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元スレ提督「いやー鎮守府に帰るの久しぶりだなー」電「その2なのです」
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提督「ふぅ、やっと工事が終わったなー」
電「疲れたのです」
暁「とっても綺麗になったわ」
川内「私達が住む鎮守府はやっぱりこうでなくちゃね」
蒼龍「飛龍や赤城さん達にも見せてあげたかったなぁ」
大井「まあでも建て直せたのは司令室のある建物と食堂だけですけどね」
提督「まあな、人数が人数だし」
電「電はそれだけでも十分嬉しいのです」
提督「西提督と山城もここまで手伝ってくれてありがとうな」
山城「べ、別にあんたの為とかじゃなくてうちの提督に言われたから仕方なくやっただけだし」
西提督「山城は素直じゃないなぁ」
山城「うるさいっ!」
提督「さ、今日は食堂でパーティーでもするか!」
電「ちょっと待ってほしいのです!」
提督「ん?どうした電?」
電「その前に寄りたいところがあるのです!」
提督「寄りたいところ?」
大井「そうね」
暁「ええ」
川内「まずはそこに行かなきゃねー」
蒼龍「うんうん」
提督「どうしたんだお前等?」
暁「相変わらず鈍いわねぇ」
大井「いいから来なさい!」
提督「あ、おいそんなに急ぐなって!」
蒼龍「レッツゴー!」
川内「おー!」
電「なのです!」
山城「どこ行くのかしら?」
西提督「うーん、僕達はここで待ってようか」
山城「ええ。別にいいけど」
-司令室-
扉『』ガチャ
大井「さ、着いたわ」
提督「寄りたかった所って司令室のことか?それなら何度も来たじゃないか」
川内「わかってないなぁ」
暁「そこはまだでしょ?」
提督「そこって……」クルッ
提督「あ……」
提督「(あれは……俺の机……)」
電「机と椅子は替えないでおいたのです」
大井「念願の俺の机だーって喜んでたものね」
川内「例えボロボロでも提督にはこの机で仕事をしてもらいたいんだ」
蒼龍「皆で話し合って決めたんだよ」
提督「お前等……」
提督「(懐かしいな、初めて家具コインで買った家具だったっけ……)」
提督「(大して高い物じゃないけど買った時は嬉しくてしょうがなかったなぁ……)」
大井「何ぼーっとしてんのよ」
提督「あ、ああ。すまん」
大井「皆待ってるのよ。早く座りなさいな」
提督「……本当に俺が座っていいのか?」
提督「だって俺は一度居なくなってお前達に凄い迷惑をかけた……」
提督「そんな俺がここに座ってもいいのか……?」
川内「提督……」
大井「……」
暁「司令官……」
蒼龍「提督……」
提督「今の俺にその椅子に座る資格なんて無いんじゃ……」
電「あるのです」
提督「電……」
電「その椅子は司令官さんが居なくなったあの日から誰も座ることはありませんでした」
電「秘書艦の電も、司令官さんの代わりをしていた金剛さんですらずっとそこには座らずにいました」
電「だってそこは司令官さんだけの席ですから……」
提督「!」
電「電達は皆、もう一度司令官さんがその席に座る日を夢見ていたのです」
提督「そうだったのか……」
電「あの席もきっと司令官さんの帰りを待っているのです」
提督「……」
大井「貴方がこれからも私達と一緒に居たいと思うならそこに座りなさい」
大井「そこに座って昔みたいに私達に指令を出しなさい」
提督「……わかった」
提督「……」スタスタ
提督「(随分……ボロボロになったな……あれから一体どれくらい経ったんだろうか……)」
提督「(思えば俺は無意識に逃げていたのかもしれない……仮の鎮守府を作ったのも……この部屋を、ボロボロのこの机を見て自分の犯した過ちを直視するのが嫌だったからなのかもしれない)」
提督「(でももう逃げない……もう目を逸らさない……始めるんだ……ここから……)」
提督「皆、俺は一度お前達を放置して居なくなった屑だ!」
提督「この行いは提督として許されることではないだろう!」
提督「しかし、俺はもう一度お前達と共に歩みたい、進んでいきたい!」
提督「だから頼む!どうかこの俺にもう一度ついてきてくれ!」バッ
電「……」
大井「……」
暁「……」
蒼龍「……」
川内「……」
提督「……」
提督「(やはりそう簡単には許してくれないか……)」
電「頭をお上げください、司令官さん」
提督「え?」
電「皆さん、整列!」
大井暁蒼龍川内「「「「はっ!」」」」ザッ
電「敬礼!」バッ
大井「」バッ
暁「」バッ
蒼龍「」バッ
川内「」バッ
電「私達艦娘は、生まれた時から司令官さんに忠誠を誓う存在です!」
電「司令官さんが居なくなってからその忠誠心を失いかけていた私達をお許しください!」
電「そして今改めて誓います!私達艦娘は司令官さんの矛となり、盾となり深海棲艦と戦うことを!」
電「暁型駆逐艦四番艦、電!」
大井「球磨型重雷装巡洋艦四番艦、大井!」
暁「暁型駆逐艦一番艦、暁!」
蒼龍「蒼龍型正規空母一番艦、蒼龍!」
川内「川内型軽巡洋艦一番艦、川内!」
提督「お前等……」
提督「いいのか……こんな俺についてきて……」
電「当たり前なのです」
大井「長い付き合いですもの、一度のミスくらいは許してあげるわ」
暁「だからもう二度と暁達の前から居なくならないでよね」
蒼龍「約束だよ」
川内「夜戦もさせてね」
提督「ありがとう……だが夜戦は駄目だ……」グス
川内「けちー」
電「それともう一つ」
提督「ん?」
電「司令官さんがそこに座ったら言わなきゃいけないことがあるのです」
大井「ああ、あれね」
暁「なんだか恥ずかしいわ」
蒼龍「そうだね、言わなきゃね」
川内「よーし、張り切って言うぞー」
提督「なんだ?」
電「皆さん行きますよー、せーの」
電大井暁蒼龍川内「「「「「提督が鎮守府に着任しました!」」」」」
提督「……ははは」ポロポロ
提督「お前等……声が全然合ってねえよ……」ポロポロ
提督「でも懐かしいなぁ、その挨拶……」ポロポロ
電「お帰りなのです、司令官さん」
提督「ただいま……」ポロポロ
大井「もう締まらないわね、涙と鼻水でぐしょぐしょじゃない」
暁「しょうがないわねぇ」
蒼龍「やっと言えたね」
川内「ここから始まりだよ」
提督「よーし外の二人を呼んで来い!今夜は宴だ!騒ぐぞー!」
電大井暁蒼龍川内「「「「「おー!」」」」」」
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提督「よし、準備もできたしそろそろ出発するか」
電「はいなのです」
大井「ここは私達が守っておくから安心して行ってきなさい」
暁「寄り道しちゃだめよ?」
蒼龍「お土産よろしくねー」
川内「帰ったら夜戦させてねー」
提督「ああ。よし、行くぞ電!次は南鎮守府だ!」ダッ
電「はいなのです!」ダッ
西提督「よし、僕達もそろそろ帰ろうか」
山城「そうね」
プルルルルルル
西提督「もしもし?」
北上『提督、大変だよ!』
西提督「どうしたんだい?」
北上『南鎮守府が深海棲艦に襲撃されてるって!だから今すぐ応援を頼むって!』
大井「!」
暁「!」
川内「!」
蒼龍「!」
西提督「なんだって!?南鎮守府は提督が今向かった所なんだよ!」
北上『それだけじゃないんだよ!深海棲艦側に艦娘がいるらしいの!』
西提督「!?」
北上『兎に角すぐ帰ってきて!』
西提督「わかった!」ブツッ
西提督「行くぞ山城!」ダッ
山城「わかったわ!」ダッ
暁「え、私達も司令官の所に行った方が……」オロオロ
大井「いえ、南鎮守府が襲撃された以上ここや他の鎮守府も襲撃される可能性があるわ。だから私達はここに残らなきゃ」
暁「じゃあ司令官はどうするのよ!?」
川内「大丈夫。提督には電ちゃんが居るから」
蒼龍「信じて待とうよ」
暁「うう……」
大井「そうよ、今私達ができることは待つことだけよ」
暁「司令官……無事でいてよね……」
乙
襲撃のタイミングからするにこの中に裏切り者がいるっぽい…
襲撃のタイミングからするにこの中に裏切り者がいるっぽい…
>>124次スレで終わりとは言ってなくね?
>>126
彼はツンデレなんだよ言わせんな恥ずかしい///
彼はツンデレなんだよ言わせんな恥ずかしい///
「このssは」ってことは作者さんの次回作に期待ということか?
提督「そろそろ南鎮守府だなー」
電「なのです」
提督「まだまだ先は長そうだ」
電「でも司令官さんと一緒なら電はどこまでもついていくのです」
提督「電はいい子だなぁ」
電「……司令官さん」
提督「ん?なんだ?」
電「司令官さんにとって電達はどんな存在ですか?」
提督「急にどうしたんだ?」
電「時々物凄く不安になるんです。電達は司令官さんの何なんだろうって」
提督「電……」
電「私達はただの兵器なんじゃないかって。道具なんじゃないかってとっても不安になるんです……」
提督「……いいか電、お前達は俺にとって……」
ドゴォン
提督「!」
電「!」
提督「なんだ今の爆発音は!?」
電「見てください、南鎮守府の方から煙が出ているのです」
提督「一体どうなってるんだ!なんだか知らんがとりあえず急ぐぞ電!」ダッ
電「はいなのです!」ダッ
-南鎮守府-
提督「嘘だろ……」
電「南鎮守府が……火の海なのです……」
提督「ここの艦娘達はどうしたんだよ!」
電「恐らく交戦中なのです。もっと奥の方から音が聞こえるのです」
ブロロロロロ
電「あの艦載機は……!」
電「司令官さんはここで待っててください!」ダッ
提督「待て電、どこへ行くんだ!」
提督「行っちまった……」
提督「しかしどうするかな、電がどこかに行ってしまった以上この戦火の中を一人で進むのはどうもな……」
ドゴォン
提督「!」
提督「あっちの方で大きな爆発音が……あっちは電が向かった方向……」
提督「まさか電の身に何かあったのか?」
提督「くそっ、行くっきゃないか!」ダッ
提督「」ハァハァ
提督「確か音はこの辺から……」
日向「くっ!」
提督「おい、大丈夫か!」
日向「君は……?」
提督「偶然ここにきたただの提督だ!」
日向「そうか……それより……早くここから……逃げ……」ガクッ
提督「おい!しっかりしろ!」
「戦艦といっても大したことないのね」
提督「え?」
それは、懐かしい声だった。静かで、凛としていて、重みのある声……
ツカツカ
一歩一歩リズムよく歩く足音は昔から変わらない、聞くだけで気持ちが引き締まる足音……
ツカツカ
俺がゆっくりと後ろを振り向くと、そこには昔のような険しいけどどこか暖かみのある顔ではなくて、まるで深海のように暗く冷たい顔をした彼女が居た……
提督「……加……賀……?」
加賀「…………提…………督…………?」
提督「どうしたんだ加賀……そんな怖い顔して……」
加賀「本当に……提督なんですか……?」
提督「あ、ああ。最近帰ってきたんだ」
加賀「……」プルプル
提督「た、沢山言いたいことがあるのはわかるが今は緊急事態だから取りあえず俺達と一緒に……」
加賀「……なんで」ボソッ
提督「ん?」
加賀「なんで……今更戻ってきたんですか……!」ポロポロ
提督「え?」
加賀「提督、そこをどいてください」キッ
提督「どいて……どうするんだ?」
加賀「そこの戦艦の息の根を止めるだけです」
提督「はは、いつからそんなブラックジョークを言うようになったんだ?加賀にはそんなの似合わな……」
加賀「冗談ではありません、本気です」
提督「どうしたんだ加賀、お前おかしいぞ」
加賀「……」ギリッ
加賀「もし嫌だと言うのなら提督ごと……」チャキ
電「待つのです!」ザッ
加賀「!」
提督「電!無事だったのか!」
電「やっぱり……来ていたのですね……」
加賀「……久しぶりね」
提督「……」
電「お願いします、司令官さんに手を出さないでください」
加賀「嫌よ」
電「もしどうしても無理だというのなら……」チャキ
提督「やめろ二人とも!」
加賀「私と戦う気?あの時嫌というほど力の差を教えてあげたはずだけれど……」
電「それでも……電は……司令官さんを守るのです……」ブルブル
電「たとえ……この身が朽ち果てても……」ブルブル
「よく言った、小さな秘書艦娘さん」
加賀「……誰かしら?」
ギロッ
西提督「ちょっと西の方で提督をやってる者だよ」
北上「やっほー」
提督「西提督……」
西提督「僕と北上だけは急いできたんだけど間に合って良かった」
北上「北上様が来たからにはもう大丈夫だよー」
西提督「もう少しで僕の他の艦娘達も到着するだろう。どうする敵さん?」
提督「敵……?」
加賀「そうね、そろそろ引き際かしら」
加賀「でもその気になれば援軍が来る前にここの全員を始末すること位はできるわ……」チャキ
西提督「嘘でしょ?」
北上「いや、実は本当なんだよねー。私と電ちゃんが束になってかかっても多分勝てないと思う」
北上「それに提督狙われたらどうしようもないし、ここが地上だということをふまえても分が悪いかな」
加賀「そういうことよ」
提督「加賀、お前はこの鎮守府を守ってるんじゃないのか!?」
加賀「……いいえ、違うわ」
西提督「この鎮守府を襲ってるのは……彼女達と深海棲艦なんですよ……」
提督「!」
提督「……なんで……」
加賀「これ以上話に付き合う気はないわ」チャキ
電「戦うつもりなのですか?」
加賀「できなくはないけど私もただでは済まなさそうね……」
加賀「いいわ、ここは退いてあげる」
スッ
加賀「その代わりに電、私達と一緒に来なさい」
提督「!」
電「!」
加賀「今私達は戦力がほしいの。それで手を引いてあげるわ」
北上「そんな要求飲むわけ……」
電「わかったのです」
提督「電!」
加賀「……賢い選択ね」
提督「何を言ってるんだ電!」
電「……」
加賀「何も問題ないわ。だってその子は元々私達と一緒だったんですもの」
提督「!」
北上「!」
西提督「!」
提督「電……どういうことだ……?」
電「……」
加賀「早く来なさい」
電「……」テクテク
提督「おい!行くな電!」
電「……西提督さん、司令官さんを頼みますね」
西提督「……わかったよ」
提督「行くな電!なんで何も聞いてないぞ!全部説明しろよ!」ダッ
西提督「北上っ!」
北上「うん」ガシッ
提督「離せ北上!ふざけんな!」
西提督「絶対に離すなよ」
北上「……うん」
電「ごめんなさい……司令官さん……」
提督「ふざけんな!俺と一緒に居たいって言ったじゃねーか!艦娘全員取り戻すって言ったじゃねーか!」
電「ごめんなさい……電は……嘘つきなのです……」
電「どうか……電達の事は忘れてください……」ポロポロ
加賀「さ、行きましょう」スッ
電「さようなら……司令官さん……」スッ
提督「電!電ぁ!」
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ここまで。厳しく接したら駆逐艦に泣かれそうになってあたふたする東提督とそれをニコニコしながら見る鳳翔さん
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