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    元スレちょっと御坂美琴の能力を消してみた

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 上琴 + - 御坂うつ美琴 + - 御坂がミサカ!? + - 御坂美琴 + - 美琴とだれか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 90 :

    ○×公園
    逃げるように立ち去った後、美琴の足は自然といつもの公園に向かっていた。
    新作のマスカット入りおしるこを飲みながら冬の空を見上げる。

    美琴「……」

    美琴「私………このまま能力戻らないのかな……」ジワッ

    美琴「…。」

    公園のベンチに座って一息ついていた美琴だが、ふと見ると近くのジャングルジムで子供達が遊んでいた。

    子供A「ほらみて、ちーちゃん。わたし電気がでるようになったんだよ」パチパチ

    子供B「わー、すごーい」

    子供C「やったねたえちゃん!」

    美琴(あんな子供でも……せめてあれぐらいでも出す事ができたら…。)フラフラ…

    102 :

    >子供C「やったねたえちゃん!」

    おい やめろ

    103 :

    >>101
    やったねたえちゃんヤメレwwwww

    104 = 90 :

    いつの間に近寄ったのだろうか、気がつくと美琴はその子供の腕を掴んでいた。

    子供A「痛い!痛いよ!」

    子供B「きゃああああ!!!」

    子供C「やい!たえちゃんの腕を放せ!」

    美琴(私は…なにを……!)

    美琴が我に返り手を離した隙に子供達は逃げ、あとには美琴ただ一人が残されていた。

    気がつくとただでさえ短い冬の日も沈みかけており、辺りは寂しげな雰囲気に満ちている。

    美琴は俯き加減に公園から立ち去ろうとし…

    105 = 90 :

    無法者「俺 渋井丸拓男、略してシブタク。へへ…付き合ってよぉおねーさぁん」

    「や、やめて下さい!」

    取巻A「へっへ、見て下さいよ、この女タクさんにぞっこんっスよ」

    取巻B「シブタク△」

    女性が無法者に取り囲まれている所に遭遇した。



    美琴「ちょっとアンタ達、女の子相手に寄ってたかって何やってるのよ」

    106 = 90 :

    以前なら颯爽と出ていってこう言っただろう。

    今でもやる事は簡単だ。無法者と女の子の間に割って入ってタンカを切るだけ。

    以前美琴自身も連続爆弾魔にこう言っていた。

    「たとえ低能力者のままだったとしても私はアンタの前に立ち塞がったわよ」、と。

    だが、今の自分はレベル1どころかレベル0である。

    勿論レベル1とレベル0の違いなど大したものではないし、

    今でもその気持ちは変わっていない。しかしその為の一歩が踏み出せない。

    女性を助けたいと思っているのは確かだ。さっきまでなら行動できたかもしれない。

    107 = 73 :

    しえん

    108 = 90 :

    だが佐天の言葉を聞いた今、自分一人が出ていってどうなるという思考が美琴の心を縛っていた。

    電撃を使えない状態の自分が3人の男に突っ込んでいったところで相手を倒せない事は勿論

    相手にもされないか最悪の場合自分が被害を受けるだけ、状況はなにも変わらないのだ。

    この瞬間、御坂美琴は今までの自信がレベル5という実力に裏打ちされていた事、

    レベル5という価値を除けば自分はただの女子中学生にしか過ぎないのだという事を理解した。

    やがて無法者達はジャッジメントに見つかり、言い訳をしながら立ち去った。

    美琴はそれを最後まで呆然と見届けると、今までの自分の価値観が崩壊した事を知り――また泣いた。

    109 = 90 :

    いつまで歩いていたのだろうか。気がつくと日はとっくに暮れ、美琴は街をさ迷っていた。
    辺りは街灯こそあるものの、冬の寒い夜に外出する人はいないのか、辺りに人影はなかった。
    と、もうどうにでもなればいい、そう考えていた美琴の心が見透かされたのか
    バイクの光が近づいてきたかと思うと男達の一団に取り囲まれていた。

    無法者「よーお嬢ちゃーん。俺渋井丸拓男、略してシブタク。
        へへ…こんな時間まで歩いてるとアブナイぜぇ?俺が送ってやるよぉ」

    取巻A「タクさん、こいつ御坂美琴じゃないっすか?」

    無法者「あぁ?誰それ?」

    110 = 68 :

    おい上条さん何やってんだ早くこい!!!

    111 = 64 :

    またそげぶか

    112 = 90 :

    取巻A「忘れたんすか?ほら、この間ラーメン食いに行った時テレビでやってた、

        能力を失った元学園都市に七人しかいない元レベル5第三位。

        タクさんが一発ヤリたいって言ってた…」

    無法者「おーおー思い出した。ミコトちゅわぁーん、つーわけで夜の街は危ないんだよね~。

        勿論送らせてくれるよねぇ~?ヘヘヘ…」

    美琴(抵抗しても無駄…か。……これからこいつらに無理矢理連れて行かれて色々されるんだろうな…

       でも……もうどうでもいいや…。なんにもできない私なんてどうなっても…)

    無法者が服の中に手を入れてくる。抗う気力も失せた美琴が自暴自棄になりかけたその時、

    懐かしくて、いらついて、でも少し嬉しい声が聞こえた。

    ??「はいはいそこまでそこまで。俺と恋人の待ち合わせを邪魔する人はどなたかな、と」

    113 = 76 :

    そげぶ

    114 :

    きた・・・のか・・・

    115 = 71 :

    上条さんキター!

    116 = 90 :

    無法者「なんだテメエはぁ」

    上条「なんだもかんだも俺はコイツの恋人だ。

       これからデートしようって待ち合わせていただけなんだが文句あるか?ないよな。」

    無法者「あるわボケェ!」

    取巻B「シブタクさん、こいつシメてやりましょうよ」

    無法者達が周りを取り囲む。

    取巻A「いいか、糞ガキ。タクさんはなぁ、レベル2の発火能力に改良を加えたお方なんだよ。

        まさかスキルアウトと思って舐めてたんじゃねえだろうな?

        つまりだ。おめぇみてえなせいぜいレベル1程度の奴には勝てっこねーんだよ、ヒャヒャヒャ」

    無法者「そーいうこった。わかったらさっさと帰って俺とミコトちゃんがヤリまくってる所を

        想像しながら抜いてるんだなぁ」

    118 = 73 :

    俺はお前を待っていた

    119 :

    横からそげぶが
    ドォーンか…

    120 = 90 :

    美琴(こいつも同じ。どうせ今の私、レベル0の元超電磁砲なんてなんの価値もない人間を

       助けるはずがない。)

    そう思って目を閉じた美琴だが、次の言葉に驚くことになる。

    上条「ほー。じゃあ遠慮なく撃ってこいよ」

    無法者「なに?」

    取巻B「シブタクさん、こいつなんかヤバくないすか?」

    予想していなかった反応に思わず引く無法者だが当麻はさらに挑発する。

    上条「なんだよ、口だけ達者でいざとなるとなんにもできねえのかよ。

       普段はでかい顔して威張ってる癖にちょっと押されるとすぐにビビるなんて

       とんだ虚仮威しだな。親の顔を見てみたいぜ」

    121 :

    上条さん最高にかっこいいっす

    122 = 90 :

    美琴(なんで…?なんでこいつは逃げないのよ…。なんで私なんて助けようとするのよ。なんで…)

    と、今まで押されていた無法者だったがこの一言が元々短い彼の導火線に火をつけたのかついに怒り出した。

    無法者「…親は……」

    当麻「ん?」

    無法者「…親は関係ねーだろうが親はよぉーっ!

        いいぜ、そこまで死にてぇんなら望み通り生きたまま焼き肉にしてやるぜ!」

    次の瞬間無法者は口にアルコールを含むと一気に吹き出しながら炎をつけた。

    即席の火炎放射が当麻を襲う。

    取巻A「ヒャッハー!汚物は消毒だぁー!」

    取巻B「シブタクさんマジパネェっす!」

    123 :

    さすが俺たちの上条さん

    124 :

    シブタクさんの死亡フラグ発言頂きました

    125 :

    存在そのものが死亡フラグだから仕方がない

    126 = 29 :

    上条さんは一度助けると決めたら相手がなんだろうと立ち向かうからな
    そこがかっこいいんだ

    127 = 90 :

    小躍りして喜ぶ無法者達。だが彼等は知らない。

    上条「そうだな、汚物は消毒しないとな。」

    無法者「ああ…あ?」

    上条当麻の能力は幻想殺し、彼の右手は全ての異能を打ち消す所謂ジョーカーであるという事を。

    そしてその右手を向けながら言葉を続けた。

    上条「さて、一旦攻撃したんだ、次に俺が何をしても文句はないだろうな?」

    取巻A「タクさんの炎が…消えた?」

    取巻B「シブタクさん、なんかこいつヤベェっすよ」

    無法者「ひいぃ…」

    128 = 90 :

    その時、無法者の脳裏に一人の男の噂がよぎる。全ての能力を反射する男、学園都市レベル5一位の実力を誇る男。

    まさかこいつがそうなのではないだろうか、いやそうに違いない。実際今まで下手なジャッジメント相手にも

    通用してきた火炎放射があっという間にかき消された。大体レベル5と付き合うような奴がレベル5じゃない訳がない!

    ヤべぇ!次は俺が炎のように消されるのか!このままじゃ殺される!

    無法者「あ…お……お、俺急に用を思い出したわ。じゃ、俺達はここらへんで、マジすいませんでした!」

    取巻B「シ、シブタクさん!」

    取巻A「まってくださぁ~い!」

    台詞もそこそこにバイクに跨りエンジンをかけると無法者達はまるで死神でも見たかのような

    全速力でその場から逃げ去った。

    129 :

    >>1
    おもしろい
    続きがんばれ

    130 = 76 :

    アルコールに移った炎でも能力なんだな…

    131 = 90 :

    無法者が脱兎の如く去っていくのを確認すると、上条は美琴に振り返った。

    当麻「…いやーやばかったやばかった。これで虚仮威しに引っかかってくれなかったら上条さんはどうしようかと思ってましたよ。

       で、大丈夫か、ビリビ…御坂。なんでかは聞かないが夜中にこんな所にいると危ないぞ」

    美琴「…んで…」

    当麻「ん…?」

    美琴「なんで助けたのよ!」


    当麻「は?」

    132 = 90 :

    美琴「あんたはそれでいい気になってるんでしょ!能力のない私を助けて!満足したでしょ!?でももう沢山!

       アンタは普段からレベル0だって言ってるけど、今の私から見ればアンタは立派な能力者よ。

       レベル0?そんな訳ないじゃない。能力をなんでも無効化する力を持っててなにがレベル0よ!

       そんなのを見せびらかして救われても嬉しくもなんともないわよ!

       どうせあんただってそのなんでも消す右手があるから私を助けたんでしょ!

       もういい!もう十分!もう私に関わらないで!」

    当麻「お…おい!」

    そう一気にまくし立てると美琴は返事も聞かず走り去っていった。

    当麻「あいつ…!」

    133 = 90 :

    ふと我に返ると美琴はあの橋、上条当麻とはじめて戦ったあの橋に来ていた。

    今日何度目かになる涙が頬を伝う。

    美琴(あいつは何も悪くない。例え右手がなくてもあいつがあんな場面を見て放っておくはずが

      ない事は充分わかってる。それなのに私はその姿、あいつに守られる事に変な嫉妬をして

      八つ当たりなんかして……。)

    美琴(――多分あいつも愛想を尽かしたわね。ううん、そうに決まってる。

       ……あの時転んでから一ヶ月、私は全部失った。帰る所も、友人も、自分の価値観も、そして好きだった人も…

       もう私には――何も残ってない――)

    美琴「もう…終わりね」

    自嘲気味に笑うと美琴は靴を脱いで欄干を乗り越える。

    今の自分にはもう何も残っていない。ならば生きる意味もないだろう。

    美琴は深呼吸をすると欄干から手を放し、ゆっくりと下に落ち――

    134 :

    >>130 SSは創作は幻想
    上条さんは幻想をぶち壊したんだ

    135 = 64 :

    シブタクくるーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    136 = 90 :

    た。

                        完

    137 = 76 :

    >>136
    ぇwwwwwwwwwwww

    138 :

    頼むからがんばって

    139 = 90 :

    嘘です。

    当麻「させるか!」

    る事はなかった。別に魔術でも奇跡でもない。上条が落ちる寸前の美琴を抱き抱えたのだ。

    美琴「放してよ!私が生きる意味なんてもうないのよ!」

    当麻「何言ってんだ!」

    美琴「超電磁砲のない私には何もできない、何も残ってないのよ!アンタに全部失った私の気持ちの何がわかるのよ!」

    橋の中と外でもみ合う二人。一人はそこから離れようとし、もう一人はそこに留めようとする。

    だが当麻は無理矢理離れようとする美琴をしっかりと抱くと叫ぶ。

    140 = 114 :

    >>134
    グラヴィトン事件とアルス=マグナの件もあるし、能力によって生じた現象も例外除いて殺せるんじゃないか?

    141 :

    えっ

    142 = 76 :

    >>139
    俺が横槍入れたばっかりに自棄になったのかとwww
    ごめんねwwww

    143 = 102 :

    当麻「死ぬ前に一発ヤらせてくれ!」

    144 :

    上条さんの右手は能力によって生じた物理的エネルギーの変位を無効化だと何度言ったら

    145 = 29 :

    >>134
    アルコールで拡大したとしても種火自体が能力によるものだから打ち消せても不思議じゃないだろ

    146 :

    炎さえ消せればあとはアルコールだけだしな

    >>1がんばれよ!

    147 = 90 :

    当麻「おい!御坂美琴っていうのはそんなもんだったのかよ!

       能力が無くなったからって死のうとするほど弱い奴だったのかよ!違うだろ!

       超電磁砲なんてなくてもお前はお前、御坂美琴なんだ!なんでその事がわからねえんだ!

       能力がなくなったらなくなったでそれなりの生き方があるじゃねえか!

       そんな簡単な事がわからねえお前じゃないだろ!お前は今悲観的になってるだけだ!

       死なせてくれ?馬鹿言うな!妹達が、白井が、残された奴らがどんなに嘆き悲しむと思ってるんだ!

       レベルなんて糞食らえだ!いいぜ!お前がいつまでもそんな事に囚われつづけるのなら

       ――俺はその幻想をぶち殺す!」

    美琴「っ!」

    当麻「こっちを見ろ!」

    強引に美琴を振り向かせる

    148 = 138 :

    上条さんのありがたいお説教や

    149 :

    でた

    150 = 144 :

    今、上条さんが口説けば物凄い効果だったろうに


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