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元スレ新ジャンル「廃墟メトラー」
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女「廃墟が持つ記憶」
女「場所が記憶する、人々の生活の様子」
女「一番楽しかったこと」
女「一番伝えたいこと」
女「もう誰も、覚えていないこと」
女「ちょっとだけ、教えてもらいます」
女「廃墟巡りに、しばしお付き合い下さい」
女「場所が記憶する、人々の生活の様子」
女「一番楽しかったこと」
女「一番伝えたいこと」
女「もう誰も、覚えていないこと」
女「ちょっとだけ、教えてもらいます」
女「廃墟巡りに、しばしお付き合い下さい」
女「ここは、普通の民家」
女「まだ、建ったばかりの頃」
女「兄弟で丈比べね。あ~あ、新しい柱に傷つけちゃって」
女「ふふっ、ほら怒られた」
女「その時の傷が、これ……」
女「傷付けられたのに、一番嬉しかったんだ」
女「……そうだね。傷じゃなくてしるし」
女「この家が、一番楽しかった時の、しるしだもんね」
女「まだ、建ったばかりの頃」
女「兄弟で丈比べね。あ~あ、新しい柱に傷つけちゃって」
女「ふふっ、ほら怒られた」
女「その時の傷が、これ……」
女「傷付けられたのに、一番嬉しかったんだ」
女「……そうだね。傷じゃなくてしるし」
女「この家が、一番楽しかった時の、しるしだもんね」
女「工場」
女「何を作ってたんだろ」
女「……すごい、たくさんの人」
女「船を作ってるのね」
女「みんな、忙しそうだけど」
女「すごい、楽しそう」
女「大きい船……」
女「そっか。この船、この工場で最後に作った船……」
女「最後だけど、みんな嬉しそう」
女「そうだよね。笑顔で、送り出してあげたいんだよね」
女「がんばったね。おつかれさま」
女「何を作ってたんだろ」
女「……すごい、たくさんの人」
女「船を作ってるのね」
女「みんな、忙しそうだけど」
女「すごい、楽しそう」
女「大きい船……」
女「そっか。この船、この工場で最後に作った船……」
女「最後だけど、みんな嬉しそう」
女「そうだよね。笑顔で、送り出してあげたいんだよね」
女「がんばったね。おつかれさま」
女「廃墟が持つ記憶」
女「ほとんどは、楽しい記憶です」
女「怖いこと、辛いこと、いっぱいあったと思うけど」
女「その『場所』が覚えているのは、楽しかった頃のこと」
女「一番、活気に溢れていた頃のこと」
女「何か出来る訳じゃないけど」
女「その頃の思い出を、ちょっとだけ、見せてもらいます」
女「ほとんどは、楽しい記憶です」
女「怖いこと、辛いこと、いっぱいあったと思うけど」
女「その『場所』が覚えているのは、楽しかった頃のこと」
女「一番、活気に溢れていた頃のこと」
女「何か出来る訳じゃないけど」
女「その頃の思い出を、ちょっとだけ、見せてもらいます」
女「ここは、アパート?」
女「違う……学生寮ね」
女「最後の、クリスマスパーティーなんだ」
女「この落書き、その時書かれたのね」
女「あ~あ、あんなに大声で騒いで」
女「管理人さんに怒られちゃうよ……ほら、怒られた」
女「そっか。みんな、卒業生なんだ」
女「離れ離れになっちゃうんだ……」
女「自分の、家だもんね」
女「大丈夫。壁のメッセージ、まだ残ってるよ」
女「今、みんな何してるのかな」
女「違う……学生寮ね」
女「最後の、クリスマスパーティーなんだ」
女「この落書き、その時書かれたのね」
女「あ~あ、あんなに大声で騒いで」
女「管理人さんに怒られちゃうよ……ほら、怒られた」
女「そっか。みんな、卒業生なんだ」
女「離れ離れになっちゃうんだ……」
女「自分の、家だもんね」
女「大丈夫。壁のメッセージ、まだ残ってるよ」
女「今、みんな何してるのかな」
女「アパートの跡」
女「このあたり、全部街だったの?」
女「鉱山都市だったんだ」
女「人が、いっぱい」
女「朝……出勤時間?」
女「こんなに、いっぱいの人がいたのね」
女「学校も……みんな、鉱山で働く人の家族」
女「鉄道も、バスも……」
女「本当に、街があったんだ……」
女「このあたり、全部街だったの?」
女「鉱山都市だったんだ」
女「人が、いっぱい」
女「朝……出勤時間?」
女「こんなに、いっぱいの人がいたのね」
女「学校も……みんな、鉱山で働く人の家族」
女「鉄道も、バスも……」
女「本当に、街があったんだ……」
女「島が、全部廃墟」
女「すごい、すごいたくさんの人が住んでる」
女「アパートがびっしり……にぎやか」
女「みんな、家族みたい」
女「映画館もあるんだね」
女「こっちには、病院も」
女「すごい、急な階段」
女「そうだね、毎日この階段上るの、大変そう」
女「ここからは、海が見えるんだ……」
女「みんなには想像できないかもしれないけど」
女「今はこの島、すごい静かだよ」
女「誰も、いないよ」
女「ううん、大丈夫。皆がここで暮らした跡は、ちゃんと残ってる」
女「すごい、すごいたくさんの人が住んでる」
女「アパートがびっしり……にぎやか」
女「みんな、家族みたい」
女「映画館もあるんだね」
女「こっちには、病院も」
女「すごい、急な階段」
女「そうだね、毎日この階段上るの、大変そう」
女「ここからは、海が見えるんだ……」
女「みんなには想像できないかもしれないけど」
女「今はこの島、すごい静かだよ」
女「誰も、いないよ」
女「ううん、大丈夫。皆がここで暮らした跡は、ちゃんと残ってる」
>>13
軍艦島ktkr
軍艦島ktkr
女「ホテル……」
女「すごい……そんなに昔からあるホテルなんだ」
女「玄関ね。壁の絵、こんなに綺麗だったんだ」
女「ドアに丸い窓。船みたい」
女「広い……ダンスホール……」
女「夜のパーティーかな……楽しそう」
女「こっちの食堂も、すごい広さ」
女「外からの景色も……あっ」
女「紅葉の時が、一番楽しかったんだ」
女「ステンドガラスと紅葉がきれい……」
女「ホテルだもんね。お客さん、いっぱい居た時が、一番楽しかったんだね」
女「すごい……そんなに昔からあるホテルなんだ」
女「玄関ね。壁の絵、こんなに綺麗だったんだ」
女「ドアに丸い窓。船みたい」
女「広い……ダンスホール……」
女「夜のパーティーかな……楽しそう」
女「こっちの食堂も、すごい広さ」
女「外からの景色も……あっ」
女「紅葉の時が、一番楽しかったんだ」
女「ステンドガラスと紅葉がきれい……」
女「ホテルだもんね。お客さん、いっぱい居た時が、一番楽しかったんだね」
>>16
同じ事を考えていたよ
同じ事を考えていたよ
女「覚えておいてあげる、なんて言わないし」
女「その場所も、覚えておいて欲しい、なんて言わない」
女「私は、今、見ている廃墟が、どれくらい賑わってたのかを知りたいし」
女「その場所も、自分たちがどれくらい楽しかったのか、知ってほしい」
女「それだけなんです」
女「その場所も、覚えておいて欲しい、なんて言わない」
女「私は、今、見ている廃墟が、どれくらい賑わってたのかを知りたいし」
女「その場所も、自分たちがどれくらい楽しかったのか、知ってほしい」
女「それだけなんです」
女「落書きされたり、窓を割られたり、壁を壊されたり」
女「どんなに形が変わっても、どんなに汚されても」
女「一番楽しかった思い出って、建物は絶対忘れないんです」
女「人間は忘れたかもしれないけど」
女「もう誰も、覚えていないかもしれないけど」
女「誰かに伝える事はできないって、建物も分かってるけど、それでも……」
女「ずっと、覚えてる思い出って、やっぱり、楽しい思い出なんです」
女「どんなに形が変わっても、どんなに汚されても」
女「一番楽しかった思い出って、建物は絶対忘れないんです」
女「人間は忘れたかもしれないけど」
女「もう誰も、覚えていないかもしれないけど」
女「誰かに伝える事はできないって、建物も分かってるけど、それでも……」
女「ずっと、覚えてる思い出って、やっぱり、楽しい思い出なんです」
女「県営バス、って書いてある」
女「中に荷物がいっぱいあるけど」
女「そうだよね、バスだもんね」
女「物置じゃ、嫌だもんね」
女「ごめんね、何もしてあげられないんだ……」
女「運転手さん……洗ってもらってるの?」
女「そっか。毎朝の日課だったんだ」
女「すごいピカピカ」
女「うん。行ってらっしゃい。がんばってね」
女「中に荷物がいっぱいあるけど」
女「そうだよね、バスだもんね」
女「物置じゃ、嫌だもんね」
女「ごめんね、何もしてあげられないんだ……」
女「運転手さん……洗ってもらってるの?」
女「そっか。毎朝の日課だったんだ」
女「すごいピカピカ」
女「うん。行ってらっしゃい。がんばってね」
女「駅……」
女「もう、ホームしか残ってないね」
女「駅舎があったの?」
女「え? こっち?」
女「……あった。このコンクリートが土台なんだ」
女「レールの跡もある」
女「ずっと、一日に一本だったんだね、列車」
女「そうだよね。無人駅だもん、列車が来た時が、一番楽しいよね」
女「出発、進行」
女「……最後の列車、行っちゃったよ」
女「もう、ホームしか残ってないね」
女「駅舎があったの?」
女「え? こっち?」
女「……あった。このコンクリートが土台なんだ」
女「レールの跡もある」
女「ずっと、一日に一本だったんだね、列車」
女「そうだよね。無人駅だもん、列車が来た時が、一番楽しいよね」
女「出発、進行」
女「……最後の列車、行っちゃったよ」
女「なんだろう、ここ」
女「発電所? そうなんだ……」
女「うん、ごめんね。お仕事の邪魔だもんね」
女「でもちょっとだけ、見ててもいいよね」
女「この機械、そうやって使うんだ」
女「音が、すごいね」
女「毎日、休みなく働いてたんだ」
女「うん。ありがとう。もういいよ」
女「ゆっくり、休んで」
女「おつかれさま」
女「発電所? そうなんだ……」
女「うん、ごめんね。お仕事の邪魔だもんね」
女「でもちょっとだけ、見ててもいいよね」
女「この機械、そうやって使うんだ」
女「音が、すごいね」
女「毎日、休みなく働いてたんだ」
女「うん。ありがとう。もういいよ」
女「ゆっくり、休んで」
女「おつかれさま」
廃墟らしくsageようと思っても忘れてしまう
誰か書いてみない?
誰か書いてみない?
だれか>>28の詳細を
>>28
なんだそれwwww
なんだそれwwww
女「病院、か……」
女「うん、大丈夫。何見ても驚かないよ」
女「……そうなんだ。ありがとう」
女「入院患者さんがほとんどなんだ」
女「そっか。みんなここで……」
女「ううん、大丈夫」
女「……そうだよね、病院が賑わってるって、良いことじゃないもんね」
女「でも、お仕事も、ちゃんとしたいんだよね」
女「うん、分かった。ありがとう」
女「そろそろ……行くね」
女「うん、大丈夫。何見ても驚かないよ」
女「……そうなんだ。ありがとう」
女「入院患者さんがほとんどなんだ」
女「そっか。みんなここで……」
女「ううん、大丈夫」
女「……そうだよね、病院が賑わってるって、良いことじゃないもんね」
女「でも、お仕事も、ちゃんとしたいんだよね」
女「うん、分かった。ありがとう」
女「そろそろ……行くね」
>>28
そういうタイプの人は書けないからなw
そういうタイプの人は書けないからなw
女「廃墟が持つ記憶」
女「全部、見れる訳じゃありません」
女「全部、伝えたい訳でもないと思います」
女「知ってほしいって思ってる記憶だけ」
女「少しだけ、見せてもらいます」
女「ほんの少し、あっという間の時間だけど」
女「楽しかったあの頃に戻った建物を」
女「見せてもらいます」
女「全部、見れる訳じゃありません」
女「全部、伝えたい訳でもないと思います」
女「知ってほしいって思ってる記憶だけ」
女「少しだけ、見せてもらいます」
女「ほんの少し、あっという間の時間だけど」
女「楽しかったあの頃に戻った建物を」
女「見せてもらいます」
静かな所だね
ずっと海を照らし続けて
一人で頑張ってたんだね
灯台の光が消えた今も
女「見守ってるんだね」
ずっと海を照らし続けて
一人で頑張ってたんだね
灯台の光が消えた今も
女「見守ってるんだね」
女「たまに、まだ人がいる建物からも」
女「楽しかった時の思い出が見えたりします」
女「今とは全然違う雰囲気の」
女「今よりもっとにぎやかな建物」
女「今の自分は本当の自分じゃない」
女「そういう訳じゃない事は分かってます」
女「でも、やっぱり、楽しかった時って」
女「無意識のうちに、思い浮かべませんか?」
女「楽しかった時の思い出が見えたりします」
女「今とは全然違う雰囲気の」
女「今よりもっとにぎやかな建物」
女「今の自分は本当の自分じゃない」
女「そういう訳じゃない事は分かってます」
女「でも、やっぱり、楽しかった時って」
女「無意識のうちに、思い浮かべませんか?」
女「結婚式場?」
女「うんうん」
女「結婚式の時なんだよね、一番楽しかったのは」
女「嬉しそうだな」
女「バージンロード、ちゃんと残ってるよ」
女「おめでとう、お幸せに」
女「ブーケトス……えっ?」
女「ここに立ってた人に? そうなんだ」
女「その人は? ……その前に閉鎖されちゃったのか」
女「私? へへ、ごめんね。1人なんだ」
女「じゃ、そろそろ行くね」
女「ブーケ、ありがと」
女「うんうん」
女「結婚式の時なんだよね、一番楽しかったのは」
女「嬉しそうだな」
女「バージンロード、ちゃんと残ってるよ」
女「おめでとう、お幸せに」
女「ブーケトス……えっ?」
女「ここに立ってた人に? そうなんだ」
女「その人は? ……その前に閉鎖されちゃったのか」
女「私? へへ、ごめんね。1人なんだ」
女「じゃ、そろそろ行くね」
女「ブーケ、ありがと」
笑い声が聞こえる
今度は静かになっちゃった
映画沢山の人が来たね
知らない国の物語
私達の心に刻んでくれた
女「ありがとう」
今度は静かになっちゃった
映画沢山の人が来たね
知らない国の物語
私達の心に刻んでくれた
女「ありがとう」
女「建物が何件かある」
女「村全部が?」
女「そうなんだ……」
女「お祭り? そうだよね、一番にぎやかになるもんね」
女「泣いてる人がいるよ」
女「最期の、夏祭りなんだ」
女「……夜店も、みんな村の人なんだね」
女「お祭りも、終わっちゃったね」
女「うん、私も楽しかったよ」
女「村の名前は? ……うん、分かった」
女「え? ……もう、地図にも無いみたいなんだ」
女「ごめんね……そろそろ、行くね」
女「村全部が?」
女「そうなんだ……」
女「お祭り? そうだよね、一番にぎやかになるもんね」
女「泣いてる人がいるよ」
女「最期の、夏祭りなんだ」
女「……夜店も、みんな村の人なんだね」
女「お祭りも、終わっちゃったね」
女「うん、私も楽しかったよ」
女「村の名前は? ……うん、分かった」
女「え? ……もう、地図にも無いみたいなんだ」
女「ごめんね……そろそろ、行くね」
女「学校、だね」
女「小学校かな?」
女「え? 体育館?」
女「閉校式……」
女「みんな、ここが好きだったんだ」
女「……うん、分かってる」
女「子供たちも、先生も、みんな好きだったんでしょ?」
女「机の傷、子供たちが最期に書いたんだ」
女「そっか。だから残ってるのかな」
女「チャイム……下校の時間だね」
女「……うん、バイバイ。『また明日』ね」
女「小学校かな?」
女「え? 体育館?」
女「閉校式……」
女「みんな、ここが好きだったんだ」
女「……うん、分かってる」
女「子供たちも、先生も、みんな好きだったんでしょ?」
女「机の傷、子供たちが最期に書いたんだ」
女「そっか。だから残ってるのかな」
女「チャイム……下校の時間だね」
女「……うん、バイバイ。『また明日』ね」
女「その場所が持つ記憶って」
女「あんまり、特殊なものばっかりでもないんです」
女「何気ない日常が」
女「そのうち、『一番楽しかった記憶』になるんです」
女「もう二度と経験できない日常、って思って過ごしてみてください」
女「気に止めてなかったものまで」
女「ちょっと違って、見えて来ますよ」
女「それだけなんですけどね」
女「そう、たったそれだけの『日常』なんだけど」
女「建物にとっては、一番楽しい思い出みたいです」
女「あんまり、特殊なものばっかりでもないんです」
女「何気ない日常が」
女「そのうち、『一番楽しかった記憶』になるんです」
女「もう二度と経験できない日常、って思って過ごしてみてください」
女「気に止めてなかったものまで」
女「ちょっと違って、見えて来ますよ」
女「それだけなんですけどね」
女「そう、たったそれだけの『日常』なんだけど」
女「建物にとっては、一番楽しい思い出みたいです」
鬼ごっこ?入ってきちゃった
なかなか見つからないね
退屈で寝ちゃったのかな
今度はお参り綺麗な人だね
さっきの子?大きくなったね
遠くにいっちゃうんだ
ここでの思い出
女「きっと覚えてるよ」
なかなか見つからないね
退屈で寝ちゃったのかな
今度はお参り綺麗な人だね
さっきの子?大きくなったね
遠くにいっちゃうんだ
ここでの思い出
女「きっと覚えてるよ」
ID:XFfWrVYQOが書いてくれてる続きも読みたいし、
即興でまだいけそうな気もするが、ここで眠さが限界みたいだ……
読んでくれた人とID:XFfWrVYQOに感謝を
即興でまだいけそうな気もするが、ここで眠さが限界みたいだ……
読んでくれた人とID:XFfWrVYQOに感謝を
なんですとー
こーゆーゆったり感のSS好物だったのに
次はパー速で頼む
こーゆーゆったり感のSS好物だったのに
次はパー速で頼む
男「廃墟」
男「人の居ない家」
男「人の通らない道」
男「人の消えた場所」
男「……でも、分かってる」
男「ここには…歴史がある」
男「確かに、ささやかな…歴史がある」
男「人の居ない家」
男「人の通らない道」
男「人の消えた場所」
男「……でも、分かってる」
男「ここには…歴史がある」
男「確かに、ささやかな…歴史がある」
廃墟って好きだけどいまだになんでそれがいいと感じられるのかわからない
でも人がいなくなった街に朝日が昇ってまた沈んでいくってそれだけでなんか、いい
でも人がいなくなった街に朝日が昇ってまた沈んでいくってそれだけでなんか、いい
女「路地裏の塀」
女「こんなところにも思い出はあるんだね」
女「盆栽…………」
女「おじいちゃんが住んでたんだ」
女「風からずっと守ってたの?」
女「おじいちゃんの大事な盆栽だもんね」
女「その盆栽はどこに行っちゃったのかな」
女「そう。この木が…………」
女「立派な黒松」
女「これからも守ってあげてね」
女「守ってもらってるの?…………ふふ。そう」
女「こんなところにも思い出はあるんだね」
女「盆栽…………」
女「おじいちゃんが住んでたんだ」
女「風からずっと守ってたの?」
女「おじいちゃんの大事な盆栽だもんね」
女「その盆栽はどこに行っちゃったのかな」
女「そう。この木が…………」
女「立派な黒松」
女「これからも守ってあげてね」
女「守ってもらってるの?…………ふふ。そう」
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