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元スレのび太「……ごめんね」
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ジャイアン『たまには、みんなで集まって飲もうぜ』
そんなメールが届いたのは、もう会社からかえろうかと思っていたときだった。
のび太「まぁ、たまにはいいかな」
僕はOK、と返信した。返事は、すぐに返ってきた。
『よし、じゃあ七時に駅前でな。ああ、あとしずかちゃんも呼んどけよ』
僕はしずかちゃん――今となっては僕の奥さんだ――に電話をして、駅前に行くように行った。
久しぶりにみんなに会える、と彼女は喜んでいた。
彼女が喜ぶと、僕も嬉しい。
のび太「みんなで会うのも、久しぶりだな……」
楽しみ、だった。
そんなメールが届いたのは、もう会社からかえろうかと思っていたときだった。
のび太「まぁ、たまにはいいかな」
僕はOK、と返信した。返事は、すぐに返ってきた。
『よし、じゃあ七時に駅前でな。ああ、あとしずかちゃんも呼んどけよ』
僕はしずかちゃん――今となっては僕の奥さんだ――に電話をして、駅前に行くように行った。
久しぶりにみんなに会える、と彼女は喜んでいた。
彼女が喜ぶと、僕も嬉しい。
のび太「みんなで会うのも、久しぶりだな……」
楽しみ、だった。
約束の十分前に駅前に着いた。
しずかちゃんと、ジャイアン、スネオはもう来ていた。
ジャイアン「おう、のび太!」
スネオ「久しぶりだな」
のび太「うん。ほんとに、久しぶりだね」
僕は笑って言った。
のび太「これで全員?」
ジャイアン「いや、出木杉も来るぜ」
のび太「出木杉か、あいつとも、長く会ってなかったな」
スネオ「そろそろ来るだろ。出木杉に限って時間に遅れるなんてことはないだろうからね」
と、その時、どこからか駆けてくる足音。
出木杉「……っと、もうみんな来てたんだ。遅れてごめんね」
出木杉、だった。
しずかちゃんと、ジャイアン、スネオはもう来ていた。
ジャイアン「おう、のび太!」
スネオ「久しぶりだな」
のび太「うん。ほんとに、久しぶりだね」
僕は笑って言った。
のび太「これで全員?」
ジャイアン「いや、出木杉も来るぜ」
のび太「出木杉か、あいつとも、長く会ってなかったな」
スネオ「そろそろ来るだろ。出木杉に限って時間に遅れるなんてことはないだろうからね」
と、その時、どこからか駆けてくる足音。
出木杉「……っと、もうみんな来てたんだ。遅れてごめんね」
出木杉、だった。
綺麗なスーツを、完璧に着こなしていた。
慶応義塾を出た後、メガバンクに入ってバリバリの銀行員をやっていると聞く。
なんの変哲もない中堅企業でのんびりやっている僕とは大違いだ。
のび太「久しぶりだな、出木杉」
出木杉「うん。久しぶり、のび太君。……しずかちゃんも」
しずか「ええ。久しぶり。ずいぶん凛々しくなったのね」
出木杉「へへへ」
ジャイアン「おう、これで全員そろったな。じゃあ行こうぜ」
スネオ「そうだね」
僕らは駅前にあった適当な居酒屋に入った。
居酒屋に来るのは久しぶりだった。
ジャイアン「とりあえず、生中5つで」
生で乾杯して、みんなで飲んだ。
話すことは、たくさんあった。
慶応義塾を出た後、メガバンクに入ってバリバリの銀行員をやっていると聞く。
なんの変哲もない中堅企業でのんびりやっている僕とは大違いだ。
のび太「久しぶりだな、出木杉」
出木杉「うん。久しぶり、のび太君。……しずかちゃんも」
しずか「ええ。久しぶり。ずいぶん凛々しくなったのね」
出木杉「へへへ」
ジャイアン「おう、これで全員そろったな。じゃあ行こうぜ」
スネオ「そうだね」
僕らは駅前にあった適当な居酒屋に入った。
居酒屋に来るのは久しぶりだった。
ジャイアン「とりあえず、生中5つで」
生で乾杯して、みんなで飲んだ。
話すことは、たくさんあった。
出木杉「スネオ君の会社、新しい事業はなんとかなりそうかい?」
スネオ「うーん……資金繰りにちょっとね」
出木杉「僕のところからいくらか出そうか?」
スネオ「いいのか?」
出木杉「いいよ。大丈夫。今結構余裕あるし、スネオくんなら、きっとうまくやるだろうからね」
スネオ「サンキュー。助かるよ」
出木杉「じゃあ、そのうち契約書を持ってくね」
スネオ「おう」
ジャイアン「剛田商店にもお願いしたいね」
出木杉「剛田商店にも?いや、全然だいじょうぶそうじゃないか」
ジャイアン「ちょっとした冗談だよ」
出木杉「ははは」
スネオ「うーん……資金繰りにちょっとね」
出木杉「僕のところからいくらか出そうか?」
スネオ「いいのか?」
出木杉「いいよ。大丈夫。今結構余裕あるし、スネオくんなら、きっとうまくやるだろうからね」
スネオ「サンキュー。助かるよ」
出木杉「じゃあ、そのうち契約書を持ってくね」
スネオ「おう」
ジャイアン「剛田商店にもお願いしたいね」
出木杉「剛田商店にも?いや、全然だいじょうぶそうじゃないか」
ジャイアン「ちょっとした冗談だよ」
出木杉「ははは」
僕らは仕事の話をして、趣味の話をして、最近あったことを話して、昔のことを話した。
ジャイアン「それにしても、しずかちゃんは結局のび太にとられちゃったなぁ」
のび太「いやぁ」
しずか「ふふふ」
スネオ「まったく、この野郎」
出木杉「ははは。確かにそうだね」
ジャイアン「こんな運動も勉強も出来なかったやつのどこがいいんだよ?」
しずか「え……うーん、どこだろ?わかんない」
のび太「ひっどいなー……」
出木杉「ははは」
僕らは、そうやって笑って、そしてたくさん話した。
ジャイアン「それにしても、しずかちゃんは結局のび太にとられちゃったなぁ」
のび太「いやぁ」
しずか「ふふふ」
スネオ「まったく、この野郎」
出木杉「ははは。確かにそうだね」
ジャイアン「こんな運動も勉強も出来なかったやつのどこがいいんだよ?」
しずか「え……うーん、どこだろ?わかんない」
のび太「ひっどいなー……」
出木杉「ははは」
僕らは、そうやって笑って、そしてたくさん話した。
そして、その宴も終盤に差し掛かったころだった。
ジャイアンが、不意に何かを思い出したようで、僕に向かって言った。
ジャイアン「そういえば、最近こんなことがあったんだ」
のび太「うん」
僕は答えた。
ジャイアンは、真剣な顔で、続けた。
ジャイアン「この前、一人で飲んで、その帰り道、だったかな」
グラスを片手に、頭の中の記憶を引っ張り出しているようだった。
ジャイアン「不思議なものを、見たんだ」
いや、とジャイアンは言う。
ジャイアン「不思議……じゃないな。むしろあれは」
奇妙だった。
ジャイアンは言った。
ジャイアンが、不意に何かを思い出したようで、僕に向かって言った。
ジャイアン「そういえば、最近こんなことがあったんだ」
のび太「うん」
僕は答えた。
ジャイアンは、真剣な顔で、続けた。
ジャイアン「この前、一人で飲んで、その帰り道、だったかな」
グラスを片手に、頭の中の記憶を引っ張り出しているようだった。
ジャイアン「不思議なものを、見たんだ」
いや、とジャイアンは言う。
ジャイアン「不思議……じゃないな。むしろあれは」
奇妙だった。
ジャイアンは言った。
……
俺はそのときいい感じに酔ってて、鼻歌を歌いながら家に帰ってた。
何の歌だったかも覚えてる。酔ってる割には妙にさえてたからな。
確かビートルズのレットイットビーで……いや、そんなことはどうでもいいんだ。
あの、空き地。あそこを通りかかったとき、変なものが空を飛んでいたんだ。
『変なもの?』
ああ。
変というより、存在しないはずのものだ。
……170センチくらいの人間が、空を飛んでたんだ。
真っ暗な空を、一人で、な。
ありえないだろ?
俺もそう思った。酔いで、変なものが見えるようになったんじゃないかと思ったんだ。
でも、よく見てみると、そいつの頭には、あれがあったんだ。
そう。
タケコプターだよ。
俺はそのときいい感じに酔ってて、鼻歌を歌いながら家に帰ってた。
何の歌だったかも覚えてる。酔ってる割には妙にさえてたからな。
確かビートルズのレットイットビーで……いや、そんなことはどうでもいいんだ。
あの、空き地。あそこを通りかかったとき、変なものが空を飛んでいたんだ。
『変なもの?』
ああ。
変というより、存在しないはずのものだ。
……170センチくらいの人間が、空を飛んでたんだ。
真っ暗な空を、一人で、な。
ありえないだろ?
俺もそう思った。酔いで、変なものが見えるようになったんじゃないかと思ったんだ。
でも、よく見てみると、そいつの頭には、あれがあったんだ。
そう。
タケコプターだよ。
『タケコプター?そんな馬鹿な。もうドラえもんは未来に帰ったんだぜ?』
……ああ。
そうだよな。もうドラえもんが帰ったのが何年前だったのかも覚えてないな。
でもな、あれは間違いなくタケコプターだった。
黄色くて、小さくて。
音までも一緒だ。
俺、その音聞いて懐かしくなって、知らないうちに涙がにじんでた。
問題は、そこじゃないのにな。
問題は、タケコプターを使って飛んでいるのが、誰か、ということだったんだ。
俺は、空き地に入って、そいつに向かって声をかけたよ。
お前は、誰だ、ってね。
……ああ。
そうだよな。もうドラえもんが帰ったのが何年前だったのかも覚えてないな。
でもな、あれは間違いなくタケコプターだった。
黄色くて、小さくて。
音までも一緒だ。
俺、その音聞いて懐かしくなって、知らないうちに涙がにじんでた。
問題は、そこじゃないのにな。
問題は、タケコプターを使って飛んでいるのが、誰か、ということだったんだ。
俺は、空き地に入って、そいつに向かって声をかけたよ。
お前は、誰だ、ってね。
そいつは、俺を見た。
でも、暗くて顔は良くわからなかった。
太ってはいなかったな。特にやせてるようにも見えなかったが。まぁ、中肉中背、といったところか。
俺を見て、そしてすぐにはっとしたみたいだった。
繰り替えすが、顔はわからなかったけどな。
そんで、すぐに雷さんの家のほうに飛んでいって……
見えなくなっちまった。
ほんの一分くらいの出来事だ。
多分だけど。そんなもんだったと思う。
俺はその場をしばらく動けなかった。
あんまり驚いたもんだったからさ。
酔いも、知らないうちにきれいさっぱりなくなっちまってたよ。
ああ、時間帯を言ってなかったな。
居酒屋を出たのが11時ごろだったから、11時半とか、そんなもん。
でも、暗くて顔は良くわからなかった。
太ってはいなかったな。特にやせてるようにも見えなかったが。まぁ、中肉中背、といったところか。
俺を見て、そしてすぐにはっとしたみたいだった。
繰り替えすが、顔はわからなかったけどな。
そんで、すぐに雷さんの家のほうに飛んでいって……
見えなくなっちまった。
ほんの一分くらいの出来事だ。
多分だけど。そんなもんだったと思う。
俺はその場をしばらく動けなかった。
あんまり驚いたもんだったからさ。
酔いも、知らないうちにきれいさっぱりなくなっちまってたよ。
ああ、時間帯を言ってなかったな。
居酒屋を出たのが11時ごろだったから、11時半とか、そんなもん。
読ませる、読ませるぞこの>>1…!
のび太「それで……」
ジャイアン「ああ、もしかしたらお前じゃないかとも思ったけど、背格好が結構違ったからな」
出木杉「でも、なんで?ドラえもんは、もういないんだろ?」
ジャイアン「おう。問題はそこだよ。ドラえもんがいないのに、なんであの時あいつはタケコプターを持っていたのか……
あいつは、誰なのか」
スネオ「……ジャイアンの見間違いなんじゃないのか?」
ジャイアン「俺もそう思いたいけど、あまりにも記憶がはっきりしてるんだ。あれは、間違いなく実際に俺の目の前で起きた出来事なんだ」
しずか「……なんか、怖いわ」
のび太「……大丈夫、さ」
しずか「……」
ジャイアン「この話を、しようと思ってたんだけど、会うのが久しぶりで嬉しくて忘れてたよ」
ジャイアンは言った。
ジャイアン「ああ、もしかしたらお前じゃないかとも思ったけど、背格好が結構違ったからな」
出木杉「でも、なんで?ドラえもんは、もういないんだろ?」
ジャイアン「おう。問題はそこだよ。ドラえもんがいないのに、なんであの時あいつはタケコプターを持っていたのか……
あいつは、誰なのか」
スネオ「……ジャイアンの見間違いなんじゃないのか?」
ジャイアン「俺もそう思いたいけど、あまりにも記憶がはっきりしてるんだ。あれは、間違いなく実際に俺の目の前で起きた出来事なんだ」
しずか「……なんか、怖いわ」
のび太「……大丈夫、さ」
しずか「……」
ジャイアン「この話を、しようと思ってたんだけど、会うのが久しぶりで嬉しくて忘れてたよ」
ジャイアンは言った。
スネオ「タイムマシンは……?」
のび太「いや、それはないよ」
僕は言った。
のび太「ドラえもんが向こうに帰ったとき、タイムマシンは完全に凍結された。
僕がそう頼んだんだ。また会えると思うと、甘えが出ちゃうからね」
ジャイアン「そうか……」
出木杉「じゃあ」
出木杉は、僕ら全員の顔を見渡して言った。
出木杉「剛田君が見たって言うその人影は……どうやってタケコプターを手にいれたんだ?」
そして、と出木杉は言った。
出木杉「何のために……?
そんなこと、僕らには、到底わかるはずがなかったんだ。
のび太「いや、それはないよ」
僕は言った。
のび太「ドラえもんが向こうに帰ったとき、タイムマシンは完全に凍結された。
僕がそう頼んだんだ。また会えると思うと、甘えが出ちゃうからね」
ジャイアン「そうか……」
出木杉「じゃあ」
出木杉は、僕ら全員の顔を見渡して言った。
出木杉「剛田君が見たって言うその人影は……どうやってタケコプターを手にいれたんだ?」
そして、と出木杉は言った。
出木杉「何のために……?
そんなこと、僕らには、到底わかるはずがなかったんだ。
僕らは大体その話題を繰り返して、その後何時間も居酒屋に居た。
そして気がつくともう閉店の時間で、それぞれ仕事のために家に帰った。
飲んだ量の割に、酔ってはいなかった。
気持ちが高ぶっていたのだろうか?
多分僕は、こう考えていたんだ。
もしかしたら、ドラえもんに、もう一度会えるかもしれない。
でも、実際に起こっていた出来事は、そんな甘いものじゃなかったんだ。
だが、それに気づくのには、もう少し時間が必要だった。
そして気がつくともう閉店の時間で、それぞれ仕事のために家に帰った。
飲んだ量の割に、酔ってはいなかった。
気持ちが高ぶっていたのだろうか?
多分僕は、こう考えていたんだ。
もしかしたら、ドラえもんに、もう一度会えるかもしれない。
でも、実際に起こっていた出来事は、そんな甘いものじゃなかったんだ。
だが、それに気づくのには、もう少し時間が必要だった。
居酒屋でみんなで飲んでから一週間が経過した。
僕らは大体いつもどおりの生活を送っていた。
僕は七時の電車に乗って会社に行き、残業がなければ六時半には家に帰ってきた。
しずかちゃんはいつもどおり僕を迎えてくれて、いつもどおりおいしい夕飯を食べさせてくれた。
転機が訪れたのは、その更に二日後だった。
スネオが、タケコプターで空を飛ぶ人間を目撃した。
スネオ『多分男だった』
スネオは言った。
ジャイアン「まずいな」
何か、おかしなことが起きてるのかもしれない。
ジャイアンは言った。
僕らは、みんなうなずいた。
僕らは大体いつもどおりの生活を送っていた。
僕は七時の電車に乗って会社に行き、残業がなければ六時半には家に帰ってきた。
しずかちゃんはいつもどおり僕を迎えてくれて、いつもどおりおいしい夕飯を食べさせてくれた。
転機が訪れたのは、その更に二日後だった。
スネオが、タケコプターで空を飛ぶ人間を目撃した。
スネオ『多分男だった』
スネオは言った。
ジャイアン「まずいな」
何か、おかしなことが起きてるのかもしれない。
ジャイアンは言った。
僕らは、みんなうなずいた。
タケコプターで空を飛んでいる男の目的はわからなかった。
当然だ。僕らがわかっているのは、せいぜいその男の大体の背格好くらいだ。
そして、タケコプターで空を飛ぶのは夜だけ、ということだった。
のび太「今思えば」
僕は言った。
のび太「白昼堂々、タケコプターで空を飛んでいた僕らはどうかしてたな」
スネオ「でも、あの時はあれがふつうだったんだよなぁ」
僕らは今まで以上にお互い連絡を取り合い、注意しあった。
出木杉「気をつけなきゃだめだよ」
出木杉は言った。
出木杉「なんか、嫌な予感がするんだ」
当然だ。僕らがわかっているのは、せいぜいその男の大体の背格好くらいだ。
そして、タケコプターで空を飛ぶのは夜だけ、ということだった。
のび太「今思えば」
僕は言った。
のび太「白昼堂々、タケコプターで空を飛んでいた僕らはどうかしてたな」
スネオ「でも、あの時はあれがふつうだったんだよなぁ」
僕らは今まで以上にお互い連絡を取り合い、注意しあった。
出木杉「気をつけなきゃだめだよ」
出木杉は言った。
出木杉「なんか、嫌な予感がするんだ」
居酒屋で飲んでから一週間後。
みんなでスネオの家に集まった。
タケコプターの男を目撃したのは、ジャイアンとスネオと、そして出木杉にと増えていた。
ジャイアン「これはいよいよおかしい」
ジャイアンは言った。
ジャイアン「あの男は、なにをしているのか。何をしようとしているのか。そして、それは何のために?」
それが判らない。ジャイアンは続けた。
のび太「こちらから動いてみよう」
僕は言った。
スネオ「こちらから?」
のび太「このままじゃ何も進展しないよ」
出木杉「でも……」
のび太「何か、大変なことが起こる前に、こちらからアクションを起こすんだ」
みんなは顔を見合わせて、そして、最後にうなずいた。
みんなでスネオの家に集まった。
タケコプターの男を目撃したのは、ジャイアンとスネオと、そして出木杉にと増えていた。
ジャイアン「これはいよいよおかしい」
ジャイアンは言った。
ジャイアン「あの男は、なにをしているのか。何をしようとしているのか。そして、それは何のために?」
それが判らない。ジャイアンは続けた。
のび太「こちらから動いてみよう」
僕は言った。
スネオ「こちらから?」
のび太「このままじゃ何も進展しないよ」
出木杉「でも……」
のび太「何か、大変なことが起こる前に、こちらからアクションを起こすんだ」
みんなは顔を見合わせて、そして、最後にうなずいた。
次の日の夜。
僕らは懐中電灯と護身用の小さいナイフを持って空き地に集まった。
時間は11時。あたりは、真っ暗だった。
ジャイアン「しずかちゃん、なんで来たんだ?」
のび太「僕も危ないと言ったんだけど」
しずか「あたしも、みんなの仲間でしょ?」
しずかちゃんは言った。
しずか「それに、今の状況だと、一人になるほうが危ない気がするのだけれど」
出木杉「確かに」
スネオ「……のび太、しずかちゃんから離れるなよ」
のび太「判ってるよ」
僕らは、お互いの目を見て、そして景気づけに時計を合わせた。
同じ時間を示す時計が、11時10分を刻んだ。
僕らは懐中電灯と護身用の小さいナイフを持って空き地に集まった。
時間は11時。あたりは、真っ暗だった。
ジャイアン「しずかちゃん、なんで来たんだ?」
のび太「僕も危ないと言ったんだけど」
しずか「あたしも、みんなの仲間でしょ?」
しずかちゃんは言った。
しずか「それに、今の状況だと、一人になるほうが危ない気がするのだけれど」
出木杉「確かに」
スネオ「……のび太、しずかちゃんから離れるなよ」
のび太「判ってるよ」
僕らは、お互いの目を見て、そして景気づけに時計を合わせた。
同じ時間を示す時計が、11時10分を刻んだ。
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