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    元スレカイジ「アンパンマン!奴も堕ちてやがった・・・!この船に・・・」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - アカギ + - アンパンマン + - カイジ + - クソワロタ + - 乗っ取りのが面白い + - 反転 + - + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    601 = 477 :


    ・前回のあらすじ

    アンパンマン復活
    カイジ、入れ替えがばれて大ピンチ!

    602 = 477 :

    アンパンマン「あ!その反応は図星だな!だから、このトランプを早く開かせたいんだね?」

    アンパンマン「残念だったね。でも、よく考えれば気づけるんだ、入れ替えの可能性に」

    アンパンマン「3回目のチャレンジの前の、君とカレーパンマンの密談」

    アンパンマン「その後の不自然なトランプの選び方と『ダイヤのJ』を引いた時のカレーパンマンの反応」

    アンパンマン「カレーパンマンの三回目のチャレンジの不自然なトランプの選び方」

    アンパンマン「賭けを持ち出した時の僕への挑発」

    アンパンマン「そして、極めつけが今の君の態度。全てを繋げて導き出される可能性は一つ…」

    カイジ「あ、ああっ…」ざわ…ざわ…

    アンパンマン「『ダイヤのA』の入れ替えだっ…!」


    ≪VIPルーム≫

    「うんうん、これでいい…。これでこそアンパンマンだ…」

    「逆に絶体絶命だな、カイジ。さて、彼がここからどう逆転するか見物だな…くくく」

    603 = 596 :

    >>601
    アンパンマンの入れ替えもばれてるんじゃね?

    605 :

    >>601
    そういうのいいからささっと書けよ

    待ってたんだから///

    607 = 477 :

    カイジの命、風前の灯火
    掴んだはずの生還への道
    最早それもアンパンマンが一吹きすれば、儚く消える

    アンパンマン「共犯のカレーパンマンが入れ替えるとすれば『スペードの10』だね」

    カイジ「(もう、駄目だ…、もう終わりだ…)」ざわ…

    アンパンマン「何も言い返せないようだね、んふふふ」

    アンパンマン「しかし、一秒でもバタコさんが来るのが遅かったら君の勝ちだった」

    アンパンマン「それに敬意を表して、一つ提案がある…」

    カイジ「て、提案だと…?」

    ざわ…   ざわ…


    アンパンマン「この賭け、無かった事にしてやってもいい。ただし、ある事をすればだけどね…」

    カイジ「ある事…」

    アンパンマン「簡単さ。ここで土下座するんだっ…!そして敗北を自分の認めろ…!」

    ざわ…  ざわ…

    608 = 488 :

    食パンマン「ば…馬鹿なっ…! 何故…お前がここに居…るっ…!」
    バイキン「クク… 同じさ… バタコがここに居るのは何故だ…? 連れてこられたんだよっ! アンパンマンっ! お前に受けた数々の屈辱っ…! 今こそはらしてやるぅ~!」
     
    アンパンマン食パンマンに圧倒的絶望感がのし掛かる…
    もはや両者ともに力は半減以下…
    カイジカレーパンに抵抗する事もままならないっ…!
    カイジはこの隙を見逃さなかった…!
    まさに一瞬の早業っ…!
    すり替えなどとは比べ物にならない大業を決めるっ…!
     
    アンパンマン「ぐ…がぁっ…! まだ…だっ…! まだ俺には圧倒的なカードが……あ…有るっ…!」

    609 = 477 :

    カイジ「ど、土下座だとっ…!」

    カイジ「(こいつ…!ふ、ふざけるなっ…!何様のつもりだ、アンパンっ!)」

    アンパンマン「一回の土下座が400万だ、こんなにいい話はないと思うけど」

    カイジ「だ、黙れっ…」

    アンパンマン「プライドが金になるのか?そんなガラクタ捨ててしまえ、カイジ!」

    カイジ「黙れっ…!黙れっ…!!うっ…うっ…」

    アンパンマン「おいおい、何泣いてるんだよ…。何も熱された鉄板の上で土下座しろって言ってるわけじゃないんだ」

    カイジ「黙れっ…!うっ…、だ、誰がするかっ…!トランプは入れ替えてないんだっ…!うっ…」

    カイジ「(うっ…ううっ…。止まれ、涙!まだ終わってない…、まだ負けじゃないんだ…!だから泣くなっ…!諦めるなっ…!)」


    アンパンマン「やれやれ、交渉決裂か…。僕だって確実にAのペアを作って、このゲーム終わらせたいんだけどな…」

    610 = 488 :

    お!
    >>1が来たし終わりw

    611 :

    パラレルワールド乙

    612 = 477 :

    カイジの泣き声が部屋中に響く
    誰もが哀れみの視線を彼に向けていた


    その時、傍観していたカレーパンマンが、動く――

    カレーパンマン「アンパンマン、取引だっ…!」

    アンパンマン「何?」

    カレーパンマン「今、確実にAのペアを作りたいって言ったよな。だった、俺が『ダイヤのA』の位置を教えてやる…」

    ざわ…      ざわ…


    カイジ「あぁ…?おい、何言ってるんだ、カレーパン…」

    カレーパンマン「取引だっ…!トランプ1枚で『ダイヤのA』の位置を教えるっ…!これで確実だっ…!」

    カイジ「い、いい加減しろっ…!貴様、ふざけるなっ…!カレーパンっ…!!」

    613 = 477 :

    カレーパンマン「お前が悪いんだぜ、カイジ。大人しく土下座しておけば良かったんだ…」

    カイジ「裏切るのかっ…!俺をっ…!」

    カレーパンマン「すまない、カイジ。やっぱり俺はアンパンマンを裏切れない…」

    カイジ「うっ…ううっ…、やめろ、謝るなっ…!謝るな、カレーパンマンっ…!ううっ…」

    カイジ、言葉にならない
    死の瀬戸際
    まさかの裏切りをしたカレーパンマンより
    他人を簡単に信用してしまった自分を責める
    あまりに遅すぎる後悔

    カレーパンマン「そういうわけだ。どうするアンパンマン…。」

    アンパンマン「僕が『ダイヤのA』を引けば、ペア成立と賭けの勝利で4枚手に入る…」

    カレーパンマン「半分の2枚よこせとは言わない…。1枚でいいんだ、安いもんだろっ…」

    アンパンマン「……ふん。まぁ、いいだろう…」


    カイジ「やめろ…、やめろっ…!考え直せっ…」

    カイジの声、既にカレーパンマンには届かない

    614 = 477 :

    アンパンマン「どれだ?」

    カレーパンマン「先にトランプを1枚貰う」

    アンパンマン「なぜだ?」

    カレーパンマン「いや、気持ちの問題だ…」

    アンパンマン、疑問に思いながらも、獲得していたトランプを1枚カレーパンマンに渡す

    アンパンマン「さぁ、どれだ?教えてくれ」

    ゆっくりと一枚のトランプを指差すカレーパンマン
    カイジ、嘘を教える可能性に一縷の望みを賭けた
    がしかし、わずかな期待もあっさり砕け散る
    非常にもカレーパンマンが差したのは本物の『ダイヤのA』だった

    この時点でカイジの勝利は絶望的

    カイジ「(ううっ…、もう、終わりだ……)」


    アンパンマン「ふふふ、これで僕の勝利は確実だっ……!!」

    617 :

    支援、倍プッシュだ・・・

    618 :

    追い付いた!
    今ヤンマガでやってるスイッチ押すやつより面白い

    619 = 477 :

    カレーパンマン「これで俺の儲けは300万。300万だぜ、カイジ…!」

    カイジ「うるさいっ…!黙れっ…!ううっ…くそっ…」

    カレーパンマン「泣いてないで、生還する方法を考えたらどうだ?」

    食パンマン「ふふふ、無理ですよ、カレーパンマン。もうカイジ君に助かる方法なんてない…」

    カレーパンマン「ふん、捨てればよかったんだ…、プライドとか、邪魔な物は全て…」

    カイジ「だ、黙れっ…」

    カイジ「(考えろだと…?ふざけるな、もう手なんて残ってない…!俺は借金を抱えて堕ちるだけ……)」


    諦めかけたその時、カイジの脳裏に一つの言葉が木霊する――


    ざわ…   ざわ…

    621 = 477 :

    アンパンマン「さあ、ゲームを再開しよう、カイジ君」

    場にいる誰もがアンパンマンの勝利を確信していた
    だから誰一人気づかない、いや気づけない、カイジの一か八かの計画に
    絶体絶命のカイジに噛み付く牙すらないと確信していた

    全員がすでにゲームの終わりを見ていた
    支配する安堵感、そしてカイジに向けられる蔑みと哀れみの入り混じった視線
    彼らの目に映るのは項垂れた敗者の姿

    アンパンマン「これで終わりだっ…!」

    アンパンマンはフィールドに残されたトランプに手を伸ばし、裏返す

    622 = 477 :

    アンパンマンの一回目のチャレンジ、その二枚目
    現れたトランプ、それは当然『ダイヤのA』
    ペア成立、そしてこの瞬間、カイジの敗北が決定した


    アンパンマン「ふははは、カイジ!僕の勝ちだっ……!!」

    カイジ「あ、あああ、ああああああっ……!」


    ついに、『限定神経衰弱』終了
    場に残されたペアにならない2枚のトランプは回収され
    二時間に及ぶ心理戦はカイジの敗北で幕を下ろす

    そして、黒服によるトランプの買取が始まる
    ここで初めてトランプ1枚が200万円に替わる

    参加費2000万円を支払うには最低10枚のトランプが必要
    賭けの結果、カイジの手元に残ったのは9枚
    足りない
    更にジョーカーによるペナルティーで借金は増える

    黒服「買取をはじめよう……」

    624 = 477 :

    まずは食パンマンが立ち上がる
    獲得したトランプは2枚、ジョーカーによるペナルティーは100万
    よって受け取った金額は300万
    当然、参加費の2000万は払えず、最終結果『-1700万円』
    しかしゲーム途中のアンパンマンに対する非道な行為
    当然誰一人彼に同情しない


    次に、カレーパンマンが動く
    獲得したトランプは12枚、ジョーカーによるペナルティーは100万
    よって受け取った金額は2300万
    参加費2000万円を支払い、最終結果『+300万円』


    その後にカイジが立ち上がった
    敗北直後の悲壮感を漂わせながら、ふらりふらりと黒服に近づきトランプを渡す

    食パンマン「(トランプが9枚で1800万、ペナルティーでマイナス600万、計1200万。)」

    アンパンマン「(借金は800万か。くくく、可哀想に……)」

    625 :

    ここからどんな逆転が…

    626 = 477 :

    瞬間、アンパンマンの脳裏を掠めてた一抹の不安
    この時気づけばカイジの計画を潰すことが出来たかもしれない

    だがしかし、アンパンマンの内にある僅かな驕り、それが判断を鈍らせた

    濡れた顔を捨て、バタコの投げる新しい顔を得る、元気100倍
    『必勝パターン』『勝利の方程式』『約束された栄光』
    幾度となく繰り返されたこの展開で負けるはずがないという驕り

    しかし、その『必勝パターン』が仇となった
    アンパンマンの内に潜む隙を、針の穴ほどの小さな隙間をカイジは見逃さなかった――

    627 = 477 :

    カイジ「…………んふふ、くくくくっ……」

    カイジ「あはははははっ…!」

    アンパンマン「(笑っている…?多額の借金に頭がおかしくなったか…)」ざわ…

    カイジ「おい、アンパン…。お前、今俺のこと可哀想だと思っただろ…」

    カイジ「800万もの借金を抱えることになって可哀想だと思ったろ…」

    カイジ「だから、お前は甘いって言うんだっ…。頭が新しくなっても、所詮中身は餡子だからなっ…!」

    アンパンマン「つ、強がるな、本当のことだ…」

    カイジ「ふん、本当に可哀想なのはお前の頭だっ、アンパンっ……!」

    アンパンマン「なんだと…!」ざわ…

    629 = 477 :

    カイジ「おい、黒服っ…!言えっ…!俺の受け取る金は幾らだっ…!」

    黒服「トランプが9枚で1800万、そこからジョーカーによるペナルティーを差し引くと……」

    黒服「1700万だ」

    アンパンマン「な、なんだと…?」

    ざわ…     ざわ…


    カレーパンマン「やれやれ、どうやら伝わってたみたいだな…」

    カイジ「ああ、カレーパンマンの『邪魔な物は捨てろ』というメッセージのおかげだ…!」


    アンパンマン「じ、邪魔なもの…?ま、まさか、貴様っ…!!」ざわ…

    630 = 477 :

    アンパンマンは慌てて自らのトランプを確認する
    その数取りも取ったり23枚、断トツの獲得枚数

    賭けに勝利した時点で、アンパンマンは満たされてしまった
    やはり『必勝パターン』で負けるはずがないという、自負と驕り
    それが生み出した僅かな死角に、カイジは忍ばせた

    賭けに敗北したカイジが差し出した2枚のトランプ
    一枚目には数字の描かれたトランプを、隠すようにその下に重ねてもう1枚


    アンパンマン「ああっ…!じ、じ、ジョーカーだとっ…!?」


    普通なら気づくであろう、この奇策
    だが、アンパンマンは気づかなかった
    カイジとの賭けに勝った時点で、彼の中でゲームは終わっていたのだ

    632 = 477 :

    しかし、カイジ最後の瞬間まで戦いきった
    トランプを売買が完了するまで、敗者を装った

    その姿に満足したアンパンマンは差し出されたトランプを確認しない
    まさか配られたパンの中に、こんなナイフが隠されているとは思いもしないかった

    アンパンマン「ふ、ふざけるなっ…!馬鹿にしやがって…!こんなアホみたいな小細工っ…!」

    カイジ「そのアホみたいな小細工に気づかないお前が悪い…」

    ジョーカーのルールでは、ゲーム終了時、手元にジョーカーを持っていたらペナルティー500万
    だが、既にカイジの手元にそれは無い
    当然、ペナルティーは場にジョーカーを戻した時の100万だけ

    したがって、カイジの獲得金額1700万

    633 :

    まさか本当に冒頭につなげるとは…やりやがった…!

    634 = 480 :

    パスでペナルティー50万とは何だったのか

    636 = 477 :

    黒服「残念だが、参加費の2000万には届かない。借金300万だ」

    カイジ「そ、それは…」

    カレーパンマン「待ってくれ!ここに300万あるっ…!それでチャラだっ…!」

    カイジ「で、でも本当に、いいのか?それはお前の金だぞ…」

    カレーパンマン「ああ、いいんだっ!受け取ってくれっ…!」

    カイジ「あ、ありがとう…!ありがとう…!うっ…うっ…」

    カレーパンマン「泣くなっ…!これは俺たちが協力して得た金だっ…!二人の金だろっ…!」

    カイジ「ありがとう…ありがとう…」

    637 = 633 :

    土壇場で男を上げたカレーパンマンw

    638 = 604 :

    見直したぜカレー

    639 :

    カレーパンマンいい奴だなあ

    640 = 628 :

    カレーより食パンの方が空気だな
    カレーかっけぇじゃん

    641 = 592 :

    やだ…カレーさんかっこいい……

    642 = 618 :

    よく出来てやがる!

    643 = 579 :

    中身のない偽善者の末路なんてこんなもんだ

    644 = 477 :

    カレーパンマンの裏切り、それはこの時のためだった

    例えカイジがジョーカーのことに気づいても1700万
    この時カレーパンマンが持っていたのは2100万円分のトランプ、
    100万渡しても、200万足りずに借金が残る
    どうしてもカレーパンマンは200万、トランプ1枚手に入れなければいけなかった

    あの状況、カイジが勝つ可能性は0だったと言っていいだろう
    放っておいてもカイジは負ける
    だったら、『ダイヤのA』の場所を教えてでもトランプ1枚得る方が得策と考えた

    そして、カイジはカレーパンマンの一言で『ジョーカー渡し』に気づいたのだ
    カレーパンマンの作戦、見事成功

    645 = 477 :

    獲得したトランプは23枚、ジョーカーによるペナルティー500万
    参加費2000万を払い、アンパンマン最終結果『+2100万』
    しかし、彼にはまだ10億近い借金が残されているらしい

    カイジ最終結果『+-0円』

    幾度となく窮地に追い込まれたものの
    カイジ無事生還


    ≪VIPルーム≫

    「ふふふ、見事だ、伊藤カイジ…。まさか、あの状況から息を吹き返すとは…」

    「しかし、喜ぶのはまだ早いぞ。これで全てが終わったわけじゃない…」

    黒服「カバオ様、間もなく港に到着します…」

    カバオ「そうか、分かった…」

    カバオ「くくく。さて、次はどんな面白いゲームを見られるか、今から楽しみだ…!」


    こうして豪華客船『ヒポポタマス号』での、カイジたちの長い長い一夜が終わった――



    賭博黙示録アンパンマン 第一部 『アンパンマンと限定神経衰弱』 完

    646 :

    カレーかっこいいわ

    647 :

    すげえw
    どっかのデブとは大違いだ

    648 :

    かば……

           かば……

    649 = 604 :

    面白かった!乙

    650 = 592 :

    カバオかよ


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