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    元スレ妹「お帰り、お兄ちゃん」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 神スレ + - おもらし + - けいおん! + - とあるまじゅつの禁書目録 + - とある魔術の禁書目録 + - よつばと + - キモウト + - キャーリサ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「ただいまー、って、何だ妹、帰ってたのか?母さんは?」

    「……」

    「どうした?元気ねえじゃないか」

    「……」

    「母さんまだ帰ってないみたいだなー、この分じゃ母さん今日も泊りかな?」

    「……」

    「じゃあ今日の晩飯当番は、じゃんけんで勝負だな?…面倒だけど」

    「お兄ちゃん…」

    2 = 1 :

    「ん?どうした」

    「……ぐすっ」

    「!?」

    「うぅうう……えぐ…ぐす…えぐ…」

    「な?!お、おい…妹?」

    「う…ううぅ…ひっぐ、お兄ちゃ…ん…」

    「な…なんだ妹?お前…何泣いて?」

    「えぐ…うえぇぇえええ」

    3 = 1 :

    「ど、どど、どどど、ど…うした?泣いてばっかじゃ何が何だかさっぱり分からんぞ?」

    「えぐ、ひっく、ううぅ…」

    「とりあえず落ち着け、な?」

    「ううぅ…お兄ちゃん…ぐす…」

    「そら、落ち着け、何があった?ひょっとしていじめか?」

    「…うう、お兄ちゃん…」

    「言ってみ?」

    「お兄ちゃん………………………………………………なんで、死んじゃったの?」

    4 :

    おにーちゃん、私のプリン食べたでしょ!?

    ってやつか?

    5 = 1 :

    「は?…え?」

    「うええええぇええ、お兄ちゃん…えぐえぐ…ひっく、うううう…」

    「おい?」

    「びえええええ」

    「ちょっと待て」

    「やだようぅ、お兄ちゃん…うええええええ…なんで…どうして…」

    「妹よ、お前はいったい何を言ってるのだ?」

    6 :

    何だそれか

    7 = 1 :

    「ううううぅ、…ぐす。…お兄…ちゃん……うううぅうう…すぐ近くにいる感じがするけど…もう帰ってこないんだよね…もう二度と…ううううぅ」

    「待て待て待て!目ん玉ひんむいてよーく見ろ、お前のすぐ目の前にいるではないか?」

    「お兄ちゃん…」

    「なんだよ、やたら遠い眼をしやがって、…ひょとして釣りか?」

    「ううううう、やだよう…びええええぇえ」

    「ど、どぅわ?!、なんというか、マジ泣きっスか?」

    「狭い…家だけど、変に広いよぅ…お兄ちゃん」

    「おーい、聞こえますかー?もしもーし」

    8 = 1 :

    「残念だけどさ、あんたの声は、もうそのコには届かないんだよ」

    「お、お姉ちゃん…」

    「え?」

    「こうなったら、潔くあきらめなよ、人間」

    「お、お姉ちゃん!?あ、あーもう!出て行っちゃった…」

    「何?…家の中に小さい子供がいる」

    「うぐ、ひぐ…ううぅう…」

    「なに…君ら?」

    「あうあう、…あたしもばれちゃった」

    9 :

    続けたまえ

    10 = 1 :

    幼女「だからさ、さっさと気付きなよ?人間。あんたはもうとっくに死んでんだよ!」

    「え?」

    幼女>2「もうお姉ちゃんたら!止めようよ、この人まだ何も気付いてないみたいだから、その…可哀そうだよ」

    幼女「あんたは黙ってな、そうだ!この人間はあたしが刈ってあげるよ」

    ザキン

    「か…鎌?ど…どこから取り出した?…小さい子供が異様にでかい鎌を持って…な…なにこれ?ドッキリ?」

    11 = 1 :

    幼女>2「だ!だめだよ!その人はあたしの当番なんだから、お姉ちゃんが勝手に刈ったら、おじいちゃんに怒られちゃうよ?」

    幼女「ふん、ジジイがなんだってのさ!あんたがグズグズしてっからでしょ?さあ、さっさと刈ってあんたは帰んな」

    幼女>2「で…でも、そっちのコ泣いてるし…」

    「えぐ…えぐ…」

    幼女「だーもう、イライラする」

    「なあ、おい、ちょっと聞いていいか?」

    幼女「うるさい!こっちは取り込み中なんだよ」

    「つか、お前らさ、なんで黒マント一丁に…その…全裸なの?」

    12 :

    ふむ。続けたまえ

    13 = 1 :

    幼女「ばーか、マント付けてるから全裸じゃねえよ」

    「そ…そうですか、それはなにより」

    (実は…割れ目までバッチリなのですが、…ここはあえて黙っておこう)

    幼女>2「…ね、ねえ、お姉ちゃん、…この格好ってさ、やっぱ人間界じゃ恥ずかしい格好なんだよぅ」

    幼女「うるさいバカ、これは死神の正装なんだよ?もっとシャキッとしな、シャキッと」

    幼女>2「でも…」

    「し…死神?」

    幼女「そうさ、あたしらは死神さ、あんたの魂を刈りに来たのさ」

    14 = 1 :

    幼女>2「だーかーらー、その人の当番はあたしだって言ってるじゃん、お姉ちゃんだめだよ!」

    幼女「うーるーさーいー!あんたがグズだからいけないんじゃない!」

    「幼女で…黒マントで…全裸で…死神?…なんというベタ……」

    幼女>2「お!お姉ちゃんは自分の当番の人のところ行かなくていいの!?」

    幼女「あたしの当番の人間は明日だから、まだ時間あんのよ!」

    幼女>2「だからって、あたしの仕事の邪魔しなくてもいいじゃん!」

    15 :

    なんだ、エルシィじゃないのか

    16 = 1 :

    「君ら…何もめてんの?」

    幼女「うるさい人間!お前を刈るためだよ!」

    ザキン!

    「う、うわあ??!」

    ガシャーーーーン

    幼女「あ…あんた?」

    「え?あ…」

    ギリギリギリ…

    「大きな鎌がもうひとつ…」

    幼女>2「やめてよもう!お姉ちゃん!この人の当番は…あたしなんだからね!?」

    幼女「…ちっ!馬鹿力だけはいっちょまえなんだから!」

    「…子供が2人で、大きな鎌でつばぜりあいって…なにこれ?」

    17 :

    びっくりするほどユートピア!
    びっくりするほどユートピア!
    びっくりするほどユートピア!


    ふぅ・・・

    18 = 1 :

    幼女「ふん!わかったよ」

    シャリン…

    幼女>2「お姉ちゃん…」

    「……」

    幼女「…あたしはあたしの仕事をしてくるよ。あんたは、あたしが獲物を刈ってくるまでに、そいつをなんとかしとくんだよ?」

    幼女>2「うん、わかった」

    幼女「じゃあね」

    …フッ

    「き…消えた?」

    19 = 1 :

    幼女>2「もう、お姉ちゃんたら…」

    「なんなの?君たち?」

    幼女>2「あ…あの、は…はじめまして」ペコ

    「あ、いえいえ、こちらこそ」ペコ

    幼女>2「あのう、その、あたし達……あの、…死神なんです」

    「は…はあ、…って、え?」

    20 = 1 :

    死神「そうですよねー…、死神っていうと、なんかもう、すっごい怖いイメージですもんねー?」

    「ですもんねー?って言われても…」

    死神「おどろおどろしいガイコツがカチカチ音を立てながら、こんなふうにでっかい鎌持ってシャーーーーって感じですか?」

    「んー、まあ、だいたいそんな感じかな?」

    死神「えへ、うちの近所のおじさんが、丁度そんな感じなんですよ?」

    「いや、そんなにっこり言われても」

    21 = 1 :

    死神「でも、あたしたちは無理矢理に人の命を刈ったりなんかしませんよ?」

    「え?」

    死神「わたしたちは、神様に雇われた農夫なんです」

    「はあ」

    死神「死んじゃった人の魂が、こっちでふわふわ彷徨わないように、ちゃんとあっちに連れて行くのがあたしたちのお仕事なんです」

    「するとなにか?…俺はやっぱり死んだのか?」

    死神「…はい、あの、ごめんなさい。あなたは…今朝ホントに死んじゃったんです」

    22 = 15 :

    テンポ速いのはいいが、さるに気をつけろよ

    23 = 1 :

    「……今朝?」

    死神「はい、交通事故です、…あの、やっぱり覚えてないですか?」

    「……」

    死神「あの、どうですか?」

    「……うーん」

    死神「覚えてなかったら、あの、この世から、魂の"えにし"を切り離すときに、ちょっとってゆーか、かなりってゆーか、その、むちゃくちゃ痛いですよ?」

    「む、むちゃくちゃですか?」

    死神「はい、それはもう死ぬほど痛いです」

    「…し、死ぬほどですか?」ゴクリ

    死神「はい」

    24 = 1 :

    >>22了解した

    「死んでんのに…死ぬほどとはこれいかに…って、ご、ごめん。やっぱり覚えてないや」

    死神「そうですか」

    「つーかさ、俺ホントに死んじゃったの?冗談とかじゃなくてマジで?」

    死神「…はい」

    「でも、ほれ、この通り、見てくれ!こんなふうに俺の身体、普通に動いてんぞ?」

    死神「あの、ごめんなさい、それはあなたがそう思っているだけなんです」

    「?」

    死神「そっちのコ、妹さんですか?あなた、そのコに触れますか?」

    「よし待ってろ」

    25 = 1 :

    「うううぅ、お兄ちゃん…嘘だよね、あたしまだ信じられないよ…」

    「妹…」

    スカッ

    「…あ、あれ」

    死神「……」

    「うお!?なんで!?マジで!?うひょーーー!!!???妹の身体を俺の手がすり抜けて!!!!!すっげーーーー!!!」スカスカスカッ

    死神「あの…、だからもう無理なんです。あきらめてください。…そして思い出して下さい」

    「すっげー!椅子でも机でもなんでもすり抜けられるぞ!!おーい妹、俺はここだぞー!はっはっはー」

    26 = 1 :

    「うう、お兄ちゃん…」

    「うお!!??」

    死神「……!!?どうしました?何か思い出しましたか?」

    「い、いや、なんでもない…です」(まさか、下から妹のクマさんパンツが見えたことなど言えるはずもなかろう)

    死神「そうですか」

    「つーかさ、いきなり思い出せって言われてもなぁ、やっぱ無理だよ無理」

    死神「…う~ん」

    「なあ、俺どうすればいいかな?」

    死神「…お姉ちゃんの仕事が、明日のお昼過ぎに終わりますから、あたしはそれまで待ちます。なのであなたはお姉ちゃんの仕事が終わるまでにしっかり思い出して下さい」

    「わ、わかった」

    27 :

    椅子でも何でもはやばいって、地面すり抜けr

    28 = 1 :

    >>27!?

    「うう…」

    「それにしてもさ、黒マントのお前…えーと」

    死神「あ…、あたしのことは死神とでも呼んでください。そのまんまですけど」

    「わかった死神。…その格好って言うか、全裸に黒マントだけど…その、寒くないの?」

    死神「これですか?死神は寒がったりしませんが、この格好はやっぱりちょっと恥ずかしいですね」

    「だよなー、全裸に黒マントだもんなぁ、はははは」

    死神「ですよねー、やっぱり黒マントじゃなくて、可愛らしく花柄とかチェック模様のほうが今風ですよねー」

    「花柄が今風?…い、いや、そういう問題じゃなくて…」

    死神「?」

    29 = 1 :

    「んん!と、ところでもうひとつ質問があるのだが…、死神よ、お前さんノートとか持ってないのか?」

    死神「は?ノート…ですか?」

    「そうだ、ノートだ。How To とかなんとか」

    死神「…いえ、あの、持ってないですが、…なにか?」

    「いや、なんでもないぞ、気にするな。ははは」

    死神「?」

    30 = 27 :

    あぁすまん、腰をおった
    ROM支援

    31 = 1 :

    「あ、…もうこんな時間。あたし早く着替えてお通夜行かなきゃ…」

    「え?お通夜って?…誰の?」

    死神「仮通夜ですよ、あなたの」

    「あー…、って、え?お、俺の?」

    死神「はい、あなたが死んだのは今朝です。今日はこの街のメモリアルホール…だったかな?そこで仮通夜が行われます」

    「……」

    死神「本通夜は明日ですね、でもって明後日が葬式ですよ」

    「だからそんなにっこり言われても…。なんというか全然実感がありません」

    死神「あの、なるべく早く思い出して下さいね?その、…でないと刈るとき無茶苦茶痛いですから」

    「は、はは…」

    33 = 1 :

    「あたしは学生服で良いかな?」

    「う、うお?妹がいつの間にかパンツ一丁で?!…が、しかし、あいかわらずぺったんこだなコイツ」

    「へへ…、お兄ちゃん…、今度入学する中学の制服だよ?…新品のピカピカだよ…」

    「……あ、そっか、コイツももう今年から中学生か」

    「ママの服はこれでいいのかな?後はこっちのストッキングっと…。…そいえばママ、お兄ちゃんのそばから離れなかったな……なんだかママじゃなかったみたい」

    「妹…」

    「ねえ、お兄ちゃん、…うちはパパが、あたし達が小さい時に死んじゃったから、これで、ママと二人きりになるね」

    「……」

    「やっぱり、ちょっと寂しいかな?…ううぅ、お兄ちゃん……」

    35 = 1 :

    「なあ、死神!これってもうどうにもならないのか?」

    死神「ごめんなさい、受け入れてください、あなた自身の死を」

    「受け入れてくれって言われてもさ…」

    死神「人は…生まれながらにして平等ではありませんが、死は神が与えたもうた唯一の平等なのです」

    「いらんわ、そんな平等」

    「じゃ、行ってくるねお兄ちゃん。…って、もうお兄ちゃんいないのにね、てへ、…あたしったら、なんだかオカシイ…」

    バタン

    「……あ、お、おい」

    36 = 1 :

    死神「どうしますか?」

    「え?」

    死神「あなたも行きますか?あたしはどちらでも構いませんよ?」

    「……よし、行こう」

    死神「わかりました」

    ぶわ、ばっさばっさ。

    「うお!?全裸の幼女の背中にバカでかい黒い翼が生えた!!??」

    死神「はい、なんと言っても死神ですから」

    「またにっこり言ってるし」

    37 = 1 :

    「…って、あれ?俺は飛べないの?なんかマンガとかじゃ、ふわふわ浮いてるっぽいだろ?こういうとき」

    死神「んー、そうですねえ、あなたの魂は"えにし"の結びつきが、ちょっとぶっといですから、たぶん無理だと思いますよ?」

    「ぶっとい?なんだそれは?」

    死神「なんでもありません、歩いて行きましょう」

    「…なんだかよくわからんが、よし、わかった」

    38 = 1 :

    「あれ?妹はどっちにいったんだ?」

    死神「さあ?」

    「さあって」

    死神「あたしはメモリアルホールって聞いただけだし、場所まではわからないです」

    「メモリアルホール!そうか、だったらあっちだ」

    死神「待ってくださいよう」ばっさばっさ

    「うわ、ホントに飛んでやがる、…全裸で。…お前だけ飛べるなんてなんか卑怯だ」

    死神「すみません、死神ですから」

    「……そうですか」

    死神「はい、そうです」

    41 = 1 :

    「なあ死神、少し聞きたいのだが」

    死神「はい、なんでしょう?」

    「死神って日本語で喋るものなのか?」

    死神「ああ、それはですねえ、日本に来てるんですから、日本語が通じないと不便でしょう?」

    「は、はあ」

    42 = 1 :

    死神「それにあたし達は元々言語なんて持って無いですから」

    「は?でもお前ちゃんと日本語喋ってるじゃん」

    死神「それはあなたが、あたしが日本語で喋ってるとそう思ってるだけなんですよ」

    「……」

    死神「言語を理解するのは人の脳がする事ですが、あなたの肉体はもうすっかり死んじゃってます。
     死んでる人の脳はもう動いていませんから、あなた自身の脳が言語を理解してるわけじゃないんですよ」

    「いや、意味分からないし…」

    43 = 1 :

    死神「いまのあなたは、あなたがそう思っているだけの、とても儚い存在なのですよ」

    「……」

    死神「ええ、ほんのちょっぴりの"風"で霧散するくらい儚い存在ですよ」

    「儚いねえ、…パンツ穿かない存在なのはそっちだっつーの。ほんのちょっぴりの風でさっきから丸見えなんだよ」ボソッ

    死神「何か言いました?」

    「いいえ何もいっていません」

    死神「そうですか」

    「だったら、今走ってる俺ってなんなんだよ?」

    死神「さあ?なんなんでしょうね。答えなんてありませんからあんまり悩まないで下さいね?」

    「そ、そうですか」

    44 = 1 :

    ――商店街

    「えーと、メモリアルホールは大通りを抜けて商店街の向こうにある川を渡って」

    死神「そんなに急がなくても大丈夫ですよ、もうとっくに手遅れなんですから」

    「……そんな穏やかに絶望的な事を言われても」

    死神「あなたが自分の亡骸とご対面したときに全てを思い出せる事を祈っています」

    「まさかこんなことを黒マントで翼付きの全裸幼女に言われる日がこようとは」

    死神「それにしても人が多いですねえ」

    「お前そんな格好で恥ずかしくないのかよ?」

    死神「むう、くすん…次は絶対チェック模様のマントにしよっと」

    「……」

    45 :

    「俺の姿って本当に誰にも見えてないみたいだな」

    死神「そうですよ、何を今更」

    「こうやって道行く女の人に触っても…」

    OL1「でさ、今晩の合コン誰が来るって?」

    OL2「営業のA君が何人か連れてくるって」

    OL1「それって期待できんの?」

    OL3「ごめん~、あたし行けなくなっちゃった」

    OL1「嘘~!」

    「えっと、右から…ピンク、黒のレース、お、縞々です!白と水色の縞々です隊長!」

    死神「…道端にしゃがみ込んで、あなたはいったい何をしてるんですか?」

    「すみません、…つい」

    46 = 45 :

    「いよう兄ちゃん、そんなとこで何してんだい?」

    「へ?」

    「へっへっへ、ここだよ、ここ」

    「OL風の女の人の後ろに何かいる?」

    「なんだい、ここいらじゃ見ない顔だな」

    「霧?ふわふわ黒い霧みたいな何かが、OL風の女の人の首に巻きついて…喋ってる?」

    「この姉ちゃんの寿命がもうすぐみたいだから、気になってよ」

    「え?」

    47 :

    兄wwwwwwwwwwwww

    48 = 45 :

    「じゃあな、信号がもうすぐ変わっちまうみたいだし、兄ちゃんもほどほど頑張れよ~」

    OL3「ごめんね、A君にはよろしく言っといてね、じゃあね、ばいばーい」

    「お、おい死神、なんだあれ?」

    死神「う~ん、人が守護霊とか、背後霊とか呼んでるものみたいですねえ」

    「なん!?あれが…守護霊?」

    死神「って言っても、あれは思念の残りカスが消えずにくっついてるって感じ」

    「あの女の人、あんな元気そうなのにもうすぐ寿命だって?」

    死神「えっと、…ふむふむ、あの人の寿命は…あと1分ちょっとだね」

    「なん?!え?」

    49 = 45 :

    死神「う~ん。たぶん交通事故だと思う。あの横断歩道を渡り切る前に死んじゃうんじゃない?」

    「た、助けないと!」

    死神「ああ、それ無理」

    「え!?」

    死神「どうやって助けるの?」

    「え?あ?!!!」

    死神「あなたの声は誰にも届かない」

    「横断歩道の色がもうすぐ変わる…!おい!死神どうにかしろよ」

    死神「ごめんなさい、人の運命を変えることはあたしには許されてないの」

    50 = 45 :

    「ちっ!待て!渡るな!」ダッ!

    死神「あ、ちょっと!もう間に合わないっていうのに…」

    OL3「ふんふん♪ふふ、今夜はデート」

    「…嬢ちゃん、あんたはここで死ぬんだな、俺がしっかり看取ってやるよ」

    「そこの霧の人!!ちょっと待てー!!!!!」タッタッタ!ッ

    「なんだい兄ちゃん」

    「そ、その人、これから死んじゃうの?」

    OL3「帰って着替えて行こうっと。駅前に6時だから…」

    「みたいだな」


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