元スレ美琴「何? 私が弱いですって!?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
美琴「LV5の私に向かって、言ってくれるじゃない……!」
上条「違う。そういうことじゃないんだ」
美琴「な……何がよ」
上条「いくら力が強くても、お前は普通の、中学生の女の子なんだから」
美琴「……」
上条「強がらなくていいんだ」
美琴「強がってなんか……!」
上条「俺の前では、弱いままでいいんだ」
美琴「――っ」
上条「ミサカ?」
美琴「これは……ちがっ、み、見ないで! あっち向いてなさい!」
2 :
予告通り立ててみたものの……
3 :
見たことあるぞ
4 = 2 :
上条「わ、悪い……俺、何か酷いこと言っちまったか?」
美琴「!? アンタの、そういうところが……!!」
上条「ひぃっ!?」
美琴「もう……いいから! あっち向いてよ!」
上条「はい……」
美琴「グスッ。……そのまま両手を挙げなさい」
上条「なんで?」
美琴「挙げろ」
上条「はいっ!」
美琴「……」ギュッ
上条「!?」
5 :
いいよ
7 = 2 :
美琴「う……ヒック」
上条(ああ言えば、もうビリビリされずに済むと思ったんだけど……)
上条(なんで泣くんだ? 困った……)
上条「あの……御坂さん?」
美琴「ん……グスッ。何よ」
上条「差し支えなければ、どうして泣いて」
美琴「うるさい」
上条「もう手を降ろし」
美琴「動くな」
上条(どうすればいいんだ……)
美琴「グシュ……馬鹿」
8 = 2 :
美琴「……ねぇ」
上条「はい」
美琴「アンタの言う〝か弱い女の子〟が泣いてるのよ」
上条「か弱いとは言ってな」
美琴「……」ガリッ
上条「痛い痛い痛いイタイ!?」
美琴「〝か弱い女の子〟が泣いてるのよ」
上条「その通りで御座いますね」
美琴「それは誰のせいかしら」
上条「俺……ですよね?」
美琴「そうよ。だから……」
上条「……」
美琴「その……せっ……せせ責任! とって、よ……」
9 = 2 :
上条(ヤバイヤバイヤバイ)
美琴「……」
上条(背中に当たる柔らかい感触が超ヤバイんですが!)
美琴「……」
上条(いかん、何も考えるな! いまテント張ったら完全に変質者!)
美琴「……」
上条(落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け!!)
美琴「で?」
上条「へ?」
美琴「とるの? とらないの?」
上条「何の話だ?」
美琴「……」バチッ
上条「取らせていただきます、サー!」
10 = 2 :
美琴「…………えへへ」ギュッ
上条(はあああぁぁっ!)
上条(おっぱいが! 慎ましやかなしかし確かなおっぱいが!)
上条「あ、あの……ビリビリ? そろそろ……」
美琴「……」
上条「?」
美琴「……」
上条「御坂さん?」
美琴「美琴」
上条「美琴さん」
美琴「美琴」
上条「美琴」
美琴「んふっ…………。な、なによ?」
14 = 2 :
上条「そろそろ、手を降ろしてもよろしいでしょうか」
美琴「却下よ」
上条「そんな!? でもホラ、本当に疲れてきたし……手を降ろすくらい」
美琴「下げて、その手をどうするの?」
上条「いや、その……」
美琴「じゃあ、こっち向いて。そしたら手を降ろしていいわよ」
上条「それはなんというか、今はとてもまずい予感がするのですが」
美琴「?」
上条「……」
美琴「三分」
上条「?」
美琴「このまま、あと三分だけ」
美琴「お願い……」
15 = 2 :
上条(うっ……)
上条(どうしてそんな声で言うんだよ……)
上条(何も言えなくなっちまうだろ……)
美琴「……」スリスリ
美琴「……ひっ……ぐしゅ」
上条(……また泣いてる)
美琴「ふっ……ねぇ」
上条「はい」
美琴「さっき、責任取るって言ったわよね」
上条「言わ……言いました」
美琴「どうするの?」
上条「へ? その……えっと」
16 :
よろしいならば続けろ
17 = 2 :
上条(あー……責任ってそもそも何の責任? なんて今更訊けないし)
上条「御坂はどうしてほしいんだ」
美琴「……」
上条「……美琴はどうしてほしいんだ」
美琴「はぁ……、本当、アンタらしいわ。私にそれを訊いちゃうあたりが」
上条「??」
美琴「そうね、じゃあまずは……明日から、毎日私と一緒に登校すること」
18 = 2 :
美琴(言えた! がんばった……私は頑張ったわ!)
美琴「ど……どうよ」
上条「え? そんなんでいいの?」
美琴「!? ももももちろん帰りもよ! 毎日私と一緒に帰るのよ!」
上条「? ああ」
美琴(……何か釈然としないものを感じるわ)
美琴「いい? 約束だからね」スッ
上条(やっと解放された……)
美琴「と……」
上条「と?」
美琴「……当麻」
上条「ん、なに?」
美琴「……なんでもないっ」
美琴「そ、それじゃ、私はもう帰るわね。またね当麻!」
上条「ああ。じゃあな美琴」
19 = 2 :
上条「行ったか……」
上条「しっかし、どうしてあいつはあんなに無防備なんだ」
上条「からかわれてんじゃないんだろうな……」
上条「男子高校生の溢れんばかりの性欲を知らんのか……ったく」
上条(えーと)キョロキョロ
上条(トイレトイレ……)
20 = 16 :
上条さんぱねぇ
21 = 2 :
美琴「うふ……ふふふ……っ」
美琴(ついに、ついに来たわ……私の時代が!)
美琴(あっ、登下校の待ち合わせの場所と時間……!)
美琴(まぁ、当麻の登校ルートは知っているし、いつも遅刻ギリギリだし)
美琴(明日会って、それから決めればいっか)
美琴「……」
美琴「当麻……とうま……かぁ。ふふ……ふひっ」
22 = 2 :
さてどうしよう
23 :
美琴を幸せにしてやってください
25 :
構わん。続けろ
26 :
魔術サイドと関わりを持ってゆくようなストーリーとか見てみたい。
27 = 13 :
>>24ゲソップさんはイギリスに帰りました
28 = 2 :
ちょっと待って。
29 :
たまには僕の美琴を幸せにしてください。
30 :
原作上条さんはインデックスに夢中なのでSSくらい夢見させてください
31 :
美琴が上条さんと幸せになればいい
32 = 2 :
上条「それじゃあ学校行ってくるから。大人しくしててくれよ」
イン「とうま~。今日はわたしも一緒に行く。何か嫌な予感がするんだよ」
上条「はぁ?」
イン「ねえいいでしょう? 学校が終わるまで門の外で待ってるから……」
上条「そりゃあ、明日から一端覧祭の準備が始まるから、授業はすぐに終わるけど……」
イン「じゃあ決まりなんだよ!」
上条「まあいいけど。どうしたんだ急に」
イン「うーん……わたしもよくわからないんだよ」
上条「?」
イン「……」
33 = 24 :
惜しみない感謝の言葉を投げつけたい
34 = 2 :
美琴(そろそろ来るはずね……)
美琴(あああなんか恥ずかしくなってきた……!)
美琴「……来た!」
美琴「って……なんであのシスターが一緒なのよ!」
イン「とうま~。なんだか心配なんだよ」ギュッ
上条「お、おい。歩きにくいから腕にしがみつかないでくれ」
美琴(……)
上条「あ、オッス美琴」
美琴「……ん、おはよう当麻」ギュッ
イン「!」
上条「みっみみみ美琴!?」
美琴「さっ、行くわよ」
35 = 2 :
上条「はぁ……」
36 = 23 :
美琴が幸せになってくれれば死んでもいい
37 = 2 :
土御門「おはようだにゃー。かみやん」
上条「おーっす土御門。今日は早く帰れてラッキーだな」
土御門「一端覧祭の下準備があるからにゃー」
上条「ところで土御門。ウチのクラスって……何やるんだっけ?」
吹寄「……」イラッ
土御門「何って……メイド喫茶に決まってるだろ」
吹寄「……メイド執事喫茶だ」
上条「え? あ、そうか。……そうだっけ?」
土御門「かみやん。何かおかしいにゃー……?」
38 = 2 :
吹寄「……まぁいい。教室の改装は今夜から始めるからな」
吹寄「いったん帰宅してから、またこの教室へ集合だ。ちゃんと来いよ貴様」
上条「ああ。わかってるよ……ん?」
土御門「ん?」
上条「……いや、なんでもない」
40 = 2 :
上条「さて、帰る前にスーパーにでも寄っていくかな。確か今日は卵の特売日のはず……」
美琴「当麻!」
上条「おお美琴。お前の学校も終わるの早いんだな」
美琴「一端覧祭に参加する学校はどこも同じスケジュールだからね」
上条「そうだ、これからスーパーに寄って買い物なんだけど、お前も来てくれ」
美琴「えっ? い、いいわよ! 付き合ってあげる!」
43 = 2 :
美琴「ちょっと当麻……いくら安いからって、ちょっと多すぎじゃない?」
上条「そうか? いつもだいたいこれくらい……いや、多いな?」
美琴「生ものなんだから、あまりたくさん買っても後で大変よ」
上条「あれ? んー……そうか。そうだな。一人じゃ消費しきれないし。戻すか」
美琴「しっかりしなさいよね……」
美琴(……しまった!)
美琴「当麻! ちょっと待って」
上条「ん?」
美琴「そ、その……当麻、学生寮で一人暮らしよね? 自炊よね?」
上条「ああ」
美琴「どうせ、アレでしょ? 男の料理とか言って、栄養のバランスを無視したようなものばかり食べてるんでしょ?」
美琴「私がやってあげるわよ!」
上条「へ?」
美琴「料理をつくって食べさせてあげるっていってんの! ……当麻の、部屋で」
45 = 2 :
美琴「おじゃましまーす!」
美琴「……ん?」
上条「どうした美琴」
美琴「ねえ当麻、アンタ一人暮らし……よね?」
上条「? ああ」
美琴「じゃあなんで女物の靴があるのよ!?」
上条「……」
美琴「当麻?」
上条「えーと……あれ? なんでだ?」
上条「ん? んんん??」
美琴(そういえば、当麻は……)
46 :
インテンシブさんは必要ないから失せて
美琴に幸せをあげて
47 = 2 :
美琴「当麻……その……記憶喪失、だったわよね?」
上条「……ああ」
美琴「じゃあ……もしかして、誰かと、ど、ど…」
上条「ど?」
美琴「ドーセー……してた、の……かもしれないわね」
上条「っていっても……失ったのは数ヶ月前より前の記憶だしな」
上条「客が忘れていった、とかじゃないのか。思い出せないけど」
美琴(……靴を忘れるかしら。それに……食器……歯ブラシ……家具、雑誌や文房具なんかの小物の位置取り……)
美琴(明らかに……誰かと……女と! 暮らしていた気配が!)
美琴(あああああああああああああああっ!!!!!)
美琴「……当麻」
上条「ん?」
美琴「負けないわ。私は負けない!!」
上条「? ああ……頑張れ?」
美琴「……」
48 = 2 :
美琴(まぁいいわ……過去に何があろうと、絶対、当麻を振り向かせてみせるんだから!)
美琴「それじゃあ、台所借りるわね」
上条「ああ。あ、鍋やら包丁やらの場所は……」
美琴「それくらい見ればだいたいわかるわよ。いいから座って待ってなさい」
上条「……」
美琴「♪」ガサガサ
上条「……!」
美琴「フフ♪」トントン
上条「しまったあああああああああああ!?」
美琴「ぃひゃあっ!?」
上条「上条さんともあろう者が……大事なことを忘れていた……!」
49 = 2 :
美琴「なななな何よ? 何か思い出したの?」
上条「……ン」ボソッ
美琴「え?」
50 = 2 :
上条「エプロンだ!」
上条「お前にはエプロンが足りないっ!」
美琴「エ、エプロンがなくても、私は平気よ?」
上条「俺は平気じゃないンだよォ!!」
美琴「!?」ビクッ
上条「だが今ウチにはエプロンがないっ!」土御門「なにぃ!?」
美琴「……え? 今、」
上条「あああッ。くそ! 大失態だ……」土御門「まったくだ……」
美琴「また……?」
上条「せっかく、せっかく女子ちゅうがくせいが、男の部屋の台所で料理をしてるってのに……」
上条「いや……しかし。これはこれで……? 学校の制服そのままっていうのも……」
上条「………………………アリだな!」土御門「ねぇよ」
美琴「当麻……」
美琴(喜んでいいのかしら……?)
みんなの評価 : ★★
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