私的良スレ書庫
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元スレ八幡「初詣?」小町「うん!」
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わかる。この人の作品てちょいちょい秀逸なやり取りがあるんだよな
>>405
お前みたいな何の役にも立たん屑レスが一番いらんのやで
お前みたいな何の役にも立たん屑レスが一番いらんのやで
>>405
思っても言わないように皆我慢してるんだから黙ってろよ
思っても言わないように皆我慢してるんだから黙ってろよ
>>407
てめえだけだ
てめえだけだ
今時フリーWi-Fiスポットなんて幾らでもあるんだから
自演の真偽なんか分かんねーよ
大事なのら潰れず続ける事でしょ
自演の真偽なんか分かんねーよ
大事なのら潰れず続ける事でしょ
作者のことじゃなくてくっさいレスする読者の方のことやろ
気にしすぎ
気にしすぎ
ほら、お前らがどうでもいいことで言いあうから1が来なくなっちゃったじゃないか
姫菜が八幡の理解者すぎて泣いたわ
恋人とか友達より八幡には理解者がたりない
1は最後まで続けてくれ
恋人とか友達より八幡には理解者がたりない
1は最後まで続けてくれ
八幡「ただいまー」
小町「お帰りお兄ちゃん、今日は早いね。あ、もしかして告白関係で?」
八幡「あー……まあそんなとこだ」
小町「で、どうだったの? 海老名さんに告白されて付き合うことにしたの?」ワクワク
八幡「いや、保留中」
小町「えっ?」
八幡「ちょっと色々あってな、今週いっぱい時間もらって考えさせてもらうことにしたんだ」
小町「ええー…………こう言っちゃなんだけどお兄ちゃんが告白されるなんてもう一生涯ないかもよ? それとも他に誰か好きな人がいるとか?」
八幡「確かに今日みたいな告白イベントはもう二度とないだろうな…………」
小町「だったら」
八幡「まあ聞けよ。俺もいっぱいいっぱいなんだから相談に乗っては欲しいんだ」
小町「なんか訳ありっぽいね。そんじゃじっくり聞きましょう。コーヒー淹れるからリビング来てよ」
八幡「おう。着替えたら行くわ」
小町「お帰りお兄ちゃん、今日は早いね。あ、もしかして告白関係で?」
八幡「あー……まあそんなとこだ」
小町「で、どうだったの? 海老名さんに告白されて付き合うことにしたの?」ワクワク
八幡「いや、保留中」
小町「えっ?」
八幡「ちょっと色々あってな、今週いっぱい時間もらって考えさせてもらうことにしたんだ」
小町「ええー…………こう言っちゃなんだけどお兄ちゃんが告白されるなんてもう一生涯ないかもよ? それとも他に誰か好きな人がいるとか?」
八幡「確かに今日みたいな告白イベントはもう二度とないだろうな…………」
小町「だったら」
八幡「まあ聞けよ。俺もいっぱいいっぱいなんだから相談に乗っては欲しいんだ」
小町「なんか訳ありっぽいね。そんじゃじっくり聞きましょう。コーヒー淹れるからリビング来てよ」
八幡「おう。着替えたら行くわ」
八幡(俺は自室で部屋着に着替え、リビングに向かう。コーヒーのいい匂いが漂ってきた)
小町「お待たせー。砂糖とかはここね」
八幡「おう、サンキュ」
八幡(座って待っていると小町がコーヒーを目の前に置いてくれる。スティックシュガーをたっぷりと入れてよくかき混ぜた)
小町「いつも思うけどお兄ちゃん糖分取り過ぎじゃない? 糖尿病になっちゃうよ」
八幡「脳みそ使ってるから大丈夫だ。特に今回の件は頭痛くなるほど考えにゃならんし」
小町「なんか昨晩と言ってることが違う…………何があったの?」
八幡「聞いて驚くなよ」
小町「勿体ぶらないでいいから早く」
八幡「今日部室に行ったら雪ノ下と由比ヶ浜と海老名さんがいたんだけど」
小町「うん」
八幡「三人それぞれから告白された」
小町「へー。その海老名さんだけじゃなくて雪乃さんも結衣さんも告白したんだ」
八幡「…………なんか反応薄くね?」
小町「え、だって二人とも前々からお兄ちゃんが好きなんだろうなとは思ってたし」
八幡「…………マジで?」
小町「マジで」
小町「お待たせー。砂糖とかはここね」
八幡「おう、サンキュ」
八幡(座って待っていると小町がコーヒーを目の前に置いてくれる。スティックシュガーをたっぷりと入れてよくかき混ぜた)
小町「いつも思うけどお兄ちゃん糖分取り過ぎじゃない? 糖尿病になっちゃうよ」
八幡「脳みそ使ってるから大丈夫だ。特に今回の件は頭痛くなるほど考えにゃならんし」
小町「なんか昨晩と言ってることが違う…………何があったの?」
八幡「聞いて驚くなよ」
小町「勿体ぶらないでいいから早く」
八幡「今日部室に行ったら雪ノ下と由比ヶ浜と海老名さんがいたんだけど」
小町「うん」
八幡「三人それぞれから告白された」
小町「へー。その海老名さんだけじゃなくて雪乃さんも結衣さんも告白したんだ」
八幡「…………なんか反応薄くね?」
小町「え、だって二人とも前々からお兄ちゃんが好きなんだろうなとは思ってたし」
八幡「…………マジで?」
小町「マジで」
八幡「俺全然わからなかったんだけど…………」
小町「お兄ちゃんは自惚れや勘違いをしないように無意識に自分に言い聞かせていただけだと思うよ」
八幡「だってよ、二人ともいつも俺のことをキモいとか言ったり蔑ろにしたり空気扱いしたりしてんだぞ」
小町「あー……さすがにそれは二人が悪いかな。たぶん油断もあったんだろうけど」
八幡「油断?」
小町「ほら、お兄ちゃんモテないじゃん。だから他の女が近付くことはないと思って慌てなくてもいいと考えてたんだよ、きっと」
八幡「おいおい、目以外は顔は悪くない。国語は学年トップクラスの成績。なかなかの高スペックだぞ俺は」
小町「フォロー出来ないレベルで目が腐ってる。数学は学年最下位クラス。コミュニケーション能力が致命的に不足している」
八幡「やめてくれ小町、その罵倒は俺に効く」
小町「まあ実際のところはモテモテだったわけですね、我が兄は」
八幡「正直今でも冗談かなんかかという疑いを捨て切れてないけどな…………」
小町「お兄ちゃんは自惚れや勘違いをしないように無意識に自分に言い聞かせていただけだと思うよ」
八幡「だってよ、二人ともいつも俺のことをキモいとか言ったり蔑ろにしたり空気扱いしたりしてんだぞ」
小町「あー……さすがにそれは二人が悪いかな。たぶん油断もあったんだろうけど」
八幡「油断?」
小町「ほら、お兄ちゃんモテないじゃん。だから他の女が近付くことはないと思って慌てなくてもいいと考えてたんだよ、きっと」
八幡「おいおい、目以外は顔は悪くない。国語は学年トップクラスの成績。なかなかの高スペックだぞ俺は」
小町「フォロー出来ないレベルで目が腐ってる。数学は学年最下位クラス。コミュニケーション能力が致命的に不足している」
八幡「やめてくれ小町、その罵倒は俺に効く」
小町「まあ実際のところはモテモテだったわけですね、我が兄は」
八幡「正直今でも冗談かなんかかという疑いを捨て切れてないけどな…………」
小町「最近はお兄ちゃん達の仲が微妙だったからもう駄目かなーとは思ってたんだけど」
八幡「…………あいつらが俺を好きだっての、端から見たらわかりやすかったか?」
小町「うん。知らない人が見たらわからないだろうけど、親しい人なら丸分かりだったんじゃない?」
八幡「そうなのか…………」
小町「でもその海老名さんは何でお兄ちゃんを好きになったの? きっかけとか聞いた?」
八幡「一応な…………ほら、初詣ん時ちょっとした事件あっただろ」
小町「あ、あのお兄ちゃん猫騙し活躍事件?」
八幡「どんな事件名だよ…………その時の着物姿の女性な、あれ海老名さんだったらしい」
小町「えーっ!? 本当に!?」
八幡「ああ。部室で写真見せてもらったわ。とりあえずきっかけはそれだな」
小町「ほえー…………ん? でも何で部室で? 海老名さんは奉仕部関係ないんだよね?」
八幡「まあ簡単に言うと、雪ノ下や由比ヶ浜のいないとこで告白するのはフェアじゃないとか何とか。俺にとっても恥ずかしいからここらへんはあんま突っ込まないでくれ」
小町「ふむむ…………で、お兄ちゃんはどうするつもりなの?」
八幡「…………あいつらが俺を好きだっての、端から見たらわかりやすかったか?」
小町「うん。知らない人が見たらわからないだろうけど、親しい人なら丸分かりだったんじゃない?」
八幡「そうなのか…………」
小町「でもその海老名さんは何でお兄ちゃんを好きになったの? きっかけとか聞いた?」
八幡「一応な…………ほら、初詣ん時ちょっとした事件あっただろ」
小町「あ、あのお兄ちゃん猫騙し活躍事件?」
八幡「どんな事件名だよ…………その時の着物姿の女性な、あれ海老名さんだったらしい」
小町「えーっ!? 本当に!?」
八幡「ああ。部室で写真見せてもらったわ。とりあえずきっかけはそれだな」
小町「ほえー…………ん? でも何で部室で? 海老名さんは奉仕部関係ないんだよね?」
八幡「まあ簡単に言うと、雪ノ下や由比ヶ浜のいないとこで告白するのはフェアじゃないとか何とか。俺にとっても恥ずかしいからここらへんはあんま突っ込まないでくれ」
小町「ふむむ…………で、お兄ちゃんはどうするつもりなの?」
八幡「………………」
小町「?」
八幡「どうしよう…………?」
小町「いや、小町に聞かれても…………相談に乗るとは言ったけどちょっと予想外だったよ。海老名さんが雪乃さん達を煽るなんて。普通なら二人きりになって告白するもんだし」
八幡「ああ。こっちから持ちかけといてなんだけど、相談して何とかなるもんじゃないよなこれ」
小町「結局のところお兄ちゃんがどうしたいかってことだもんね」
八幡「だよなあ…………いや、その『どうしたいか』ってのが自分でもよくわかってないんだがな。だからこそ時間をもらったわけなんだが」
小町「今までの人生で縁がなかったから悩むのも無理ないか…………でもお兄ちゃん、これは覚えといて」
八幡「あん?」
小町「ちゃんと、お兄ちゃん自身の気持ちで答えてあげて。誰かを選んだら誰かが傷付くとか考えないで。でないとみんなに失礼だよ」
八幡「…………ああ、わかってる」
八幡(戸部にも似たようなこと言われてるしな)
小町「?」
八幡「どうしよう…………?」
小町「いや、小町に聞かれても…………相談に乗るとは言ったけどちょっと予想外だったよ。海老名さんが雪乃さん達を煽るなんて。普通なら二人きりになって告白するもんだし」
八幡「ああ。こっちから持ちかけといてなんだけど、相談して何とかなるもんじゃないよなこれ」
小町「結局のところお兄ちゃんがどうしたいかってことだもんね」
八幡「だよなあ…………いや、その『どうしたいか』ってのが自分でもよくわかってないんだがな。だからこそ時間をもらったわけなんだが」
小町「今までの人生で縁がなかったから悩むのも無理ないか…………でもお兄ちゃん、これは覚えといて」
八幡「あん?」
小町「ちゃんと、お兄ちゃん自身の気持ちで答えてあげて。誰かを選んだら誰かが傷付くとか考えないで。でないとみんなに失礼だよ」
八幡「…………ああ、わかってる」
八幡(戸部にも似たようなこと言われてるしな)
八幡(さて、一晩考えた結果)
八幡「何も思い付かなかった…………」
小町「そもそも考えてわかることでもなくない?」
八幡「かもな…………ふわぁ……眠いけど学校行くかな。小町は休みなんだっけ?」
小町「うん。自由登校だから家で勉強するつもり。行ってらっしゃーい」
八幡(俺は小町に手を振って玄関を出る。自転車を押して通りに出たところで)
姫菜「あ、ヒキタニ君、偶然だね。はろはろ~」
八幡(海老名さんに声を掛けられた…………いやいや)
八幡「家の場所全然違うだろうが…………待ち伏せか?」
姫菜「あちゃー、バレちゃった? うん、ヒキタニ君と一緒に登校したくてさ」
八幡「何も思い付かなかった…………」
小町「そもそも考えてわかることでもなくない?」
八幡「かもな…………ふわぁ……眠いけど学校行くかな。小町は休みなんだっけ?」
小町「うん。自由登校だから家で勉強するつもり。行ってらっしゃーい」
八幡(俺は小町に手を振って玄関を出る。自転車を押して通りに出たところで)
姫菜「あ、ヒキタニ君、偶然だね。はろはろ~」
八幡(海老名さんに声を掛けられた…………いやいや)
八幡「家の場所全然違うだろうが…………待ち伏せか?」
姫菜「あちゃー、バレちゃった? うん、ヒキタニ君と一緒に登校したくてさ」
うっぉ!ここでいったん終わりかよ!先がチョー気になるじゃねーか。
八幡「一緒にって、俺自転車なんだけど…………」
姫菜「うん、そうだね」
八幡「…………」
姫菜「…………」ニコニコ
八幡「…………後ろ、乗るか?」
姫菜「いいの? ありがとうヒキタニ君」
八幡(海老名さんは嬉しそうに微笑む。くっ、ドキッとしてしまった)
姫菜「じゃ、お邪魔しまーす」
八幡「ああ」
八幡(海老名さんが荷台に跨がり、サドルに座った俺の腰に腕を回す。心なしか以前より込める力が強いような…………)
姫菜「えへへー、こんな恋愛漫画みたいなことができるなんてね。好きな男子の自転車の後ろに乗って登校する男子のお話は何度も見てきたけど」
八幡「それ恋愛漫画じゃなくてBL漫画だからな」
姫菜「男の子同士だって立派な恋愛だよっ!」
八幡「お、おう」
姫菜「あ、でもヒキタニ君は駄目だからね。ちゃんと女子に恋愛すること」
八幡「男子に恋愛することはないから大丈夫だっての」
姫菜「戸塚君もだよ?」
八幡「え、戸塚は男子じゃなくて戸塚だろ?」
姫菜「ちょっと前の私ならその一言で暴走してたんだろうなあ…………」
姫菜「うん、そうだね」
八幡「…………」
姫菜「…………」ニコニコ
八幡「…………後ろ、乗るか?」
姫菜「いいの? ありがとうヒキタニ君」
八幡(海老名さんは嬉しそうに微笑む。くっ、ドキッとしてしまった)
姫菜「じゃ、お邪魔しまーす」
八幡「ああ」
八幡(海老名さんが荷台に跨がり、サドルに座った俺の腰に腕を回す。心なしか以前より込める力が強いような…………)
姫菜「えへへー、こんな恋愛漫画みたいなことができるなんてね。好きな男子の自転車の後ろに乗って登校する男子のお話は何度も見てきたけど」
八幡「それ恋愛漫画じゃなくてBL漫画だからな」
姫菜「男の子同士だって立派な恋愛だよっ!」
八幡「お、おう」
姫菜「あ、でもヒキタニ君は駄目だからね。ちゃんと女子に恋愛すること」
八幡「男子に恋愛することはないから大丈夫だっての」
姫菜「戸塚君もだよ?」
八幡「え、戸塚は男子じゃなくて戸塚だろ?」
姫菜「ちょっと前の私ならその一言で暴走してたんだろうなあ…………」
八幡「もう『はや×はち』は諦めてくれたか?」
姫菜「うん。『はや×はち』も『とつ×はち』も『とべ×はち』も『ざい×はち』もやめたよ」
八幡「多いな! んで総受けにされてんのか…………」
姫菜「ヒキタニ君自分からガンガン攻めるタイプじゃないしねー。だから私から告白してるんだし」
八幡「そ、そうか」
姫菜「でも私に振り向いてもらいたいからやめたんだよ。だからもし私をフったらまた餌食にしちゃうよ~」グフフ
八幡「斬新な脅し方だな……」
姫菜「ま、冗談だけどね」
八幡「冗談に聞こえないところが恐ろしいな」
八幡(そんな会話をしながら学校近くの歩道橋まで来る)
姫菜「じゃ、ここらへんでいいよ。ヒキタニ君朝から目立つの嫌でしょ?」
八幡「だったら昼とかもほっといて欲しいんだが…………」
姫菜「うん、前向きに検討しとくよ」
八幡「ほぼ断りの言葉だよな、それ」
姫菜「あはは、じゃあまたあとでね」
八幡(海老名さんは手を振って歩道橋を上がっていく。自転車の俺はもう少し先の横断歩道まで行かないとならない)
八幡「…………」
八幡(本当ならシリアスな会話になるはずの内容だったのだが、ところどころツッコミ箇所があったためにしどろもどろにならずにすんだ。わざと、なのかなあ…………?)
姫菜「うん。『はや×はち』も『とつ×はち』も『とべ×はち』も『ざい×はち』もやめたよ」
八幡「多いな! んで総受けにされてんのか…………」
姫菜「ヒキタニ君自分からガンガン攻めるタイプじゃないしねー。だから私から告白してるんだし」
八幡「そ、そうか」
姫菜「でも私に振り向いてもらいたいからやめたんだよ。だからもし私をフったらまた餌食にしちゃうよ~」グフフ
八幡「斬新な脅し方だな……」
姫菜「ま、冗談だけどね」
八幡「冗談に聞こえないところが恐ろしいな」
八幡(そんな会話をしながら学校近くの歩道橋まで来る)
姫菜「じゃ、ここらへんでいいよ。ヒキタニ君朝から目立つの嫌でしょ?」
八幡「だったら昼とかもほっといて欲しいんだが…………」
姫菜「うん、前向きに検討しとくよ」
八幡「ほぼ断りの言葉だよな、それ」
姫菜「あはは、じゃあまたあとでね」
八幡(海老名さんは手を振って歩道橋を上がっていく。自転車の俺はもう少し先の横断歩道まで行かないとならない)
八幡「…………」
八幡(本当ならシリアスな会話になるはずの内容だったのだが、ところどころツッコミ箇所があったためにしどろもどろにならずにすんだ。わざと、なのかなあ…………?)
八幡(さて、昼休みである)
八幡(完全に空気と化し、誰にも気付かれぬまま教室を出ることに成功した。ステルスヒッキーの名は伊達じゃない!)
八幡(朝一番に海老名さんが絡んできた以外は特に何事も起こらなかったし、久々に気を使わないぼっちメシを満喫できそうだな)
八幡(購買で昼食を購入し、一応他に人がいないか確認してからベストプレイスに腰を下ろす)
八幡「ふう…………」
八幡(落ち着く…………つくづく俺はぼっち気質なんだなあ……)
八幡「こんな俺の何が良いのやら」
姫菜「教えて欲しいならいくらでも言ってあげようか?」
八幡「うおぉっ!? え、海老名さん!?」
姫菜「こんなとこにいたんだ。今日は結衣も私達とご飯一緒だったのにヒキタニ君すぐにいなくなっちゃうんだもん…………よっこいしょ」
八幡(いつの間にか現れた海老名さんは俺の隣に座る…………って、近い近い!)
姫菜「で、ジャン負けして飲み物買いに行ったらヒキタニ君見つけたから来ちゃった」
八幡「別に来なくていいのに…………」
姫菜「大丈夫。みんな待たせてるしすぐに行くから」
八幡(宣言通り、海老名さんは立ち上がる)
八幡(完全に空気と化し、誰にも気付かれぬまま教室を出ることに成功した。ステルスヒッキーの名は伊達じゃない!)
八幡(朝一番に海老名さんが絡んできた以外は特に何事も起こらなかったし、久々に気を使わないぼっちメシを満喫できそうだな)
八幡(購買で昼食を購入し、一応他に人がいないか確認してからベストプレイスに腰を下ろす)
八幡「ふう…………」
八幡(落ち着く…………つくづく俺はぼっち気質なんだなあ……)
八幡「こんな俺の何が良いのやら」
姫菜「教えて欲しいならいくらでも言ってあげようか?」
八幡「うおぉっ!? え、海老名さん!?」
姫菜「こんなとこにいたんだ。今日は結衣も私達とご飯一緒だったのにヒキタニ君すぐにいなくなっちゃうんだもん…………よっこいしょ」
八幡(いつの間にか現れた海老名さんは俺の隣に座る…………って、近い近い!)
姫菜「で、ジャン負けして飲み物買いに行ったらヒキタニ君見つけたから来ちゃった」
八幡「別に来なくていいのに…………」
姫菜「大丈夫。みんな待たせてるしすぐに行くから」
八幡(宣言通り、海老名さんは立ち上がる)
姫菜「んー、でも自分でもびっくりだね」
八幡「何がだ?」
姫菜「好きな人とちょっとお話出来ただけで、すっごい嬉しくなっちゃう乙女心が自分の中にあったなんてさ」
八幡「なっ…………!」
姫菜「あははっ、じゃあまたね」
八幡(戸惑う俺をよそに海老名さんは自販機のある方向へ行ってしまった)
八幡「…………」
八幡(顔が、熱い。間違いなく真っ赤になっているだろう)
八幡(本来なら震えるほど冷たい風が心地いいほどだ。味がよくわからなくなった残りの昼食を俺は頬張った)
八幡「何がだ?」
姫菜「好きな人とちょっとお話出来ただけで、すっごい嬉しくなっちゃう乙女心が自分の中にあったなんてさ」
八幡「なっ…………!」
姫菜「あははっ、じゃあまたね」
八幡(戸惑う俺をよそに海老名さんは自販機のある方向へ行ってしまった)
八幡「…………」
八幡(顔が、熱い。間違いなく真っ赤になっているだろう)
八幡(本来なら震えるほど冷たい風が心地いいほどだ。味がよくわからなくなった残りの昼食を俺は頬張った)
奉仕部の二人が便乗で告白してる状況じゃなかったらもっと面白かったのになあ
八幡「うーっす」ガラガラ
雪乃「こんにちは比企谷君」
八幡「おう」
八幡(放課後になり、俺は奉仕部部室へとやってくる。カバンを机に置き、いつもの席に座った)
雪乃「比企谷君、紅茶を淹れようと思うのだけれどあなたも飲むかしら?」
八幡「あれ、由比ヶ浜を待たなくていいのか?」
雪乃「由比ヶ浜さんは三浦さん達と出掛けるそうよ」
八幡「そうか。んじゃ頼むわ」
雪乃「ええ」
八幡(雪ノ下は席を立ち、準備を始める。なら今日は二人か)
八幡(二人…………? うぐ、ちょっと意識しちまうな)
雪乃「はい、どうぞ」
八幡「おう、サンキュ」
八幡(俺は目の前に出されたカップを取り、冷ましながら口に含む)
雪乃「でも正直あなたも今日は来ないと思っていたわ」
八幡「あん? 何でだ?」
雪乃「告白してきた相手と同じ部屋で過ごすなんてあなたにとって苦痛ではないかと思ったもの」
八幡「う…………まあな」
雪乃「それでも来たということはもう答えが出たのかしら?」
八幡「俺がそんなすぐに決断できるとはお前も思ってないだろ?」
雪乃「ええ、もちろん」
雪乃「こんにちは比企谷君」
八幡「おう」
八幡(放課後になり、俺は奉仕部部室へとやってくる。カバンを机に置き、いつもの席に座った)
雪乃「比企谷君、紅茶を淹れようと思うのだけれどあなたも飲むかしら?」
八幡「あれ、由比ヶ浜を待たなくていいのか?」
雪乃「由比ヶ浜さんは三浦さん達と出掛けるそうよ」
八幡「そうか。んじゃ頼むわ」
雪乃「ええ」
八幡(雪ノ下は席を立ち、準備を始める。なら今日は二人か)
八幡(二人…………? うぐ、ちょっと意識しちまうな)
雪乃「はい、どうぞ」
八幡「おう、サンキュ」
八幡(俺は目の前に出されたカップを取り、冷ましながら口に含む)
雪乃「でも正直あなたも今日は来ないと思っていたわ」
八幡「あん? 何でだ?」
雪乃「告白してきた相手と同じ部屋で過ごすなんてあなたにとって苦痛ではないかと思ったもの」
八幡「う…………まあな」
雪乃「それでも来たということはもう答えが出たのかしら?」
八幡「俺がそんなすぐに決断できるとはお前も思ってないだろ?」
雪乃「ええ、もちろん」
八幡「即答かよ…………まあさすがに目を逸らしていい問題じゃないしな。ちゃんとみんなと向き合わなきゃならんし」
雪乃「あら……ふふ、由比ヶ浜さんも当てが外れたわね」
八幡「由比ヶ浜?」
雪乃「どうせあなたが来ないと踏んで彼女は三浦さん達と出掛けることにしたのよ。最近御無沙汰だったらしいから」
八幡「そういやずっとこっちに顔出してたもんな」
八幡(そして冬休み中は分解しかけていたわけだし、なかなか集まる機会もなかったのだろう)
雪乃「ねえ、比企谷君」
八幡「何だ?」
雪乃「私は彼女達を…………いえ、葉山君や戸部君達も含めたあのグループは、正直上辺だけの関係と思っていたこともあったわ」
八幡「あー……俺もだな」
雪乃「でも、あのグループは色んなことがあっても元通りになった。どの告白も成功していないというのに」
八幡「そう、だな……」
雪乃「奉仕部も」
八幡「え?」
雪乃「奉仕部も、あれに負けないくらいの繋がりはあると私は思っているわ」
八幡「………………」
雪乃「だからあなたがどんな答えを出そうとも、私達はそれを受け入れて、尚且つ今まで以上の関係を保てると信じている」
雪乃「あら……ふふ、由比ヶ浜さんも当てが外れたわね」
八幡「由比ヶ浜?」
雪乃「どうせあなたが来ないと踏んで彼女は三浦さん達と出掛けることにしたのよ。最近御無沙汰だったらしいから」
八幡「そういやずっとこっちに顔出してたもんな」
八幡(そして冬休み中は分解しかけていたわけだし、なかなか集まる機会もなかったのだろう)
雪乃「ねえ、比企谷君」
八幡「何だ?」
雪乃「私は彼女達を…………いえ、葉山君や戸部君達も含めたあのグループは、正直上辺だけの関係と思っていたこともあったわ」
八幡「あー……俺もだな」
雪乃「でも、あのグループは色んなことがあっても元通りになった。どの告白も成功していないというのに」
八幡「そう、だな……」
雪乃「奉仕部も」
八幡「え?」
雪乃「奉仕部も、あれに負けないくらいの繋がりはあると私は思っているわ」
八幡「………………」
雪乃「だからあなたがどんな答えを出そうとも、私達はそれを受け入れて、尚且つ今まで以上の関係を保てると信じている」
八幡「雪ノ下…………」
雪乃「だからあなたはあなただけのことを考えて答えを出してちょうだい。それがきっと一番いい結果に繋がるはずよ」
八幡「…………ああ」
八幡(俺は雪ノ下の言葉に神妙に頷く。それに満足したか、雪ノ下は紅茶のおかわりの支度を始めた。二人とも飲み干してしまったしな)
雪乃「ちなみにこれは私だけでなく、私達三人の総意よ」
八幡「昨日話し合ったのか?」
雪乃「ええ。誰が選ばれても恨みっこなし。選ばれなくても関係を変えたりしない。あと校内での人前での露骨なアピールや強引な誘いは比企谷君に迷惑だからしない。など、ね」
八幡「ああ、だから昼休みとか無理に誘ってこなかったのか」
雪乃「断られたらそこで諦めると言っていたけれど、その前に逃げ出したらしいわね…………どうぞ」コトッ
八幡「サンキュ…………まあ何があるかわからなかったしな。結局海老名さんには見つかってちょっと話はしたけれど」
雪乃「え、ぬ、抜け駆け? 比企谷君、その状況を詳しく教えなさい!」
八幡「うお、食いつくな…………いや、一人でメシ食ってたらたまたま通りかかった海老名さんとちょっと話しただけだよ。本当に偶然ぽかったぞ」
雪乃「だからあなたはあなただけのことを考えて答えを出してちょうだい。それがきっと一番いい結果に繋がるはずよ」
八幡「…………ああ」
八幡(俺は雪ノ下の言葉に神妙に頷く。それに満足したか、雪ノ下は紅茶のおかわりの支度を始めた。二人とも飲み干してしまったしな)
雪乃「ちなみにこれは私だけでなく、私達三人の総意よ」
八幡「昨日話し合ったのか?」
雪乃「ええ。誰が選ばれても恨みっこなし。選ばれなくても関係を変えたりしない。あと校内での人前での露骨なアピールや強引な誘いは比企谷君に迷惑だからしない。など、ね」
八幡「ああ、だから昼休みとか無理に誘ってこなかったのか」
雪乃「断られたらそこで諦めると言っていたけれど、その前に逃げ出したらしいわね…………どうぞ」コトッ
八幡「サンキュ…………まあ何があるかわからなかったしな。結局海老名さんには見つかってちょっと話はしたけれど」
雪乃「え、ぬ、抜け駆け? 比企谷君、その状況を詳しく教えなさい!」
八幡「うお、食いつくな…………いや、一人でメシ食ってたらたまたま通りかかった海老名さんとちょっと話しただけだよ。本当に偶然ぽかったぞ」
雪乃「そ、そう。ならいいのだけれど」
八幡「でも校内でってことは学外ではなんかするつもりなのか?」
雪乃「そんなことは…………いえ、その手があったわね」
八幡「変なこと企むなよ……てか朝の海老名さんの行動はそれだったのか」
雪乃「朝?」
八幡「ああ。何か一緒に俺と登校したいからっつってうちの前で待ってたわ」
雪乃「! そ、それで、一緒に登校したのかしら?」
八幡「まあ、な。自転車の後ろに乗っけて途中まで。人通り多くなる辺りで別れたけど」
雪乃「くっ……彼女、行動力あるわね…………こうなったら私も明日……」ブツブツ
八幡「おいやめろ」
雪乃「私だって比企谷君とお付き合いしたいのよ。海老名さんに負けていられないわ」
八幡「お、お付き合いしたいって……」
雪乃「あっ……」////
八幡「いや、今更照れることでもないんだろうけど…………」
雪乃「と、とにかく、一番付き合いが長いはずの私が出遅れている気がするのは否定できないわ。もう少し攻めないと…………」
八幡「その、気持ちは嬉しいけど、あんまやりすぎると引くからな俺。釘を差しとくが」
雪乃「…………わかったわ」
八幡「でも校内でってことは学外ではなんかするつもりなのか?」
雪乃「そんなことは…………いえ、その手があったわね」
八幡「変なこと企むなよ……てか朝の海老名さんの行動はそれだったのか」
雪乃「朝?」
八幡「ああ。何か一緒に俺と登校したいからっつってうちの前で待ってたわ」
雪乃「! そ、それで、一緒に登校したのかしら?」
八幡「まあ、な。自転車の後ろに乗っけて途中まで。人通り多くなる辺りで別れたけど」
雪乃「くっ……彼女、行動力あるわね…………こうなったら私も明日……」ブツブツ
八幡「おいやめろ」
雪乃「私だって比企谷君とお付き合いしたいのよ。海老名さんに負けていられないわ」
八幡「お、お付き合いしたいって……」
雪乃「あっ……」////
八幡「いや、今更照れることでもないんだろうけど…………」
雪乃「と、とにかく、一番付き合いが長いはずの私が出遅れている気がするのは否定できないわ。もう少し攻めないと…………」
八幡「その、気持ちは嬉しいけど、あんまやりすぎると引くからな俺。釘を差しとくが」
雪乃「…………わかったわ」
正直ゆきのんが可愛いと思ったことない
やっぱりめぐりんがナンバーワン
やっぱりめぐりんがナンバーワン
葉山キングダムが色んなことあっても元通りになるのは、別に繋がりがあるからとかそういうのじゃないだろ
あれに負けないくらいって雪ノ下さんが思っちゃダメだあよ
あれに負けないくらいって雪ノ下さんが思っちゃダメだあよ
八幡(それからしばらくは何事もない日々を過ごした。俺からの誘いでない限り、抜け駆けになる行為は禁止だということになったらしい)
八幡(思えばあの朝の海老名さんの行動はこれを見越してのことかもしれない。ギリギリ協定違反にならないところをついてきたというか)
八幡「誰を選ぶか、か…………」
八幡(誰も選ばないという選択肢はない。三人が三人とも俺なんかには不釣り合いなほどの女子だし、俺だって彼女達に好意は持っている)
八幡(雪ノ下雪乃)
八幡(由比ヶ浜結衣)
八幡(海老名姫菜)
八幡(仮にこの中の誰か一人だけに告白されたのなら、数日悩んだ末に受け入れただろう)
八幡(だけど俺は選ばなくちゃいけない。放棄することは許されないんだから)
八幡「………………」
八幡(俺は…………)
八幡(思えばあの朝の海老名さんの行動はこれを見越してのことかもしれない。ギリギリ協定違反にならないところをついてきたというか)
八幡「誰を選ぶか、か…………」
八幡(誰も選ばないという選択肢はない。三人が三人とも俺なんかには不釣り合いなほどの女子だし、俺だって彼女達に好意は持っている)
八幡(雪ノ下雪乃)
八幡(由比ヶ浜結衣)
八幡(海老名姫菜)
八幡(仮にこの中の誰か一人だけに告白されたのなら、数日悩んだ末に受け入れただろう)
八幡(だけど俺は選ばなくちゃいけない。放棄することは許されないんだから)
八幡「………………」
八幡(俺は…………)
【1:449】 八幡「初詣?」小町「うん!」
↑修道無
バンかい望月だっけ?
↑修道無
バンかい望月だっけ?
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