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    元スレしんのすけ「バイオハザードが発生 したゾ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - しんちゃん + - しんのすけ + - クレヨンしんちゃん + - バイオハザード + - マン毛 + - + - 野原みさえ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    みさえ「ん~~……天気予報でも言ってたけど、いい天気ね」

    眩しそうに雲一つ無い青空を仰ぐ。

    みさえ「洗濯物も終わったし、平日のお昼と言えば……」

    …………

    みさえ「家事をしっかりやったんだから、やっぱお菓子食ってゴロ寝よね~」ゴロゴロ

    ちなみに、手を抜いた場合でもゴロ寝は欠かさないのがみさえである。
    平日のこの時刻なら本来、この家にはみさえとひまわり、後はペットのシロだけのはずである。
    だが……。

    『乙女座のあなたは、今日はアンハッピー。落ち込んだ時には暖かい飲み物で心も温めて~♪
     さて、今日一番の運勢は……』
    しんのすけ「おお、父ちゃん今日一番だゾ!」
    ひろし「やっはは~、宝籤でも買ってみっか」
    しんのすけ「そうやって調子に乗ると落ちるのが、人生の怖い所だよ父ちゃん……」
    ひろし「人の将来をホンキで心配する目になるんじゃねえ!!」

    みさえ「はぁ~」

    3 = 1 :

    『さ~今日の占いコーナーもおしまいよ! また明日も見てね~』
    しんのすけ「うう……ゴメンねともちゃん。あすをも知れぬ身のオラには約束は……」
    ひろし「オイオイ~、幼稚園が再会するかもしれないってだけでそこまで泣くなよ~。
        でもアイドルのともちゃん、ホント綺麗だったよな~」
    しんのすけ「うむうむ、幼稚園がずっと学級閉鎖であってほしいくらいですな」

    『最初のニュースは、春日部で流行している新型インフルエンザについて……』ピッ

    4 :

    神スレの予感   


    すぃえん

    5 :

    このタブをロックした

    6 :

    予想と違うスレに出会えた

    支援

    7 :

    これは続きが気になる
    支援

    8 = 1 :

    ひろし「あ、何すんだよみさえ……」
    みさえ「あんたらね~……」

    いきなりテレビを消された事に、抗議の声を上げつつひろしは振り返る。
    背後のみさえは怒りより、むしろ呆れた表情を浮かべていた。

    みさえ「さっきからずっと、こんないい天気なのにゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……、
        家事を手伝うか、せめて外にでも行って身体動かしたらどうなのよ?」

    直訳すると『お前ら目障りだから手伝うかどっか行け』である。

    ひろし「何だよ~別にいいじゃねーかたまの休みくらい。俺だって疲れてんだぞ」
    しんのすけ「そうそう、オラだって毎朝早起きして幼稚園勤務……トイレットがたまってんだぞみさえ」
    みさえ「それを言うならストレスでしょ。それとパパの口真似をすんじゃない!」

    9 :

    出落ちかと思いきや…

    紫炎竜

    10 = 7 :

    これは進行具合的に書き溜めなし?

    13 = 1 :

    >>10
    yes

    ひろし「しかしなぁ~、さっきのニュースでも言ってたろ? むやみに外でたら俺も感染っちまいそうでなぁ」
    みさえ「あなた達ならば(何とかは風邪ひかない的な意味で)大丈夫よ。
        それに、ずっと家に篭ってたら身体が鈍ってかえって不健康でしょ。少しはお外で遊んでおいで!」
    しんのすけ「それを言ったら母ちゃんだって、ただでさえ崩れている体系がますます……」

    みさえ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
    しんのすけ・ひろし「「!!!!!」」

    彼らを臆病だと思わないでもらいたい。
    テロリストだってこの視線には耐えられないだろう……。

    しんのすけ「ととーちゃん! いー天気だから、らお外で遊ぼうよ!」
    ひろし「いいな、か、カン蹴りでもするかー!」

    明らかに棒読みの台詞を発しながら、そのまま逃げるように玄関に向かう二人。
    いや、実際逃げているのだが……

    14 :

    園長「おやおやこんなところにゾンビがいるじゃありませんか?ぞんびさ~ん」
    ゾンビ「ひぇ~俺より顔こえ~~~~」

    15 = 1 :

    ひろし「言ってきまーす!!」
    しんのすけ「いただきまーす!!」
    ガチャ、バタン!!

    みさえ「ふぅ……」

    疲れた顔で、ひまわりの寝顔を見る。

    みさえ(私、人生失敗しちゃったかなぁ)

    ひろしの事は嫌いでは無い、昔から喧嘩は多くたって、陳腐な言葉で飾るなら愛している。
    ああいった所だって普段だったらむしろ和むのだが、数日前から繰り返されるとさすがにイヤになる所があった。
    ここの所増える体重と駄菓子の量も、みさえの食い意地以外にもこういった精神面が影響しているのだ。

    横に転がり、ひまわりの傍に寝そべる。
    答えは出ずに、結局みさえもまた夢の中に逃げる事にした。

    16 :

    ひろしはかっこいいよな~

    17 = 1 :

    30分後、場面変わってN田空港……

    ケビン・ライマン「ひゅ~……正直ちょっとケツが痛くなったぜ……」

    18 :

    映画に出て来る戦える奴等の出演に期待。
    お色気とか筋肉とか、嵐を呼ぶジャングル使用の郷とか

    19 :

    ケビンライマンって誰だっけ

    21 = 1 :

    ケビン「アイツ等との久々の再会ってのはいいんだが……何もこんな海外で無くてもいいじゃねーかってんだ。
        ったく、誰だ日本なんて候補に挙げたのはよぉ」
    コイツです。
    ケビン「しかし日本だけあって日本人でいっぱいだな。シャイなオレ様がホームシックに、
        お、そこの君可愛いねっ! ちょっとお茶でも……ってああぁ~」

    そんなこんなで、ターミナルの入り口にまで辿り着くケビン。
    そこが『アイツ』との待ち合わせ場所なのだ。

    ケビン「デイビィ? あれ、デイビッド?」

    時間を30分もすぎているのに、探し相手の姿は何処にも無い。

    ケビン「チッ、さてはアイツ迷子になりやがったな~。陰険な顔して、案外ヌケてんだなw」

    本人がいないのをいい事に、本音をぶちまけるタイプである。

    ケビン「じゃ、その間オレは空港土産の物色でも……」
    デビッド「おい……」

    22 = 1 :

    >>19
    バイオハザード外伝、アウトブレイクのプレイヤーキャラの一人

    23 = 1 :

    ケビン「ギクッ!!」
    デビッド「人を一時間も待たせといて……随分なもんだな」

    いつの間にか背後を取っていたデビッドに、思わず距離をとる。

    ケビン「ああ、あらヤダいやのデビちゃん! それならそーと言ってよ~も~人が悪いんだから~」
    デビッド「ヤメロ……」
    ケビン「あ、ははは」
    デビッド「本気で腹立つ……」

    デビッドはそう言ったきり、ぷいっと顔を背けてしまう。
    マズイぜ、こりゃマジで怒ってる証拠だ!
    ケビンは焦りはするものの、彼の怒りを静める良案が思い浮かぶ事も無く、
    受け取り忘れた荷物を取りに行くまで置いてけぼりにされない事を祈るばかりだった。

    25 = 1 :

    何とか見も知らぬ国を一人さ迷う自体は避け、二人はタクシーで目的地へ向かう事にしたが、
    未だに気まずい雰囲気が車内を占領しまくっていた。

    ケビン「だーかーらー、ホント悪かったってデイビット」
    デビット「…………」
    ケビン「だって仕方ねーだろ。初めて来た場所なんだからオレだって迷って」
    デビット「空港土産物色するほど、余裕あるヤツが、か?」

    ぐぅの音も出なくなった。いや、された。

    デビット「それに、久々の再会だってのに何でそんなモン持ち込んでんだ」

    運転手に聞こえないように配慮するでも無く、彼はケビンの脇腹を指す。

    26 :

    ケビンって2のファイルに出てきた人?
    ゾンビに喰われて死んだんじゃなかったっけ?

    27 = 1 :

    ケビン「ああ、コレね……」

    コートにしまってはいるが、彼の指す先には大の大人でも扱いが難しい大口径の拳銃がある。
    あれから、ケビンは未だに警察官を続けている。
    ちゃんとした目的と、警官という身分があれば、海外から日本への銃の持込も許可されているのだ。
    そして今回ケビンは上司に無理を言って、『日本へ逃亡した凶悪犯罪者の追跡』で入国した事になっている。

    ケビン「『あんな事』があったから、な……これが無えと安心できなくなっちまってよ……」
    デビット「その『あんな事』を忘れるための集会だろうが。それなのに思い出させるような事をすんのか?」

    これにはさすがのケビンもムッと来た。

    ケビン「それを言ったらお前……お前だって普段着なのに物騒なもん持ち歩いてんじゃねーか
        立派なジュートーホー違反なんだぜ、日本じゃあよ?」
    デビット「こいつらは商売道具だ、逮捕するかい」

    この男は何時からここまで嫌味を言えるようになったのだろうか?

    デビット「止めてくれ」

    28 = 1 :

    デビット「フン……」
    ケビン「お、おいデイビット?」

    タクシーを静止させたかと思うと、そのまま下車してしまった。

    デビット「気分転換だ……先行ってろ」

    バタン!

    ケビン「はぁ~」

    確かに遅刻したのも、演技でも無いモノを持ち込んだのも自分が悪かった……が、

    ケビン「何もそこまで気分悪くするかねぇ」
    「お客さん、出して大丈夫ですか?」
    ケビン「あ、ああ。ただし行き先変更だ。ロベルトん家へ頼むぜ」
    「あの……住所を……」

    まぁ少し歩けばアイツだって頭を冷やすだろ。
    ケビンは深く考えない事にした。

    29 :

    私怨

    30 = 1 :

    所変わって、児童公園。
    ひろし・しんのすけ「「うおおおおおおお」」
    この日行われていたカン蹴り親子デスマッチは、猛暑の中白熱した展開となっていた。
    これで21回戦目、これが最後の大勝負、クライマックスと言うわけである。

    しんのすけ「必殺、ケツだけフライングボンバー!!!」

    カーン

    ひろし「あ"あ"~しまった!」

    軍配は知れぬ所で開発した新必殺技を披露したしんのすけにあげられた。
    が、この後のひろしにとって泣きっ面に蜂な出来事……
    空高くまで飛んでいった空き缶は、綺麗な放物線を描き、

    コンッ
    デビット「!」
    ひろし「うへぁ!」

    公園のベンチに腰掛けていた、ガラの悪そうな外国人の頭を直撃した。

    33 = 1 :

    デビット「……」スッ

    外国人+無骨な表情+凍りついた視線+近づいてくる=殺られる
    もはやひろしの脳内ではこの公式が成り立ってしまった。

    ひろし「うびゃああああスイマセンスイマセン勘弁してください!
        家には娘と金遣いの荒い妻がいるんです! 家のローンと車のローンが合わせて60年、
        おまけに……」
    しんのすけ「おじさん、男なのに髪結んでるの? 変なのー」
    デビット「……」スッ
    ひろし「うわああああああし、ししんのすけテメー!!
        すすすすスイマセン、息子だけは、息子だけは、息子だけはーーー!
        殺すんなら俺を殺せー、し、しんのすけに手ェ出すんじゃ」
    デビット「何言ってやがる……」
    ひろし「ち、ちくしょー! 元卓球部の反射神経を見せてやるー! しんのすけだけは守って……へ?」
    デビット「アンタのだろ……」

    デビットの手にあったのは、さっきしんのすけが(尻で)飛ばした空き缶だった。

    34 = 29 :

    私怨

    35 = 1 :

    ひろし「あ、は、……はい!」
    しんのすけ「お~怖い顔なのにいいおじさんだ!」
    デビット「いいおじさん? ……ハンッ」

    スッ

    しんのすけ「おじさんもカン蹴りどお? 近頃の流行なんだゾ!」
    デビット「……」

    しんのすけの無邪気な言葉に、何の反応も示さない。

    デビット「お前……」
    ひろし「はい!」
    デビット「『ホンモノ』に出会った時は、気をつけな。さっきみたいのじゃ却って
        火に油を注ぐぜ……?」
    ひろし「はい!」
    デビット「その坊主、守ってやりな……」

    再び、踵を返してしまった。

    しんのすけ「坊主じゃないぞ? オラしんのすけ、だよね父ちゃん?」
    ひろし「はい!」

    36 :

    で、ヨーコ、シンディ、アリッサは出てくるのか?

    37 :

    デビッドかっけえ!
    アウブレキャラ大好きだww支援!

    38 = 1 :

    ひろし「はぁ~助かった~……」
    しんのすけ「ねぇねぇ父ちゃん父ちゃん、マンホールマンホール!」
    ひろし「絶 対 ヤ ダ !! てか何でアンコールなんてしなくちゃいけねーんだよ!」
    しんのすけ「だってホラ」

    「…………」

    しんのすけの指先には、おそらく買い物帰りの、若い女性がひろしとしんのすけを見つめていた。

    しんのすけ「今の父ちゃんを、すっごく面白そうに見てるでしょ」
    ひろし「怪しんでんだよ。 あ、スイマセーン騒いじゃって……」

    その声に反応したかのように、女性はやけにフラついた足取りでひろしへと近づいてくる。

    40 :

    これは…



    支援

    41 :


    よく分からんキャラ出すな

    42 = 1 :

    ひろし「いえいえ、ホント大丈夫ですから心配していただかなくても……
        というか、そっちこそ大丈夫……?」

    若い女性に心配されているなら悪い気がしないが、どうも様子がおかしい。
    まず、顔色が異常に悪い。
    学生時代、みさえをとことん酔っ払わせてみたが、その次の日のみさえの方がまだ生気があったほどだ。
    表情も、少なくともひろしの事を怪しんでいるとか心配とかでは無い。
    ひろしを、人間として捉えていないというのか……。

    ひろし「あの、大丈夫ですか? 具合が悪いんだったら……」

    再度問いかけても、返事の代わりに返ってくるのは喉を鳴らすような呻き声だけ。

    しんのすけ「父ちゃん……?」

    ズボンの裾を掴むしんのすけの手が、やけに強かった。

    44 :

    デビットって警官のやつだっけ

    45 :

    もちろんななこお姉さんはゾンビになるんだよな?

    46 = 1 :

    デビット「バカ、 離 れ ろ !」

    叫び声が、却って裏目に出てしまった。

    ひろし「へ……え、どわあぁあああ!!」
    しんのすけ「父ちゃんっ!!」

    女性……ともはや呼んでいいのか?
    信じられない怪力で『ソレ』はひろしの両腕を掴み、地面へと押しつけた。
    そして口を開けながら、ひろしの顔へ異臭のする口腔を近づけてくる。

    ひろしは相手の顎を押さえる事で、それを防ぐ。

    ひろし「あいてててててて!」
    しんのすけ「おお、父ちゃん不倫! 父ちゃん不倫!」
    ひろし「ち、違うだろ! これはこの人が一方的に……あ、あのね君!
        気持ちは嬉しいけどいきなりこんな乱暴な……」
    しんのすけ「ヘイ奥さん、そんな足臭オジサンよりオラなんてどうですか?」
    ひろし「ダメだって、オレには愛する家族とローンが……」

    47 = 41 :

    おやくそくだなw

    48 = 1 :

    デビット「アホか!」

    走ってきた勢いも合わせた前蹴りを、デビットはソレの顔面にぶち込んでやった。
    顔面の骨を盛大に凹ませたソレは、宙を一瞬だけ舞い、ひろし達から1メートル離れた所で痙攣を始めた。

    ひろし「ちょ、ちょっとアンタ! 何てことすんだよ」

    その仕打ちに、抗議の声を上げたのはひろしだった。

    デビット「状況が分かってねえのか!? コレを見ても!」
    ひろし「た、確かに、大胆なアプローチだったけど……そ、そうだ救急車!
        あんた携帯持って無いのか!」

    あるよ、と取り出してからすぐにひろしはそれを引っ手繰ってしまった。
    何て暢気だろう。デビットはそれを仕方が無いとは思っていたが、やはり胸糞が悪い。
    ひろしは慣れない手つきでボタンを4回ほど押し、電話をかけるが……

    49 :

    今北ゾ

    50 = 1 :

    『これは録音です……ただ今119番回線が込み合っているため……』

    ひろし「……?」
    しんのすけ「…………」(ひろしの足にしがみ付く)
    デビット「…………」

    ひろし「な、どうなってんだよ!」ピ、ピ、ピ、ピ……

    『もう一度おかけ直しになるか、そのままお待ちください……』

    ひろし「どう、なって……」

    ガサリッ

         ウゥゥ
    ァァ……


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