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「ももたろう」
――むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいますた。
爺「それじゃ、わしゃ山に柴刈りに行ってくる」
婆「そう。 私は昼から川に洗濯に行くから」
爺「うむ。 いつも、すまんのぅ」
婆「なっ…べ、べべべつに自分のを洗濯しに行くだけで、おじいさんに感謝されるいわれはないんだからっ!」
爺「あ、いや、そのな」
婆「おじいさんの洗濯物も一緒に洗うけど、あくまで“ついで”なんだからねっ!」
爺「そ、そうか…川に落ちたりせんようにな」
婆「落ちるわけないでしょ! 年寄り扱いしないでよね!」
爺「す、すまん」
婆「…わ、わかればそれでいいのよ」
爺「……それじゃあ、行ってくる」
婆「足元にはせいぜい気をつけなさい。 もう若くないんだから」
爺「わかっとるよ」
――むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいますた。
爺「それじゃ、わしゃ山に柴刈りに行ってくる」
婆「そう。 私は昼から川に洗濯に行くから」
爺「うむ。 いつも、すまんのぅ」
婆「なっ…べ、べべべつに自分のを洗濯しに行くだけで、おじいさんに感謝されるいわれはないんだからっ!」
爺「あ、いや、そのな」
婆「おじいさんの洗濯物も一緒に洗うけど、あくまで“ついで”なんだからねっ!」
爺「そ、そうか…川に落ちたりせんようにな」
婆「落ちるわけないでしょ! 年寄り扱いしないでよね!」
爺「す、すまん」
婆「…わ、わかればそれでいいのよ」
爺「……それじゃあ、行ってくる」
婆「足元にはせいぜい気をつけなさい。 もう若くないんだから」
爺「わかっとるよ」
ガタンガタン………カチッ
婆「…よし、あとは脱水をして――ん?」
ドンブラコードンブラコー
婆「桃? 大きな桃ねぇ」
ドンブラコードンブラコー
婆(…そういえば、おじいさん桃が好きだっけ?)
ドンブラコードンブラコー
婆(持って帰ったら、喜んでくれるかなぁ)
ドンブラコードンブラコー
婆「………別に、おじいさんに喜んでほしいわけじゃないけど」
婆「…よし、あとは脱水をして――ん?」
ドンブラコードンブラコー
婆「桃? 大きな桃ねぇ」
ドンブラコードンブラコー
婆(…そういえば、おじいさん桃が好きだっけ?)
ドンブラコードンブラコー
婆(持って帰ったら、喜んでくれるかなぁ)
ドンブラコードンブラコー
婆「………別に、おじいさんに喜んでほしいわけじゃないけど」
なんというツンデレババア
ツンの時のおじいさんが可哀想で仕方がない
ツンの時のおじいさんが可哀想で仕方がない
爺「いま帰ったぞい」
婆「おかえりっ」
爺「な、なんじゃ?」
婆「あ……ええっとね、ぐ、偶然、桃がね」
爺「おお、大きな桃じゃの。 うまそうじゃ」
婆「でしょ?」
爺「おばあさんがわざわざ取ってきてくれたのかぃ? ありがとう」
婆「ち、ちがっ! そ、そんなわけないでしょ! なんで私がわざわざこの寒いのに川の中に入って
桃を取りに行かなきゃ行けないのよっ!! 偶然たまたま仕方なく持って帰ってきただけなんだからっ!!」
爺「そ、そうか…」
婆「そうよ! それに切るのが大変そうだから、食べてなかっただけで
別におじいさんを待ってたわけじゃないんだからね! 勘違いしないでよね!」
爺「…そ、それじゃ、切って食べようか」
婆「早くしなさいよっ!」
爺「すまんのぅ……ええと、包丁は」
婆「あ…手、ケガとかしないようにね」
爺「ああ、気をつける……とりあえず、二つに切るかのぅ」
婆「うん………って、今のは、おじいさんを心配したわけじゃなくて、ケガしたときに手当てするのが
大変だから言っただけで」
爺「わかっとるわかっとる…よっこらせっと」
婆「…え?」
爺「ん?」
「おぎゃあ おぎゃあ」
婆「………赤ちゃん?」
婆「おかえりっ」
爺「な、なんじゃ?」
婆「あ……ええっとね、ぐ、偶然、桃がね」
爺「おお、大きな桃じゃの。 うまそうじゃ」
婆「でしょ?」
爺「おばあさんがわざわざ取ってきてくれたのかぃ? ありがとう」
婆「ち、ちがっ! そ、そんなわけないでしょ! なんで私がわざわざこの寒いのに川の中に入って
桃を取りに行かなきゃ行けないのよっ!! 偶然たまたま仕方なく持って帰ってきただけなんだからっ!!」
爺「そ、そうか…」
婆「そうよ! それに切るのが大変そうだから、食べてなかっただけで
別におじいさんを待ってたわけじゃないんだからね! 勘違いしないでよね!」
爺「…そ、それじゃ、切って食べようか」
婆「早くしなさいよっ!」
爺「すまんのぅ……ええと、包丁は」
婆「あ…手、ケガとかしないようにね」
爺「ああ、気をつける……とりあえず、二つに切るかのぅ」
婆「うん………って、今のは、おじいさんを心配したわけじゃなくて、ケガしたときに手当てするのが
大変だから言っただけで」
爺「わかっとるわかっとる…よっこらせっと」
婆「…え?」
爺「ん?」
「おぎゃあ おぎゃあ」
婆「………赤ちゃん?」
――桃から生まれた赤ん坊は桃太郎と名づけられ
おじいさんとおばあさんと特別養子縁組をしてすくすくと大きくなりますた。
そんなある日
桃「鬼ヶ島に鬼退治に行くから」
爺「な、なんと?」
婆「ちょ、ちょっと本気なの? 危ないのよ?…べ、別にあんたの心配してるわけじゃないけど」
桃「そんな心配してもらわなくてもいいし…二人には関係ないし」
婆「か、関係ないわけないでしょっ!」
桃「関係ないっ!…俺が勝手に鬼退治に行くだけなんだから」
婆「…もう知らない。 勝手になさい」
桃「………」
爺「桃太郎や」
桃「…なんだよ」
爺「もしかして、おまいさん…後期高齢者医療制度のことを知って……確かに鬼ヶ島に財宝があると聞くが」
桃「………違う」
爺「…そうかぃ」
おじいさんとおばあさんと特別養子縁組をしてすくすくと大きくなりますた。
そんなある日
桃「鬼ヶ島に鬼退治に行くから」
爺「な、なんと?」
婆「ちょ、ちょっと本気なの? 危ないのよ?…べ、別にあんたの心配してるわけじゃないけど」
桃「そんな心配してもらわなくてもいいし…二人には関係ないし」
婆「か、関係ないわけないでしょっ!」
桃「関係ないっ!…俺が勝手に鬼退治に行くだけなんだから」
婆「…もう知らない。 勝手になさい」
桃「………」
爺「桃太郎や」
桃「…なんだよ」
爺「もしかして、おまいさん…後期高齢者医療制度のことを知って……確かに鬼ヶ島に財宝があると聞くが」
桃「………違う」
爺「…そうかぃ」
桃「それじゃ、行ってきます」
爺「気をつけてな」
桃「……じいさんたちも、その、体には」
婆「待ちなさい」
桃「なんだよ。 ばあさんがいくら止めても、俺は鬼ヶ島に行く。 もう決めたんだ」
婆「…これを持っていきなさい」
桃「……これって」
婆「道中、おなかが空くかもしれないから…あんた好きだったでしょ? きびだんご」
桃「…ありがとな」
婆「…はやく帰ってきなさいよ」
桃「ああ、行ってくる」
渡辺「あれれ~? 私のきびだんごがないよ~??」
爺「気をつけてな」
桃「……じいさんたちも、その、体には」
婆「待ちなさい」
桃「なんだよ。 ばあさんがいくら止めても、俺は鬼ヶ島に行く。 もう決めたんだ」
婆「…これを持っていきなさい」
桃「……これって」
婆「道中、おなかが空くかもしれないから…あんた好きだったでしょ? きびだんご」
桃「…ありがとな」
婆「…はやく帰ってきなさいよ」
桃「ああ、行ってくる」
渡辺「あれれ~? 私のきびだんごがないよ~??」
桃「……ん? あれは」
犬「わんわん」
桃「…なんだ、犬か」
犬「わんわん」
桃「………きびだんご、食うか?」
犬「わん?」
桃「食うわけないか…」
犬「わんわん」
桃「ああ、それじゃな」
犬「わんわん」
犬「わんわん」
桃「…なんだ、犬か」
犬「わんわん」
桃「………きびだんご、食うか?」
犬「わん?」
桃「食うわけないか…」
犬「わんわん」
桃「ああ、それじゃな」
犬「わんわん」
桃「……ん? あれは」
渡辺「うぅ…おなかが空いたよぅ…」
桃「渡辺さん?」
渡辺「あ…桃くんだ~」
桃「どうしたんだ?」
渡辺「おなかが空いたの…」
桃「ええっと、良かったら、これ食う?」
渡辺「きびだんご? 食べる食べる~! ありがとー桃くん」
桃「べ、べつに、その…ウチのばあさんの作ったやつだし…」
渡辺「おいしいよ~」
桃「…そっか」
渡辺「うんっ」
渡辺「うぅ…おなかが空いたよぅ…」
桃「渡辺さん?」
渡辺「あ…桃くんだ~」
桃「どうしたんだ?」
渡辺「おなかが空いたの…」
桃「ええっと、良かったら、これ食う?」
渡辺「きびだんご? 食べる食べる~! ありがとー桃くん」
桃「べ、べつに、その…ウチのばあさんの作ったやつだし…」
渡辺「おいしいよ~」
桃「…そっか」
渡辺「うんっ」
渡辺「ごちそうさま。 桃くん桃くん」
桃「どうした? もう無いぞ?」
渡辺「桃くんはこんなとこでなにしてるの?」
桃「…ちょっと、鬼ヶ島に鬼退治にな」
渡辺「そうなんだ~」
佐藤「…渡辺さん」
渡辺「あ、佐藤さん~」
佐藤「………コンビニでお菓子買ってきたけど」
渡辺「ありがと~。 でも桃くんからきびだんごもらったから、おなか一杯なの」
佐藤「………」
桃「な、なんだよっ」
渡辺「それでね、佐藤さん、今から一緒に鬼ヶ島に行くことになったの」
桃「は?」
佐藤「………そう」
渡辺「佐藤さんも一緒に行く?」
佐藤「………ええ、もちろん」
桃「…あ、いや、お前ら」
渡辺「よーっし行くよ~」
佐藤「………」
桃「だから、なんで俺をにらむ…」
桃「どうした? もう無いぞ?」
渡辺「桃くんはこんなとこでなにしてるの?」
桃「…ちょっと、鬼ヶ島に鬼退治にな」
渡辺「そうなんだ~」
佐藤「…渡辺さん」
渡辺「あ、佐藤さん~」
佐藤「………コンビニでお菓子買ってきたけど」
渡辺「ありがと~。 でも桃くんからきびだんごもらったから、おなか一杯なの」
佐藤「………」
桃「な、なんだよっ」
渡辺「それでね、佐藤さん、今から一緒に鬼ヶ島に行くことになったの」
桃「は?」
佐藤「………そう」
渡辺「佐藤さんも一緒に行く?」
佐藤「………ええ、もちろん」
桃「…あ、いや、お前ら」
渡辺「よーっし行くよ~」
佐藤「………」
桃「だから、なんで俺をにらむ…」
渡辺「新幹線って久しぶりだな~はやいはやい~」
佐藤「………そう」
桃「………」
渡辺「あれれ? 桃くんって、もしかして新幹線苦手なの?」
桃「…そういうわけじゃないけど」
渡辺「そっか~。 降りる駅は岡山だよね。
私、電車に乗ると眠くなっちゃうから、寝過ごさないようにしないとね」
佐藤「………大丈夫。 起こしてあげるから」
渡辺「ありがとー、佐藤さん。 でも、がんばって、起きてるよ」
佐藤「………ん」
桃「……ていうかさ、なんで新幹線?」
佐藤「………歩いて行く気だったの? 何日かかると」
桃「いや、そういうわけじゃなく」
佐藤「………鬼ヶ島の場所もわからなかったくせに」
桃「…それは、まぁ……でもな」
佐藤「静かに」
桃「なんだよぅ…にらむなよ………ん?」
渡辺「ZzzZzzZzz」
佐藤「……静かにしてて」
桃「…ああ」
佐藤「………そう」
桃「………」
渡辺「あれれ? 桃くんって、もしかして新幹線苦手なの?」
桃「…そういうわけじゃないけど」
渡辺「そっか~。 降りる駅は岡山だよね。
私、電車に乗ると眠くなっちゃうから、寝過ごさないようにしないとね」
佐藤「………大丈夫。 起こしてあげるから」
渡辺「ありがとー、佐藤さん。 でも、がんばって、起きてるよ」
佐藤「………ん」
桃「……ていうかさ、なんで新幹線?」
佐藤「………歩いて行く気だったの? 何日かかると」
桃「いや、そういうわけじゃなく」
佐藤「………鬼ヶ島の場所もわからなかったくせに」
桃「…それは、まぁ……でもな」
佐藤「静かに」
桃「なんだよぅ…にらむなよ………ん?」
渡辺「ZzzZzzZzz」
佐藤「……静かにしてて」
桃「…ああ」
渡辺「あっ…という間に鬼ヶ島だね~」
桃「………」
渡辺「桃くん、どうしたの? フェリー酔った?」
桃「…いや、なんていうか」
佐藤「………あのバスに乗るわ」
渡辺「はーい」
桃「…観光バスまで」
佐藤「………17時20分には帰りのフェリーが出るから、それまでに済ませましょう」
渡辺「はーい」
桃「……はぃ」
桃「………」
渡辺「桃くん、どうしたの? フェリー酔った?」
桃「…いや、なんていうか」
佐藤「………あのバスに乗るわ」
渡辺「はーい」
桃「…観光バスまで」
佐藤「………17時20分には帰りのフェリーが出るから、それまでに済ませましょう」
渡辺「はーい」
桃「……はぃ」
赤鬼「うぉおおおおおおお!!! ひっさぁつっ!! オキシジェ…ぐふぅっ!!!」
青鬼「ふぅっ…参ったな。 降参だ。 どれでも好きなモノを持っていくといい。 もちろん僕の体が目当てなら…ぐふぅっ!!!」
佐藤「………片付いたわ」
渡辺「佐藤さん、すごい~」
桃「…俺、なにもしてないんだけど」
佐藤「………一応、財宝らしきものはあるけど」
渡辺「警察に届けないとね~」
佐藤「………ええ。 連絡を入れるわ」
桃「………」
青鬼「ふぅっ…参ったな。 降参だ。 どれでも好きなモノを持っていくといい。 もちろん僕の体が目当てなら…ぐふぅっ!!!」
佐藤「………片付いたわ」
渡辺「佐藤さん、すごい~」
桃「…俺、なにもしてないんだけど」
佐藤「………一応、財宝らしきものはあるけど」
渡辺「警察に届けないとね~」
佐藤「………ええ。 連絡を入れるわ」
桃「………」
――こうして桃太郎は地元の中小企業に就職して
おじいさん、おばあさんの介護をしながら、それなりに幸せに暮らしましたとさ
めでたしめでたし
おじいさん、おばあさんの介護をしながら、それなりに幸せに暮らしましたとさ
めでたしめでたし
「さるかに合戦」
――むかしむかしのおはなしです。
カニ「…はぁ………死にたい…」
猿「よぉ! カニじゃねぇか」
カニ「………猿がしゃべってる……はぁっ…」
猿「…お前、いいもん持ってるじゃねえか」
カニ「それは、この握り飯のこと? ははっ…どうやら、猿には、たかが握り飯がたいそうなものに見えるらしい…」
猿「……俺の持ってる柿の種と交換しようぜ」
カニ「…でも、わかってるんだ………こんな下等な猿よりも劣っているボクの方が意味のない存在なんだって…」
猿「………お前、俺の話聞いてる?」
カニ「……そうだよね…ほんとたかが節足動物のくせになんで生きてるんだろ…」
猿「ええと、ほら、柿の種は育てるとたくさん実をつけるから、交換した方が得だろ?」
カニ「…ふふっ……首を吊るには最適かもね…いいよ、交換しよう」
猿「………なんか釈然としない」
――むかしむかしのおはなしです。
カニ「…はぁ………死にたい…」
猿「よぉ! カニじゃねぇか」
カニ「………猿がしゃべってる……はぁっ…」
猿「…お前、いいもん持ってるじゃねえか」
カニ「それは、この握り飯のこと? ははっ…どうやら、猿には、たかが握り飯がたいそうなものに見えるらしい…」
猿「……俺の持ってる柿の種と交換しようぜ」
カニ「…でも、わかってるんだ………こんな下等な猿よりも劣っているボクの方が意味のない存在なんだって…」
猿「………お前、俺の話聞いてる?」
カニ「……そうだよね…ほんとたかが節足動物のくせになんで生きてるんだろ…」
猿「ええと、ほら、柿の種は育てるとたくさん実をつけるから、交換した方が得だろ?」
カニ「…ふふっ……首を吊るには最適かもね…いいよ、交換しよう」
猿「………なんか釈然としない」
――そして8年後
カニ「…あのとき、猿からもらった柿も大きくなったものだ…」
カニ「…そうだな…そろそろ…」
猿「おい! カニさんよぉ…そろそろ収穫の時期じゃねえのか?」
カニ「…そうだね…枝ぶりもたくましくなってきたし、縄をかけても折れないかも……」
猿「……ええと、俺は木登り得意だし、柿の実をとってきてやるよ」
カニ「頼むよ。 この縄を、太目の枝にくくりつけてくれ…」
猿「………とりあえず、登っていい?」
カニ「ああ…さて、あとは踏み台を探して…」
猿「………」
カニ「…あのとき、猿からもらった柿も大きくなったものだ…」
カニ「…そうだな…そろそろ…」
猿「おい! カニさんよぉ…そろそろ収穫の時期じゃねえのか?」
カニ「…そうだね…枝ぶりもたくましくなってきたし、縄をかけても折れないかも……」
猿「……ええと、俺は木登り得意だし、柿の実をとってきてやるよ」
カニ「頼むよ。 この縄を、太目の枝にくくりつけてくれ…」
猿「………とりあえず、登っていい?」
カニ「ああ…さて、あとは踏み台を探して…」
猿「………」
カニ「…くくっ……これでようやく死ねるんだ…」
猿「ええと」
カニ「さあ、はやく縄を……そうだな、そこの枝がいいな。 高さもちょうどいいし、太くて折れなさそうだ」
猿「なんていうかさ、その生きてりゃいいこともあるしさ」
カニ「そうだね…いいこともあるかもしれないけど、悲しいことや辛いこともたくさんあるよね…」
猿「…いや、お前さ」
カニ「ぐだぐだ言わないで早く縄をつけてくれ。 そしてボクの死体を眺めながら柿を貪り食えばいいじゃないか…」
猿「……登るぜ」
カニ「…ああ」
猿「よ…っと………縄はこんなもんでいいか?」
カニ「ああ…ありがとう………さて…」
猿「ふぅっ…妙なカニに関わっちまったぜ………お、よく熟れた柿が」
柿「なあに?」
猿「………」
柿「もしかして、お姉ちゃんのこと食べちゃいたいとか?…うん、キミにならいいかな」
猿「………」
柿「どうしたの? いいのよ?…さ、食べて」
猿「………」
カニ「………ははっ……首を吊ろうにも、ボクには首がないじゃないか…」
猿「ええと」
カニ「さあ、はやく縄を……そうだな、そこの枝がいいな。 高さもちょうどいいし、太くて折れなさそうだ」
猿「なんていうかさ、その生きてりゃいいこともあるしさ」
カニ「そうだね…いいこともあるかもしれないけど、悲しいことや辛いこともたくさんあるよね…」
猿「…いや、お前さ」
カニ「ぐだぐだ言わないで早く縄をつけてくれ。 そしてボクの死体を眺めながら柿を貪り食えばいいじゃないか…」
猿「……登るぜ」
カニ「…ああ」
猿「よ…っと………縄はこんなもんでいいか?」
カニ「ああ…ありがとう………さて…」
猿「ふぅっ…妙なカニに関わっちまったぜ………お、よく熟れた柿が」
柿「なあに?」
猿「………」
柿「もしかして、お姉ちゃんのこと食べちゃいたいとか?…うん、キミにならいいかな」
猿「………」
柿「どうしたの? いいのよ?…さ、食べて」
猿「………」
カニ「………ははっ……首を吊ろうにも、ボクには首がないじゃないか…」
>>28
ネガティブ過ぎるだろカニwww
ネガティブ過ぎるだろカニwww
数ヶ月ぶりに>>1に惚れたwww
神スレすぐるwwwwww
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カニ「…やっぱりボクはダメなやつなんだ…死ぬことすらできない…」
クリ「………」
臼「………」
ハチ「ぶーん」
カニ「…クリでも食べようか………火にかけて…と」
猿「なぁ…カニさんよぉ」
カニ「なんだ、まだいたのか」
猿「お前さん、さっき生きてても悲しいことや辛いことばっかりみたいなこと言ってたけどさ」
カニ「…そうだろう? 今まで生きてても楽しいことなんて、これっぽっちもない…きっとこれからもそうさ…」
猿「確かに今まではそうかもしれねぇけどさ…でも、これからは違うかもしれないだろ?」
カニ「………そんなことないよ。 どうせボクの人生は、ずっと暗くてつまらないものなんだよ…」
猿「そんなことないって。 人生なんてもんは考え方次第でどうとでも」
クリ「ばーん!!!」
猿「ぐぉぁっ!?」
カニ「あ。 クリがはじけた」
猿「い、いったい、なにが」
ハチ「ぶーん…ざくっ」
猿「ぎゃぁあああああああああ!!」
カニ「あ。 スズメバチ駆除しないとなぁ」
臼「どーん」
猿「ぐふぅっ…」
カニ「あ。 どこからともなく臼が落ちてきた…正月にはまた餅つきか…めんどくさ…」
猿「………」
カニ「………あれ?………………死んでる」
クリ「………」
臼「………」
ハチ「ぶーん」
カニ「…クリでも食べようか………火にかけて…と」
猿「なぁ…カニさんよぉ」
カニ「なんだ、まだいたのか」
猿「お前さん、さっき生きてても悲しいことや辛いことばっかりみたいなこと言ってたけどさ」
カニ「…そうだろう? 今まで生きてても楽しいことなんて、これっぽっちもない…きっとこれからもそうさ…」
猿「確かに今まではそうかもしれねぇけどさ…でも、これからは違うかもしれないだろ?」
カニ「………そんなことないよ。 どうせボクの人生は、ずっと暗くてつまらないものなんだよ…」
猿「そんなことないって。 人生なんてもんは考え方次第でどうとでも」
クリ「ばーん!!!」
猿「ぐぉぁっ!?」
カニ「あ。 クリがはじけた」
猿「い、いったい、なにが」
ハチ「ぶーん…ざくっ」
猿「ぎゃぁあああああああああ!!」
カニ「あ。 スズメバチ駆除しないとなぁ」
臼「どーん」
猿「ぐふぅっ…」
カニ「あ。 どこからともなく臼が落ちてきた…正月にはまた餅つきか…めんどくさ…」
猿「………」
カニ「………あれ?………………死んでる」
――カニをだましたずる賢い猿は死んでしまいましたとさ。
めでたしめでたし
めでたしめでたし
「赤ずきん」
母「おばあちゃんのとこにお使いに行って」
赤「えー」
母「えー…じゃない。 お母さんの言うことは聞く。 良い?」
赤「うー…でも、もう暗くなるよ?」
母「大丈夫。 なんなら、おばあちゃんのところに泊まってくるといい」
赤「…お小遣いくれるなら、行ってあげるー」
母「……まぁ、あげないこともない」
赤「だったら行くー」
母「寄り道をしないように」
赤「まーかして!」
――こうして、赤ずきんちゃんは森で一人で住むおばあちゃんのところにお使いに行きますた。
母「おばあちゃんのとこにお使いに行って」
赤「えー」
母「えー…じゃない。 お母さんの言うことは聞く。 良い?」
赤「うー…でも、もう暗くなるよ?」
母「大丈夫。 なんなら、おばあちゃんのところに泊まってくるといい」
赤「…お小遣いくれるなら、行ってあげるー」
母「……まぁ、あげないこともない」
赤「だったら行くー」
母「寄り道をしないように」
赤「まーかして!」
――こうして、赤ずきんちゃんは森で一人で住むおばあちゃんのところにお使いに行きますた。
赤「だーれかがー♪ こーっそりー♪」
赤「あ、いけないいけない…じゃすらっくが…」
ガサガサ
赤「きゃっ」
狼「わんわん」
赤「…なんだ、犬かぁ」
狼「わんわん」
赤「ごめんね。…今日は給食のパンとか持ってないんだ」
狼「わふー」
赤「じゃねー」
赤「あ、いけないいけない…じゃすらっくが…」
ガサガサ
赤「きゃっ」
狼「わんわん」
赤「…なんだ、犬かぁ」
狼「わんわん」
赤「ごめんね。…今日は給食のパンとか持ってないんだ」
狼「わふー」
赤「じゃねー」
コンコン
婆「なによっ! 開いてるわよっ! どうせ赤ずきんでしょ! あの鬼嫁に言われて
おじいさんを亡くして未亡人になった私の様子をうかがいに来てるんでしょっ!! ふんっ!!」
狼「わんわん」
婆「…なによ、犬じゃない」
狼「わんわん」
婆「確か戸棚に干し肉があったわね……ちょっと待ってなさい」
狼「わんわん」
婆「ええと…確か……あ、あった…」
狼「がおー」
婆「え? きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
婆「なによっ! 開いてるわよっ! どうせ赤ずきんでしょ! あの鬼嫁に言われて
おじいさんを亡くして未亡人になった私の様子をうかがいに来てるんでしょっ!! ふんっ!!」
狼「わんわん」
婆「…なによ、犬じゃない」
狼「わんわん」
婆「確か戸棚に干し肉があったわね……ちょっと待ってなさい」
狼「わんわん」
婆「ええと…確か……あ、あった…」
狼「がおー」
婆「え? きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
コンコン
赤「やっほー! おばあちゃんっ!」
狼「遅かったわん」
赤「うん。 ちょっと寄り道しちゃって――って、おばあちゃんっ!?」
狼「どうしたわん?」
赤「…ええと、なんだか、毛深くなったような?」
狼「…もう冬だから、冬毛になったんだわん」
赤「あ、そうなんだー」
狼「おなかが空いてないかわん? そこの戸棚に干し肉とワインがあるわん」
赤「なんか、おばあちゃん今日は優しいね」
狼「そんなことないわん」
赤「でも、ワインはダメだよー。 18歳未満だし…。 干し肉もらうね」
狼「わんわん」
赤「はむはむ………んーなんか微妙な味だねぇ…これなんの肉?」
狼「お前のおばあちゃんの肉だわん」
赤「あははー。 おばあちゃんったら、冗談ばっかりー」
狼「うん。 早く食べて大きくなるわん」
赤「成長期だからねー」
赤「やっほー! おばあちゃんっ!」
狼「遅かったわん」
赤「うん。 ちょっと寄り道しちゃって――って、おばあちゃんっ!?」
狼「どうしたわん?」
赤「…ええと、なんだか、毛深くなったような?」
狼「…もう冬だから、冬毛になったんだわん」
赤「あ、そうなんだー」
狼「おなかが空いてないかわん? そこの戸棚に干し肉とワインがあるわん」
赤「なんか、おばあちゃん今日は優しいね」
狼「そんなことないわん」
赤「でも、ワインはダメだよー。 18歳未満だし…。 干し肉もらうね」
狼「わんわん」
赤「はむはむ………んーなんか微妙な味だねぇ…これなんの肉?」
狼「お前のおばあちゃんの肉だわん」
赤「あははー。 おばあちゃんったら、冗談ばっかりー」
狼「うん。 早く食べて大きくなるわん」
赤「成長期だからねー」
赤「おばあちゃん、耳が大きくなった?」
狼「お前の声をよく聞くためだわん」
赤「おばあちゃん、目も大きい」
狼「お前の姿をよく見るためだわん」
赤「おばあちゃん、お口も大きい」
狼「それは、お前を食べるためだわん」
赤「あははー。 またまた、おばあちゃんったら、冗談ばっかりー」
狼「冗談じゃないわん」
赤「お腹いっぱいになったら、なんだか眠くなってきちゃったわん…あ、おばあちゃんのがうつった…」
狼「わん?」
赤「おばあちゃん、となりで寝てもいい?」
狼「いいわん」
赤「おやすみぃ…」
狼「わふー」
赤「ZzzZzzZzz」
狼「………」
狼「お前の声をよく聞くためだわん」
赤「おばあちゃん、目も大きい」
狼「お前の姿をよく見るためだわん」
赤「おばあちゃん、お口も大きい」
狼「それは、お前を食べるためだわん」
赤「あははー。 またまた、おばあちゃんったら、冗談ばっかりー」
狼「冗談じゃないわん」
赤「お腹いっぱいになったら、なんだか眠くなってきちゃったわん…あ、おばあちゃんのがうつった…」
狼「わん?」
赤「おばあちゃん、となりで寝てもいい?」
狼「いいわん」
赤「おやすみぃ…」
狼「わふー」
赤「ZzzZzzZzz」
狼「………」
赤「ZzzZzzZzz」
狼「………」
狼「…かわいらしい寝顔だわん」
狼「…とりあえず、食べにくいし服を脱がせるわん。 要らない服は暖炉に放りこむわん」
狼「わんわん」
狼「ちなみに、18歳未満だから性的な意味で食べたりはしないわん」
狼「わんわん」
狼「まずは、悲鳴を出されても困るので、のどから噛み付くわん。 がぶー」
赤「―――っ!?」
狼「次に、内臓を食べるわん。 人間の内臓はほどよく塩分が多いのでおいしいわん。 がぶー」
赤「――!?――!!――!!!!」
狼「わんわん」
狼「………」
狼「…かわいらしい寝顔だわん」
狼「…とりあえず、食べにくいし服を脱がせるわん。 要らない服は暖炉に放りこむわん」
狼「わんわん」
狼「ちなみに、18歳未満だから性的な意味で食べたりはしないわん」
狼「わんわん」
狼「まずは、悲鳴を出されても困るので、のどから噛み付くわん。 がぶー」
赤「―――っ!?」
狼「次に、内臓を食べるわん。 人間の内臓はほどよく塩分が多いのでおいしいわん。 がぶー」
赤「――!?――!!――!!!!」
狼「わんわん」
――おかあさんの言いつけを破って、寄り道してしまった赤ずきんちゃんは
狼に食べられてしまいました。
みんなはちゃんとおかあさんの言うことを聞きましょうね。
おしまい
狼に食べられてしまいました。
みんなはちゃんとおかあさんの言うことを聞きましょうね。
おしまい
「鶴の恩返し」
――むかしむかし、あるところに一人の若い男が住んでおりますた。
ある雪の日の夜のことです。
女「こんにちはーっ!!」
男「!?」
女「あ…ちがいました。こんばんは、ですね」
男「あ、うん…」
女「こんばんはーっ!!」
男「…こ、こんばんは」
女「ええっとですね、道に迷ってしまったんです」
男「え? 迷ってって…そこの道、まっすぐ行くと国道に出るけど」
女「…と、とにかくっ! 道に迷ったんです!」
男「国道に出て、左にしばらく歩くと交番が」
女「ええい! うるさい!」
男「ご、ごめん…」
女「それで今夜一晩泊めていただけないかなぁって」
男「へ?」
女「それで今夜一晩泊めていただけないかなぁって!」
男「え?」
女「それで今夜一晩泊めていただけないかなぁって!!」
男「…まぁ、いいけどさ」
女「ありがとうございます! 助かります!」
男「ええと、どういたしまして?」
――むかしむかし、あるところに一人の若い男が住んでおりますた。
ある雪の日の夜のことです。
女「こんにちはーっ!!」
男「!?」
女「あ…ちがいました。こんばんは、ですね」
男「あ、うん…」
女「こんばんはーっ!!」
男「…こ、こんばんは」
女「ええっとですね、道に迷ってしまったんです」
男「え? 迷ってって…そこの道、まっすぐ行くと国道に出るけど」
女「…と、とにかくっ! 道に迷ったんです!」
男「国道に出て、左にしばらく歩くと交番が」
女「ええい! うるさい!」
男「ご、ごめん…」
女「それで今夜一晩泊めていただけないかなぁって」
男「へ?」
女「それで今夜一晩泊めていただけないかなぁって!」
男「え?」
女「それで今夜一晩泊めていただけないかなぁって!!」
男「…まぁ、いいけどさ」
女「ありがとうございます! 助かります!」
男「ええと、どういたしまして?」
女「あ、おはようございますっ」
男「おふぁよう…って、なにを…?」
女「朝ごはんをって…あ、ご迷惑でしたか?」
男「え? いや、そんなことないけど…」
女「よかったです。 目玉焼きでいいですか? それとも、卵焼き?」
男「卵焼きで」
女「はーい」
男「…これは、スクランブルエッグ…もしくは炒り卵」
女「そ、そうなんですか?…私、てっきり卵焼きってこういうものだと…」
男「いや、まぁ、いいんだけどね……って、きみは食べないの?」
女「え? はい、食べません」
男「そう。 じゃあ、遠慮なくいただきます」
女「どうぞ」
男(あれー? 冷蔵庫に卵ってあったっけ?)
男「おふぁよう…って、なにを…?」
女「朝ごはんをって…あ、ご迷惑でしたか?」
男「え? いや、そんなことないけど…」
女「よかったです。 目玉焼きでいいですか? それとも、卵焼き?」
男「卵焼きで」
女「はーい」
男「…これは、スクランブルエッグ…もしくは炒り卵」
女「そ、そうなんですか?…私、てっきり卵焼きってこういうものだと…」
男「いや、まぁ、いいんだけどね……って、きみは食べないの?」
女「え? はい、食べません」
男「そう。 じゃあ、遠慮なくいただきます」
女「どうぞ」
男(あれー? 冷蔵庫に卵ってあったっけ?)
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