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元スレ佐天「ほら前さ、レベル0が第一位を倒した、って噂あったじゃない」
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上条「いや、俺はそんな大したことしてないけど」
佐天「…それ、さっきも言ってましたけど、十分大したことですよ。
あなたがいなかったら、タクヤくん、死んじゃってたかもしれないんですから」
上条「……そうか?」
上条「俺がやったことなんて、誰でもできることだろ」
馬鹿にしてるんですか。
そう言葉にできなかったのは、あまりに急激に怒りが沸点に達してしまったからだと思う。
ずれているような気はしていた。
なにかが違うのは分かっていた。
でもまあ、当たり前だと思っていた。
この人と、あたしが違うのは、当たり前。
特別なこの人と、無能なあたしが違うなんて、分かりきったこと。
だから、その違いを気にするのは、抑えていた。
だけど、いくらなんでもふざけすぎだと思う。
佐天「……誰でも、できることじゃないと思いますよ」
一度詰まった言葉は、もう出てこない。
勢いで言えなかったから、怒りは抑えて、会話の言葉を返す。
上条「いやいや、普通っつーか、当たり前のことだろ」
どこまで馬鹿にしてるんですか。
いくらなんでもずれすぎだ。
どういうふうにずれてるのかもよく分からない。
佐天「……できませんって。
普通の人は、あんなことできません。
できるのは、ヒーローみたいな人だけですよ」
上条「そんなことはないだろ。
危ないところ見たら、助けるのは普通だろ」
佐天「助ける、助けないじゃなくてですね、」
あ。
佐天「あ。」
分かった。
ここがずれてるんだ。
上条さんイマジンブレイカー持ってるから普通じゃないだろ…
そんな上条さんが佐天さんに説教しても微妙だな
そんな上条さんが佐天さんに説教しても微妙だな
上条「?」
この人は、助けるのが普通なんだ。
助けられるのが普通だから、「助けられない」なんて考えはないんだ。
……やっぱり、違いすぎる。
佐天「……普通の人は、あそこで、助けようと思っても助けられないものなんですよ。
あなたみたいな特別な人と違って」
完璧に嫌味だけど。
でも、言わないと気がすまない。
上条さんは幻想殺し持ってるから戦うんじゃなくて
戦ってる上条さんの右手にたまたま幻想殺しが宿ってるだけうんたらかんたら
戦ってる上条さんの右手にたまたま幻想殺しが宿ってるだけうんたらかんたら
上条「……? 特別って」
佐天「普通の人はですね、あそこでとっさに走り出したりできないですし、
走っても間に合わないんですよ」
この人に。
気づかずにあたしたちを無能と言っているこの人に。
あたしたちがおかしいんじゃないって。
お前がおかしいんだって、言ってやる。
佐天「あなただからできるんです。
普通じゃないあなただから。
普通じゃないから……あんたはあれができたんだ」
上条「…………」
あたしが怒っているのにやっと気づいたんだろう。
はじめて真剣な顔になった。
佐天「あたしたちみたいな普通の人間はですね、できませんから。
しないんじゃなくって、できないんですよ。
あなたにはわからないかもしれませんけど」
……今さらだけど、これって八つ当たりもいいとこよね
言いたいことを言いきったせいで、少し冷静になってしまった。
なんか悪いことしちゃったな。
やばい。なんか気まずい。そりゃあたしのせいだけど。
よし。謝って帰ろう。てか逃げよう。
佐天「……あー、ごめんなさい。ちょっと変なこと言っちゃ」
上条「俺は、普通なつもりだけどな」
挑発された。
なんだよもー
せっかくいちゃレー見て美琴一筋に戻ったのに…
また佐天さんが大好きになっちまうだろうがッ!
しえん
せっかくいちゃレー見て美琴一筋に戻ったのに…
また佐天さんが大好きになっちまうだろうがッ!
しえん
佐天「……そーですか?」
挑発に乗っちゃだめよ、あたし。
もう暴走しすぎちゃってるからこれ以上は…
上条「っつーか、さ。俺とお前でなんか違うのか」
何を。
上条「俺は別にスーパーマンみたいなすごい身体能力持つわけでもないし、
超能力なんか使えないしな。
ごく普通の高校生だぞ。そりゃ、男と女とか、高校生と中学生の違いはあるだろうけど…」
そんなウソ。
佐天「なに言ってるんですか。あなたは何か、すごい力持ってるんでしょ?」
上条「……?」
佐天「とぼけないでください。御坂さんが言ってましたよ。
あなたは、普通と『違う』って」
上条「お前、御坂の知り合いか」
佐天「それにあたし見ました。あなたが御坂さんの能力を防いでるところ。
あんなの、普通の人にできることなんですか」
反論できるなら、してみなさいよ。うそつき。
上条「……………」
佐天「どうなんですか」
>>262
wwwwww
wwwwww
そういえばアニメの禁書目録の最終話で、上条さんが殴った魔術師がコンクリの柱だか壁に直撃して軽くクレーターになってたな。
上条「………確かに、俺は普通と違う能力を持ってる」
やっぱり。
上条「それが異能の力なら、神の奇跡も魔術ももちろん超能力だって消せる力だ」
佐天「……なんかすごそうですね」
レベル5に匹敵するすごい力。
そんな力の持ち主が、普通だなんてふざけるにも程が…
上条「だけど、それだけだ」
佐天「……は?」
>>333
ひだりてん??
ひだりてん??
上条「だから、それだけなんだよ」
何を、この人は。
佐天「それだけって…なんですかそれ。
そんな力を持ってるくせに、『ただそんな力を持ってるだけの普通の人間』とか言うんですか」
本当に、本当に……!ふざけるにも程がある!
佐天「そんなすごい力を持ってる時点で、普通なわけ…!」
上条「そういう意味じゃない」
佐天「、じゃあ、どういう」
上条「俺の能力は、『異能の力を消す』。それだけの力だ」
佐天「………え?」
>>333
斎藤
斎藤
それは、どういう。
上条「俺の能力は、『幻想殺し』っていうんだけどな。
俺の右手が触れた異能の力を打ち消す。そういう能力だ。
そう、それだけの能力だ」
それは、どういう意味を。
上条「だから、すごいって言えばすごいのかもしれない。
だけどさ、速く動けるようになるわけでもないし、身体が頑丈になるわけでもない」
だったら、……え?
上条「そういう意味で、俺は普通の人間だ」
>>333
杉崎和哉
杉崎和哉
>>333
さてんかざり
さてんかざり
よくわからんが測定できる設備がないだけで実体は凄くレベル高そう
>>344
何で?
何で?
普通の力の、普通の身体の、普通の人間。
それはたしかに、普通だ。
でも、だったら。
佐天「、だったら、なんで、そんなに『違う』んですか…っ!」
普通なら、普通のことをするはずだ。
でも、この人は。
佐天「普通の人は、踏み出さないっ!
普通の人は、踏み切れないっ!
なのになんであなたは、あそこで…っ!」
上条「……お前の言う、『普通』ってのが、よくわかんないけどさ」
その人は。
困ったように、言う。
上条「でもさ。
……お前も、踏み出してただろ」
佐天「……え…?」
上条「俺はお前の後ろにいたけどさ。あの時お前も走り出しかけてたじゃねえか」
それは、
佐天「……違いますよ。あたしは勝手に足が一歩進んだだけです。
走り出したわけじゃ」
上条「でも、踏み出したんだろ?
それが、普通じゃないのか」
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