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元スレ提督「ヒモ……」雷「ヒモ!?」
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■別の日■
提督「……」
提督「……」
提督「……う……あ……」
提督「……あ……ぁ……ひ……ひも……」
ドアバーン!
雷「ヒモ3回目でフリーエントリーよ司令官!」
雷「これがいわゆる三度目の正直ね! 司令官、私に養われる覚悟はできてる!? 私はできてるわ!」
提督「……」
提督「……」
提督「……う……あ……」
提督「……あ……ぁ……ひ……ひも……」
ドアバーン!
雷「ヒモ3回目でフリーエントリーよ司令官!」
雷「これがいわゆる三度目の正直ね! 司令官、私に養われる覚悟はできてる!? 私はできてるわ!」
雷「――って司令官!?」
提督「……」グッタリ
雷「どうしたの司令官!? どうして床で寝てるの!? すっごく眠たかったの!?」
雷「春の陽気に誘われちゃったの? でもまだ冬よ! そんなところで寝てたら風邪ひいちゃうわ!」
雷「と、とりあえずお布団を敷かなきゃ!」パタパタ
雷「な、無いわ! ど、どうしよう……そ、そうだっ! 私がお布団になればいいんだわ!」ピコーン
雷「よいしょっと。重くない司令官?」ノソリ
提督「……」グッタリ
雷「どうしたの司令官!? どうして床で寝てるの!? すっごく眠たかったの!?」
雷「春の陽気に誘われちゃったの? でもまだ冬よ! そんなところで寝てたら風邪ひいちゃうわ!」
雷「と、とりあえずお布団を敷かなきゃ!」パタパタ
雷「な、無いわ! ど、どうしよう……そ、そうだっ! 私がお布団になればいいんだわ!」ピコーン
雷「よいしょっと。重くない司令官?」ノソリ
提督「……じ……い」
雷「どうしたの司令官?」
提督「ひも……ひも……ひもじい」ピクピク
雷「ひも……じい? 紐……爺……? ……紐お爺ちゃん? 司令官! 紐みたいにヒョロヒョロなお爺ちゃんがどうしたの!?」ユサユサ
提督「ひもじい……」グゥー
雷「……ひもじい? ひもじいの!? お腹が空いてるって意味ね! 眠くて眠ってたわけじゃないのね! ちょっと待ってて! すぐにご飯作ってくるから!」ダダッ
ドアバーン!
雷「どうしたの司令官?」
提督「ひも……ひも……ひもじい」ピクピク
雷「ひも……じい? 紐……爺……? ……紐お爺ちゃん? 司令官! 紐みたいにヒョロヒョロなお爺ちゃんがどうしたの!?」ユサユサ
提督「ひもじい……」グゥー
雷「……ひもじい? ひもじいの!? お腹が空いてるって意味ね! 眠くて眠ってたわけじゃないのね! ちょっと待ってて! すぐにご飯作ってくるから!」ダダッ
ドアバーン!
■■■
提督「ごちそうさまでした。美味しかったよ雷」テアワセ
提督「あの炒飯のパラパラ具合が……とにかくパラパラしてて、こう……珠玉のパラパラさで……」
提督「とにかく美味かった」
提督(どうやら俺にグルメレポーターの才能はないらしい)
提督(とにかく美味かった)
雷「えへへっ、お粗末様でしたっ」テアワセ
雷「はい、食後にデザートも用意したわっ。おはぎよ」
提督「これも手作りなのか?」
雷「そうよっ。司令官のことを考えながらぎゅぎゅーって握ったんだから」エッヘン
提督「美味いよ。本当に美味い」モグモグ
提督「ごちそうさまでした。美味しかったよ雷」テアワセ
提督「あの炒飯のパラパラ具合が……とにかくパラパラしてて、こう……珠玉のパラパラさで……」
提督「とにかく美味かった」
提督(どうやら俺にグルメレポーターの才能はないらしい)
提督(とにかく美味かった)
雷「えへへっ、お粗末様でしたっ」テアワセ
雷「はい、食後にデザートも用意したわっ。おはぎよ」
提督「これも手作りなのか?」
雷「そうよっ。司令官のことを考えながらぎゅぎゅーって握ったんだから」エッヘン
提督「美味いよ。本当に美味い」モグモグ
雷「あ、ほっぺたに付いてるわ。もー、しょうがないわねー」ヒョイパク
雷「えへへ」ニヘラ
雷「それで司令官? 倒れるくらいお腹を空かしちゃうなんて……一体どうしたの? お昼ご飯は?」
提督「……うむ、恥ずかしい話、ちょっと懐事情が厳しくてな。節約の為に昼を抜いたんだが……あのザマだ」
雷「駄目よそんなんじゃあ! ご飯はしっかり食べないと!」
提督「一応昼前に金剛が差し入れしてくれた紅茶と……あの、なんだ。す、すこ……すこーん?」
提督「アレを食べたから暫く持つと思ってたんだが……結果は見ての通りだ」
雷「えへへ」ニヘラ
雷「それで司令官? 倒れるくらいお腹を空かしちゃうなんて……一体どうしたの? お昼ご飯は?」
提督「……うむ、恥ずかしい話、ちょっと懐事情が厳しくてな。節約の為に昼を抜いたんだが……あのザマだ」
雷「駄目よそんなんじゃあ! ご飯はしっかり食べないと!」
提督「一応昼前に金剛が差し入れしてくれた紅茶と……あの、なんだ。す、すこ……すこーん?」
提督「アレを食べたから暫く持つと思ってたんだが……結果は見ての通りだ」
雷「すこーん……ぶ? 酢昆布? 酢昆布じゃお腹は膨れないわよ! もー金剛さんも駄目ねぇ。どうせ差し入れするならもっとお腹いっぱいになるものじゃないと」ヤレヤレ
雷「それにしても酢昆布と紅茶って変な組み合わせねぇ……英国生まれの人の好みは分からないわ」クビカシゲ
提督(酢昆布じゃないんだが……まあいいか)
提督(実際酢昆布と紅茶が合うのかは分からない)
提督(だが世の中には炙ったイカを肴にミルクティーを嗜む奇特な輩もいることだし、全く合わないってこともないだろう)
提督(しかし美味かった……こんな美味い飯なら毎日でも食べたいくらいだ)
提督(本当に……毎日食べられたら幸せだろうな)
雷「それにしても酢昆布と紅茶って変な組み合わせねぇ……英国生まれの人の好みは分からないわ」クビカシゲ
提督(酢昆布じゃないんだが……まあいいか)
提督(実際酢昆布と紅茶が合うのかは分からない)
提督(だが世の中には炙ったイカを肴にミルクティーを嗜む奇特な輩もいることだし、全く合わないってこともないだろう)
提督(しかし美味かった……こんな美味い飯なら毎日でも食べたいくらいだ)
提督(本当に……毎日食べられたら幸せだろうな)
雷「……」ジー
雷「そう。司令官はお昼ご飯に困ってるのね」
雷「……」
雷「だ、だったら! だったら……その……明日から私がお弁当を作ってあげるわ。ど、どうかしら?」チラチラ
雷「その……司令官が迷惑じゃなかったら……だけど」チラリ
提督(渡りに船とはこのことか……)
提督「そうか? 是非頼むよ」
雷「……っ! 任せて! 司令官の為に美味しいお弁当作っちゃうんだから!」フンス
雷「えへへ……やったぁ」グッ
雷「そう。司令官はお昼ご飯に困ってるのね」
雷「……」
雷「だ、だったら! だったら……その……明日から私がお弁当を作ってあげるわ。ど、どうかしら?」チラチラ
雷「その……司令官が迷惑じゃなかったら……だけど」チラリ
提督(渡りに船とはこのことか……)
提督「そうか? 是非頼むよ」
雷「……っ! 任せて! 司令官の為に美味しいお弁当作っちゃうんだから!」フンス
雷「えへへ……やったぁ」グッ
■■■
雷「それにしても司令官? 懐事情が厳しいって……お金が無いってことよね?」
雷「一体何に使ったの?」
提督「いや……まあ、その……」
雷「待って! 当てて見せるわ!」ピタッ
雷「ズバリ……パチンコね!?」ピコーン
提督「違う」
雷「じゃあ……競馬! 競馬に違いないわ! それとも競輪?」
提督「違う。ギャンブルに興味はない」
雷「……本当に? 私の前だから正直になっていいのよ? 司令官がもっと遊びたいなら、私がお小遣いをあげるわ!」サイフトリダシ
雷「それにしても司令官? 懐事情が厳しいって……お金が無いってことよね?」
雷「一体何に使ったの?」
提督「いや……まあ、その……」
雷「待って! 当てて見せるわ!」ピタッ
雷「ズバリ……パチンコね!?」ピコーン
提督「違う」
雷「じゃあ……競馬! 競馬に違いないわ! それとも競輪?」
提督「違う。ギャンブルに興味はない」
雷「……本当に? 私の前だから正直になっていいのよ? 司令官がもっと遊びたいなら、私がお小遣いをあげるわ!」サイフトリダシ
提督「だから違う。何を期待しているのか知らないが、ギャンブルには全く手を出してない」
雷「そう……残念ね」
雷「ギャンブルじゃないのなら……お酒?」
提督「酒は嗜む程度しか飲まん」
雷「そうよねぇ。タバコも吸わないし……何かをコレクションしてるのも聞いたことがないし」
雷「うーん……」ウデクミ
提督(雷には悪いがいくら目の前で考え込まれようが、これに関しては教えることはできない)
雷「……はっ!? 分かったわ!」
雷「そう……残念ね」
雷「ギャンブルじゃないのなら……お酒?」
提督「酒は嗜む程度しか飲まん」
雷「そうよねぇ。タバコも吸わないし……何かをコレクションしてるのも聞いたことがないし」
雷「うーん……」ウデクミ
提督(雷には悪いがいくら目の前で考え込まれようが、これに関しては教えることはできない)
雷「……はっ!? 分かったわ!」
雷「女の人ね! 女の人を買ったのね!」
雷「ねえ正解? 正解かしら? ……ど、どうしたの司令官? この世の終わりみたいな顔をして……」
提督(そりゃそんな顔もする)
提督「なあ雷さんや。それはどういう意味か分かって言ってるのかね?」
雷「ええ勿論よ! 男の人はどうしても我慢できなくなった時、町に行って女の人を買うって」
雷「司令官も男の人だから例外じゃないわ!」
雷「……って聞いたの」
雷「ねえ正解? 正解かしら? ……ど、どうしたの司令官? この世の終わりみたいな顔をして……」
提督(そりゃそんな顔もする)
提督「なあ雷さんや。それはどういう意味か分かって言ってるのかね?」
雷「ええ勿論よ! 男の人はどうしても我慢できなくなった時、町に行って女の人を買うって」
雷「司令官も男の人だから例外じゃないわ!」
雷「……って聞いたの」
>何かをコレクションしてるのも聞いたことがないし
これくしょんの対象が言うとかなりシュール
これくしょんの対象が言うとかなりシュール
提督「……どこで?」
雷「うん。この間ね、軽空母の皆が酒盛りをするからって。それでお酒のアテを作る鳳翔さんのお手伝いをしたのよ」
雷「それで部屋の中にアテを届けて、その時にそう教えてもらったのよ」
雷「ものすごーく酔っ払った――」
提督(隼鷹か)
提督(あの年中酔っ払い空母め。雷になんてことを吹き込むんだ……)
提督(これは罰としてHDF――ハレンチドスケベファッションだな)
提督(たまには酔いじゃなく羞恥で顔を赤くしてやる……)
雷「うん。この間ね、軽空母の皆が酒盛りをするからって。それでお酒のアテを作る鳳翔さんのお手伝いをしたのよ」
雷「それで部屋の中にアテを届けて、その時にそう教えてもらったのよ」
雷「ものすごーく酔っ払った――」
提督(隼鷹か)
提督(あの年中酔っ払い空母め。雷になんてことを吹き込むんだ……)
提督(これは罰としてHDF――ハレンチドスケベファッションだな)
提督(たまには酔いじゃなく羞恥で顔を赤くしてやる……)
雷「すごーく酔っ払った――瑞鳳さんに教えてもらったのよ」
提督「!?」
提督(なんてこった……。まさか瑞鳳だとは思わなんだ……)
提督(だが軽空母の中でも穢れてないあの瑞鳳が……一体どうして)
提督(隼鷹だな。隼鷹の影響を受けたに違いない。お の れ 隼 鷹 !)ワナワナ
提督(とにかく隼鷹にはHDFだ。今日から1週間の間HDFで強制出撃だ。当然演習にも出てもらう)
提督(そして穢れてしまった瑞鳳は第六駆逐隊の部屋で1月ほど過ごしてもらい、あの頃のピュアな瑞鳳に戻ってもらおう)
提督「!?」
提督(なんてこった……。まさか瑞鳳だとは思わなんだ……)
提督(だが軽空母の中でも穢れてないあの瑞鳳が……一体どうして)
提督(隼鷹だな。隼鷹の影響を受けたに違いない。お の れ 隼 鷹 !)ワナワナ
提督(とにかく隼鷹にはHDFだ。今日から1週間の間HDFで強制出撃だ。当然演習にも出てもらう)
提督(そして穢れてしまった瑞鳳は第六駆逐隊の部屋で1月ほど過ごしてもらい、あの頃のピュアな瑞鳳に戻ってもらおう)
むしろ駆逐艦と間違えられたと勘違いしてハイライト消えそうなんですが
提督(なにはともあれ、雷の誤解を解かねば)
提督「雷よ。隼鷹に汚染された瑞鳳の戯言は忘れるんだ」
雷「大丈夫よ司令官! 男に人だからしょうがないわ! 恥ずかしがらなくていいのよ?」
提督「いや、そうではなく……」
雷「分かるわ。お金を払ってでも女の人に――もの凄く甘えたい。男の人だからそういう時があるわよね!」ウンウン
提督「ん?」
雷「すっごく分かるわ。司令官だって男の人だもの。いえ、戦場で立派に指揮する司令官だからこそ、プレッシャーがどんどん溜まって、そういう風に発散しないといけないのよね!」
提督(どうやら雷は女を買う意味を何か勘違いしているらしいな……)
提督「雷よ。隼鷹に汚染された瑞鳳の戯言は忘れるんだ」
雷「大丈夫よ司令官! 男に人だからしょうがないわ! 恥ずかしがらなくていいのよ?」
提督「いや、そうではなく……」
雷「分かるわ。お金を払ってでも女の人に――もの凄く甘えたい。男の人だからそういう時があるわよね!」ウンウン
提督「ん?」
雷「すっごく分かるわ。司令官だって男の人だもの。いえ、戦場で立派に指揮する司令官だからこそ、プレッシャーがどんどん溜まって、そういう風に発散しないといけないのよね!」
提督(どうやら雷は女を買う意味を何か勘違いしているらしいな……)
雷「でも不経済ね! そんなことしなくても、すぐ側にすっごーく甘えさせてくれる子がいるじゃない!」ドーン
雷「私だったら司令官がどれだけ甘えてこようが……むしろウェルカムよ! どんどん来て!」
雷「それに無料よ! お金なんて払わなくても、タダで好きなだけ甘やかせてあげるわ! もうなんだってやってあげちゃうんだから!」ニヘラァ
提督「……いや、そういうことではなく」
雷「どうしたの司令官? どーんって。私の胸に飛び込んできていいのよ?」
雷「……」クビカシゲ
雷「はっ! そういうことね!」
雷「お金を払って女の人に甘える! それ自体に意味があるのね!?」
雷「た、確かに……お金を払ってしまえば、自分はお金を払った客だから何の気兼ねもなく、どれだけ甘えてもいい……そう、理性のストッパーが外れる」
雷「そういうことね! 深いわ!」
雷「私だったら司令官がどれだけ甘えてこようが……むしろウェルカムよ! どんどん来て!」
雷「それに無料よ! お金なんて払わなくても、タダで好きなだけ甘やかせてあげるわ! もうなんだってやってあげちゃうんだから!」ニヘラァ
提督「……いや、そういうことではなく」
雷「どうしたの司令官? どーんって。私の胸に飛び込んできていいのよ?」
雷「……」クビカシゲ
雷「はっ! そういうことね!」
雷「お金を払って女の人に甘える! それ自体に意味があるのね!?」
雷「た、確かに……お金を払ってしまえば、自分はお金を払った客だから何の気兼ねもなく、どれだけ甘えてもいい……そう、理性のストッパーが外れる」
雷「そういうことね! 深いわ!」
雷「だったら仕方ないけど、司令官からお金を取らないと……」
雷「うーん、どれくらいがいいのかしら」ウデクミ
雷「確か瑞鳳さんは1時間1万円が相場だって、そう言ってたわよね」
提督(瑞鳳ェ……)
雷「高い! 高すぎるわ! んー……100円ね! 1時間100円で私を売るわ!」
雷「はい、というわけで司令官。何時間にする? あ、そう言えば時間を長くすればその分割引も効くもんだって、瑞鳳さんが言ってたわね……」
雷「じゃあ……3時間で300円の半額、150円でどう? とってもお得よ!」
雷「もー24時間コースも作っちゃうわ! 500円! 500円でどう? 司令官を丸1日甘やかせて500円……え、大丈夫かしらこれ? 私が払うべきじゃないの?」ドキドキ
雷「うーん、どれくらいがいいのかしら」ウデクミ
雷「確か瑞鳳さんは1時間1万円が相場だって、そう言ってたわよね」
提督(瑞鳳ェ……)
雷「高い! 高すぎるわ! んー……100円ね! 1時間100円で私を売るわ!」
雷「はい、というわけで司令官。何時間にする? あ、そう言えば時間を長くすればその分割引も効くもんだって、瑞鳳さんが言ってたわね……」
雷「じゃあ……3時間で300円の半額、150円でどう? とってもお得よ!」
雷「もー24時間コースも作っちゃうわ! 500円! 500円でどう? 司令官を丸1日甘やかせて500円……え、大丈夫かしらこれ? 私が払うべきじゃないの?」ドキドキ
提督(幼い少女が心の底から楽しそうに、自分を売りに出している)
提督(それはもう嬉しそうに……遠足の前日、おやつを鞄に詰めるような笑顔で)
提督(間違っている)
提督(正さなければならない。正しい常識を持った軍人として、1人の大人として、そして何より雷の側にいるものとして)
提督(お前の行いは間違っている、そう伝えなければならない)
提督(自分を売るなんてことは決してやってはいけないことだと)
提督(教えなければならない)
提督(それが皆を導く、正しい資質を持った提督としての責務だ)
提督(それはもう嬉しそうに……遠足の前日、おやつを鞄に詰めるような笑顔で)
提督(間違っている)
提督(正さなければならない。正しい常識を持った軍人として、1人の大人として、そして何より雷の側にいるものとして)
提督(お前の行いは間違っている、そう伝えなければならない)
提督(自分を売るなんてことは決してやってはいけないことだと)
提督(教えなければならない)
提督(それが皆を導く、正しい資質を持った提督としての責務だ)
提督「雷」
雷「なぁに司令官? 時間は決めた? あ、そういえば司令官今お金ないのよね? じゃあ、私が代わりに払っておくわ! 私に!」
提督「……」
提督「……」
提督「……取り合えず1時間で頼む」
雷「はーい! うふふっ、何からしてあげようかしらぁ!」
提督(……)
提督(間違っていることを間違っている、そう教えるのは簡単だ。誰にだってできる)
提督(だが俺は雷自身に気づいて欲しいのだ。自分の行いの間違いを)
提督(故にこうして実際に事を行う必要がある)
提督(そう、あるのだ)
雷「そうねぇ……なにはともあれ、まずは……膝枕ね! これは外せないわ!」
提督(必要なことなんだ……)
■■■
雷「なぁに司令官? 時間は決めた? あ、そういえば司令官今お金ないのよね? じゃあ、私が代わりに払っておくわ! 私に!」
提督「……」
提督「……」
提督「……取り合えず1時間で頼む」
雷「はーい! うふふっ、何からしてあげようかしらぁ!」
提督(……)
提督(間違っていることを間違っている、そう教えるのは簡単だ。誰にだってできる)
提督(だが俺は雷自身に気づいて欲しいのだ。自分の行いの間違いを)
提督(故にこうして実際に事を行う必要がある)
提督(そう、あるのだ)
雷「そうねぇ……なにはともあれ、まずは……膝枕ね! これは外せないわ!」
提督(必要なことなんだ……)
■■■
>>77
そりゃ隼鷹よ
そりゃ隼鷹よ
第3紐目「夕雲、浦風、雷の3名による甘やかせ件争奪逆オークションに続く」おしまい
ありがとうございました。
メリークリスマスです。ちょっと靴下集めてきます。
メリークリスマスです。ちょっと靴下集めてきます。
提督「……やはり……駄目なのか?」
提督「だが、それでも俺は……」
提督「やはり……ヒモ、だろうな」
ドアバーン
雷「100メートル先から聞こえたヒモの言葉に反応する艦娘――雷参上!」
雷「4度目の正直よ! 今回こそは……って司令官!? ど、どうしたの!? 頬っぺたが真赤じゃない!」
提督「ちょっとな……」ヒリヒリ
雷「これ誰かに叩かれた跡じゃない! ……と、とにかくクーリングしなきゃ!」パタパタ
提督「だが、それでも俺は……」
提督「やはり……ヒモ、だろうな」
ドアバーン
雷「100メートル先から聞こえたヒモの言葉に反応する艦娘――雷参上!」
雷「4度目の正直よ! 今回こそは……って司令官!? ど、どうしたの!? 頬っぺたが真赤じゃない!」
提督「ちょっとな……」ヒリヒリ
雷「これ誰かに叩かれた跡じゃない! ……と、とにかくクーリングしなきゃ!」パタパタ
雷「氷嚢を用意したわ! 後はこれで冷やして……んんー! と、届かない……!」セノビ
提督「膝に座るといい」
雷「そうさせてもらうわね!」ストン
提督(躊躇なく膝に座ったな。何だか秘書を侍らす悪徳社長になった気分だ……)
雷「じゃあ冷やすわね」ヒヤリ
雷「そ、それで誰がこんなひどいことを……?」
提督「……」
提督「曙だ」
提督「膝に座るといい」
雷「そうさせてもらうわね!」ストン
提督(躊躇なく膝に座ったな。何だか秘書を侍らす悪徳社長になった気分だ……)
雷「じゃあ冷やすわね」ヒヤリ
雷「そ、それで誰がこんなひどいことを……?」
提督「……」
提督「曙だ」
雷「そ、そんな……! ちょっと待っててね司令官。今から行ってこんなことしちゃダメでしょ!って怒ってくるわ!」フンス!
提督「待ってくれ。曙は悪くないんだ。俺のせいなんだ」
雷「司令官の?」
提督「ヒモ……」
雷「ヒモ!? ヒモがどうしたの!?」ガバッ
提督「ヒモ……ヒモQだ」
雷「ヒモQ? ヒモQってあのお菓子の? えっと……ヒモみたいに長いグミだったわよね?」
提督「そうだ。よく知ってたな」ナデナデ
提督「待ってくれ。曙は悪くないんだ。俺のせいなんだ」
雷「司令官の?」
提督「ヒモ……」
雷「ヒモ!? ヒモがどうしたの!?」ガバッ
提督「ヒモ……ヒモQだ」
雷「ヒモQ? ヒモQってあのお菓子の? えっと……ヒモみたいに長いグミだったわよね?」
提督「そうだ。よく知ってたな」ナデナデ
雷「え、えへへっ。間宮さんのお店で売ってたのよ。何回か食べたことがあるわ」
提督「俺もヒモQが好きなんだ。2の付く日には必ず食べてる。おかげで月の後半はヒモQ祭りだよ。ヒモQカーニバルだよ。いや、ヒモQフェスタか?」
雷「そ、そうなの……司令官はヒモQが好き。うん、覚えたわ」
提督「で、俺はそんな愛すべきヒモQを見ながらふとあることを思いついた」
雷「あること?」
提督「世の中にはポッキーゲームというものがある。知ってるか?」
雷「ポッキー……ゲーム? ちょっと待って考えるわ! えっと……ポッキーを使って相手を倒す、的な?」
提督「違う」
雷「そ、そうよねっ。ううん……分からないわ」
提督「俺もヒモQが好きなんだ。2の付く日には必ず食べてる。おかげで月の後半はヒモQ祭りだよ。ヒモQカーニバルだよ。いや、ヒモQフェスタか?」
雷「そ、そうなの……司令官はヒモQが好き。うん、覚えたわ」
提督「で、俺はそんな愛すべきヒモQを見ながらふとあることを思いついた」
雷「あること?」
提督「世の中にはポッキーゲームというものがある。知ってるか?」
雷「ポッキー……ゲーム? ちょっと待って考えるわ! えっと……ポッキーを使って相手を倒す、的な?」
提督「違う」
雷「そ、そうよねっ。ううん……分からないわ」
提督「では正解だ。ゲームは2人で行う。方法は簡単だ。1本のポッキーの端と端、それぞれをお互いが咥える」
雷「そ、それで……?」ドキドキ
提督「後は……サクサクと食べ進める」
雷「ええっ!? そ、そんな……そのままだと……!」
提督「ああ、そうだ。後は野となれ山となれ――行き着く先は唇と唇の接触事故だ。保険適用外のな!」クワッ
雷「キャー! 大事故だわ!」カオマッカ
提督「そして俺は思った。ポッキゲームがあるならヒモQゲームもあるんじゃないか……とな」
雷「あると思うわ!」
雷「そ、それで……?」ドキドキ
提督「後は……サクサクと食べ進める」
雷「ええっ!? そ、そんな……そのままだと……!」
提督「ああ、そうだ。後は野となれ山となれ――行き着く先は唇と唇の接触事故だ。保険適用外のな!」クワッ
雷「キャー! 大事故だわ!」カオマッカ
提督「そして俺は思った。ポッキゲームがあるならヒモQゲームもあるんじゃないか……とな」
雷「あると思うわ!」
提督「一旦そう思ってしまったら、もう自分の欲望を止めることができなくなった」
提督「ヤリたい……ヤリたくってたまらない。もう我慢できないっ(例のゴリラ風に)」
提督「その感情を抑えつけることができなかった」
雷「我慢できないなら仕方ないわね! 本当に司令官ってば早漏ね!」
提督「そう、俺はそうろ……なに?」
提督「今何と言った雷?」
雷「早漏よ。我慢できない男の人は早漏って言うんでしょ?」
提督「ヤリたい……ヤリたくってたまらない。もう我慢できないっ(例のゴリラ風に)」
提督「その感情を抑えつけることができなかった」
雷「我慢できないなら仕方ないわね! 本当に司令官ってば早漏ね!」
提督「そう、俺はそうろ……なに?」
提督「今何と言った雷?」
雷「早漏よ。我慢できない男の人は早漏って言うんでしょ?」
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