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    元スレ八幡「一色いろはを本気で口説く」

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    53 :

    いろはすの一人称って変化するっけ?

    54 :

    ザザァン・・・



    八幡「・・・」



    いろは(波の音・・・人気のない夕暮れの海辺・・・なんだか世界に先輩と二人っきり取り残されたみたいで・・・)

    いろは(でも寂しくはなくて・・・暗いけど花火の明かりがなんだか眩しくて・・・ちょっと切なくて・・・)

    いろは(狙ってこのシチュエーション作り出したならあざとすぎますよ先輩・・・///)

    いろは(こんなの・・・今から告白されると勘違いしちゃうじゃないですか)ドキドキ



    八幡「・・・今日、楽しかったか?」

    いろは(きたきた。この流れは・・・)

    いろは「はい。楽しかったですよ♪」

    八幡「・・・そうか。よかった」



    いろは「先輩、最近なんか変わりましたよね」

    八幡「そうか?」

    いろは「だって、ドが付くヘタレだったくせに、デートに誘ったり、正面切って口説いてきたり・・・」

    八幡「まあな。自分でもどうかしてると思う」

    いろは「・・・ほんとですよ」

    八幡「でもな、俺が今まで逃げてきた恋愛とかそういうものにぶつかっていこう思ったのは・・・お前のおかげだよ」

    いろは「・・・わたしですか?」

    八幡「お前は、葉山にこっぴどく振られて、泣いてただろ」

    いろは「そうですね・・・恥ずかしい・・・」

    八幡「でも、諦めなかっただろ?」

    いろは「・・・」

    八幡「俺はな・・・自分よりも年下のお前のそんな姿をみて、俺も変わろうと思った」

    55 = 54 :

    八幡「俺には好きな人がいるんだ」



    いろは「・・・!」



    八幡「俺は葉山を必死に追っかけてるお前の横顔、魅力的だと思う。それが俺のお前の1番好きなところだ」



    いろは「・・・それって」



    八幡「だから、お前が葉山を好きなら、もう邪魔はしねーよ」



    いろは「え・・・」



    八幡「・・・俺はもうこれ以上お前を練習台にはしない。今まで付き合ってくれてありがとうな」


















    いろは「・・・先輩のバカ・・・!」

    56 = 54 :

    いろは(・・・それから、あたしは先輩を置き去りにして、一人で帰ってきてしまった)



    いろは(何であんなに怒ったんだろう。・・・今でも気持ちの整理がつかない・・・)



    いろは(怒りが収まると、今度は、悲しくなる)



    いろは(何で悲しいのかもわからないのに、胸が痛くて、うまく息ができなくて)



    いろは(心がバラバラになってしまいそう・・・)

    57 = 54 :

    週明け



    いろは(眠れなくて遅刻ギリギリの時間に家を出ることになってしまった・・・)

    いろは(バスもいつものより遅いの。・・・もし先輩に会っても気まずいし、丁度いいや)

    いろは(と思っていた矢先・・・)



    八幡「・・・おう」



    いろは「・・・あ」

    八幡「お前今、何でいるんだって思っただろ?」

    いろは「はい」

    八幡「今日雨降るからな。チャリだと帰り濡れちまう。プラス寝坊でズレてこの時間ってわけだ」

    いろは「そうなんですか」

    八幡「・・・」

    いろは「・・・」

    58 = 54 :

    一年教室



    いろは(それから会話もなく、学校に到着した)

    いろは(授業も頭に入らず、ずっと昨日のことを考えてる・・・)

    いろは(あたしは、昨日先輩に好きって言われてたら・・・)

    いろは(多分・・・)

    いろは(でも、先輩には好きな人がいるって・・・)

    いろは(私には、別の人を追いかけてろって)

    いろは(あんなに楽しそうにしてたのに・・・)



    いろは(考えてみれば、あたしって、先輩の好みのタイプじゃないのかも)

    いろは(顔は綺麗だと自分でも思うけど、あたしが男の人にモテるのって、要するに、小悪魔だから。色んな人に愛想を振りまいてるから)

    いろは(先輩はそんなあたしの本性を知ってる。性悪女なんだって)

    いろは(胸もないし、結衣先輩みたいなスタイル良くて健気な人とまともにやりあったら勝てる気がしない)

    いろは(これは都合のいい妄想かもしれないけど・・・もし先輩が私を好きで、肝心なところでヘタレて、身を引いたんだとしたら)

    いろは(やっぱり先輩はめんどくさい人だと思う。それで納得できちゃうかも)

    いろは(そもそも、先輩は全然理想のタイプじゃないし!全然爽やかじゃないし、笑い方とか気持ちわるいし!)

    いろは(あーもうっ。先輩のことなんか考えるのやめようっ)

    59 = 54 :

    いろは(当たり前だけど、私と先輩は学年が違うから基本的に学校で顔を合わせる機会はない)

    いろは(あたしが奉仕部の部室に行かない限りは)

    いろは(私も暇じゃない。生徒会長の肩書きもあるし、サッカー部のマネジャーもこなしている身だ)

    いろは(今日は生徒会室で副会長でもネチネチいじめようかな・・・)



    放課後



    いろは「生徒会室で仕事してたら遅くなっちゃったな・・・」

    いろは(クリスマスイベントで幼稚園児に着火マン持たせたのはやっぱりまずかったよね)

    いろは(親御さんからのクレームに生徒代表で対応してたら遅くなっちゃった)

    いろは(今はいろいろめんどくさい時代だからなぁ・・・)

    いろは(すっごく疲れたけど、何も考えることがないとまた昨日のことを考えちゃうよね・・・)



    いろは(さ。帰ろ。今日は一人で帰らなきゃ)

    いろは(一人で・・・)

    60 = 54 :

    ザァァァァ



    いろは(うっわ、めっちゃ雨降ってる・・・)

    いろは(どうしよう傘持ってくるの忘れちゃった・・・この時間もう学校には友達いないし)

    いろは(お母さんに電話して送ってもらおうかな)

    いろは(と思ったけど、お母さん今日いないんだった・・・)



    八幡「おう」



    いろは(先輩・・・?!)



    八幡「お前も今帰りか?」

    いろは「何言ってんですか。もう最終下校時刻過ぎてますよ。待ち伏せしてたでしょ」

    八幡「・・・いやお前、今朝、傘持ってなかっただろ」

    いろは「持ってませんけど?」

    八幡「ほら、使えよ」

    いろは「・・・先輩はどうするんですか?」

    八幡「俺は雨を全部避けて家まで帰れる」

    いろは「そういうのいいですから」

    八幡「でもほら、相合傘しちゃうと、いろいろ噂が立ってマズイだろ?葉山の耳にでも入りでもしたら・・・」















    いろは「なんなんですか先輩」

    61 = 54 :

    八幡「・・・?」



    いろは「昨日、あんなこと言っといて、何で私に優しくするんですか」



    いろは「下心があるのかないのかハッキリしてください」



    いろは「もう私を練習台にしないんじゃなかったんですか?!鬱陶しいですよ」



    八幡「いや、好きとか嫌いとか関係なく、傘ないって知ってて見て見ぬフリすんのも後味悪いだろ」




    いろは「・・・もうっ。ほんとなんなんですか」

    八幡「・・・」

    いろは「それで自分は濡れて帰るつもりだったんですか?!」

    八幡「・・・」





    いろは(そっか。先輩はこういう人だったよね・・・)

    いろは(私じゃなくても、濡れるのがかわいそうって思ったら自分の傘をあげちゃうような人・・・)

    62 = 54 :

    いろは「・・・はぁ。もういいですよ。二人で相合傘して行きましょう?死ぬほど嫌で嫌で仕方がないですけどしょうがないですよね?」

    八幡「いや俺はいいって」

    いろは「先輩が入らないんだったら、私も傘いらないです!」

    八幡「・・・あーもう。わかったよ」



    テクテク



    いろは「正直あたし、先輩が待っててくれたのは嬉しかったですよ。ちゃんとあたしのこと見てくれてたんだなって」

    八幡「そうか」

    いろは「でも、傘の渡し方が最悪ですね。トトロのカンタ以下です。恩着せがましいんですよ。平塚先生経由とかで間接的に渡せばいいんですよ」

    八幡「そんなにダメだった?」

    いろは「先輩は、普段無愛想なのにふとした瞬間に優しいのがいいんですよ」

    八幡「・・・それってお前」

    いろは「今、先輩あたしがデレたとか思いました?ごめんなさい先輩なんて大大大きっらいです!!!豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえバーカ!!!」

    八幡「今までの誘い受けの中でもで1番酷い振られ方だな・・・」





    いろは「・・・♪」

    いろは(なんか、スッキリしたかも・・・)

    63 = 54 :

    八幡「なあ、一色」

    いろは「はい」

    八幡「昨日お前が何でいきなり帰っちまったか俺なりに考えてみたんだ」

    いろは「先輩にはわかるはずないですよ」












    八幡「お前、俺のこと好きだろ?」







    いろは「・・・ハァ?!///」



    いろは(言われてしまったぁぁぁぁ・・・///)

    いろは(自分でも考えないようにしてたのにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!)

    いろは(せんぱいのアホーーーーーーーーーー!!!)

    いろは(でもちゃんとわかってくれる先輩が・・・やっぱりすき///)

    いろは(はあ・・・つらいけど、今すっごく救われた気分・・・あたしこんなに先輩のことが好きだったんだ)

    64 = 54 :

    八幡「俺はもうそういうことからもう目を逸らさないことにした」

    八幡「・・・だからな。そういうことならな――」

    いろは「ちょっと待ってください!!!その先は言っちゃダメです!!!」

    八幡「・・・おお・・・?」

    いろは「私も負けず嫌いなんです!!!先輩なんかに思い通りにされたくないんです!!!」

    八幡「ええ・・・なんかお前テンションおかしいぞ」

    いろは「じゃあ・・・こうしましょう。先輩、明後日ホワイトデーですよね?」

    八幡「そうだな」

    いろは「先輩はその日にその好きな人に告白してください!」

    八幡「また急だな・・・」

    いろは「その代わり、私は当日、先輩のお菓子作りを手伝ってあげますから、それを渡すんです」

    いろは「先輩寂しいと死んじゃう私をいっぱい構ってくれるって言いましたよね」

    八幡「・・・」

    いろは「そうしないといろいろ言いふらしちゃうかもしれませんよ!その人に!」

    八幡「・・・よし・・・わかったよ。言っとくけど振られることはまずないと思うぞ」

    いろは「臨むところですよ」

    65 = 54 :

    八幡「それで、お前は俺が告白するのを指をくわえて見てるのか?」

    いろは「そんなわけないですよ。その日までに、先輩に猛アピールして、メロメロにしちゃいますから!!!」

    いろは「私に目移りした先輩はそのお菓子を私にリリースするって流れですよ!!!」

    いろは「どうですか!!!完璧な作戦でしょう!!!」フンス

    八幡「お前やっぱメチャポジティブだな」



    いろは「私をこんなに本気にしておいて・・・絶対責任とってもらうんですから。覚悟してくださいよ先輩!!!」

    八幡「・・・おう」

    いろは「さてと。雨に濡れちゃうからもっとくっついてください♪」ムギュ

    八幡「・・・あざとい///」

    66 = 54 :

    それから・・・
    翌日

    いろは「せんぱ~い♪」

    八幡「ん?」

    いろは「先輩って身長いくつぐらいなんですか?」

    八幡「175ないぐらいだけど」

    いろは「葉山先輩ってどれぐらいなんですかね?」

    八幡「さぁな・・・興味ないから知らねー。195ぐらいじゃねえねの?」

    いろは「先輩と一緒ぐらいじゃないですか?」

    八幡「確かに近いかもな・・・」

    いろは「まあ、わたし的には180とかなくても、175ぐらいがベストなんですよ~」

    八幡「・・・へぇ」



    八幡「・・・ってこのやりとり前もやったような」



    いろは「あ!先輩今、"俺もストライクゾーンど真ん中"とか思いませんでしたか?!」

    八幡「・・・」

    いろは「大正解です!!!あたし先輩のこと大好きですよ♪」

    いろは「前みたいに、先輩に抱きしめて欲しくて、そんな妄想昨日はいっぱいしちゃいました///」

    八幡「そ、そうか・・・///」

    いろは「ほら、先輩♪ぎゅーってしてもいいんですよ///」バンザーイ

    八幡「しないよ///」



    いろは「ほら。こんな感じでガンガンアピールしてくんで!!!」

    八幡「んん。なかなかアグレッシブ///」

    いろは「放課後、生徒会室に来てください。待ってますから」

    八幡「おう・・・」

    67 :

    なんだこれぇなんだこれえええ

    68 :

    吹っ切れいろはすぐうかわ

    69 = 48 :

    さらに期待

    70 :

    なんだこの読むマッ缶は

    71 = 54 :

    放課後



    八幡「一色に生徒会室に呼び出されたけど・・・、絶対なんか企んでるよなアイツ」

    八幡「取り敢えず入ってみるか、失礼しまーす」コンコン



    ガララ



    いろは「いらっしゃいませ先輩♪」ピョコピョコ

    八幡「うわっ、何だその頭につけてるの」

    いろは「見てわかるでしょ。ウサ耳ですよ。先輩が私のことウサギみたいでかわいいって言ってくれたからつけてみました♪」

    いろは「どうですか?似合いますか?ふりふり♪」フリフリ

    八幡「あざとさの平常運転だな」

    いろは「まあいいです。中入ってください。一名様ごあんなーい!」

    八幡「え、何今度は、イメクラ?」

    いろは「イメクラって言うなぁ!!!喫茶店ですよ」

    八幡「喫茶店かぁ、うさみみつうけたお前がやるとなんかこころがぴょんぴょんしてくるな」

    いろは「でしょ♪で、今日は先輩の胃袋を掴もうと思って。先輩MAXコーヒー好きですよね」

    八幡「好きだけど?」

    いろは「マックスコーヒーと同じで世界には練乳を入れて飲むコーヒーがあるんですよ」

    八幡「へえ・・・マックスコーヒーは練乳にコーヒーを入れた飲み物だけどな」

    いろは「で、それがベトナムコーヒーなんです。という訳で、私が先輩にコーヒーをご馳走しながら精一杯サービスします♪」

    八幡「へー」

    いろは「あ!先輩今もしかしてサービスって言葉聞いてえっちなこと思い浮かべませんでしたか?」

    八幡「いや別に」



    いろは「・・・ちょっとだけならいいですよ」ボソ



    八幡「・・・///」

    いろは「なんてね。直接的なハニートラップは私のポリシーに反するんで。そもそもあたし胸ないから効果今ひとつでしょうし」

    八幡「全然ないわけでもないだろ」チラ

    いろは「今見た!チラ見したでしょ///」

    八幡「はいはいメンゴメンゴ~」

    72 :

    >>70
    いい表現だ
    胸焼けする甘さ

    73 = 54 :

    いろは「とにかく、そういうことなんで、コーヒー淹れますね♪」



    コポポポ
    フワー



    八幡「おお。いい香り」

    いろは「美味しくなーれ、美味しくなーれ♪」

    八幡「ならねえよ」

    いろは「はいどうぞ。召し上がれ♪」コトリ

    八幡「おっ。うまい。てかあまい」ズズズ

    いろは「どうですか?私を選んでくれたらベトナムコーヒーも好きな時に淹れてあげる特典付きですよ?」

    八幡「なんかコーヒーメーカー付いてくるって電気屋の特典みたいだな」

    いろは「私も必死なんですよ!先輩に好きになって欲しいんですっ!」

    八幡「・・・」

    いろは「だって大好きなんだもん」

    いろは「先輩のこともっと知りたい」

    いろは「先輩とまだまだ千葉のB級スポットめぐりしたいし、おうちで二人でゲームしたりしたいんです」

    いろは「先輩にもっとかわいいって言って欲しい」

    いろは「あたし先輩にふられたら泣いちゃいますよ?」

    八幡「・・・///」

    いろは「あ、デレましたね今!!!」ホクホク

    74 :

    はよ さむい

    75 :

    バカップル期待して開いたらバカップルだった

    76 :

    俺ももうパンツないからはよ

    79 :

    いろは「さて、後輩喫茶の定番と言えば、やっぱり後輩と楽しむゲームですよね!」

    八幡「後輩喫茶って何だよ」

    いろは「というわけでせんぱい!」

    八幡「なに?」

    いろは「あっち向いてホイやりましょうよ!」

    八幡「・・・いいぞ」

    いろは「じゃんけーん、ぽん!」パー

    八幡「・・・」グー

    いろは「あっち向いてー・・・」ジー

    八幡「・・・」ジー

    いろは「・・・」ジー

    八幡「・・・」ジー

    いろは「・・・」ジー





    八幡「いや、早くホイしろや!!!」





    いろは「ひっかかりましたね先輩。今、5秒ぐらい見つめ合っちゃいましたよ♪」





    八幡「もうなんなのこの子///」プイ

    いろは「すっごくドキドキしましたよ///」

    八幡「あっそ///」

    いろは「先輩と、もっとずっと見つめ合ってたいです。できればお布団の中とかで///お互いの息がかかるくらいの距離で///」

    八幡「・・・///」

    80 = 79 :

    いろは「オプションメニューもありますよ」

    八幡「ほう」

    いろは「耳マッサージです♪」

    八幡「耳かぁ・・・。耳で感じる女子もいるって言うけど、流石になぁ・・・」

    いろは「さわさわ」サワサワ

    八幡「ひゃぅっ?!///」

    いろは(こうやって耳たぶのフチを親指でなぞるのがいいんだよね、確か・・・)

    八幡「・・・~!」

    いろは「髪もわしゃわしゃ♪」

    八幡「・・・///」

    いろは「気持いいですか先輩?」

    八幡「気持ちよくなんかないもんっ」

    いろは「もう、素直じゃないんですから。かわいいっ♪」サワサワ

    八幡「・・・っ」

    いろは(先輩かわいい・・・そうだ、ちょっといたずらしちゃおう♪)

    いろは「ふー」フーッ

    八幡「あんっ・・・」ゾクゾク

    いろは(ピクってなった・・・先輩かわいい♪もっといじめちゃおうっと♪)

    いろは「あれあれ、先輩ゾクゾクしちゃいましたかー?」

    八幡「耳に息を吹きかけるないきなり!変な声出ちゃっただろうが///」

    81 = 79 :

    いろは「先輩、前々から思ってましたけど、ドМですよね?年下に罵られるのとか好きですよね?」サワサワ

    八幡「好きじゃないもん!」

    いろは「年下大好きなんじゃないですかぁ?このロリコン!!!」サワサワ

    八幡「ロリコンじゃないもん。小町とルミルミがかわいいって思うだけだもん!!!」

    いろは「小町ちゃんと留美ちゃんだけですかぁ・・・?いい加減素直になったらどうなんですかぁ?先輩?んー?」サワサワ

    八幡「お前のことは、べ、別に年下とか関係なく・・・でもわがまま聞いてくれる年下は好きって言うか・・・///」

    いろは「ほら。ドSっぽく責めたらガード激甘じゃないですか///」

    八幡「だいたいいろはちゃんはロリじゃないもん。ウエストもちゃんとキュッてなってるし、おつまみの趣味も渋いし、時々リアルで夢のない発言するもん!ババアだもん!」

    いろは「ババアって何だこら!!!」

    いろは「まぁ・・・あたしも、甘えさせてくれる年上が好きですよ?先輩は年上とか関係なく大好きですからね?」

    八幡「ふぇえ///」

    いろは「よし・・・耳マッサージは成功♪」グッ

    82 :

    おいww
    途中からキャラ変わりすぎww

    83 = 79 :

    いろは(こんな感じで私は天才的な好き好きアピールの数々を繰り広げた・・・)

    いろは(そして、これが私の最後のとっておきのアピール。これで勝負が決まる・・・!)



    いろは「せんぱ~~~~~い♪」

    八幡「おう。今度は何だ?」

    いろは「手押し相撲で勝負です!」

    八幡「手押し相撲ってあれか。坂本君と8823先輩がやってたやつか。・・・どうせ罰ゲームとかあるんだろ?」

    いろは「ないですよ。あれ?先輩もしかして負けるのが怖いんですか?」

    八幡「やっすい挑発だな」

    いろは「いいですよ。この勝負受けて立ちます!」

    八幡「言いだしたのお前だろ・・・よしやるか」

    いろは「じゃあ・・・はっけよーい、のこった!」

    八幡「なんか懐かしいな・・・友達いないからやったことないけど」

    いろは「えいっ、えいっ」ブンブン

    八幡「・・・」シュッシュ

    いろは「えいっ、捕まえたっ♪」ニギニギ

    八幡「手をニギニギすな」

    84 = 79 :

    いろは「じゃあ、先輩、次は私の全身全霊の攻撃を仕掛けます。受け止めてくださいね?そうじゃないとあたし倒れちゃいますから」

    八幡「っておま・・・」



    ギュー



    八幡「抱きつかれた・・・今回は随分強引だな」



    いろは「・・・」ギュー



    八幡「・・・おい」



    いろは「・・・」ギュー



    八幡「おい、一色?」



    いろは「もう少し、このままでいさせてください」



    八幡「・・・いやちょっと」



    いろは「だってあたし、明日先輩にふられちゃかも知れないんですよ?」



    八幡「・・・」



    いろは「だからせめて最後に、こうして先輩の温もりを、感じていたいんです」



    八幡「・・・」



    いろは「明日になったら、もう先輩にちょっかい、出せなくなっちゃうからっ」



    八幡「・・・ちょっとだけな」



    パッ



    いろは「はいおしまい。・・・どうでしたか?あざとかったでしょ?」



    八幡「泣くなよ・・・」



    いろは「泣いてないですっ」

    85 = 79 :

    ホワイトデー当日・・・
    放課後・八幡の家



    いろは「という訳で、今日はポッキーを作ります!!!」

    八幡「ポッキーならわざわざ作らんでも買えばいいだろ・・・」

    いろは「市販のポッキーなんてせいぜい200円ですよ。そんなんで先輩の気持ちは伝わるんですか?」

    八幡「そもそも何でポッキーなんだよ」

    いろは「クッキーとかマシュマロとかチョコは古いんですよ。ポッキーなら独創性をアピールできるし何より素人が簡単に美味しく作れるからです!」

    八幡「そう言えばお前女子力も高かったな・・・納得だわ」

    いろは「まずは薄力粉と砂糖と塩をフードプロセッサーで混ぜてください」

    八幡「オッケー」ガァァァァ

    86 = 79 :

    しばらくして



    いろは「生地の形を整えたら冷蔵庫で30分ぐらい冷まします」

    八幡「おう・・・結構手間かかるなこれ、全然手軽じゃねーじゃねーか」バタン



    いろは「・・・」

    八幡「・・・」



    いろは「こうしてお菓子作りしてると、バレンタインの時を思い出しますね」

    八幡「そうだな。あの時は大変だったな」

    いろは「思えば私先輩に助けられてばかりですね。クリスマスもバレンタインもフリーペーパーも」

    八幡「感謝しろよ」

    いろは「今思えば、あの時から、クリスマスの後ぐらいから既に先輩のことが気になり始めてたのかもしれないです」

    八幡「そうなのか・・・」

    いろは「部室の扉越しに聞いたあの言葉・・・あれのせいで私はすごく傷つきやすい子になっちゃったんですからね?」

    八幡「おぉぉぉ・・・俺の黒歴史掘り返してくれるなよ・・・」

    いろは「あの一言で、先輩の本質がわかった気がします。本当は寂しがりやなんだなって。私と同じなんだなって」

    いろは「今は、これからは先輩に甘えるだけじゃなくて、そばで支えてあげたいって、そう思ってますよ」

    八幡「おう・・・」



    いろは「私、生徒会長になって本当に良かったと思ってます」

    八幡「そうか?俺の事好きなら、もう葉山はいいんじゃないのか?」

    いろは「そうですね。何より、生徒会長にならなかったらこうして先輩を好きになることもなかったですし・・・楽しい、思い出も、いっぱい」

    いろは(だめ・・・また泣きそうになってるあたし・・・)

    八幡「・・・」



    いろは「なんかしんみりしちゃいましたね。・・・続き、作りましょっか?」

    八幡「そうだな」

    いろは「チョコを湯煎するので、お湯沸かしてください」

    八幡「はいよ」

    87 = 79 :

    いろは(それから生地を伸ばして細長く切って、オーブンで焼く)

    いろは(こんがりいい匂いが広がって、生地が焼きあがるのを黙って二人で眺めていた。先輩もちょっと楽しそう)

    いろは(でも、あたしはつらい)

    いろは(工程をひとつこなすごとに、完成がどんどん近づいてるから)

    いろは(12時を過ぎるとシンデレラの魔法は解けてしまうけど、先輩が探しているガラスの靴の持ち主は・・・多分あたしじゃない)

    いろは(とってもつらいけど、あたしが泣くと先輩はきっと、自分の本物の気持ちを諦めてしまう。先輩は優しいから)

    いろは(でも、甘えてるだけじゃ、きっと先輩にふさわしい女の子になれない)



    いろは(焼きあがった生地に湯煎で溶かしたチョコを塗っていく)

    いろは(ミルクチョコレート、ストロベリーをマニキュアみたいに塗って、かわいいアラザンを散りばめていく)

    いろは(どれも綺麗だけど、このポッキーの花束は、あたしのためのものじゃないんだ)

    いろは(先輩が好きな人に送る贈り物を、私が自分の手で作ってる。私ってバカだよね)

    いろは(そんな風に考えながら、最後の一本もあたしが丁寧に仕上げてあげた)

    いろは(ほら。これで先輩との楽しい時間は終わり)

    いろは(でも最後に少しだけ神様が味方してくれたらいいな。先輩があたしを選んでくれたら)



    いろは(嬉しいだろうな)



    いろは(最後にとびっきりの笑顔で、あたしらしく、先輩に・・・)

    88 = 79 :

    いろは「先輩♪」



    八幡「おう」



    いろは「どうですか?あたしに惚れましたよね?このポッキー、あたしにくれる気になりましたか?」





    八幡「・・・」





    八幡「いや」





    いろは「そう、ですか・・・じゃあ、お幸せに、もうあたし帰るんでさようなら・・・」



















    いろは(ほらね、やっぱり・・・)

    89 = 79 :

    八幡「いや待て待て待て待て待てって!!!」



    いろは「何ですか・・・」



    八幡「お前にあげる気になったっていうか、最初からお前にあげるつもりだったみたいな!!!」



    いろは「・・・は?」



    八幡「だから」





    八幡「俺が好きなのは最初からお前だから!!」



    いろは「・・・」













    いろは「~~~~~~~~!!!!!!」

    八幡「あー泣いちゃった、ごめんな」ナデナデ

    90 = 79 :

    いろは「ひどいですせんぱい!!!バーカぁ!!!あたしをもてあそんでたんですかぁ!!!」ゲシゲシ



    八幡「いてて、ごめんごめん。必死になって猛アピールしてくるお前があまりにかわいかったらお預けしちまった」



    いろは「さいてー!あたしがどんだけ不安で、つらかったと思ってるんですかぁ!!!」ゲシゲシ



    八幡「ごめんな」


    いろは「だいたいなんで花火したときあんな紛らわしい言い方したんですかぁ!!!」



    八幡「ほら、冷静に俺と葉山どっちが好きか考えて欲しかったから、クールダウンの期間を設けてだな・・・」



    いろは「せんぱいがすきにきまってるじゃないですかばかあああああああああああああああ」



    八幡「ごめん。俺もお前が好きだから。な?」



    いろは「えへへ///」



    八幡「おっ。機嫌治った?」



    いろは「絶対ゆるさないですよーだ!!!」ゲシゲシ



    八幡「いててて、割と本気で殴ってきやがるなこいつ」

    91 = 79 :

    いろは「罰として、傷ついたあたしを全力で慰めてもらいますからねっ!!!」

    八幡「いいぞ。なんでも言え」

    いろは「じゃあ、ぎゅーって、抱きしめてください♡」

    八幡「ほら、ギュー」ギュー

    いろは「~~~♡」

    八幡「相変わらずいい匂い」ナデナデ





    いろは「せんぱい♪」

    八幡「はい」

    いろは「だいすき♡」ムギュー

    八幡「俺もだよ」

    92 = 79 :

    いろは「ふふふ。先輩これでやっと両思いですね♡」

    八幡「そうだな」

    いろは「まあ分かってましたけどね。先輩は私の魅力には抗えないって。私を選んでくれるって」

    八幡「嘘つけ、お前さっきギャン泣きしてただろ」

    いろは「ふふふ~。先輩、なんであたしがポッキーを選んだかわかってないみたいですね?」

    八幡「まさかお前」

    いろは「そうです!!!無事両思いになった時にラブラブポッキーゲームができるようにです♡」

    八幡「まじかよ。あざとーっ!」

    いろは「ほら、夢中でぎゅー♡しててだいぶ時間が経ちましたし、そろそろチョコが固まってる頃です。早速ポッキーゲームしましょう」

    八幡「ポッキーゲームって、リア充みたいで恥ずかしい///」

    いろは「何言ってんですか。私と両思いなんだから超リア充じゃないですか♪」

    八幡「確かに・・・!」

    いろは「ほらやりますよ♪ん~♡」パク

    八幡「おう、いくぞ」パク



    サクサク



    いろは「♡」

    八幡「///」



    サクサク



    ポキッ

    93 = 79 :

    いろは「あー!先輩今わざと折った!!!」プンスカ

    八幡「いやだって、本当にキスしそうになっただろ///」

    いろは「そういうゲームじゃないですか!!!あたしとちゅーするの嫌なんですか?」ウルウル

    八幡「めっちゃしたい」

    いろは「~~~♡ですよねですよねっ!!!」ジタバタ

    八幡「てか、お前、チューしたいなら普通にすればいいだろ」

    いろは「じゃあ♡ふつうにしましょう♪」



    八幡「・・・」

    いろは「・・・?」



    八幡「ねえいろはす。ふつうにチューするのってどうやんの?先輩わからないんだけど」

    いろは「私もわからないです///」

    八幡「お前、さてはお前、初キス?」

    いろは「はい・・・///」

    八幡「・・・目ェつぶっとけ」

    いろは「やん♡先輩男らしい♡」

    八幡「いくぞ」

    いろは「ん~♡」ドキドキ



    チュ



    八幡「・・・///」

    いろは「・・・///」



    いろは(先輩と、キスしちゃった~~~~~!!!)

    いろは(しかも、好きって言われたその日のうちに///)

    いろは(今顔見られたらあたし死んじゃうよ~~~~~~///)ジタバタ



    八幡「・・・お前、唇柔らかいな///」

    94 = 76 :

    八幡が八幡じゃ無いけど、いろはすが可愛いから許す

    95 = 79 :

    いろは「・・・先輩あたしのはじめて奪っちゃいましたねっ」

    八幡「言い方がエロいよいろはす///」



    いろは「次は、お姫様抱っこで先輩の部屋まで連れてってください♪」

    八幡「できるかな・・・よいしょっ」スク

    いろは「きゃー♡」

    八幡「お前ほっそいなー」テクテク

    いろは「先輩の部屋にれっつごー!!!」

    96 :

    >>94
    いろはが全然いろはじゃないくらい可愛いよなこれ

    97 = 79 :

    八幡の部屋



    八幡「よいしょ」ボフ

    いろは「先輩のべっど~♡」クンカクンカスリスリ

    八幡「いろはす変態っぽい」

    いろは「ここが先輩の部屋かぁ~。・・・こんなに綺麗に片付けして、最初から私を連れ込む気だったんですね?」

    八幡「まあな///」

    いろは「ほらほら。先輩の連れ込みたかったかわいい後輩がベッドで無防備に寝転んでますよ。ちょっかい出さなくていいんですかー?」

    八幡「なんてわかりやすい誘い受け・・・!」

    いろは「ほっぺをつんつんしたり、お膝に乗せてモフモフしたかったんじゃなかったんですかー?」

    八幡「何で知ってるんだよ」

    いろは「ほらー♡はやくー♡」パタパタ



    八幡「つんつん」ツンツン

    いろは「つんつんされちゃったー♪」



    八幡「ほら。膝の上座れ」ポンポン

    いろは「よいしょっ」ストン

    八幡「もふもふ」モフモフ

    いろは(ふおおおおぉ♡うしろから抱きしめられたり、なでなでされたり~!!!先輩の匂いで包まれちゃってるよぉ///)



    八幡「髪さわさわ」

    いろは(ツインテにしたりポニテにしたりして遊んでる・・・楽しいのかなぁ♪)



    八幡「うなじぺろぺろ」ペロ

    いろは「ひぅっ・・・///」ゾクゾク



    八幡「耳カミカミ」アム

    いろは「だめぇっ・・・みみよわいんですからぁ♡」ゾクゾク

    八幡「かわいい・・・」

    いろは「♪」



    いろは(せんぱいにいっぱいかわいがられて、幸せすぎてあたしもうすぐ死んじゃうかも・・・///)

    98 :

    略さずちゃんと書くよね?

    99 :

    >>98
    えっちなの書くと別のところに飛ばされるんだよね?

    100 = 99 :

    八幡「なあ」

    いろは「なんですかー♪」パタパタ

    八幡「一回しか言わないからよく聞けよ」

    いろは「・・・はい」

    八幡「俺はお前が心底好きだ。世界中の誰よりも。ずっとお前が欲しかった」

    いろは「はい」

    いろは(先輩の俺様スイッチ入っちゃってるよねこれ・・・///これからいっぱい嬉しいこと言われちゃうんだろうな・・・こまっちゃうよぉ///)

    八幡「お前が俺をそばで支えてくれるって言うなら、俺はなんでもできる気がする。どんなことでも」

    八幡「昨日もな。必死に俺の気を引こうとしてくるお前がかわいくてかわいくて。一生こいつにパンツ洗ってもらいたいと思った」

    いろは「それって、働くって事ですか♪」

    八幡「途中から押し倒してやろうとも思ったんだぞ」

    いろは(・・・押し倒してどうするつもりだったんですかぁ///)


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