私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「どうも、貴女のKYOです☆」咲「ドンペリもう一本♪」
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最初は無難に、相手を警戒させちゃいけないってのは定石
特に小鍛治プロはさっきの様子を見るに俺のポンコツ幼馴染に近いタイプの人種、あまり自分に自信がなく謙虚で……良くも悪くも素直そう
だからこそ下手にわざとらしくテンションを上げたりするのは、逆に引いてしまう
「え、えっと、KYO君っていうの?」
「はい、こちら名刺となっております」
そして名刺の差し出し、これは最初にやるべき
自分の名前を覚えてもらいやすいし、連絡先と勤め先も乗っかってるから気が向けばリピーターになってくれるかもしれない
TAKAさんは最初に名刺を差し出し忘れていたそうだ……多分指名とりに焦ってたからうっかりって感じだろうな
「こ、これはどうもご丁寧に……って18歳!?」
「はい、まだ大学生なんですよ……その、座ってもよろしいでしょうか?」
「えっ、うん!どうぞどうぞ!」
「失礼いたします」
また同席する場合、許可を求めるのも礼儀としては重要だと思う
初対面で許可もなしにいきなりどっかり座ったりしたら、相手の心象は悪くなるだけだろう
「それにしても……小鍛治プロ、ですよね?」
「うぇっ?そ、そうだけど……」
「やっぱり、俺高校3年間麻雀部だったんで知ってます!生で会えるとか、本当に光栄です!」
「……へぇ、KYO君は元麻雀部なんだ。だったら話合いそうだね」
また相手は雀士なんだから、やっぱり最低限麻雀の知識は必要
さらにプロともなればファンと話すって感覚なら慣れてるだろうし、気軽に接してくれるだろう
「ちなみにどこの高校だったか聞いていい?」
「長野の清澄です」
「ああ、長野の清澄ってあの……あれ?そういえば……見たことあった!?」
「えっ、いつですか?」
「3年前のインターハイの表彰式、清澄の優勝旗掲げてたの絶対KYO君でしょ!」
「……よく覚えてますね」
そうだったそうだった、俺が一年生の時はずっと雑用ばっかりだったからなぁ(特にインターハイ前後)
けど頑張った甲斐あり、竹井部長にご褒美として晴れ舞台で優勝旗を掲げる大仕事をさせてもらった
公的な場で目立ったこともあり、かなりクラスの奴らにいじられたけど……いい思い出だ
「まさかあの時の子とこんな場所で会うなんてねぇ……あっ、何かビックリしすぎて喉乾いちゃったな」
「では何か注文されては?せっかくの飲み放題ですし」
「そ、そうだよね!えっと……じゃあたまにはこう言う小洒落たシャンパンでも飲んでみるかな」
「かしこまりました、シャンパン入ります!」
うん、ここまでは順調かな?
この調子で小鍛治プロを楽しませてあげなきゃ(使命感)
特に小鍛治プロはさっきの様子を見るに俺のポンコツ幼馴染に近いタイプの人種、あまり自分に自信がなく謙虚で……良くも悪くも素直そう
だからこそ下手にわざとらしくテンションを上げたりするのは、逆に引いてしまう
「え、えっと、KYO君っていうの?」
「はい、こちら名刺となっております」
そして名刺の差し出し、これは最初にやるべき
自分の名前を覚えてもらいやすいし、連絡先と勤め先も乗っかってるから気が向けばリピーターになってくれるかもしれない
TAKAさんは最初に名刺を差し出し忘れていたそうだ……多分指名とりに焦ってたからうっかりって感じだろうな
「こ、これはどうもご丁寧に……って18歳!?」
「はい、まだ大学生なんですよ……その、座ってもよろしいでしょうか?」
「えっ、うん!どうぞどうぞ!」
「失礼いたします」
また同席する場合、許可を求めるのも礼儀としては重要だと思う
初対面で許可もなしにいきなりどっかり座ったりしたら、相手の心象は悪くなるだけだろう
「それにしても……小鍛治プロ、ですよね?」
「うぇっ?そ、そうだけど……」
「やっぱり、俺高校3年間麻雀部だったんで知ってます!生で会えるとか、本当に光栄です!」
「……へぇ、KYO君は元麻雀部なんだ。だったら話合いそうだね」
また相手は雀士なんだから、やっぱり最低限麻雀の知識は必要
さらにプロともなればファンと話すって感覚なら慣れてるだろうし、気軽に接してくれるだろう
「ちなみにどこの高校だったか聞いていい?」
「長野の清澄です」
「ああ、長野の清澄ってあの……あれ?そういえば……見たことあった!?」
「えっ、いつですか?」
「3年前のインターハイの表彰式、清澄の優勝旗掲げてたの絶対KYO君でしょ!」
「……よく覚えてますね」
そうだったそうだった、俺が一年生の時はずっと雑用ばっかりだったからなぁ(特にインターハイ前後)
けど頑張った甲斐あり、竹井部長にご褒美として晴れ舞台で優勝旗を掲げる大仕事をさせてもらった
公的な場で目立ったこともあり、かなりクラスの奴らにいじられたけど……いい思い出だ
「まさかあの時の子とこんな場所で会うなんてねぇ……あっ、何かビックリしすぎて喉乾いちゃったな」
「では何か注文されては?せっかくの飲み放題ですし」
「そ、そうだよね!えっと……じゃあたまにはこう言う小洒落たシャンパンでも飲んでみるかな」
「かしこまりました、シャンパン入ります!」
うん、ここまでは順調かな?
この調子で小鍛治プロを楽しませてあげなきゃ(使命感)
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.:::::::::::::::{ |:::::::::: 代__ン ア午ミ .:゙! ::::: |
.::::::::::::::: \_」::::::::::::| {ノ:リ イ゙:::| :::::::|
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|斗sヤ¨´ ∨\八 \:/__/|/|::::::::::::::/:::::::::::j
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不思議だな、こんなに穏やかに楽しくお酒飲んでるのいつぶりだろう
いつもはこーこちゃんや他プロの皆と飲んだりするけど、賑やかで落ち着かないし
家飲みだと一人が虚しいし、お母さんが部屋覗いてくるのが気になっちゃうし
でも今の状態はとってもいい、最初はカッコいい王子様みたいな男の子が来たって興奮してただけだけど……
「そうなんですか、それはまた厄介ですね」
「うん、プロもいろんな人が出てきてドンドン張り合いが出てきたっていうか……凄く楽しいよ」
「そういえばうちの宮永って、小鍛治プロ的にどうみます?」
「とっても強い子だよ、皆脅威の新星だって警戒してるぐらいだし。私もあの子と一回だけ対局したことあるけど、ワクワクさせてもらった」
「……でも負ける気はしない?」
「ふふふ、まぁまだ不敗でいたいかなぁ~」
凄く自然体で穏やかな空気、私の話題にもしっかりついて来れてるし……細かい所で気が利くとってもいい子だ
何だろう……自分に弟がいるんだとしたらこんな子が良いなって思う
「それにしてもKYO君大学生だよね、なんでホストなんて?」
「えっ?」
「いやほら、高校三年間麻雀続けてたんでしょ?最高成績は?」
「あー……県大会個人ベスト8ですかね」
「人口多い男子でそれだけ勝ち進めたならすごいと思うよ、なんなら大学で麻雀サークルにでも参加するとかさ」
「……」
「……えっ?」
途端に俯き黙り込んでしまうKYO君
どうしたんだろうか……もしかして急に具合が悪くなった?
そ、それともさっき私マズいことでも言っちゃった!?
「あのっ、KYO君大丈夫?」
「……」
「ね、ねぇ!……KYO、君?」
俯いた彼の顔があげられる、その瞳には涙が浮かんでいた!
……やっちゃった!?(混乱)
いつもはこーこちゃんや他プロの皆と飲んだりするけど、賑やかで落ち着かないし
家飲みだと一人が虚しいし、お母さんが部屋覗いてくるのが気になっちゃうし
でも今の状態はとってもいい、最初はカッコいい王子様みたいな男の子が来たって興奮してただけだけど……
「そうなんですか、それはまた厄介ですね」
「うん、プロもいろんな人が出てきてドンドン張り合いが出てきたっていうか……凄く楽しいよ」
「そういえばうちの宮永って、小鍛治プロ的にどうみます?」
「とっても強い子だよ、皆脅威の新星だって警戒してるぐらいだし。私もあの子と一回だけ対局したことあるけど、ワクワクさせてもらった」
「……でも負ける気はしない?」
「ふふふ、まぁまだ不敗でいたいかなぁ~」
凄く自然体で穏やかな空気、私の話題にもしっかりついて来れてるし……細かい所で気が利くとってもいい子だ
何だろう……自分に弟がいるんだとしたらこんな子が良いなって思う
「それにしてもKYO君大学生だよね、なんでホストなんて?」
「えっ?」
「いやほら、高校三年間麻雀続けてたんでしょ?最高成績は?」
「あー……県大会個人ベスト8ですかね」
「人口多い男子でそれだけ勝ち進めたならすごいと思うよ、なんなら大学で麻雀サークルにでも参加するとかさ」
「……」
「……えっ?」
途端に俯き黙り込んでしまうKYO君
どうしたんだろうか……もしかして急に具合が悪くなった?
そ、それともさっき私マズいことでも言っちゃった!?
「あのっ、KYO君大丈夫?」
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「ね、ねぇ!……KYO、君?」
俯いた彼の顔があげられる、その瞳には涙が浮かんでいた!
……やっちゃった!?(混乱)
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最初に言っておきます、ごめんなさい
これは職業訓練(龍紋のハギヨシさんありがとう)で得たもしもの時の涙を出す演技、曰く執事たるもの主を諫める際に情に訴えるための涙一つ流せないようでは二流なんだそうだ
そして俺はそれを小鍛治プロという女性に指名してもらう為だけに使用している、これはハギヨシさんにも小鍛治プロにも悪い
けど俺にはどうしても金が必要……だから家族の安寧と和との大学生活のために利用出来る物はなんでも利用する、修羅となるのだ!
「すみません、これは……ちょっと、事情がありまして」
「いいよいいよ、無理に話さなくても!」
「……いえ、寧ろ聞いてもらったほうが少しは気が楽になるかもしれません。だから、小鍛治プロに聞いてほしいです」
「あ、うぅ……そこまで言うなら聞こうかなぁ?」
「へへっ、ありがとうございます……!」
そうして俺は話した
俺の父親が失業して大学生活における支援が受けられなくなったこと
その為に自分が働いてお金を稼がなければいけないこと
中々思うように職を得られず悪戦苦闘していたこと
結果スカウトを受けて流れでホストになったが、あとから麻雀サークルに入る誘いを受けたこと(念のため女子だったことは伏せる)
後ろ髪を引かれたが泣く泣く断ったこと(泣く泣くな理由として、勿論麻雀をまたやりたい気持ちもあるが……一番は和の傍にいれる場所だったってことも伏せる)
「----ってことがありまして……」
全てを話し終えてすぐ、全方位からの罪悪感が押し寄せてきたが……なんとか気合で跳ね除ける
そして改めて小鍛治プロの顔を見ると……
「……グスッ、ごめんねGYOぐん゛!!」
涙でボロボロだった、くそっ……また罪悪感が……!
「姫、涙をお拭きください」
そっと彼女の涙を拭くが、拭いたそばからあふれてくる
どうやら小鍛治プロ、酒の影響もあるかもしれないがこういう話に弱い様子……しかも自分が好きな麻雀関連の話だから尚更だろう
「だっで、だっで……!」
「仕方ないんですよ、バイトもしないで親の脛齧っていようなんてしてた俺への罰なんですから……」
「ヒック、そんなことないよ!」
自分を卑下する俺を、小鍛治プロは多少落ち着いたのか自分で涙をぬぐって俺の手を取る
その手は柔らかくて、すべすべしてて、あったかい……なんだかドキドキした、自分がどれだけ取り繕っても童貞だってことを嫌でも自覚する
「学生の内は親に甘えたって良いんだよ、なのにそんなに自分を卑下しないで!……大体KYO君が罰を受けるなら私は……」
「えっ?」
「と、ともかく!さっきはごめんね、私が余計なこと言ったばかりに嫌なこと思い出しちゃったね……」
「い、いえそんな……」
本当に純粋、素直……小鍛治プロっていい人なんだなぁって思う
だからこそ……状況次第でコロコロ転がる
「……こーこちゃん、ホストって確か」
「おっと、すこやん皆まで言うない!実は霧兎君と話は聞いてたけど、その流れで聞きたいことはなんとなく察しはつくよ!」
「ホストの給料は、“本指名”してくれた姫からのお支払い次第で決まるといっても過言じゃないな!キリッ☆」
本指名とは……
客たる姫が、気に入ったホストを自分の担当に決める事
本指名されれば以降その姫が店に訪れた場合、本指名されたホストがお相手することになる
また永久指名制と言う者があり、本指名が存在する姫を他のホストは営業を掛けてはいけないルールになっている
つまり本指名のみに会うために、姫はこの店を訪れるようになるわけだ……そりゃ本指名を皆ほしがるさ、本指名してくれる姫が多ければ多いほど儲かる可能性が上がるのだし
「KYO君、私キミを本指名するね」
「……俺で、いいんですか?」
「寧ろ、KYO君以外はいやかな……それにね」
彼女は軽く微笑むと、俺の頭を優しくなでる
「ほっとけないよ」
……不覚にもガチで泣きそうになった
これは職業訓練(龍紋のハギヨシさんありがとう)で得たもしもの時の涙を出す演技、曰く執事たるもの主を諫める際に情に訴えるための涙一つ流せないようでは二流なんだそうだ
そして俺はそれを小鍛治プロという女性に指名してもらう為だけに使用している、これはハギヨシさんにも小鍛治プロにも悪い
けど俺にはどうしても金が必要……だから家族の安寧と和との大学生活のために利用出来る物はなんでも利用する、修羅となるのだ!
「すみません、これは……ちょっと、事情がありまして」
「いいよいいよ、無理に話さなくても!」
「……いえ、寧ろ聞いてもらったほうが少しは気が楽になるかもしれません。だから、小鍛治プロに聞いてほしいです」
「あ、うぅ……そこまで言うなら聞こうかなぁ?」
「へへっ、ありがとうございます……!」
そうして俺は話した
俺の父親が失業して大学生活における支援が受けられなくなったこと
その為に自分が働いてお金を稼がなければいけないこと
中々思うように職を得られず悪戦苦闘していたこと
結果スカウトを受けて流れでホストになったが、あとから麻雀サークルに入る誘いを受けたこと(念のため女子だったことは伏せる)
後ろ髪を引かれたが泣く泣く断ったこと(泣く泣くな理由として、勿論麻雀をまたやりたい気持ちもあるが……一番は和の傍にいれる場所だったってことも伏せる)
「----ってことがありまして……」
全てを話し終えてすぐ、全方位からの罪悪感が押し寄せてきたが……なんとか気合で跳ね除ける
そして改めて小鍛治プロの顔を見ると……
「……グスッ、ごめんねGYOぐん゛!!」
涙でボロボロだった、くそっ……また罪悪感が……!
「姫、涙をお拭きください」
そっと彼女の涙を拭くが、拭いたそばからあふれてくる
どうやら小鍛治プロ、酒の影響もあるかもしれないがこういう話に弱い様子……しかも自分が好きな麻雀関連の話だから尚更だろう
「だっで、だっで……!」
「仕方ないんですよ、バイトもしないで親の脛齧っていようなんてしてた俺への罰なんですから……」
「ヒック、そんなことないよ!」
自分を卑下する俺を、小鍛治プロは多少落ち着いたのか自分で涙をぬぐって俺の手を取る
その手は柔らかくて、すべすべしてて、あったかい……なんだかドキドキした、自分がどれだけ取り繕っても童貞だってことを嫌でも自覚する
「学生の内は親に甘えたって良いんだよ、なのにそんなに自分を卑下しないで!……大体KYO君が罰を受けるなら私は……」
「えっ?」
「と、ともかく!さっきはごめんね、私が余計なこと言ったばかりに嫌なこと思い出しちゃったね……」
「い、いえそんな……」
本当に純粋、素直……小鍛治プロっていい人なんだなぁって思う
だからこそ……状況次第でコロコロ転がる
「……こーこちゃん、ホストって確か」
「おっと、すこやん皆まで言うない!実は霧兎君と話は聞いてたけど、その流れで聞きたいことはなんとなく察しはつくよ!」
「ホストの給料は、“本指名”してくれた姫からのお支払い次第で決まるといっても過言じゃないな!キリッ☆」
本指名とは……
客たる姫が、気に入ったホストを自分の担当に決める事
本指名されれば以降その姫が店に訪れた場合、本指名されたホストがお相手することになる
また永久指名制と言う者があり、本指名が存在する姫を他のホストは営業を掛けてはいけないルールになっている
つまり本指名のみに会うために、姫はこの店を訪れるようになるわけだ……そりゃ本指名を皆ほしがるさ、本指名してくれる姫が多ければ多いほど儲かる可能性が上がるのだし
「KYO君、私キミを本指名するね」
「……俺で、いいんですか?」
「寧ろ、KYO君以外はいやかな……それにね」
彼女は軽く微笑むと、俺の頭を優しくなでる
「ほっとけないよ」
……不覚にもガチで泣きそうになった
『ありがとうございました!!』
深夜0時、セブンは閉店
皆各々帰り支度をしており、内勤の人たちは1時まで店の掃除などを行っているらしい
……さて、あの後だが小鍛治プロとアドレスを交換した
いつでも連絡していいという旨を伝えると、喜んで頷いてくれた
また彼女からも暇な時は相談に乗るとも言ってくれた、本当にいい人だ
「……ご苦労だったな、KYO」
「あっ、店長!お疲れ様です!」
「おう……正直、助かった。今後もこの調子で頼む」
「はい!」
俺の返事にフッと鼻で笑い、さっそうと帰っていく店長……俺も年取ったらあれぐらいカッコいい中年になりたいものだ
と今度は支配人に肩を不意に叩かれる
「この店で初日に本指名取ったのはKYO君が初めてよ」
「え?」
「これからも期待してるわね♪」
ウインクしてご機嫌な様子で歩いていく支配人、どうやら俺は店で初の快挙を成し遂げたらしい
そう考えると多少自信がわいてくると言うものだ
「(よーし!明日も頑張るぞ!)」
決意を新たにして俺は家路へとついた
ーーーー翌日
「んふふ~、ふふっ♪」
「おっ、よっす小鍛治プロじゃね。知らんけど」
「うぇっ?……って三尋木プロ、どーも」
「……ん?なんか落ちたぜぃ?」
「あっ!(それはKYO君からの!)」
「……へぇ……ホストクラブ『セブン』っすかぁ、やっぱやることはやってるんっすねぇ!知らんけど」
「か、かか返して!」
「へいへい~……っとそろそろ現場行かないとっすからしっつれい~、にゃはははは!」
「うぅ、相変わらず飄々として掴みどころない子だよね……」
「……あの小鍛治プロの様子……今度寄ってみっかねぃ!」
ーーーー21世紀
世界の麻雀競技人口は数億人を越え、プロの麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた……
これは麻雀に青春を捧げてきた少女達の新たなる軌跡
彼女達はホストである彼を起点として、再び交わるのだ
第一夜『グランドマスター来店』 カンッ
深夜0時、セブンは閉店
皆各々帰り支度をしており、内勤の人たちは1時まで店の掃除などを行っているらしい
……さて、あの後だが小鍛治プロとアドレスを交換した
いつでも連絡していいという旨を伝えると、喜んで頷いてくれた
また彼女からも暇な時は相談に乗るとも言ってくれた、本当にいい人だ
「……ご苦労だったな、KYO」
「あっ、店長!お疲れ様です!」
「おう……正直、助かった。今後もこの調子で頼む」
「はい!」
俺の返事にフッと鼻で笑い、さっそうと帰っていく店長……俺も年取ったらあれぐらいカッコいい中年になりたいものだ
と今度は支配人に肩を不意に叩かれる
「この店で初日に本指名取ったのはKYO君が初めてよ」
「え?」
「これからも期待してるわね♪」
ウインクしてご機嫌な様子で歩いていく支配人、どうやら俺は店で初の快挙を成し遂げたらしい
そう考えると多少自信がわいてくると言うものだ
「(よーし!明日も頑張るぞ!)」
決意を新たにして俺は家路へとついた
ーーーー翌日
「んふふ~、ふふっ♪」
「おっ、よっす小鍛治プロじゃね。知らんけど」
「うぇっ?……って三尋木プロ、どーも」
「……ん?なんか落ちたぜぃ?」
「あっ!(それはKYO君からの!)」
「……へぇ……ホストクラブ『セブン』っすかぁ、やっぱやることはやってるんっすねぇ!知らんけど」
「か、かか返して!」
「へいへい~……っとそろそろ現場行かないとっすからしっつれい~、にゃはははは!」
「うぅ、相変わらず飄々として掴みどころない子だよね……」
「……あの小鍛治プロの様子……今度寄ってみっかねぃ!」
ーーーー21世紀
世界の麻雀競技人口は数億人を越え、プロの麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた……
これは麻雀に青春を捧げてきた少女達の新たなる軌跡
彼女達はホストである彼を起点として、再び交わるのだ
第一夜『グランドマスター来店』 カンッ
今回はここまで!
まだすこやんは落ちてはいないんよ、まだ姉弟くらいの認識なんよ!(落ちないとは言ってない)
では失礼いたしました
;/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ;
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まだすこやんは落ちてはいないんよ、まだ姉弟くらいの認識なんよ!(落ちないとは言ってない)
では失礼いたしました
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乙
ホストはクズになりきれないと辛いから京太郎にはキツそうというか暗い話になりそうでもう怖い
最初は既にホスト遊びに慣れてる客に当てるんだけど、すこやんみたいな客が最初だと本当に辛いぞこれ
ホストはクズになりきれないと辛いから京太郎にはキツそうというか暗い話になりそうでもう怖い
最初は既にホスト遊びに慣れてる客に当てるんだけど、すこやんみたいな客が最初だと本当に辛いぞこれ
イケメン金髪王子須賀京太郎様処女膜を捧げる美人達続投
今日で打ち切りダークネス40万人9月30日終わると悲しいですね
レーシング娘。もペロペロ催眠140万人も再び事前登録ハヨ
今日で打ち切りダークネス40万人9月30日終わると悲しいですね
レーシング娘。もペロペロ催眠140万人も再び事前登録ハヨ
乙
リアルなホスト事情を追及し過ぎたらつまらなくなりそうだから程々になー
リアルなホスト事情を追及し過ぎたらつまらなくなりそうだから程々になー
しかし麻雀割引してる店に雀士少ないのはいかんでしょ笑
まあリアルを突っ込んだらキリがないよね、乙!
続き期待
まあリアルを突っ込んだらキリがないよね、乙!
続き期待
レス返しのみ
>>70
悪いけど私は極端な鬱展開好きじゃないので、ドン底みたいなことにはならない塩梅の内容にしかならないのよー
>>73
ぶっちゃけるとホスト事情に詳しいわけじゃないから、そんなに追及はしないというか出来ない(断言)
基本のらりくらりとその場のノリとストーリー展開に必要ならって感じで、臨機応変に調べて使わせてもらってるだけよー
>>74
さらにホれたらとことん尽くすタイプだって思いますね、口で知らんけどって適当装いながらなんだかんだ甘やかすみたいな……
>>75
実はTAKAが雀士じゃなかっただけで、他のホストの中に普通に雀士がいたりします(第二夜で登場予定でした)
なのに何故ああなってしまったのかについても、第二夜で語られるのでお楽しみに!
>>76
現在第一夜時点では、咲ちゃんのみ確定ですかね(他は秘密)
そして第二夜は明日やります(告知)
では失礼いたしました
>>70
悪いけど私は極端な鬱展開好きじゃないので、ドン底みたいなことにはならない塩梅の内容にしかならないのよー
>>73
ぶっちゃけるとホスト事情に詳しいわけじゃないから、そんなに追及はしないというか出来ない(断言)
基本のらりくらりとその場のノリとストーリー展開に必要ならって感じで、臨機応変に調べて使わせてもらってるだけよー
>>74
さらにホれたらとことん尽くすタイプだって思いますね、口で知らんけどって適当装いながらなんだかんだ甘やかすみたいな……
>>75
実はTAKAが雀士じゃなかっただけで、他のホストの中に普通に雀士がいたりします(第二夜で登場予定でした)
なのに何故ああなってしまったのかについても、第二夜で語られるのでお楽しみに!
>>76
現在第一夜時点では、咲ちゃんのみ確定ですかね(他は秘密)
そして第二夜は明日やります(告知)
では失礼いたしました
乙
優勝旗って目茶苦茶重くて(専用のベルトつる必要があったはず)持つの大変なんだけどソレをやるとか相変わらず京ちゃんのフィジカルマジパネェ
そういや年齢バラしてよかったのか?未成年だと酒飲めないしアラフォーに二人だけの秘密だとかいってたらしこんだのかな
優勝旗って目茶苦茶重くて(専用のベルトつる必要があったはず)持つの大変なんだけどソレをやるとか相変わらず京ちゃんのフィジカルマジパネェ
そういや年齢バラしてよかったのか?未成年だと酒飲めないしアラフォーに二人だけの秘密だとかいってたらしこんだのかな
>>81
未成年だから飲めないって言わないと店の方がアウトになるだろ。未成年の飲酒を許容、幇助したとか。すこやんも倫理的にプロ剥奪とか有り得るし。
未成年だから飲めないって言わないと店の方がアウトになるだろ。未成年の飲酒を許容、幇助したとか。すこやんも倫理的にプロ剥奪とか有り得るし。
[速報]小鍛治健夜、未成年ホストに飲酒を強要
…何だろうねこの「誰か早くもらってやれよ」感
…何だろうねこの「誰か早くもらってやれよ」感
>>81
現実世界でも投票年齢改正に伴い成人年齢引き下げが議論されているから、
この世界では18から飲酒可、風営法も改正済みなのかもしれん。
京太郎20歳なら、原作3年生組は社会人が多くなるから客にしやすいかもしれんが。
そこら辺はうまくさばいてくれるだろう。
現実世界でも投票年齢改正に伴い成人年齢引き下げが議論されているから、
この世界では18から飲酒可、風営法も改正済みなのかもしれん。
京太郎20歳なら、原作3年生組は社会人が多くなるから客にしやすいかもしれんが。
そこら辺はうまくさばいてくれるだろう。
レス返し
>>81
京ちゃんのフィジカルは原作でもあるし、このスレの京ちゃんは……(ゴニョゴニョ
未成年なんだからお酒はもちろん飲んでません、会話のテンポを重視してて京ちゃんのためにジュースを注文するみたいなところ省いちゃっただけで……
>>83
やめたげてよぉ!(建前)ナイスゥ!(本音)
>>84
ホストは色々大変でしょうからね、普通はならないに越したことない……でもそんな彼らに救われたり破滅したりな女性が後を絶たないあたり、ホストと言う職に需要があるんでしょうな
>>85
なるほど、そういう捌き方もありましたねぇ
京ちゃん18歳で3年生たちは成人になりたて、プロ入りや高卒での就職してるキャラ=セブンメイン 大学生になったキャラ=日常メイン って出番構成にはなってますかね
そんじゃ本編に移りますよ~
>>81
京ちゃんのフィジカルは原作でもあるし、このスレの京ちゃんは……(ゴニョゴニョ
未成年なんだからお酒はもちろん飲んでません、会話のテンポを重視してて京ちゃんのためにジュースを注文するみたいなところ省いちゃっただけで……
>>83
やめたげてよぉ!(建前)ナイスゥ!(本音)
>>84
ホストは色々大変でしょうからね、普通はならないに越したことない……でもそんな彼らに救われたり破滅したりな女性が後を絶たないあたり、ホストと言う職に需要があるんでしょうな
>>85
なるほど、そういう捌き方もありましたねぇ
京ちゃん18歳で3年生たちは成人になりたて、プロ入りや高卒での就職してるキャラ=セブンメイン 大学生になったキャラ=日常メイン って出番構成にはなってますかね
そんじゃ本編に移りますよ~
~前回までのあらすじ~
ホストとして仕事をすることが決まった翌日
なんと和とその旧友新子憧に、麻雀サークルを立ち上げないかと誘われちまった!
けど稼ぐためには誘いに乗るわけにもいかず、泣く泣く断ってしまった……
一方でホストクラブではあの小鍛治健夜プロが来店、先輩ホストのTAKAさん大苦戦!
結果的に流れで俺が代打することになったが、チャンスをものにしてなんと彼女の本指名をゲット
初日から色々激動だったが……今日も一日頑張るぞい!
,.ー-‐.、
ヽ、 ヽ __
/,..-ニ‐- '"_,..)
_,.‐-、 ' ´/ , _ 、´
' 、 .ノ ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\
r ヽ , ',. -一' ./..'/ .}
! l / ,. '′ ,..,. ,/ ./
. ! ! / / { \ヽ i'
l ! ー'´ `´\ ヽヽ !
└! .i! .!┘ _ _ ,.'⌒ `,. l ! ー"ヽ ヽ
l !l .! .l l //. ! ゝ-‐'´ /l .! `ー-、 }
l .l ! l .| |// __. \ / } .} ヽ/
l .! l .! l 、 ヽ 、-、 ,.-, ,' r‐、ヽ `ヽヽ j ノ
__r' 」 l、゙、__| |ヽ ヽ_ヽ.∨ /__.ゝ ー’ノ___ ゙、`' / ___
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } ./  ̄ ̄ ̄
/ ./. ヽノ
 ̄
第二夜『迫り来る怒涛の乙女』
ホストとして仕事をすることが決まった翌日
なんと和とその旧友新子憧に、麻雀サークルを立ち上げないかと誘われちまった!
けど稼ぐためには誘いに乗るわけにもいかず、泣く泣く断ってしまった……
一方でホストクラブではあの小鍛治健夜プロが来店、先輩ホストのTAKAさん大苦戦!
結果的に流れで俺が代打することになったが、チャンスをものにしてなんと彼女の本指名をゲット
初日から色々激動だったが……今日も一日頑張るぞい!
,.ー-‐.、
ヽ、 ヽ __
/,..-ニ‐- '"_,..)
_,.‐-、 ' ´/ , _ 、´
' 、 .ノ ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\
r ヽ , ',. -一' ./..'/ .}
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l ! ー'´ `´\ ヽヽ !
└! .i! .!┘ _ _ ,.'⌒ `,. l ! ー"ヽ ヽ
l !l .! .l l //. ! ゝ-‐'´ /l .! `ー-、 }
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l .! l .! l 、 ヽ 、-、 ,.-, ,' r‐、ヽ `ヽヽ j ノ
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/ ./. ヽノ
 ̄
第二夜『迫り来る怒涛の乙女』
「(何ともいえねぇ……)」
俺は一人ぼんやりと喫茶アルプスでホットココアを啜って黄昏る
なんでこうなってるかと言えば、講義中ずっと生きた心地がしなかったからだ
原因その一、普段なら何があろうと授業に集中している天使オブ天使の和が俺をチラチラと気にしていた
間違いなく昨日の一件のせいであろうが、緊張と罪悪感で死にそう(脆弱)
原因その二、いつも通りではあるが明らかに敵意がありそうなキツい視線を向けてくる憧
同じく昨日の一件のせいだな、いずれ何かしらの形で俺を害してきそうなレベルだった(確信)
そんなわけでもっと交流を深めて今後のために関係の改善をしたい気持ちがないでもなかったが、まだ俺の覚悟が決まらないのでついつい逃げてしまった
「(……情けないな)」
昨日多少なり自信がつく出来事があったが、やっぱ俺は未熟な一般大学生ですわ……昨日はあれだ、奇跡的な成功だっただけだ
……だからこそ絶対調子に乗ったりせず、初心を忘れず仕事に打ち込まないとな
そんな風にとりあえずの自分の悩みの落としどころを決めて、気持ちを切り替えたところで席を立ち会計を済ませる
「ありがとうございましたー!」
「(……さっさと家帰ってシャワー浴びて、準備だな)」
アルプスを出て、帰る為の家路へとつくが途中思わぬ遭遇をした
「ンー……」
「(またここにいる……)」
公園に佇み、風で揺れる俺とは毛色が違う金髪と耳に挟んだ赤いペン
彼女のことは知っている、かつて岩手の宮守女子に留学生として所属していた女性エイスリン・ウィッシュアートさん
俺より2才年上で、現在は家族と東京に暮らしてるらしいが……
「今日は何を書いてるんですか?」
「アッ……アソコ、ミテ」
「……なるほど」
彼女の指さす先には猫たちがのんきに日向ぼっこしていた
そっと彼女の画板を見ると、非常にほんわかした画風の猫たちが描かれていた
「相変わらず上手いっすね」
「フンッ、ソレホドデモナイ!」
「……また妙な日本語覚えてる」
エイスリンさんと知り合ったのは俺がこっち来て間もない時、この公園で今日のように彼女が絵を描いていた時だった
何しろ大学からの行き帰りの道なもんだから、結構頻繁に遭遇する
そうしている内に多少だけど仲良くなった……と思う
「そういえば、エイスリンさんって何か仕事とか?」
「エーゴ、リンジコウシ!アトホンヤク!」
「うわっ、マジっすか!エイスリンさんに臨時講師やってほしいなぁ、たぶん英語の講義が一層楽しくなると思うし」
「フフッ、キョウタロウナラスグハナセルヨウニナル!」
「いやいや、こればっかりは苦手でしてね。大学入試も相当勉強してようやく突破出来たレベルっすからね」
英語の臨時講師、小学生でも中学生でも今時英語をしっかり授業で習うからな……需要はあるだろうさ
そして翻訳って言えば、英語の本とか映画の字幕とか色々あるよな……そう言うのの合間で絵、描いてるんだろうか?
「キョウタロウハ?」
「え?」
「シゴトヤサークル!」
「まぁ、最近仕事始めました」
「ワオッ!ドンナシゴト!?」
「……それは黙秘します」
言えない!こんな純粋な人に、俺女の人に貢がれるホストやってますなんて!
それにこの人なら一応ないとは思うけど、知られて引かれたらたぶん立ち直れん!
俺は一人ぼんやりと喫茶アルプスでホットココアを啜って黄昏る
なんでこうなってるかと言えば、講義中ずっと生きた心地がしなかったからだ
原因その一、普段なら何があろうと授業に集中している天使オブ天使の和が俺をチラチラと気にしていた
間違いなく昨日の一件のせいであろうが、緊張と罪悪感で死にそう(脆弱)
原因その二、いつも通りではあるが明らかに敵意がありそうなキツい視線を向けてくる憧
同じく昨日の一件のせいだな、いずれ何かしらの形で俺を害してきそうなレベルだった(確信)
そんなわけでもっと交流を深めて今後のために関係の改善をしたい気持ちがないでもなかったが、まだ俺の覚悟が決まらないのでついつい逃げてしまった
「(……情けないな)」
昨日多少なり自信がつく出来事があったが、やっぱ俺は未熟な一般大学生ですわ……昨日はあれだ、奇跡的な成功だっただけだ
……だからこそ絶対調子に乗ったりせず、初心を忘れず仕事に打ち込まないとな
そんな風にとりあえずの自分の悩みの落としどころを決めて、気持ちを切り替えたところで席を立ち会計を済ませる
「ありがとうございましたー!」
「(……さっさと家帰ってシャワー浴びて、準備だな)」
アルプスを出て、帰る為の家路へとつくが途中思わぬ遭遇をした
「ンー……」
「(またここにいる……)」
公園に佇み、風で揺れる俺とは毛色が違う金髪と耳に挟んだ赤いペン
彼女のことは知っている、かつて岩手の宮守女子に留学生として所属していた女性エイスリン・ウィッシュアートさん
俺より2才年上で、現在は家族と東京に暮らしてるらしいが……
「今日は何を書いてるんですか?」
「アッ……アソコ、ミテ」
「……なるほど」
彼女の指さす先には猫たちがのんきに日向ぼっこしていた
そっと彼女の画板を見ると、非常にほんわかした画風の猫たちが描かれていた
「相変わらず上手いっすね」
「フンッ、ソレホドデモナイ!」
「……また妙な日本語覚えてる」
エイスリンさんと知り合ったのは俺がこっち来て間もない時、この公園で今日のように彼女が絵を描いていた時だった
何しろ大学からの行き帰りの道なもんだから、結構頻繁に遭遇する
そうしている内に多少だけど仲良くなった……と思う
「そういえば、エイスリンさんって何か仕事とか?」
「エーゴ、リンジコウシ!アトホンヤク!」
「うわっ、マジっすか!エイスリンさんに臨時講師やってほしいなぁ、たぶん英語の講義が一層楽しくなると思うし」
「フフッ、キョウタロウナラスグハナセルヨウニナル!」
「いやいや、こればっかりは苦手でしてね。大学入試も相当勉強してようやく突破出来たレベルっすからね」
英語の臨時講師、小学生でも中学生でも今時英語をしっかり授業で習うからな……需要はあるだろうさ
そして翻訳って言えば、英語の本とか映画の字幕とか色々あるよな……そう言うのの合間で絵、描いてるんだろうか?
「キョウタロウハ?」
「え?」
「シゴトヤサークル!」
「まぁ、最近仕事始めました」
「ワオッ!ドンナシゴト!?」
「……それは黙秘します」
言えない!こんな純粋な人に、俺女の人に貢がれるホストやってますなんて!
それにこの人なら一応ないとは思うけど、知られて引かれたらたぶん立ち直れん!
「エエェ~……」
「そんな残念そうな声出してもダメっす」
「……ケチッ」
「はい、ケチですとも~」
頬を膨らませる仕草が非常にかわいらしく、不機嫌な表情も愛らしいのは彼女のような美少女の特権だと思う(声がカタコトな分、結構表情の方に感情が出るらしい)
ただどうあっても知られるわけにはいかんのだ、すみませんねエイスリンさん
「……イキルッテタイヘンダヨネ」
「え?」
「ジブンラシイイキカタ、ツラヌクッテタイヘン」
「……確かに、そうっすね」
「ケド、ワタシハマンゾクシテル!タイヘンダケドタノシイ!」
唐突に彼女から哲学的な話が始まり困惑する俺
けどこの後の言葉に俺はド肝を抜かれる
「ダカラアナタモ!イヤナコトカラニゲテバカリジャダメダヨ、キョウタロウ!」
「----何の話です?」
「ミレバワカル!」
「……はぁ……今この瞬間だけ貴女にゾクッときましたよ」
見透かされたようだった、確かに結局は自分で勝手に落としどころを決めて逃げただけなのは事実なんだよな
和や憧との今の状態……これを解消しないと後で何かしら支障が出ちまうだろう、だから彼女の言う通り早めの解決は必要かもな
「エイスリンさん」
「ン?」
「……また来ます」
「ウン!イツデモキテ!」
解決出来たらその時改めて彼女にお礼をしよう、だから今日は言葉に出さず胸に秘める
笑顔で手を振るエイスリンさんに見送られ、公園を後にする俺
とそんな時、不意に携帯に連絡が来る
「(おっと、小鍛治プロからだな)」
『今日で二日目のお仕事だろうけど、無理せずに頑張ってね。応援してるよ!』
「(……ありがとうございます、我が姫っと)」
ああ、心に染みる……こう言う思わぬところからのナイーブな感じの励ましに、俺は非常に癒された
最大限の感謝の気持ちを込めてメールを返信し、より強く歩みを進める
……運も実力のうち!今日も昨日に調子が出せるように、気合入れていくぞ!
そう、決意した
「そんな残念そうな声出してもダメっす」
「……ケチッ」
「はい、ケチですとも~」
頬を膨らませる仕草が非常にかわいらしく、不機嫌な表情も愛らしいのは彼女のような美少女の特権だと思う(声がカタコトな分、結構表情の方に感情が出るらしい)
ただどうあっても知られるわけにはいかんのだ、すみませんねエイスリンさん
「……イキルッテタイヘンダヨネ」
「え?」
「ジブンラシイイキカタ、ツラヌクッテタイヘン」
「……確かに、そうっすね」
「ケド、ワタシハマンゾクシテル!タイヘンダケドタノシイ!」
唐突に彼女から哲学的な話が始まり困惑する俺
けどこの後の言葉に俺はド肝を抜かれる
「ダカラアナタモ!イヤナコトカラニゲテバカリジャダメダヨ、キョウタロウ!」
「----何の話です?」
「ミレバワカル!」
「……はぁ……今この瞬間だけ貴女にゾクッときましたよ」
見透かされたようだった、確かに結局は自分で勝手に落としどころを決めて逃げただけなのは事実なんだよな
和や憧との今の状態……これを解消しないと後で何かしら支障が出ちまうだろう、だから彼女の言う通り早めの解決は必要かもな
「エイスリンさん」
「ン?」
「……また来ます」
「ウン!イツデモキテ!」
解決出来たらその時改めて彼女にお礼をしよう、だから今日は言葉に出さず胸に秘める
笑顔で手を振るエイスリンさんに見送られ、公園を後にする俺
とそんな時、不意に携帯に連絡が来る
「(おっと、小鍛治プロからだな)」
『今日で二日目のお仕事だろうけど、無理せずに頑張ってね。応援してるよ!』
「(……ありがとうございます、我が姫っと)」
ああ、心に染みる……こう言う思わぬところからのナイーブな感じの励ましに、俺は非常に癒された
最大限の感謝の気持ちを込めてメールを返信し、より強く歩みを進める
……運も実力のうち!今日も昨日に調子が出せるように、気合入れていくぞ!
そう、決意した
短いですが今回はここまで!
今日予想外に用事が多くて全然書けませんでした
って事でホストパートは次回(未定)です
それでは失礼いたします
/ / \\ (⌒)
´ ´ / ヽ ヽヽ 「
/ / // / ヽ ヽ ヽ o
/ / // i{ /i } ', ', ',
| ,' !ハ{ ! ! / }! /ハ }レ } l
| | |ト-l-、_ハl, { }_レ!7´/| ! l
| | ハ__ヽヽハヽi ノノ__レ_ノl V l
| | l /イ⌒ヾ ` ´ イ⌒ヾヽ', V│
| ハヽ 廴_ノ 廴_ノ ´人 ∨!
| /、l 、 U lノ\ \
| /i ヽ " " / i ヽ ヽ
(⌒) ,' / l \U ヽ ' イ j 人 ヽ
「 / /∧ ヽ ヽ ヽ> _ イ iノ ノ ノノ ヽヽ
o / / lVヽ ヽ ヽ/ } { \' ノ ノノ ヽ )
今日予想外に用事が多くて全然書けませんでした
って事でホストパートは次回(未定)です
それでは失礼いたします
/ / \\ (⌒)
´ ´ / ヽ ヽヽ 「
/ / // / ヽ ヽ ヽ o
/ / // i{ /i } ', ', ',
| ,' !ハ{ ! ! / }! /ハ }レ } l
| | |ト-l-、_ハl, { }_レ!7´/| ! l
| | ハ__ヽヽハヽi ノノ__レ_ノl V l
| | l /イ⌒ヾ ` ´ イ⌒ヾヽ', V│
| ハヽ 廴_ノ 廴_ノ ´人 ∨!
| /、l 、 U lノ\ \
| /i ヽ " " / i ヽ ヽ
(⌒) ,' / l \U ヽ ' イ j 人 ヽ
「 / /∧ ヽ ヽ ヽ> _ イ iノ ノ ノノ ヽヽ
o / / lVヽ ヽ ヽ/ } { \' ノ ノノ ヽ )
家の事情で働かざるを得ないのになんでアコチャーは敵意むき出しなのか
男慣れしてないというよりただ嫌ってるだけなのかね
男慣れしてないというよりただ嫌ってるだけなのかね
ツン多めのキャラもいた方がアクセントになるし進行しやすいからなぁ。
ハーレムもので下手な人が書くとみんなデレデレでかえって無個性になったりするし。
ハーレムもので下手な人が書くとみんなデレデレでかえって無個性になったりするし。
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