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元スレバクラ「たとえ灰になっても」
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クロエル「じゃあ例のごとく、メダル投入後に賭け金を決めてくれ」
『常称寺 2000万、山田 1000万』
常称寺(これはユキさんの考えた戦略。バクラさんを潰すまで私たちは低めの金額を賭ける)
常称寺(そうやってリスクを削減した上で、私たちの中で一番所持金の多いユキさんがアタックを仕掛けてバクラさんを倒す)
『ユキ 4000万、バクラ2000万』
ユキ(バクラの賭け金が思ったより低い、ああ、なるほど、狙いは山田か)
ユキ(弱者を狩る。悪くない戦術だが、俺の戦略はその上を行く)
クロエル「それじゃあ、山田君サイコロを振ってくれ」
山田「はい」カラカラ
『常称寺 2000万、山田 1000万』
常称寺(これはユキさんの考えた戦略。バクラさんを潰すまで私たちは低めの金額を賭ける)
常称寺(そうやってリスクを削減した上で、私たちの中で一番所持金の多いユキさんがアタックを仕掛けてバクラさんを倒す)
『ユキ 4000万、バクラ2000万』
ユキ(バクラの賭け金が思ったより低い、ああ、なるほど、狙いは山田か)
ユキ(弱者を狩る。悪くない戦術だが、俺の戦略はその上を行く)
クロエル「それじゃあ、山田君サイコロを振ってくれ」
山田「はい」カラカラ
クロエル「出目は偶数だねぇ。では宣言をどうぞ」
ユキ「偶数だ」
バクラ「偶数」
山田「偶数だよ」
常称寺「偶数ですわ」
表示板【偶数2 奇数2】
常称寺(ここで私が偶数に入れたということをユキさんに伝えますわ)
ユキ(常称寺からのサインが偶数、山田のサインは奇数、俺が偶数)
ユキ「くく、幸先がいいな」ニヤ
バクラ「貴様、何を笑ってやがる」
クロエル「それじゃあ、アタックタイム! さあ、嘘をついていると思う人を告発してくれ」
ユキ「バクラにアタックだ」
バクラ「何だと」
クロエル「おお、速い! 即断即決だね」
ユキ「偶数だ」
バクラ「偶数」
山田「偶数だよ」
常称寺「偶数ですわ」
表示板【偶数2 奇数2】
常称寺(ここで私が偶数に入れたということをユキさんに伝えますわ)
ユキ(常称寺からのサインが偶数、山田のサインは奇数、俺が偶数)
ユキ「くく、幸先がいいな」ニヤ
バクラ「貴様、何を笑ってやがる」
クロエル「それじゃあ、アタックタイム! さあ、嘘をついていると思う人を告発してくれ」
ユキ「バクラにアタックだ」
バクラ「何だと」
クロエル「おお、速い! 即断即決だね」
クロエル「それでは、バクラ君。真実の告白をどうぞ」
バクラ「ちっ、奇数だ」
クロエル「アタック成立!」
『ユキ 2億6千万2円(+6000万)(ボーナス+6000万)』→『3億8千万2円』
『バクラ 1億9499万9999円(-6000万)』→『1億3499万9999円』
『常称寺 6170万円(+2000万)』→『8170万円』
『山田 2149万9999円(+1000万)』→『3149万9999円』
五回戦
賭け金『ユキ 4000万 バクラ1500万 常称寺3000万 山田1000万』
掲示板【偶数1 奇数3】
賽の目 奇数
ユキ(バクラが賭け金を下げた? 奴の嗅覚で不穏な何かを感じ取ったのか)
ユキ(だが、ここまで差が開いてしまえば、もう関係ない)
ユキ(さて、俺は奇数だったが他はどうだ。山田も奇数……常称寺も奇数)
ユキ(流れがこちらに来たか。今回はバクラのアタックを恐れる必要もない)
バクラ「ちっ、奇数だ」
クロエル「アタック成立!」
『ユキ 2億6千万2円(+6000万)(ボーナス+6000万)』→『3億8千万2円』
『バクラ 1億9499万9999円(-6000万)』→『1億3499万9999円』
『常称寺 6170万円(+2000万)』→『8170万円』
『山田 2149万9999円(+1000万)』→『3149万9999円』
五回戦
賭け金『ユキ 4000万 バクラ1500万 常称寺3000万 山田1000万』
掲示板【偶数1 奇数3】
賽の目 奇数
ユキ(バクラが賭け金を下げた? 奴の嗅覚で不穏な何かを感じ取ったのか)
ユキ(だが、ここまで差が開いてしまえば、もう関係ない)
ユキ(さて、俺は奇数だったが他はどうだ。山田も奇数……常称寺も奇数)
ユキ(流れがこちらに来たか。今回はバクラのアタックを恐れる必要もない)
クロエル「それではアタックタイム開始」
バクラ「さあどうする。今回もアタックするか?」
バクラ「ヒャハハハハ、いいぜ。攻撃してきな」
バクラ「貴様にその度胸があればの話だけどよ!」
ユキ「悪いが、バクラ。お前のハッタリはもう俺には通用しない」
ユキ「アタック。対象はバクラだ」
バクラ「何っ、馬鹿な! 貴様、二度までも」
クロエル「バクラ君、真実の告白を」
バクラ「……偶数だ」
『ユキ 3億8千万2円(+5500)(ボーナス+5500)』→『4億9千万2円』
『バクラ 1億3499万9999円(-5500万)』→『7999万9999円』
『常称寺 8170万円(+3000万)』→『1億1170万円』
『山田 3149万9999円(+1000万)』→『4149万9999円』
バクラ「さあどうする。今回もアタックするか?」
バクラ「ヒャハハハハ、いいぜ。攻撃してきな」
バクラ「貴様にその度胸があればの話だけどよ!」
ユキ「悪いが、バクラ。お前のハッタリはもう俺には通用しない」
ユキ「アタック。対象はバクラだ」
バクラ「何っ、馬鹿な! 貴様、二度までも」
クロエル「バクラ君、真実の告白を」
バクラ「……偶数だ」
『ユキ 3億8千万2円(+5500)(ボーナス+5500)』→『4億9千万2円』
『バクラ 1億3499万9999円(-5500万)』→『7999万9999円』
『常称寺 8170万円(+3000万)』→『1億1170万円』
『山田 3149万9999円(+1000万)』→『4149万9999円』
ユキ(大勢は決したな。バクラの所持金は常称寺を下回った)
ユキ(もう俺に勝てる奴は誰もいない。だが、念には念をだ。必要以上の大金は賭けない)
ユキ(不運な偶然と一か八かのアタックが重なって奴が復活する可能性があるからな)
ユキ(4000万刻みで確実に息の根を止める。それに今の金額なら目標額への到達も容易い)
ユキ「(それから常称寺、調子に乗って賭け金を上げるな。お前は2000万を維持しろ)」
常称寺「(ですが私もお金が必要で……いえ、わかりました)」
ユキ「(安心しろ。約束通り10億を超えた分の俺の勝ち金は全てお前にくれてやる)」
ユキ「(俺は無駄なトラブルを避けるために金に関する約束は守るようにしてるんだ)」
常称寺「……」
ユキ(もう俺に勝てる奴は誰もいない。だが、念には念をだ。必要以上の大金は賭けない)
ユキ(不運な偶然と一か八かのアタックが重なって奴が復活する可能性があるからな)
ユキ(4000万刻みで確実に息の根を止める。それに今の金額なら目標額への到達も容易い)
ユキ「(それから常称寺、調子に乗って賭け金を上げるな。お前は2000万を維持しろ)」
常称寺「(ですが私もお金が必要で……いえ、わかりました)」
ユキ「(安心しろ。約束通り10億を超えた分の俺の勝ち金は全てお前にくれてやる)」
ユキ「(俺は無駄なトラブルを避けるために金に関する約束は守るようにしてるんだ)」
常称寺「……」
六回戦
賭け金『ユキ 4000万 バクラ6000万 常称寺2000万 山田1000万』
掲示板【偶数2 奇数2】
賽の目 奇数
ユキ(今度は大きく張ったな。まあ、このままじゃジリ貧だから仕方ないか)
ユキ(バクラが復活するには高額ベットで息を吹き返すしかない)
ユキ(もっとも、今更あの程度の金額じゃ俺には通用しないがな)
ユキ(さて、今回の俺の出目は偶数。常称寺も偶数、山田が奇数。つまりバクラは奇数)
ユキ(奴が俺にアタックをしてくる可能性は低い。失敗すれば即死だからな。だが、常称寺になら)
賭け金『ユキ 4000万 バクラ6000万 常称寺2000万 山田1000万』
掲示板【偶数2 奇数2】
賽の目 奇数
ユキ(今度は大きく張ったな。まあ、このままじゃジリ貧だから仕方ないか)
ユキ(バクラが復活するには高額ベットで息を吹き返すしかない)
ユキ(もっとも、今更あの程度の金額じゃ俺には通用しないがな)
ユキ(さて、今回の俺の出目は偶数。常称寺も偶数、山田が奇数。つまりバクラは奇数)
ユキ(奴が俺にアタックをしてくる可能性は低い。失敗すれば即死だからな。だが、常称寺になら)
クロエル「アタックタァイム。さてさて、今回は誰がアタックするのかな」
バクラ「アタック、攻撃対象は常称寺! 貴様だ」
ユキ(くそ、やはりそう来たか。ここまで追い詰められているというのに戦意はまだ衰えていない)
ユキ(奴の序盤の快進撃は常称寺を潰してから始まった。おそらく、その流れを引き寄せたいんだろう)
クロエル「では、常称寺君。真実の告白を」
常称寺「くっ、偶数ですわ」
『ユキ 4億9千万2円(+4000)』→『5億3千万2円』
『バクラ 7999万9999円(+7000万)(ボーナス+7000万)』→『2億1999万9999』
『常称寺 1億1170万円(-8000万)』→『3170万円』
『山田 4149万9999円(+1000万)』→『5149万9999円』
ユキ(せっかく、削ったバクラの所持金が大幅に増えた。残り4回戦。4000万ベットではバクラを殺しきれないかもしれない)
ユキ(9回戦目までにバクラを殺せれば、10回戦目で全額ベットして目標金額を軽く達成できるが)
ユキ(10回戦目もバクラが生きていた場合、全額ベットは無理だ。サインがあるとはいえリスクが高すぎる)
ユキ(俺の目的は10億だ。8億円でも9億円でも意味はない)
ユキ(……賭け金を上げて、次でバクラの息の根を止めるか)
バクラ「アタック、攻撃対象は常称寺! 貴様だ」
ユキ(くそ、やはりそう来たか。ここまで追い詰められているというのに戦意はまだ衰えていない)
ユキ(奴の序盤の快進撃は常称寺を潰してから始まった。おそらく、その流れを引き寄せたいんだろう)
クロエル「では、常称寺君。真実の告白を」
常称寺「くっ、偶数ですわ」
『ユキ 4億9千万2円(+4000)』→『5億3千万2円』
『バクラ 7999万9999円(+7000万)(ボーナス+7000万)』→『2億1999万9999』
『常称寺 1億1170万円(-8000万)』→『3170万円』
『山田 4149万9999円(+1000万)』→『5149万9999円』
ユキ(せっかく、削ったバクラの所持金が大幅に増えた。残り4回戦。4000万ベットではバクラを殺しきれないかもしれない)
ユキ(9回戦目までにバクラを殺せれば、10回戦目で全額ベットして目標金額を軽く達成できるが)
ユキ(10回戦目もバクラが生きていた場合、全額ベットは無理だ。サインがあるとはいえリスクが高すぎる)
ユキ(俺の目的は10億だ。8億円でも9億円でも意味はない)
ユキ(……賭け金を上げて、次でバクラの息の根を止めるか)
7回戦
【現時点の各プレイヤー所持金】
『ユキ 5億3千万2円』
『バクラ 2億1999万9999』
『山田 5149万9999円』
『常称寺 3170万円』
クロエル「ゲームも終盤戦に突入。盛り返したバクラ君だけど、ユキ君との差はまだ大きいね」
クロエル(では今回の賭け金はどんな感じかな)
『常称寺2000万 山田1000万』
『ユキ 2億999万9999』
クロエル(ユキ君の賭け金はバクラ君の持ち金2億1999万9999円から現在の下限である1000万を引いた2億999万9999という金額)
クロエル(これは今回でバクラ君を仕留めるというユキ君のメッセージ)
【現時点の各プレイヤー所持金】
『ユキ 5億3千万2円』
『バクラ 2億1999万9999』
『山田 5149万9999円』
『常称寺 3170万円』
クロエル「ゲームも終盤戦に突入。盛り返したバクラ君だけど、ユキ君との差はまだ大きいね」
クロエル(では今回の賭け金はどんな感じかな)
『常称寺2000万 山田1000万』
『ユキ 2億999万9999』
クロエル(ユキ君の賭け金はバクラ君の持ち金2億1999万9999円から現在の下限である1000万を引いた2億999万9999という金額)
クロエル(これは今回でバクラ君を仕留めるというユキ君のメッセージ)
クロエル(さて、バクラ君は……)
クロエル「あは」
『バクラ 2億1999万9999』
クロエル「この場面で全額ベットか。勝負に出たね、バクラ君」
クロエル「わかってるとは思うけど、これで負けたら君は脱落だ」
バクラ「忠告ありがとう。だが、俺様が負けることはねえ」
ユキ(この期に及んで強気な態度。自らの勝利を疑ってすらいない)
ユキ(……馬鹿が、貴様はもう詰んでるんだよ。それに万が一の場合も俺にはあれがいる)
クロエル「あは」
『バクラ 2億1999万9999』
クロエル「この場面で全額ベットか。勝負に出たね、バクラ君」
クロエル「わかってるとは思うけど、これで負けたら君は脱落だ」
バクラ「忠告ありがとう。だが、俺様が負けることはねえ」
ユキ(この期に及んで強気な態度。自らの勝利を疑ってすらいない)
ユキ(……馬鹿が、貴様はもう詰んでるんだよ。それに万が一の場合も俺にはあれがいる)
クロエル「ああそうだ。バクラ君と、それから他の皆にも伝えておこう」
クロエル「ファラリスの雄牛は僕のお気に入りだけど、最近、新しい処刑方法を見つけてね」
クロエル「あるゲェムを再現したものなんだけど、次の脱落者に執行してみようと思うんだ」
常称寺「一応聞いておきますけど、一体、どのような悪趣味な拷問なのかしら」
クロエル「ふふ、闇の餌食。敗北者は闇に体を食われて消滅するんだよ」
バクラ「!」
クロエル「バクラ君はよく知ってるよね」
クロエル「じゃあ常称寺君、サイコロを振ってくれ」
ユキ(俺が入れたメダルは偶数。常称寺が偶数を出せばアタックで負けるリスクもなくなる)
常称寺「行きますわ」カラカラ
クロエル「ファラリスの雄牛は僕のお気に入りだけど、最近、新しい処刑方法を見つけてね」
クロエル「あるゲェムを再現したものなんだけど、次の脱落者に執行してみようと思うんだ」
常称寺「一応聞いておきますけど、一体、どのような悪趣味な拷問なのかしら」
クロエル「ふふ、闇の餌食。敗北者は闇に体を食われて消滅するんだよ」
バクラ「!」
クロエル「バクラ君はよく知ってるよね」
クロエル「じゃあ常称寺君、サイコロを振ってくれ」
ユキ(俺が入れたメダルは偶数。常称寺が偶数を出せばアタックで負けるリスクもなくなる)
常称寺「行きますわ」カラカラ
賽の目 偶数
ユキ(でかした、常称寺。これで俺が今回金を失う可能性はゼロになった)
ユキ(問題はバクラの賽の目。奇数なら、ここで勝負を決めることができる)
クロエル「それじゃあ、告白ターイム」
常称寺「偶数ですわ」
ユキ「偶数だ」
バクラ「偶数だぜ」
山田「偶数」
ユキ(この告白は意味がない。この局面で偶数以外の宣言をする奴はいないからな)
ユキ(さて、掲示板は)
掲示板【偶数2 奇数2】
ユキ(俺以外の二人が奇数。つまり常称寺か山田どちらかが偶数ならバクラの奇数は確定する)
ユキ(常称寺のサインは奇数。山田からのサインは……偶数)
ユキ(勝った。バクラは奇数で確定。あの偶数宣言は嘘の告白だ)
ユキ(でかした、常称寺。これで俺が今回金を失う可能性はゼロになった)
ユキ(問題はバクラの賽の目。奇数なら、ここで勝負を決めることができる)
クロエル「それじゃあ、告白ターイム」
常称寺「偶数ですわ」
ユキ「偶数だ」
バクラ「偶数だぜ」
山田「偶数」
ユキ(この告白は意味がない。この局面で偶数以外の宣言をする奴はいないからな)
ユキ(さて、掲示板は)
掲示板【偶数2 奇数2】
ユキ(俺以外の二人が奇数。つまり常称寺か山田どちらかが偶数ならバクラの奇数は確定する)
ユキ(常称寺のサインは奇数。山田からのサインは……偶数)
ユキ(勝った。バクラは奇数で確定。あの偶数宣言は嘘の告白だ)
クロエル「さて、さて、嘘つき二人が誰なのか。アタックタイムを開始するよ」
ユキ「アタック!」
クロエル「おお、またまた速いねぇ、ユキ君。それでアタック対象は誰だい」
ユキ「バクラだ。俺はバクラにアタックする」
クロエル「ふむ、このアタックが通ればバクラ君は脱落。それが分かっていながらこの躊躇のなさ」
クロエル「流石にめがね子君を平然と殺しただけのことはある」
ユキ「御託はいいから、さっさとバクラが丁半どちらに賭けたのか吐かせろ」
クロエル「もちろん、そのつもりさ。バクラ君、真実の告白をしてくれ」
バクラ「……」
バクラ「……クク」
ユキ「!」
ユキ「アタック!」
クロエル「おお、またまた速いねぇ、ユキ君。それでアタック対象は誰だい」
ユキ「バクラだ。俺はバクラにアタックする」
クロエル「ふむ、このアタックが通ればバクラ君は脱落。それが分かっていながらこの躊躇のなさ」
クロエル「流石にめがね子君を平然と殺しただけのことはある」
ユキ「御託はいいから、さっさとバクラが丁半どちらに賭けたのか吐かせろ」
クロエル「もちろん、そのつもりさ。バクラ君、真実の告白をしてくれ」
バクラ「……」
バクラ「……クク」
ユキ「!」
バクラ「ククク、ハハハハハハハハハハハハハハ!」
バクラ「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
ユキ「お前、何を笑って」
バクラ「ユキィ。貴様は俺様の罠に嵌ったんだよ」
ユキ「罠、だと」
バクラ「俺が賭けた真実の目は偶数。宣言に偽りなしだ!」
ユキ「!?」
『ユキ 5億3千万2円(-4億2999万9998)』→『1億4円』
『バクラ 2億1999万9999(+4億2999万9998)(ボーナス+4億2999万9998)』→『10億7999万9995』
ユキ「俺の金が……こんなこと、あり得ない」
ユキ「おい、天使!」
クロエル「バクラ君は真実を告白してるよ。偶数であることは僕が保障する」
バクラ「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
ユキ「お前、何を笑って」
バクラ「ユキィ。貴様は俺様の罠に嵌ったんだよ」
ユキ「罠、だと」
バクラ「俺が賭けた真実の目は偶数。宣言に偽りなしだ!」
ユキ「!?」
『ユキ 5億3千万2円(-4億2999万9998)』→『1億4円』
『バクラ 2億1999万9999(+4億2999万9998)(ボーナス+4億2999万9998)』→『10億7999万9995』
ユキ「俺の金が……こんなこと、あり得ない」
ユキ「おい、天使!」
クロエル「バクラ君は真実を告白してるよ。偶数であることは僕が保障する」
ユキ「……」
ユキ(天使の言う事が事実なら可能性は一つ……裏切りだ)
ユキ「山田ァ、貴様、どういうつもりだ」
ユキ(奇数に入れたという常称寺のサインに嘘はない)
ユキ(だが山田の偶数であるというサインは明確な欺瞞)
ユキ(俺が偶数である時点で、残りの三人の中で偶数は一人のはずだ)
ユキ(バクラが偶数であった以上、間違っても他の二人から自分は偶数ですなんてサインは出ない)
山田「……」
ユキ「答えろ山田! 何故裏切った」
山田「それは君がめがね子、いや明理ちゃんを殺したからだよ」
ユキ(天使の言う事が事実なら可能性は一つ……裏切りだ)
ユキ「山田ァ、貴様、どういうつもりだ」
ユキ(奇数に入れたという常称寺のサインに嘘はない)
ユキ(だが山田の偶数であるというサインは明確な欺瞞)
ユキ(俺が偶数である時点で、残りの三人の中で偶数は一人のはずだ)
ユキ(バクラが偶数であった以上、間違っても他の二人から自分は偶数ですなんてサインは出ない)
山田「……」
ユキ「答えろ山田! 何故裏切った」
山田「それは君がめがね子、いや明理ちゃんを殺したからだよ」
四回戦開始前、山田個室
コンコン
山田(ノック? クロエルさんかな)
山田(もう30分経ったのか。いや、まだ早いような気がするけど)
山田「……」
山田(何故だろう、めがね子ちゃんとは赤の他人のはずなのに)
山田(彼女が死んだ時、とても胸が痛かったんだ)
山田「……」
山田「クロエルさん。もう三十分経った、の?」
バクラ「よぉ、邪魔するぜ」
山田「バ、バクラさん。どうして貴方が」
バクラ「用があるのは、ゲームマスターの天使サンだとよ」
クロエル「やあ、山田君。顔色が悪かったけど、少しは元気になったかい」
コンコン
山田(ノック? クロエルさんかな)
山田(もう30分経ったのか。いや、まだ早いような気がするけど)
山田「……」
山田(何故だろう、めがね子ちゃんとは赤の他人のはずなのに)
山田(彼女が死んだ時、とても胸が痛かったんだ)
山田「……」
山田「クロエルさん。もう三十分経った、の?」
バクラ「よぉ、邪魔するぜ」
山田「バ、バクラさん。どうして貴方が」
バクラ「用があるのは、ゲームマスターの天使サンだとよ」
クロエル「やあ、山田君。顔色が悪かったけど、少しは元気になったかい」
バクラ「俺様はそこで会って、面白いモンを見せてくれるっていうから付いてきただけだ」
山田「それでクロエルさん、僕にッ、ひぃ」ガタ
クロエル「ん、どうしたの? ああ、僕が手に持ってる死体が気になるのか」
クロエル「こんがり焼けてるだろ。言うまでもないけど、めがね子君だよ」
山田「な、何でそんなものを」
山田「ユキさんみたいな言い方はしたくないけど、悪臭が強くてちょっと」
クロエル「酷いなぁ、死体とはいえ自分の妻を臭いなんて、ちょっと薄情なんじゃないの」
山田「は……? あの、クロエルさん、一体何を言って」
クロエル「わかりやすくしてあげようか。この黒焦げ死体の顔だけは綺麗に戻してあげよう」
クロエル「もっともめがね子君は死んでるから、彼女本来の顔になっているけどね」
山田「それでクロエルさん、僕にッ、ひぃ」ガタ
クロエル「ん、どうしたの? ああ、僕が手に持ってる死体が気になるのか」
クロエル「こんがり焼けてるだろ。言うまでもないけど、めがね子君だよ」
山田「な、何でそんなものを」
山田「ユキさんみたいな言い方はしたくないけど、悪臭が強くてちょっと」
クロエル「酷いなぁ、死体とはいえ自分の妻を臭いなんて、ちょっと薄情なんじゃないの」
山田「は……? あの、クロエルさん、一体何を言って」
クロエル「わかりやすくしてあげようか。この黒焦げ死体の顔だけは綺麗に戻してあげよう」
クロエル「もっともめがね子君は死んでるから、彼女本来の顔になっているけどね」
山田「……え、あ、あぁ、こんな、何で、君が」
クロエル「……」ニィ
山田「明理ちゃん! 嘘だ、どうして君が、明理ちゃん!明理ちゃん!」
クロエル「君ってさぁ夫失格だよねぇ、こんなに近くにいたのに、姿が違うだけで、自分の妻にも気づかないんだから」
山田「めがね子ちゃんの正体が明理ちゃん、だった? そんな、そんなこと」
クロエル「ああ、それとめがね子君が金を欲しがってた理由はね、君の借金を何とかしてあげるためだったんだよ」
山田「!」
クロエル「まあ暴利のことを知らなかったせいで、今の君の借金とめがね子ちゃんの目標金額にはズレが生じたみたいだけど」
山田「あ、ああ」
山田「あ、あああ、ああ、ああああ、あああああああああああああああああああああああああああ」
クロエル「……」ニヤニヤ
クロエル「ね、バクラ君、面白いもの、見れただろう」ニコ
クロエル「……」ニィ
山田「明理ちゃん! 嘘だ、どうして君が、明理ちゃん!明理ちゃん!」
クロエル「君ってさぁ夫失格だよねぇ、こんなに近くにいたのに、姿が違うだけで、自分の妻にも気づかないんだから」
山田「めがね子ちゃんの正体が明理ちゃん、だった? そんな、そんなこと」
クロエル「ああ、それとめがね子君が金を欲しがってた理由はね、君の借金を何とかしてあげるためだったんだよ」
山田「!」
クロエル「まあ暴利のことを知らなかったせいで、今の君の借金とめがね子ちゃんの目標金額にはズレが生じたみたいだけど」
山田「あ、ああ」
山田「あ、あああ、ああ、ああああ、あああああああああああああああああああああああああああ」
クロエル「……」ニヤニヤ
クロエル「ね、バクラ君、面白いもの、見れただろう」ニコ
バクラ「ユキといい貴様といい、ここには性根が歪んだ奴しかいないのかよ」
クロエル「それ君の言えることじゃないよね」
バクラ「まあな。で、俺をここに連れてきた理由はそれだけか」
クロエル「それは山田君次第かな」
バクラ「そいつは、どういう意味だ」
クロエル「実はね、ユキ君が常称寺と山田君を味方に引き入れて、3対1で君を潰そうとしてるみたいなんだ」
バクラ「クク、あのえげつねえ野郎の考えそうなことだぜ」
クロエル「既に常称寺君はユキ君と組んだ。次にユキ君は山田君を引き込もうとするはずだ」
バクラ「ゲームマスターサンはそれが気に入らねえから止めようとしてるわけか」
クロエル「まさか。絶対中立である僕がそんなことするわけないだろう」
クロエル「ゲェムが一方的になり過ぎるのは面白くないかなぁとは思っているけど」
クロエル「ま、何にせよ、僕はプレイヤーに何をしろとか命令するつもりはないよ」
クロエル「ただ、善意で山田君に妻の死に顔を見せてあげただけさ」
クロエル「これを見た山田君がどのように行動するかは本人の自由だ」
クロエル「それ君の言えることじゃないよね」
バクラ「まあな。で、俺をここに連れてきた理由はそれだけか」
クロエル「それは山田君次第かな」
バクラ「そいつは、どういう意味だ」
クロエル「実はね、ユキ君が常称寺と山田君を味方に引き入れて、3対1で君を潰そうとしてるみたいなんだ」
バクラ「クク、あのえげつねえ野郎の考えそうなことだぜ」
クロエル「既に常称寺君はユキ君と組んだ。次にユキ君は山田君を引き込もうとするはずだ」
バクラ「ゲームマスターサンはそれが気に入らねえから止めようとしてるわけか」
クロエル「まさか。絶対中立である僕がそんなことするわけないだろう」
クロエル「ゲェムが一方的になり過ぎるのは面白くないかなぁとは思っているけど」
クロエル「ま、何にせよ、僕はプレイヤーに何をしろとか命令するつもりはないよ」
クロエル「ただ、善意で山田君に妻の死に顔を見せてあげただけさ」
クロエル「これを見た山田君がどのように行動するかは本人の自由だ」
山田「……」
山田「……僕は、彼女と、明理ちゃんとやり直すために、このゲェムに参加した」
クロエル「じゃあ、自殺でもするかい。自分の本当の名前をここで言えば死ねるよ」
山田「貴方の言う通り、彼女の正体に気づけなかった僕は夫失格なんだと思う」
クロエル「懺悔でもしたいのかな。いいよ、僕は天使だ。聞いてあげよう」
山田「……いずれ僕は明理ちゃんと同じところに行く、だけど、まだゲェムをおりる気はない」
クロエル「へぇ」ニヤ
山田「金はもういらない、だけど、アイツだけは、ユキさんだけは許すことができない」
クロエル「ふむ、そうかい。じゃあ、僕はもう行くよ。あとは君たちプレイヤーの問題だからね」
クロエル「ふふふ、これでゲェムがもっと面白くなりそうだ」
山田「……僕は、彼女と、明理ちゃんとやり直すために、このゲェムに参加した」
クロエル「じゃあ、自殺でもするかい。自分の本当の名前をここで言えば死ねるよ」
山田「貴方の言う通り、彼女の正体に気づけなかった僕は夫失格なんだと思う」
クロエル「懺悔でもしたいのかな。いいよ、僕は天使だ。聞いてあげよう」
山田「……いずれ僕は明理ちゃんと同じところに行く、だけど、まだゲェムをおりる気はない」
クロエル「へぇ」ニヤ
山田「金はもういらない、だけど、アイツだけは、ユキさんだけは許すことができない」
クロエル「ふむ、そうかい。じゃあ、僕はもう行くよ。あとは君たちプレイヤーの問題だからね」
クロエル「ふふふ、これでゲェムがもっと面白くなりそうだ」
山田「バクラさん、僕と組んでくれないだろうか」
バクラ「てめーみたいな雑魚いらねえよ、と言いたいところだが、流石の俺様でも3対1は分が悪い」
バクラ「条件次第では取引に応じてやらないこともねえな」
山田「内容を聞かせてくれ」
バクラ「まず言っておくが、俺様に指図するのは許さねえ」
バクラ「ユキを嵌めるまでは俺の指示に従ってもらう」
山田「初めからそのつもりだよ。悔しいが僕一人じゃあいつは倒せない」
バクラ「そしてユキを嵌めた時点で協力関係は解消だ」
バクラ「貴様も俺の標的の一人であることに変わりはねえからな」
山田「わかった、その条件は飲もう。でもこちらからも一つだけ」
バクラ「おい、俺様に指図するなと言ったはずだぜ」
山田「いや、この条件だけは受けてもらう」
山田「ユキさんを殺すのは僕だ。それだけは譲れない」
バクラ「クク、めがね子のかたき討ちってわけか」
山田「……」
バクラ「いいぜ、なら奴を嵌める際に一撃で殺すのは止めてやる」
バクラ「だが、そこから先は知らねえな、奴を殺したけりゃ、俺がやるより先にやっちまうことだ」
バクラ「もたもたしてると、ユキも貴様も、あの常称寺とかいう女も、俺様が皆まとめて殺しちまうからよ」
バクラ「ヒャーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
バクラ「てめーみたいな雑魚いらねえよ、と言いたいところだが、流石の俺様でも3対1は分が悪い」
バクラ「条件次第では取引に応じてやらないこともねえな」
山田「内容を聞かせてくれ」
バクラ「まず言っておくが、俺様に指図するのは許さねえ」
バクラ「ユキを嵌めるまでは俺の指示に従ってもらう」
山田「初めからそのつもりだよ。悔しいが僕一人じゃあいつは倒せない」
バクラ「そしてユキを嵌めた時点で協力関係は解消だ」
バクラ「貴様も俺の標的の一人であることに変わりはねえからな」
山田「わかった、その条件は飲もう。でもこちらからも一つだけ」
バクラ「おい、俺様に指図するなと言ったはずだぜ」
山田「いや、この条件だけは受けてもらう」
山田「ユキさんを殺すのは僕だ。それだけは譲れない」
バクラ「クク、めがね子のかたき討ちってわけか」
山田「……」
バクラ「いいぜ、なら奴を嵌める際に一撃で殺すのは止めてやる」
バクラ「だが、そこから先は知らねえな、奴を殺したけりゃ、俺がやるより先にやっちまうことだ」
バクラ「もたもたしてると、ユキも貴様も、あの常称寺とかいう女も、俺様が皆まとめて殺しちまうからよ」
バクラ「ヒャーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
現在
山田「明理ちゃん、君たちがめがね子と呼んでいたのは僕の妻だった」
ユキ「……」
山田「それを殺したお前を僕は許すことができない」
ユキ「……」
ユキ「お前はそんな下らない理由で俺を裏切ったのか」ハァ
山田「!」
ユキ「なあ、山田。めがね子は死んだんだ。俺を裏切ったところで、死人が生き返るわけじゃない」
ユキ「それにな、結果的に俺がめがね子を殺したが、あれは長く生きられる奴じゃなかった」
ユキ「俺がやらなくても、バクラや常称寺、もしかしたらお前が殺していたかもしれない」
ユキ「なのにお前は一時的な感情に流されて馬鹿げた暴挙に及んでしまった」
ユキ「お前は過去ではなく未来に目を向けるべきだったんだよ」
山田「明理ちゃん、君たちがめがね子と呼んでいたのは僕の妻だった」
ユキ「……」
山田「それを殺したお前を僕は許すことができない」
ユキ「……」
ユキ「お前はそんな下らない理由で俺を裏切ったのか」ハァ
山田「!」
ユキ「なあ、山田。めがね子は死んだんだ。俺を裏切ったところで、死人が生き返るわけじゃない」
ユキ「それにな、結果的に俺がめがね子を殺したが、あれは長く生きられる奴じゃなかった」
ユキ「俺がやらなくても、バクラや常称寺、もしかしたらお前が殺していたかもしれない」
ユキ「なのにお前は一時的な感情に流されて馬鹿げた暴挙に及んでしまった」
ユキ「お前は過去ではなく未来に目を向けるべきだったんだよ」
山田「明理ちゃんのいない未来に意味なんか」
ユキ「バクラを始末できれば、俺たちは安全に好きなだけ金を持ちかえることができた」
ユキ「その金があれば、お前はめがね子よりも上等な女を妻にできただろう」
山田「き、貴様!」
ユキ「事実だ。金さえあれば、お前みたいな奴でも、いくらでもいい女を手に入れることはできる」
ユキ「山田、貴様はそのチャンスを棒に振ったんだ」
山田「……明理ちゃんを殺したことを謝る気はないということか」
ユキ「俺の利益になるなら謝罪でも土下座でもしてやるが、お前に謝ったところで一銭の徳にもならないからな」
ユキ「お前が今持ってる金を全部俺に差し出して自殺するっていうなら頭ぐらいは下げてやるが」
ユキ「バクラを始末できれば、俺たちは安全に好きなだけ金を持ちかえることができた」
ユキ「その金があれば、お前はめがね子よりも上等な女を妻にできただろう」
山田「き、貴様!」
ユキ「事実だ。金さえあれば、お前みたいな奴でも、いくらでもいい女を手に入れることはできる」
ユキ「山田、貴様はそのチャンスを棒に振ったんだ」
山田「……明理ちゃんを殺したことを謝る気はないということか」
ユキ「俺の利益になるなら謝罪でも土下座でもしてやるが、お前に謝ったところで一銭の徳にもならないからな」
ユキ「お前が今持ってる金を全部俺に差し出して自殺するっていうなら頭ぐらいは下げてやるが」
山田「なあ、ユキさん。あんたにも大切な人がいるはずだろ」
山田「妹を救うために10億が必要という話は嘘じゃないはずだ」
ユキ「当然だ。俺にとって妹は何よりも大事な存在。その言葉に嘘はない」
山田「ならわかるだろう。君にとっての妹が、僕にとっての明理ちゃんだったんだよ」
ユキ「……」
ユキ「……」
ユキ「……クズが」
山田「!」
ユキ「あまりふざけたことを抜かすなよ、裏切り者の分際で」
ユキ「俺の妹をめがね子ごときと一緒にするな。さすがに不愉快だ」
山田「……君には何を言っても無駄みたいだ。なら、僕はこのゲェムで君を殺す」
山田「妹を救うために10億が必要という話は嘘じゃないはずだ」
ユキ「当然だ。俺にとって妹は何よりも大事な存在。その言葉に嘘はない」
山田「ならわかるだろう。君にとっての妹が、僕にとっての明理ちゃんだったんだよ」
ユキ「……」
ユキ「……」
ユキ「……クズが」
山田「!」
ユキ「あまりふざけたことを抜かすなよ、裏切り者の分際で」
ユキ「俺の妹をめがね子ごときと一緒にするな。さすがに不愉快だ」
山田「……君には何を言っても無駄みたいだ。なら、僕はこのゲェムで君を殺す」
バクラ「話は終わったみたいだな。なら貴様との協力関係もここで終わりだぜ」
山田「わかってる。そういう約束だからね」
ユキ「……」
ユキ(馬鹿が。一時的な感情に流されて下らん真似をしやがって)
ユキ(山田、貴様は地獄行き決定だ。俺を裏切った報いを受けさせてやる)
ユキ(俺の所持金は一億にまで目減りした。残り三回戦、たとえ全額ベットを繰り返しても目標額には到達しない)
ユキ(アタックボーナスを絡めなければ10億円を手に入れることは不可能だ)
ユキ(手っ取り早い方法は一番金を持っているバクラを口車に乗せて、大金を賭けさせ嵌める方法だが、これは厳しい)
ユキ(山田みたいな馬鹿ならともかく、奴が安易に俺に誘いに乗るとは考えづらい)
ユキ(だが、こちらにはまだ、常称寺という協力者がいる)
ユキ(おそらく山田はこう思っているだろう)
ユキ(自分が裏切った以上、これまでのようにサインを使うことはできない、と)
ユキ(ああ、確かにお前みたいな馬鹿が裏切るとは予想していなかった)
ユキ(身の程知らずだが、その行動が俺の想定を上回ったことは認めてやる)
ユキ(だがな、残り三回戦、これまでのように俺はサインを使うことができるんだよ)
山田「わかってる。そういう約束だからね」
ユキ「……」
ユキ(馬鹿が。一時的な感情に流されて下らん真似をしやがって)
ユキ(山田、貴様は地獄行き決定だ。俺を裏切った報いを受けさせてやる)
ユキ(俺の所持金は一億にまで目減りした。残り三回戦、たとえ全額ベットを繰り返しても目標額には到達しない)
ユキ(アタックボーナスを絡めなければ10億円を手に入れることは不可能だ)
ユキ(手っ取り早い方法は一番金を持っているバクラを口車に乗せて、大金を賭けさせ嵌める方法だが、これは厳しい)
ユキ(山田みたいな馬鹿ならともかく、奴が安易に俺に誘いに乗るとは考えづらい)
ユキ(だが、こちらにはまだ、常称寺という協力者がいる)
ユキ(おそらく山田はこう思っているだろう)
ユキ(自分が裏切った以上、これまでのようにサインを使うことはできない、と)
ユキ(ああ、確かにお前みたいな馬鹿が裏切るとは予想していなかった)
ユキ(身の程知らずだが、その行動が俺の想定を上回ったことは認めてやる)
ユキ(だがな、残り三回戦、これまでのように俺はサインを使うことができるんだよ)
四回戦開始前 常称寺個室
ユキ「俺とお前と山田の三人でサインを決めて情報を共有すれば、バクラが偶数、奇数のどちらに入れたのかを判別できる」
常称寺「!」
ユキ「そうなれば必勝。確実に勝てるタイミングでアタックを仕掛ければいい」
常称寺「素晴らしいアイディアですが、山田さんは協力するでしょうか」
ユキ「あいつは臆病者だ。必勝法と聞けば必ず飛びついてくる」
ユキ「この後、バクラに見つからないように、山田の個室に行くつもりだ」
ユキ「それから、もう一つ……」
ユキ「山田に教えるサインとは別に、俺たちだけの極秘のサインを決めておく」
常称寺「山田さんが裏切るかもしれないと」
ユキ「いや、それはない」
ユキ「裏切ってバクラに味方するメリットは皆無だし、そもそも山田に裏切るような度胸はないからな」
ユキ「このサインを決めておくのは、万が一の場合俺たちの安全を確保するためだ」
ユキ「俺とお前と山田の三人でサインを決めて情報を共有すれば、バクラが偶数、奇数のどちらに入れたのかを判別できる」
常称寺「!」
ユキ「そうなれば必勝。確実に勝てるタイミングでアタックを仕掛ければいい」
常称寺「素晴らしいアイディアですが、山田さんは協力するでしょうか」
ユキ「あいつは臆病者だ。必勝法と聞けば必ず飛びついてくる」
ユキ「この後、バクラに見つからないように、山田の個室に行くつもりだ」
ユキ「それから、もう一つ……」
ユキ「山田に教えるサインとは別に、俺たちだけの極秘のサインを決めておく」
常称寺「山田さんが裏切るかもしれないと」
ユキ「いや、それはない」
ユキ「裏切ってバクラに味方するメリットは皆無だし、そもそも山田に裏切るような度胸はないからな」
ユキ「このサインを決めておくのは、万が一の場合俺たちの安全を確保するためだ」
常称寺「どういうことですの」
ユキ「必勝法とは言ったが、一切弱点がないかといえば、そういうわけでもない」
ユキ「この作戦、こちらからアタック仕掛ける場合の敗北はなくなるが、出目の予想が外れて、バクラからアタックを受けるリスクは健在だ」
常称寺「それは、まあその通りですが、さすがにそこはどうしようもないのでは」
ユキ「ああ、もちろん俺も一切危険を冒さずに勝てるとは思っていない」
ユキ「だが、リスクを減らすことはできる」
常称寺「それはどのような方法で」
ユキ「山田だ。こちらが出目予想を外して、バクラがアタックしそうな時、山田にアタックすることによって危機を切り抜ける」
ユキ「ただ、これは本当に危険な場合、こちらが脱落しそうな場合までは控えた方がいいだろう」
ユキ「山田は大して金を持っていないから、アタックが成立すればまず脱落する」
ユキ「奴が死ぬのはかまわないが、残念ながら山田は一人しかない」
ユキ「一回しか使えない以上、使いどころはよく見極める必要がある」
ユキ「そのタイミングを指示したり、山田に知られたくないやり取りをする際の極秘サインをここで決めておく」
常称寺「……山田さんは私たちにとっての切り札というわけですか」
ユキ「切り札? あれはそんな大層な奴じゃないさ」
ユキ「精々、非常口がいいところだろう。いざという時、避難に使うだけの存在だ」
常称寺「あなた……悪党ですわね」
ユキ「俺が悪者に見えるなら、それでいい」
ユキ「古今東西、生き残るのは悪のみだ」
ユキ「必勝法とは言ったが、一切弱点がないかといえば、そういうわけでもない」
ユキ「この作戦、こちらからアタック仕掛ける場合の敗北はなくなるが、出目の予想が外れて、バクラからアタックを受けるリスクは健在だ」
常称寺「それは、まあその通りですが、さすがにそこはどうしようもないのでは」
ユキ「ああ、もちろん俺も一切危険を冒さずに勝てるとは思っていない」
ユキ「だが、リスクを減らすことはできる」
常称寺「それはどのような方法で」
ユキ「山田だ。こちらが出目予想を外して、バクラがアタックしそうな時、山田にアタックすることによって危機を切り抜ける」
ユキ「ただ、これは本当に危険な場合、こちらが脱落しそうな場合までは控えた方がいいだろう」
ユキ「山田は大して金を持っていないから、アタックが成立すればまず脱落する」
ユキ「奴が死ぬのはかまわないが、残念ながら山田は一人しかない」
ユキ「一回しか使えない以上、使いどころはよく見極める必要がある」
ユキ「そのタイミングを指示したり、山田に知られたくないやり取りをする際の極秘サインをここで決めておく」
常称寺「……山田さんは私たちにとっての切り札というわけですか」
ユキ「切り札? あれはそんな大層な奴じゃないさ」
ユキ「精々、非常口がいいところだろう。いざという時、避難に使うだけの存在だ」
常称寺「あなた……悪党ですわね」
ユキ「俺が悪者に見えるなら、それでいい」
ユキ「古今東西、生き残るのは悪のみだ」
現在
クロエル「このゲェムの残すところあと3回。それとも、その前に決着がついてしまうのか」
クロエル「八回戦を開始!」ビシ
【現時点での各プレイヤーの所持金】
『バクラ 10億7999万9995』
『ユキ 1億4円』
『山田 6149万9999円』
『常称寺 5170万円』
ユキ(保険はかけておくものだな)
ユキ(さて、極秘サインで常称寺にどんな指示を出すかだが)
ユキ(仮に山田やめがね子あたりなら、3、1の状態でも作るために、互いに偶数と奇数に賭けようでもするだろう)
ユキ(例えば表示板の数が偶数3、奇数1になった場合、出目が奇数なら確実にアタックを通せる)
クロエル「このゲェムの残すところあと3回。それとも、その前に決着がついてしまうのか」
クロエル「八回戦を開始!」ビシ
【現時点での各プレイヤーの所持金】
『バクラ 10億7999万9995』
『ユキ 1億4円』
『山田 6149万9999円』
『常称寺 5170万円』
ユキ(保険はかけておくものだな)
ユキ(さて、極秘サインで常称寺にどんな指示を出すかだが)
ユキ(仮に山田やめがね子あたりなら、3、1の状態でも作るために、互いに偶数と奇数に賭けようでもするだろう)
ユキ(例えば表示板の数が偶数3、奇数1になった場合、出目が奇数なら確実にアタックを通せる)
ユキ「(常称寺、お前は偶数に入れろ。俺は奇数に入れる。3、1の状態を作って奴らを叩く)」
常称寺「(……わかりましたわ)」
ユキ「(それから賭け金は全額にしろ。俺も全額ベットする。山田が裏切った以上、こちらも覚悟を決めるしかない)」
ユキ「(お前にも金が必要な理由があるんだろう。大丈夫だ、3、1の状態を呼び込めれば勝てる)」
常称寺「(了解、ですわ)」
ユキ(……だから馬鹿なんだよ。あいつらも、そして貴様もな、常称寺)
ユキ(3、1状態? 俺はそんな不確実な策は使わん。目減りした金を100パーセント安全に増やさせてもらう)
ユキ(常称寺に俺は奇数に入れると言ったが、俺もあの女と同じ偶数に入れる)
常称寺「(……わかりましたわ)」
ユキ「(それから賭け金は全額にしろ。俺も全額ベットする。山田が裏切った以上、こちらも覚悟を決めるしかない)」
ユキ「(お前にも金が必要な理由があるんだろう。大丈夫だ、3、1の状態を呼び込めれば勝てる)」
常称寺「(了解、ですわ)」
ユキ(……だから馬鹿なんだよ。あいつらも、そして貴様もな、常称寺)
ユキ(3、1状態? 俺はそんな不確実な策は使わん。目減りした金を100パーセント安全に増やさせてもらう)
ユキ(常称寺に俺は奇数に入れると言ったが、俺もあの女と同じ偶数に入れる)
ユキ(賽の目が偶数になったのであれば、それでよし)
ユキ(表示板に偶数2奇数2とでも出れば山田とバクラ、好きな方にアタックできる)
ユキ(そうなった場合、心情的には裏切り者の山田を潰したいが、所持金を考慮すればバクラにアタック)
ユキ(脱落させることはできないが、奴の資金を削ることができる)
ユキ(そして賽の目が奇数だった場合、協力者がいなくなるのは惜しいが、常称寺を切り捨てる)
ユキ(常称寺へのアタックで、バクラと山田のアタックを躱しつつ、俺は約3億の金を手に入れることが可能だ)
ユキ(所持金の合計金額が4億まで戻れば、残り二回で10億まで増やす目途は立つ)
ユキ(悪いな、勝利時に10億を超えた分をお前に渡すという言葉は嘘ではなかったさ)
ユキ(俺は妹を、幸花を救うために10億あればいい。だから残りが20億だろうが、30億だろうが、くれてるつもりだったよ)
ユキ(だが、こうなったら話は別だ。俺が敗北するということは、幸花が手術を受けられないということ)
ユキ(それだけは受け入れるわけにはいかないからな)
ユキ(所詮、お前は赤の他人、状況次第では見限らせてもらう)
ユキ(表示板に偶数2奇数2とでも出れば山田とバクラ、好きな方にアタックできる)
ユキ(そうなった場合、心情的には裏切り者の山田を潰したいが、所持金を考慮すればバクラにアタック)
ユキ(脱落させることはできないが、奴の資金を削ることができる)
ユキ(そして賽の目が奇数だった場合、協力者がいなくなるのは惜しいが、常称寺を切り捨てる)
ユキ(常称寺へのアタックで、バクラと山田のアタックを躱しつつ、俺は約3億の金を手に入れることが可能だ)
ユキ(所持金の合計金額が4億まで戻れば、残り二回で10億まで増やす目途は立つ)
ユキ(悪いな、勝利時に10億を超えた分をお前に渡すという言葉は嘘ではなかったさ)
ユキ(俺は妹を、幸花を救うために10億あればいい。だから残りが20億だろうが、30億だろうが、くれてるつもりだったよ)
ユキ(だが、こうなったら話は別だ。俺が敗北するということは、幸花が手術を受けられないということ)
ユキ(それだけは受け入れるわけにはいかないからな)
ユキ(所詮、お前は赤の他人、状況次第では見限らせてもらう)
クロエル「全員賭け金が決まったみたいだねぇ」
『ユキ 1億4円、山田 6149万9999円、常称寺 5170万円』
クロエル「おお、三人は全額ベット。ここを勝負所にすることにしたわけだ」
クロエル「それで、バクラ君は……」
『バクラ 9000万4円』
クロエル(ユキ君の所持金から現在の下限1000を引いた額、9000万4円)
クロエル(このターンでユキ君を殺すという死のメッセージ)
クロエル(彼は一貫してぶれないなぁ、ゲーム開始時から相手を殺すことだけを考えている)
クロエル(それにこの金額なら、アタックが通れば、ユキ君以外だろうと脱落させることができる)
『ユキ 1億4円、山田 6149万9999円、常称寺 5170万円』
クロエル「おお、三人は全額ベット。ここを勝負所にすることにしたわけだ」
クロエル「それで、バクラ君は……」
『バクラ 9000万4円』
クロエル(ユキ君の所持金から現在の下限1000を引いた額、9000万4円)
クロエル(このターンでユキ君を殺すという死のメッセージ)
クロエル(彼は一貫してぶれないなぁ、ゲーム開始時から相手を殺すことだけを考えている)
クロエル(それにこの金額なら、アタックが通れば、ユキ君以外だろうと脱落させることができる)
クロエル「それでは山田君、サイコロを振ってくれ」
山田「……」カラカラ
クロエル「……賽の目は、奇数!」
ユキ(ふん。ここで奇数が出るか)
ユキ(山田の執念か、めがね子の怨念かは知らんが、そんな下らないもので俺を殺せると思うなよ)
ユキ(常称寺。お前とはここでお別れだ)
クロエル「告白タイムに移行、宣言をどうぞ」
ユキ「奇数」
常称寺「奇数ですわ」
山田「奇数」
バクラ「奇数だ」
山田「……」カラカラ
クロエル「……賽の目は、奇数!」
ユキ(ふん。ここで奇数が出るか)
ユキ(山田の執念か、めがね子の怨念かは知らんが、そんな下らないもので俺を殺せると思うなよ)
ユキ(常称寺。お前とはここでお別れだ)
クロエル「告白タイムに移行、宣言をどうぞ」
ユキ「奇数」
常称寺「奇数ですわ」
山田「奇数」
バクラ「奇数だ」
表示板 偶数2 奇数2
ユキ(常称寺と俺が偶数だから、バクラと山田は奇数か)
ユキ(前回の負けで露骨に流れが悪くなった)
ユキ(だが、ツキがない時は戦術で切り抜けるまでのこと)
クロエル「それでは~、お待ちかねのアタックタイムに入るよ」
山田「……アタ」
ユキ「アタックだ!」
山田「!」
クロエル「ユキ君の方が早いね」
山田「くっ!」
ユキ(俺を殺すと言っておきながら、アタックのリスクを恐れて僅かに出遅れたな、山田ァ)
ユキ(どれだけ怒ろうが、お前は所詮、臆病者の三下に過ぎないんだよ)
ユキ(常称寺と俺が偶数だから、バクラと山田は奇数か)
ユキ(前回の負けで露骨に流れが悪くなった)
ユキ(だが、ツキがない時は戦術で切り抜けるまでのこと)
クロエル「それでは~、お待ちかねのアタックタイムに入るよ」
山田「……アタ」
ユキ「アタックだ!」
山田「!」
クロエル「ユキ君の方が早いね」
山田「くっ!」
ユキ(俺を殺すと言っておきながら、アタックのリスクを恐れて僅かに出遅れたな、山田ァ)
ユキ(どれだけ怒ろうが、お前は所詮、臆病者の三下に過ぎないんだよ)
クロエル「アタックの対象は誰にするんだい」
ユキ「常称寺だ」
常称寺「!」
ユキ「常称寺は嘘ついている」
常称寺「……」
山田「ユキさん……あんたって人は。常称寺さんは仲間なんじゃなかったのか」
ユキ「確かに俺とこいつは協力関係にあったが、状況次第でそれは変化する」
ユキ「カルネアデスの板だよ、山田。非常時ともなれば、人を海に突き落とすことも許される」
ユキ「常称寺もめがね子も、仕方のない犠牲となって溺死した。俺が勝利するための踏み台になった」
山田「お前っ、この野郎!」
ユキ「常称寺だ」
常称寺「!」
ユキ「常称寺は嘘ついている」
常称寺「……」
山田「ユキさん……あんたって人は。常称寺さんは仲間なんじゃなかったのか」
ユキ「確かに俺とこいつは協力関係にあったが、状況次第でそれは変化する」
ユキ「カルネアデスの板だよ、山田。非常時ともなれば、人を海に突き落とすことも許される」
ユキ「常称寺もめがね子も、仕方のない犠牲となって溺死した。俺が勝利するための踏み台になった」
山田「お前っ、この野郎!」
バクラ「ヒャーハハハハハハハハハ! ユキィ。貴様は俺が見てきた中でも相当最低な野郎だな」
ユキ「批判する気か? 殺戮者を自称し、無意味な殺人をしようとするお前がこの俺を」
バクラ「いや、いいじゃねえか。大歓迎だぜ、そういう最低なやり方はよ」
バクラ「俺様も見習いたいぐらいだぜ! ヒャーハハハハハハハハハハハハハ!」
ユキ「……」
バクラ「だが、それで勝てなきゃ意味がないけどな」
ユキ「何が言いたい?」
バクラ「おい、ゲームマスター。ゲームを進行させたらどうだ」
クロエル「そうだね。それじゃあ、常称寺さん。真実の告白をどうぞ」
常称寺「……」
常称寺「……私の賭けた真実の目は」
常称寺「奇数、ですわ」
ユキ「……は?」
ユキ「批判する気か? 殺戮者を自称し、無意味な殺人をしようとするお前がこの俺を」
バクラ「いや、いいじゃねえか。大歓迎だぜ、そういう最低なやり方はよ」
バクラ「俺様も見習いたいぐらいだぜ! ヒャーハハハハハハハハハハハハハ!」
ユキ「……」
バクラ「だが、それで勝てなきゃ意味がないけどな」
ユキ「何が言いたい?」
バクラ「おい、ゲームマスター。ゲームを進行させたらどうだ」
クロエル「そうだね。それじゃあ、常称寺さん。真実の告白をどうぞ」
常称寺「……」
常称寺「……私の賭けた真実の目は」
常称寺「奇数、ですわ」
ユキ「……は?」
クロエル「残念、アタック失敗!」バシ
ユキ「おい、ちょっと待て」
クロエル「それではアタックの結果を含めた清算を行うよ」
『バクラ 10億7999万9995(+9000万4)』→『11億6999万9999円』
『ユキ 1億4円(-1億5170万4)』→『0円』
『山田 6149万9999円(+6149万9999)』→『1億2299万9998円』
『常称寺 5170万円(+1億5170万4)(ボーナス+1億5170万4)』→『3億5510万8円』
クロエル「うーん、期待していただけに残念な結果ではあるけれど……」
クロエル「君はここで脱落だ、ユキ君」
ユキ「……何故だ、常称寺。何故、奇数なんだ」
常称寺「貴方は山田さんを非常口扱いしましたわ」
常称寺「なら、その非常口が使えなくなった時、次に何を考えるのか」
常称寺「念のために貴方の指示とは逆の目に入れておきましたが、正解だったようですわね」
ユキ「俺の行動を読んだというのか、お前ごときが」
ユキ「おい、ちょっと待て」
クロエル「それではアタックの結果を含めた清算を行うよ」
『バクラ 10億7999万9995(+9000万4)』→『11億6999万9999円』
『ユキ 1億4円(-1億5170万4)』→『0円』
『山田 6149万9999円(+6149万9999)』→『1億2299万9998円』
『常称寺 5170万円(+1億5170万4)(ボーナス+1億5170万4)』→『3億5510万8円』
クロエル「うーん、期待していただけに残念な結果ではあるけれど……」
クロエル「君はここで脱落だ、ユキ君」
ユキ「……何故だ、常称寺。何故、奇数なんだ」
常称寺「貴方は山田さんを非常口扱いしましたわ」
常称寺「なら、その非常口が使えなくなった時、次に何を考えるのか」
常称寺「念のために貴方の指示とは逆の目に入れておきましたが、正解だったようですわね」
ユキ「俺の行動を読んだというのか、お前ごときが」
ユキ(……まだ、だ)
ユキ(俺はこんなところで死ぬわけにはいかない)
ユキ(こうなったら、あのクソ天使を殺して金を奪う)
ユキ(確かに奴は何もないところから拷問道具を出すような常識外の能力を持っているが)
ユキ(体自体は俺たちと変わらない人間。なら方法はある)
ユキ(油断させて近づいてから奴の両目をこの手でエグりぬいて)
ユキ「!?」
ユキ「手が、俺の手が、ない!?」
クロエル「言ったろ、脱落者は体を闇に食われると」
ユキ(俺はこんなところで死ぬわけにはいかない)
ユキ(こうなったら、あのクソ天使を殺して金を奪う)
ユキ(確かに奴は何もないところから拷問道具を出すような常識外の能力を持っているが)
ユキ(体自体は俺たちと変わらない人間。なら方法はある)
ユキ(油断させて近づいてから奴の両目をこの手でエグりぬいて)
ユキ「!?」
ユキ「手が、俺の手が、ない!?」
クロエル「言ったろ、脱落者は体を闇に食われると」
ユキ「止せ、やめろ、俺はこんなところじゃ死ねないんだよ」
クロエル「ふむ、人が闇に食われるというのは、間近で見ると風情があっていいね」
ユキ「ふざけるな、こんな、終わり認められるか」
ユキ「俺は妹を、ゆ―――」
ユキ(喉が闇に食われて声が出ない!?)
ユキ(ふざけるな、俺は妹を、幸花を救わなきゃならないんだ)
ユキ(こんな、ところで、死ぬ、わ、け、に、は)
ユキ(い、か、な)
常称寺「ユキさんの体が、全て闇に食われて……消えましたわ」
クロエル「ふーむ、絶望顔はそそるけど、割とあっさりだったかなぁ」
クロエル「実物はライフポイント、だっけ、あれが減るたびに体が消えてたから」
クロエル「今度再現する時はお金が減るたびに、体を闇に食われる仕様にするのもありかもね」
常称寺(実物? 何の話をしているのでしょう)
クロエル「ふむ、人が闇に食われるというのは、間近で見ると風情があっていいね」
ユキ「ふざけるな、こんな、終わり認められるか」
ユキ「俺は妹を、ゆ―――」
ユキ(喉が闇に食われて声が出ない!?)
ユキ(ふざけるな、俺は妹を、幸花を救わなきゃならないんだ)
ユキ(こんな、ところで、死ぬ、わ、け、に、は)
ユキ(い、か、な)
常称寺「ユキさんの体が、全て闇に食われて……消えましたわ」
クロエル「ふーむ、絶望顔はそそるけど、割とあっさりだったかなぁ」
クロエル「実物はライフポイント、だっけ、あれが減るたびに体が消えてたから」
クロエル「今度再現する時はお金が減るたびに、体を闇に食われる仕様にするのもありかもね」
常称寺(実物? 何の話をしているのでしょう)
クロエル「おっと、失礼。それで常称寺さん。ゲームは残り二回だけど、続行するかい」
常称寺「……いいえ、ここで終了にさせてもらいますわ」
バクラ「何だよ、逃げる気か」
常称寺「最初に言った目標金額20億なんてフカシ、単なるハッタリですので」
常称寺「それに、これ以上やったら貴方に殺されそうですから」
バクラ「ケッ、よく分かってるじゃねえか」
山田「……」
バクラ「めがね子のかたき討ちができなくて残念だったなぁ、山田ァ。同情するぜぇ」
山田「……彼女はめがね子じゃなくて、五月田明理」
山田「そして僕は山田ではなく、五月田晴明だ」
常称寺「!」
常称寺「……いいえ、ここで終了にさせてもらいますわ」
バクラ「何だよ、逃げる気か」
常称寺「最初に言った目標金額20億なんてフカシ、単なるハッタリですので」
常称寺「それに、これ以上やったら貴方に殺されそうですから」
バクラ「ケッ、よく分かってるじゃねえか」
山田「……」
バクラ「めがね子のかたき討ちができなくて残念だったなぁ、山田ァ。同情するぜぇ」
山田「……彼女はめがね子じゃなくて、五月田明理」
山田「そして僕は山田ではなく、五月田晴明だ」
常称寺「!」
常称寺「貴方、自分の本名を」
山田「ああ、痛い、体が裂けるように痛い、でも」パキパキ
山田「彼女が味わった苦しみはこんなものじゃなかった」バリバリ
山田「ごめんよ、明理ちゃん。僕もそちらに、い、く」バキ
山田「」バタ
クロエル「あれ、せっかく生き残ったのに山田君、自殺しちゃったの?」
クロエル「馬鹿だねぇ。今は亡きユキ君のアドバイスに従って、賞金でニューライフを始めればよかったのに」
クロエル「あ、でも無理か。山田君の獲得金ってさ、目標額の1億2500万円に微妙に足りてないんだよね」
クロエル「そこらへんが山田君っていうか、やっぱり彼って三流だなぁ」
クロエル「全額返済できないとなると、また暴利が付いて怖い人たちに捕まって、臓器をもっていかれちゃうだろうし」
クロエル「なら、ここで死んでよかったのかもねぇ。まあチャンスがないわけじゃなかったんだけど」
山田「ああ、痛い、体が裂けるように痛い、でも」パキパキ
山田「彼女が味わった苦しみはこんなものじゃなかった」バリバリ
山田「ごめんよ、明理ちゃん。僕もそちらに、い、く」バキ
山田「」バタ
クロエル「あれ、せっかく生き残ったのに山田君、自殺しちゃったの?」
クロエル「馬鹿だねぇ。今は亡きユキ君のアドバイスに従って、賞金でニューライフを始めればよかったのに」
クロエル「あ、でも無理か。山田君の獲得金ってさ、目標額の1億2500万円に微妙に足りてないんだよね」
クロエル「そこらへんが山田君っていうか、やっぱり彼って三流だなぁ」
クロエル「全額返済できないとなると、また暴利が付いて怖い人たちに捕まって、臓器をもっていかれちゃうだろうし」
クロエル「なら、ここで死んでよかったのかもねぇ。まあチャンスがないわけじゃなかったんだけど」
クロエル「山田君の賞金は没収。ああ、安心していいよ、バクラ君と常称寺君にはちゃんと払うから」パチン
常称寺(お金の山。バクラさんより少ないというのは気に入りませんが、あの人とこれ以上争うのは危険すぎますわ)
常称寺(この金額でよしとしておきましょう)
常称寺「ゲェムは終わりましたわ。約束通り私たちを元の体で元いた世界に返してください」
クロエル「え? 何の事だい。僕は一言もゲェムが一回で終わるとは言ってないよ」
常称寺「な、何ですって」
クロエル「これは予選さ。君たちにはこれから本選に進んでもらう」
常称寺「ふざけるんじゃありませんわ。そんな言い分が通るとでも」
クロエル「僕は君たちの命を握ってるんだよ。逆らったらどうなるかわかるよね」
常称寺「く、くぅ、この! バクラさん、あなたも何か言ったらどうですか」
バクラ「ハッ、そんなこったろうと思ってたぜ」
バクラ「さっさと、その本選の会場とやらに案内しな」
常称寺「バクラさん。貴方そんなにあっさり認めていいんですの」
クロエル「素直なのはいいことさ。会場は」
バクラ「とでも言うと思ったか」ゴォ
クロエル「!」
常称寺(お金の山。バクラさんより少ないというのは気に入りませんが、あの人とこれ以上争うのは危険すぎますわ)
常称寺(この金額でよしとしておきましょう)
常称寺「ゲェムは終わりましたわ。約束通り私たちを元の体で元いた世界に返してください」
クロエル「え? 何の事だい。僕は一言もゲェムが一回で終わるとは言ってないよ」
常称寺「な、何ですって」
クロエル「これは予選さ。君たちにはこれから本選に進んでもらう」
常称寺「ふざけるんじゃありませんわ。そんな言い分が通るとでも」
クロエル「僕は君たちの命を握ってるんだよ。逆らったらどうなるかわかるよね」
常称寺「く、くぅ、この! バクラさん、あなたも何か言ったらどうですか」
バクラ「ハッ、そんなこったろうと思ってたぜ」
バクラ「さっさと、その本選の会場とやらに案内しな」
常称寺「バクラさん。貴方そんなにあっさり認めていいんですの」
クロエル「素直なのはいいことさ。会場は」
バクラ「とでも言うと思ったか」ゴォ
クロエル「!」
バクラ「俺にはやらなきゃいけねえことがあってな」ゴゴゴ
バクラ「これ以上、貴様のゲームに付き合ってる暇はないんだよ。ここで死にな」ゴウウウ
クロエル「え、何、嘘、これは、闇の力!? まさか、その器でここまで」
クロエル「があっ、あああああああああああ、ぐぇ!」ドン
クロエル「」バタ
常称寺「殺し、ましたの?」
バクラ「油断したなぁ、クロエル。ゲームマスターだって気を抜いてると、こうして逆転されちまうぜ」
バクラ「経験者は語るってやつだ。ヒャーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
クロエル「ふむ、確かに経験者の言葉は説得力があるね」
バクラ「何!?」バッ
クロエル(死体)「」
バクラ「……」
クロエル「ん? どうしたのかな。珍しく顔が笑ってないねぇ、バクラ君」
バクラ「これ以上、貴様のゲームに付き合ってる暇はないんだよ。ここで死にな」ゴウウウ
クロエル「え、何、嘘、これは、闇の力!? まさか、その器でここまで」
クロエル「があっ、あああああああああああ、ぐぇ!」ドン
クロエル「」バタ
常称寺「殺し、ましたの?」
バクラ「油断したなぁ、クロエル。ゲームマスターだって気を抜いてると、こうして逆転されちまうぜ」
バクラ「経験者は語るってやつだ。ヒャーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
クロエル「ふむ、確かに経験者の言葉は説得力があるね」
バクラ「何!?」バッ
クロエル(死体)「」
バクラ「……」
クロエル「ん? どうしたのかな。珍しく顔が笑ってないねぇ、バクラ君」
常称寺「クロエルさんが、二人?」
クロエル「とりあえず抵抗できないようにしてっと。よし、これで君も普通の人間と変わらなくなった」
クロエル「この器でそこまでの力が出せるとはね。正直甘く見てたよ」
バクラ「……一体どんなカラクリだ。それは」
クロエル(死体)「」
クロエル「僕はね同じ空間内、同じ時間軸において複数の状態を持つ僕を生み出すことができる」
クロエル「簡単に言えば死なないってことさ。今みたいに吹っ飛ばされようが、ナイフで首を裂かれようがね」
クロエル「さて、僕を殺そうとした時点で、予選の勝者であろうと本来なら処刑するところだけど……」
クロエル「一度だけ見逃してあげよう」
バクラ「……」
クロエル「期待通り僕を楽しませてくれたこともあるし、君を生かしておいた方が本選も盛り上がりそうだ」
クロエル「だけど……二度目はない」
クロエル「よく覚えておいた方がいいよ、バクラ君」ニコ
クロエル「とりあえず抵抗できないようにしてっと。よし、これで君も普通の人間と変わらなくなった」
クロエル「この器でそこまでの力が出せるとはね。正直甘く見てたよ」
バクラ「……一体どんなカラクリだ。それは」
クロエル(死体)「」
クロエル「僕はね同じ空間内、同じ時間軸において複数の状態を持つ僕を生み出すことができる」
クロエル「簡単に言えば死なないってことさ。今みたいに吹っ飛ばされようが、ナイフで首を裂かれようがね」
クロエル「さて、僕を殺そうとした時点で、予選の勝者であろうと本来なら処刑するところだけど……」
クロエル「一度だけ見逃してあげよう」
バクラ「……」
クロエル「期待通り僕を楽しませてくれたこともあるし、君を生かしておいた方が本選も盛り上がりそうだ」
クロエル「だけど……二度目はない」
クロエル「よく覚えておいた方がいいよ、バクラ君」ニコ
バクラ「……なるほどな。ここでは俺も真のゲームマスターに操られる駒の一つに過ぎないってわけか」
クロエル「はっきりと言っておくけど、君はどうあっても、僕のゲェムから逃れることはできない」
クロエル「これを僕が持っている限りね」ジャラ
バクラ「っ! それは、千年リング、何故、貴様が」
クロエル「何でだろうねぇ。君が本選で優勝できたなら、これ返してあげてもいいけど」ジャラジャラ
バクラ「……ククク」
クロエル「ん?」
バクラ「今回は俺様の負けってことにしておいてやる」
クロエル「カッコいい台詞だねぇ。でも何度も同じようなこと言うのは締まらないんじゃないの?」
バクラ「うるせえ! ほざいてろ」
バクラ「本選を勝ち抜いて元の力を取り戻したら、貴様を永遠の闇に葬ってやるよ」
バクラ「俺様の闇のゲームでなぁ!」
クロエル「確かに闇のゲェムとやらなら僕を消滅させられる可能性はあるかもね」
クロエル「いいだろう。君が優勝できたのならその挑戦を受けてあげよう」
クロエル「勝負の内容は君のやっていたカードゲェムで構わないよ」
バクラ「その言葉、忘れるんじゃねえぞ」
クロエル「本選会場はあの扉の先だ。健闘を祈るよ、バクラ君」
クロエル「はっきりと言っておくけど、君はどうあっても、僕のゲェムから逃れることはできない」
クロエル「これを僕が持っている限りね」ジャラ
バクラ「っ! それは、千年リング、何故、貴様が」
クロエル「何でだろうねぇ。君が本選で優勝できたなら、これ返してあげてもいいけど」ジャラジャラ
バクラ「……ククク」
クロエル「ん?」
バクラ「今回は俺様の負けってことにしておいてやる」
クロエル「カッコいい台詞だねぇ。でも何度も同じようなこと言うのは締まらないんじゃないの?」
バクラ「うるせえ! ほざいてろ」
バクラ「本選を勝ち抜いて元の力を取り戻したら、貴様を永遠の闇に葬ってやるよ」
バクラ「俺様の闇のゲームでなぁ!」
クロエル「確かに闇のゲェムとやらなら僕を消滅させられる可能性はあるかもね」
クロエル「いいだろう。君が優勝できたのならその挑戦を受けてあげよう」
クロエル「勝負の内容は君のやっていたカードゲェムで構わないよ」
バクラ「その言葉、忘れるんじゃねえぞ」
クロエル「本選会場はあの扉の先だ。健闘を祈るよ、バクラ君」
バクラ(面倒なことになっちまったが、まあいい。予選では、ちと殺し足りなかったからな)
バクラ(クロエル。いずれ貴様は俺様のオカルトデッキで抹殺してやる)
バクラ(そのために、まずはこの扉の先にいる本選出場者共を、全員ぶっ殺して屍の山を築いてやるよ)
バクラ(クク、果たして何人が俺様を楽しませることができるか)
バクラ「さぁ、闇のゲームの始まりだぜ」
予選、丁半博打編・完
バクラ(クロエル。いずれ貴様は俺様のオカルトデッキで抹殺してやる)
バクラ(そのために、まずはこの扉の先にいる本選出場者共を、全員ぶっ殺して屍の山を築いてやるよ)
バクラ(クク、果たして何人が俺様を楽しませることができるか)
バクラ「さぁ、闇のゲームの始まりだぜ」
予選、丁半博打編・完
以上です。「遊戯王」と「たとえ灰になっても」のクロスssでした。
「たとえ灰になっても」を知らない人に解説しておくと、あのユキさんという人が原作の主人公です。
もちろん原作では死んでないので、彼女(?)の活躍を見たければそちらをどうぞ。
ユキさんとクロエルは原作でも大体こんな感じのキャラだと思う。まあクロエルは屑だけど、ユキさんは本当の極悪人ではない……はず。
あとユキさんファンの人はごめんなさい。話の展開上、殺しましたが、別にユキさんの事が嫌いなわけではありません。
むしろ、書いていて一番筆が乗ったキャラがユキさんでした。
「たとえ灰になっても」を知らない人に解説しておくと、あのユキさんという人が原作の主人公です。
もちろん原作では死んでないので、彼女(?)の活躍を見たければそちらをどうぞ。
ユキさんとクロエルは原作でも大体こんな感じのキャラだと思う。まあクロエルは屑だけど、ユキさんは本当の極悪人ではない……はず。
あとユキさんファンの人はごめんなさい。話の展開上、殺しましたが、別にユキさんの事が嫌いなわけではありません。
むしろ、書いていて一番筆が乗ったキャラがユキさんでした。
乙
すごく面白いわ
たとえ灰になってもってやつも今度読んでみる
すごく面白いわ
たとえ灰になってもってやつも今度読んでみる
【予選Dグループ 会場】
ガーネット「よくも、よくも私の双子の妹を殺しやがったな!」
ガーネット「お前はもう終わりだ。アタック! アタック、アタックだ!」
ガーネット「死ね、狂人が、死ねッ! 地獄に落ちろ!!」
「……」
「……ククク、ハハハハハハハ!」
「気持ちいいよ、敵が罠にかかった瞬間はなぁ!」
ガーネット「!?」
「俺の真実の目は偶数。宣言に偽りなしだ」
ガーネット「な、何で、こんな、馬鹿な」
クロエル「これで、君の持ち金はゼロ」
クロエル「脱落だ。ガーネット君。いや、石原冴子君」
ガーネット「あ、ああ、体が、嫌だ、死にたく」パキパキ
「灰となって闇に舞い散れ」
ガーネット「」バタ
ガーネット「よくも、よくも私の双子の妹を殺しやがったな!」
ガーネット「お前はもう終わりだ。アタック! アタック、アタックだ!」
ガーネット「死ね、狂人が、死ねッ! 地獄に落ちろ!!」
「……」
「……ククク、ハハハハハハハ!」
「気持ちいいよ、敵が罠にかかった瞬間はなぁ!」
ガーネット「!?」
「俺の真実の目は偶数。宣言に偽りなしだ」
ガーネット「な、何で、こんな、馬鹿な」
クロエル「これで、君の持ち金はゼロ」
クロエル「脱落だ。ガーネット君。いや、石原冴子君」
ガーネット「あ、ああ、体が、嫌だ、死にたく」パキパキ
「灰となって闇に舞い散れ」
ガーネット「」バタ
クロエル「10回戦は終了。これにて決着だ」
クロエル「生き残りは3人、フグドク君、亡々死君、そして」
「ちょっと待ちな、主催者サンよぉ」
クロエル「ん? 何だい」
「闇は飢えている。こいつらは全員、闇の生贄だ」
クロエル「何が言いたいのかな?」
「ゲーム続行と行こうじゃないか。11回戦でも12回戦でも、最後の一人になるまで」
亡々死「そ、そんな、ここまで生き残れたのだって奇跡なのに、この人は何を言ってるんだ」
亡々死「い、嫌だああああああ、これ以上やったら殺されるうううううう!」
フグドク「あはは、続行? 面白いこと言うわね。でも私もそれに賛成よ」
フグドク「目の前で獲物を二人も横取りされたのだから、あんたとこいつは殺しておきたいわ」
クロエル「生き残りは3人、フグドク君、亡々死君、そして」
「ちょっと待ちな、主催者サンよぉ」
クロエル「ん? 何だい」
「闇は飢えている。こいつらは全員、闇の生贄だ」
クロエル「何が言いたいのかな?」
「ゲーム続行と行こうじゃないか。11回戦でも12回戦でも、最後の一人になるまで」
亡々死「そ、そんな、ここまで生き残れたのだって奇跡なのに、この人は何を言ってるんだ」
亡々死「い、嫌だああああああ、これ以上やったら殺されるうううううう!」
フグドク「あはは、続行? 面白いこと言うわね。でも私もそれに賛成よ」
フグドク「目の前で獲物を二人も横取りされたのだから、あんたとこいつは殺しておきたいわ」
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