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元スレキョン「ハルヒ、金貸してくれよ」
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古泉「どうしましたか」
みくる「これ以上あの二人のことに、自分たちの都合を押し付けるんですか!?」
長門「彼は涼宮ハルヒの自罰の象徴」
長門「涼宮ハルヒがそれを認識し続けなければ、おそらく、世界は」
みくる「そういう考え方で、涼宮さんを追いつめたんじゃないですか……!」
古泉「その通りです」
古泉「僕がここにいる理由も、あなたがこの時代に来た理由も、すべては自己保身のためです」
みくる「っ、……!」
古泉「我々は彼女ら二人に対して、偽りの友人関係で接していました」
古泉「最低です」
古泉「唾棄に値します」
古泉「しかし、彼らとの友情はこれから築いていけます」
みくる「………………」
古泉「……そのためにも、僕は世界を終わらせたくない」
古泉「5人で集まるあの部室が、もう一度欲しい」
長門「………………」
みくる「…………こ――」
古泉「………………」
みくる「――この前、怒鳴ったりしてすみませんでした」
みくる「古泉くんの考え方も理解しないで。おバカな先輩で、ごめんなさい」
ペコリ
古泉「……こちらこそ」ペコ
みくる「な、長門さんにも、余計なお世話とか言っちゃいました」
長門「………………」
みくる「ごめんなさい」ペコリ
長門「………………」
長門「……気にしないで」
みくる「――キョンくんのことは、私に任せてもらえませんか」
古泉「……何か、説得のあてが?」
みくる「あてに出来るかわかりませんけど……」
みくる「がんばります。がんばらせてください」
長門「………………」
コクリ
古泉「……よろしくお願いします」
みくる「はい」
・・…………――
寝落ちしてしまった
予想通りの展開でうれしいこういう本当にありそうなSSあんまりみないからな
予想通りの展開でうれしいこういう本当にありそうなSSあんまりみないからな
>>657
おお…朝風呂か、気持ちいいよな
おお…朝風呂か、気持ちいいよな
・・…………――
――夕方・病院前――
妹「――今日でキョンくん、病院おわりー? もう来なくていいんでしょ?」
キョン「ああ……全治2週間ちょいか……思ったより掛からないもんなんだな」
キョン「父さんたちは今日も弁護士さんのとこか?」
妹「うん、そうだってー。お夕ごはんのお金ももらったよー」
妹「ねぇねぇどこがいいー? キョンくん何食べたいー?」
キョン「うちも羽振りがよくなったもんだ……」
キョン「ま、せっかく隣駅まで来たんだし、ちょっとその辺――――っ」
妹「? キョンくんどしたのー?」クルッ
妹「――あ! みくるちゃんだー! みくるちゃんやっほー!」
みくる「――こんばんは、キョンくん」
キョン「朝比奈さん……奇遇ですね……」
妹「みくるちゃんこんばんわー」
みくる「はぁい、こんばんわですぅ」
キョン「えぇっと、家ってこっちでしたっけ? 朝比奈さん」
みくる「今日はお買い物の帰りなんです」
みくる「そしたらキョンくんが病院から出てくるのが見えて、それで……」
キョン「はぁ……駅一つ隣の、こっちまでですか……?」
みくる「はい~」
キョン「……手カバン一つで?」
みくる「お金が足りなかったんですぅ」コツンッ
キョン「………………」
妹「みくるちゃんもご飯いこー」クイクイ
みくる「あらぁ? キョンくんたち外でお食事ですかぁ?」
キョン「えぇまぁ……ちょっと親、家に居ませんでして……」
みくる「へぇ……そうなんですかぁ……」
みくる「あっ――じゃぁじゃぁ~」
みくる「私がお夕ご飯、作りに行ってもいいですかぁ?」
キョン「ぶッ……!?」
妹「やったー! みくるちゃんのごはーん!」
キョン「こら! お外で大声出すんじゃありません!」
キョン「……朝比奈さん、あのですね。流石に親の居ない男の家に可憐な乙女が上がりこむのはちょっと……」
みくる「それじゃぁ、私の家にどうぞぉ」
キョン「そいつはもっと駄目ですッ!!」
妹「みくるちゃんのおうちー!!」
みくる「それじゃぁやっぱりぃ、キョンくんのお家ですかぁ」
キョン「聞いてます!? 俺の話聞いてますか!?」
妹「やっほー! みくるちゃんのごはんやっほー!」ピョンピョン
キョン「ああ畜生ッ……! こいつの頭の中じゃ朝比奈さんの手作りが確定しちまってるぞ……!」
みくる「いいじゃないですかキョンくんっ。私がそうしたいだけですからぁ」
キョン「しかし……!」
みくる「妹さんも喜んでくれてますし――」
みくる「それに、キョンくんの力になりたいんです。ねっ、キョンくんっ」
キョン「………………はぁ……」
キョン「それじゃあ……お願いできますか……」
みくる「はいっ」ニコ
妹「ごっはん! ごっはん!」ピョコピョコ
キョン「君はもう少しテンション下げられないかなぁー!?」
――キョン宅――
妹「ごちそうさまでしたー!」
みくる「はい、お粗末さまですぅ」
キョン(朝比奈さんと妹連れて、スーパーで買い物……)
キョン(できちゃった婚の若年夫婦って、こんな感じなのかしらん……)フルフル
妹「ねーみくるちゃーん、みくるちゃん編み物できるー?」
キョン「……!」
みくる「編み物ですかぁ? はぁい、少しだけですけどぉ」
妹「じゃあねー……」ゴソゴソ...
キョン「ば――やめなさい!」
妹「これー!」パッ
みくる「これは……ぞうきん」
キョン「マフラーです!」
みくる「キョンくぅん?」
キョン「すみません……それ、俺が編んでるやつなんですよ……」
みくる「え、あ――ご、ごめんなさぁい、私、すっごく失礼なこと言っちゃって……!」
妹「ほらー、やっぱりぞうきんだってー」
キョン「マフラーです! マフラーとの呼称以外は断固受け付けません!」
妹「2たい1ー! みんしゅしゅぎー!」
キョン「認めません! 私が議長です!」
みくる「ふふっ……なんか安心しちゃいましたぁ」
キョン「……?」
みくる「やっぱりキョンくん、いつもどおりで。クラスでのこと聞いてて、ひょっとしたらって」
キョン「ッ………………」
妹「?」
畜生・・・ノーヒットだった・・・
死にたい・・・でも続きが気になるから死にたくない・・・
死怨
死にたい・・・でも続きが気になるから死にたくない・・・
死怨
みくる「本当はさっき、SOS団の帰りだったんです。たまたま今日はそっちに行ってて」
キョン「………………」
みくる「編み物始めたんですねぇキョンくん。私も、すっごくいいと思いますぅ」
妹「みくるちゃん、なんか編んでー」
みくる「いいですよぉ。何がいいですかぁ?」
妹「……えっとね、えっと」チラ
妹「……くつした。ひとつだけ、キョンくんに」
キョン「ッ…………」
妹「キョンくん、おでかけいっぱいするから。だから、やっぱりいるの」
みくる「はい。いいですよぉ」
キョン「……、……」
キョン「……いいんです、朝比奈さん。そいつの言う事、真に受けないでください」
妹「それとねっ、キョンくんにマフラーのやり方! やり方、おしえてあげて!」
みくる「はい。任せてください」
キョン「朝比奈さんッ……!」
妹「それでね、それでねっ、マフラーできたらねっ!」
妹「ハルにゃんにあげたら、よろこぶかなっ!」
キョン「ッ――!」
妹「………………」
みくる「はい」
みくる「絶対、喜びますよ」
みくる「絶対です」
キョン「――――――」
>>680
健気だ
健気だ
みくる「キョンくん」
みくる「古泉くんから聞きました」
みくる「転校なんかしちゃダメです」
キョン「っ……」
キョン「あいつ――!」
妹「っ? てんこう……?」
みくる「もちろん、涼宮さんにつらく当たるのもダメです」
みくる「涼宮さんと。ちゃんと向きあってあげてください」
キョン「――――ひなさんに」
みくる「仲直りしなきゃダメです」
キョン「あなたが俺に、何を口出しできるってんですかッッ!!」
妹「っ……!」ビク
みくる「………………」
キョン「だってそうでしょうッ……!」
キョン「ずっと聞くまいか迷ってたんですッ……」
キョン「――朝比奈さんなら、あの時ああなることも、知ってたんじゃないですかッ……!?」
みくる「……禁則事項です」
キョン「俺がこうならなかったら、あんたの世界が消えちまうからッ……!」
みくる「禁則事項です。ごめんなさい」
キョン「それを抜きにしたってだッ……!」
キョン「あなたは俺に、あいつの正体を話したッ!」
みくる「自覚してます。ごめんなさい」
キョン「勘弁してくれよ……」
キョン「俺、一般人なんすよ……?」
キョン「なんで右脚持ってかれてまで、あいつの相手しなきゃいけないんですかッ……」
キョン「なんで長門にもコレ、治せないんですか……」
妹「……? ……キョンくん」オロオロ...
みくる「涼宮さんは、あなたに謝りたがってるんです」
キョン「謝るくらいならとっくにしてますよッ……! この家までわざわざ押し掛けてきたんだッ……!」
みくる「キョンくんに悪いことしたって、そう思ってます」
キョン「だったらなぜ学校じゃ言わない!? 言えない!?」
みくる「それもやっぱり私たちのせいです。ごめんなさい」
みくる「私たち、いっぱいキョンくんに押し付けてました」
みくる「そのせいでいろいろと話がこじれちゃって……」
みくる「キョンくんのその脚は、私たちが奪ったも同然です」
キョン「………………」
みくる「でも、古泉くんはもう一度、キョンくんたちとお友達になりたいって言ってました」
みくる「長門さんは、今も涼宮さんの心を理解しようって、本をたくさん読んでます」
みくる「あたしはキョンくんに、お料理食べてもらって、すっごくうれしかった……」
みくる「涼宮さんにも食べてもらえたら、もっとうれしいです」
みくる「キョンくんが涼宮さんをぶったとしても、私はたぶん止めないです」
キョン「ッ……」
みくる「代わりに私をぶってくれても、痛くてもがんばって我慢します」
みくる「でもどうか、時間だけは捨てないでください」
みくる「両足で歩くより、ちょっとだけ遅れちゃったかもしれませんけど……」
みくる「今までのことがぜんぶ損だったなんて、そういう風に思わないでください」
キョン「………………」
みくる「お願いします。少しだけ、やり直す時間を預けてください」ペコリ
みくるちゃんを思いっきり殴りたい
レイプするのもいいけど思いっきり首絞めたりしたい
レイプするのもいいけど思いっきり首絞めたりしたい
キョン「……」
キョン「――――ッ」
パシッ
みくる「………………」
妹「っ! キョンくんっ」
パシッ
妹「キョンくんっやめてっ」
キョン「俺があそこで飛び出したのは、なんでだったんだ……?」 パシッ
みくる「………………」
妹「やめてっ! やめてよぉ!」
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