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元スレ平沢進「東京のヒラサワです」翠星石「まきますか?まきませんか?」平沢進「違います」
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翠星石「だぁーっ!!翠星石は重大なことを思いっきり忘れちまってたですぅ!!朝メシ食べたらはっ、と思い出したです!」
平沢進「帰って早々喧しい人形だ。食あたりか何か知らないが人にあたるな」
翠星石「そっちこそうるせーです!契約ですよ!け・い・や・く!なんだかんだでウヤムヤになってましたが翠星石はそのためにヒラサワを探してたんですから!ほら、早く決めてください!まきますか!まきませんか!」
平沢進「何度もオウム返しに同じ質問ばかりで飽きないのか?たまには吐くか、吐かないかとかの質問でもいいじゃないか」
翠星石「趣旨が違うじゃねーですか!二日酔いのオジサンを気遣ってるわけでも犯人を取調室で問い詰めてるわけでもねーんですぅ!ほら、はやくっ!」
平沢進「帰って早々喧しい人形だ。食あたりか何か知らないが人にあたるな」
翠星石「そっちこそうるせーです!契約ですよ!け・い・や・く!なんだかんだでウヤムヤになってましたが翠星石はそのためにヒラサワを探してたんですから!ほら、早く決めてください!まきますか!まきませんか!」
平沢進「何度もオウム返しに同じ質問ばかりで飽きないのか?たまには吐くか、吐かないかとかの質問でもいいじゃないか」
翠星石「趣旨が違うじゃねーですか!二日酔いのオジサンを気遣ってるわけでも犯人を取調室で問い詰めてるわけでもねーんですぅ!ほら、はやくっ!」
平沢進「えー。だって、まだ契約書が事務所から国際FAXで送られてきてないし」
翠星石「だってもへちまもねぇです!つーかそんなものいらねーです!質問に答えてくれるだけでいいんですぅ!また水銀燈が襲ってきたら一体どうするですか?前は運良く逃げられましたが、次はどうなるか…」
平沢進「毒を吐く水銀か。確かにあまり襲われたくない。強いて言うなら何者にもあまり襲われたくない」
翠星石「特に水銀燈はやべぇんです!血も涙もない上に陰険で性悪でそれなのに強くて…!真紅や蒼星石でも勝てるかどうか…まあ、翠星石が万全ならコテンパンにのしてやるのもカンタンなんですけどね!」
平沢進「ふーん」
翠星石「だから、ちゃっちゃと契約するですぅ。別に命まで取ろうってわけじゃねーんですから」
平沢進「いや、何か取るのか?」
翠星石「うーんと…戦うときに生命力をちょっぴり…べ、別にたまにしか命に拘ったりしないので大丈夫ですよ!」
平沢進「……」
翠星石「あ、えっとえっと…も、もちろんその代わりに翠星石もヒラサワに協力しますから!えーとえーと…」
翠星石「だってもへちまもねぇです!つーかそんなものいらねーです!質問に答えてくれるだけでいいんですぅ!また水銀燈が襲ってきたら一体どうするですか?前は運良く逃げられましたが、次はどうなるか…」
平沢進「毒を吐く水銀か。確かにあまり襲われたくない。強いて言うなら何者にもあまり襲われたくない」
翠星石「特に水銀燈はやべぇんです!血も涙もない上に陰険で性悪でそれなのに強くて…!真紅や蒼星石でも勝てるかどうか…まあ、翠星石が万全ならコテンパンにのしてやるのもカンタンなんですけどね!」
平沢進「ふーん」
翠星石「だから、ちゃっちゃと契約するですぅ。別に命まで取ろうってわけじゃねーんですから」
平沢進「いや、何か取るのか?」
翠星石「うーんと…戦うときに生命力をちょっぴり…べ、別にたまにしか命に拘ったりしないので大丈夫ですよ!」
平沢進「……」
翠星石「あ、えっとえっと…も、もちろんその代わりに翠星石もヒラサワに協力しますから!えーとえーと…」
翠星石「そ、そうです!この如雨露で館の植物を元気にしてやるですぅ!庭師の如雨露をひと振りすれば、どんな植物も軒並みアマゾン並の巨木に早変わりですよ!」
平沢進「いや、そんな早変わり求めてないので。べつに密林に理想を抱いたりしてないし」
翠星石「あ、そ、そうですか…。でも、普通にこの如雨露でお水をあげるだけでも植物は元気になるです!ど、どうですか!これでうぃんうぃんの関係ですよね!」
平沢進「ウィンと小ウィンぐらいの関係だな。もちろん小ウィンのほうが私です」
翠星石「えーと、他には…。お掃除が出来るです!舘じゅうの床をツルピカの摩擦係数ゼロなまっさらなフローリングに変えてやるですよ!」
平沢進「いや、別に自宅でのカーリングを息抜きにしてるとかも無いので」
翠星石「別にカーリングのステージを作るわけじゃねぇです!えーと、でも取り敢えず普通に掃除はできるですよ」
平沢進「いや、そんな早変わり求めてないので。べつに密林に理想を抱いたりしてないし」
翠星石「あ、そ、そうですか…。でも、普通にこの如雨露でお水をあげるだけでも植物は元気になるです!ど、どうですか!これでうぃんうぃんの関係ですよね!」
平沢進「ウィンと小ウィンぐらいの関係だな。もちろん小ウィンのほうが私です」
翠星石「えーと、他には…。お掃除が出来るです!舘じゅうの床をツルピカの摩擦係数ゼロなまっさらなフローリングに変えてやるですよ!」
平沢進「いや、別に自宅でのカーリングを息抜きにしてるとかも無いので」
翠星石「別にカーリングのステージを作るわけじゃねぇです!えーと、でも取り敢えず普通に掃除はできるですよ」
平沢進「小ウィンが中ウィンに。大ウィンまで出てきたらちょっと然るべき所に呼び出されそう」
翠星石「うーん、もうひと押しですか。…あ、そうだ!ヒラサワの心の樹を手入れしてやれるですよ!ニンゲン社会の競争に疲れた心を癒して綺麗にしてやるです!」
平沢進「えー」
翠星石「なんで、えーなんですか?これに限ってはいい事づくめじゃないですか!まあ、蒼星石がいないとカンペキな手入れは全然できませんけどそれでも…」
平沢進「心が綺麗になったら困るし。ヒラサワの心は捻じ曲がって太陽にそっぽ向いて舌だしてる辺りが定位置だし」
翠星石「えー…」
平沢進「えーじゃない」
翠星石「うーん、もうひと押しですか。…あ、そうだ!ヒラサワの心の樹を手入れしてやれるですよ!ニンゲン社会の競争に疲れた心を癒して綺麗にしてやるです!」
平沢進「えー」
翠星石「なんで、えーなんですか?これに限ってはいい事づくめじゃないですか!まあ、蒼星石がいないとカンペキな手入れは全然できませんけどそれでも…」
平沢進「心が綺麗になったら困るし。ヒラサワの心は捻じ曲がって太陽にそっぽ向いて舌だしてる辺りが定位置だし」
翠星石「えー…」
平沢進「えーじゃない」
平沢進「じゃあ、取り敢えず交渉は冷戦下ということで」
翠星石「そこまで緊迫したもんじゃなかったですぅ。…でも、あと一押しすれば契約してくれるですね?」
平沢進「たぶん」
翠星石「んーあと一歩…何か考えておくですぅ。水銀燈が来る前に思いつかないと…」
平沢進「まあ、頑張って。では私は休息に精を出す」
翠星石「頑張って休むってなんです…?なんかよく分からねぇですがヘンな体勢になりましたね。それ、逆に疲れるんじゃないです?」
翠星石「そこまで緊迫したもんじゃなかったですぅ。…でも、あと一押しすれば契約してくれるですね?」
平沢進「たぶん」
翠星石「んーあと一歩…何か考えておくですぅ。水銀燈が来る前に思いつかないと…」
平沢進「まあ、頑張って。では私は休息に精を出す」
翠星石「頑張って休むってなんです…?なんかよく分からねぇですがヘンな体勢になりましたね。それ、逆に疲れるんじゃないです?」
平沢進「そういう呼吸法だから。じゃ、しばらくは喋らないので静かにどこかに行ってください」
翠星石「え、呼吸法…?つまり、波紋を出すですか!?」
平沢進「人形語は翻訳が難しく、ヒラサワ語に直すと環境依存文字が文字化けして全て???に変わる」
翠星石「うるせーです!意味が分からないってはっきり言えばいーじゃねーですか!ヒラサワ語だって日本語に訳しても意味不明のとんとんちきのくせに!」
平沢進「???、?????。人形語を真似てみたが、口蓋の舌を当てる位置が違うのかあまり上手くいかず」
翠星石「きぃーっ!!白々しいですぅ!何言ってるか分かってるくせにぃ!」
翠星石「え、呼吸法…?つまり、波紋を出すですか!?」
平沢進「人形語は翻訳が難しく、ヒラサワ語に直すと環境依存文字が文字化けして全て???に変わる」
翠星石「うるせーです!意味が分からないってはっきり言えばいーじゃねーですか!ヒラサワ語だって日本語に訳しても意味不明のとんとんちきのくせに!」
平沢進「???、?????。人形語を真似てみたが、口蓋の舌を当てる位置が違うのかあまり上手くいかず」
翠星石「きぃーっ!!白々しいですぅ!何言ってるか分かってるくせにぃ!」
翠星石「怒ったらお腹減ったです!昼メシ行ってくるですぅ!カレーが翠星石を待っているですぅ!」
平沢進「え?なんだって?」
翠星石「もういいです!知らんです!!」
平沢進「近場にココイチがあるのでベジカレーを探すならどうぞ」
翠星石「え?あ、ありがとうです…普通にビーフカレーを探すですぅ」
平沢進「ただ英語と日本語にしか対応してないようなのでメニューを見る時は気をつけるように」
翠星石「むぐぐ……こんちくしょー!ですぅううう!!」フワー
平沢進「鞄が怒りながら舞い上がる。これが夢見がちな人によってはUFOとして記憶されるのかもしれない」
平沢進「え?なんだって?」
翠星石「もういいです!知らんです!!」
平沢進「近場にココイチがあるのでベジカレーを探すならどうぞ」
翠星石「え?あ、ありがとうです…普通にビーフカレーを探すですぅ」
平沢進「ただ英語と日本語にしか対応してないようなのでメニューを見る時は気をつけるように」
翠星石「むぐぐ……こんちくしょー!ですぅううう!!」フワー
平沢進「鞄が怒りながら舞い上がる。これが夢見がちな人によってはUFOとして記憶されるのかもしれない」
翠星石「ふー、帰ったです!ビーフカレー美味かったですぅ!やっぱカレーの具は肉に限るですね!」
平沢進「ベジカレー派が聞いたら怒りで目の色が虹彩色に変わるぞ」
翠星石「え、野菜カレーを食べるとニンゲンじゃなくなるんですか…ああ、だからヒラサワは…」ジー
平沢進「失礼にも程がある」
翠星石「少なくとも今は虹色じゃないですね。安心ですぅ」
平沢進「ベジカレー派が聞いたら怒りで目の色が虹彩色に変わるぞ」
翠星石「え、野菜カレーを食べるとニンゲンじゃなくなるんですか…ああ、だからヒラサワは…」ジー
平沢進「失礼にも程がある」
翠星石「少なくとも今は虹色じゃないですね。安心ですぅ」
平沢進「そういえばさっき恐らくオマエの姉妹の…」
翠星石「えっ!?誰かに会ったですか?蒼星石?それとも真紅?金糸雀とか…は別にどーでもいいですけど」
平沢進「蒼は赤という名前の金なのか?分かりづらいからひとつひとつ特徴を説明しなさい」
翠星石「えっと、そのまんまですぅ。見た目の色と名前はそのまんまそっくり同じなんです。どんな色のローゼンメイデンでした?」
平沢進「金色だった」
翠星石「あ、そうですか。じゃあいいですぅ」
平沢進「あ、そう?」
翠星石「金色って言えば十中八九金糸雀ですぅ。アイツはヒグラシみたいにカナカナ鳴いて、壊れたラジオみたいにかしらかしら繰り返すだけの無害な奴なんです。自分を軍師がどうとか言ってますけどあれはつまらないギャグですぅ」
平沢進「あまりにもあんまりな言いように金糸雀という鳥類のことまで気の毒になってくる」
翠星石「えっ!?誰かに会ったですか?蒼星石?それとも真紅?金糸雀とか…は別にどーでもいいですけど」
平沢進「蒼は赤という名前の金なのか?分かりづらいからひとつひとつ特徴を説明しなさい」
翠星石「えっと、そのまんまですぅ。見た目の色と名前はそのまんまそっくり同じなんです。どんな色のローゼンメイデンでした?」
平沢進「金色だった」
翠星石「あ、そうですか。じゃあいいですぅ」
平沢進「あ、そう?」
翠星石「金色って言えば十中八九金糸雀ですぅ。アイツはヒグラシみたいにカナカナ鳴いて、壊れたラジオみたいにかしらかしら繰り返すだけの無害な奴なんです。自分を軍師がどうとか言ってますけどあれはつまらないギャグですぅ」
平沢進「あまりにもあんまりな言いように金糸雀という鳥類のことまで気の毒になってくる」
翠星石「翠星石も鳥のカナリアが可哀想ですぅ。あんなのに名前を借りられてるなんて知らずに空を飛んでるなんて…。で、金糸雀には声掛けてみたですか?」
平沢進「多少興味はあったが衆目の中で人形に執心するおっさんを演じる気はなかったので。目線だけすれ違ってスルーした」
翠星石「ふーん、そうですか。まあそうですよね。そのうちに他のローゼンメイデンに出会う機会もあると思うので、気を落とさないでください」
平沢進「私が落とすものの中でも気はかなりのレアアイテムなので大丈夫。たぶん人生で2.3回しか落としていない」
平沢進「では取り敢えず、金色の人形は放置していいと」
翠星石「たぶん大丈夫ですね。因みにどこで見つけたんです?」
平沢進「街中をぶらついていた。思い返すとたしかにカナカナ鳴いていた」
翠星石「街中です?翠星石がカレーの旅に出てから全然経ってないですけど、どうやって街に出かけたですか?クルマももってないみたいなのに…」
平沢進「いや、普通に自転車で。コレ」
平沢進「多少興味はあったが衆目の中で人形に執心するおっさんを演じる気はなかったので。目線だけすれ違ってスルーした」
翠星石「ふーん、そうですか。まあそうですよね。そのうちに他のローゼンメイデンに出会う機会もあると思うので、気を落とさないでください」
平沢進「私が落とすものの中でも気はかなりのレアアイテムなので大丈夫。たぶん人生で2.3回しか落としていない」
平沢進「では取り敢えず、金色の人形は放置していいと」
翠星石「たぶん大丈夫ですね。因みにどこで見つけたんです?」
平沢進「街中をぶらついていた。思い返すとたしかにカナカナ鳴いていた」
翠星石「街中です?翠星石がカレーの旅に出てから全然経ってないですけど、どうやって街に出かけたですか?クルマももってないみたいなのに…」
平沢進「いや、普通に自転車で。コレ」
翠星石「…これ、自転車ですか?またウソですね?どうせこれもどっか引っ張ると音が鳴り出すに決まってるですぅ!」
平沢進「今オマエは日本の自転車業界の2%ぐらいを敵に回したぞ。いや、コンマ数%かもしれないが」
平沢進「というか、欧州風の装いのくせしてリカンベントを知らないのか。オマエタチが知らなかったらこいつも流石に滂沱の涙を流すだろうて。うえ~んって」
翠星石「え?これヨーロッパのものなんです?」
平沢進「欧州とか、欧米とか」
翠星石「う~ん…翠星石は見たことないですぅ。でも、ホントに自転車なんですね?コレは」
平沢進「そう」
平沢進「今オマエは日本の自転車業界の2%ぐらいを敵に回したぞ。いや、コンマ数%かもしれないが」
平沢進「というか、欧州風の装いのくせしてリカンベントを知らないのか。オマエタチが知らなかったらこいつも流石に滂沱の涙を流すだろうて。うえ~んって」
翠星石「え?これヨーロッパのものなんです?」
平沢進「欧州とか、欧米とか」
翠星石「う~ん…翠星石は見たことないですぅ。でも、ホントに自転車なんですね?コレは」
平沢進「そう」
翠星石「…なんか乗ってみたいですぅ!」ウズウズ
平沢進「えー」
翠星石「えーじゃないです!好奇心には人形もネコも勝てねぇんです!ちょっとだけでいいので!ちょっとだけ!」ピョン
平沢進「あ、こら」
翠星石「おー、いい座り心地ですぅ!」
平沢進「…ちょっとも何も、その御足ではペダルまで一両日努力しても届かないのでは。リカンベント用の足パーツが付属してるとかなら別だけど」
平沢進「えー」
翠星石「えーじゃないです!好奇心には人形もネコも勝てねぇんです!ちょっとだけでいいので!ちょっとだけ!」ピョン
平沢進「あ、こら」
翠星石「おー、いい座り心地ですぅ!」
平沢進「…ちょっとも何も、その御足ではペダルまで一両日努力しても届かないのでは。リカンベント用の足パーツが付属してるとかなら別だけど」
翠星石「そんなもんねーです!でも大丈夫!翠星石に出来ないことはねーんですから…よいしょっ!」グイッ
平沢進「……」
翠星石「うわぁ、やっぱ新しいことってワクワクするですぅ!じゃあ早速ペダルに…う~~んっ!!」パタパタ
平沢進「……」
翠星石「う~~んっ!!あれ?おかしいですぅ!全然届かねーですぅ!」パタパタ
平沢進「……」
平沢進「……」
翠星石「うわぁ、やっぱ新しいことってワクワクするですぅ!じゃあ早速ペダルに…う~~んっ!!」パタパタ
平沢進「……」
翠星石「う~~んっ!!あれ?おかしいですぅ!全然届かねーですぅ!」パタパタ
平沢進「……」
翠星石「ヒラサワ!後どのくらいでペダルに届くです?今翠星石は一生懸命でそこを見る余裕が無いんですぅ」
平沢進「数十年待てばリカンベントのほうが妥協して縮んでくれそうだが、現状ではイリザロフ法あたりに頼るしかないだろう」
翠星石「??…つまり、足が届くことは絶対無いってことですか?」
平沢進「絶対では無くてもそれに近い」
翠星石「えー…そんなぁ…ですぅ」
平沢進「数十年待てばリカンベントのほうが妥協して縮んでくれそうだが、現状ではイリザロフ法あたりに頼るしかないだろう」
翠星石「??…つまり、足が届くことは絶対無いってことですか?」
平沢進「絶対では無くてもそれに近い」
翠星石「えー…そんなぁ…ですぅ」
翠星石「せっかく楽しそうなものに乗れると思ったのに…」
平沢進「楽しそうだと思ったところで雲には乗れない。期待だけではものを乗りこなすには燃料不足だ」
翠星石「じゃああと何が必要なんですぅ?情熱とか気品とか理念とかですか?」
平沢進「強いて言えば、背丈」
翠星石「うー…今日一番にがっくし来たですぅ」
平沢進「残念でした。ではとっとと降りなさい」
平沢進「楽しそうだと思ったところで雲には乗れない。期待だけではものを乗りこなすには燃料不足だ」
翠星石「じゃああと何が必要なんですぅ?情熱とか気品とか理念とかですか?」
平沢進「強いて言えば、背丈」
翠星石「うー…今日一番にがっくし来たですぅ」
平沢進「残念でした。ではとっとと降りなさい」
翠星石「はー……いや、ちょっと待つです」
平沢進「また嫌な予感が。私の虫の知らせセンサーがオマエの名前をブラックリストに登録したがって鳴いている」
翠星石「情熱も気品も理念も翠星石には備わってるですぅ。でもただひとつ足りない背丈…それを補う方法はあるですぅ!」
平沢進「イリザロフ法?」
翠星石「なんとか法みたいにフクザツなもんじゃねーです。…ヒラサワが代わりに漕げばいいんですぅ!」
平沢進「え~」
平沢進「また嫌な予感が。私の虫の知らせセンサーがオマエの名前をブラックリストに登録したがって鳴いている」
翠星石「情熱も気品も理念も翠星石には備わってるですぅ。でもただひとつ足りない背丈…それを補う方法はあるですぅ!」
平沢進「イリザロフ法?」
翠星石「なんとか法みたいにフクザツなもんじゃねーです。…ヒラサワが代わりに漕げばいいんですぅ!」
平沢進「え~」
翠星石「うっ。そこまで嫌そうな顔しなくてもいいじゃねーですか!この才色兼備の翠星石と一緒に自転車に乗れるんですよ?」
平沢進「いや、遠目で見たらただの人形とおっさんだから」
翠星石「遠目で見なきゃいいじゃねーですか!」
平沢進「人はものを遠目か色眼鏡で見るのが常なので」
翠星石「うーまた難しいことを…ちょっとでいいんですぅちょっとで!館の周りをくるっと回るだけで…」
平沢進「御免こうむります」
平沢進「いや、遠目で見たらただの人形とおっさんだから」
翠星石「遠目で見なきゃいいじゃねーですか!」
平沢進「人はものを遠目か色眼鏡で見るのが常なので」
翠星石「うーまた難しいことを…ちょっとでいいんですぅちょっとで!館の周りをくるっと回るだけで…」
平沢進「御免こうむります」
翠星石「う~っ!の、乗せてくれたら今夜スコーン作りますから!」
平沢進「別に食べたいとは私も腹の虫も言っていない」
翠星石「むむむ…あ、じゃ、じゃあ!乗せてくれたら他のローゼンメイデンに会わせてあげるですぅ!」
平沢進「……」
翠星石「金糸雀とのすれ違い通信みたいな感じじゃなくて、ちゃんと喋る場所を用意するですぅ!それでどうですか…?」
平沢進「……最近、交渉力が軒並み低下してきたようで衰えを感じる。人形の提示した条件に容易く乗せられてしまうとは」
翠星石「やりぃ!ですぅ!安心してください、翠星石はちゃんと約束を守るですよ!じゃあ早速乗せてですぅ!ほらほら!」
平沢進「別に食べたいとは私も腹の虫も言っていない」
翠星石「むむむ…あ、じゃ、じゃあ!乗せてくれたら他のローゼンメイデンに会わせてあげるですぅ!」
平沢進「……」
翠星石「金糸雀とのすれ違い通信みたいな感じじゃなくて、ちゃんと喋る場所を用意するですぅ!それでどうですか…?」
平沢進「……最近、交渉力が軒並み低下してきたようで衰えを感じる。人形の提示した条件に容易く乗せられてしまうとは」
翠星石「やりぃ!ですぅ!安心してください、翠星石はちゃんと約束を守るですよ!じゃあ早速乗せてですぅ!ほらほら!」
平沢進「はい」ヒョイ
翠星石「わーい!……うわっ!なんでズタ袋みたいなのを被せるですか!」
平沢進「だって、人形とおっさんだと見栄え悪いし。ズタ袋とおっさんなら観客も注目しないだろう」
翠星石「大丈夫ですよ、観客なんていねーです!ほら、袋を取ってですぅ。袋取ってくれないと約束守らないですよ!」
平沢進「…人形に脅迫され従う私に、ご先祖も呆れるだろう」
翠星石「わーい!……うわっ!なんでズタ袋みたいなのを被せるですか!」
平沢進「だって、人形とおっさんだと見栄え悪いし。ズタ袋とおっさんなら観客も注目しないだろう」
翠星石「大丈夫ですよ、観客なんていねーです!ほら、袋を取ってですぅ。袋取ってくれないと約束守らないですよ!」
平沢進「…人形に脅迫され従う私に、ご先祖も呆れるだろう」
翠星石「うわぁ~すごい!すごいですぅ!」
平沢進「別に凄くないが。速度も出てないし」
翠星石「人形にとっては早いんですぅ!」
平沢進「ふーん。じゃあ、あの辺りまで行ったら3分旅も終わりなので」
翠星石「了解ですぅ!ありがとです、ヒラサワ!」
平沢進「はい」
平沢進「別に凄くないが。速度も出てないし」
翠星石「人形にとっては早いんですぅ!」
平沢進「ふーん。じゃあ、あの辺りまで行ったら3分旅も終わりなので」
翠星石「了解ですぅ!ありがとです、ヒラサワ!」
平沢進「はい」
スィー………
翠星石「………」
平沢進「………」
翠星石「この自転車…」
平沢進「高かった」
翠星石「値段の話じゃねえです!」
平沢進「あ、そう?」
翠星石「もう、すぐ話の腰を折るですぅ」
翠星石「…ただ、空が綺麗に見えるのがいいな、って思っただけですぅ」
平沢進「ああ、そう」
翠星石「………」
平沢進「………」
翠星石「この自転車…」
平沢進「高かった」
翠星石「値段の話じゃねえです!」
平沢進「あ、そう?」
翠星石「もう、すぐ話の腰を折るですぅ」
翠星石「…ただ、空が綺麗に見えるのがいいな、って思っただけですぅ」
平沢進「ああ、そう」
一旦ここまで
平沢さんの言葉は恐ろしい知識量とセンスから繰り出される面白いけど意味不明なものが多いので、毎度頑張ってそれらしくなるように考えています あと色々Tw(hz)の過去の投稿を参考にしたりしています
だから毎度更新量が少ないんです。ゆるして
平沢さんの言葉は恐ろしい知識量とセンスから繰り出される面白いけど意味不明なものが多いので、毎度頑張ってそれらしくなるように考えています あと色々Tw(hz)の過去の投稿を参考にしたりしています
だから毎度更新量が少ないんです。ゆるして
ーあろるの館(夜)ー
翠星石「いっただっきま~すですぅ!おお~今度はついにマトモな食事ですぅ」
平沢進「パスタは高品位粗食V3.0の一種だ。たまにはね。…で、三人分用意するとはどういうことなの」
翠星石「実は来客があるはずなんですぅ。さっき呼んだんです!たぶんもうそろそろ来るはずですぅ」
平沢進「なんと。家の持ち主に断りもなく夕食に人を招待するとは末恐ろしい」
翠星石「何言ってるですか!これも翠星石の、約束をちゃんと守ろうっていう気遣いの表れなんですよ?」
翠星石「いっただっきま~すですぅ!おお~今度はついにマトモな食事ですぅ」
平沢進「パスタは高品位粗食V3.0の一種だ。たまにはね。…で、三人分用意するとはどういうことなの」
翠星石「実は来客があるはずなんですぅ。さっき呼んだんです!たぶんもうそろそろ来るはずですぅ」
平沢進「なんと。家の持ち主に断りもなく夕食に人を招待するとは末恐ろしい」
翠星石「何言ってるですか!これも翠星石の、約束をちゃんと守ろうっていう気遣いの表れなんですよ?」
平沢進「約束?ということは来客は人形の」
パリーン!!! ガチャガチャ…
翠星石「あっ、来たですぅ♪」
平沢進「えー…」
「す、翠星石っ!大丈夫かい!?」ヒューン
翠星石「いらっしゃいですぅ、蒼星石!」
パリーン!!! ガチャガチャ…
翠星石「あっ、来たですぅ♪」
平沢進「えー…」
「す、翠星石っ!大丈夫かい!?」ヒューン
翠星石「いらっしゃいですぅ、蒼星石!」
蒼星石「スィドリームが、翠星石が水銀燈に襲われてるから駆けつけてくれって!慌ててここまで飛んできたんだけ…ど…?」
翠星石「それはご苦労さまでした。疲れたですよね。じゃあ、そこの席に座ってくださいですぅ。パスタがもう用意してあるです。今翠星石が紅茶とスコーンを持ってくるですからね」
蒼星石「え……?あ、うん…」
平沢進「…」
蒼星石「あっ!どうも…こ、こんにちは…えっと…?」
平沢進「…窓を割って飛んでくる人形の闖入者に「こんにちは」と慈愛の心を以て返すほど私の精神は菩薩を真似ていない」
蒼星石「ご、ごめんなさい!これは、その…」
翠星石「あらあら~蒼星石!なんて事するですか!?仮にも翠星石のマスターの家を傷つけるなんて!はいこれ紅茶ですぅ」
蒼星石「えっ!?」
平沢進「えっ」
翠星石「それはご苦労さまでした。疲れたですよね。じゃあ、そこの席に座ってくださいですぅ。パスタがもう用意してあるです。今翠星石が紅茶とスコーンを持ってくるですからね」
蒼星石「え……?あ、うん…」
平沢進「…」
蒼星石「あっ!どうも…こ、こんにちは…えっと…?」
平沢進「…窓を割って飛んでくる人形の闖入者に「こんにちは」と慈愛の心を以て返すほど私の精神は菩薩を真似ていない」
蒼星石「ご、ごめんなさい!これは、その…」
翠星石「あらあら~蒼星石!なんて事するですか!?仮にも翠星石のマスターの家を傷つけるなんて!はいこれ紅茶ですぅ」
蒼星石「えっ!?」
平沢進「えっ」
翠星石「ヒラサワは舘に固有名詞をつけるほどにこの場所を愛してるんですよ?いま、窓を割られたヒラサワの心は、地獄の釜の炎よりも深い憎しみの朱色に染まっているですぅ!はいこれスコーンですぅ」
平沢進「あ、どうも」
蒼星石「あ、ありがとう…って、この人が翠星石のマスター!?翠星石、君はもうマスターを見つけていたのかい?」
平沢進「いや、それウソですね」
蒼星石「え?う、嘘なの?」
翠星石「いーや、ホントですぅ!もう言質は取れてるです!」
蒼星石「??ごめん、翠星石。ちょっと僕よく話が…」
翠星石「まったく、仕方ねーですね。妹の為にこの翠星石が直々に説明してやるですう」
平沢進「あ、どうも」
蒼星石「あ、ありがとう…って、この人が翠星石のマスター!?翠星石、君はもうマスターを見つけていたのかい?」
平沢進「いや、それウソですね」
蒼星石「え?う、嘘なの?」
翠星石「いーや、ホントですぅ!もう言質は取れてるです!」
蒼星石「??ごめん、翠星石。ちょっと僕よく話が…」
翠星石「まったく、仕方ねーですね。妹の為にこの翠星石が直々に説明してやるですう」
……
蒼星石「…つまり、ヒラサワさんは翠星石のマスターになるかもしれない方ってこと?」
翠星石「まあほぼ確定なんですけどね」
平沢進「いやまだ全然未定だから」
蒼星石「あはは、もう結構息があってるね。…というか翠星石、つい忘れそうになってたけど…スィドリームを使って僕にウソの伝言をしたね?」
翠星石「まあ!ウソだなんて人聞きの悪い!そんなことしてねーです。ただちょっとスィドリームへの伝言を間違えちまってただけですぅ。てへ!」
蒼星石「はぁ。翠星石、人への配慮を利用して他人を陥れるなんてよくないよ。今回は僕だったから良かったけど…」
平沢進「今回は私だったから悪かった」
蒼星石「あ!…ほ、本当にすみません。窓については、ちゃんと弁償しますから…」
翠星石「えーっ!?どうやって弁償するですかぁ?蒼星石、別にお賃金貰ってるわけでもないのにぃ!」
蒼星石「す、翠星石…」
平沢進「流石にここまで性悪だとは思わなかった。ちょっと同情」
蒼星石「…つまり、ヒラサワさんは翠星石のマスターになるかもしれない方ってこと?」
翠星石「まあほぼ確定なんですけどね」
平沢進「いやまだ全然未定だから」
蒼星石「あはは、もう結構息があってるね。…というか翠星石、つい忘れそうになってたけど…スィドリームを使って僕にウソの伝言をしたね?」
翠星石「まあ!ウソだなんて人聞きの悪い!そんなことしてねーです。ただちょっとスィドリームへの伝言を間違えちまってただけですぅ。てへ!」
蒼星石「はぁ。翠星石、人への配慮を利用して他人を陥れるなんてよくないよ。今回は僕だったから良かったけど…」
平沢進「今回は私だったから悪かった」
蒼星石「あ!…ほ、本当にすみません。窓については、ちゃんと弁償しますから…」
翠星石「えーっ!?どうやって弁償するですかぁ?蒼星石、別にお賃金貰ってるわけでもないのにぃ!」
蒼星石「す、翠星石…」
平沢進「流石にここまで性悪だとは思わなかった。ちょっと同情」
翠星石「これは何か他のことで償うしかないですよね?寛大な翠星石が代わりに提案してやるです!うーんとぉ…」
翠星石「あっ、そうでした!ヒラサワは薔薇乙女にガクジュツテキキョーミを持ってるらしいです!窓を割ったお詫びに、何かいろいろと話をしてやるのはどうですぅ?」
蒼星石「…ちょっと待って。もしかして、ヒラサワさんとお話をするっていう事のために僕を騙したの?」
平沢進「そうらしい。恐るべきミドリの悪知恵」
翠星石「悪知恵じゃなくて戦略だと言って欲しいですぅ。天才軍師の冠はもう翠星石のものですね!金糸雀はもうただの難しい漢字なだけの二番目やろうですぅ」
蒼星石「そ、それは流石に酷いんじゃないかな…」
平沢進「金糸雀も遠くプエルトリコで嘆きの歌を奏でているに違いない。あ、鳥のほうね」
翠星石「あっ、そうでした!ヒラサワは薔薇乙女にガクジュツテキキョーミを持ってるらしいです!窓を割ったお詫びに、何かいろいろと話をしてやるのはどうですぅ?」
蒼星石「…ちょっと待って。もしかして、ヒラサワさんとお話をするっていう事のために僕を騙したの?」
平沢進「そうらしい。恐るべきミドリの悪知恵」
翠星石「悪知恵じゃなくて戦略だと言って欲しいですぅ。天才軍師の冠はもう翠星石のものですね!金糸雀はもうただの難しい漢字なだけの二番目やろうですぅ」
蒼星石「そ、それは流石に酷いんじゃないかな…」
平沢進「金糸雀も遠くプエルトリコで嘆きの歌を奏でているに違いない。あ、鳥のほうね」
蒼星石「でも、そういうことなら最初からそうと説明して呼んでくれれば良かったのに。こんなふうにしなくても」
翠星石「いーや、どうでしょう?蒼星石もどうせまたお仕事中だったんですよね?その鋏でお庭の手入れしてたに違いねーです」
翠星石「どうせ呼んだってそっちが大事だって言って生半可な事じゃ来てくれねーです」
蒼星石「…いや、そんなことないよ。翠星石のマスター…に、なってくれるかもしれない人の為なら、僕だってちゃんと…」
翠星石「ふーん?そうですか?何か、最近何処であってもよそよそしいじゃねーですか」
蒼星石「す、翠星石…!僕は別にそんな…」
平沢進「…話の腰を折るのが趣味なので前方から口出しするが、私は人形の愛憎劇を観るために窓一枚をチケットとして差し出した訳ではない」
翠星石「いーや、どうでしょう?蒼星石もどうせまたお仕事中だったんですよね?その鋏でお庭の手入れしてたに違いねーです」
翠星石「どうせ呼んだってそっちが大事だって言って生半可な事じゃ来てくれねーです」
蒼星石「…いや、そんなことないよ。翠星石のマスター…に、なってくれるかもしれない人の為なら、僕だってちゃんと…」
翠星石「ふーん?そうですか?何か、最近何処であってもよそよそしいじゃねーですか」
蒼星石「す、翠星石…!僕は別にそんな…」
平沢進「…話の腰を折るのが趣味なので前方から口出しするが、私は人形の愛憎劇を観るために窓一枚をチケットとして差し出した訳ではない」
翠星石「あっ」蒼星石「えっと…」
平沢進「まあ、オマエタチにも色々と事情があるようなので。口出しはこれっきりに」
翠星石「こほん…そ、そうですね!今回の趣旨を忘れていたですぅ。ほら、蒼星石!ヒラサワに何か抱腹絶倒間違いなしの面白い話の一つでもしてやるです!」
蒼星石「えっ!ちょっと待ってよ翠星石、そんないきなり…」
平沢進「私の面白いのハードルは6m16cmぐらいなので。頑張って乗り越えてください。くぐるのはレギュレーション違反」
蒼星石「そんな、ヒラサワさんまで…」
翠星石「そうですよ!ヒラサワの笑いのツボは海よりも深く山よりも高いんですぅ!ヒラサワを笑わせられなかったら蒼星石は帰れねーですよ!覚悟しやがれですぅ!」
蒼星石「こ、困ったなぁ…」
ワイワイ……
平沢進「まあ、オマエタチにも色々と事情があるようなので。口出しはこれっきりに」
翠星石「こほん…そ、そうですね!今回の趣旨を忘れていたですぅ。ほら、蒼星石!ヒラサワに何か抱腹絶倒間違いなしの面白い話の一つでもしてやるです!」
蒼星石「えっ!ちょっと待ってよ翠星石、そんないきなり…」
平沢進「私の面白いのハードルは6m16cmぐらいなので。頑張って乗り越えてください。くぐるのはレギュレーション違反」
蒼星石「そんな、ヒラサワさんまで…」
翠星石「そうですよ!ヒラサワの笑いのツボは海よりも深く山よりも高いんですぅ!ヒラサワを笑わせられなかったら蒼星石は帰れねーですよ!覚悟しやがれですぅ!」
蒼星石「こ、困ったなぁ…」
ワイワイ……
……
翠星石「…あ!ふっふっふー。時に、蒼星石?ヒラサワがなんの仕事してるか分かるですぅ?」
蒼星石「え、何なのさその不敵な笑みは…ヒラサワさんのお仕事?えーと…」チラッ
パソコン チューブラーヘルツ レーザーハープ テスラコイル
蒼星石「…??…科学者とか…プログラマー、とかですか?」
平沢進「残念、ハズレ」
翠星石「あらあらあら!惜しいですねぇ~。翠星石は一目見てビビッ!と気づきましたけど!」
平沢進「うそつけ。というかなんでこの緑の娘、水を得たアマガエルみたいに手足をダバダバさせてるの」
蒼星石「調子に乗るとすぐこれなんだから、もう…。えっと、正解は何なんですか?」
翠星石「…あ!ふっふっふー。時に、蒼星石?ヒラサワがなんの仕事してるか分かるですぅ?」
蒼星石「え、何なのさその不敵な笑みは…ヒラサワさんのお仕事?えーと…」チラッ
パソコン チューブラーヘルツ レーザーハープ テスラコイル
蒼星石「…??…科学者とか…プログラマー、とかですか?」
平沢進「残念、ハズレ」
翠星石「あらあらあら!惜しいですねぇ~。翠星石は一目見てビビッ!と気づきましたけど!」
平沢進「うそつけ。というかなんでこの緑の娘、水を得たアマガエルみたいに手足をダバダバさせてるの」
蒼星石「調子に乗るとすぐこれなんだから、もう…。えっと、正解は何なんですか?」
平沢進「音楽家」
蒼星石「お、音楽家ですか…!それは凄いですね」
翠星石「ヘンテコな曲を作るヘンテコな音楽家ですぅ。まだ一曲しか聴いてないですけど、どうせ他の曲もヘンテコなものばっかに決まってるですぅ!」
平沢進「察しが良くてよろしい」
蒼星石「は、はぁ…」
翠星石「この前は、そこのぱそこんでサイボーグとかいうへんな曲を聴いたんですぅ。その曲名のせいで翠星石はとんだ勘違いを…ん?今日はぱそこんに違う曲名が写ってるですぅ!」
蒼星石「お、音楽家ですか…!それは凄いですね」
翠星石「ヘンテコな曲を作るヘンテコな音楽家ですぅ。まだ一曲しか聴いてないですけど、どうせ他の曲もヘンテコなものばっかに決まってるですぅ!」
平沢進「察しが良くてよろしい」
蒼星石「は、はぁ…」
翠星石「この前は、そこのぱそこんでサイボーグとかいうへんな曲を聴いたんですぅ。その曲名のせいで翠星石はとんだ勘違いを…ん?今日はぱそこんに違う曲名が写ってるですぅ!」
平沢進「あ、それは仕事中だから」
翠星石「問答無用ですぅ!とぉーっ!」
平沢進「あのねぇ…」
蒼星石「あ、ちょっと翠星石!勝手に人のパソコンに触っちゃダメだよ!」
翠星石「ふふーん!止めても無駄ですぅ!翠星石は誰にも止められないのですぅ!スィドリーム!」
平沢進「だから如雨露を屋内で振り回すのは止めなさいと」パシッ
翠星石「あっ!…なーんて、ですぅ!すこやかにー伸びやかに~!」パァアア
平沢進「あっ何かヘンテコな蔦が」
蒼星石「あーもう!またそんな無茶を…」
カチッ
翠星石「問答無用ですぅ!とぉーっ!」
平沢進「あのねぇ…」
蒼星石「あ、ちょっと翠星石!勝手に人のパソコンに触っちゃダメだよ!」
翠星石「ふふーん!止めても無駄ですぅ!翠星石は誰にも止められないのですぅ!スィドリーム!」
平沢進「だから如雨露を屋内で振り回すのは止めなさいと」パシッ
翠星石「あっ!…なーんて、ですぅ!すこやかにー伸びやかに~!」パァアア
平沢進「あっ何かヘンテコな蔦が」
蒼星石「あーもう!またそんな無茶を…」
カチッ
http://youtu.be/20ZxS_vSY5A
♪夢見る力に P-MODEL(平沢進) 1995
(画面の点滅にご注意ください)
音楽が終われば
またキミは街に帰るけど
楽しげなあの世界に
蓄えた言葉はキミのため
歌うよこの歌
知ってたはずだね
喧騒の中でも
呼びかける声が耳うち
キミだけを待つ人とは
もう誰のことかはわかるよね
仕度ができたら
地平も飛び越し
ここへおいでよ
キミのこの地へ
降り立つ日々は約束しよう
旅する時もキミと響くよ
帆に風はれば船を滑らせ
幻が教える場所
深い眠りの力で
この響きの理由にも
確かなことだけを感じるね
ひとつの望みが
すべてを照らして
波間に見える
さらに深くへ
彼の地を目指し進めよ進め
ここへおいでよ
キミのこの地へ
降り立つ日々は約束しよう
夢見る力 覚えあるなら
誘う鐘におやすみ眠れ
♪夢見る力に P-MODEL(平沢進) 1995
(画面の点滅にご注意ください)
音楽が終われば
またキミは街に帰るけど
楽しげなあの世界に
蓄えた言葉はキミのため
歌うよこの歌
知ってたはずだね
喧騒の中でも
呼びかける声が耳うち
キミだけを待つ人とは
もう誰のことかはわかるよね
仕度ができたら
地平も飛び越し
ここへおいでよ
キミのこの地へ
降り立つ日々は約束しよう
旅する時もキミと響くよ
帆に風はれば船を滑らせ
幻が教える場所
深い眠りの力で
この響きの理由にも
確かなことだけを感じるね
ひとつの望みが
すべてを照らして
波間に見える
さらに深くへ
彼の地を目指し進めよ進め
ここへおいでよ
キミのこの地へ
降り立つ日々は約束しよう
夢見る力 覚えあるなら
誘う鐘におやすみ眠れ
蒼星石「うわぁ……」
翠星石「あ、あれぇ…?ですぅ」
蒼星石「…なんだか不思議だけど、素敵な曲ですね」
平沢進「そう?」
翠星石「…おかしいですぅ。思ったより普通の曲ですぅ」
翠星石「あ、あれぇ…?ですぅ」
蒼星石「…なんだか不思議だけど、素敵な曲ですね」
平沢進「そう?」
翠星石「…おかしいですぅ。思ったより普通の曲ですぅ」
蒼星石「前に聴いた曲、ほんとにへんな曲だったの?」
翠星石「ほ、ホントですぅ!もっと歌詞がぐちゃぐちゃしてて、よく分からんかったんですぅ!」
蒼星石「そうかなぁ~?翠星石って普段からそんなに音楽聞かないよね。適当に聞いて、へんって決めつけちゃったんじゃないかな?」
翠星石「んなこたねーです!真剣に聞いて、真剣にへんだったんですぅ!あ、姉を疑うですか?」
蒼星石「でもいつもイタズラばっかりしてるし。今回もそういう冗談だったんじゃ…い、いや、疑うわけじゃないけどさ」
翠星石「いーや!その目は疑ってるです!目を逸らさないでこっち見るですぅ!」
蒼星石「うわっ!ちょ、ちょっと!帽子引っ張らないでよ!」
翠星石「ほ、ホントですぅ!もっと歌詞がぐちゃぐちゃしてて、よく分からんかったんですぅ!」
蒼星石「そうかなぁ~?翠星石って普段からそんなに音楽聞かないよね。適当に聞いて、へんって決めつけちゃったんじゃないかな?」
翠星石「んなこたねーです!真剣に聞いて、真剣にへんだったんですぅ!あ、姉を疑うですか?」
蒼星石「でもいつもイタズラばっかりしてるし。今回もそういう冗談だったんじゃ…い、いや、疑うわけじゃないけどさ」
翠星石「いーや!その目は疑ってるです!目を逸らさないでこっち見るですぅ!」
蒼星石「うわっ!ちょ、ちょっと!帽子引っ張らないでよ!」
ワーワー キャッキャッ…
平沢進「……」
パチッ
翠星石&蒼星石「わっ!?」
蒼星石「な、何にも見えない…」
平沢進「もう遅い時間なので。騒いでないで、とっとと鞄にて眠りなさい」
翠星石「げっ!?も、もうこんな時間ですか?スコーン食べ忘れてたですぅ!ヒラサワ、ちょっとだけ灯りつけるですぅ!」
平沢進「はい」パッ
翠星石「んぎゃあぁっ!?」蒼星石「うわぁっ!?」
平沢進「はい?」
平沢進「……」
パチッ
翠星石&蒼星石「わっ!?」
蒼星石「な、何にも見えない…」
平沢進「もう遅い時間なので。騒いでないで、とっとと鞄にて眠りなさい」
翠星石「げっ!?も、もうこんな時間ですか?スコーン食べ忘れてたですぅ!ヒラサワ、ちょっとだけ灯りつけるですぅ!」
平沢進「はい」パッ
翠星石「んぎゃあぁっ!?」蒼星石「うわぁっ!?」
平沢進「はい?」
翠星石「く、暗いあいだに音もなく近くにくるのは止めるですぅ!心臓が止まるかと思ったです!」
平沢進「いや、普通に近づいただけなんだが」
蒼星石「全く…翠星石ったら怖がりなんだから。君の悲鳴でこっちまでビックリしちゃったよ」
翠星石「う、うるさいです!翠星石が怖がりなんじゃねーです!暗い中のヒラサワが怖いのがズルいんです!」
平沢進「別に私が怖くても怖くなくてもいいから。あんまりうるさいとご近所に隠し子か誘拐か発狂の噂をたてられるから眠りなさい」
翠星石「は、はーいですぅ」
蒼星石「あ…じゃあ僕はこの辺で。夕食ありが…むぐっ!」
平沢進「いや、普通に近づいただけなんだが」
蒼星石「全く…翠星石ったら怖がりなんだから。君の悲鳴でこっちまでビックリしちゃったよ」
翠星石「う、うるさいです!翠星石が怖がりなんじゃねーです!暗い中のヒラサワが怖いのがズルいんです!」
平沢進「別に私が怖くても怖くなくてもいいから。あんまりうるさいとご近所に隠し子か誘拐か発狂の噂をたてられるから眠りなさい」
翠星石「は、はーいですぅ」
蒼星石「あ…じゃあ僕はこの辺で。夕食ありが…むぐっ!」
翠星石「ダーメ!ですぅ!こんな夜更けに妹を一人で帰らせるなんて姉としてできねーですぅ!ほら、今日はヒラサワ宅で寝るですぅ。ね!ヒラサワ!」
蒼星石「え…で、でも…」
平沢進「…我が家に骨董鞄が一つあろうと二つあろうと何か変わるわけではない」
翠星石「ほら、ヒラサワもこう言ってるです!」
蒼星石「………じゃあお言葉に甘えて…」
翠星石「そうするです!じゃあ寝るですぅ!ほらほら!」
蒼星石「え…で、でも…」
平沢進「…我が家に骨董鞄が一つあろうと二つあろうと何か変わるわけではない」
翠星石「ほら、ヒラサワもこう言ってるです!」
蒼星石「………じゃあお言葉に甘えて…」
翠星石「そうするです!じゃあ寝るですぅ!ほらほら!」
蒼星石「ちょ、ちょっと押さないでよ、翠星石!じゃあヒラサワさん、お夕食ありがとうございました」ペコッ
平沢進「はい」
翠星石「おやすみーですぅ!」グイッ
蒼星石「お、おやすみ、翠星石。ヒラサワさん」パタン
翠星石「…ふぅ」
平沢進「……オマエはおやすみーしないのか?」
平沢進「はい」
翠星石「おやすみーですぅ!」グイッ
蒼星石「お、おやすみ、翠星石。ヒラサワさん」パタン
翠星石「…ふぅ」
平沢進「……オマエはおやすみーしないのか?」
翠星石「…ちょっとヒラサワに言うことがあるんですぅ」
平沢進「……」
翠星石「蒼星石は翠星石の双子の妹ですぅ。だから、はっきり分かるです。最近の蒼星石は、何かを隠してて、無理してるんだってこと…」
平沢進「へえ」
翠星石「それで、今日は騙してまで無理矢理蒼星石を呼んだんですぅ。実はあんなに話したのは久しぶりだったんです」
平沢進「そうは見えなかったが」
翠星石「まあ、何があっても双子ですから!でも、蒼星石が久しぶりに笑ってるのが見れて、嬉しかったですぅ」
平沢進「そんなものかね」
平沢進「……」
翠星石「蒼星石は翠星石の双子の妹ですぅ。だから、はっきり分かるです。最近の蒼星石は、何かを隠してて、無理してるんだってこと…」
平沢進「へえ」
翠星石「それで、今日は騙してまで無理矢理蒼星石を呼んだんですぅ。実はあんなに話したのは久しぶりだったんです」
平沢進「そうは見えなかったが」
翠星石「まあ、何があっても双子ですから!でも、蒼星石が久しぶりに笑ってるのが見れて、嬉しかったですぅ」
平沢進「そんなものかね」
翠星石「そんなもんですぅ。…ただ何を隠してるかまでは分からないんですぅ。翠星石は、そんなに頭が良くないから…」
平沢進「……」
翠星石「だから、もし良かったら…蒼星石の悩みを聞いてあげて欲しいんですぅ。翠星石に出来ないことも、きっとヒラサワなら出来ると思うんです…」
平沢進「いや、私に人形の心中を推し量る能力は無いぞ」
翠星石「別に、ちょっと話を聞いてあげるだけでいいんです。蒼星石はマジメですから、悩みや本音を抱え込んで翠星石にさえあんまり打ち明けてくれないんですぅ。それに翠星石はそういうことに気がついても、ちゃんと聞いてあげるんじゃなくてすぐ怒ってしまうんですぅ。なんでただ一人の姉にも話してくれねぇんですか!…って」
平沢進「ふーん」
平沢進「……」
翠星石「だから、もし良かったら…蒼星石の悩みを聞いてあげて欲しいんですぅ。翠星石に出来ないことも、きっとヒラサワなら出来ると思うんです…」
平沢進「いや、私に人形の心中を推し量る能力は無いぞ」
翠星石「別に、ちょっと話を聞いてあげるだけでいいんです。蒼星石はマジメですから、悩みや本音を抱え込んで翠星石にさえあんまり打ち明けてくれないんですぅ。それに翠星石はそういうことに気がついても、ちゃんと聞いてあげるんじゃなくてすぐ怒ってしまうんですぅ。なんでただ一人の姉にも話してくれねぇんですか!…って」
平沢進「ふーん」
翠星石「…すまんですぅ、長話になったです。もちろん今のは単なるアレです。ちょっとしたお願いですぅ。どーしても暇な時でいいんですぅ。本題は、この蒼星石の姉である翠星石が、ばっちりくっきり解決するんですから!」
平沢進「…あ、そう」
翠星石「そうです!じゃあおやすみーです!ヒラサワ!…明日は蒼星石が起きる前に起こしてくださいですよ!」
平沢進「はい。じゃあまた明日」
翠星石「また明日です!」パタン
平沢進「……」
平沢進「骨董鞄と人形二つ。抱え込むものが知らぬ内に次々増えていくのが社会の面倒だが当然の性質である」
平沢進「…あ、そう」
翠星石「そうです!じゃあおやすみーです!ヒラサワ!…明日は蒼星石が起きる前に起こしてくださいですよ!」
平沢進「はい。じゃあまた明日」
翠星石「また明日です!」パタン
平沢進「……」
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