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元スレ電「鎮守府に海賊さんが着任したのです……」

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1 :

「はわわわ……た、大変なのです……」

「今日着任した提督が……提督が……」

「髑髏の書かれた帽子、顔についた傷、マント……」

「昼間っからお酒を飲んでるあの姿は……」

「ど、どう見ても……」

「どう見ても……」


海賊「ぷはぁー、中々美味い酒置いてるねぇ」



「どう見ても海賊さんなのです」

SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1463855780

2 :

腕がフックなら完璧

3 = 1 :

海賊「あーん?何だいアンタ」

「あ、ご、ご挨拶が遅れたのです、この鎮守府の秘書艦を務める電なのです!」

「よ、宜しくお願いしますなのです!」ペコ

海賊「ああ、アンタがそうなのかい、話には聞いてるよ……けど、まさか子供だとはねえ」

「だ、大丈夫なのです、これでも駆逐艦ですし……ちゃんと戦えるのです!」

海賊「今までどれくらい殺したんだい?」

「え、あ、実戦は……その、まだなのですが……」

海賊「なんだ、処女か」

「しょ……じょ?」

海賊「ま、誰でも初めてってのはあねもんだしね、後生大事に取っておくもんでもないし、さっさと済ましちまおうか?」

「え?え?」

4 = 1 :

~鎮守府正面海域~


(処女って、戦闘未経験艦の事を指す言葉だったようなのです)

(海賊さんみたいだけど、流石は提督なのです)

(電が知らない事をちゃんと知っててくれるのです!)


「電、獲物の様子はどうだい?」


「は、はいなのです」

「えっと、前方に1隻見えるのです」

「多分、鎮守府を偵察に来たんだと思うのです」


「はっ、一隻とは舐めてくれるね……電、戦闘ってのは思い切りが大事だ」

「出撃前に教えた事を、やってみな」


「は、はいなのです!」

5 :

完全に生娘みたいな声だしちゃう姉御じゃねぇか

6 = 1 :

イ級「ぐぎぎぎぎ」


ズドン


「はわわわ、う、撃ってきたのです……こっちも反撃しないと!」

「あ、けど確か提督が……」



いいかい?

移動しながらの射撃なんて物はそうそう当たらないんだ

だからビビらずにきっちり移動しながら敵に接近しな

こっちの射撃は牽制程度でかまやしない



「そ、そうなのです、移動しながらならあたりにくいはず……」

「だから、牽制しながら接近して……」ズドンズドン

「それで……」



こっからが本番だ

いいかい?

決してビビるんじゃないよ

接近してそのまま



「た、たああああああああ!」

7 = 1 :

 


ごつんっ



イ級「ぎぎぎぎ!?」

「い、痛いのです!電の頭が、イ級さんの頭にガチンッて……」

「けど、なんとか成功したのです……!」

「こ、ここまで接近したら……」



はじめて戦場に出るヤツに期待なんてできない

緊張して狙いが定まらないなんてことはよく聞く話だからね

けどね

相手にぶち当たって

船首と船首……顔と顔が当たるくらいにまで接近していたら……

絶対はずれやしないだろ?

いいかい、敵がこっちの行動にビビってる間が勝負だ

反撃を受ける前に……



「ほ、砲撃するのです!」



ズドドドドンッ

8 :

ブラスターリリカさん思い出した

9 = 1 :

イ級「ガガガガガ、ガ、ガ……」

イ級「ガ……」

イ級「……」



「は、はわわわ……」ハァハァ



「電、生きてるかい?」



「は、はいなのです、な、なんとか……何とか敵さんを倒せたのです……」


「そうかい、頑張ったじゃないか」


「提督のお陰なのです!」


「提督じゃなくて船長と呼びな」


「せ、船長?」


「提督なんて呼ばれると、身体がかゆくなったまうんだよ」

「船長の方が性に合ってるさ」


「りょ、了解なのです」

10 = 1 :

「そ、それで、ていと……いや、船長、これからどうしましょう?」

「行き先を決めてくださいなのです」


「いや、その前にやる事があるだろう?」


「え?あ、撤退するのですか?」


「いやいやいや、電の前にあるだろう?」


「電の前に……?」

イ級「……」

「イ級さんの亡骸しかないのです」


「そう、それだよ」


「え?」


「せっかくの獲物だ」

「そいつが持ってるものは一切合財、頂いちまいな!」


「え、けど、え?」

「あの、イ級さんはツルツルしてるお魚みたいな感じなので、艤装とか何も……」


「外装があるだろ、それ、使うから持って帰ってきな」


「え……」

「これ、さばいて、剥がすのです?え……」

11 :

FateGOの黒髭を思い浮かべてしまったわ

12 :

よかった。キモオタでも、ガチレズでもない普通の海賊さんだった……

13 = 1 :

~鎮守府~


イ級の残骸「……」


海賊「いいねぇ、中々の戦果じゃないか、これは中々の上物だ」

「うう……電の手が、手が、イ級さんの血でドロドロなのです……」

海賊「よーし、この調子で仕事進めていこうかね」

「あ、ま、待ってほしいのです」

海賊「ん?」

「さっきの戦闘で弾と燃料を消費したので、それを補充しないと出られないのです」

海賊「ああ、なるほど、幾らアンタらでも飯なして生きていけるほど甘くはないってわけだ」

「は、はいなのです……物資は任務をこなせば手に入れる事が出来るのです」

海賊「あ?任務?任務って……この鎮守府で戦闘の指揮を執ることだろ?」

「戦闘以外にも、色々とあるのです、えっと今説明するのです……」

海賊「はっ!冗談じゃない、こっちは公然とドンパチできるって話でこの任務に就いたんだ」

海賊「そんな細かくてややこしい任務はやってられないね」

「け、けど、それだと物資が足りなくて戦えないのです」

海賊「はー、じゃあ仕方ない、じゃあちょっと本業に戻るかねえ……」

「え?」

14 = 1 :

~隣の鎮守府~


提督「よしよし、イベ海域に送った艦隊は順調に進んでるな」

提督「資材やバケツの在庫も十分だ」

提督「前回は不覚を取ったが、今回こそ……!」


ビー!

ビー!

ビー!


提督「え、何この警報」


「て、提督!大変です!敵が……!敵が鎮守府に攻めてきました!」


提督「は?」


「あ、あいつら!倉庫に火をかけてます!提督!」


提督「ま、待て!そんな話聞いてないぞ!?」

提督「どうしてこんな所に敵が攻め込んでくる!?主力艦隊がいないこのタイミングで!?」

15 = 1 :

「は、はわわわわわ……」

海賊「よーし、燃やせ燃やせ~!はっはっはっはっ!」

「て、提督、なんて事を……」

海賊「船長って呼びな」

「船長!な、なんて事を!」

海賊「電、イ級の外装はちゃんと頭に被ってな、脱げかけてる」

「あ、は、はいなのです」ゴソゴソ

「って、違うのです!こんなのバレたら怒られるのです!」

海賊「バレないようにイ級の外装なんて被ってるんだろ?」

海賊「いいかい、全部深海棲艦の仕業に見せかけるんだ、」

「けど、けど……」

16 = 1 :

海賊「いいかい、ここの提督は沢山の物資を貯め込んでた」

海賊「大した量だったよ、ほんと、立派なもんだ」

「は、はいなのです」

海賊「けどねえ、大切な物……お宝ってのは貯め込んでるだけでは意味がないんだよ」

海賊「使ってやらないと、意味がないのさ」

「使って……あげないと……?」

海賊「電だって、ずーっと倉庫に入れられてたら嫌だろう?」

「そ、それは……嫌なのです……」

海賊「きっと、ここの提督は物を使うのが下手なのさ」

海賊「だから、私達が使ってやるんだ」

「……」

海賊「電?」

「さ……流石提督なのです!」パァッ

海賊「判ってもらえて私もうれしいさ……それと、船長ってよびな」

「船長!」

17 = 1 :

海賊「よーし、持てるだけの物資は持ったね?」

「はいなのです!」

海賊「じゃあ、防衛部隊が態勢を立て直す前にずらかるよ!」

「あ、け、けど、この火はどうしましょう……凄く燃えてて、危ないのです」

海賊「なあに、この火事を見た防衛部隊は私達を追撃するより消火を優先するはずさ」

海賊「もし追撃を優先したら……倉庫の中に残しておいた物資まで駄目になっちまうからね」

「な、なるほどなのです!」

海賊「よし!行くよ電!」

「撤退なのです!」

18 = 1 :

提督「う、うそだろ……資源が……資源が半分になってる……」


「提督!敵が逃げます!どうしますか!?」


提督「く、くそ!敵より先に消火だ!」


「了解!」


提督「くそくそくそくそ……消化を優先はしたけど、絶対敵は逃がさないぞ……」

提督「僕の鎮守府に攻め込んだ事を後悔させてやる……!」


「提督!敵は隣の鎮守府の方向に逃げていくようです!」


提督「新任の提督がいるあの鎮守府か……よし、協力させよう」

提督「歴戦の僕が頼むんだ、喜んで協力するはずさ」

提督「隣の鎮守府への通信回路をひらげ!僕が直接話する!」

19 :

これはひどい

20 = 1 :

「はいよ、何か用かい」


提督「今、そっちに深海棲艦が行ったよね、そいつらを倒すのに協力してほしいんだけど」


「ああ、確かに来たね、深海棲艦が……けど、そいつらはもう倒しちまったよ」


提督「は?もう?そっちに行ってまだ10分も経ってないんだけど」


「自分の縄張りに入ってきた敵を即座に始末するのは当たり前だろ?」


提督「そ、そうか……そうだよね」


「話はそれで終わりかい?じゃあ忙しいからもう切るよ」



提督「いや!待て!実はさっきの深海棲艦がうちの資材を奪って逃げてたんだ!」

提督「今からそっちに部隊を送るから、回収させてくれ!」


「……」


提督「おい、聞いてるのか!?」


「……今、なんてった?」

提督「は?だから資材を回収させてって……」


「その前だよ、今、資材を奪われたって言ったのかい?」


提督「そ、それが何か問題あるのかよ」

21 = 1 :

「おいおい、冗談だろう?提督のお膝元である鎮守府に攻め込まれた揚句、資材を奪われたって言うのかい?」


提督「そ、それは……」


「鎮守府の資材は、全て大本営の管轄で管理されていて、この世界を守るために必要な物だって聞いたよ?」

「え?それを奪われた……って言ったのかい?」

「はっ……!あり得ないねそんな話!」

「そんなマヌケが居るとしたら、提督失格さ!」


提督「……!」


「……けど、あんたはそんなマヌケじゃないよねえ?」

「色々と噂は聞いてるよ?激戦区でも名を残した提督だって」


提督「そ、そうさ、僕はマヌケじゃない……今回だって精鋭部隊を派遣して……」


22 :

監視カメラすらまともに仕事をしてないのは間抜け以下

23 = 1 :

「そんな優秀な提督が、資材を奪われる訳がない」

「もし……もしも本当に奪われたんだとしたら……」

「これは、ちょっと見逃しておけないね」


提督「え……」


「私も気が進まないけど、仕事だからね、大本営に、報告しないといけなくなっちまうよ」


提督「……い、いや待て、それは困る」


「困る?どうしてだい?」


提督「えーと……そう、冗談」


「ん?冗談?」


提督「そうだよ、冗談だよ、ははは……うそうそ、本当は資材なんて奪われてないからさ」

提督「そんな冗談を大本営に報告したら、ちょっとアレだろ?」

提督「本当はいっぱいある、うちの鎮守府の倉庫に資材山ほど、ははは……あり過ぎて困るくらい」


「そうかい、困ってるのかい」


提督「うん、困るほど」


「じゃあ、少し援助してもっらて構わないかい?私は新任でね、資材が足りなくて困ってるんだよ」


提督「な、なんでぼくがそんな事を」


「冗談だったんだよねえ、さっきの話」


提督「……」

提督「……」

提督「……判った、どれくらい欲しんだよ」


「今ある資材の半分も貰えれば十分さ」

24 :

やってること完全にヤクザで笑う
まあ海賊だし当たり前か

25 :

経歴バレしたら真っ先に疑われるのに近所狙っちゃいかんでしょ

26 :

これは発覚次第絞首刑のち三年放置ですわ…

27 :

一気に金持ちダネ

28 :

これで海域に資源送れなくて艦隊ボロボロになったら電ちゃん自殺もんやで

29 :

この手の提督はまたいつの間にか資材溜め込むタイプだからへーきへーき

(なお、再び奪われる)

30 :

半分になったって言ってもたった二人で持てるだけの資源なんて大したことないんだし元々ほぼ備蓄は空だろ

31 :

システム上仕方無いけどこんなならず者雇うならお目付け役付けるか前線指揮者にするかやろww野放しで権力付けるなww

32 :

ドレイクの姐御か
普通にやりそうだな

33 :

そして別の鎮守府ではデュフデュフ言ってるキモオタ黒ひげ提督や
百合コンビもいると…

34 :

タコ顔男にでっかい借りがありそう。
そして腐乱死体千人分みたいな臭いした頭足類の化け物から必死で逃げ回ってそう

35 :

電ちゃんは素直だなあ(白目)

36 :

電ちゃんが染まっていくのを見たい

37 = 27 :

>>30
燃料弾薬の大部分が燃えた可能性

38 :

ドレイク姐さんしか思い浮かばない

39 :

型月厨は帰ってどうぞ

40 :

このSSやmgsvみたいに他人の鎮守府に潜入して資材とスタッフ奪いたい
ノーアラートで一方的に奪うのマジ楽しいぞ

41 :

乙です
木曾か天龍の着任まだかな?海賊といえば眼帯でしょ

42 :

酒と荒くれもの枠のヒャッハーも大事
あとは那珂とか加賀あたりのキャラソン持ち

43 :

逃げ切れなかったらレベル装備所時艦強制リセットやで(シレン的に)

44 = 29 :

最初はシーマ様想像してた

45 :

電がプラズマになるまでの物語かな?

46 :

雑談カス多すぎ
お前らが誰想像してようがどうでもいいし展開予想とかやめろや

47 :


イ級かぶった電ちゃんかわいい

48 :

~鎮守府倉庫~


「す、凄いのです!資源がこんなにたくさん!入りきらないのです!」

海賊「中々の稼ぎだったねえ、これからもこの調子で頼むよ?電」

「は、はい!頑張るのです!」

海賊「よーし、じゃあ仕事も無事済んだ事だし、乾杯と行こうじゃないか!」

「かんぱい……なのです?」

海賊「そうさ、アタシ達は命をかけた仕事をした、だったらそれに見合う楽しみを味合わないと損ってもんだろ?」

「そういう物なのですか?」

海賊「ああ、そうさ……特にアンタは初陣で見事敵を撃ちとったんだからね、ほーら、胸を張りな!」バンバン

「はわわっ!」バタバタ

海賊「丁度指令室に前任の提督が遺して行ったラム酒があるからね、こいつで今夜は騒ごうじゃないか!」

「け、けど電はまだお酒は飲めないのです」

海賊「あー、確かに子供にコレはきついかもねえ、電は何が好きなんだい?」

「え、えっと、ミルクとか……」

海賊「よーし!じゃあ、電はミルクで乾杯だ!」

「は、はいなのです!」

49 :

きたか!楽しみにしてます。

50 = 48 :

海賊「ぷはあ!やっぱり仕事の後のコレは格別だねえ!」

「な、なんだか何時もより美味しく感じるのです」

海賊「そうだろうそうだろう!ほら、電、遠慮しないでドンドンいきな!」

「は、はいなのです!」ゴクゴク

海賊「おー、良い飲みっぷりじゃないか、これはアタシも負けてられないねえ」ゴクゴク

「ぷはぁー……」

海賊「アッハッハ!電、口の周りが髭みたいになってるよ!」

「え?え?」ゴシゴシ

海賊「取れてない、全然取れてないよ!アッハッハ!」

「う、うう……」ゴシゴシゴシ



こうして夜は更けていった


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