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元スレ女騎士「くっ……殺せっ!」悟空「なに言ってんだおめぇ。」
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執事「そ、それが……お嬢様を呼びにお部屋に行ったのですが、居なく、ソンゴクウ様のところかと行ったら……」ワナワナワナ
執事「お、お嬢様も…お嬢様もお倒れに……なっておりました…」
ザワザワザワザワ
侍女「そ、そんな……」
メイド長「なんてことだよ…」
料理長「おいおいおい!どーすんだよ!?」
執事「今医師が診ております。……ですが、おそらくソンゴクウ様と同じ症状かと。」
執事「それと不思議ことに傷がないとの事です」
私兵「き、傷ってあのお客人のようなのですか?」
執事「えぇ。医師が言うには伝染かもしれぬと」
料理長「こ、こんなこと言っちゃならねぇが俺たちはその……」
執事「ご懸念はもっともです。良いですか?遅れていらっしゃる旦那様には私からご相談に参ります。」
執事「皆さんはそれまで、絶対にお嬢様のところへは向かわぬようお願い致します」
ザワザワザワザワ
執事「お、お嬢様も…お嬢様もお倒れに……なっておりました…」
ザワザワザワザワ
侍女「そ、そんな……」
メイド長「なんてことだよ…」
料理長「おいおいおい!どーすんだよ!?」
執事「今医師が診ております。……ですが、おそらくソンゴクウ様と同じ症状かと。」
執事「それと不思議ことに傷がないとの事です」
私兵「き、傷ってあのお客人のようなのですか?」
執事「えぇ。医師が言うには伝染かもしれぬと」
料理長「こ、こんなこと言っちゃならねぇが俺たちはその……」
執事「ご懸念はもっともです。良いですか?遅れていらっしゃる旦那様には私からご相談に参ります。」
執事「皆さんはそれまで、絶対にお嬢様のところへは向かわぬようお願い致します」
ザワザワザワザワ
~~
客室 夜 IN
女騎士私服「……」
悟空「……」
侍女「こんな……こんなことって……」グスッ
ユサユサ
侍女「お目を、お目を開けてくださいまし……」
ユサユサ
女騎士私服「……」
侍女「私がよ、よけいな事を…言ったばかりに…」グスッ
侍女「目覚めぬの呪いだなんて……」グスッ
侍女「……」
侍女「待っててくださいね…私が、私が…」キッ
ガチャ
タッタッタッタッ
客室 夜 IN
女騎士私服「……」
悟空「……」
侍女「こんな……こんなことって……」グスッ
ユサユサ
侍女「お目を、お目を開けてくださいまし……」
ユサユサ
女騎士私服「……」
侍女「私がよ、よけいな事を…言ったばかりに…」グスッ
侍女「目覚めぬの呪いだなんて……」グスッ
侍女「……」
侍女「待っててくださいね…私が、私が…」キッ
ガチャ
タッタッタッタッ
女騎士私服「……」
スウゥ
お抱え医師「ふぅーむ」
お抱え医師「もうええようです」
女騎士私服「……」スクッ
女騎士私服「行った……か」
お抱え医師「どうしますかね」
女騎士私服「私が先行する。念のため皆に退避を」
悟空「……」
女騎士私服「待っていろよソンゴクウ」
スウゥ
お抱え医師「ふぅーむ」
お抱え医師「もうええようです」
女騎士私服「……」スクッ
女騎士私服「行った……か」
お抱え医師「どうしますかね」
女騎士私服「私が先行する。念のため皆に退避を」
悟空「……」
女騎士私服「待っていろよソンゴクウ」
~~
地下の荷物屋
侍女「出てきて!」
影「……」
侍女「出てきなさい!いるんでしょ!!」
ブォン
祈祷師「私に何用ですかねぇ?ソンゴクウは息絶えましたか?」
侍女「どういうことよっ!貴方の言う通りしたのに!」
祈祷師「はてさて?なんのことですか?」
侍女「とぼけないで!あの人…ソンゴクウをツルギで傷つければ、お嬢様の悪魔に魅入られた魂を解放できるんじゃないの!?」
祈祷師「そうでございますよ?何か不都合がありましたか?」
侍女「お嬢様は暗くなる一方よっ!そ、それに呪いはお嬢様にまで感染るなんて聞いてない!」
侍女「今すぐ呪いの解き方を教えなさいよ!」
祈祷師「はて?……感染る?」
侍女「そうよ。お嬢様はソ、ソンゴクウと……お嬢様をもとに戻してっ!」
地下の荷物屋
侍女「出てきて!」
影「……」
侍女「出てきなさい!いるんでしょ!!」
ブォン
祈祷師「私に何用ですかねぇ?ソンゴクウは息絶えましたか?」
侍女「どういうことよっ!貴方の言う通りしたのに!」
祈祷師「はてさて?なんのことですか?」
侍女「とぼけないで!あの人…ソンゴクウをツルギで傷つければ、お嬢様の悪魔に魅入られた魂を解放できるんじゃないの!?」
祈祷師「そうでございますよ?何か不都合がありましたか?」
侍女「お嬢様は暗くなる一方よっ!そ、それに呪いはお嬢様にまで感染るなんて聞いてない!」
侍女「今すぐ呪いの解き方を教えなさいよ!」
祈祷師「はて?……感染る?」
侍女「そうよ。お嬢様はソ、ソンゴクウと……お嬢様をもとに戻してっ!」
祈祷師「状況が飲み込めませんが、そうですか。そうですか。お嬢様は眠りになられたのですか」
ケケケケッ
祈祷師「ヒャーハッハッハッ!」
侍女「!?」
祈祷師「これはこれは好都合!笑いが……ケーヒャヒャヒャ!止まりませんなぁ!」
ドロン
侍女「きゃ……」
ケケケケッ
祈祷師「ヒャーハッハッハッ!」
侍女「!?」
祈祷師「これはこれは好都合!笑いが……ケーヒャヒャヒャ!止まりませんなぁ!」
ドロン
侍女「きゃ……」
コウモリ公爵「おっと!笑い過ぎて変身が解けてしまいましたよ!ケッケッケ」
コウモリ公爵「……貴女の役目はもう終わりですよ」
コウモリ公爵の目が妖しく光る
侍女「あ、…悪魔…だったのね」
コウモリ公爵「……貴女の役目はもう終わりですよ」
コウモリ公爵の目が妖しく光る
侍女「あ、…悪魔…だったのね」
コウモリ公爵「ここにきたあの男は未知なる者。魔王様の邪魔になる力を持っているからなぁ…。あの者を封じるには、やはり周りから囲わなくては叶いませんからねぇ」
コウモリ公爵「知ってます?あの男は不潔なオークキングを一撃で倒したんですよ?」
コウモリ公爵「いやはや、俺様もあれには驚きましたよ」
コウモリ公爵「もしかしたら世界の救世主になったかも知れませんねぇ」
コウモリ公爵「おっと!こんな事を言ったら魔王様に怒られますねぇ!」
コウモリ公爵「あっ!内緒ですよ?」
コウモリ公爵「え?喋っちゃう?ケーケッケッ」
コウモリ公爵「ざんねーん!貴女は今から口が聞けなくなりまーす!」
バサハザハサ
コウモリ公爵「俺様に食われるからさあ!!」
グアァン
侍女「キャーーーー!!」
スゥゥゥ
女騎士「!!」
ガキンッ!!
コウモリ公爵「なっ!?」
女騎士「……」
侍女「お、お嬢……様っ…」
女騎士「さすが、私の侍女だ。奴を足止めばかりか正体をさらけ出させるとはな」フッ
コウモリ公爵「なぜお前がここにいる!」
女騎士「立てるか?」
侍女「は、はい。で、ですが呪いは……」
女騎士「話は後だ。下がっていろ!」
侍女「!」コクン
コウモリ公爵「騙しましたねぇ!」
女騎士「騙すだと?どの口が言うか」
コウモリ公爵「キィエエエエ!」
女騎士「ハァァ!!」
カキン!ガキン!
女騎士「!!」
ガキンッ!!
コウモリ公爵「なっ!?」
女騎士「……」
侍女「お、お嬢……様っ…」
女騎士「さすが、私の侍女だ。奴を足止めばかりか正体をさらけ出させるとはな」フッ
コウモリ公爵「なぜお前がここにいる!」
女騎士「立てるか?」
侍女「は、はい。で、ですが呪いは……」
女騎士「話は後だ。下がっていろ!」
侍女「!」コクン
コウモリ公爵「騙しましたねぇ!」
女騎士「騙すだと?どの口が言うか」
コウモリ公爵「キィエエエエ!」
女騎士「ハァァ!!」
カキン!ガキン!
コウモリ公爵「キィイイイ!」
ギャリン
コウモリ公爵「チィィ!脆弱な人間め!オーク共に捕らえられていたのが嘘のようだぜ!!」
女騎士「どうした!段々と口調変わってきているぞ!!」
ハァァァ セイヤァ
グワッ
コウモリ公爵「忌々しい忌々しい!!」
コウモリ公爵「王都攻略までとっておきたかったが……」
コウモリ公爵はみるみる姿を変えた
ギャリン
コウモリ公爵「チィィ!脆弱な人間め!オーク共に捕らえられていたのが嘘のようだぜ!!」
女騎士「どうした!段々と口調変わってきているぞ!!」
ハァァァ セイヤァ
グワッ
コウモリ公爵「忌々しい忌々しい!!」
コウモリ公爵「王都攻略までとっておきたかったが……」
コウモリ公爵はみるみる姿を変えた
コウモリ大公爵「シヤァァァァァ!!」
女騎士「醜悪なっ!だが貴様にはお似合いだっ!」
デイリャァァ
コウモリ大公爵「カッ!!」
首から下げているの赤い玉が光る
ドクエキ
女騎士「くっ!」
スッ スッ
女騎士「せいやぁぁ!」
バシュン
女騎士「醜悪なっ!だが貴様にはお似合いだっ!」
デイリャァァ
コウモリ大公爵「カッ!!」
首から下げているの赤い玉が光る
ドクエキ
女騎士「くっ!」
スッ スッ
女騎士「せいやぁぁ!」
バシュン
コウモリ大公爵「グギギギギッ」
コウモリ大公爵「チョロチョロチョロと!」
赤い玉が光る
ドクエキ
コウモリ大公爵「ガッ!!」
バシャ
女騎士「くっ……!」
侍女「お、お嬢様!」
女騎士「し、心配無用…だっ!」
女騎士「み、水の精よっ!」
キュワキュワピキーン
コウモリ大公爵「ガッ!!」
赤い玉が光る
バシュンバシュン
女騎士「土と風の精よっ!!」
ボウフウヘキ
女騎士「水の精よっ!」
コウモリ大公爵「チョロチョロチョロと!」
赤い玉が光る
ドクエキ
コウモリ大公爵「ガッ!!」
バシャ
女騎士「くっ……!」
侍女「お、お嬢様!」
女騎士「し、心配無用…だっ!」
女騎士「み、水の精よっ!」
キュワキュワピキーン
コウモリ大公爵「ガッ!!」
赤い玉が光る
バシュンバシュン
女騎士「土と風の精よっ!!」
ボウフウヘキ
女騎士「水の精よっ!」
コウモリ大公爵「グへへへ!いつまで持つカナ!」
赤い玉が光る
バシュンバシュンバシュン
女騎士「くっ!!」
侍女「(このままじゃいけない!お嬢様が!何とかしなくちゃ…何とか…ッ!)」
ダッ!
女騎士「馬鹿者!前に出るな!」
侍女「アレをなんとかしなくちゃ!」カチャ
コウモリ大公爵「先に逝きたいようだなぁ!」
赤い玉が
赤い玉が光る
バシュンバシュンバシュン
女騎士「くっ!!」
侍女「(このままじゃいけない!お嬢様が!何とかしなくちゃ…何とか…ッ!)」
ダッ!
女騎士「馬鹿者!前に出るな!」
侍女「アレをなんとかしなくちゃ!」カチャ
コウモリ大公爵「先に逝きたいようだなぁ!」
赤い玉が
侍女「えぇぇぇい!」
宝物 トウテキ
砕け散る
コウモリ大公爵「な!?!!小癪なまねを!」
グオン
侍女「キャーーーーッ!」
侍女は壁に吹き飛ばされ
宝物 トウテキ
砕け散る
コウモリ大公爵「な!?!!小癪なまねを!」
グオン
侍女「キャーーーーッ!」
侍女は壁に吹き飛ばされ
女騎士「危な――」
シュン
女騎士「あぁっ」
侍女「ッ――」パチクリ
コウモリ大公爵「クソックソォォォォ!!後少しだったのに!!お前ェェェェ!」
シュン
女騎士「あぁっ」
侍女「ッ――」パチクリ
コウモリ大公爵「クソックソォォォォ!!後少しだったのに!!お前ェェェェ!」
悟空「よぉ。間に合ったみてぇーだな」キン
悟空「よっとっ」
ストン
悟空「平気か?」
侍女「あっ…と…は、はい」
悟空「おめぇもでーじょふか?」
女騎士「あ、あぁ。ソンゴクウ目が覚めた…んだよな」
悟空「おう。なんでかわかんねぇーが、パッとな、おかげで全快だぞぉ」
悟空「そしたら、おめぇの気と大きな気がぶつかり合ってるし、瞬間移動してこりゃ正解のようだな」
コウモリ大公爵「グギギギギィ」
悟空「よっとっ」
ストン
悟空「平気か?」
侍女「あっ…と…は、はい」
悟空「おめぇもでーじょふか?」
女騎士「あ、あぁ。ソンゴクウ目が覚めた…んだよな」
悟空「おう。なんでかわかんねぇーが、パッとな、おかげで全快だぞぉ」
悟空「そしたら、おめぇの気と大きな気がぶつかり合ってるし、瞬間移動してこりゃ正解のようだな」
コウモリ大公爵「グギギギギィ」
悟空「前の奴のみてぇな感じだな。悪さしてるちゅーのは間違いねぇな」
悟空「ちとばかし、し過ぎたんじゃねーかおめぇ」 ギュイン
コウモリ大公爵「グ、グアアア」
トッシン
悟空「フンッ!」ドスン
悟空「うりやあぁあ!」ガシッ ブンブンブンブン
バッコーーーン
悟空「いけね!天上ぶっ壊しちまった!」
女騎士「天上など構わぬ!」スチャ
悟空「ちとばかし、し過ぎたんじゃねーかおめぇ」 ギュイン
コウモリ大公爵「グ、グアアア」
トッシン
悟空「フンッ!」ドスン
悟空「うりやあぁあ!」ガシッ ブンブンブンブン
バッコーーーン
悟空「いけね!天上ぶっ壊しちまった!」
女騎士「天上など構わぬ!」スチャ
女騎士「トドメは私がつける!」キュイイン
女騎士「焔を剣に!」
女騎士「波アアア!」
ボッ
コウモリ大公爵「――!!」シュ
女騎士「焔を剣に!」
女騎士「波アアア!」
ボッ
コウモリ大公爵「――!!」シュ
~~
翌日
侍女「申し訳ございません!!」バッ
悟空「いいっていいって!おかげでオラ、グッスリ眠れたしよぉ」
侍女「しかしそれでは……」
女騎士私服「ソンゴクウ、皮肉に聞こえるぞ」
悟空「これならどうだ?」
シュババババババ
悟空「な?全快してんだろ?」
女騎士私服・侍女「……」
女騎士私服「すまないが、正直言おう。速すぎて見えない」
悟空「かぁ!」
女騎士私服「私からも、ソンゴクウ。すまなかった」
翌日
侍女「申し訳ございません!!」バッ
悟空「いいっていいって!おかげでオラ、グッスリ眠れたしよぉ」
侍女「しかしそれでは……」
女騎士私服「ソンゴクウ、皮肉に聞こえるぞ」
悟空「これならどうだ?」
シュババババババ
悟空「な?全快してんだろ?」
女騎士私服・侍女「……」
女騎士私服「すまないが、正直言おう。速すぎて見えない」
悟空「かぁ!」
女騎士私服「私からも、ソンゴクウ。すまなかった」
悟空「もう勘弁してくれよぉ」アセアセ
ピコン
悟空「オラ閃いたぞ!そんなに言うなら、おねげぇが――」
女騎士私服「飯食わせろ」
悟空「ありゃ?ンァハハハハ。バレてら」
女騎士私服「ということだ。命令だ侍女よ!」
侍女「は、はひぃぃぃ!」ペコ
ピコン
悟空「オラ閃いたぞ!そんなに言うなら、おねげぇが――」
女騎士私服「飯食わせろ」
悟空「ありゃ?ンァハハハハ。バレてら」
女騎士私服「ということだ。命令だ侍女よ!」
侍女「は、はひぃぃぃ!」ペコ
ナレーション「潜んでいた祈祷師、もといコウモリ公爵を女騎士と復活した悟空が見事に蹴散らし、万事解決したわけだが、肝心な事をやはり忘れている女騎士。そして、コウモリ公爵が洩らした王都攻略とは?はたして」
オッス オラ悟空!
オラが眠ってる間にそんなこと起こってたんか。全然気づかなかったぞぉ
まっ!おかげでまた飯にありつけちまったけどよ
ん?王都へ行く前に女騎士の親父がオラにあいてぇーんか
オラが眠ってる間にそんなこと起こってたんか。全然気づかなかったぞぉ
まっ!おかげでまた飯にありつけちまったけどよ
ん?王都へ行く前に女騎士の親父がオラにあいてぇーんか
面白い。期待以上のもので焦ってる
女騎士さん、悟空さに惚れたら大変だよ
女騎士さん、悟空さに惚れたら大変だよ
女騎士が悟空が既婚者だと分かった時の反応が見たいわwwwww
息子が二人いるっていう事実もね(女騎士からは悟空は何歳に見ているんだろう?)
息子が二人いるっていう事実もね(女騎士からは悟空は何歳に見ているんだろう?)
今更だけどこの悟空ってブウ編以降なんだ。
下手したら孫いるんだよなぁ...
下手したら孫いるんだよなぁ...
ゴッドかブルーか身勝手の極意かどれまで変身可能なのかわからんな
別れが確定してるから逆に妻子持ちの方が
スパッと諦められていいかもね
スパッと諦められていいかもね
お前らsageろ>>1が、来たかと勘違いするじゃねーか!
~~
領主部屋 夕刻
女騎士私服「この度は都市開放作戦の任を与えられたにも関わらず、私情に駆られ単身によるオーク共への突撃、あまつさえ返り討ちにあい、おめおめと捕まる始末、お家に、そして父上の名に傷をつけ――」クドクドクド
領主公「……」
女騎士私服「重ねて屋敷内への魔族の侵入の件にて発生しました、屋敷の損壊、並びに非常時とはいえ希少な宝物の破壊につきましても――」クドクドクド
領主公「ウォッホン」
女騎士私服「本屋敷の委細について既にお聞き及びかと存じますが、侍女は私を思っての行動、責任については主として、いや友人として――」クドクドクド
女騎士私服「父上ご心配をおかけいたしました」バッ
ヘイフク
領主公「(ほんと、もうそればかりわしは気が気じゃなかった!!)」
領主公「………あぁ」キリッ
領主公「(しかし、相変わらず堅いのなよなぁ。もっと砕けた間柄になれんかなぁ)」
領主公「(天の国にいる妻よ、わしは娘の教育をどこで間違ったのだろうか)」
領主公「(それによりにもよって姫騎士隊だよ)」
領主公「(あんのわがまま姫。誰か好き好んで愛娘を戦場に送るかっての!)」
領主公「(他パパさんだが巻き込んで断固反対したのにさ)」
領主公「(王家の印発動だって。命令は絶対よって…はぁ……)」
領主公「(もう娘に辛い思いはさせまい)」
女騎士私服「……」 ヘイフク
領主公「(おっといかん)」
領主公「面をあげよ」キリッ
女騎士私服「はっ。」
領主公「休んでよいぞ」イゲン
女騎士私服「……父上」
領主公「なんだ」
女騎士私服「その……」
領主公「申してみよ」
女騎士私服「やはりソンゴクウと共に――」
領主公「ならーーん!!ならぬぞ!!」
女騎士私服「で、ですが、かの者がいなければ、ここは元より、オーク共やコウモリ公爵の魔手の被害は拡大し、領民にも伸びていたことでしょう!騎士として無下にするなど」
領主公「(そんな現状はわかっかとるわっ!わしが言いたいのはっ!)」
領主公「そなたはなんだ?」
女騎士私服「わたし?」
領主公「そなたは、騎士である前にわしの娘である。この意味がわかるか?」
女騎士私服「?」
領主公「公爵家の令嬢の自覚はないのか問うておる!それにお前はもう姫騎士隊ではないわっ!」
モワモワモワモワ
~~
領主部屋 夕刻
女騎士私服「この度は都市開放作戦の任を与えられたにも関わらず、私情に駆られ単身によるオーク共への突撃、あまつさえ返り討ちにあい、おめおめと捕まる始末、お家に、そして父上の名に傷をつけ――」クドクドクド
領主公「……」
女騎士私服「重ねて屋敷内への魔族の侵入の件にて発生しました、屋敷の損壊、並びに非常時とはいえ希少な宝物の破壊につきましても――」クドクドクド
領主公「ウォッホン」
女騎士私服「本屋敷の委細について既にお聞き及びかと存じますが、侍女は私を思っての行動、責任については主として、いや友人として――」クドクドクド
女騎士私服「父上ご心配をおかけいたしました」バッ
ヘイフク
領主公「(ほんと、もうそればかりわしは気が気じゃなかった!!)」
領主公「………あぁ」キリッ
領主公「(しかし、相変わらず堅いのなよなぁ。もっと砕けた間柄になれんかなぁ)」
領主公「(天の国にいる妻よ、わしは娘の教育をどこで間違ったのだろうか)」
領主公「(それによりにもよって姫騎士隊だよ)」
領主公「(あんのわがまま姫。誰か好き好んで愛娘を戦場に送るかっての!)」
領主公「(他パパさんだが巻き込んで断固反対したのにさ)」
領主公「(王家の印発動だって。命令は絶対よって…はぁ……)」
領主公「(もう娘に辛い思いはさせまい)」
女騎士私服「……」 ヘイフク
領主公「(おっといかん)」
領主公「面をあげよ」キリッ
女騎士私服「はっ。」
領主公「休んでよいぞ」イゲン
女騎士私服「……父上」
領主公「なんだ」
女騎士私服「その……」
領主公「申してみよ」
女騎士私服「やはりソンゴクウと共に――」
領主公「ならーーん!!ならぬぞ!!」
女騎士私服「で、ですが、かの者がいなければ、ここは元より、オーク共やコウモリ公爵の魔手の被害は拡大し、領民にも伸びていたことでしょう!騎士として無下にするなど」
領主公「(そんな現状はわかっかとるわっ!わしが言いたいのはっ!)」
領主公「そなたはなんだ?」
女騎士私服「わたし?」
領主公「そなたは、騎士である前にわしの娘である。この意味がわかるか?」
女騎士私服「?」
領主公「公爵家の令嬢の自覚はないのか問うておる!それにお前はもう姫騎士隊ではないわっ!」
モワモワモワモワ
~~
邸宅内パーティー広間
ダッタッタッタッタ
ガチャ
領主公「娘よっ!無事かっ!?」
悟空「ンムッ!!」ガツガツガツガツガツガツ
侍女「つ、次いきまーーっす!」
悟空「オォォォ!」ガツガツガツガツガズルズルツガツ
料理長「おらおら!早く材料持ってきやがれってんだ!」
料理人「ただいまっ!」
悟空「おはわひっ!」ズルズルズゾオオオオオ
執事「お嬢様っ手が止まってますぞっ!」
女騎士コック「す、すまぬっ!」
メイド長「追加の材料届きましたよっ!」
料理長「お嬢様それじゃ焦げちまうよっ!ほらどいた!」
女騎士コック「くっ!!」
侍女「あぁ、空きのお皿がそこを尽きそうです!」
メイド長「参ったねぇ……空いた皿をまわすよっ!持っておいで!」
女騎士雑用「ま、任せよっ!」
ソウゼン アゼン
領主公「な、なにごと……だ…」
私兵「こ、これは旦那様っ!おかえりなさいませ!」トンテンカンテン
領主公「……お前は何をしているのだ?」
私兵「はっ!我々はお屋敷の修繕ですっ!」
トントントントン ギコギコ
領主公「……してあれらは」
私兵「はっ!ソンゴクウさんのお料理と我々も途中つまめるようにとのご配慮です!」
領主公「??」
ウオーイ ハヤク モッテコーイ
私兵「今行くっ!それでは旦那様失礼しますっ!」
ダッタッタッタッタ
領主公「意味がわからない……」
私兵「こ、これは旦那様っ!おかえりなさいませ!」トンテンカンテン
領主公「……お前は何をしているのだ?」
私兵「はっ!我々はお屋敷の修繕ですっ!」
トントントントン ギコギコ
領主公「……してあれらは」
私兵「はっ!ソンゴクウさんのお料理と我々も途中つまめるようにとのご配慮です!」
領主公「??」
ウオーイ ハヤク モッテコーイ
私兵「今行くっ!それでは旦那様失礼しますっ!」
ダッタッタッタッタ
領主公「意味がわからない……」
カツカツカツカツ
領主公「執事よ」
執事「こ、これは旦那様お迎えに上がらずに申し訳ございません」
領主公「よい。この騒ぎはなんだ?屋敷は無事なんだろう?そ、それに」チラッ
女騎士雑用「あ、あぁしまっ――」
ガッシャーーーン
侍女「お、お嬢様っ!お怪我は!?」
悟空「でーじょぶか!?」
メイド長「全く何やってんだい!皿減らしちゃもともこうもないじゃないさっ」
女騎士雑務「す、すまぬ」シュン
領主公「(あぁ愛しの娘よっ!生きててわしはわしは……!)」
執事「詳しくは後ほどお嬢様よりお話するそうにございますゆえ」
執事「今は感謝も含めた、ソンゴクウ様へ料理をお出ししているところございます」
執事「また、お屋敷の修繕もしなければなりませんので兵達も都度食べられるよう、ここで作り、ここで提供させていただいております」
領主公「ふ……む。まぁ、理に適ったようではあるが、いささか品位に欠けるのではないか?」
執事「申し訳ございません。お嬢様よりどうしてもと」
領主公「あやつが」
領主公「執事よ」
執事「こ、これは旦那様お迎えに上がらずに申し訳ございません」
領主公「よい。この騒ぎはなんだ?屋敷は無事なんだろう?そ、それに」チラッ
女騎士雑用「あ、あぁしまっ――」
ガッシャーーーン
侍女「お、お嬢様っ!お怪我は!?」
悟空「でーじょぶか!?」
メイド長「全く何やってんだい!皿減らしちゃもともこうもないじゃないさっ」
女騎士雑務「す、すまぬ」シュン
領主公「(あぁ愛しの娘よっ!生きててわしはわしは……!)」
執事「詳しくは後ほどお嬢様よりお話するそうにございますゆえ」
執事「今は感謝も含めた、ソンゴクウ様へ料理をお出ししているところございます」
執事「また、お屋敷の修繕もしなければなりませんので兵達も都度食べられるよう、ここで作り、ここで提供させていただいております」
領主公「ふ……む。まぁ、理に適ったようではあるが、いささか品位に欠けるのではないか?」
執事「申し訳ございません。お嬢様よりどうしてもと」
領主公「あやつが」
ツカツカツカツカ
領主公「娘よ。息災だったか」ヘイゼン
女騎士雑用「……私のせいで皿が…」サッサッサッサッ
領主公「……」
女騎士雑用「余計な手間が……フフッ。私にはゴミ処理がお似合いだ」チリトリ サッサッサッサッ
領主公「(おぉ……聞く耳持たずネガティブ独り言を言うのは死んだ母にそっくり……まさしく我が娘ェ)」
トントン
女騎士雑用「……ん?」チラッ
領主公「うんむ」コクリ
領主公「元気そうだな」
女騎士雑用「ち、父上っ!」
バッ!バッ!
女騎士私服「お見苦しいところをっ」
領主公「良い良い」
領主公「お前は何をしているだね?」
女騎士私服「はい。実はですね色々積もる話が――」
チカクニイタ ヘイシ
休憩中私兵「なぁ聞いたか?お嬢様とソンゴクウさん出会い」モグモグ
私兵「なにそれどんな?」ヒョイ パク
領主公「良い良い」
領主公「お前は何をしているだね?」
女騎士私服「はい。実はですね色々積もる話が――」
チカクニイタ ヘイシ
休憩中私兵「なぁ聞いたか?お嬢様とソンゴクウさん出会い」モグモグ
私兵「なにそれどんな?」ヒョイ パク
休憩中私兵「それが姫騎士隊の人から聞いたんだけど、お嬢様行方不明になってたって話だろ?」
休憩中私兵「オーク共に捕まってて、ひどい拷問中だったそうだ」
休憩中私兵「んで、あられもないお格好をしたお嬢様をこうっ、ばびゅーーんとお救いになられたのがソンゴクウさんだってよ。そんで決め台詞!」
『俺が来たからもう安心だ』
休憩中私兵「もう感極まって胸に飛び込んだってよっ~くぅ!ソンゴクウさんうらやましいな!」
私兵「ばびゅーーんってなんだよ、そこ重要じゃん!ってかお嬢様超元気じゃん!」
休憩中私兵「俺も聞いただけだしさぁ。本当だったら健気だよなぁ……後でそこんとこソンゴクウさんに聞いてみようぜっ」モグモグ
私兵「ったく噂好きだなお前は」
テクテクテクテク
休憩中私兵「オーク共に捕まってて、ひどい拷問中だったそうだ」
休憩中私兵「んで、あられもないお格好をしたお嬢様をこうっ、ばびゅーーんとお救いになられたのがソンゴクウさんだってよ。そんで決め台詞!」
『俺が来たからもう安心だ』
休憩中私兵「もう感極まって胸に飛び込んだってよっ~くぅ!ソンゴクウさんうらやましいな!」
私兵「ばびゅーーんってなんだよ、そこ重要じゃん!ってかお嬢様超元気じゃん!」
休憩中私兵「俺も聞いただけだしさぁ。本当だったら健気だよなぁ……後でそこんとこソンゴクウさんに聞いてみようぜっ」モグモグ
私兵「ったく噂好きだなお前は」
テクテクテクテク
領主公「(えっなにそれ)」
女騎士私服「――という次第であり、ソンゴクウは私の」
領主公「(あ、あらあらあら、あられもない?)」
女騎士私服「父上?聞いておられますか?」
領主公「(ご、ごうもん!?えっ?)」
領主公「(危機ハ二人をチカクシタ)」カッ
領主公「ソンゴクウとやらに会ってくる」
女騎士私服「では私がご紹介しま」
領主公「お前はここにいなさい」
領主公「(辛い思い出になるやもしれんっ!)」
ツカツカツカツカ
領主公「キミがソンゴクウくんか」
悟空「ンぅ」ゴクゴク
悟空「オッス」
領主公「ハジメマシテ、この屋敷の主だ」スッ
悟空「お、おう。ごちそうになってんぞぉ」スッ
アクシュ アクシュ
領主公「率直だが、娘と最初に会った時にどういう状況だったのか教えていただこう」クワッ
悟空「最初?おぉ。そだなぁ~」
悟空「やったら怒ってな」
悟空「殺せなんてオラに頼んでくるしよぉ」
領主公「……。(じ、自暴自棄…いや。待て待て待て待て)」
領主公「そ、それで」
悟空「オラそんな事したくねぇし、あそこが何処知りたかっただけだったんがな」
悟空「んでもアイツ話なんだか聞いてねぇみてぇで参ったぞ」
領主公「あ、アイツ……」
悟空「そんで悪ぃ奴らってのが来たからオラがやっつけちまった。ってこんなんでいいんか?」
領主公「そうかそうかそうか!君はすぐに駆けつけて来てくれたのか!いやぁなんという勇敢な」ホッ
悟空「すぐかどうかわかんねぇが、あっ!」
領主公「どうしたぁ!」
悟空「そういやぁオラの道着返してもらってねぇーや」
領主公「?」
悟空「アイツ、裸だったんで寒そうでオラの貸したまんまだぞ」
領主公「」フラッ
悟空「おめぇ、とーちゃんならアイツに言っといてくれねえ」
領主公「」バタンキュー
悟空「お、おい!」
ザワザワザワザワ
メイド長「だ、旦那様ぁ!!」
悟空「すぐかどうかわかんねぇが、あっ!」
領主公「どうしたぁ!」
悟空「そういやぁオラの道着返してもらってねぇーや」
領主公「?」
悟空「アイツ、裸だったんで寒そうでオラの貸したまんまだぞ」
領主公「」フラッ
悟空「おめぇ、とーちゃんならアイツに言っといてくれねえ」
領主公「」バタンキュー
悟空「お、おい!」
ザワザワザワザワ
メイド長「だ、旦那様ぁ!!」
………
……
女騎士私服「貴方は父に何を話したのだ?」
悟空「おめぇのとーちゃんがオラと会った時にのこと聞いてきて話ただけだぞ?そしたら急によぉ」
悟空「おめぇらソックリだな」
執事・メイド長・侍女
ウンウン
女騎士私服「……どこを見てそう思ったのだ」
……
女騎士私服「貴方は父に何を話したのだ?」
悟空「おめぇのとーちゃんがオラと会った時にのこと聞いてきて話ただけだぞ?そしたら急によぉ」
悟空「おめぇらソックリだな」
執事・メイド長・侍女
ウンウン
女騎士私服「……どこを見てそう思ったのだ」
領主公「う、うーーん……」ハッ
女騎士私服「父上!」
領主公「娘よ……」
女騎士私服「急にお倒れになられて……どこか具合が悪いのでございましょうか?」
領主公「……」ブワッ
領主公「つ、辛い思いを」ウッ ウッ
領主公「辛い思いをしたのだなぁ」ダキッ
女騎士私服「!?」アタフタ
女騎士私服「み、皆の前です!」
領主公「死んだ妻になんと申せばッ!!」ギュ
領主公「もうお前は休んでよいのだ…休んでよいのだよ」ウオーーン
女騎士私服「急にな、何を」
領主公「……決めたぞ」
ハナシテクダサイ
領主公「執事よ」
執事「は、はい」
領主公「娘の任を解く。至急国王様へ除隊の旨を伝えよ」
ヨイッショ
女騎士私服「な、なに仰られる!」
領主公「お前は黙っていなさい」ギン
女騎士私服「!?!?」
執事「しかしそれでは」
領主公「あのわがまま王女のことは気にするな」
女騎士私服「父上!」
領主公「……」無言の圧力
執事「…かしこまりました」
タッ
領主公「ソンゴクウくん」
悟空「お、おう…」
領主公「娘を取り返してくれて感謝する」
悟空「いいって」
領主公「それで君はこれからどうする?」
悟空「そうだなぁ。オラ帰るために、こいつが言ってた魔の歪ちゅーの探すぞ」
領主公「魔の歪を?ふむ……」
領主公「魔術についてはわしの知り合いに詳しいのがおる。紹介状を仕立てよう」
悟空「ほんとかぁ!助かるぞぉ」
領主公「あぁ。その者は王都へ住んでおる。行くがいい」
悟空「でもオラその王都ってとこわかんねぇーぞ」
女騎士私服「……王都」
女騎士私服「……王都」
女騎士私服「(理由はわからぬが、除隊の件止められるかもしれない)」
女騎士私服「私が」
領主公「ならんぞ!ここから出ることを許さん!」グワァァ
女騎士私服「な、何故ですか!?」
領主公「これは命令だ。ソンゴクウくんには別の者が王都まで案内する」
女騎士私服「くっ……」
領主公「話は以上だ。ソンゴクウくん後でわしの部屋へ来るが良い」
バッ タッタッタッタッ
女騎士私服「なんなのだ!いったい!」ダンダン
侍女「いつになくご立腹でしたね」ブルブル
メイド長「アタシもここ数年見たことなかったよ」
女騎士私服「話をしてくる」
メイド長「お嬢様お言葉ですが、時間を置いた方がいいってもんだよ」
女騎士私服「…わかった……」
女騎士私服「しかしいきなりの除隊勧告、それにソンゴクウの案内すらできず、家にいろとは納得ができない」
女騎士私服「(父上はいったいどうなされたのだ……)」
侍女「いつになくご立腹でしたね」ブルブル
メイド長「アタシもここ数年見たことなかったよ」
女騎士私服「話をしてくる」
メイド長「お嬢様お言葉ですが、時間を置いた方がいいってもんだよ」
女騎士私服「…わかった……」
女騎士私服「しかしいきなりの除隊勧告、それにソンゴクウの案内すらできず、家にいろとは納得ができない」
女騎士私服「(父上はいったいどうなされたのだ……)」
モワモワモワモワ
~~
領主部屋 夕刻
領主公「お前が立派に姫のためにと騎士の勤めを果たしていたことも知っておる」
領主公「だが、わしの娘でもある。つまりゆくゆくは婿をとりこの家を守っていくことにも繋がる」
女騎士私服「……」
領主公「一人娘のお前を失ってしまってはどうなるか。わかるな」
女騎士私服「……」
~~
領主部屋 夕刻
領主公「お前が立派に姫のためにと騎士の勤めを果たしていたことも知っておる」
領主公「だが、わしの娘でもある。つまりゆくゆくは婿をとりこの家を守っていくことにも繋がる」
女騎士私服「……」
領主公「一人娘のお前を失ってしまってはどうなるか。わかるな」
女騎士私服「……」
領主公「都市開放など、本来ならばお前が行くことはない」
領主公「敵に捕まったらどうなってしまうか、もう身を持って知ったことだろう……」ウッ
領主公「(いかん涙が)」キッ
領主公「十分役目を果たしたのだ。後の者にたくすがよい」
女騎士私服「父上……父上はそのようなことを」ワナワナワナワナワ
領主公「(父の気持ちわかってくれたのか)」
女騎士私服「父上は私を政治の道具としてしか見ておられぬのか!!」ダンッ
領主公「!」
女騎士私服「公爵の娘だから婿をとれ?魔が蔓延る世にそんなことを言ってられますか!」
女騎士私服「公爵に見合う者など軟弱ものばかりかではないですか!!」
女騎士私服「知ってますか、下の者にばかり任せ自分は安穏と高みの見物をする貴族らを!」
女騎士私服「剣の稽古、魔術の修行、素晴らしき師がいるにもかかわらずサボるしまつ!」
女騎士私服「私まで軟弱になれと!?そう申すのですか!」
女騎士私服「公爵の娘はただのお飾りではありません!」
領主公「!」
女騎士私服「公爵の娘だから婿をとれ?魔が蔓延る世にそんなことを言ってられますか!」
女騎士私服「公爵に見合う者など軟弱ものばかりかではないですか!!」
女騎士私服「知ってますか、下の者にばかり任せ自分は安穏と高みの見物をする貴族らを!」
女騎士私服「剣の稽古、魔術の修行、素晴らしき師がいるにもかかわらずサボるしまつ!」
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