元スレ提督「左遷(なが)されて」港湾棲姫「港町」
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151 = 2 :
提督「ほっぽは今……幸せか?私の娘になって……良かったと思うか?」
ほっぽ「……」
ほっぽ「…………エ?」
提督「時々思うんだ、お前たちを娘にした事に後悔はないが、これは私のエゴではないのか」
提督「本当ならあの時に、お前たちの為を思うなら突き放した方が良かったのではないか、と……」
ほっぽ「……………………」
152 = 2 :
ほっぽ「……」スゥー
ほっぽ「フンッ!」ドスッ
提督「ウグッ!?(腹に寝ながら裏拳!?)」
提督「な、何を……」
ほっぽ「馬鹿ナ事ヲキクカラダ」プンプン
153 = 2 :
ほっぽ「ホッポハ……ホッポハオ父サンノ娘ニナル為ニ、方面軍司令官トシテノ地位モ、責務モ、全部ナゲダシタ」
ほっぽ「オカゲデ、北方方面軍以外ノ全深海棲艦カラ恨マレテイル、モシ捕マッタラ、ロクナ死ニ方ハ、出来ナイ」
ほっぽ「仮ニ人類ガ負ケタラ命ハナイ」
ほっぽ「ソレニ、人ノ世界デ深海棲艦ガ上手ク生キテイケルカモ解ラナイカラ」
ほっぽ「人類ガ勝ッテモ、ホッポガドウナルカハ、ワカラナイ」
提督「ほっぽ……」
154 = 2 :
ほっぽ「デモ、ソンナノ覚悟ノ上」
ほっぽ「アノ島デ、オ父サンヲ追ウト決メタ瞬間ニ、迷イハステタ」
ほっぽ「コノ先、ドンナ事ガアッテモ、ドレダケ不幸ナ目ニアッテモ」
ほっぽ「後悔ハシナイ、オ父サンノ娘デアルカギリ、ソレ以上ノ幸セハナイカラ」
155 = 2 :
ほっぽ「二度ト、ソンナ馬鹿ナ質問スルナ」フンッ
提督「……」
提督「……そうだな、すまなかったぽっぽ」ナデナデ
ほっぽ「フンッ、ワカレバイイ」プイッ
提督(私はまだ、見誤っていたらしい)
提督(ほっぽは、本当に強い娘だったんだ)
提督(私が思うより、何段階も上の……)
156 = 2 :
ほっぽ「……オ父サン」
提督「うん……?」
ほっぽ「頭、撫デテ……」
提督「……おう」ナデナデ
ほっぽ「ン……」
157 = 2 :
ほっぽ「……オ父サン、ホッポハ、オ父サンノ娘ダヨネ?」
提督「ああ、そうだな、その通りだよ、ほっぽ」
ほっぽ「ナラ……イイ……」ウトウト
ほっぽ「Zzz……」
提督「……お休み、ほっぽ」ナデナデ
提督(そうだよな、私の軸がぶらついては、私を頼ってやってきたこの子たちも不安になるよな……)
提督「気合がはいったよ、ありがとう、ほっぽ」
ほっぽ「ン……」スゥー……スゥー……
158 = 2 :
●11月末日
~商店街~
提督「うーさむいさむい」
今自宅をめがけて全力疾走している私は鎮守府に通うごく一般的な筋肉モリモリマッチョマン
強いて違うところをあげるとすれば未婚なのに子供が四人もいるってことかナ ─
名前は北方(きたかた)提督!
そんなわけで帰り道にある商店街にやって来たのだ
ふと見ると家具屋に一つの家具が置かれていた
ウホッ!いい家具・・・(ハッ)
そう思っていると突然店員は私の見ている目の前でその家具に割引のシールを貼りだしたのだ・・・!(ぺたー)
店員「 買 わ な い か 」
159 = 2 :
~悪魔の発明~
提督「……というわけで、冬と言えばこれだよな!」
デデドン!
[炬燵にミカン]<我慢できるかオラァン!
ほっぽ「ナニコレ」
レ級「ナンデ机ニ布団ガ?」
ヲ級「ヲ~~?」クビカシゲ
港湾「ナンカ、温カナアトモスフィアヲ感ジル一品」
160 = 2 :
提督「帰りについかってしまってな……まあ、とりあえずはいってみろ、話はそれからだ……よいしょっと」ガサゴソ
ほっぽ「?」ガサゴソ
レ級「ン~?」ガサゴソ
ヲ級「ヲ?」ガサゴソ
港湾「ヨッコイショ」ガサゴソ
161 = 2 :
四人「「「「……」」」」
四人「「「「…………」」」」
提督「あ~、たまらん、どうだみんな」
ほっぽ「アッタカイ……」
レ級「アア~~~」
ヲ級「ヲ……」
港湾「コレハ、至福…」
162 = 2 :
提督「良いだろう、炬燵」
ほっぽ「トテモイイ」
レ級「アッタカクテイイネ」
ヲ級「ヲ~~(恍惚)」
港湾「炬燵デ、蜜柑、究極ノクミアワセ」モッキュモッキュ
提督「港湾手が早いよ、良いけどさ」
163 = 2 :
~提督の知恵袋(読み飛ばし可)~
提督「この炬燵というものは、一説によれば室町時代に中国から原型になるものが伝来したそうだ」
提督「当初は囲炉裏の上に櫓を組み、そこに布団をかけたものだったらしい」
提督「その後、明治以降に外国人が囲炉裏を深い位置にして腰掛けられるようにしたことで掘りごたつが生まれたんだ」
提督「大正期には囲炉裏部分が電気式に変わり、二次大戦後にはその電気式の放熱部が机の裏側にくっついて現在の形になったらしい」
提督「日本以外ではイランにコルシという似たような暖房器具があるが、ソレ以外だと基本的に床に直接座る文化圏があまりないから、殆ど日本独特の暖房器具だそうだ」
ほっぽ「ヘー」
*知恵袋終わり
164 = 2 :
扶桑「ただいま帰りました……外が寒くて寒くて……あ……!」
山城「もう冬ねぇ……ああ!」
扶桑・山城「「炬燵!」」
ヲ級「オカエリ、オ母サン、コレオ父サンガ買ッテキタノ」
レ級「ニシシ、アッタカクテ、イイ気持チ」
ほっぽ「オ母サンモハイロウ」
山城「提督気が利くわね、暖かいのよねこれ」
扶桑「これはありがたいですね……でも全員で入れるかしら?」
165 :
新スレ来てるじゃーん!
テンポよくて好きです 楽しみに読ませてもらってます
166 = 2 :
提督「あー、少々手狭だが、私の膝にだれかのるか?」
レ級「ア!オレガ乗ル!」
ほっぽ「ジャア、ホッポハヲ姉チャンノ隣ニツメル」
山城「姉様、二人で詰めて入りましょう」
山城「そうね、山城」
港湾「私ハ体格的ニ一人デ使ワセテモラウネ」
*図解
提督(膝にレ級)
扶机机ヲ
山机机ほ
港湾
167 = 2 :
提督「少々狭いけど、これはこれで良いな」
扶桑「ええ、皆で肩を寄せ合って一つの炬燵に入っていると、『団欒』という感じがします」
山城「そうですね、姉様」
ほっぽ「ナンカ、楽シイナ、コレ」
レ級「ニシシ、オ父サンノ膝ニ乗リナガラダト、背中モアッタカイネ」ニコニコ
ヲ級「ヲ……体モ、心モ、アタタマルネ」
港湾「蜜柑モオイシイシ、炬燵ハアッタカイ、イウコトナシノ、至福ノ時」モッキュモッキュ
168 = 2 :
~一時間後~
扶桑「今日はせっかくなので鍋にしてみました」
山城「ヲ級、机の上のコンロに鍋を置いてね」
ヲ級「ハーイ、ヨイショット」コトン
[鍋]グツグツ
ほっぽ「豚肉ニ、キャベツニ、ホウレン草?」
港湾「随分、シンプル」
レ級「何ノ鍋?」
169 = 2 :
提督「これは、常夜鍋(じょうやなべ)だな」
*常夜鍋(魯山人曰く宵夜鍋とも)、毎日食べても飽きが来ないという意味から名付けられたという。
基本レシピは豚肉やほうれん草、キャベツなどを酒をいれた出汁で煮込むだけという簡単なものだが、故にこそ飽きが来ない美味しさがある。
料理の分類としては水炊きやちり鍋の一種。
提督「個々人お好みの味付けで食べるんだ、おすすめは大根おろしにポン酢かな?他のタレでもいいけど」
扶桑「取皿はこれよ」つ皿
山城「ポン酢、胡麻ダレ、大根おろし、ニンニク、生姜、七味、塩コショウetc……大体の調味料はあるから、好きに試してみなさい」
170 = 2 :
~そんなこんなで~
提督「さて、命をくれた食べ物に感謝して……」パンッ
提督「いただきます」
四人『イタダキマス!』
扶桑・山城「いただきます」
171 = 2 :
提督「うんうん、やっぱりおろしポン酢と豚肉の相性は抜群だな」モッキュモッキュ
扶桑「鍋は準備が簡単で、美味しくて、栄養もたっぷり取れる良い料理ですね……あ、山城、生姜をとってくれる?」
山城「はい姉様……すりおろした生姜で体の芯からあったまりますね」
ほっぽ「ハフ……ハフ……アツイ……ケドウマイ」
レ級「キャベツガホクホクデオイシイネ」
ヲ級「簡単ダケド、ヲイシイ、バーベキュートハ逆方向ノ料理ネ」モッキュモッキュ
港湾「アノバーベキューモオイシカッタケド、コノ鍋モ大変美味」モッキュモッキュ
172 = 2 :
提督「炬燵で鍋、たまらないな」
港湾「同意」モッキュモッキュ
ほっぽ「ポカポカスル」
ヲ級「ヲ……?具ガモウナイネ」
レ級「アトチョットダケ欲シイカモ……」
扶桑「そういう時は、これね」つ[うどん]ドサドサ
山城「追加であまった具材も投入するわね」つ[肉・野菜]ドサドサ
グツグツ
[うどん]<君の締めはうどん?それとも雑炊?
173 = 2 :
提督「締めはこれだよな」ズルズル
港湾「一粒デ二度オイシイトハコノ事」ズルズル
ほっぽ「肉ト野菜ノ出汁ガ出テテオイシイ」ズルズル
レ級「普段ノウドンヨリオイシイ気ガスルネ」ズルズル
ヲ級「ヲ、ソウネレ級」ズルズル
扶桑「ふふふ、喜んでもらえてよかったわね、山城」ニコニコ
山城「ええ、そうですね、姉様」ニコニコ
174 = 2 :
~食後~
提督「フゥー、美味しかったな……」ネッコロガリ
レ級「ウン……」イッショニネッコロガリ
ほっぽ「……オナカイッパイ」ネッコロガリ
ヲ級「ヲ~……」ネッコロガリ
港湾「大満足……」ネッコロガリ
扶桑「ああ……だらしないけど……」ネッコロガリ
山城「食後に炬燵の組み合わせは悪魔的だわ……」ネッコロガリ
皆『……』
皆『…………』
皆『Zzz……』
ヲ級の帽子(部屋の隅)「……ダボハゼ野郎まで何炬燵で寝てんでい、風邪引いても知らねぇぞ手前等」ハァ…
175 = 2 :
10分程小休止をいただきます、少々お待ちくださいませ
176 = 2 :
お待たせしました、再開致します
177 = 2 :
●12月下旬
~クリスマス~
提督「今日はクリスマスだからな、皆でケーキやジュースを買いに行こうか」
ほっぽ「クリスマス?」
レ級「ナニソレ?」
扶桑「イエス・キリストの誕生日よ、偉大な聖人の誕生日だからみんなでそれを祝うの」
山城「ちなみに欧州では大晦日に相当するそうよ、お祭り好きの日本ではどんちゃん騒ぎの一大イベントになっているけど」
ヲ級「ヲ?ヲ父サン達、キリスト教徒?」キョトン
港湾「神道ハ?仏教ハ?」クビカシゲ
提督「ええと、その、まあ細かいことは良いんだよ!偉大な人なのは間違いないんだから、他宗教の人間が祝ったってバチは当たらないって!」
*人口一億人の筈なのに、日本の仏教徒と神道教徒とキリスト教徒をあわせると何故か3億人になるとたまに4chan(海外の掲示板)でジョークのネタにされます。
178 = 2 :
提督「と、いうわけで、みんなで買い物にいこうか」
山城(提督、その……)
扶桑(私達は、『例のアレ』の用意がありますので……)
提督(そういえばそうだったな、そっちはよろしくたのむ)
扶桑・山城((了解))
提督「あー、扶桑達はそういえば予定があったんだったな、忘れていた。よし、私達だけでいくぞ!」
ほっぽ・レ級「「オーッ!!」」
ヲ級「ヲー」
港湾「オー」
179 = 2 :
~商店街、酒屋~
提督「どーも、酒屋さん、元気?」
酒屋「おや!提督さんに港湾ちゃん!この前は本当にありがとうございました!今日は如何がしましたか?」
提督「えっと、クリスマスのお祝いに、お酒と、皆がのむジュースを買いにきました」
酒屋「ふむ……では、この前のお礼も込めて提督さんにはこちらをあげましょう。お代はいりません」
提督「こ、これは!?いいのですか!?」
酒屋「ええ、この前港湾さんに命を救っていただいたお礼ですよ」ニコ
180 = 2 :
提督「……うちの港湾が?」
酒屋「ええ、降ってきたクレーンをこう、鉄骨でバッキーンって」
提督「へええ……」チラッ
港湾「……(目そらし)」ダラダラ
提督(帰ったら事情を話すように)コソッ
港湾(ウ、ウン)
提督(あ、怒ったりしないからそれだけは安心しなさい)
港湾(ハイ)ホッ
181 = 2 :
酒屋「他の皆さんも、その辺のジュースを一本ずつ持っていってくださいな、私からのクリスマスプレゼントですよ」
ヲ級「ヲ?イイノ?」
酒屋「ええ、今日だけの特別サービスです」ニコリ
港湾「ジャア、遠慮ナク、私ハコノリンゴノヲ」
レ級「ヤッター!ジャア、オレ、コノオレンジノヤツ!!」
ほっぽ「ホッポハ、コノ葡萄ノヲ」
ヲ級「ヲ……ジャア、コノカルピスミタイナノヲ……」
~数分後~
提督「いいものを有難うございます」ペコペコ
酒屋「いえいえ、また来てくださいね」ペコペコ
182 = 2 :
~ケーキ屋さん~
提督「このイチゴのケーキをワンホール下さい」
店員「はーい」
[ケーキのショーウインドウ]<色とりどり!
レ級「オオ、一杯アルネ、オレ、ショートケーキガ好キ」
ほっぽ「ホッポハチョコケーキ」
ヲ級「私ハモンブランカナ」
港湾「一度デイイカラワンホール食ベテミタイ」
183 = 2 :
~ケンタッキー~
提督「時々無性に食べたくなるんだよな、ケンタッキー」
港湾「ワカル」
店員「はいどうぞ、ファミリーサイズです」つ袋
ヲ級「ヲ、アリガト」つ袋
レ級「ニシシ、オイシソウ!」
ほっぽ「アッタカイ内ニカエロウ!」
184 = 2 :
~そんなこんなで~
提督「大体必要なものは買ったし、帰ろうか」
ほっぽ「ウン!」
ヲ級「ヲ、モウ暗クナリハジメテルネ」
レ級「オナカヘッタネ!」
港湾「確カニ」グゥー
185 = 2 :
[電飾]<パァー
提督「お、こうやって電飾がきらびやかになると『クリスマス』って感じがするな」
ヲ級「ヲ……」
港湾「綺麗……」
レ級「オオ……」
ほっぽ「光ノシャワーミタイ……」
186 = 2 :
レ級「ン……」モジモジ
提督「……」ティン
提督「すまん、少々トイレにいきたくなった、あそこのコンビニに寄ろう」
[ファミマ]<テレテレテテン、テレテテテン♪
レ級「ア、ウン!」
187 = 2 :
~店内~
店員「いらっしゃいませー」
提督(ファミチキください)
ヲ級(私ポテト)
港湾(アメリカンドッグ)
レ級(カラアゲ)
ほっぽ(鳥ツクネ串、トッピングニ辛子クレ)
店員(こいつら直接脳内に!?しかも最後の娘渋い!?)
188 = 2 :
~数分後~
ほっぽ「チョット、外ノ空気スッテクル」
提督「おお、支払いすませたらいくよ」
港湾「ヲ級、コレコーヒーマシン?」
ヲ級「ヲ?カップヲ置イテ、自分デヲスノカナ?」
レ級「コーヒー、カフェオレ、ココア、紅茶、抹茶オレマデツクレルノ?スゲー」マジマジ
189 = 2 :
~外~
ほっぽ「フゥ……ン?」
フワッ フワッ
ほっぽ「アッ……」
フワッ フワッ
ほっぽ「……雪」
ほっぽ「…………」
ほっぽ「………………………雪……カ」
190 = 2 :
***
~数年前、北方島~
ほっぽ『ヲ姉チャン……報告……』
ヲ級『海ハ、流氷ニ、大地ハ雪ニオオワレテ……輸送モ、ママナラナイ……』
ヲ級『皆、寒サニ震エテイル』
ヲ級『一部、力尽キテシマッタ者モイル……』
ほっぽ『……大地ガ凍ッテ、墓モ作レナイカ』
ほっぽ『海ニ……イヤ、流氷ニオオワレテ、海ニ還スコトモ無理カ』
ほっぽ『……放置、シテオケ』
ヲ級『……』コクリ
191 = 2 :
~翌年の冬~
ほっぽ『……』ザクッザクッ
ほっぽ『……』ザクッザクッ
ほっぽ『……イタッ』ズキン
ほっぽ『爪ガ……』ズキンズキン
ほっぽ『…………ッ!』ザクッ ザクッ
[小さな雪洞]
ほっぽ『……コンナ、粗末ナ、雪洞シカ出来ナイノカ』
ほっぽ『……ホッポハ、部下ノ墓モ、マトモニ用意出来ナイノカ』
ほっぽ『……』
ほっぽ『サムイ……』
192 = 2 :
~翌年の冬~
ほっぽ『……』
ヲ級『ホッポ、洞窟ニ入ロウ……風邪ヒイチャウ』
ほっぽ『……ヲ姉チャン』
ほっぽ『皆、イツカ、コノ雪ノ下ニキエルンダヨネ』
ほっぽ『ナラ、ホッポハ、イツ、コノ雪ノ下ニ消エルノカナ』
ヲ級『ホッポ……』
193 = 2 :
ほっぽ『ホッポハ、コノ海域ノ、総司令官ダカラ』
ほっぽ『ホッポガ死ヌ時ハ、仲間ガ皆死ンダ時』
ほっぽ『ホッポハ、ソノ責任ヲトルタメニ、死ヌ事ニナル』
ほっぽ『善モ、悪モ、強キモ、弱キモ、皆等シク、イツカハ雪ノ下ニ消エル』
ほっぽ『ナラ、ホッポ達ノ命ニハ、何カ意味ガアルノ?』
ほっぽ『苦シンデ、悲シンデ、寒サニ震エテマデ、生キル必要ガ、本当ニアルノ?』
ヲ級『……』
194 = 2 :
ヲ級『……』ギュッ
ほっぽ『……ヲ姉チャン?』
ヲ級『タトエ、命ニ意味ガナクテモ』
ヲ級『ソレデモ、生キテ欲シイ』
ヲ級『私ハ、ホッポニ生キテ欲シイ……』ギュッ
ほっぽ『ヲ姉チャン……』
195 = 2 :
~翌年~
港湾『私ハ、港湾棲姫、南カラ、避難シテキタノ、私モ此処デ暮ラシタイ』
レ級『ニシシ、オレハ、レ級、一人デ海ヲ彷徨ッテタラ、港湾姉チャンニ出会ッテ、一緒ニ此処マデ来タンダヨ!』
ほっぽ『此処ニ棲ミタイノ?イイケド、ヒドイ島ダゾ?』
港湾『ソレデモイイ、ヨロシク、ホッポ』
レ級『ヨロシク!ホッポ!』
196 = 2 :
~翌年の冬~
ほっぽ『ヲ姉チャン、港湾姉チャン、マタ、雪ノ季節ダネ……』
ヲ級『ソウネ……』
港湾『サムイネ……』
レ級『ミンナー!!温泉ノ湧ク洞窟ガアッタ!!!アツクテ入レナイケド、洞窟ガアタタカイカラ、アソコナラ凍死ノ心配ガナイヨ!!』ブンブン
ほっぽ『ッ!!タダチニ部下ノ皆ヲソノ洞窟ニ!!!』
ヲ級『ヲッ!』コクリ
197 = 2 :
~今年~
ほっぽ『……』
ほっぽ『ウン?』
提督『……』
ほっぽ『ナンダコノ筋肉モリモリマッチョマンノ水死体ハ』ツンツン
提督『うっ……』
ほっぽ『ッ!?イキテル!!』
ほっぽ『オイ!シッカリシロ!筋肉モリモリマッチョマンノクセニ簡単ニシヌナ!!』ズルズル
ヲ級『ホッポドウシタノ?ヲッ!?ナニソノ筋肉モリモリマッチョマン!?』
***
198 = 2 :
ほっぽ「……今年モマタ、雪ガフル」
ほっぽ「寒クテ、苦シカッタ、アノ季節ガ」
ほっぽ「……デモ」
提督「ほっぽ?どうしたんだ?そんな所で、風邪ひくぞ?」
ほっぽ「オ父サン!」ギュッ
提督「おっと、よしよし、一緒に家に帰ろうか」
ほっぽ「ウン!」
199 = 2 :
ほっぽ(モウ、ホッポノ冬ハ、寒イ季節ジャナイ)
ほっぽ(アッタカイ……)
ほっぽ(生キテイテ、ヨカッタ……命ニ、意味ハ、アッタ……)
ほっぽ(オ父サンニ、巡リ会エタカラ)ニコ
200 = 2 :
~家の居間~
提督「みんな飲み物はもったな!行くぞ!」
提督「メリー・クリスマス!!!乾杯!!!」
「「「「「「メリー・クリスマス!!カンパーイ!!」」」」」」
パンッ! パンッ! パンッ!
ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ
ほっぽ「プハァ~///」
レ級「チョットカワッタ味ダケド、オイシイ///」
港湾「ナンカ、オナカガスゴクヘッテキタ///」
ヲ級「ヲ~~////」
提督「ほら、チキンやケーキを沢山たべろよ!」
「「「「ハーイ」」」」
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