のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,063,068人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ新ジャンル「少しずつ部品が届く」

    新ジャンル覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    452 :

    >>435
    罰ゲーム
    アナウンサー
    飼育委員

      もな

    453 :

    後日談いくよー。でもエピローグみたいなつもりだから、そんなに多くはない。
    時間ないのでサクサクいくんだよ。

    454 = 453 :

    「なぁ、これはいったいどういうことだ?」
    猫耳「……さぁ?」
    「ペット可の部屋に引っ越したまではいい」
    猫耳「はい」
    「……どうしてだ?」
    猫耳「私もさっぱりです」

    「……これは、鳥だな」
    猫耳「鳥ですね」
    「これは亀だ」
    猫耳「亀です」
    「魚だ」
    猫耳「魚」

    「「…………」」

    魚骨「ピチピチ」
    亀中身「モソモソ」
    鳥素体「ツンツン」

    「「なにこれ」」

    455 = 453 :

    「OK、疑問点を整理しようじゃないか」
    猫耳「ですね」
    「まず、引っ越した翌日に、“鳥のドクロ”が届いたんだよな」
    猫耳「その次の日には、“鳥の骨”と“亀の頭蓋骨”が」
    「そのまた次の日には“鳥の内臓”と“亀の骨”と“魚のドクロ”」
    猫耳「で、今日は“鳥の筋肉”と“亀の中身”と“魚の骨”が届いて、この有様……」
    「朝に箱から出しとけば、いつの間にか組みあがってる。その点は、お前の時と同じだ」
    猫耳「でも、違うのは、この子たちが喋らないことです。このままじゃ完成しても普通の動物さんですよ?」
    「一瞬まさかのハーレム展開かと思ったんだが」
    猫耳「何かおっしゃいました?」ギロ
    「なんでもないですごめんなさい」
    猫耳「とりあえず、鳥と魚は完成したら頂いていいですか?」
    「食うな」
    猫耳「“鳥の筋肉”ってぶっちゃけ、鳥肉じゃn」
    「だから食うな。狩人の眼で鳥を見てやるな。暴れてご近所に迷惑だから」

    456 = 453 :

    猫耳「それはそれとして」
    「ん?」
    猫耳「どうして、名前で呼んでくれないんですか?」
    「それどころじゃないと思うけど」
    猫耳「えー、せっかく名前貰ったのに」
    「そうは言ってもな。二人きりだから、“おい”とかで話がついちゃうし」
    猫耳「じゃぁ、もう名前で呼ばないと返事しません」
    「拗ねるなよ、こんなときに……」
    猫耳「こんなときだからですよ」

    457 = 453 :

    猫耳「はぁ、やっぱりあれですか? 種族の違いは超えられないんですか?」
    「そういうんじゃなくて」
    猫耳「あれから、ちっとも触ってこないし」
    「いや、だから」
    猫耳「何のために、私がずっと人に化けてると思うんですか? ずっと待ってるんですよ? 覚悟だって出来てます」
    「…………」
    猫耳「……あなたと、添い遂げたいんです。それとも、こういうの重いですか?」
    「……重いよ」
    猫耳「!!」

     ぎゅ……

    「二回も生き返ってまで俺のところに来るんだから、重くないわけないだろ」
    猫耳「……」
    「……怖いんだ。俺、お前をちゃんと幸せにできるのかなって。そんな想いに答えられるんかなって」
    猫耳「……おバカさんですね」
    「うっせ。どうせ、器も小さいよ……」
    猫耳「大丈夫ですよ。こうしてるだけで、あなたは私を幸せにできます」
    「……そか」
    猫耳「……ちょっと、ムードないですけど……しちゃいましょうか」
    「まぁ、ゾンビがうろちょろしてるようなもんだけどな。関係ないか。それも俺たちらしいだろ!」
    猫耳「はい。じゃぁ……ふつつか者ですけど」
    「あぁ、よろしく……



     ピンポーン
     「ちわー、宅配便っすー!」

    458 = 453 :

    「で! なんだよ! 今度は!! あぁん? カミサマよぉ!?」ガサガサ
    猫耳(ない。あのタイミングは、ない……まったく文字どおり、神様は意地悪です……orz)
    「…………ふむ」
    猫耳「どうしたんですか?」
    「ちょっと見えてきた」
    猫耳「??」
    「ほれ」

     『鳥用白黒羽毛培養液』

    「いや、骨格の段階で変だと思ってたんだ。こいつ、サイズはせいぜいオウム程度なのに、足がめちゃくちゃ細長いだろ?」
    猫耳「はぁ。珍しいとは思ってました」
    「こういう鳥はな、あんまり小さいサイズって居ないんだよ。ある程度でかい。フラミンゴとかな」
    猫耳「無理やり小さくしてるんですか? 神様も無茶しますよね」
    「気を使ってんだろ」
    猫耳「ふぇ?」

    「等身大の鶴なんて、デカくて邪魔だ」

    猫耳「??」
    「それに、この魚は鯉だな。どっかで見たような形だとは薄々思ってたんだよなぁ」
    猫耳「鯉は一回だけ食べましたけど、泥臭くてあんまり……」
    「食うことから離れろ」

    459 = 453 :

    「まぁ、猫じゃ解らんだろ。こいつらはな、日本じゃ大層縁起のいい動物なんだよ」
    猫耳「はぁ」
    「特に、結婚式の会場じゃ掛け軸とか料理の皿なんかによく書かれるモチーフだ」
    猫耳「け、結婚式!?」

    「こいつら、お祝いに送られてきたんだよ。神様から」

    猫耳「……うっ、ふえぇ……う、ぐす……」
    「お、おい、どうした」
    猫耳「だ、だってぇ……ほ、本当に、祝福してくれるなんてぇ……えぐぅ……」
    「あぁ、よしよし」
      ぎゅぅ
    「こりゃ、幸せにならなきゃ、罰が当たっちまうな」
    猫耳「はい!」

    460 = 453 :

     その日、鶴は完成した。その瞬間、実物大まで大きくなったかと思うと、目の覚めるような白無垢の着物へ姿を変えた。
     次の日、亀は出来上がった途端、酔ったような足取りで勝手にひっくり返ると、そのまま朱塗りの杯と酒樽へ変化した。澄んだ酒が、樽に並々と湛えられていた。
     そして、今日。俺たちは水槽の『魚用紅白鱗培養液』に浸した鯉を、並んで見守っている。

    461 = 453 :

    猫耳「この着物、素敵ですねぇ」
    「しかし、神様ってあれか? 宗教はどうなってんだ?」
    猫耳「気にしちゃ負けですよ。それより、ごめんなさい……本当は、男さんの親御さんも呼びたかったでしょう?」
    「仕方ないさ。まともに結婚式なんて挙げられないんだから」
    猫耳「でも、だからこそきっと、神様がわざわざ手をまわして下さったんでしょうね」
    「ずいぶん神に贔屓されてるな。世の神職者が聞いたら泣くぜ?」
    猫耳「えへへ……案外、世の中で起きた奇跡って、こういうものかも知れませんね」
    「あ、おい。鯉がそろそろ……」

     パシャ

     スルスルスルスル……

    猫耳「すごい……水の柱があんなに高く……」
    「鯉が、昇っていく……」
    猫耳「きれい……です」
    「さ……固めの杯だ」
    猫耳「はい……んっ……こく……どうぞ」
    「あぁ……ん……うまいな、この酒」
    猫耳「ほら……もう、鯉があんなに、高く……本当に、きれい」
    「白無垢着た――には負けるけどな」
    猫耳「え? 今……」
    「なんだよ」
    猫耳「今、名前で呼びませんでした!? 小さくて聞きづらかったですけど!」
    「そっか? 空耳じゃ?」
    猫耳「もうっ! 意地悪ばっかりです!」
    「あ、見ろよ、鯉が……」

    462 :

    いいよいいよー(^q^)

    463 :

    白無垢って難しいな。続きwktk

    464 :

    いいよ。すごくいい!

    465 :

    いいよーいいよー支援

    466 :

    あと1レスなのにさるさんとかね。
    悪いけど、本当に時間がないから、wikiのまとめに載せたんだよ。

    あと、一応名前も載せたけど、原作の文責以外できることはなさそう。

    467 = 463 :

    仕事か・・・ともかく乙、そしてGJだったぜ

    470 :

    えー

    473 :

    やめろよ同人とか
    描き手さえいりゃ漫画化なんでできんだから、おとなしくネットで公開しろや

    475 :

    いいな

    476 :

    >>461
    の続き

     パアアァァァ
     キラキラキラキラ……

    猫耳「弾けて……光って……」
    「……」ぎゅ
    猫耳「あ……」
    「こりゃ、神様の前で、夫婦になった……ってことなのかな?」
    猫耳「そうですね……あなた」
    「!!!」
    猫耳「はは、赤くなって、可愛い」
    「うっせ! これはあれだ! 酒のせいだ!」
    猫耳「ツンデレさんってやつですか?」
    「ちがうわ!…………なぁ」
    猫耳「はい?」
    「……その……」ぎゅうぅ……
    猫耳「あ……」
    「これからも、幸せでいて、くれるか?」
    猫耳「……当り前じゃないですか」


    猫耳「だって、骨から、愛されてますから……!」


    END

    478 :

    さっさと落とせよ・・・
    台無しだわ

    479 :

    新ジャンル「少しずつ遺留品が届く」

    480 :

    >>479
    推理サスペンスの予感!

    481 :

    http://j-ken.com/category/all/data/646826/

    482 = 399 :

    >>1乙 最高だった

    483 = 411 :

    最後のオチはうまいね。
    まぁ細々と漫画化頑張ってくれ。


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / 新ジャンル一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について