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    元スレ最愛「だ、ダメです浜面・・・・・・ん・・・浜面ぁ・・・」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 麦野健康ランド + - ナッパ + - フレンダ + - ムッツリーニ + - リュウ + - 一方通行 + - 上条乱 + - 上麦 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 182 :

    (…さて、超どうしましょうか)
    滝壺の病室を出た後、絹旗は駅へと向かいつつ、浜面からどうやって理由を聞き出そうか考えていた。
    (超ストレートに『浜面、最近何かありましたか?』とかは超露骨過ぎますし…)
     かといって、あの超鈍感(というよりも最早バカ)な浜面のこと。
    回りくどく聞いても正鵠を射た答えは期待できない。
    (うーん…)
    馬鹿を相手にすると何だか超面倒ですね、と思いながら絹旗は駅構内の本屋へと入った。
    そして雑誌コーナーまで行くと、全く売れている気配の無い映画関連の雑誌を一冊手に取り、パラパラとページをめくった。
    浜面のことも考えなくてはならないが、趣味だって大事だ。
    (さてさて、今月は超面白そうなC級はやってますかね…ん?)
    適当にページをめくっていた手が止まる。
    そこには、『恋人との過ごし方』というタイトルの、聞いたことも無い役者による映画の情報が乗っていた。
    (…見た感じ超素人くさいですね、コレ…)
    大方、どこぞの超大金持ちのバカ御曹司が自主制作し、
    これまたバカみたいな金払って上映させたのだろう。
    常盤台中学のようなお嬢様学校が数多く存在する学園都市ではそう珍しくも無いことだ。
    (映画自体はC級中の超C級でしょうけど…話題の足場にはなりますかね?
    公開日は…2週間後ですか。
    ちょっと報告は遅くなりそうですが、まぁ、超急ぎすぎても良くないでしょう)
    絹旗はそう結論付けると、雑誌をもとの場所へと戻し本屋を後にした。

    彼女は気付いていなかった。
    どこぞの少年のように、自分が不幸に逢う事に。
    記事の端っこに書いてあった、『R‐18』の文字に。

    202 = 160 :

    >>200
    お前とはいい鯖缶が食えそうだ
    期待

    203 = 182 :

    ―――2週間後。
    絹旗はとある小さな映画館の前にいた。
    いつものワンピースに身を包み、浜面を待っているのだ。
    腕時計を見ると、時刻は午後の1時45分。上映開始まであと15分程だった。
    「お、いたいた。おーい、絹旗ー」
    不意に聞こえた声に顔を上げると、浜面仕上がこちらに歩いてくるのが見えた。
    ダボダボのスウェット、大きめのパーカー、そして止めと言わんばかりの金髪。
    私は不良です、と公言しているような服装ももう見慣れたものだ。
    「…待ち合わせは1時半のはずです。超遅刻ですよ、浜面」
    「悪ぃ悪ぃ、来る途中に面倒な爆にゅ…アンチスキルにつかまっちまってよ」
    「…日ごろの行いが超悪いからそうなるんですよ、浜面」
    「…元『アイテム』のお前がそれを言うのか?
     お前確か車とかブン投げてなかったか?」
    「まぁ、そのあたりは超どうでもいいですけど」
    絹旗は本当にそうでも良さそうにそっぽを向くと、浜面に尋ねた。
    「…例のものは超ちゃんと持ってきましたか?」
    「おぅ。バッチリだ。…ホラ、これ」
    そう言って浜面がポケットから取り出したのは、学園都市内にある大学の生徒手帳である。
    と言っても、浜面は大学生ではないし、絹旗も大学生ではない。
    二人で映画を見に行くときは決まって、浜面が絹旗の偽造した身分証明書を作成する。
    何故なら、彼女が見る映画は決まってC級。大概の映画がR指定なため、実年齢13歳の絹旗には見られない映画のほうが多いのだ。

    204 :

    しえん

    205 :

    しかし、この日はいつもとは違った。いつもは生徒手帳を受け取って終わるだけなのだが、絹旗が首を傾げたのだ。
    「…大学…?」
    いつも浜面が作ってくるのは高校の身分証が多い。理由としては偽造しやすく、二人の実年齢的に一番近いからである。
    だが、この日は何故か大学の身分証だった。
    受付まで歩きつつ、絹旗は尋ねた。
    「…浜面、何故今日は超大学の生徒手帳なんですか?」
    それは何となく気になっただけで、大した意味も無い質問だった。
    しかし、浜面の答えは絹旗の度胆を抜くものだった。
    彼はスウェットのポケットに両手を突っ込みながら、何でもない事のように言った。

    「いや、だって今日の映画18禁じゃねぇか」


    よくよく考えると明日早いんだった…。
    横になりつつ書くんで次から携帯で書き込みます。

    206 :

    18禁…その3文字に気付かなかった…

     迂闊っ…       
              あまりにも迂闊っ…

    207 = 204 :

    迂闊すぎるwww

    208 :

    迂闊

    210 = 204 :

    横になって寝たか

    211 = 209 :

    ねたか

    212 :

    規制中なの忘れてたんじゃね?

    221 :

    このスレには超期待してます

    224 :

    やっと絹旗スレが来たか・・・

    225 :

    226 :

    俺は激怒した

    227 :

    228 :

    230 :

    232 :

    234 :

    236 :

    238 = 205 :

    ただ今帰りました。
    携帯で書こうとしたら制限かかってた…
    とりあえず投下して、少し書き溜めたら続けます。

    >>205から

    「…え」
    彼の一言に、思わず絹旗は立ち止まった。もし擬音をつけるなら、『ピシッ…』という感じである。
    「いやー、びびったぞ。お前からタイトル聞いてググったらエロシーンありの18禁だったからなぁ」
    浜面は絹旗の様子には全く気が付いていないようで、一人で受付へと向かっていく。
    「……」
    「まぁ、高三の生徒手帳ならギリギリ入れるんだけど…なーんか白い目で見られそうだからな」
    そう言って浜面は受付でチケットを購入しようとしていた。
    そこでようやく、絹旗のフリーズが溶けた。
    『窒素装甲』を靴の裏に展開すると、浜面の元へ跳んでいく。
    「すいませーん、チケットぉごぉぉぉぉぉぉぉ!」
    そして浜面の首に腕を引っ掻けるように後ろから引っ張り、そのまま直進、受付から十分距離をとったところで浜面に耳打ちをした。
    「いいい、いいですか、浜面!超勘違いしないで下さい!!
    私が超見たかったのはC級映画そのものでして、いわゆる、その…え、エロいのが、超エロいのが見たかったわけでは超ありません!!第一、この映画が超18禁なのは超知らなくて…!」
    羞恥で珍しく顔が赤くなっている絹旗なのだが、それを真っ先にからかいそうな浜面は慣性の法則とフック式弾丸ラリアットのせいでとっくにのびていた。

    240 = 228 :

    待ってた

    241 :

    超来てた

    242 = 230 :

    超待ってた
    絹旗は俺の嫁

    244 = 228 :

    俺は対馬ちゃん!

    245 :

    じゃあ僕はフレンダちゃん!

    246 :

    >>245
    そげぶ

    247 :

    じゃあ滝壺はもらった!

    248 = 205 :

    >>244馬鹿を言え。対馬は俺の嫁じゃ。
    そして絹旗は浜面の嫁。



    ブー、というブザーの音で浜面は目が覚めた。
    「んぁ…?」
    目を開けたはずなのに視界が暗い。
    その不思議な感覚に戸惑うも、前方のスクリーンに映像が映ると、自分が劇場のシートに座っている事に気づく。
    (…あの後絹旗が引っ張ってきたのか)
    ため息を一度だけ吐いて、肘掛に乗っている手を動かす。
    すると、肘掛けの先にあるカップホルダーにジュースが入っている気がついた。
    どうやら冷たい飲み物らしい。ひんやりとした感覚と、水滴が手に伝わった。
    (…絹旗が買っといてくれたのか?)
    仮に絹旗の物でも、触った感じカップは大きい。恐らく絹旗一人では飲みきれないだろう。
    (何か寝たらのど乾いたな…少し貰うか)
    浜面はひょい、とカップを持ち上げる。
    スクリーンには映画が写り始め、劇場内も少し明るくなった。
    これから始まる映画に少しだけ期待をして、浜面はジュースを一口飲んだ。

    250 = 228 :

    >>248
    お前もか!だがここは大人しく続きを待つ


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