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    元スレ幼馴染「起きてくださーい?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×9
    タグ : - 幼馴染 ×2+ - 後輩 ×2+ - キョン + - 科学者 + - ハルヒ + - ヤンデレ + - 人吉善吉 + - 修羅場 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    302 = 254 :

    幼父「昨日話をしたらな?『全然オッケーですよー!わはー』なんて言ってたぞ?」

    「・・・まぁ・・・幼がそういうなら俺は」

    「あれ?なんの話ですかー?」

    幼父「あっ・・・幼・・・」

    「おぉ居たのかお前ー」

    「居ましたよぅ」

    幼父「話聴いてたのお前?」

    「ちょっと小耳に挟んだもので」

    「?」

    「なんの話をしてたんですかー?」

    幼父「な、なんでもないからあっち行ってなさい?」

    「はーい、変なのー」

    「・・・・・」

    305 = 254 :

    幼父「さて・・・えぇと・・・」

    「怪しいですねぇ親父さん」

    幼父「え!?なにが!?」

    「ホントに幼に話をしたんですか・・・?」

    幼父「・・・・・」

    「幼のあの様子を見る限り・・・幼は」

    幼父「すまん、嘘ついた」

    「はい、振り出しに戻りましたねー」

    幼父「どうしたものか」

    「どうしたもこうしたも親父さんのやってる事は結構無茶苦茶ですよ?」

    幼父「・・・それは自分でもわかってるがな?幼を幸せにできるのはお前しかいないんだよ。絶対」

    「んー・・・何故です?」

    幼父「幼馴染だからだよ」

    「・・・むぅ」

    307 = 254 :

    「そんなねぇ?幼馴染だからと言って無理やり一緒にさせようなんて」

    幼父「確かに無理言ってるのは承知だが、なにせこれは頼み事だ。頼み事なんてこんなものだろう?え?」

    「ん~・・・ですから俺は」

    幼父「断る前に俺の言い分も聞いて欲しい」

    「・・・わかりましたよー」

    幼父「幼は聞くところによると誰とも付き合ったことがないというじゃないか」

    「えぇ、まぁそれは俺だってそうですが」

    幼父「恋愛経験が無いだけなら構わん、だがこのままだと幼は独りになってしまう。幼は純粋過ぎる」

    「・・・かもですねぇ」

    幼父「これではマズイんだよ男。なにせ幼は女だ、誰かに嫁がなきゃならん」

    「・・・・・」

    幼父「アイツみたいな娘には幼馴染である君しかいないんだ」

    「そんなこと・・・」

    309 = 254 :

    幼父「思えば我が子の成長なんて早くてなぁ」

    「・・・・・」

    幼父「昨日はあんなに泣き喚いていたと思えば、今日はこんなに立派に道を歩んでる」

    幼父「こーんなに小さかったガキが幼稚園に入って・・・」

    幼父「小学生になったと思ったらあっという間に中学生になり・・・高校にも入学して・・・」

    幼父「子供の成長なんて瞬きもできないわ。今ではもう自立の準備段階ときたもんだ」

    「・・・・・」

    幼父「そんな我が子の隣にいつも居たのが君だったな」

    「・・・!」

    幼父「一緒に成長して・・・苦楽も共にして・・・まさに二人三脚のようだよ」

    「二人三脚・・・ですか」

    幼父「いいか男、これが本当の幼馴染ってやつなんだと思うぞ?」

    311 = 254 :

    「え・・・」

    幼父「物心つく前から一緒に成長してきたお前らは同じ歩幅で歩いてやがる」

    幼父「一人で歩けるってのにわざわざ手前の足と相手の足をヒモで結ぶことすらしやがった」

    幼父「道を進むための足、そいつをヒモで結んで歩いて往く。そのヒモは解こうにも解けねぇもんなんだぜ?」

    「・・・・・」

    幼父「お前らはそういう関係にあると思うんだよ。俺は。なんか漠然としてるけどな?」

    「親父さん・・・」

    幼父「カーサンも同じ意見だ。当然、お前の両親もな」

    「そ、そうだったんですか・・・」

    幼父「さっきはお前らを騙すような無理な頼み方しちまってすまなかったな。ただ、それだけ今回は本気なんだよ」

    「本気?」

    幼父「あぁ、今までは酔っ払った時に冷やかし半分でお前に頼んでいたが・・・今回は冗談抜きだ」

    314 = 254 :

    「・・・・・」

    幼父「これは『隣のオッサン』としての頼みではなく、『幼の父親』としての頼みなんだ」

    「・・・・・」

    幼父「・・・無理は言わねぇがな。決定するのはお前なんだ」

    「結婚は・・・無理です・・・」

    幼父「・・・そうか・・・ならその理由を言ってくれ」

    「まだ18になったばかりの俺には早すぎるかと・・・」

    幼父「まぁ確かにそう感じるかもな。でもそういうことなら」

    「でも!」

    幼父「・・・?」

    「一緒に住むことなら、出来ます」

    幼父「・・・そうか!」

    316 = 252 :

    市炎
    私怨
    士鉛

    317 = 254 :

    「はい、親父さんの要望には同棲という形でならお答えできます」

    幼父「という事は、やはり結婚はありえないか?」

    「・・・今はなんとも」

    幼父「いや、いいよいいよ全然いいよ。お前が幼を受け入れてくれただけでも俺は満足だ!」

    「はい」

    幼父「詳しいことは後日考えるとして・・・今、何か言いたいこととかあるか?」

    「幼の・・・」

    幼父「・・・ん?」

    「まず、幼の意見を聞きたいです」

    幼父「む、わかった」

    318 = 231 :

    紫煙

    319 = 254 :

    「あーい、なんでしょー?」

    「・・・・・」

    幼父「・・・・・」

    「え・・・えぇ・・・?どうしたんですか二人とも怖い顔して・・・」

    「なぁ、幼」

    「・・・はい」

    「・・・お前は高校を卒業したらどうするんだ?」

    「え・・・私は・・・」

    「どこかに勤めるとか?」

    「・・・」

    「進学するとか?」

    「・・・」

    「俺と一緒に住むとか?」

    「・・・え?」

    321 = 254 :

    幼父「ぷっ・・・・」

    「笑うなオッサン・・・俺だって恥ずかしいんだよ・・・!」ヒソヒソ

    「男くんと・・・一緒に住む・・・?」

    「理由やいきさつは後で話す。とりあえず答えてくれ」

    「・・・・・」

    「ま、まぁ急にこんなこと言われてもなぁ・・・どうしようか・・・」

    「男くん!」

    「えっ?あっ、はい」

    「男くんは・・・どうなの?」

    「俺・・・俺か・・・」

    「よくわかんないけど・・・私と一緒に住みたい・・・?」

    「・・・・・」

    「・・・・・」

    322 = 254 :

    「・・・せーので、だ」

    「はい?」

    「せーので同時に答えを言おう」

    「・・・ふふ、わかりましたっ」

    幼父「」ゴクリ

    「・・・・・」

    「・・・・・」

    「せーのっ・・・」

    「男くんが望むなら」

    「幼が望むなら」

    325 = 254 :

    ~~~~~

    「・・・で!?」

    「んあ?もうその後は特になんもねぇよ~」

    「いやめっちゃ気になるわ~!」

    「んー・・・まぁその後はぁ・・・顔を真っ赤にした俺らをみて親父さんが悶絶したり・・・俺の両親が赤飯炊いたり・・・」

    「いやっ!そこじゃなくて重要なところが抜けてんだろ!その後お前らはどうなったんだ!?」

    「どうなったってお前・・・今の俺ら見たならわかんだろ・・・」

    「あっ、そっか。結局同棲したのね」

    「そうそう、全くちょっと飲みすぎじゃないかお前ー」

    「なーに、まだまだこれからよ!」グビグビ

    「ゆっくり飲めよ~」

    326 = 254 :

    「まぁ大変だったのはあの後な~」

    「ん~?」

    「俺も18の頃は大学生だったろ?」

    「あぁそういやそうだったな、確か資格を取るだけ取って辞めたんだっけ?」

    「あぁ、・・・っつってもたった数ヶ月前の話かぁ・・・」

    「お前くらいなら全然卒業できたのに勿体ない・・・」

    「学歴なんてどうでもいいんだよ。・・・それよりな?あの後俺の両親や幼の両親が大騒ぎして大変だったのよ~」

    「お前も随分ノリノリで話してくるじゃねぇか」

    「結婚前祝いだーっ!っつってよ~、同棲≠結婚ってこともわかんねぇのかい、ってな」

    「ほうほう」

    「で、今俺と幼が住んでるマンションあんだろ?」

    「あぁうんうん!アレ思ってたんだけど何であんな良い場所で暮らせてんの?」

    「ぜーんぶ、俺らの親の手引きです」

    「そ、そうだったんか・・・」

    329 = 254 :

    「そりゃそうさー、俺みたいな新入社員が高級マンションで食ってけるわけねーだろー?」

    「じゃあ生活費なんかは・・・」

    「俺らの両親が負担してんだよ・・・親のスネかじりなんて嫌なのによー・・・」

    「過保護ってとこか?」

    「んー・・・厳密に言えばそうじゃないな。俺らの親は優しくないし」

    「は?じゃあ何でお前らをアシストしてくれてんだ?」

    「アシストねぇ・・・そもそも俺や幼が仕送りを頼んだわけではないんだよ」

    「?」

    「俺らは最初、格安のボロアパートで自力の生活をするつもりでいたんだわ」

    「うんうん」

    「そしたらよ・・・『それはいかーん!!』ってな感じにあの四人が騒ぎ出して・・・」

    「う、うん・・・」

    「今に至る。どうやら俺らが結婚するまでずっとスネ差し出すつもりでいるらしいぜ?」

    「うらやましく・・・ないなそれは」

    331 = 254 :

    「困ったもんだ。まぁいずれボロアパートに引っ越すつもりではいるがな?このままじゃ心が痛むし恥ずかしい」

    「でもよー?結婚すりゃいいんだろ?」

    「んあ?」

    「いやだからー、お前らの両親は相当結婚して欲しいと思ってるはずだぜー?」

    「んー・・・」

    「嫌がらせ半分の援助もそうだと思うぜ?お前らは別に結婚して損することねぇんだしとっとと入籍しちまえよ」

    「いい加減考えたほうがいいか・・・」グイッ

    「あぁ、そうした方がいいだろう」トクトク

    「ん、さんきゅ」

    334 = 254 :

    「ところでよー」

    「おう」

    「お前ら順調かー?」

    「ははー、お前に心配される程じゃあ無いぜ?」

    「そうかよ」

    「クリスマスだって一緒に過ごす予定だしな」

    「はっ、クリスマスねー・・・あぁクリスマスといえばさぁ」

    「なんだ?」

    「こないだ幼にプレゼント交換の約束しちまってなぁ」

    「おぉ、らしくねぇじゃねぇか」

    「まぁな。何渡せばいいかわかんねぇんだよなぁ・・・」

    「んなもん簡単じゃねーの」

    338 :

    みんな見てるよ
    書き込まないだけ

    340 = 254 :

    「いや、お前はそういうの慣れてるから」

    「慣れの問題じゃねーよ。お前の場合は簡単だ、ってことよ」

    「? 理解に苦しむ、飲み過ぎたか?」

    「馬鹿言え、これはチャンスじゃねぇか。わかんねぇの?」

    「さっぱり」

    「か~・・・これだからお前は・・・」

    「よくわからんが教えてくれぃ」

    「今お前がブチ当たってる問題はなんだ?」

    「俺が・・・ブチ当たってる問題・・・?」

    「そう」

    「・・・結婚?」

    「おぉ、まさかの正解」

    「? 結婚とクリスマスになんの接点が・・・」

    342 = 275 :

    >>335
    ポッポが釈明会見というクリスマスプレゼント投下したからソッチにいってるんじゃね?

    343 = 254 :

    「ばーか、お前は日本のクリスマスの主流は教会でのお祈りだとでも思ってんのかぁ?」

    「まさか」

    「だろ?クリスマスと言ったらカップルの日だよ。まぁ皮肉な日ではあるけどな」

    「でー?そんな皮肉の利いた日にプロポーズでもすりゃいいのかー?」

    「・・・よくわかってんじゃねぇか」

    「・・・本気かよ」

    「マジマジ大マジ。もう一回言うがこれはチャンスなんだ男」

    「チャンス、ねぇ」

    「お前が何でそんな結婚に抵抗を感じてるのかは知らんが、そんな抵抗やら葛藤やらはクリスマスっつー魔法の言葉で片がつく」

    「・・・・・」

    「幼ちゃんがプロポーズを拒否する可能性なんて皆無だ」

    「なにせその日はクリスマス、幼ちゃんがこんなドラマティックな展開を蹴る女に見えるかぁ?」

    「・・・やっぱりお前は慣れてるな」

    「慣れじゃねぇよ、ほら飲め飲め」トクトク

    345 = 254 :

    「プロポーズ・・・結婚・・・プレゼント・・・・はぁ」

    「ちょっと深く考え過ぎじゃないか?」

    「そういう体質だからな・・・んあぁぁ・・・」

    「なにをそんなに悩む必要がある?お前は幼ちゃんの反応を伺い過ぎじゃないのか?」

    「幼の・・・そうかもしれんな」

    「お前らは相手の意見を大事にし過ぎて自分の意見を引っ込めるからなー」

    「よくわかってんな」

    「長い付き合いだからな」

    「こういうのってマズイのかねー?」

    「いや、凄いことだとは思うぜ?ただ良い事なのかは解らん」

    「そーか・・・」

    「なぁ、ところでさぁ」

    「んー?」

    「お前は幼ちゃんのこと好きじゃないっつったよな」

    347 = 254 :

    「どういうって・・・そのまんまの意味だったが」

    「はぁ?超現実的な言い方で理解できなかったんだが」

    「だからな?俺は幼を恋愛の対象としてみてないってことなんだよー、そういう意味で好きじゃないっつったの」

    「なるほどー、だから結婚しないのか?」

    「まぁ・・・それが理由かな・・好きでもない相手と結婚なんてなぁ?」

    「なーおとこー」

    「んあ?」

    「結婚ってのは好きだからする、ってもんじゃねぇんだぜ?」

    「・・・・・」

    「結婚てのは互いに互いを必要とするからするもんなんだよ」

    「なにも好きじゃないと出来ないものではない」

    「お前らみたいな奴らが結婚しねぇでどうすんだよ勿体ねぇ・・・」

    「・・・そんなもんかぁ?」

    「そんなもんだ」

    350 = 254 :

    「互いに互いを必要とする、かぁ。確かにそうかもな」

    「そうだろー?お前ら見てればわかるさ」

    「だんだんお前が幼の親父と被ってきたよ」

    「はははーやめてくれー」

    「・・・あいつもそう思ってくれてるかなー」

    「思ってるだろうに、というかな、男」

    「ん?」

    「そういうのが『好き』ってことでいいと思うぜ?」

    「互いを必要とするがか?」

    「そうだ」

    「・・・・・」

    「だからさっさとプロポーズしちまえ!」


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