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    元スレ梨子「5年目の悲劇」

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    201 = 1 :

    千歌「ごちそうさま。私、先に部屋に戻ってるよ」

    梨子「……千歌ちゃん」

    千歌「ん、どうしたの?」

    梨子「……いや、なんでも」

    千歌「じゃあね」

    当然、疑いの目が向くのは唯一アリバイのない千歌だ。

    202 = 1 :

    梨子「…………」

    「りーこちゃん」

    彼女はこれまでも意味ありげな発言を繰り返している。

    犯人がそこまで露骨なことをするだろうか。

    「ねえ、梨子ちゃん?」

    駄目だ、全然分からな──

    「梨子ちゃんってば!」

    203 = 1 :

    梨子「ひゃぁ!? び、びっくりしたぁ……」

    「だって、何度呼んでも反応がないし、顔色も悪かったから」

    テーブルの下からひょこっと首だけを出す曜。

    前後左右から声を掛けても反応がないもので、次は足元から、なのだという。

    「もう果南ちゃんもルビィちゃんも帰ったし、お皿も洗い終えたよ」

    梨子「えっ?」

    辺りを見回せば、今ここにいるのは本当に2人だけではないか。

    大時計の短針も、いつの間にか8の字に差し掛かろうとしていた。

    204 = 1 :

    ────梨子の部屋。

    梨子「はぁ……」

    明確な答えを出せないまま、時間だけが過ぎてゆく。

    落ち着け。順番に整理していこう。


    ・11時:いなかった鞠莉と善子以外はロープウェイに乗った。高森が遅れて来た。

    ・彼女曰く、自分以外のスタッフには翌日にずらして欲しいとの連絡があったらしい。

    ・ロビーには、全員分の名前の紙と部屋の鍵、そして正午にロビーに集まるよう書かれた紙があった。

    ・正午:ロビーに、血の付いた『小原CEO』の紙と鍵。206号室に行くと、首を切断された鞠莉の死体があった。ロープウェイが通じず、後に外との連絡手段も全てシャットアウトされていたことが判明。

    ・昼食。13時半頃、唯一食べなかった果南の部屋の前に彼女の分を置いた。

    205 = 1 :

    ・果南から内線電話があった。

    ・16時頃、花丸からの内線電話。電話越しに殺害された。

    ・曜と一緒に306号室へ向かうとルビィがいた。果南、高森、千歌の順で集まる。

    ・曜にマスターキーを取って来て貰う。部屋には鞠莉同様、首を切断された花丸の死体。

    ・ルビィは果南の、曜と高森は自分の部屋へ。私は千歌と少しお話した。

    ・ちょっとしたアクシデントからフロントに行こうとして、高森と遭遇。

    ・17時頃、私と曜で夕飯を作る。果南とルビィ、少し時間を空けて千歌の順で食堂に来る。

    ・ルビィの部屋に絆創膏を取りに行くと、3階のエレベーター前で高森が殺されていた。

    ・夕食を食べ終え、現在に至る。

    206 = 1 :

    梨子「……!」

    おかしい。あまりにも不自然な箇所があった。

    梨子「じゃあ、何でそんなことが……」

    今まで見聞きしてきた事柄が、頭の中を駆け巡る。

    徐々に霧が晴れ、目の前にあった正体不明が少しずつ形を明らかにしていくような、そんな感覚。

    207 = 1 :

    梨子「だって、そんなこと……あ」

    カーテンを開け、窓の向こうを見た時。ふと、その可能性に気付いた。

    梨子「ある。たった一つだけ、方法が!」

    思わず叫ぶ。いつの間にか外の雨も止んでいた。

    208 = 1 :

    私は急いで室内電話の受話器を取り、3、1、0のボタンを押す。

    果南『誰?』

    梨子「もしもし、私です」

    果南『梨子ちゃんか、どうしたの?』

    梨子「少し、確認したいことがあって──」

    ───
    ──

    209 = 1 :

    果南『そうだね。その逆も、昔見たことがあるよ』

    梨子「やっぱり……ありがとうございます」

    果南『でも、それを聞くってことは、まさか……』

    私の手から受話器が滑り落ち、床にぶつかった。

    まずい。これが真相だということは、犯人は──


    果南『もしもし、もしもし!?』

    梨子「あ、いえ大丈夫です。ちょっと受話器を落としちゃって……失礼します!」

    ガチャ。勢いよく電話を切り、高森に返しそびれていたマスターキー片手に私は部屋を出た。

    210 = 1 :

    ────???号室。

    「…………」

    “彼女”は、明かりのついていないその部屋にいた。

    ポリタンクの中身をぶちまけ、佇んでいた。

    その部屋には、ベッドに横たわるもう一つの影があった。

    “彼女”は、まだ温かいその身体に、口を開けた2つ目のポリタンクの中身をかけた。

    211 = 1 :

    アクシデントもあったが、計画は概ね予定通りに進んだ。

    窓を開ける。雨はもう降っていない。

    「…………」

    長かった計画も、最後の段階を残すのみ。

    ポケットからマッチ箱を取り出し、中身を1本手に持つ。

    さあ、この部屋に火を────

    212 = 1 :






    「待って!」




    213 = 1 :

    “彼女”は振り返った。ドアが開かれている。人影が立っている。

    人影の正体は……桜内梨子だった。

    214 = 1 :

    今回はここまで。次回から解答編です。

    215 :

    やべえ全然犯人分からん

    216 :

    果南が非犯人だってこととロープが移動に使われてそうだってとこくらいしか分からんぞお

    217 :

    果南に何を聞いたのかが分かればなあ
    昔ってことは鞠莉関連かダイヤ関連か

    218 :

    やべー
    超おもしれぇ

    219 :

    まーたラブライブキャラが汚れ役やってる

    220 :

    千歌が露骨に怪しいけど犯人ではなさそうな気がするんだよな

    221 :

    こういう推理物だと明確にアリバイがある曜が一番怪しいのだがそれだとトリックがまったく分からん

    222 :

    全滅とは行かずとも半分くらい減るかと思ってただけに
    もうちょい引っ張りそうに見えたがあっさり解決するのか

    223 :

    仮に善子とダイヤも死んでるならちょうど半分だが
    計画って言ってるし動機はしっかりあるんだろうけどさっぱり分からぬ

    224 :

    梨子「待って!」

    その声に“彼女”の手が止まる。

    梨子「もう、あなたの計画は終わったの! あなたが仕掛けたことも、全部見抜いた! もうこれ以上は、意味がないの!」

    まくしたてる。このまま、“彼女”がマッチを擦らないように時間を稼ぐ。

    私は、その部屋に満ちている不自然なニオイにはとうに気づいていた。

    いや。

    犯人が誰か、どんな仕掛けを使ったのか。それらが分かった時点で、きっとこの部屋に火を点けるだろうと察したのだ。

    225 = 1 :

    果南「ちょっと、これはどういうこと? さっきの電話は……」

    騒ぎに反応し、果南がやって来る。

    言いたいことは色々あるがまずは皆を呼んで来るようお願いし、私は更に“彼女”に言葉を投げかけた。

    梨子「じきにみんなが来るわ。だから、そのマッチを捨ててちょうだい」

    「…………」

    廊下からの明かりしかない部屋の中で、“彼女”は尚も無言だった。

    しかし、薄明かりの中でも抜け殻のような表情が窺える。

    この計画をほとんど終わらせたにも関わらず、“彼女”は何も満足を感じていない。

    それだけが、せめてもの救いに思えた。

    226 = 1 :

    「梨子ちゃん!」

    千歌「嘘……」

    ルビィ「そんなことって……」

    果南「みんな、連れて来たけど……だって、彼女は……!?」

    背後から声がするが、私は振り向かない。

    227 = 1 :

    千歌「どういうことか、説明してくれる?」

    梨子「全部、彼女が仕組んだことだったの。鞠莉さんを、ダイヤさんを、そして高森さんを殺したのも、全部彼女が。そうよね?」

    その声に合わせて、誰かが室内の電気のスイッチを入れる。

    228 = 1 :






    梨子「────花丸ちゃん」

    花丸「…………」



    照らされた部屋の中央に居たのは、名指しを受けた国木田花丸本人に他ならなかった。

    229 = 1 :

    果南「マルが、どうして……」

    「だって、この部屋で確かに首を……なのに、何で?」

    梨子「死んだフリをしただけだったのよ」

    私は、花丸の目を見据えたまま推理を続ける。

    彼女はまだマッチを捨てていない上に、自身もガソリンか何かを被っている。

    この部屋に、何より彼女が自分自身に火をつけたらそこでお終いだ。

    だから時間を稼いで、決心を鈍らせる必要がある。

    230 = 1 :

    梨子「仕掛けは至って単純。あのテーブルに穴をあけて、そこから顔を出す。その上で、身体が下から見えないように鏡を置いた」

    梨子「多分、あの黒い布には切れ込みが入っていて、首を出せるようにしていたんだと思う。そうすることで、穴と首の隙間を誤魔化したのよ」

    一瞬、視界を部屋の隅へとずらす。

    私の推理を裏付けるかのように、置かれているミニテーブルの中央には穴があいていた。

    きっと、証拠隠滅のために燃やすつもりだったのだろう。

    231 = 1 :

    ルビィ「でも、ベッドには首のない身体があったのに……」

    梨子「あれのことね」

    指で示した先。ベッドの上に、あの時の身体がまだ横たわっている。

    千歌「え……じゃあ誰なの、あれは」

    梨子「ダイヤさんよ」

    花丸「…………」

    視線を即座に花丸の方へ戻す。彼女は一言も喋らない。マッチから手を離さないまま、じっとこちらを睨んでいる。

    232 = 1 :

    果南「あれがダイヤだっていうの!?」

    梨子「そう。首を切断して、花丸ちゃんの服を着せてしまうことで、私たちはそれが彼女の身体だと錯覚してしまった」

    「じゃあ、あの時点でもっときちんと調べていれば……」

    ルビィ「花丸ちゃんが生きているってことはすぐに分かった、ってこと?」

    梨子「ええ。でもそれは無理だったでしょうね。鞠莉さんも同じように首と胴体で分けられていたから……」

    蓋を開けてみれば、実にシンプルな結論だ。

    しかし、事前に『犯人は胴体と首を分けて置く』という刷り込みをされたせいで、致命的な勘違いを起こしていた。

    ただ、それだけのことだったのだ。

    233 = 1 :

    千歌「でも、何で分かったの? 花丸ちゃんが犯人だって」

    梨子「……キッカケは、あの電話だった」

    「電話って、花丸ちゃんから掛かってきたっていう、あれ?」

    梨子「そうよ」

    後方からの質問に応答しつつ、花丸の動向を観察する。

    相変わらず微動だにしない彼女。だが、表情には少しずつ変化が表れていた。

    234 = 1 :

    決心が揺らいでいる。

    その瞳から、決意の色が薄れている。

    心なしか、マッチを握る手からも少し力が抜けているように見えた。

    もう一押し。

    それを確信した私は、畳みかけるように推理の続きを話し始めた。

    235 = 1 :

    梨子「リアルタイムで起きている殺人。それを印象づけることで、あの死体への違和感を更に消す。それが偽装死体の最大の肝だった」

    梨子「現に私も、花丸ちゃんの演技に騙された。けど、よく考えたらそれは不自然なのよ」

    果南「不自然?」

    梨子「死体の首を切るまでの時間よ」

    花丸「…………」

    236 = 1 :

    梨子「よく考えてみて。電話越しに花丸ちゃんが殺されて、少し間が空いたけれど私はすぐに部屋を出た」

    梨子「ここ306号室の前ではルビィちゃんが大声を出していたし、このあと窓からロープを伝って逃げなければいけない」

    梨子「逃走する犯人の心理とは明らかに矛盾している、首を切るという手間の掛かる行為。手際が良すぎる犯行と相反する、被害者に電話をされてしまったという事実」

    梨子「その違和感に気付いた時、もう、あの死体が偽装だったという考え以外は浮かばなかったわ」

    237 = 1 :

    花丸「…………」

    そこまで言い終えた私の前で、花丸の手からマッチが滑り落ちた。

    私はそれを素早く奪い取る。

    花丸「……バレないと思ったんだけどなあ」

    ルビィ「花丸ちゃん……」

    ようやく発せられた言葉は、犯人のあげた白旗だった。

    けれども、私は既に気付いている。

    その瞳の奥にはまだ明確な意思が残っていることも、それが何なのかも。

    238 = 1 :

    花丸「そうだよ、マルが鞠莉さんたちを殺した。全部マル一人でやったの」

    「なんで、こんなことをしたのさ」

    梨子「そのワケはあとにしましょう。まだ、花丸ちゃんがついた嘘を明らかにしないといけない」

    花丸「……!?」

    花丸の目に、動揺の色が強く浮き出た。

    やっぱり、彼女にはまだ隠そうとしていることがある。

    239 = 1 :

    「嘘も何も、花丸ちゃんはもう認めてるんだよ?」

    梨子「ええ、普通ならね。ここから先は、ある意味私にしか解けないようになっているのかも知れない」

    千歌「話が全然見えないんだけど……」

    梨子「あの電話には、もう一つ妙な点があった」

    果南「ダイヤの声が入ってたっていう、あれね」

    果南の視線は、『彼女』へと向いている。もう、全てを理解したのだろう。

    240 = 1 :

    梨子「ええ、よく考えてみて。さっきも言ったけれど、花丸ちゃんはダイヤさんの死体を自分だと誤認させる方法を取ったのよ?」

    「……あれ? じゃあ、その時はまだダイヤさんは生きてたってこと?」

    梨子「いいえ、違うわ。それこそ、時間との勝負な状況下において、首を切断して、服を着せかえて……」

    梨子「何より、そんな中で花丸ちゃんがSOSの電話をすること自体が不自然なの」

    千歌「確かに、何やってんだろうこの人……ってなるよね」

    241 = 1 :

    梨子「考えられるのは二つ。一つは、どこかでダイヤさんの声を録音して、それを通話の中に混ぜること」

    梨子「けど、喋るかどうか分からないセリフを待つよりも、もっと単純な方法があった」

    「単純な方法?」

    花丸「…………」

    花丸の視線が、私を突き刺す。

    やめろ、それ以上は。そんな殺気をひしひしと感じる。

    242 = 1 :

    梨子「さっき、果南さんに確認したわ。以前、ダイヤさん、果南さん、花丸ちゃん……AZALEAの3人で、淡島ホテルの手伝いをした時のこと」

    梨子「あの時、ちょっとした騒動が起きて……ダイヤさん、花丸ちゃんを部屋から引っ張り出すために、ルビィちゃんの声真似をしたそうね」

    果南「うん、とっても似てた。結局、ホテルの扉には覗き穴があるせいで無意味だったんだけどね」

    梨子「そして、果南さんだけは知っていた。姉が妹の声を真似られたように、妹も姉の声を真似られるんだって」

    243 = 1 :

    梨子「そうよね、ルビィちゃん」

    ルビィ「…………!」

    名指されたルビィは、既に顔面蒼白だった。

    きっと、私が通話の違和感に言及を始めた時点で内心は穏やかでなかった筈だ。

    彼女は何も答えない。口元が震えている。

    244 = 1 :

    花丸「っ、ルビィちゃんは関係ないずら!」

    梨子「私も、最初は花丸ちゃん一人だと思ってた。でも、あなたの偽装死体のことを考えれば、辻褄は合うのよ」

    梨子「花丸ちゃんは、幾つもの仕掛けであれを死体だと思わせた。顔がまるで血の気を失っていたように見せかけていたのもその一つ」

    梨子「じゃあ、その化粧道具はどこから調達したのかしら」


    「まさか」

    花丸「違う! それも、マルが買って持ってきたの!」

    梨子「じゃあ花丸ちゃん、一つ聞いていいかしら」

    花丸「……なんずら」

    今にも泣きだしそうな声をしている。けれども、追及を止めるわけにはいかない。

    245 = 1 :

    梨子「なんで、ルビィちゃんの部屋に電話をしなかったの?」

    花丸「────!」

    梨子「私の部屋は、花丸ちゃんの部屋から見て一番距離がある。演技とはいえ、一刻を争う事態だった筈よ」

    梨子「でもあなたは、ルビィちゃんの部屋に電話をかけられなかった。何故なら、ルビィちゃんには部屋の前でドアを叩いてもらう役を演じてもらったから……違うかしら?」

    花丸「違う、マルは……」





    ルビィ「もういいよ、花丸ちゃん!」



    246 = 1 :

    花丸「ルビィ、ちゃん……?」

    ルビィ「梨子さん、完敗です。犯人は、花丸ちゃんと私。ほとんど、梨子さんの推理した通りです……」

    梨子「…………」

    実のところ、ルビィが共犯だという明確な物的証拠はなかった。

    けれども、二人が共犯だと気づいた時。きっとこうしてやらないと、共犯者は名乗り出ない。

    こうしてやらないと、彼女たちの性格からして、二人ともどうしようもないものを抱えたまま過ごしていくことになる……そう、思ったのだ。

    247 = 1 :

    梨子「動機はやっぱり……善子ちゃんね」

    梨子「教えてちょうだい。善子ちゃんと鞠莉さんたちの間に、何があったのか」

    ルビィ「それは……」

    花丸「善子ちゃんを、あの二人が奪ったから」

    放たれた“動機”は酷く分かりやすく、それでいて残酷だった。

    それを皮切りに、花丸はぽつりぽつりと話し始めた。

    248 = 1 :

    花丸「善子ちゃんが大学受験に失敗したって話は、前にもしたと思う。それでしばらく引き籠ってたことも」

    花丸「ある時、鞠莉さんが善子ちゃんを自分の会社に入れてくれた。形はどうあれ、善子ちゃんは外に出るようになった」

    花丸「マルは、大学に通うようになってから一人暮らしを始めててね。会社に近いからってことで、善子ちゃんもそこで住むようにしたの」

    249 = 1 :

    善子『結構広いのね、このアパート』

    花丸『親には、ちょっと無理を言っちゃったずら』

    善子『それにしたって部屋多いわよ。私が一つ使っても余るし、誰か泊めるつもりなの?』

    花丸『あ、そこはルビィちゃんがこっちに来たとき用の部屋だよ?』

    善子『なるほどね……』
    ───
    ──

    250 = 1 :

    花丸「いつか、3人で昔みたいにお泊り会が出来ればいいなって、そう思ってた」

    花丸「けど、3週間前のあの日。善子ちゃんから『たすけて』って、それだけ書かれたメールが送られてきた」

    花丸「最初は仕事に疲れたのかなって、柔らかい布団と美味しいご飯を準備してた」

    花丸「……でも、3日経っても善子ちゃんは帰って来なかった」

    花丸「会社にも来てないみたいだし、流石に探しに行こうとして、そしたら、玄関の郵便ポストに善子ちゃんのケータイが入ってた」

    花丸「悪いなとは思ったけど、マルはその中身を見た」


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