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    元スレ八幡「一色いろはを本気で口説く」

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    1 :

    いろは「せんぱ~い♪」

    八幡「ん?」

    いろは「先輩って身長いくつぐらいなんですか?」

    八幡「175ないぐらいだけど」

    いろは「葉山先輩ってどれぐらいなんですかね?」

    八幡「さぁな・・・興味ないから知らねー。195ぐらいじゃねえねの?」

    いろは「先輩と一緒ぐらいじゃないですか?」

    八幡「確かに近いかもな・・・」

    いろは「まあ、わたし的には180とかなくても、175ぐらいがベストなんですよ~」

    八幡「・・・へぇ」

    いろは「あ!先輩今、"俺もストライクゾーンど真ん中"とか思いませんでしたか?!」

    八幡「・・・」

    いろは「身長よりも大事なのは優しさとかカリスマ性だと思うんで、ちょっと誤解させてしまったら申し訳ないですむりです」



    八幡「いや、お前さぁ・・・」



    いろは「はい・・・?」







    八幡「なんつーか、何にも口説いてないのに俺がフれれるこの流れもう飽きたわ」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1464480180

    2 :

    最後に噛むなよ八幡

    3 :

    噛んでるぞ

    4 :

    八幡恥っずかしい

    5 = 1 :

    いろは「え~。結構楽しいじゃないですか~!」

    八幡「今度からは俺がせめて口説いてからフってくれ」

    いろは「先輩女子を口説いたことなんかないくせに」

    八幡「だいたいな。お前が俺にちょっかい出してくるのって、葉山にアタックする練習みたいなところあるだろ?」

    いろは「・・・んー」

    八幡「それだと俺は練習台になるだけだから、うまみが無いんだよな」

    いろは「うまみならあるじゃないですか!私とおしゃべり出来るっていう」

    八幡「まあ確かにな。お前と喋ってる時って正直めっちゃ楽しいし、癒される。手のひらで転がされるのも悪くないんだけどな」

    いろは「早速口説いてきた・・・///」

    八幡「だけどな。俺も女を口説くテクニックをそろそろ磨くべきだと思うんだ」

    いろは「・・・なんか先輩らしからぬ発言ですね。恋愛脳とか言ってリア充目の敵にしてる癖に・・・」

    八幡「ほら。俺って専業主夫志望だろ。だから、生涯俺を養ってくれそうな女に出会った時に、チャンスを逃さずハートを掴まなきゃいけないわけ」

    いろは「はぁ・・・」

    八幡「じゃないと路頭に迷うことになる。人生かかってるんだよ」

    いろは「いや働いてくださいよ・・・」




    八幡「まあ、という訳でこれからは俺もお前を実験台にさせてもらうからな。お前に恋愛感情とかこれっぽっちもないけど」

    いろは「・・・いいですよ。わかりました」

    八幡「お前に恋愛感情とかこれっぽっちもないけど!!!」

    いろは「何で2回言ったんですか・・・ツンデレのつもりなら下手すぎますよ・・・」

    6 = 1 :

    八幡「ところで、お前、身長175前後が好みなんだろ?」

    いろは「そうですね」

    八幡「何で?」

    いろは「何でって・・・大きいと若干威圧感があるんですよ。周りには自慢できるけど」

    八幡「なるほどな」

    いろは「何というか身長差とかがちょうどいいんですよ、キスする時にちょっと背伸びすると届くぐらいっていうか///」

    八幡「お前、ちょっと俺の前に立ってみろ」

    いろは「え、こうですか」チョコン

    八幡「いや、遠いよ。もうちょっと前来い」

    いろは「え~。これちょっと近すぎじゃないですか?」

    八幡「確かにな・・・俺とお前だとちょうどいい身長差だよな」

    いろは「・・・でしょ?」

    八幡「お前、いい匂いするな」クンクン

    いろは「そ、そうですか?」

    八幡「・・・」クンクン

    いろは「ちょっと、いつまで嗅いでるんですか///」

    八幡「マジでいいにおいだわ。いろはすの香りの柔軟剤とか売ってねーかな」

    いろは「売ってませんよ!商標的にめんどくさそうですし」

    八幡「売ってたら毎日使っちゃうわ。そうしたら洗濯捗って毎日家事頑張れるわ」

    いろは「結局専業主夫じゃないですか!!!」

    八幡「お前と結婚したら、柔軟剤なんか買わなくても、嗅ぎ放題だけどな」

    いろは「・・・あの、もう座っていいですか///」

    八幡「ダメ」

    いろは「えー・・・」

    7 :

    八幡「なあ」

    いろは「なんですか?」

    八幡「このまま抱きしめてもいいか?」

    いろは「・・・だめです」

    八幡「ダメ?」

    いろは「だめですよ」

    八幡「・・・じゃあ逃げればいいだろ?」

    いろは「先輩こそそんな勇気ないくせに」

    八幡「お。言ったな?」




    ギュー



    いろは「むぐっ?!」

    八幡「かわいいよ。いろは」ナデナデ

    いろは「ちょ、!ちょっと!」モゾモゾ



    ギュー



    八幡「・・・どうだった?」

    いろは「・・・!」プイ

    八幡「イヤだったか?」

    いろは「普通にビックリしましたよ!!!」

    八幡「お前ビクってなってたもんな。かわいかったぞ」

    いろは「もう・・・なんなんですか・・・」

    8 :

    なんか違う

    9 :

    続けて

    10 :

    口説くつーかバカップルじゃねーか

    11 = 7 :

    その夜・いろはの部屋

    いろは「・・・はぁ」

    いろは「何だったんだろう・・・あれ・・・」

    いろは「先輩・・・あたしのこと本当に好きになちゃったのかな・・・///」

    いろは「っていうよりも、あたしがちょっかいばっかりかけるからやり返したくなっただけだよね絶対、あれは」

    いろは「あたしのことをからかって遊んでるんだきっと」

    いろは「まあ、しばらく付き合ってあげてもいっか」

    『かわいいよ。いろはす』

    いろは「・・・かぁ。抱きしめられたとき、ちょっと先輩の匂いがしたなぁ」



    いろは「あたしはあれぐらいじゃ本気にならないけどね!」

    12 = 7 :

    後日・バスの中
    ブロロロロロ



    いろは「・・・」

    八幡「よっ」

    いろは「?!、先輩?!」

    八幡「ビビリすぎだろ」

    いろは「だってゾンビが立ってるかと思ったんですもん」

    八幡「誰がゾンビだ」

    いろは「ていうか、先輩チャリ通でしたよね?何でバス乗ってるんですか?」

    八幡「朝からお前に会えたら最高だなと思って」

    いろは「はいはい。あざといあざとい」プイ

    八幡「お前が言うな」

    13 = 7 :

    八幡「・・・そのあれだ」

    いろは「はい?」

    八幡「昨日は悪かったな。いきなりあんなことして」

    いろは「いやホントですよ。ビックリしたんですからねっ!」

    八幡「これからは紳士的に口説くことにするわ」

    いろは「やっぱりまだ続ける感じなんですか」

    八幡「ほら。昨日は俺様系だっただろ?だから今度は趣向を変えてお前の喜ぶ口説き方を探っていこうかと思ってな」

    いろは「いや、私俺様系嫌いじゃないんですけど、如何せん先輩のキャラに合ってないと言うか」

    八幡「・・・ほう。つまり、俺にもっと頑張って欲しいって期待してるわけだな」

    いろは「グイグイ来ますね。先輩やっぱり私のことホントに好きなんですか?」



    八幡「・・・」



    八幡「好きだぞ」



    いろは「・・・間を開ければ本気っぽく聞こえると思ってますか///ごめんなさいまだむりです」

    八幡「むりか。でも俺は諦めないぞ。お前が振り向いてくれるまで」

    いろは「いつまで続きますかね。先輩も無理してイタリア人みたいな演技してるんじゃないですか?」

    八幡「ぐっ・・・///」

    いろは「図星かぁ」



    いろは(よかったぁ・・・やっぱり演技だったんだ)

    いろは(先輩おかしくなっちゃったわけじゃなかったんだ)

    いろは(捻デレじゃない先輩って先輩じゃないみたいだもん)

    14 = 7 :

    ガタン!



    いろは「?!」フラ

    いろは(バスが揺れた、倒れそう・・・!)



    ガシ



    八幡「大丈夫か?」

    いろは「あ、ありがとうございます」

    いろは(もう・・・昨日の今日で二回も密着するなんて・・・///)

    八幡「シャンプー変えたか?」

    いろは「えっ。何でわかるんですか?」

    八幡「昨日と匂いがちょっと違う。てか前髪ちょっと切ったな?」

    いろは「先輩私のこと見すぎですよ。何というかストーカーみたいでストレートにキモいです!」

    八幡「・・・」ガーン









    いろは「・・・///」

    15 :

    素晴らしい

    16 = 7 :

    昼休み



    いろは「・・・」テクテク

    戸部「いよ~う、いろはす~」

    いろは「あ、戸部だ」

    戸部「今、呼び捨てにしなかった?!」

    いろは「してないです♪」

    戸部「それよかさー。今自販機見てきたらいろはすのサイダー味入ってたわ」

    いろは「そうなんですか?」

    戸部「いろはすの汗は何味なのかなー?なんつって!」

    いろは「もー!セクハラですよ!」



    八幡「普通に塩味だと思うぞ?」



    いろは「先輩?!」

    戸部「ヒキタニ君?!」

    八幡「塩味って言ってもイタリアの白トリュフ塩みたいな上品で芳醇なフレーバーだったぞ。お前みたいな庶民には勿体無い味だ」

    いろは「何言ってんだこの先輩」

    戸部「ヒキタニ君マジっべーわ・・・」

    17 = 7 :

    八幡「それより戸部、葉山が呼んでたぞ?」

    戸部「マジで?」

    八幡「なんか知らんけど滅茶苦茶キレてたぞ?」

    戸部「マジか・・・教室戻るわ、じゃあないろはすー!」ドッヒューン



    いろは「・・・葉山先輩が怒るなんて珍しいですね?なんかあったんですか?」

    八幡「普通に嘘だぞ?」

    いろは「なんだ嘘ですか・・・戸部先輩になんか恨みでもあるんですか?」

    八幡「一色」

    いろは「はい」



    八幡「お前は俺にだけ口説かれてればいいんだよ」

    いろは「つ、付き合ってもないのに独占欲見せられても厚かましいいですごめんなさい///」



    八幡「お前は俺だけを見てればいいんだよ」

    いろは「そんな少女漫画から丸パクしたセリフ言われても、きゅんってしませんからね///」

    18 :

    いいぞ

    19 = 7 :

    いろは「って言うか先輩!」

    八幡「ん?」

    いろは「そんなに私をゲットしたいなら私の好きなところみっつ言ってください。私のこと好きならスラスラ出てきますよね?」

    八幡「みっつだけでいいの?」

    いろは「あざとい・・・///」

    八幡「まず見た目だろ。俺が今まで生きてきて見てきた女の子の中で1番か2番ぐらいに顔が綺麗だと思う」

    いろは「う、嘘ですね。雪ノ下姉妹がいますもん。その二人でワンツーフィニッシュでしょ」

    八幡「お前、ちょっとこっち向いてみろ」



    いろは「・・・」



    八幡「・・・」ジー



    いろは「・・・」



    八幡「ほら。やっぱりお前が1番かわいい」

    いろは「すげえこの人!力技じゃないですか///」

    八幡「それから、声がかわいい。甘ったるい声で愛想振りまいてる時も、気だるげにサボタージュしてる時も、はしゃいでる時も・・・」

    八幡「拗ねて悪態をついてる時も、ベッドで愛をささやきあった時も、全部がかわいい。脳がトロけちまうよ」

    いろは「ちょっと!いつ私が先輩とベッドを共にしたんですか!本当に脳が蕩けてるんじゃないですか///」

    20 = 7 :

    八幡「それから、俺のことを"先輩"って呼ぶところ」

    いろは「?」

    八幡「それはもはや名前を呼ぶ必要のない、私にとっての先輩はあなただけですよってことなんだろ。俺にとってもお前が1番のかわいい後輩だぞ?」

    いろは「拡大解釈が凄い!!!先輩は他に仲いい後輩いないだけでしょ///」

    八幡「お前だけいればそれでいい」

    いろは「くっ・・・しぶといなこの人・・・全部口説き文句で返してくる・・・///」



    八幡「四つ目は・・・」

    いろは「三つでいいって言ったじゃないですか!///もういいですって!」

    八幡「何かと人を利用しようとするけど、本当は頑張り屋さんなところ」

    いろは「ちょっと、マジっぽいのやめてもらっていいですか///」

    八幡「まあでも、いろはすの好きなところ168個ぐらいあるけど、1番好きなところは・・・」


    いろは「・・・」







    八幡「内緒///」



    いろは「うっぜぇぇぇぇぇぇえええ!!!別に全然聞きたくないのになんかもったいぶってきた!!!」

    八幡「本当は聞きたいんだろ?」

    いろは「・・・聞きたくないですからっ」













    いろは(めっちゃ聞きたいわバーカ!!!)

    21 :

    いいぞ~これ

    22 = 3 :

    いろはで168とか言われると遠藤思い出すは

    23 :

    放課後



    八幡「好きな男性のタイプは?」

    いろは「いきなりですね」

    八幡「お前こういうの好きだろ。おしゃれイズムみたいにチヤホヤされながらプライベートなこと聞かれるの」

    いろは「私のことなんだと思ってるんですか・・・まあチヤホヤされたくて生徒会長になったみたいなところありますけどね」

    八幡「もうヤメちまえ!!!」

    いろは「上田さんですか?おしゃれイズムは別にいいんで」

    八幡「で、好きなタイプは?」

    いろは「そりゃもちろん葉山先輩みたいな人ですよ」

    八幡「具体的には?」

    いろは「何ていうか、誰にでも優しいのに、なんか影があって、隣で支えたてあげたくなるって言うか」

    八幡「・・・ふ~ん」ボヨーン

    いろは「自分で聞いといて何ですかその興味なさそうな態度・・・」

    八幡「影なら俺もあるだろ」

    いろは「先輩は影しかないじゃないですか」

    八幡「・・・それから?」

    いろは「葉山先輩は何やっててもカッコイイですからね。王子様って感じが好きなんです♪」

    八幡「やっぱり顔か。子供だな」

    いろは「うるさいな。・・・先輩も顔はかっこいいんですよ?」

    八幡「だよな?」

    いろは「でも、そういういろいろ残念なのがちょっと無理なんです」

    八幡「むぐっ、八幡ショック~とほほ~」

    いろは「ウザっ・・・」

    24 = 23 :

    八幡「全く、どいつもこいつも葉山葉山ってな。あんな奴のどこがいいんだよ」

    八幡「葉山のいいところなんてな。さわやかで頭が良くてスポーツ万能でギター弾けてイケメンで優しいところだけだ」

    いろは「滅茶苦茶褒めてるじゃないですか!」

    八幡「しかもゲイだ」

    いろは「ちょっと!どさくさに紛れて嘘つかないでください!」

    八幡「だけどな。俺も一つだけ葉山が羨ましいと思うところがある」

    いろは「・・・へぇ。何ですか?」



    八幡「お前に好きって言って貰えることだよ」



    いろは「もう。隙あらばって感じですね///」

    八幡「なぁ。俺のことももっと見てくれよ」

    いろは「・・・直球すぎてむりです」

    八幡「俺だったらお前を幸せにしてやれるぞ。毎日炊事洗濯掃除はもちろん、お弁当も作っちゃうぜ」

    いろは「はいアウト!!!専業主夫は諦めて働いて下さい!!!」





    いろは(正直、さっきのグっときちゃったかも・・・///あたしじゃなかったら落ちてるかもね)

    いろは(必死さとか好きって気持ちが伝わるって言うか・・・)

    いろは(葉山先輩に嫉妬する演技だとしたらなかなかですよ・・・)

    いろは(・・・先輩が本当にあたしのこと好きだったらどうしよう♪)

    いろは(あたしの本性知ってて好きって言ってくれてるなら・・・先輩が始めてかも知れないなぁ)

    25 :

    ちょろはす~

    26 = 23 :

    奉仕部



    雪ノ下「・・・」ペラペラ

    由比ヶ浜「~♪」ポチポチ

    八幡「・・・」ペラペラ

    いろは「・・・」



    雪ノ下「一色さん。あなた、生徒会の方はいいのかしら?こんなところで油を売ってて」コトリ

    いろは「と言いつつ紅茶ありがとうございます。まあイベントもないんで今は暇ですね~」

    由比ヶ浜「サッカー部はいいの?あ、別にここにいちゃいけないってわけじゃないからね?」

    いろは「うちの部マネいっぱいいるから多いと逆に邪魔なんですって。だからあたしはこうしてここでスケジュールをチェックしてるんです~」ペラペラ

    由比ヶ浜「へぇ~。デスワークかぁ」

    八幡「デスクワークな。デスワークって殺し屋的な何かなの?」

    由比ヶ浜「デスクワークぐらい知ってるし!ちょっとクが抜けちゃっただけだし!」

    八幡「材木座がザイモザになっちゃうなそれ」

    雪ノ下「もううっとおしいからザも抜いてしまいましょう」

    いろは「イモ・・・」

    雪ノ下「・・・プクク」フルフル

    由比ヶ浜「ゆきのんがウケてる~」ポカポカ

    27 :

    いいぞいいぞ~

    28 = 23 :

    八幡「なあ一色ー?」

    いろは「はーい?」



    八幡「お前、今週末暇か?」



    由比ヶ浜「?!」

    雪ノ下「?!」



    いろは「えっ。何でですか?!」

    八幡「実は俺もなんか運動ってか、体動かそうかと思ってな。それでランニングシューズ買いに行こうと思って。つい来てくんねえか?」

    いろは「なんで私なんですか?」

    八幡「一応お前も運動部のマネジャーだろ?前マリンピアで買い出しとかしてたみたいだから詳しいかと思って」

    いろは「・・・えーと」



    いろは(どうしよう・・・これって平たく言えばデートのお誘いだよね・・・?)

    いろは(にしても結衣先輩もいるところで誘うのはいろいろややこしいことになるってわかってるのかな・・・?)

    いろは(そもそもこれも練習のための演技なら、二人きりの時にそう言って誘えばいいのに)



    いろは「先輩、あの、本気ですか?」

    八幡「ぼっちが運動しちゃダメか?」

    雪ノ下「あら、いい心がけじゃない。運動ならサッカー、バスケ、卓球、それからシンクロナイズドスイミングがおすすめよ」

    八幡「全部一人で出来ない奴じゃねーか・・・暗に外出るなって言ってるだろお前・・・」

    29 = 23 :

    八幡「で、どうなんだ一色?予定空いてる?」

    由比ヶ浜「・・・」オロオロ



    いろは(結衣先輩は空気読んで割り込んでは来ないし・・・)

    いろは(ここは断っとくのが無難かな・・・)



    いろは「あ!土日はどっちもクラスの友達と遊ぶ約束してたんでした」

    八幡「・・・じゃあ仕方がねーな」

    30 = 23 :

    後日・学校



    いろは「~♪」テクテク

    戸塚「あ、一色さんだ!やっはろー!!!」

    いろは「や、やっはろーでーす・・・」

    いろは(戸塚さん・・・この人も城廻先輩と同じで本物の天然だからちょっとニガテなんだよなぁ・・・)



    戸塚「いろはす~」



    いろは「・・・?!」

    戸塚「今のは八幡の真似だよー!似てたかな///」

    いろは(似てるかどうかはわかんないけど、かわいいなこのひと・・・肌キレイだし本当に男の子とは思えないな・・・なんか嫉妬しちゃう・・)

    いろは「って言うか先輩そんなアホそうなこというんですか?」

    戸塚「えー。僕と話してる時はこうなんだけどな・・・」

    いろは「そうなんですか」

    戸塚「いろはす~っていうのはね、八幡最近一色さんの話ばっかりしてるんだよ」

    いろは「マジですか?」

    戸塚「なんかずっとかわいいかわいい言ってるよ!」

    いろは「へぇ・・・///」

    いろは(先輩どんだけあたしのこと好きなんですか・・・///)

    戸塚「なんかほっぺをツンツンしたいとか、膝に乗せてもふもふしたいとか言ってるよ!」

    いろは「私を動物かなにかだと思ってますね先輩」

    戸塚「でもね、昨日あたりから八幡なんか落ち込んでるみたいでね」

    いろは「そうなんですか?」

    戸塚「一色さん、八幡が買い物に誘ったけど行けないんでしょ?それで目が暗い感じなんだよ」

    いろは「ああ。それはちょっと予定が入ってまして」

    いろは(この人に嘘つくの罪悪感が凄い・・・)

    戸塚「そっかー。僕も今週末は部活の練習試合だから付き合ってあげられないからなあ・・・まあなんとか慰めてみるよー」

    いろは「なんかすいません」

    戸塚「いいよいいよ~」

    31 :

    久々に素晴らしい!

    32 = 23 :

    その夜・いろはの部屋



    いろは「・・・」



    いろは(今から電話するのは、戸塚先輩に対する罪悪感からなんですからね・・・)

    いろは(別に先輩とデートしたいとかそういうわけでは・・・)

    いろは(・・・って言うか先輩とは一回デートしたのに、何であたしちょっと緊張してるんだろう)



    いろは「・・・よし!」



    ポチポチ



    八幡『もしもし』

    いろは「あ、こんばんわ~。先輩の大好きな一色いろはですけど♪」

    八幡『おぅ・・・俺のかわいいいろはす。どうした?』

    いろは(電話だとちょっと先輩の声が変わって不思議な感じ・・・)

    いろは「あの、今週末なんですけど、友達と遊ぶ約束がなくなっちゃいましてね」

    八幡『うん』

    いろは「それでですね。・・・お買い物、やっぱり先輩と行きたいなぁーって♪だめ、ですか・・・?」



    八幡『・・・』



    いろは「先輩?」



    八幡『いろはす~~~~!あざとさ100点満点!』

    いろは「ちょっと!うるさい!音割れてます」

    八幡『え?ホントに?いいの?お前女友達いないし約束とか嘘っぱちなんじゃなかったの?』

    いろは「せっかく人がオブラートに包んで断ったんだから空気読んでくださいよ!」

    八幡『よし。じゃあ日曜日10時半に海浜幕張な』

    いろは「わかりましたー」

    33 = 23 :

    八幡『しかし、お前の方から電話かけてくるとはな。先輩嬉しい』

    いろは「いやおちこんだ先輩の相手させられる戸塚さんがかわいそうだからですからね」

    八幡『戸塚はあれだな。愛の天使だな。色々な意味で』

    いろは「戸塚さんとあたし、どっちが好きですかぁ?」

    八幡『お前、その質問は・・・神とキリストどっちが好きかって聞いてるようなもんだぞ・・・?』

    いろは「・・・まあいいです。そろそろ切りますか?」

    八幡『いや待て。もっとお前の声が聞きたい』

    いろは「あざといなー///」

    八幡『お前が言うな』



    いろは「って言うか、何で部室で全員揃ってる時に誘ったんですか?二人きりの時の方が何かとスムーズじゃなかったですか?」

    八幡『それは敢えてだよ』

    いろは「どういうことですか?」

    八幡『一言で言うなら意思表示だよ。事情を知らないあいつらの前で誘うっていうことは誤解を招くリスクも厭わないというアピール』

    いろは「男らしいんだか、ずる賢いんだか・・・」

    いろは「・・・ん?つまり先輩、練習とかじゃなく純粋ににあたしとデートしたいってことになりますよそれ」

    八幡『最初からそのつもりだけど?』

    いろは「あざとい・・・///」

    八幡『ところで、今何してた?もう寝るとこだったなら言ってくれよ?』

    いろは「もうっ。言わせないでくださいよ。先輩のこと考えてたに決まってるじゃないですかー♪」

    八幡「あざとい・・・///」



    いろは(結局その後30分ぐらい"あざとさ大喜利"みたいなことをしてしまった・・・)

    いろは(結構楽しかったなー♪)

    いろは(先輩も喜んでくれたみたいですし♪)

    いろは(そんなことを考えながら窓の外を見ると)

    いろは(物凄くニヤニヤした私の顔が夜のガラスに映っていた・・・)

    いろは(私ってこんな気持ち悪い笑い方するんだ・・・ちょっとショック・・・)

    34 = 23 :

    日曜日・海浜幕張駅



    いろは「・・・」ソワソワ

    いろは(服選びとメイクで時間かかってちょっと時間過ぎちゃった)アセアセ



    八幡「・・・」ソワソワ

    いろは「せんぱーい!おはようございます!」

    八幡「おう。来たな」

    いろは「すみません」

    八幡「ドタキャンされたかと思ったぞ」

    いろは「2分遅れただけで・・・どんだけ暗い過去を持ってるんですか」

    八幡「その服、似合ってるぞ」

    いろは「はいでましたデートの待ち合わせのテンプレ!義務感で言ってる感じがするのでマイナス5点!」

    八幡「うわ厳しいな」

    いろは「今日も辛口採点で行きますからね。気合い入れてくださいよ」

    八幡「臨むところだ小娘」

    35 = 23 :

    アディダスショップ



    いろは「てか先輩本当にランニングシューズ買うつもりだったんですね。てっきり私を誘うための口実かと」

    八幡「失礼なやつめ・・・家でゴロゴロしてたら小町がうるさくてな。リードつけて散歩させるとか言うんだぞ」

    いろは「完全に運動不足の犬扱いじゃないですか」



    八幡「おっこれとかどうだ?デザインも無難だし」

    いろは「無難っていうか真っ黒じゃないですか。しかも値段で選んでるでしょ」

    八幡「だって結構高いんですもん・・・」

    いろは「安いやつはクッションが薄くてガチのランニングには微妙ですよ」

    八幡「なるほどな。じゃあこれは?」

    いろは「だから何で真っ黒ばっか選ぶんですか。せっかくなんだから色とか柄のにしましょうよ」

    八幡「オタクにとっちゃ黒以外は冒険なんだよ」

    いろは「私がついてきたからには黒はなしです!それに普段着で履くときもランシューはハズしとかで使えるんで思い切ったデザインの方がいいですよ」

    八幡「女子が付いてると心強いな。いろいろチャレンジしてみるか」

    いろは「サイズは基本ジャストフィットでつま先に少しだけ余裕があるのがいいらしいですよ♪」

    36 = 23 :

    八幡「いい買い物だった」

    いろは「本当にそう思ってます?」

    八幡「まあ一番の収穫はお前と一緒にいられる時間だけどな」

    いろは「しかもプライスレスですしね♪」

    八幡「しかし、他人の買い物に付き合わされるのって、退屈じゃなかったか?」

    いろは「そんなことないですよ!私も彼氏ができたら服選んであげるのとか夢でしたし、ちょっとそんな気分味わえましたし」

    いろは「何より先輩が楽しんでくれてるの見てたら、それが嬉しいんです♪」

    八幡「はいはいあざとい。お前あれだな。結構サービス精神旺盛だよな」

    いろは「先輩はあたしと遊びに行ったとき退屈だったんですか・・・?」

    八幡「いや、あんな時間がずっと続けばいいなと思ってたぞ」

    いろは「えへへ///」

    八幡「お。今デレた?デレはす?」

    いろは「デレたフリしてあげただけですよーだ!」プイ

    37 :

    いいですのう

    38 :

    いろはす~

    39 = 23 :

    八幡「そろそろ昼だな。どうする?」

    いろは「この辺でお昼食べてきましょうか」

    八幡「昼飯なら任せろ」

    いろは「ちなみにどこに行くつもりですか?」

    八幡「サイゼ」

    いろは「この前から全く進歩してない・・・!むしろなりたけの方がマシ・・・!」

    八幡「どいつもこいつもサイゼをディスりやがって・・・それでも千葉県民か!」

    いろは「先輩サイゼ好きですもんね」

    八幡「前に訳あって葉山と俺と海浜総合の女子2人で飯を食う展開があったんだが」

    いろは「あぁマリンピアの・・・」

    八幡「俺がサイゼを提案したら即却下された挙句ボロクソ言われたもんだぜ。"サイゼはないわー"ってな」

    八幡「だけどよく考えてみろ。サイゼは学生が行く店なのに学生が入って何がおかしい!!!」

    いろは「いやぁでも、ほぼ初対面のダブルデートって状況なら色気がない感じは否めませんね」

    八幡「サイゼはイタリアンだぞ・・・?どう考えてもお洒落だろ・・・?」

    いろは「何ですかその昭和みたいな価値観・・・」

    40 = 23 :

    八幡「まあいい。・・・逆に聞くけど、俺が夜景の見える展望レストランに誘ったらどうする」

    いろは「引きますね」

    八幡「そうだろ?そもそも俺たちは高校生だ。基本食事代は親に払っている身で、洒落た高級店に入ろうなんてのはロマンチックじゃないしむしろダサい」

    八幡「男が女に奢るなんてのは以ての外だ」

    いろは「確かにそうですね」

    八幡「つまり高校生のデートってのは少ない予算でいかに楽しめるかってのを努力して考えるべきものだ。夕暮れの海辺を歩くのはタダだし乙なもんだろ?よくわからんが」

    八幡「なんなら家で二人でゲームするだけってのが1番楽しいような気もする。よくわからんが」

    いろは「それはわかりますけど、飲食店なら安くておいしい店はサイゼじゃなくても探せばいくらでもありますよ!」

    八幡「だからこそ俺はサイゼに行き着いたんだ。なんといっても俺はサイゼマニアだからメニューを知り尽くしている。この知識が俺が持っている最大のアドバンテージだ。絶対にうまいもんを食わしてやる」

    いろは「そこまで言うなら期待していいんですね?」

    八幡「ああ。葉山とデートしてもサイゼには連れてってもらえないぜ?」キリ

    いろは「最高にダサいセリフなのにこのドヤ顔・・・」

    41 = 23 :

    サイゼ



    八幡「どうだった?」

    いろは「確かに料理は満足でしたけど、女子はやっぱり都会的でおしゃれなものが好きなんで。インスタとかにアップしたいじゃないですか」

    八幡「すればいいじゃん」

    いろは「インスタにミラノ風ドリアをアップしろと?滅茶苦茶ダサいわ!」

    八幡「ダメか・・・」

    いろは「でも、背伸びしてお洒落な店に連れてかれるより先輩らしくて良かったですよ」

    八幡「まじ?ジャンク路線の楽しさわかってくれた?」

    いろは「何より先輩がいろいろ考えてくれてるのがわかってよかったです。15点です」

    八幡「ひっくいなオイ。のび太のテストかよ」

    いろは「いや、これから伸びるんですよね?」

    八幡「え・・・?」

    いろは「今日これから、お金のかからない楽しい場所にあたしを連れてってくれるんですよね?」

    八幡「マジか・・・昼食ったら帰るって言われるのかと思ったけど付き合ってくれるの?」

    いろは「はい♪」





    八幡「まずは、お前がお洒落なものが好きだと分かったなら、この際ジャンク路線は捨ててお洒落な場所に連れて行けばいい。千葉マニアを舐めるなよ」

    42 = 23 :

    千葉駅からほど近い某所・・・



    八幡「という訳で、ここだ」

    いろは「アンティークショップかぁ・・・このへん来るの初めてだなぁ」

    八幡「どうだ?都内みたいな派手さはないが結構お洒落な店多いだろ?」

    いろは「そうですね・・・なんかアンティークって買わなくても見てるだけで異国情緒とかノスタルジーとかに浸れて私好きかも♪」

    八幡「古着とか着る?」

    いろは「あんまりですね。ちょっと難易度高いですし」

    八幡「俺は着るぞ。小学生の頃からI LOVE 千葉T着てるし」

    いろは「それ古着っていうかただの古い服ですよね?」

    八幡「アイラブいろはすTも売ってないかな」

    いろは「それただ水が好きな人みたいになりません?」

    43 = 23 :

    いろは「あ、このブラウスかわいいー♪」

    八幡「ちょっと合わせて見ろよ」

    いろは「どうですか?」フリフリ

    八幡「いいな」

    いろは「もっと褒めてください」

    八幡「かわいい。お前細いし何でも似合うんだな」

    いろは「♪」

    八幡「それ気に入った?」

    いろは「でも値段が恐ろしく高いんですよねこれ」

    八幡「そうか。代わりに俺のアイラブ千葉Tやるから。な?」

    いろは「いらないですっ♪」

    44 = 23 :

    ペットショップ



    八幡「・・・ペットショップの犬とか猫って人間に全然反応しないよな。毎日構われて飽きてんだろうな」

    いろは「えー。かわいいじゃないですかー。無愛想な感じとか先輩に似てますし」

    八幡「俺も誰かに飼ってもらって毎日食っちゃ寝したいわ」



    いろは「ねえねえ先輩♪」

    八幡「ん?」

    いろは「私って、犬か猫に例えるとどっちですか?」

    八幡「お前は・・・ウサギだろ」

    いろは「何でですか?私が小動物みたいでかわいいって事ですか」

    八幡「そう。守ってあげたいから」

    いろは「え、理由本当にそれですか///」

    八幡「それと、構ってあげないと寂しくて死ぬから」

    いろは「私を何だと思ってるんですか!」

    八幡「逆に俺は動物に例えると何なんだ?」

    いろは「・・・うーん」

    八幡「やっぱいいや。どうせ魚とか言われる。しかも死んでる魚だろ?」

    いろは「先輩もウサギじゃないですかね?」

    八幡「何で?」

    いろは「先輩も構ってあげないと寂しくて死んじゃうでしょ?」

    八幡「じゃあ、これからもいっぱい構ってくれよ。俺も構ってやるから」

    いろは「はい♪」



    いろは(・・・これじゃあ普通にラブラブのカップルじゃないですか///)

    45 = 27 :

    砂糖入れ過ぎたコーヒーみたいな雰囲気すこ

    46 = 23 :

    なんだかんだいろいろ遊んで・・・


    八幡「そろそろ陽も落ちるし、最後だな」

    いろは「今度はどこ行くんですか?」ワクワク

    八幡「海辺で花火でもやるか」

    いろは「・・・いい考えだとは思うんですけど、今の季節花火なんて売ってなくないですか?」

    八幡「安心しろ。俺に秘策がある」

    いろは「ほう」

    八幡「普通はシーズン過ぎると花火は玩具屋の店頭から姿を消すが在庫は残ってる。だから店の人に聞いてみれば安く売ってもらえるらしいぜ」

    いろは「そうなんだ」

    八幡「という訳でザラす行くぞ」

    47 = 23 :

    稲毛海浜公園



    いろは「花火、ゲットできて良かったですね♪」シュボボボボ

    八幡「だな」シュボボボ

    いろは「流石に冬は人いなくて貸切状態ですね」

    八幡「ちょっと寒いけどな」

    いろは「じゃあ私があっためてあげます♪」

    八幡「・・・えっ///」

    いろは「おりゃー!」シュボボボ

    八幡「おいおい花火を人に向けるなー!」

    いろは「変な期待した先輩が悪いんですよーだ!!!」



    いろは「線香花火なんてホント久しぶりだな・・・」ジジジ

    八幡「お前、その座り方パンツ見えるぞ・・・///」

    いろは「・・・見ましたか?」ササ

    八幡「いや暗くて見えなかったわ」

    いろは「先輩のエロ」

    八幡「・・・えー」

    いろは「卓球してた時も、ずっと足見てたでしょ。女の子はそういう視線に敏感なんですからね?そういうのが1番幻滅しますからね?」

    八幡「わかるもんなのか・・・女子ってこえーな」


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