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    元スレ新ジャンル「暇」

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    51 :

    「今日もひまだよー」

    「今日はいい天気だよー」

    「公園に来たよー」

    「くるっぽー」

    「パン持ってないよー」

    「……バサバサ」

    「捕まえたよー」

    「バサバサ……くるっぽー」

    「……ひまだよー」

    52 :

    「暇つぶしの王道といえばなんでしょう?」

    「……改めて言われると即答できないわね」

    「本や文明の利器など使わない類の暇つぶしです。例えば何があるでしょう?」

    「う~ん、しりとり以外だと、ウミガメのスープとか」

    「やってみましょうか?」

    「あんたとやっても絶対成り立ちそうにないから却下」

    「よくご存知で」

    「というか、あんたが出題側だと永遠に終わりそうにないわ」

    「二人の時間よ永遠に、ですね」

    「繰り返される戦いの歴史、って表現されるべきね」

    「なるほど、人生は戦いですね」

    「あんた、意味なんて全然考えないで喋ってるでしょ」

    53 = 52 :

    「あんまりこういう発言はすべきじゃないんだけどさ」

    「なんです?」

    「こうやって、無意味な会話で場所使って色々消費するのは、アリなの?」

    「ありかなしかと言われれば、そうやって過ごす私たちが居る時点でアリとしか」

    「いや、そうじゃなくてさ。もっと違う、こう……」

    「なるほど、分かりました」

    「分かってくれた? どうなのよ?」

    「ご安心ください!」

    「というと?」

    「枯れ木も山の賑わいと申します」

    「あぁ……そう……」

    「あ、この場合枯れ木とは我々の事でして」

    「いや、分かってる。分かってるから……」

    54 :

    暇だな

    55 = 52 :

    「なんか、ここまで何もしないで時間使ってると焦ってくるなぁ」

    「命短し恋せよ乙女、ですか?」

    「いや、別に恋に費やしたい訳でもないけど」

    「お肌の曲がり角までは、今しばらくの猶予がございますが」

    「スキンケアで暇潰したいわけでもなく」

    「大丈夫です、私とこうやって過ごす以上、有意義な時間を過ごすなど不可能ですから!」

    「うわぁ……何そのすっごい良い笑顔……泣きたくなってきた」

    「女さんに泣き顔は似合いませんよ! 誰も騙されませんから」

    「あんた一回、口の利き方を勉強し直した方が良いと思うわ」

    「私の敬語に間違いが?」

    「敬語なのに相手を全然敬ってないってのが、まず問題なのよ」

    56 = 51 :

    「ひまだねー」

    「くるーぽー」

    「ぬくぬくだねー」

    「くるっぽー」

    「あたまのなかは」

    「くるっとー」

    「ばいばーい」

    「くるぽー…‥・・・」

    「…ひまだよー」

    57 = 51 :

    「迷子だよー」

    「真っ暗だよー」

    「大変だよー」

    ゴン

    「いててだよー」

    「大人しく電気付けてトイレ行くよー」

    58 = 51 :

    「ジグソーパズルするよー」

    「これでひまとはおさらばだよー」

    「奮発して5000ピースだよー」

    「がんばるよー」



    「あきたよー」

    「ひまだよー」

    59 = 52 :

    「もう、ゴールしてもいいかな……」

    「人生とういゲームには、いつでも簡単にクリアできる裏技があると聞きました」

    「いや、そっちのゴールじゃないんだけど」

    「ゴールするも何も、今、この時間を過ごさなければいけないことに変わりはないわけで」

    「まーねー。あー……あんた何か芸ないの?」

    「芸ですか……女さんほど多才ではございませんので……」

    「別に私多才じゃないけど」

    「いえいえ、ご謙遜を。私とここまで長時間会話出来た人間は、あなたが始めてです」

    「うわ、それすっごい分かる」

    「両親ともまともな会話はありませんでしたからね」

    「え……、いや、そんな重い話だなんて思わなかったから……ごめん」

    「両親も私と同じノリですので、まともな会話と呼んで良いものかどうか」

    「謝れ! 心から謝った私に謝れ!」

    60 = 51 :

    「トランプタワー作るよー」

    「……完成したよー」

    「……トランプが三枚しか見当たらないよー…」

    「ひまだよー」

    61 :

    「猫うるせーな」
    「発情期って奴だな」
    「しかも、ケンカ始めるとか」
    「雌猫巡って死闘って奴だな」
    「あれ、何か鳴き声増えてないか?」
    「別の猫がバトルに加わったって奴だな」
    「ちょっと待て、もしかして俺たち囲まれていない?」
    「お前はもう包囲されているって奴だな」
    「うわっ、しかもだんだん近づいて来てるぞ!」
    「ホラーって奴だな」
    「やばいやばいっ、て来てる来てる、ドアのすぐそこに来てるって!!」
    「大ピンチって奴だな」
    「うわー!」
    「うわー」


    「ま、だからって何かが起こるって訳でもないんだけどな。猫がうるさいだけだし」
    「大山鳴動して鼠一匹って奴だな」

    62 = 51 :

    「チャーハン作るよ!」

    チン

    「出来たよー」

    「スープも作るよ!」

    こぽぽぽぽ…

    「できたよー」

    「いただきますだよー」

    「……ひまだよー」

    63 = 52 :

    「先ほど私、人生をゲームに例えました」

    「不謹慎だなんて言うほど頭固くないからね、私」

    「ゲームと言っても色々ございます。ジャンルに例えれば、女さんの人生はなんでしょう?」

    「えー。……なんだろ。一つ一つ予定決めて潰してく感じだから、シミュレーション?」

    「なるほど。えげつない戦略と、半ば力技の戦術でもって、相手を蹂躙する訳ですか」

    「そうねー」

    「……こうやって、ボケが流されたとき、どうすればいいか存じておりませんのですが」

    「死ねばいいと思うわ」

    64 = 51 :

    「千羽鶴作るよー」

    「折り紙だよー」

    「何色があるかなー」

    「………あ」

    「前に作った九百九十八羽鶴が出て来たよー」

    「千羽鶴完成だよー」

    「………」

    「ひまだよー…」

    65 = 51 :

    「そう言えば今日は子供の日だよー」

    「だからなんなんだよー」

    「うーん」

    「こいのぼり上げるよー」

    「鯉が空に舞い上がるよー」

    「……鯉空…すいーつ、だよー」

    「……でも苦そうだよー…」

    66 = 52 :

    「……」

    「……」

    「……」

    「なんで黙るのよ」

    「なんだか先ほどから喋り通しでしたので、休息を」

    「なんだか違和感があるなー」

    「なるほど、お淑やかな女さんという訳ですね」

    「どーいう意味か説明してもらいましょうか」

    67 = 52 :

    「……うー……あー……」

    「そんなに気を病まれずともよろしいではありませんか」

    「でもさぁ。ここまで見事に何にもないとさぁ」

    「では、考え方を変えてみてはどうです?」

    「例えば?」

    「今はじっと耐える時です。臥薪嘗胆です」

    「なんかもうオチが分かってるんだけどさ、それでどうなるの?」

    「苦悩の表情も、意味のあるものに」

    「……その後は?」

    「素晴らしい明日が!」

    「……とりあえず、紅茶淹れて来なさいね」

    「……『そこには、元気に走り回る女さんの姿が!』の方が宜しかったでしょうか?」

    「どんぐりの背比べね」

    68 = 51 :

    「流石GWだよー」

    「やることないよー」

    「ひまだよー」

    「暑いよー」

    「冷房入れるよー」

    ぶおー

    「ひやだよー」

    69 = 52 :

    「残るやることと言えば一つしかありませんね」

    「後は寝るしかないわね」

    「最初の方で私が提案した事ですが、やっと受理して頂けますか」

    「てか、本気でそれしかやることないからね」

    「他の物語の男女でしたら、ここが一番盛り上がるところなのですが」

    「私たちに限って言えば、そんな盛り上がりとは無縁だしね~」

    「私とて命は惜しいですし」

    「何か言った?」

    「人間ですから、欲望は理性でコントロールしないと、と申しました」

    「コントロールしないほうが良かったかもよ?」

    「えーと、真意が量りかねるのですが」

    「なんでもない。じゃね。おやすみ」

    「はい、お休みなさいませ」

    70 :

    「暇だなぁ早く夜にならないかな…ん?」
    prrrrrr…ガチャ
    「はぃ?」
    「女?今度の日曜映画見に行かない?」
    「ぁ…うん どうせ暇だし…うん…
    …それじゃ」ガチャ

    「暇だなぁ …♪」

    71 = 52 :

    やっぱり「萌え」要素無視して立てちゃ駄目だよな

    72 :

    73 = 72 :

    74 :

    「……」
    「……」
    「ねえ」
    「何だ」
    「何で家に居るの?」
    「暇だから」
    「女が男を家に上げるのってさ、勇気が――」
    「お前も暇なんだろ?」
    「え――まあ、うん」
    「ならいいじゃん」
    「いや、いいけどさ……」

    75 = 74 :

    「……」
    「……」
    「……まきますか、まきませんか」
    「まきません。なんだ突然」
    「いや、今読んでる漫画で出たから」
    「あっそう」
    「……漫画の内容知ってるの?」
    「ん? 読んだことあるけど」
    「……じゃあなんで巻いてくれないの?」
    「適当。そもそもお前ネジないし」
    「そりゃ……そうだけど」
    「それより、砂ぼうずの11巻とってくれ」
    「はいはい。ったく、なんで私が……」
    「さんきゅな」
    「うん……」

    76 = 74 :

    「……」パチン
    「……」
    「……」パチン
    「……」
    「ちょっと、爪切ってるんだから見ないでよね」
    「ああ、すまん」
    「……私の足、綺麗でしょう?」
    「爪切る所ばっか見てたから良く分からん」
    「え……」
    「なんだ、見て欲しいのか?」
    「う、うるさい。こっち見るな。来るな。半径五メートル以内から出てしまえ」
    「俺に帰れというのか」
    「……帰れとまでは、言わないけど」
    「なら万事解決だな」
    「……うん」

    77 = 74 :

    ~♪
    「あー、癒される」
    「バリバリのロックじゃんか」
    「これがいいのよこれが」
    「そんなもんかね」
    「そうよ。男にも一枚貸してあげようか? 私のオススメ」
    「いや、いいわ。相性が悪い」
    「……」ピッ
    「何で止めた」
    「男がテンション下げたから」
    「別にお前の家なんだから好きにかけろよ」
    「いいよ、嫌がってるのに」
    「じゃあ、あれだ。もっとゆったりした曲でお勧めがあったらかけてみてくれ。気に入ったら借りる」
    「そんな気を使わなくても」
    「趣味は共有したほうが楽しいぞ」
    「ッ……! わかったわよ、なんか合いそうなのを選ばせてもらうわ」
    「よろしく」

    78 = 74 :

    「おっす」
    「ホント暇なんだね」
    「人のこと言えるかよ」
    「お互いにね」

    「ああ、この前借りたCD、良かったわ」
    「ホント!」
    「こういうタイプの曲は初めてだったから新鮮だった」
    「あの辺ははまると深いよ。オススメ」
    「ああ、よかったらまた貸してくれ」
    「あ、うん。……わかった」

    79 = 74 :

    「……」
    「……」
    「……なんかさ」
    「おう」
    「たまには外にでもでない?」
    「それは暗に邪魔だと言っているのか」
    「そんなんじゃなくて。……その、二人で部屋の中に居るくらいなら」
    「二人で外に出ればいいじゃないってか?」
    「――! そ、そういう、こと」
    「嫌だよ面倒くさい。お前の家で十分だ」
    「どういう意味よ」
    「漫画もCDもなんでもあるし、何より横になれる」
    「……」

    「――馬鹿」
    「何だよ」
    「知らない」

    80 = 74 :

    「このぬいぐるみ可愛いな」
    「それ、男が小学校のときクレーンで取ってくれた――って何してるの」
    「ブレーンバスター」
    「やめてよ。小学生じゃないんだから」
    「いや、暇だと何かをいじりたくなるもので」
    「私の∞プチプチでもいじってれば」
    「そうするわ」

    「あぁん……」
    「イェェェェェイ!」

    「やっぱやめて」
    「了解した」


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