまわん、続けたまへ
77 = 66 :
日向「…悪い。」
気遣いが足りなかったと反省する。
ユイ「いやいや!!あたしこそ急にごめんなさい!!今のもう忘れて下さい!!」
日向「…あ、あぁ。」
日向(…。)
日向「…なあ、何で俺なんだ?」
ユイ「はい?どういう事ですか?」
日向「…いや、何で音無とか大山じゃなくて俺のとこに来たのかって。」
ユイ「先輩と行くのが一番楽しそうだからですよ?」
日向「…そうか。」
日向(もしかしてこいつ俺の事…いやいや!そんな都合のいい事は考えんな。きっと俺の自意識過剰だ。)
78 = 66 :
ユイ「あの…ダメ…ですか?」
ジトッと上目づかいでこちらを見てくる。
日向(…)
日向(くそ…デートに誘われたら期待しちまうだろ…このバカ。)
日向「…まぁいいか、暇だし付き合ってやんよ。」
ユイ「ホントですかぁ!?やったぁ!!」
ばんざーいとユイがとび跳ねた
79 = 66 :
日向「しっかしデートか。」
この世界には映画館もカラオケもない…ショッピングもできない…
日向「何をすればいいんだ。」
ユイ「えぇっと…一緒にご飯食べるとか…」
日向「そんなのいつもの事じゃねぇか。っていうか学食デートなんて俺は嫌だぞ…。」
ユイ「う~ん…」
日向「…学園の外にでも行くか。」
ユイ「ま、まさか山登りですか!?」
日向「いや、そこまで遠くにはいかねえ、近場の森でピクニックでもしようぜ。」
ユイ「…な、なんだかあたしの想像してたデートと全く違うんですけど…」
日向「俺だってそりゃあ、もっとムードある場所がいいけど… 学園の中よりはマシだろ?」
ユイ「そりゃぁ…そうですけど。」
80 = 66 :
日向「それじゃ決まりだな。ちょっと待ってろ。ギルドの連中にピクニックに必要な物貰ってくる。」
ユイ「ええ~…あたし今すぐ行きたい~。」
日向「ガキじゃないんだから我慢しろ!一時間したら女子寮の前に行くから。」
ユイ「はぁ~い…。」
にしても不便だな…この世界は
歩きながら日向は考える。
NPCの中には付き合っている生徒もいる。彼らは休日は何をして過ごしてるんだろう。
ふと思った。
ま、NPCの事なんて考えても意味ないか。とりあえず…ギルドの連中に連絡とらないと…。
遊佐にとりつないでもらおう。
81 = 66 :
遊佐を探し食堂を訪れる。
いたいた。あの金髪ツインは間違いなく彼女だ。
日向「おーい、遊佐ぁ~。探したぜ。」
遊佐「日向さん…どうかしましたか?」
関根「あ、ども。」
入江「…」ぺこ
ひさこ「珍しいじゃない。今日は音無と一緒じゃないのね。」
遊佐は普段ゆりといる事が多い。
しかし、今日は珍しくガルデモメンバーと朝飯を食べていたようだ。
せいかくにはユイを除いたガルデモメンバーだが。
なあユイ…お前、もしかしてはぶられてるんじゃ…
この場にただ一人いないボーカルの立場を少し考えた
っと。今はそんな事はどうでもいい。
日向「なあ遊佐、今ちょっといいか?」
83 = 66 :
ひさこ「うわ、朝っぱらから女たらすき?」
遊佐「日向さんはたらしにきたんですか?」
日向「ちげえよッ!遊佐に頼みがあるんだ。」
関根「もしかして告白ですか?」
日向「だああ!違うわ!ギルドのメンバーに連絡をとってほしいだけだよ。」
遊佐「そういう事でしたか。わかりました。」
遊佐はトランシーバーを取り出しこちらに差し出した。
遊佐「…はい、どうぞ。」
日向「サンキュー。これをどうしたらいいんだ?」
遊佐「もうギルドと繋がっています。」
日向「おお、ありがとな。」
84 = 66 :
日向「…あー、あー…こちら実行班の日向だ。聞こえてるか?」
斉藤「よう!今日は何の用かな?」
日向「おお!斉藤だったか。実はかくかくしかじか…。」
ピクニックに行きたいので色々必要な物を持ってきてほしいと頼んだ
斉藤「OK!荷物を持ってすぐそちらへ向かう。30分程待っててくれ。」
日向「悪いな。今度肉うどんの食券でたらゆずるよ。」
斉藤「wow!頼んだぜ!!」
85 = 66 :
遊佐「日向さん、誰とピクニックに行くんですか?」
遊佐は横で斉藤との話を聞いていたらしい。
疑問をぶつけてきた。
日向「別に誰とだっていいだろ。」
ひさこ「どうせユイだろ?」
一発であてやがった…
日向「…何でわかるんだ。」
関根「ユイ、最近先輩の事気にしてるからね、デートでもしたら?って昨日練習の後言ったんです。」
日向「お前らの差し金かよ!」
ひさこ「別にいいだろ?あんたもユイの事まんざらでもないくせにさ。」
日向「…知らん!…もう行くからな!」
ひさこ「遊佐知ってる?あいつらこの間保健室でさ」
日向「や、やめろおおおおおおおお!違うんだ!!あれはそういうのじゃないッ!!」
まあ、ひさこが来なかったらやばかったけどな。
87 = 66 :
何とかひさこを止め、食堂を後にし斉藤と合流する
斉藤「待たせたな。約束の敷物と釣り道具だ。」
日向「ありがとな。今度釣りに付き合うよ。」
斉藤「肉うどんも忘れないでほしいぜ。」
日向「勿論だ。」
斉藤から荷物を受け取り女子寮へ向け歩き始めた。
日向「そんじゃな。」
斉藤「おう。青春してきやがれ!!」
日向「おおよ!!」
…俺、あいつと出かけるの楽しみにしてないか?
まさか、
まさかね…
88 :
支援
この二人好きだ
89 = 66 :
ユイ「おっそぉぉぉぉぉぉい!!」
女子寮に到着するやユイに怒鳴られる。
俺が10分程遅れたからだろう。
日向「悪い悪い。準備してたら遅れちまってな。」
ユイ「ぶぅ~…。先輩、レディを待たせないで下さいよぉ~。」
日向「あんま怒んないでくれって。ほら、行こうぜ。」
ユイ「あ、はいッ!」
日向「…」
ポリポリと頬を軽くかきながら日向は思う。
日向(…なるべく楽しませてやりたいな)
91 = 66 :
荷物を入れたリュックを背負いユイと共に学園を出た。
ユイ「せんぱいせんぱい。ピクニックといっても具体的には何をするんですか?」
日向「そう遠くない場所に綺麗な湖があるんだ。そこで飯でも食って…後は釣りをしよう。」
ユイ「ええ~…それってデートというより兄弟で出かけてるだけな気が…」
日向「俺ら兄弟じゃないし、ちゃんとデートっぽいって。」
ユイ「デートっぽいじゃなくてデートがしたいんですけど…。」
日向「ほら、文句言ってないでシャキシャキ歩け。」
ユイ「…。せんぱいのアホ~…。」
92 :
雷獣シュートまだぁ?
93 :
キャプテン翼だと思ってスレ開いた
94 = 66 :
学園付近湖にて
持ってきた敷物をリュックから取り出し地面に敷く
日向「まずは飯でも食うか。」
ユイ「先輩。あたしサンドイッチ持ってきたんですよ。一緒に食べませんか?」
マジか
日向「…」
ユイ「…どうしました?」
日向「いや、お前が気をきかすなんて、もの凄く意外だと思ってな。」
ユイ「…どういう意味ですかぁ!?」
日向「まあいいや…どこから持ってきたんだよ。」
ユイ「へへー…食堂のおばちゃんに貰ったんだ!」
ユイがピースをしながらこちらに頬笑みかけてくる。
日向「なんだ…貰い物か。」
ユイ「む。」
95 = 66 :
ユイ「…あたしだって…手作り弁当とか持ってきたかったですよ?」
日向「食ったら腹壊れそうだけどな。」
ユイ「そんな事ないもんっ!!」
日向「じゃあさ、いつか作ってくれよ。」
ユイ「いいよ!あたし、美味い弁当作るもん。覚悟して待っとれやぁ!!」
日向「腹壊さない覚悟はしとくぜ!!」
ユイ「う~…」
ユイ「先輩嫌い!!」
日向「…」
嫌いと言われ、少しへこむ
ユイ「あ、あれ?先輩?」
日向「なんでもねえよ。」
何か最近変だな…
こんな事で傷つく程俺の心はセンシティブだったっけ?
ユイ「とりあえず、食べませんか?」
日向「そうだな。」
96 = 66 :
湖をぼ~っと眺めながらサンドイッチを食べる
鳥のさえずりや虫の鳴き声が心地いい
人の心を癒すもの、それはやっぱり自然だな
そういえば…この世界に来てピクニックなんて初めてだ
自然に包まれて何もきにせずに昼食を食う
幸せだ…
たまにはこういうのもいい
ユイ「風が気持ちいいですねぇ~…」
日向「そうだな…」
自然は人を和ませる
いつもぎゃあぎゃあ騒いでるユイも珍しくのんびりとしていた
来てよかった。
心の底から思えた
97 = 66 :
ユイ「釣れませんね~。」
日向「釣りは獲物がかかるのを待つ事も楽しみの一つだ。気長に待たなきゃな。」
ユイ「…」
日向「…」
ユイ「かかりませんね~。」
日向「そうだな…。」
98 :
とりあえず日向がミジンコになっても結婚してやんよ
99 = 66 :
2時間が経過した
未だに一匹もつれない
日向「おっかしいな…。いつもならそろそろかかるんだけど…。」
ユイ「zzz」
こっちは寝てるし…
日向「ユイ、ユイ、寝るなー。」ゆさゆさ
ユイ「むにゃ…せん…ぱぁい。」
日向「ほれ…寝るなって。」ゆさゆさ
ユイ「んぁ…やめて下さいよぉ…」
日向「変な声出すなよ…。」
ユイ「ん~…」
日向「…ま、いっか。」
ユイに上着をかぶせ敷物に寝かせた
しばらくしたら起こしてやろう
100 = 66 :
それからしばらく粘ったが結局一匹も釣る事が出来なかった
ユイも途中で目覚めた。が
釣りには飽きたのか気持ち良さそうにゴロゴロしてばかりであった
次第に日が沈み始めたので帰る支度をする。
ユイ「結局釣れませんでしたね…。」
日向「そうだな…。」
…地味にショックだ。
こう、何匹か釣りあげて
ユイ「先輩すげー!!」
とか言って欲しかったんだが…。
みんなの評価 : ★★★×4
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