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元スレ平沢進「東京のヒラサワです」翠星石「まきますか?まきませんか?」平沢進「違います」
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蒼星石「今回僕らは、マスターも、住む場所も、初めて別にしたね。君にとっては些細な気まぐれだったかもしれないけど、僕は、大切なことを確かめるためにこうしたんだよ。…それが何か分かるかい?」
翠星石「そ、そんなの、分かるわけ………」
『初めて蒼星石抜きで闘った時、分かったのよねぇ?自分は一人じゃマトモに武器も振るえない…ジャンクだってこと』
『…二人はいつも一緒だったのに、何だか不思議な感じね』
翠星石「………」
蒼星石「…僕は、君の「水銀燈に襲われている」というウソを聞いて、助けに行ったよね。でも、本来だったらルールに則るアリスゲームに手出しは無用の筈だ。だけど、僕は無視することが出来なかった」
翠星石「そ、そんなの、分かるわけ………」
『初めて蒼星石抜きで闘った時、分かったのよねぇ?自分は一人じゃマトモに武器も振るえない…ジャンクだってこと』
『…二人はいつも一緒だったのに、何だか不思議な感じね』
翠星石「………」
蒼星石「…僕は、君の「水銀燈に襲われている」というウソを聞いて、助けに行ったよね。でも、本来だったらルールに則るアリスゲームに手出しは無用の筈だ。だけど、僕は無視することが出来なかった」
蒼星石「庭師として剪定をしている時も…ずっと、違和感がつきまとうんだ。それでやっと分かった。僕らは距離は離れることができても、本当に離れることは出来ないんだ。…悪い意味でね」
翠星石「……!」
『蒼星石と翠星石は、近くに居なくたって繋がってるんですから』
翠星石「そ!それは…き、絆で繋がってるから…」
蒼星石「絆と呪縛は僕らにとって同義語だよ」
翠星石「!…」
蒼星石「これは僕の戦いでもあるし、君の戦いでもある。翠星石、僕達はいい加減に、双子人形という鎖から解き放たれるべきだ。例えどちらかが倒れることになったとしても、それがローゼンメイデンとして生まれた僕たちがすべきことだよ」
翠星石「……!」
『蒼星石と翠星石は、近くに居なくたって繋がってるんですから』
翠星石「そ!それは…き、絆で繋がってるから…」
蒼星石「絆と呪縛は僕らにとって同義語だよ」
翠星石「!…」
蒼星石「これは僕の戦いでもあるし、君の戦いでもある。翠星石、僕達はいい加減に、双子人形という鎖から解き放たれるべきだ。例えどちらかが倒れることになったとしても、それがローゼンメイデンとして生まれた僕たちがすべきことだよ」
翠星石「そんな…!…す、翠星石は…翠星石は…」
蒼星石「…話はこの辺りで終わりにしよう」
蒼星石「じゃあ、明日の午後三時にNのフィールドで待ってるから。それまでに心の整理をつけてほしい。翠星石…来てくれるね」タッ
翠星石「ま、待つです!蒼星石、もっと話を…!」
蒼星石「…さっき君は言ったね。悪いところがあるなら話して直せばいいって」
翠星石「そ、そうです!話し合いで解決すれば…!」
蒼星石「話す時間なら何世紀もあった。互いにこの問題には気づいてたはずだ。だけど、僕も君も話さなかった」
翠星石「……!」
蒼星石「…話はこの辺りで終わりにしよう」
蒼星石「じゃあ、明日の午後三時にNのフィールドで待ってるから。それまでに心の整理をつけてほしい。翠星石…来てくれるね」タッ
翠星石「ま、待つです!蒼星石、もっと話を…!」
蒼星石「…さっき君は言ったね。悪いところがあるなら話して直せばいいって」
翠星石「そ、そうです!話し合いで解決すれば…!」
蒼星石「話す時間なら何世紀もあった。互いにこの問題には気づいてたはずだ。だけど、僕も君も話さなかった」
翠星石「……!」
蒼星石「それは…話し合いじゃ解決出来ないって、君にも心の底で分かっていたからじゃないのかい?」
翠星石「あ……」
蒼星石「…じゃあ、またね。翠星石」
翠星石「あ……」
蒼星石「…じゃあ、またね。翠星石」
ー薔薇園前ー
平沢進「あ、そういえば」
平沢進「他人の庭に難癖をつけるのは趣味ではありませんが、一つ、気になることが」
お爺さん「おや。…何かこの庭に欠点が?」
平沢進「はい。この薔薇園、剪定ばかりが『足りすぎている』。まるで、それを専業とする庭師のみ雇っているかのようですね」
お爺さん「………!」
平沢進「いや、剪定のあまり薔薇が痩せているという訳ではなく。ただただ他に比べ際立ち過ぎているということで。手間隙がかかればかかるほど怠っている場所が顕になるものですが、優れたものが目に付くとは珍しい」
お爺さん「………」
平沢進「あ、そういえば」
平沢進「他人の庭に難癖をつけるのは趣味ではありませんが、一つ、気になることが」
お爺さん「おや。…何かこの庭に欠点が?」
平沢進「はい。この薔薇園、剪定ばかりが『足りすぎている』。まるで、それを専業とする庭師のみ雇っているかのようですね」
お爺さん「………!」
平沢進「いや、剪定のあまり薔薇が痩せているという訳ではなく。ただただ他に比べ際立ち過ぎているということで。手間隙がかかればかかるほど怠っている場所が顕になるものですが、優れたものが目に付くとは珍しい」
お爺さん「………」
http://youtu.be/e1WvfA-St7Y
♪課題が見出される庭園 平沢進 2000
平沢進「主人が館に居るのなら、薔薇を称賛する次いでに物陰から硝酸瓶を投げるかのごとくそれについても問い掛けてみたいもの。一体何の要素が剪定にばかり舵を切ったのか と」
お爺さん「…いやはや、中々面白い意見を聞かせて頂きました。儂は長年の散歩道として慣れ親しんだ中で、そんなことにも気付かずお恥ずかしい限りです。なるほど、「足りない」ではなく「足りすぎている」とは…」
平沢進「……」
お爺さん「はて。長話になりましたな。余り長く散歩に時を費やすと、家の者が不安がるのでこのあたりで。散歩の時間がこれほど有意義なものになって、ありがたい限りです。…あと、館の主には薔薇についての問い掛けなどせんほうが良いですよ。最近、やたら気難しくなったとの評判ですからな」
平沢進「それはお気遣いどうも。では、またこんど」
お爺さん「…ええ、また」スタスタ…
平沢進「………」
平沢進「そういえば、緑の薔薇は存在しない。従って花言葉もなく。…通りで言論に従属しない人形な訳で」スタスタ
♪課題が見出される庭園 平沢進 2000
平沢進「主人が館に居るのなら、薔薇を称賛する次いでに物陰から硝酸瓶を投げるかのごとくそれについても問い掛けてみたいもの。一体何の要素が剪定にばかり舵を切ったのか と」
お爺さん「…いやはや、中々面白い意見を聞かせて頂きました。儂は長年の散歩道として慣れ親しんだ中で、そんなことにも気付かずお恥ずかしい限りです。なるほど、「足りない」ではなく「足りすぎている」とは…」
平沢進「……」
お爺さん「はて。長話になりましたな。余り長く散歩に時を費やすと、家の者が不安がるのでこのあたりで。散歩の時間がこれほど有意義なものになって、ありがたい限りです。…あと、館の主には薔薇についての問い掛けなどせんほうが良いですよ。最近、やたら気難しくなったとの評判ですからな」
平沢進「それはお気遣いどうも。では、またこんど」
お爺さん「…ええ、また」スタスタ…
平沢進「………」
平沢進「そういえば、緑の薔薇は存在しない。従って花言葉もなく。…通りで言論に従属しない人形な訳で」スタスタ
ーあろるの館ー
平沢進「多様性の摂取量凡そ800kcal。まあ、変温動物的に保存すれば多少の月日は耐え凌げよう」
翠星石「ひ、ヒラサワ…おかえりなさい…です」
平沢進「うわ。悄気返った翠の人形がお出迎えとは。明日は磁気嵐が吹き荒れる模様。で、この度は一体何を如雨露より出る退廃の水流により錆びさせたのか」
翠星石「ち、違うですよ…翠星石は今度は何にも失敗してないですぅ…」
平沢進「あ、そう。では突如躁鬱の鬱の方が電子頭脳の前頭前野を塗り潰したとかそういうこと」
翠星石「ん、んなことねーです!翠星石はいつでも元気いっぱいべりーきゅーとです!ハイテンションになったり落ち込んだりを繰り返してるわけじゃねーです!」
平沢進「多様性の摂取量凡そ800kcal。まあ、変温動物的に保存すれば多少の月日は耐え凌げよう」
翠星石「ひ、ヒラサワ…おかえりなさい…です」
平沢進「うわ。悄気返った翠の人形がお出迎えとは。明日は磁気嵐が吹き荒れる模様。で、この度は一体何を如雨露より出る退廃の水流により錆びさせたのか」
翠星石「ち、違うですよ…翠星石は今度は何にも失敗してないですぅ…」
平沢進「あ、そう。では突如躁鬱の鬱の方が電子頭脳の前頭前野を塗り潰したとかそういうこと」
翠星石「ん、んなことねーです!翠星石はいつでも元気いっぱいべりーきゅーとです!ハイテンションになったり落ち込んだりを繰り返してるわけじゃねーです!」
平沢進「しかし現状躁鬱としか診断できぬ病状だが。悪徳医者ならばSSRIの処方に踏み切るほど」
翠星石「えすえすあーるあい…?す、翠星石は横文字にあんま強くないんですからそういう略称は使わねーでほしいです!」
平沢進「何やら躁のほうが強まり始めた模様。これは重症。しかし人形の頭脳とは獣医学か細工技師かどちらの分野なのだろうか。このままでは救急にて窓口の電話番号を聞くことすら出来ず末期の水を飲ませる羽目に」
翠星石「なんで獣医さんが選択肢に入ってるですか!翠星石は動物じゃねーですぅ!…じゃなくて、ヒラサワ。実は、その…」
平沢進「はあ」
翠星石「さっき、蒼星石が来て…その……」
翠星石「……翠星石とアリスゲームをするって」
翠星石「えすえすあーるあい…?す、翠星石は横文字にあんま強くないんですからそういう略称は使わねーでほしいです!」
平沢進「何やら躁のほうが強まり始めた模様。これは重症。しかし人形の頭脳とは獣医学か細工技師かどちらの分野なのだろうか。このままでは救急にて窓口の電話番号を聞くことすら出来ず末期の水を飲ませる羽目に」
翠星石「なんで獣医さんが選択肢に入ってるですか!翠星石は動物じゃねーですぅ!…じゃなくて、ヒラサワ。実は、その…」
平沢進「はあ」
翠星石「さっき、蒼星石が来て…その……」
翠星石「……翠星石とアリスゲームをするって」
平沢進「へえ」
翠星石「翠星石がいろいろ話し掛けて止めさせようとしたんですが…もう決心が固まってたみたいで…」
翠星石「翠星石はお姉さん失格ですぅ。甘い気持ちでいて、蒼星石の決心に気付かずいたです…いや、問題には気づいてたはずだったのに、解決しようとしなかったです…」
平沢進「ふーん」
翠星石「…それで蒼星石は、明日の午後三時にNのフィールドで待ってるって…」
翠星石「あの子は真面目さんだから、一度言ったことはよっぽどの事がない限り曲げねーですぅ。だから、時間通りにNのフィールドに行ったら、必ずその場で戦いを始めるはずです」
翠星石「翠星石がいろいろ話し掛けて止めさせようとしたんですが…もう決心が固まってたみたいで…」
翠星石「翠星石はお姉さん失格ですぅ。甘い気持ちでいて、蒼星石の決心に気付かずいたです…いや、問題には気づいてたはずだったのに、解決しようとしなかったです…」
平沢進「ふーん」
翠星石「…それで蒼星石は、明日の午後三時にNのフィールドで待ってるって…」
翠星石「あの子は真面目さんだから、一度言ったことはよっぽどの事がない限り曲げねーですぅ。だから、時間通りにNのフィールドに行ったら、必ずその場で戦いを始めるはずです」
翠星石「翠星石は頑張って話をもう一回しなきゃいけないですが、Nのフィールドじゃ待ち伏せもできねーですし…時間前に入って探してみたところで、蒼星石が現実世界からそこに来てなかったら探しようもねーですし…」
翠星石「蒼星石が誰をマスターにして、どこで何をしてるのかすら、翠星石は知らないんです……いつもはずっと一緒で、聞く必要すら無かったから…」
翠星石「翠星石はどうすればいいんでしょうか…」
平沢進「………」
平沢進「明日は出掛ける予定があるので。NだかSだかのフィールドに外征する時間はない」
翠星石「蒼星石が誰をマスターにして、どこで何をしてるのかすら、翠星石は知らないんです……いつもはずっと一緒で、聞く必要すら無かったから…」
翠星石「翠星石はどうすればいいんでしょうか…」
平沢進「………」
平沢進「明日は出掛ける予定があるので。NだかSだかのフィールドに外征する時間はない」
翠星石「………どこに行くですか?」
平沢進「薔薇園」
翠星石「薔薇…?」
平沢進「そう。剪定が足りすぎ、百足らず様のビジネスプランに目を付けられかけている不良物件」
翠星石「剪定が足りすぎ…?……っ!」
翠星石「そ、蒼星石は「庭師の鋏」を持ってるです…!そういえばさっき、剪定をしてるって…!もしかしてヒラサワ、そこが蒼星石の居る場所だっていうんですか?」
平沢進「さあ。私はただ、百足らず様のお通りになる手筈の道筋を観測者として辿るだけ。そこに偶然蒼い薔薇の花弁が童話の道標のように並び落ちていようと、私の気にするところではない」
平沢進「薔薇園」
翠星石「薔薇…?」
平沢進「そう。剪定が足りすぎ、百足らず様のビジネスプランに目を付けられかけている不良物件」
翠星石「剪定が足りすぎ…?……っ!」
翠星石「そ、蒼星石は「庭師の鋏」を持ってるです…!そういえばさっき、剪定をしてるって…!もしかしてヒラサワ、そこが蒼星石の居る場所だっていうんですか?」
平沢進「さあ。私はただ、百足らず様のお通りになる手筈の道筋を観測者として辿るだけ。そこに偶然蒼い薔薇の花弁が童話の道標のように並び落ちていようと、私の気にするところではない」
翠星石「…わ、分かったです!翠星石も着いてくです!」
平沢進「あ、そう」
翠星石「そ、そうと決まったら色々と準備するです!今回ばかりは、翠星石が、自分の力で解決しなきゃ…!」
平沢進「まあ、ご自由に気張ってください。遠足前の幼児のごとく、事前疲労を溜めすぎぬ程度に」
平沢進「あ、そう」
翠星石「そ、そうと決まったら色々と準備するです!今回ばかりは、翠星石が、自分の力で解決しなきゃ…!」
平沢進「まあ、ご自由に気張ってください。遠足前の幼児のごとく、事前疲労を溜めすぎぬ程度に」
ここまでです
矛盾とか多い気がするので良ければご指摘お願いします
あと投稿中にミスった時は無言で修正した方がいいんでしょうか?突然訂正の文が来ると読む気が削がれるとかでしたらこれからそうします。(本当はミスしなきゃいいんですが)
矛盾とか多い気がするので良ければご指摘お願いします
あと投稿中にミスった時は無言で修正した方がいいんでしょうか?突然訂正の文が来ると読む気が削がれるとかでしたらこれからそうします。(本当はミスしなきゃいいんですが)
乙乙
訂正箇所だけ指摘して訂正文は投稿しなくてもいいんじゃないかと個人的には思ってるけど
訂正箇所だけ指摘して訂正文は投稿しなくてもいいんじゃないかと個人的には思ってるけど
すみませんお待たせしてます…
今週末までには投稿出来ると思います
今週末までには投稿出来ると思います
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