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元スレ新ジャンル「MD」

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1 :

MD「シャカシャカシャカ・・・♪」
「あれ?何で電源入ってるんだ?」

2 = 1 :

「最近はipodばっかで全然使ってなかったな・・・何の曲入れてたっけ?」
MD「あー!!やっと気づいてくれましたね!!」
「・・・」
MD「電源は切らないで!!」

3 = 1 :

「なにこのアニ声」
MD「もうーさっきからずっと呼んでたんですよ?早く気づいてくださいよ」
「いや待て、なんだこれ?こんなの録った覚えないぞ」
MD「録音なんかじゃないですよ!かわいいオンナの生の声です」
「声だけじゃかわいいかどうかわかんねーよ」

4 = 1 :

「ほんとなんなのこれ?なんて超常現象だ」
MD「まあ強いて言うならMDに意思が宿って男さんに恋をしたってところでしょうか」
「最後らへん、聞き捨てならないな」
MD「ウソは言ってないですよ

5 = 1 :

「うん、まあそういうことなら、話は別だ」
MD「男さん・・・それなら、やって欲しいことがあるんです」
「なんだ?」
MD「ipod捨ててください」
「nyなのwなふぉいwふぁのを!!?!??!?」

6 :

ふむ、もっとやれ

7 = 1 :

MD「落ち着いてください」
「すまん、あまりに唐突だったから」
MD「浮気を許せるほど、私は出来た女じゃないんです」
「でも、俺のipodは120GBモデルで、3万円もしたんだ。捨てられないよ」
MD「・・・男さんのデブ専」
「いや容量は体重でも体脂肪率でもない」
MD「そりゃ私は177MBしかありませんよ!?」
「話聞けよ」
MD「でも女の価値って容量だけじゃないと思うんです!」
「おまえ音質も悪いだろ」

8 = 1 :

MD「う゛っ・・・」
「容量、利便性、音質、全てにおいてipodに劣るな」
MD「ひぐっ・・・」
「でもな」
MD「?」
「お前の声が聞けないプレイヤーなんて、ガラクタ以下だ」
MD「・・・男さんのツンデレ」

9 = 1 :

MD「とまあ微妙な口説きはさておきですね」
「お前泣いてたんじゃなかったのかよ」
MD「ipodの件は仕方ありません。もう二度と使わないということで許してあげます」
「持ってる意味ないじゃん、ていうかちょっと待てよ」
MD「なんですか?やっぱり男さんはデブせn」
「デブ専じゃない。お前を、つまりMDをコピーしてipodに転送すればお前の声はipodで聞けるんじゃないのか?」

10 = 1 :

MD「デブ専の上にDQNと来ましたか」
「なんだよ、出来ないのか?」
MD「私は単なる音声データじゃありません。先ほども言いましたが録音ではなく私が喋っているんです。
一個人の人格そのものがこのディスクに入っていると考えてもらって構いません。
そこいらのパソコンやコンポでコピーできるような代物ではないのですよ」
「いや意味が分からん」

11 = 1 :

MD「とにかく私をコピーすることは出来ません それだけ覚えておいてください」
「分かったよ、まあいいや、元々動画鑑賞メインで使ってたipodだしな」
MD「・・・(ホントは、出来るんですけどね)・・・」
「なんか言ったか?」
MD「何も言ってないですよAVマニア」
「なぜエロ動画だと分かった!?」

12 = 1 :

MD「それより寝なくて良いんですか?すっかり深夜ですよ」
「今日はまだ良い。どっちにしろ寝つきが悪いだろうからな」
MD「なんでですか?」
「音楽聴きながら寝るのが習慣だったんだ。Ipodが使えないなら寝れない」
MD「それなら大丈夫ですよ、私が歌います、アカペラですが」
「お前が!?」
MD「では早速・・・こっづっくっり♪しまっしょ♪」

13 = 1 :

「なんでよりによって選曲がそれなんだ」
MD「ついつい本音が出てしまいまして」
「・・・嬉しいが曲を変えてくれ、とてもじゃないが寝れない」
MD「容量の都合でこの曲のこの部分しか歌えませんね」
「なんという・・・」
MD「では男さんが寝れるまで歌いますよ
こっづっくっり♪こっづっくっり♪こっづっくっり♪こっづっくっり♪」
「寝れるかぁ!!」

14 = 1 :

―翌朝、通学路―
「結局ほとんど寝れなかったじゃないか・・・」
MD「まあまあ、私が起こしてあげたんですよ?」
「目覚ましもあんな曲じゃ嫌でも起きる」
MD「戯言ぬかしてないで走ってください!遅刻しちゃいますよ!」
「走るほどギリギリじゃねーよ、ってか口悪いな」
MD「さきほどから男さんにふしだらな目線を送るババアがいるもので・・・」

15 = 1 :

教授「おーい男ー!!朝から何ブツブツ言ってんの!!」
「ああ、教授・・・ババアってあの人まだ25だぞ」
MD「十分ババアですよ!ババアに決まってますとも!

16 = 1 :

教授「入学早々そんなんじゃ先が思いやられるぞぉ!?」
「大丈夫ですよ、これでも努力してこのT大の医学部に入ったんですから」
教授「はは自信たっぷりだな!それじゃ私は先に行くぞ!」
「ええ、また後で」

17 = 1 :

MD「男さん・・・?」
「ふふ、驚いたか?これでも勉強は出来るほうなんだ」
MD「浮気は許さないと言ったはずですが・・・?」
「そっちかよ!?い、いや確かに中学の時から色々世話になってるがそういう関係ではない!!」
MD「色々とは・・・!?まさか教授は男さんの性の家庭教師で生徒と教師のいけない授業をにゃんにゃんさせていたとか」
「どこのエロゲだ」

18 = 1 :

「とにかくそういう関係じゃないから」
MD「しかし健全な中学男子とあのようなババアがどのように知り合うのです?」
「あれ、それは・・・なんだったかな、思い出せないや・・・」
MD「やはり性の家庭教師」
「だからどこのエロゲだ」

19 = 1 :

MD「では本当にただの知人だと」
「最初からそう言ってる」
MD「念のため確認しますが彼女とかは・・・?」
「中学以来いないな」
MD「中学の時にいたんですか!?」
「何驚いてんだ、失礼な」
MD「そ、そそそその忌々しい女郎とは今は・・・?」
「確か相手が転校しただかで連絡が取れなくなったんだな、もちろん今も音信不通だ」
MD「男さん・・・」
「なんだ」
MD「なかなか油断なりませんね」
「なにがだ」

20 = 1 :

―放課後、自宅―
「はぁ、全くお前がずっとあの曲流しているから集中できなかったぞ」
MD「こっづっくっり♪こっづっくっり♪」
「いいから、もういいから。トイレ行くからイヤホン外すぞ」
MD「ごゆっくり。私がいないからってシコっちゃだめですよ」
「誰がシコるか」ガチャッ(トイレに入る音)
MD「ほんとかなー・・・ってあれ・・・なにか・・気が遠く」

21 = 1 :

「ふぅ・・・さてイヤホン付けるか」
MD「(シーン)」
「あれ?おい、MD?MD!?」
MD「(シーン)」
「おい!?どうしたんだよ!?何か喋れよ!?」
バカンッ、ガチャ・・・ボト・・ボト・・
「これは・・・単三電池・・?」
MD「(シーン)」
「そうか!!」

22 = 1 :

カチャ・・カチカチ・・カチリ
MD「はぁー!!復活です!!」
「MD!!」
MD「電池が切れてたんですね、まあ昨日からほぼぶっ続けで駆動してましたし無理も無いでしょう。次から気をつけてくださいよー?」
「MD・・・ほんとによかった・・・ぐすっ」
MD「な、男さん泣いてるんですかー?らしくないですよー?」
「もう・・・お前の声が聞けないかと・・う゛っ」
MD「馬鹿だなあ男さんは。私は、男さんが手放さない限り、ずーっと傍にいますよ」

23 = 1 :

「昨日はふがいない姿を見せてしまったわけだが」
MD「なかなかかわいかったですよ」
「・・・今日はお前を外に連れて行かないことにしたからな」
MD「えぇ!?ごめんなさい!!もうデブ専とかAVマニアとかトップシコリートとかいいませんから!!」

24 = 1 :

「最後のはなんだ・・・とにかく、昨日のうちに決めていたことだ」
MD「なぜなんですかぁ?」
「またいつ電池が切れるか分からないし、だいたい何かの拍子にディスクが割れたりしたらそれこそ取り返しが付かない」
MD「だから・・・?」
「お前は俺の部屋でACアダプタに繋げて置いておく」
MD「そんなぁ~」
「大丈夫だ、学校が終わったら即行で帰ってくる、お前と話すためにな」
MD「男さん///」

25 = 1 :

「それじゃ行ってくるからな」
MD「行ってらっしゃい、私はしっかり眠っておきますから~」
「(充電中って寝てるのか・・・)」

26 = 1 :

「兄貴―!!参考書借りるよー・・・ってまだ帰ってきてないか」
MD「zzz」
「それじゃ勝手に探しマース!」
ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・
「ここカナー?」
ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・
「どこにあるのカナー?」
ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・バキッ
「あら?」

28 = 1 :

「はは、思わず早く帰ってきちゃったな」
「やばっ帰ってきた」
「最初はワケわかんなかったけど、どことなくアイツに似てるし」
「やばい・・・」
「もしかしたら、アイツの魂が乗り移ったのかも・・・なんてな」
ガチャ(部屋のドアを開ける音)
「おい、今帰っ・・・あれ妹、おまえ・・・なにしてんだ?」

29 = 1 :

「い、いやこれはソノ~」
「その隠してるもの見せろ!!」
「ごめんなさいっ参考書探してる時に踏んじゃいましたっ!」
「俺の・・・MD・・・」
「で、でも良いよね?ほら兄貴ipod持ってるし、120GBの!」
「俺はデブ専じゃない!!」
「はい?」

30 = 1 :

「もう、そんなに怒らないでよ・・・なんだったら弁償するから」
「だめなんだよこれじゃなきゃ、コイツじゃなきゃ、だめなんだ」
「はあ?意味わかんない。だったらずっとそのガラクタ抱えてろ!」
ガチャッ、ダダダ・・・
「修理だ、修理に持っていこう」

32 :

>>29
「俺はデブ専じゃない!!」

フイタwwwww

33 = 1 :

「あっちゃあ、こりゃあもう駄目ですね」
「だ、だめって?」
「機体が中のディスクごと完全にまっぷたつですもん、修理じゃなくて取替えですよこれは」
「機体はどうでもいいんです!ディスクは・・・」
「ですから駄目ですよ、データ復旧も無理でしょうね」

34 = 1 :

「行ってきます」
MD「・・・」
「(静かだ・・・驚くくらいに。)」
教授「おい、男」
「(ipodを聞いてないからじゃない・・・もっとなにか、大事なものを失くしたような)」
教授「おい!」
「(それだけMDの存在が、俺の中で大きくなってたんだな)」
教授「おいってば!!」バシン!!
「どぶぁさ!??」

35 = 1 :

教授「どうしたんだよ?元気が無いぞ?」
「すみません・・・」
教授「そんな時はな、音楽でも聴いて気を晴らすんだ!」
「いや、音楽はもう・・・聴けないんです」
教授「なんでだよ?」

36 = 1 :

教授「・・・そうか、そんなことが」
「信じられないでしょ?よく考えたら俺、頭がおかしくなってたのかもしれませんね」
教授「いや、お前の頭は正常だよ そのMDも、確かに実在したものだ」
「意味が、よく・・・」
教授「ついて来い。行きながら、お前に全て教えてやる

37 = 1 :

教授「今から四年前、この町で交通事故が起きた」
「俺が15歳の時・・・」
教授「被害者は中学生のカップル、男性は軽傷で済んだが女性のほうは脳の一部を損傷し、意識不明の重体、目を覚ますことは無かった」
「かわいそうですね」
教授「被害者の一人である男性の精神的苦痛を考慮して、女性の状態は公表されなかった・・・というか、男性の記憶から抹消しようとしたんだ。催眠療法まで使って、徹底的に」

38 = 1 :

「それじゃあ、今その男は事故のことを覚えてない・・?」
教授「男、お前中学の時彼女がいたろう?その女は本当に転校したのか?
今の御時勢連絡をとる手段なんかいくらでもある、辻褄の合わない記憶が無いか?」

39 = 1 :

「待ってください、まさかその被害者の男って・・・」
教授「私は当時21歳、彼女の主治医の助手をしていた。私とお前が初めて会ったのは彼女の病室だよ」
「!!」

40 = 1 :

「そうだ、思い出した・・女は俺をかばって、車にぶつかって・・」
教授「後のことは、全部お前を傷つけないように処理された」
「でも、MDは・・・?それとMDに何の関係があるんです?」
教授「・・・事故があった年と同年にT大で始動したプロジェクトがある」
「一体どんな?」
教授「人間の人格、記憶を、コピーする技術を開発するプロジェクトだ」

42 = 1 :

「コピーって、そんな事が、可能なんですか?」
教授「脳の情報伝達は電気信号によって行われる。理論的には可能なはずだ」
「だけど、そんな研究がされてたら、もっと有名なはずじゃ」
教授「そんな研究、公に認められるはずが無いだろう?人が死ななくなる、神の領域に人間は踏み込もうとしていたんだ」
「・・・確かに」
教授「研究は極秘に進められ、4年の歳月を経て、遂にその芽が出始めた」
「成功したんですか?」
教授「不完全ではあるが、な。ある女性の人格、記憶の一部をコピーすることに成功した」

43 = 1 :

「・・・その女性っていうのは」
教授「コピーの実験をするにあたって最も困難だったのは実験体を見つけることだ。
当然だ、公に知られず、失敗すれば命の危険さえある実験に誰がかわいい自分の身を投げ出す?」
「教授、あなたまさか」
教授「研究チームの一人であり女医でもある一人の女性研究員は自身の担当患者に目をつけた。
本人に意識が無く、最愛の人物の記憶から消され、死んでも誰からも文句を言われない、そんな人物」

45 = 1 :

教授「もうわかるだろう。実験体に選ばれたのは、男、お前の恋人。そしての決断をしたのは私だ」
「お前ぇ!!」
教授「落ち着け、先に行っただろう、実験は成功したんだ」
「それでも・・・彼女をそんな危険な目に・・・」
教授「ああ、その通り・・・とてつもない危険を、私は彼女に課してしまった。
その罪悪感は、実験が成功した後も拭い去られる事は無かったよ」

「そうだ、どんなことしたって償えることじゃない」
教授「なにか出来る事を探したよ、彼女のために。少しでも償いになることがあればと」

46 = 1 :

教授「記録媒体のMDを読み取ってみると、お前の恋人はただひとつの感情だけをコピーさせていることが分かった」
「・・・そりゃ、人の人格、記憶の全てがMD程度に収まるはずは無いでしょうね」
教授「その感情というのは、愛情だよ。男、彼女はただ、お前に会いたがっていた」

47 = 1 :

教授「私は研究室からディスクを持ち出した。彼女の願いを叶え、自分を許してもらいたかった」
「俺のMDプレーヤーにディスクを入れたのも、電源をつけたのも」
教授「私だ。彼女は喜んでいたか?」
「・・・俺とあんたの関係、疑ってたよ」
教授「お前、なかなかモテるからな」
「そんなことはどうでもいい。MDは・・・彼女は今、どうしてる!?

48 = 1 :

教授「相変わらず意識不明のままだ。実験による影響はないが、状態は悪いままだな」
「彼女に会わせろ」
教授「・・・いいだろう、ちょうど目の前に着いた。この部屋だ」

49 = 1 :

「女!!」
教授「・・・男、私はかえって余計なことをしたのかもしれないな。お前は彼女のことを忘れたまま、幸せに生きたほうが・・・」
「女・・・忘れててごめんな・・・俺はお前の事、ずっと・・・」
「ん・・・・」
、教授「!!」

50 :

>>47
某それも私だの人を思い出して吹いたのも私だ


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