元スレ一方通行「……鈴科百合子です。宜しく」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
901 = 802 :
保健室
一方「青ピ…すまン」
AOP「ドンマイ…やでぇ…鈴科さん…。僕は応援しとるからね~… ガクッ」
一方「青ピ…青ピィィ!! 青 髪 ピ ア ス ーーーーー!!!」
土御門「コントはいいって。ガクッ、て口で言ってどうするぜよ」
AOP「つっちーは冷静やねぇ」
一方「ともあれ二人には多大な迷惑をかけちまった。反省してる」
AOP「迷惑ちゃうでぇ。安心してや」
一方「明日こそ、まともな弁当作ってやる…」ゴゴゴゴ
土御門「あんまり気合入れすぎてオーバーヒートは勘弁してくれにゃー…(ああ、またアレイスターから呼び出しが…)」
902 = 802 :
放課後…
上条「じゃ、また明日な」
姫神「またね。上条くん。私は。鈴科さんとスーパーに用があるから」
一方「じゃァな」
土御門「また明日だにゃー」
AOP「う~ん、華やかやねえ。アルビノ少女と大和撫子が並ぶと!ああ~ん、眼福や!眼福やでぇ~!!」クネクネ
上条「お前もたいがい丈夫だよなぁ」
AOP「恋する男は鋼よりもかたいんやでぇ!」
土御門「恋?」
上条「恋? まさか」ユラリ
AOP「ちゃう!ちゃうでかみやん!!そんな獣の様な瞳でにらみつけやんといてーー!!」ビクビク
903 = 802 :
スーパー
姫神「ごぼうと人参。レンコンも入れると美味しい」
一方「レンコンって元はこンな野菜なのか… 初めて食った人間を尊敬すンぜ」
姫神「ふふ。確かに」
ず。。。。 ズン。。。
姫神「…?地震?」
一方「…にしては、妙な揺れ方だな…」
姫神「あれ?あっち…騒がしい、?」
一方「!! 姫神、伏せろォ!!」ガバッ
906 :
ほ
907 :
油断してたらもうひとつの百合子ちゃんスレが落ちてた・・・支援
908 :
俺もびっくりした…支援
909 :
何故落ちた?
910 :
40分書き込みなけりゃ落ちることもあるんじゃね
911 = 906 :
あれは落とすべきじゃなかった
914 :
>>912
グッジョブ!
このスレも落とさないようにしないとな……
915 :
>>912
乙
このスレは絶対に落とせない
ところで次スレはいいのか?
916 = 908 :
次スレいるいるいる
もう少しで終わるとかそんなのはそげぶの方向でよろしくお願いしますううう
917 :
>>916
おまっ…
918 :
制作速報行こうか
920 = 908 :
百合子の居場所を奪うわけにはいかない…キリッ
この時間帯は10分放っておくと落ちる可能性があるから怖い
保守
921 :
ほしゆ
923 :
このスレももう終わりかぁ……長いようで短かったな
925 = 921 :
ほ
929 :
姫神「キャ… ッ!」
ズズン。。。ズ。。
一方「く…大丈夫か姫神…」ヨロッ
姫神「この。揺れ…爆発?何故?」
一方「わからンが…クッソめンどくせェ事になりやがったようだぜェ…?ハン…ドイツの仕業か知らねェが…
一般人を巻き込むたァいい度胸じゃねェかァ? …ヒャハ…っ」ニタァ
姫神「…」ゾクッ…
一方「揺れはスーパーの奥からだ。オマエはとっとと脱出しなァ」
姫神「鈴科さん。貴女は」
一方「…俺はこォいう無差別な“メーワク”かけやがるド馬鹿が一番気に入らねェンだ…ぶっ飛ばしてから出る」
姫神「でも。鈴科さんは。杖をついてて…女の子。危ない」
一方「あァ…?誰に物言ってンだよォ。俺は、 学園都市で一番人間辞めちまってる、第一位【バケモン】だぜ」
姫神「……!? 鈴科さんが、1位?」
一方「そォだよ。わかったらポカンとしてねェでとっとと…」
930 = 929 :
――ドパラタタタタタタン!!
一方「銃声!」
姫神「能力者の暴走じゃ。ないの?」
一方「わからンが…まァ、銃使う能力者なンて珍しくもねェし」チャキッ
…ズズーン…
姫神「鈴科さんも。そんなもの、持ってるのね」
一方「…鈴科じゃねェって。…怖くはないのか。俺のこと」
…キャー…
姫神「なぜ。怖がる必要が? …鈴科さんは鈴科さん。私のクラスメイトの、ちょっと料理が下手くそな私の友達」
一方「…やっぱオマエ、いい女だわ」
931 = 929 :
スーパー奥
テロリスト「全員殺してやる!」パンパン!
店員「キャアアアア!」
テロリスト「フハハ…学園都市なんかブッ飛んじまえばイイんだ!」
ドゴーン!! ズズズ。。。
店員「建物が崩れてく…このままじゃ…」ガラガラ…
客「あちこちに爆弾が仕掛けられてるんだわ!」
客「怖いよぉ…」グスッ
テロリスト「能力者もこの町ごと吹き飛ばしてやるから楽しみにしてろよテメェラ!仲間が他のビルや通りを破壊してる!もう死ぬしかねぇよ!グヒャヒャヒャ!」
一方「そォれはどォだかな?」ジャリッ
933 = 929 :
―――――――
一方「姫神、オマエは外に出てアンチスキルに中の様子を伝えろ」
姫神「鈴科さんは」
一方「俺は犯人張り倒すっつってンだろ」
姫神「私だけ逃げるなんて。部外者なんて。嫌!!」
一方「っ。 部外者じゃねェよ!オマエ携帯持ってねェンだろォが、だったら伝えに行くしかねェだろ!?
アンチスキルは絶対外に詰めてるはずだ。そして内部の様子がわかンねェうちは迂闊に飛び込めねェ!
コトが起きてるのはここだけじゃねェかもしれねェ…そう多く、一つの現場に人員を割くことは出来ない… オマエが飛び出して行かなきゃ、進展しねェだろォが!」
姫神「……わたし、が。」
一方「頼んだぜ、姫神。オマエはオマエの役割を」
姫神「…うん。分かった」スクッ
一方「重ねて言うけど、心配はいらン」
姫神「じゃあ、またあとで」ダッ!!
一方「…さて。もう数発爆発したらそろそろ天井がヤベェな…。
グループから連絡がないっつーことは、それほど大規模なテロじゃねェ…行くかァ」
――――――
934 = 929 :
上条「爆弾テロ!?」
土御門「そうだぜよ。学園都市内のスーパーや店舗の入ったビル、ショッピングモール、あるいは歩行者の多いデカイ交差点…あちこちで同時多発的に爆弾が爆発してる。
一つ一つの規模は小さいが、町中がパニックに陥る危険がある。そうなったら、ここは超能力者の街だ。能力者が暴走したら、何が起きるかわからん」
土御門「AIM拡散力場がどのように作用するか予測が立たない以上、未然に防ぐ必要がある。
そんでもって、今回は超能力でも魔術でもない、銃や爆弾の飛び交う案件だ。かみやんはぜっっっったいに首を突っ込むなよ。死ぬぞ」
上条「…なるほどな。で、ここから一番近い現場は」
土御門「……」
上条「土御門!!」
土御門「…タイムセールで有名な、交差点西側のスーパー」
上条「あそこか」
土御門「……姫神と一方通行が買い物に行ってる」
上条「なっ、?!」
土御門「つまり、一方通行が要るからだいじょ…」
シーン
土御門「…かみやん? …かみやん…」
土御門「あーもう。本当俺の周りは人の話を聞かない強情っ張りばっかりだ。…俺も急がんとな」ダッ
936 = 929 :
AOP「また、事件なんやねー…」
吹寄「こういうのはアンチスキルとジャッジメントに任せておいて、私たち一般市民は出来る限りおとなしくしておくのがいいの。ヘタに動いても邪魔になるだけだわ」
AOP「そらそうやね」
吹寄「それじゃ、わたしはこっちだから。貴様もさっさと帰りなさいよ!」
AOP「はいは~い」
AOP「さってと。みんながおるんはどこかいなーっと」テクテク
937 = 929 :
テロリスト「テメェ…能力者か?メスガキ」
一方「だったらァ?」
テロリスト「シネ」
ドカーン!!
客「キャアアアー!!」
テロリスト「グヒャヒャヒャヒャ!!直撃だ、木っ端微塵だぜえええッ!!」ゲラゲラ
一方「誰が… 木 っ 端 微 塵 だ っ て ェ ?」ユラァ…
テロリスト「ッひ、ヒィッ!? 何モンだテメェ!?」
一方「いえいえ、名乗るほどの者じゃございませンの」ニヤァ
テロリスト「来るなああああーーー!!」
一方「オラ、腰抜かしてンじゃねェぞオマエら。…あっちの天井はまだ生きてる。とっとと逃げろノロマ共」
客達「…ひぃ…キャァァァ…!」バタバタバタ
一方「さ、観客の居ねェショータイムをおっ始めようぜ、オッサン」
テロリスト「生き埋めにしてやるううう!!!」カチッ
ドオオオオオオン!!!!!
938 = 929 :
スーパー前
アンチスキルA「中から店員と客が解放されたようです!!…これで全員かい!?」
姫神「待って。まだ、ひとり残ってる…わたしの友達…」
アンチスキルB「人質か…!」ギリッ
姫神「(いやソレは違うと思う。けど何も言わない。私。ふふふ)」
上条「姫神ーーー!!」ダダダダ
姫神「上条くん」
上条「あ、あれ、お前だけか…?鈴科は」
姫神「まだ、中…私は。先に逃がしてもらったから。」
上条「そんな、もう今にも崩れそ… うわっ!!」
ドオオオオオオオン!!!!!!
939 = 914 :
一方通行カッコイイ!支援!
940 = 929 :
上条「今の爆発は…!致命的だろ!!」
姫神「鈴科さん…(いくら。学園都市最強だからって…このままじゃ。)
上条くん。お願い。…行ってあげて欲しい」
上条「――ああ、行くさ… 待ってろ一方通行!!」ダッ!!!
姫神「…一瞬の躊躇も無かった。…やっぱりカッコいい。上条くん」
AOP「さすがかみやん、男前やねぇ」
姫神「…青ピ君?」
AOP「やっほぉ~姫神さん。なあお願いやねんけど…中の様子、ちょびっとだけ教えてくれへん?」スチャ
姫神「…紙とペン?それ。どうするの」
941 = 929 :
「グヒャヒャ…埋まっちまえばみんな同じだ! シネシネシネ! このバケモノ!!」
「ゴチャゴチャとうるせェぞ、カス」
テロリストは手にした銃を放り投げ、カチカチとたくさんのスイッチを押して行く。
そのたび、一拍遅れて炸裂音と腹に来る地響きが連続してやってきた。銃を乱射してくれれば楽だったのに、と一方通行は面倒くさそうに眉をひそめる。
ぱらぱらと降り注ぐ破片の量が増えて行く。もうあと一発でも爆弾が炸裂すれば、おそらく崩れ落ちるだろう。
一方通行は足元に転がる鉄筋の飛び出したコンクリートの塊にそっと足を乗せた。
「なあオッサン。ガキの頃習わなかったか? 他人に迷惑かけちゃいけませン、って…よォ!!」
ドパン!!とコンクリートが高速で飛ぶ。反応出来ず目を見開くテロリストの男の太ももに、鉄筋がずぶりと刺さった。
痛みとコンクリートの重みで男が倒れこむ。血しぶきが舞った。
「ひ…ヒギィ…! バケモノめぇぇ! 能力者なんか皆バケモンだ!!ちくしょう、なんで俺たちがこんな目にあわなくちゃならねーんだぁぁ!!」
がくがくと痙攣しながら、男は足にささったコンクリートを見た。吹き出す血の量は多くはないが、それでも男にとっては恐怖だった。
口の端から泡を吹き、血走った目と定まらない視線で一方通行を睨む。ヒューヒューと掠れた呼吸を繰り返し、何度なめても乾く唇を噛み締めた。
「そンな睨まれてもねェ。今逃げてった奴らが一番、”なんでこんな目に”って思ってるンじゃねェのかね」
「黙れ黙れ能力者のくせに!!」
「うるせェなァ…」
942 = 929 :
一方通行が足元を踏みしめる。それだけで、細かな破片やガラスが男に向かって襲いかかった。
「ギャアアアアアアアッ!!! た、たすけてくれ、たすけてぇ…!」
「ああン?今更命乞いってか。屑め…。 …そォだ、良いこと教えてやるよ。 バケモノに人間の言葉は通じねェンだぜ?」
口角を吊り上げて、一方通行は惨酷に残忍に酷薄に嘲笑った。
「ヒッ!!??」
ゴバッ!!!と突然暴風が吹き荒れる。僅かな空気の流れのベクトルを掬い上げて操作しているのだ。店内に散らばる瓦礫と壊れた商品が高速で宙を舞い、
男めがけて乱れ飛んだ。
「ぐがっ…!!! ガ…ァ …」
瓦礫は男に突き刺さることはなく、ただ脳と内蔵を激震させた。男は血走った目から、口から、鼻から、どろりと赤く鉄臭い液体を吹き出してその場に崩れ落ちた。
「あーあー。…そろそろ崩れるな、。」
天井を見上げ、一方通行はポツリとつぶやいた。
「…別にこンくらいで死にゃあしねェけどよ。…ヒーローってのは…きっとこンなとき、」
「一方通行!!!」
降り注ぐ瓦礫の雨の中、少年は走り続けた足をようやく止めた。
944 :
うおおおおおお
946 = 929 :
姫神「どうしよう。まだ…出てこない。ふたりとも」
AOP「…」カリカリカリ…
姫神「青ピ君は。こんな時に何を書いているの」
AOP「よっしゃ、出来たでぇ。そんじゃ、読もか…」
姫神「…?」
AOP「姫神さん。 今まで誰にも言うた事なかったんやけど…キミにだけ、教えてあげるわ。
僕の能力は童話解放【インクハート】…朗読した物語をほんの少し、現実に呼びこむことが出来る」
姫神「…じゃあ。さっきまで、書いていたのは」
AOP「物語やで。…誰もが笑って幸せになれる、そんな…ハッピーエンドの物語や」
947 = 929 :
ガラガラ… バラバラバラ…
一方「はっ。…三下ァ。残念だったな、姫神なら、とっくに脱出したぜ」
上条「知ってるよ。…俺は、お前を助けにきたんだ」
一方「助ける?俺を?バカが。俺は学園都市最強の超能力者…一方通行だぜ」
上条「それも知ってる。でも
お前を見てると… 守ってあげたくなるんだ。 」
一方「…かみ、じょう…」
948 = 929 :
AOP「全部が全部、そのとおりになるわけとちゃうよ。 人の心まで操って、そんな神様みたいな事は出来へん。
ただほんの少しだけな。 結末を誘導して上げるくらいなら、僕みたいな脇役にも出来るねんで」
姫神「…青ピ君は。脇役なんかじゃ。ない」
姫神「…わたしの、主人公。です」
AOP「――姫神さんも、僕のお姫様やで」
姫神「青ピ君。もしかしてこの結末も、その力?」
AOP「ええっ!?ちゃ、ちゃうで~? 僕はこの力は滅多に使わへんねん!怖いやろ?僕はほんまに大事なときに、演出効果としてこういう使い方をするくらいやねん!
信じてーな、姫神さん~」
姫神「ふふふ。大丈夫。 ちゃんと分かっている」ギュ
949 = 929 :
アンチスキル「あっ!!さっき飛び込んだ少年と人質の少女が出てきたぞ!無事だ!」
野次馬「わ~!!!」パチパチ
上条「上条当麻ただいま帰還いたしましたー!」ビシッ
一方「人質じゃねェし」ムスッ
アンチスキル「ああ良かったよ、もうあんな危険な事はしないでくれよ、少年」
上条「アハハ~、スミマセン」
アンチスキル「まったく…ここに黄泉川先輩が居たら君のこと絞ってもらえるのに」
上条「よ、黄泉川先生!?」ブホッ
一方「黄泉川だァ!?」ゲホッ
アンチスキル「あれ?知り合いかい?」
上条「いいえ!悪名高…いや、高名な教師としてお名前を拝見したことがあるくらいで!!!」
一方「ああ、俺も面識はねェよ、はは…」
950 = 929 :
アンチスキル「ふうん?まあいいか。今回だけだよ」
上条「はーい!」
一方「へいへい…」
二人の手は繋がっていた。暖かな体温は、お互いの心の奥まで広がって、伝わっていく。
fin.
終わった。お付き合いありがとうございました。
青ピに勝手に能力付与してすんま千円。つっちーはよその現場で大活躍してました。事後処理でしばらく居ません。
やりきったー
みんなの評価 : ★★★×6
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