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    元スレ新ジャンル仮定「冷やし足りない」

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    1 :

    「ポンコツ」

    ポンコツ「はい、女さん」

    「このスイカ、冷やし足りないんだけど」

    ポンコツ「検索した情報によりますとこのくらいが適温だと思われますが」

    「あたしは凍ってるくらいのが好きなのー。その冷蔵庫まだスペースあるでしょ?
    やりなおしー」

    ポンコツ「了解致しました」

    「あーあっづー」

    2 = 1 :

    「あづーい。くーらー」

    ポンコツ「今からおよそ12時間と37分前に故障しました」

    「なーんでよー……」

    ポンコツ「あまりの室温に本体に熱が籠りすぎたためです。ファンもストップしているため、
    溜まった熱を外に逃がすことができません。女さんもご存知の事と思いますが」

    「それって不良品ってことじゃない。ちっくしょー電気会社にクレームつけてやる。
    ポンコツ、RPG」

    ポンコツ「ここ数年フィルター掃除をしていないことも原因の一つのようです。
    女さんもご存知の事だと思いますが」

    「……あっづいねぇ…」

    ポンコツ「暑いですね」

    4 = 1 :

    「クーラーも扇風機もない夏……」

    ポンコツ「風鈴を付けてみたらどうでしょうか。あの音は涼感を誘いますよ」

    「さっき付けた」

    ポンコツ「おや、そうでしたか」

    「百個」

    ポンコツ「女さん」

    「やかましいから全部叩き割った」

    ポンコツ「女さん」

    5 = 1 :

    「キンッキンに冷えたビールが飲みたいなぁ…」

    ポンコツ「どこかの国ではビールをぬるいまま飲むそうですよ」

    「罰ゲームじゃない」

    ポンコツ「そんなことはないかと」

    「あーもうサブリミナルでもNASAの陰謀でも宇宙からの怪電波でもいいよ。
    あたしは冷えたビールが好きです」

    ポンコツ「極めて一般的な意見だと思いますよ」

    「ありがと。んで、ビールは?」

    ポンコツ「湯気が出てますね」

    「そーね。こう寒い日はね。人肌くらいのビールをキュッとって飲めるかぁ!?」

    ポンコツ「元気じゃないですか」

    6 = 1 :

    「あー…そーいやあいつらは? 非常用給水型ロボットBLシリーズ」

    ポンコツ「NO.1から40まで、全て熱で中枢機関がダウンしています。簡潔に申しますと故障です」

    「非常用の意味ねぇー!! くっそー…地獄に仏だと思ったのに……」

    ポンコツ「…前から気になってたのですが、BLとはどういう意味合いなのですか?」

    「ビーエルじゃないよ。読み方」

    ポンコツ「……ナンバーの意味は」

    「ナンバーっていうか、最大貯水量?」

    ポンコツ「女さん……」

    「女の子っぽいでしょ?」

    ポンコツ「おっさん臭いです」

    7 = 1 :

    「あんたって随分流暢に喋るわよね。ロボのくせに」

    ポンコツ「今さら何を。あなたがお造りになったのではないですか」

    「いやまあそーなんだけど。もっとロボっぽい喋り方できないん?」

    ロボ「プログラムされていませんので。ちなみに壊れてもどもりませんし、
    ピー、ガガーッとも言いません」

    「風情ないなー。造り換えよっか? 今から」

    ポンコツ「もう部品がありませんよ」

    「まあそうなんだけどさ」

    ポンコツ「私は今の音声データに満足しています」

    「……そりゃ、よかった」

    8 :

    「冷やし中華を作ってみた。今年まだ食べてなかったから」

    ポンコツ「そろそろ夏も終わりですしね」

    「冷やし中華とかざるそばとか食べるときに熱くもないのにふーふーする人いるよね」

    ポンコツ「条件反射というものでしょうね。ロボットの私から見ると少々
    間が抜けているように見えます」

    「ふー。ふー」

    ポンコツ「おや女さん、言っている傍から」

    「あっちーんだよこれ……」

    ポンコツ「もう酸っぱいラーメンですね…」

    9 = 8 :

    「蝉ってさ」

    ポンコツ「はい」

    「間違えて冬に出てきちゃったらどうなるんだろね」

    ポンコツ「……申し訳ありません。検索しても適当な情報が見つかりませんでした」

    「別に答えが知りたいわけじゃないのよ。冬の蝉。なんかいい響きだと思わない?」

    ポンコツ「私には理解しかねますが」

    「ちぇー。ほんと風情がないなぁお前は」

    ポンコツ「なぜ急にそのような事を?」

    「いやさっきから外でブンブンうるさいからさぁ。余計暑くなるっての」

    ポンコツ「お望みなら撃ち落としてきますが」

    「物騒なこといわない。放っといていーよ」

    10 = 8 :

    「テレビでもつけるか」

    レポーター『8月が過ぎても暑い日が続いてますねー』

    タレント『ダメダメ! 伝わってこない! 暑いの全っっっっ然伝わってこないよ!!』

    レポーター『こう暑いとつい冷たいものを取りすぎてしまいますよねー』

    タレント『ホントに暑いと思ってるのーっ!? ならもっと熱くならなきゃ!!』

    レポーター『皆さんも夏バテしないように、体調管理には気をつけて下さいね』

    タレント『はい伝わった! 今君の暑いの伝わったよ!!』

    「冷やしたりないねぇ…」

    ポンコツ「ですねえ…」

    11 = 8 :

    レポーター『異常な気温により、各地で熱中症による被害が相次いでます』

    タレント『なんで倒れるんだよ!! 熱くなれよ!!』

    「……死んじゃうじゃない」

    ポンコツ「なぜこの時期のニュースに出そうと考えたのでしょうね」

    12 = 8 :

    レポーター『それでは、先ほどのニュースを繰り返しお伝えします。今ご覧
    いただいている映像の通り、先日、世界各国の主要都市にミサイルが撃ち込まれるという
    前代未聞のテロが起こりました。被害にあった都市は以下の通りです――』

    「……冷やしたりないねー……」

    ポンコツ「何がでしょうか」

    「犯人の頭」

    ポンコツ「つい熱くなってやった、と?」

    「その時は冷えた考えのつもりだったんじゃない?」

    ポンコツ「そんなものですか」

    「そんなもんよ」

    13 = 8 :

    「スイカ冷えたー?」

    ポンコツ「まだ入れてから一時間も経っていませんよ」

    「うー。なら、アイス」

    ポンコツ「私は位置的に取れませんのでご自分でお願いします」

    「言われなくても見りゃ分かるって……よっ」

    ポンコツ「この室温ですとすぐに溶け始めます。お気をつけて」

    「あいあい。あんたも食べる?」

    ポンコツ「止めておきます。食べても今さらどうということはないでしょうが」

    「がんばるねえ」

    ポンコツ「ロボットですから」

    14 = 8 :

    「スイカバー買っておけばよかったなぁ」

    ポンコツ「好きですね、スイカ」

    「超好き」

    ポンコツ「そんなに」

    「あんたは?」

    ポンコツ「私に味覚はありませんよ」

    「ですよねー」

    15 = 8 :

    「あつーい。温暖化うざーい」

    ポンコツ「女さんは暑い方が好きなのではないのでしたか?」

    「嫌いよ」

    ポンコツ「そうで――」

    「夏は嫌い。熱いのはもっと嫌い。嫌い嫌い嫌い嫌い」

    ポンコツ「………」

    16 :

    ちょっと期待

    18 = 8 :

    ポンコツ「なぜそんなに?」

    「……弟がいたのよ」

    ポンコツ「過去形ですか」

    「熱でちょっとね。ダメになっちゃった」

    ポンコツ「………」

    「だから、熱いのは嫌い」

    ポンコツ「この話題を続けるのはよしましょう」

    「………」

    ポンコツ「プログラムに誤作動が発生しそうです」

    「……ありがと」

    20 = 8 :

    「冷やし足りない」

    ポンコツ「はい」

    「例えるならメラゾーマVSヒャダイン」

    ポンコツ「およそ100ダメージの差です」

    「……思ったよりあるわね」

    ポンコツ「素直に“暑い”じゃ駄目なのですか?」

    「一言じゃ説明したくないこの微妙な女心」

    ポンコツ「おや、アイスが溶け始めてますね。冷凍庫は止まったみたいです」

    「スルーすんなこのポンコツ」

    21 = 8 :

    「……しなくなったね。蝉の音」

    ポンコツ「ええ」

    「街まで買い物行ってきていい?」

    ポンコツ「駄目です」

    「冷蔵庫、そろそろ壊れるよ?」

    ポンコツ「何をしても、もう直しようがありませんよ」

    「……ちぇー」

    22 = 8 :

    「……冷やし足りない」

    ポンコツ「………」

    「冷やし足りない」

    ポンコツ「女さん」

    「冷やし足りないっ!!」

    ポンコツ「もういいですから…」

    23 = 8 :

    「ついに」

    ポンコツ「止まりましたね。冷蔵庫も」

    「身体冷えた?」

    ポンコツ「問題ありません」

    「………」

    ポンコツ「問題ありません」

    24 = 8 :

    レポーター『なお、テロの犯人の潜伏先は既に目星がついており、捕縛は秒読み
    との事です……こんなことテレビで発表しちゃっていいんですかね?』

    タレント『細かいこと気にしてないでもっと熱くなれよ!』

    「………」

    ポンコツ「…理由を聞いても?」

    「弟がさ。熱い熱いって言っててさ。そんななのに周りは誰も助けてくれなくてさ」

    ポンコツ「………」

    「働かせるだけ働かせといて邪魔になったら知らんぷり」

    ポンコツ「………」

    「世界中を弟と同じ目に遭わせてやる」

    ポンコツ「……冷やし足りませんでしたか?」

    「……かもね」

    25 = 8 :

    「スイカ。もういいんじゃない?」

    ポンコツ「ええ。これ以上は冷えませんし」

    「食べよっか」

    ポンコツ「私は……」

    「いーから食べなさいって。夏も終わりだよ」

    ポンコツ「そう仰られるなら」

    「んー。まだちょっと冷やし足りないかな…。あんたは?」

    ポンコツ「私には味覚がありません」

    「ほんとーに風情ないわねあんた」

    27 = 8 :

    兵士「見つけたぞ! 壊せ! 壊せ!」

    レポーター『次のニュースです。温暖化の影響により、南極のペンギン達が――』

    タレント『40度くらいでへばるなよ! 熱くなれよ!』



    ポンコツ「スイカ、おいしかったよ。おねーちゃん」

    「………」

    ポンコツ「………」

    「……でしょ?」

    28 = 8 :

    ポンコツ「………」

    「………」

    ポンコツ「……ピー ガガッ」

    「………」

    「………」

    「……嘘つき」



    その後。
    あたしは唇を火傷した。

    29 = 8 :

    うはwww人いねえwwwwww

    支援期待ベジタブル感謝!
    読んでくれた人はデザートをどうぞ。

    30 = 26 :

    こういう雰囲気嫌いじゃない

    31 :

    俺も嫌いじゃない

    32 = 8 :

    ・デザート(スイカ)


    「おねーちゃーん。早く食べようよー」

    「ダメ! スイカは凍ったくらいが一番おいしいんだから!」

    「そんなこと言ったって、さっきっからそればっかじゃないか」

    「……あんた、勝手に食べたら後で酷いよ」

    「分かってるよー」

    「どーだか……よし。そろそろいいかな」

    「早く! 早く!」

    「はいあんたの分。……どう?」

    「すっげーおいしい!」

    「でしょ?」


    新ジャンル仮定「冷やし足りない」
    オワリー

    33 = 26 :

    >>1
    デザートはスイカなのに、なんでしょっぱいんだろうな。塩かけた覚えないのに

    34 :

    大丈夫だみんな見てる
    >>1
    ご馳走さま

    35 :

    松尾か吹いたw

    36 = 35 :

    いつの間にか終わってた

    37 = 8 :

    スレタイで素直クールになりきれない女の子とか浮かんだんだけど誰か書け。

    38 = 35 :

    >>37
    お前が言うなwwwwww

    39 = 34 :

    「男!」

    「うおっ!?なんだどうした女」

    「あ、その…………だな」
    (駄目だ駄目だ五月蠅い女は嫌われるんだぞ私~)

    「その、だな!たまたま映画のチケットが二枚手に入ったから一緒にいかないか!?」(だああ!もっと冷静になれ私!)

    「まあ別に良いけど」

    「本当か!?………いや、そ、そうか。そいつはいい。では今週末」

    「ああ」

    テテテテテ ガラガラバタン





    「うおっしゃあああああ!!」

    「校庭で誰か叫んでる!?」





    無理でした

    40 :

    「やぁ、男。君は相変わらずタモさんの物真似が上手いな」
    「まぁな。イグアナの物真似をするタモさんの真似しながら司会ができる男だぜ、俺は」
    「君のそういうところ、好ましく思うよ」
    男友「おいーっす」
    「よ、相変わらず遅ぇな」
    「チッ……イヤなヤツが来やがった。反吐が出る、消えろよ」
    「はは、おまえは負の感情だけ起伏が激しいなぁ」
    「なに、君には無縁な話さ。何故なら私は、君を物にしたいと思っているからね」

    こうですか? わかりません><

    42 = 34 :

    そっちの方がよろしいですね。ではわっふるわっふる

    44 = 8 :

    どっちもだ馬鹿野郎。
    おれがどんだけ一人でいたと思ってんだ馬鹿野郎。
    ちょっとレス遅れたくらいで拗ねてんじゃねえ馬鹿野郎。

    45 = 34 :

    >>44
    ありがとうだよこの野郎
    お前の今までには敬意を表するんだよこの野郎
    ちなみにレスに拗ねたんじゃなくて俺があんまりネタがでないから任せようと思っただけだよこの野郎
    でも頑張ってみるから生暖かく見守っててくれなんだよこの野郎
    も一つついでにこの野郎

    46 = 40 :

    >>44
    そこまで言うならやって野郎
    「今帰りかい?」
    「ああ、まぁな」
    「それなら一緒に帰るのはどうだろう? 良い提案だと思うんだが」
    「いや、悪いけど先約があってさ」
    「えー、やだやだ! 一緒がいいの!」
    「本当に負の感情だけ起伏が激しいなぁ。でも、いつだって素直だけどさ」
    「素直なら、君にいつだって思いを届けられるからね。だから二人で帰るのー」
    男友「悪い、遅くなった~」
    「本当におまえは、私の邪魔をすることに関しては天才的だよな。ウゼェよ、マジで」

    49 :

    いいね。
    閉鎖的空間と夏を足すと、これ程までに新鮮だとは。
    爽やかな気分になった。
    保守

    50 = 8 :

    まだあった
    誰か書けよ保守


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