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    元スレ提督「左遷(なが)されて」港湾棲姫「港町」

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    1 :

    !!注意!!

    *本作は、【以下の過去作の設定を引き継いでいます】本作を読む前に二作目の『北方島』だけでも読まれるのを強く推奨いたします。
     読まずに本作から読み始めます場合、2レス目に過去作の最低限のあらすじを書いておきますので
     そちらだけでも読んでいただくと、最低限の引き継ぎ要素は把握できると思います。


     重ねていいますが、本作は以下の過去作の続編です、その点にご注意ください。


    一作目、【艦これ】劇糖バレンタイン~提督脂闘編【SS】

    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442412007/



    二作目、提督「ながされて」ほっぽ「北方島」

    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442919974/




    三作目、本作(二作目の直後からの時系列)


    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1448250811

    2 :

    ●前回のあらすじ(過去作を読まずに今作に入られる方用)

     筋肉モリモリマッチョマンの横須賀鎮守府元帥である提督は、沖合で遭難し、北方海域のとある島へ流れ着く。

     そこは北方海域の深海棲艦達の総司令官である北方棲姫の棲む島であった。

     敵地に流れ着いた提督、あわや万事休すかと思われたが、争いを好まない深海棲艦である北方棲姫は、傷つき倒れていた提督を助けてくれたのだった。

     それから二ヶ月、提督は傷が癒えるまでその島で生活し、北方棲姫、港湾棲姫、ヲ級、レ級の四名と非常に親しくなった提督は、

     最終的に義理の親子になるまで仲良くなって、みんなで日本に帰ってきたのだった。

     なお、戻る際に色々やらかし過ぎたツケを払う事になり、その精算の途中から、今作は始まる


    3 = 2 :

    ●九月初頭

    ~提督帰還(前作ラスト)直後~


    扶桑「どういうことか、説明していただけるのですよね、提督」ゴゴゴゴゴ


    山城「ケッコン済みの私達に隠れて四人も子供ができているのはなんでかしらぁ?」ゴゴゴゴゴ


    提督「まて、話せばわかる!?(土下座)」



    扶桑山城「問答無用!!!!」


    提督「アッー!?」



    4 = 2 :


    閑話休題

    扶桑「つまり、怪我をしていた所を助けられて」


    山城「一緒に暮らしているうちに仲良くなり、つい自分の娘にしちゃった、と」


    提督「ふぁい」ボロボロ


    扶桑「どう思う山城?」


    山城「嘘はついていないようですし、情状酌量の予知あり、執行猶予付き推定無罪といった所でしょうか姉様」


    扶桑「そうね、心配させた事への個人的制裁は今終わったし、提督の不倫疑惑はここまでね、山城」


    扶桑「で、問題は……」チラッ


    山城「彼女達との関係よねぇ……」チラッ


    5 = 2 :



    提督「うーん」ボロボロ


    北方棲姫(以下ほっぽ)「オ父サンシッカリシテ!!」アタフタ


    レ級「大丈夫オ父サン!?」アタフタ


    港湾棲姫(以下港湾)「アノ、頑丈ナオ父サンガ!?」アタフタ


    ヲ級「ヲッ!?大丈夫!?」アタフタ






    扶桑「凄い懐かれようね、山城……」


    山城「はい、なんかものすごく、私達がアウェーな空気が……」

    6 = 2 :




    ほっぽ「オイ!イクラ嫁デモ、ヤリスギダ!!」


    レ級「ヒドイヨ!!オ父サンヤット怪我ナオッタノニ!!」


    提督「あ、まって、私は大丈夫だかr」


    ヲ級「ヲ父サンハ、安静ニ、港湾」


    港湾「ウン」ガシイッ!!


    提督「うわっぷ!?(抱きしめられて声出せない!?)」



    扶桑「いや、だから、ちゃんと手加減しましたって!許容範囲は弁えてますから……」


    山城「私達が何年提督と一緒にいると……」








    7 = 2 :





    ほっぽ「ウルサイ!ババア!!」


    レ級「アッチイケ!!年増!!」





    扶桑「」ブチッ


    山城「」ブチッ





    提督\(^o^)/



    8 = 2 :



    ~一時間に及ぶ大喧嘩(口喧嘩のみ)の後~




    扶桑山城「ぜぇ……ぜぇ……」


    ほっぽレ級「ハァ……ハァ……」



    ほっぽ「ホッポハ、オマエラガオ父サンノ嫁トカ、絶対ニミトメナイカラ!!!」

    レ級「オマエラナンカ大嫌イダ!!」


    扶桑「それはこっちのセリフよ!!」


    山城「貴方達が提督の娘だなんて、絶対認めないわよ!!」








    「「「「絶対」」」」







    「「貴方達と仲良くなんかなれない!!」」


    「「オマエラと仲良クナンカナレナイ!!」」


    9 = 2 :

    ~半月後~






    扶桑「ご飯出来たわよー」ニコニコ


    山城「今日は金曜日だからカレーよー」ニコニコ


    レ級「ヤッター!!カレーダー!!」キラキラ


    ほっぽ「カレー!カレー!」キラキラ


    ヲ級「カレー、ヲイシイ」キラキラ


    港湾「カレー、人類ノ食文化ノキワミ」キラキラ






    提督「この即落ちである」







    10 = 2 :



    扶桑「ほら、みんな手を洗って来なさい」ニコニコ


    山城「今日はヲ級のリクエストで甘口よー」ニコニコ


    ヲ級「ヲッ!」パァー


    ほっぽ「イイニオイ!」


    レ級「ヨシ、ハヤク手ヲ洗オウ!」


    港湾「ワカッタ」





    11 = 2 :



    ガヤガヤ



    提督「……」


    扶桑「どうしたのかしら提督?」


    山城「お腹へってないの?」


    提督「いやぁ……半月前の大喧嘩を思い出していてな……」
     

    扶桑「あ、あれは、その……」


    山城「蒸し返すのはやめて……思い出すと恥ずかしくて恥ずかしくて……」


    12 = 2 :



    提督「最初は致命的に関係が崩壊したと思って顔面蒼白になったんだが、3日もすれば普通に会話するようになって一週間で打ち解けて、今はもう普通に仲良いよな」


    扶桑「まぁ……あれは自分でも大人気なかったと、思いますし……」


    山城「互いにもう、言いたいこと全部言い切ったお陰で、なんか一度吹っ切れるともう気にならなくなったというか……」


    提督「雨降って地固まる、か」


    扶桑「それに……ねぇ?山城」


    山城「はい……姉様」


    提督「?」


    扶桑「ほっぽ達、とても可愛くて、よいこばかりだったもので……」


    山城「一度許すともう、可愛くて可愛くて……」


    提督「ああ、確かに(納得)」



    *艦娘は呼び出した提督毎に微妙に性格が違う設定デス、二人ハ提督に似て子供好きデス


    13 = 2 :





    扶桑「……ほっぽ達は向こうにいるわね」キョロキョロ


    扶桑「……提督、裁判の調子はどうですか」ヒソヒソ


    山城「……あの一連の乱痴気騒ぎの責任はどうなるの」ヒソヒソ


    *提督の罪状、保護下の深海棲艦が国会議事堂襲撃&首相を人質にして立て籠もり。
     千体近い深海棲艦が一斉に降伏した事で北方の鎮守府を大混乱にした。


    提督「……心配するな、同期の大将である丁字とT督がかばってくれているし、

    私自身も元帥という立場を安売りしてでも、ほっぽ達の身の安全は確保するつもりだ」ヒソヒソ


    提督「あと、深海棲艦の大量投降に伴う諸問題は、彼等の見目を整えてからを輸送艦の代用として雇用することで対応するようだから、あまり問題ではない」





    14 = 2 :




    提督「それでももし、どうにもなら無くなれば、お前達を連れて夜逃げでもしようと思っている」


    提督「……ついてきて、くれるか?」


    扶桑「何を今更」クスッ


    山城「むしろほっていったら地の果てまで追っていくから」クスッ


    提督「……すまんな」


    <オトーサーン!!ハヤクタベヨー!!


    提督「おっと、レ級達も腹が減ったらしい」


    提督「ご飯にしようか」ニコッ


    扶桑「そうですね」ニコッ


    山城「お腹すいたわね」ニコッ



    15 = 2 :



    ~翌日、軍法会議にて~



    裁判長「判決を言い渡す」


    裁判長「被告である提督は、配下にした深海棲艦達の保護管理義務を怠り、日本全体を大きな混乱に陥れた罪がある」


    裁判長「が、幸運にも一人も人的被害が出なかった事と、提督の今迄の国家への奉仕の度合い、これからへの期待も込めて……」


    裁判長「元帥から少佐への降格、横須賀から地方への左遷、以上を今回の事件の罰とする、何か異論はあるか?」


    提督「ありません、寛大な処置に感謝します」ペコリ


    裁判長「よろしい」


    16 = 2 :



    裁判長「なお、提督の連れてきた深海棲艦四名については提督達の希望に沿い、今後戸籍上は提督の娘として扱う」


    裁判長「それぞれ提督と同じ北方(きたかた)姓を与え、長女北方(きたかた)ヲ級、次女北方港湾、三女北方レ級、四女北方ほっぽとして、国民として扱う事*」


    *以後、作中ではわかりやすさ重視で現在のレ級やヲ級等の表記で通しますが

     所謂「俺さん」や「男さん」の様なモノに相当し、実際には戸籍上の普通の名前で呼ばれているとお思いください。






    裁判長「では、これにて軍法会議を終える、閉廷!解散!」



    17 = 2 :



    ~帰り道にて~



    提督「すまんなT督、丁字、庇ってもらって」 


    T督「ほんとにな、丁字なんかストレスでタダでさえ薄い頭が更に薄くなったんだぞ」


    丁字「うるせぇ!俺はハゲてねぇ!」


    提督「まぁ、お陰で少佐からやり直しって事で決着がついて良かったよ」


    提督「最悪の場合国家反逆罪くらったりしてヲ級達をとられる可能性があったからな……」


    提督「もしもの時はヲ級達を連れて夜逃げする覚悟まで固めてたから、それに比べれば降格と左遷くらい軽いものだ」



    18 = 2 :




    丁字「ああ、実際、ヲ級やほっぽ達を提督から取り上げて実験材料にしようって話もあったんだぜ?胸糞悪いから徹底的に潰してやったが」


    T督「ま、そんな事して提督が暴れ出したら止められる人材は横須賀にもいませんって脅してやったら軒並み黙ったよ、ザマァwww」プギャー


    提督「……本当にありがとな、二人共」


    T督「水くせえ事は言うなよ同輩、今度俺達が困ってたら助けてくれればそれで良いっての」


    丁字「左遷にしたって、オリを見てちゃんと呼び戻してやっから、それまで休暇だと思って楽しんで来いよ、ほっぽ ちゃん達と嫁さんつれてさ」


    提督「……そうだな、ずっと戦い続けているんだ、暫く地方の鎮守府で羽を伸ばしても罰は当たるまい」


    提督「可愛い嫁さんと子供連れてな」ニヤリ


    T督「爆ぜろクソッタレ」ペッ


    丁字「モゲロ馬鹿野郎」ペッ



    19 = 2 :




    提督「……」


    T督「……」


    丁字「……」


    提督「同期の友ってのは良いもんだな」


    T督「だな、懐かしいな、このノリ」


    丁字「ほんと、骨を折った甲斐があったってもんだよ」


    提督「じゃあ、私の鎮守府はこっちだから、またな」


    T督「おうよ、またな提督」


    丁字「またな、提督」


    20 = 2 :



    T督「やれやれ、やっぱりあいつ、いざとなったら日本を捨てる覚悟まで固めてやがったか」


    丁字「予想通りだったな、殺ると決めたら容赦ないアイツのことだ、生半可な事はしないだろうよ」


    丁字「恐らくは横須賀のありとあらゆる倉庫を放火、爆破してゲリラ戦で大混乱にしてから闇夜に紛れて海に消えるつもりだったんだろうな」


    T督「それって夜逃げなのか?破壊工作の間違いじゃね?」


    丁字「アイツにとっちゃ、その範疇なんだろ」


    T督「まったく、なんだかんだで昔からアイツは変わんねぇな」


    丁字「一番真面目なくせに、一番やる事が突拍子もねぇもんな、アイツ」


    T督「ほんとにな……さて、そんじゃあ、アイツがさっさと戻ってこれる様に根回ししますか」


    丁字「世話のかかる奴だよほんと」




    21 = 2 :



    提督「ふぅー……やれやれ、やっと後始末が一段落ついたな」


    提督「……」


    提督「戸籍上、未婚で、嫁(仮)二人に、隠し子四人、か……」


    提督「戦国時代の武士かなにかかな?(現実逃避)」







    22 = 2 :



    ~甘味処間宮~


    扶桑「ほら、間宮のアイスよ」


    山城「美味しいからビックリするわよ」


    ほっぽ「ナニコレ?」スプーンツンツン


    レ級「シロイナ」ジーッ


    ヲ級「ヲ……?」クビカシゲ


    港湾「フム、オ豆腐ミタイ」




    23 = 2 :



    扶桑「ふふ、溶けちゃうから、早く食べてみなさい」


    山城「姉様、じゃあたべましょうか」


    扶桑「そうね……いただきます」

    山城「いただきます」


    ヲ級「ヲッ……ミンナ、私達モ……」


    港湾「ウン、挨拶ハ大事、古事記ニモソウ書イテアル」コクン


    ほっぽ「ワカッタ」コクリ


    レ級「オット、ワスレテタ」






    「「「「イタダキマス」」」」




    24 = 2 :




    ヲ級「……」パクン


    港湾「……」パクン


    ほっぽ「……」パクン


    レ級「……」パクン





    ヲ級「ヲッ……!」パァー


    港湾「……!」パァー


    ほっぽ「コレハ……!」パァー


    レ級「ンン……!」パァー



    扶桑「ふふ、ご感想は?」


    山城「まぁ、聞くまでもない気もするけどね」クスクス



    25 = 2 :



    ヲ級「ヲイシイ……コレヲイシイ」


    ほっぽ「ツメタイ!ウマイ!」ピョンピョン


    レ級「アマイ!不思議ナ食感!」


    港湾「コレハ美味、モット食ベタクナル」モグモグ


    扶桑「良かったわ」ニコニコ


    山城「見ていて和みますね、姉様」ニコニコ



    26 = 2 :




    レ級「ウメェ」モグモグ


    扶桑「あら?口元が汚れてるわよ、レ級」フキフキ 


    レ級「アッ……アリガトウ」テレッ


    レ級「……」


    レ級「……ネェ」


    扶桑「うん?」




    27 = 2 :



    レ級「扶桑サント山城サンハ、オ父サンノ、オ嫁サンナンダヨネ?」


    扶桑「まぁ……そうね、今はカッコカリだけど……そうなれたら良いとは思ってるわね……」


    山城「私は、マァ、アノ、姉様がいるし?提督は、ほっとけないし?まぁ、あの、それよ、ひ、否定はしないわ」アタフタ


    レ級「ジャアサ、二人ノ事」



















    レ級「オ母サンッテ、ヨンデイイ?」マッカ








    28 = 2 :



    扶桑「!!!」ズギューン


    山城「!!!」バキューン



    レ級「駄目……カナ……?」マッカ


    扶桑「良いに決まってるわ!ねぇ山城!」ガシッ


    山城「ええ!むしろ私達の娘でなかったらなんなのかって話ですね姉様!」ガシッ


    レ級「ウワッ!?チョット、クルシ……」ジタバタ


    扶桑「あ、ごめんなさいねレ級、ちょっとテンションが上がりすぎたわね」スッ


    山城「おっと、ごめんなさいレ級」ナデナデ


    レ級(ナンカ、反応ガオ父サンニ似テル)




    29 = 2 :



    扶桑「ふふ……でも、お母さん……良いわね……」


    山城「レ級、実際によんでみてくれるかしら?ほら、山城お母さんって」


    扶桑「あ、ずるいわよ山城、ほら、扶桑お母さんってよんでみて」


    ヲ級(何処カデ見タ光景ネ)


    港湾(反応ガ、オ父サンソックリ)


    ほっぽ(オ母サン……カ……)


    レ級「エット……ジャア……」




    30 = 2 :






    レ級「扶桑オ母サン……山城オ母サン……?」マッカ








    31 = 2 :




    扶桑「はぅ……」ズギューン


    山城「ふわぁ……」バキューン


    扶桑「……いいわね、山城」


    山城「……はい、姉様、これ凄くいいです」コクコク


    レ級「?」


    扶桑「レ級、貴方はもう私達の娘よ」ダキシメ


    山城「そうそう、遠慮なんかしなくていいから!私達の娘だから!」ダキシメ


    レ級「ア……」ギュッ


    レ級「…………」


    レ級(ナンカ……二人ニ抱キシメラレルト、落着ク……)





    32 = 2 :




    ほっぽ「……オ母サン、カ」ギュッ


    ヲ級「ホッポ?」


    港湾「ドウシタノ?」


    扶桑(あらっ……?ふふ、山城、レ級を頼んだわ)


    山城(あっ、わかりました姉様)


    扶桑「もちろん、貴方達三人も、私達の娘だと思っているから」ギュッ


    扶桑「ほら、お母さんって、よんで?」



    33 = 2 :



    ほっぽ「アッ……」


    ヲ級「ヲッ……」


    港湾「……」


    ほっぽ「オ母サン?」


    ヲ級「ヲ母サン……」


    港湾「オ母サン……」


    扶桑「はいはい、お母さんよ」


    ほっぽ「オ母サン!」ギュッ


    ヲ級「ヲ母サン」ギュッ


    港湾「オ母サン」ギュッ


    扶桑「ふふ」ニコニコ


    34 = 2 :

    ~甘味処の外~


    提督「……」ジーッ


    あきつ丸「何してるでありますか、提督殿」


    提督「あ、いや、その、ほっぽ達がうまいこと馴染んでくれてよかったなと思ってな」ポリポリ


    あきつ丸「ふむ?(中を確認)ああ、なるほど」チラリ


    あきつ丸「しかし、いくら気になるとは言え、そんな不審者みたいなのぞき見はやめていただきたいでありますよ、危うく憲兵隊を呼ぶ所でありました」


    提督「すまんすまん」

    35 = 2 :



    あきつ丸「……提督殿も難儀なお人でありますなぁ、なんでもかんでも背負い込もうとするのは悪い癖でありますよ」


    提督「うっ……」


    あきつ丸「それにしても、複雑な家庭事情であります。戸籍上は未婚で自称隠し子の義理の子供四人と、軍法上の仮の妻である、ケッコンカッコカリが二人……」


    あきつ丸「ゴシップ誌にでも持ち込んだら端金にはなりそうでありますな!」カラカラ


    提督「やめてください死んでしまいます」


    あきつ丸「冗談でありますよ、冗談」カラカラ




    36 = 2 :


    あきつ丸「あ、そういえば、地方左遷の話でありますが、自分を連れて行って欲しいであります」


    提督「耳が早いな、理由を聞いても?」


    あきつ丸「自分は陸軍の艦娘であります、故に海上での働きは限定的にならざるをえませんが、逆を言えば陸上での働きには応用が聞くであります」


    あきつ丸「提督殿は左遷される身、出撃よりも陸上業務が増える可能性が高く、自分は役に立つはずであります」


    提督「ふむ、一理ある」


    あきつ丸「ご一考、お願いするであります、それでは」ケイレイビシィッ


    提督「ああ、わかった、考慮しよう」ケイレイビシィッ




    提督「うーむ、誰を連れて行こうか……?」


    提督「まぁ、とりあえず皆と合流するか」

    37 = 2 :


    ~鎮守府の会議室~


    提督「左遷先は地方の小さな港町だ、そんな小さな町の小さな鎮守府に横須賀鎮守府元帥クラスの艦隊を全て持ち込む事は出来ん」


    提督「故に、左遷先での常駐戦力は最低限にして、普段は横須賀に居てもらい、必要に応じて艦隊を派遣してもらおうと思う」


    提督「何か質問は?」


    鈴谷「ハイ!」


    提督「鈴谷さんどうぞ」


    鈴谷「ぶっちゃけ、誰を連れて行くの?」



    提督「それについてはまず扶桑と山城は確定している、二人が居ないと始まらんからな」


    扶桑(よし)グッ


    山城(また置いてけぼりじゃなくて良かった)グッ





    38 = 2 :

    提督「それとあきつ丸を連れていく、あきつ丸は陸軍の艦娘であるから陸上業務では頼りになるはずだ、陸軍基地との協力もあるだろうしな」


    あきつ丸「はっ、了解したであります!!」ビシィ


    提督「あと、武装解除されてるから戦力にはならないが、ほっぽ達は連れて行く」


    提督「ほっぽ達が私の娘だと正式に認められたのは、責任とってそばで監視しておけよという大本営からの命令も含まれているからな」


    鈴谷「あー、ほっぽちゃん達も行くんだねー、まぁ、当たり前か」


    提督「長門さんも連れて行こうか迷ったのだが、留守にする鎮守府を任せられる艦娘が必要だから残って貰おうと思う、留守を頼みます、長門さん」


    長門「ついて行けないのは残念だが、提督にそこまで言われては残らざるを得ないな……」フフッ


    長門「留守は、この長門に任せておけ」


    提督「宜しく頼みます」ペコリ


    提督「その他の艦艇は連れては行かず、ケースバイケースで戦力を新たに派遣したり、入れ替えたりしようと思う」


    鈴谷「なるほどねー、了解したよ」


    39 = 2 :





    提督「皆には迷惑をかける、すまないが、もう少しだけ……もう少しだけ待っていてくれ、必ず此処に帰ってくるから」ペコリ


    長門「提督……まぁ、待っているさ」


    提督「長門……ありがt」






    あきつ丸「まぁ、かえって来なかったらこっちから押しかければ良いだけでありますよ」ケラケラ







    提督「ちょ、おい!?空気をぶっ壊すなよ!?」


    あきつ丸「おっとすいませんでありますね」テヘペロッ


    提督「凄くわざとらしい!?可愛いけどわざとらしい!?」




    40 = 2 :




    長門「……」ポカーン


    鈴谷「……プッ」


    鈴谷「アッハッハッハ!!」


    アハハハ!! スズヤ!!ワライスギデスワ!! 


    41 = 2 :




    長門「……帰ってきてから、変わったな、提督は」フッ


    陸奥「まぁ、前より確実に壁が無くなったわね」クスクス


    赤城「前は強い信頼と絆は感じましたが、今程素の姿を見せてはくれませんでしたからね」
     

    長門「やはり、提督を変えたのは……」


    陸奥「まぁ、十中八九、あの娘達でしょうね」


    赤城「ふふ、よくも我々の提督を少佐まで落っことしてくれましたね、と怒るべきか、それとも……」


    長門「よくぞ提督をここまで変えてくれた、と称えるべきか、というところか?」


    赤城「はい、でも、個人的には……」


    赤城「以前の『元帥閣下』より、今の『お父さん』の提督の方が好きですね」ニコニコ


    長門「……そうだな」ニコッ


    42 = 2 :




    長門(皆、複雑な気分なんだな)


    長門(遭難した提督を助けたのも彼女達なら、提督を少佐まで降格させたのも元を辿れば彼女達)


    長門(そして……私達では決して触れる事の出来ない提督の最も弱い部分を守ってくれているのも、彼女達だ……)


    長門(まったく、これは嫉妬か?それとも感謝か?私自身、どう思っているのかわからんとはままならないな)






    長門(まぁ、ほっぽ達が可愛いからもう細かい事はどうでもいいか)


    *子供好き



    43 = 2 :




    提督「それからの半月は、溜まっていた執務と、鎮守府を長く開ける為に必要な手続きで費やした」


    提督「私がいない間は、臨時の提督として長門に一部の権限を委譲し、最低限鎮守府が執務だけでも回る様にしておいた」


    提督「長門達にはもしも何かあればすぐ私に連絡を入れるか、丁字やT提督を頼るように言い含めてある」


    提督「そして、そんなこんなで9月は終わった」



    44 = 2 :

    ●10月初頭


    ~出立前駅にて~


    提督「列車がくるまでまだ時間があるな……」


    丁字「おっす、提督」トコトコ


    T督「見送りにきてやったぜ」トコトコ


    提督「おお、きてくれたのか二人共」


    ほっぽ「ア、島ニオ父サンヲ迎エニ来タ二人組」


    ヲ級「ヲ、アノ時ノ……コノ間ブリデス」ペコリ


    丁字「おう、あの時ぶりか、元気そうでなによりだな」


    丁字「あ、ヲ級ちゃんだけはこの前執務室であったか」


    *ヲ級だけ提督にお弁当を届けに来てあってます


    45 = 2 :




    丁字「しかしおい提督」


    T督「相変わらずかわいこちゃんばっかりだな」バンバン


    提督「いって、たたくなよ」


    港湾「ドウシタノ?……アッ」トコトコ


    レ級「ン~?」トコトコ


    港湾「ア、アノ時ノスケベコンビ(胸元を隠す)」サッ


    提督「あ?」ジロリ


    丁字「アイエッ!?」


    T督「チョ、誤解だ!いや、誤解じゃないけどお前の思っているようなことはしてない!!」




    46 = 2 :



    提督「何されたんだ港湾」


    港湾「胸元バッカリジロジロ見テセクハラ発言サレタ」


    提督「ほう」(#^ω^)ピキピキ


    丁字「ちゃうんや工藤!お前の娘とはしらんかったんや!!アノ時は戦闘中で、あれは挑発!!ただの敵への挑発やったんや!!ワイらは悪うない!!!」


    T督「そうやで工藤!ワイらお前の娘に粉かけるほど命知らずちゃうっちゅうの!」


    提督「おまえらウチの港湾がかわいくないってのかああん!?あと誰が工藤だ!!」


    丁字「やだこのひとめんどくさい」



    47 = 2 :




    ギャースギャース


    レ級「……」


    レ級「ネエ、オ父サン」クイクイ


    提督「ん?」


    レ級「『娘サンヲクダサイ』ッテ、一般的ニ、ドウイウ意味?」


    提督「んん?そうだな……普通なら、プロポーズの挨拶……か?」


    レ級「……」




    48 = 2 :



    レ級「T督サン」


    T督「ん?」


    レ級「ゴメンナサイ、T督サンノプロポーズハ、オコトワリシマス」ペコリ


    提督「ファッ!?」


    丁字「えええええ!?」


    T督「アイエエエエエエエエエエエ!?」



    49 = 2 :




    提督「どういうことだ貴様、返答の次第によっては5分後の空気を吸えると思うなよ」ゴゴゴゴゴゴ


    T督「チョ、マッテ、マジで見に覚えが……」


    レ級「エ?デモタシカ、初対面ノアノ時『娘サンヲクダサイ』ッテ」


    T督「初対面……?娘さんを下さい……?あっ」


    ***

    ~初対面のアノ時~


    レ級『ハッハッ、ヌルイヌルイヌルイ!!!オ父サンの方が万倍ツヨイゼ!!ソノ程度ジャココハヌケナイナ!!』


    丁字『親いんのお前!?』


    T督『マジか、まだ見ぬお義父さん!!娘さんをください!!』


    ***


    T督「アイエエエ!?確かに言ってる!?言ってるけどアレをここで思い出すかあああああ!?!?!?」ガビーン




    50 = 2 :



    提督「本当にいったのか貴様……前々からロリコンの気がある奴だとはおもっていたが」


    提督「まさか大きめに見積もってもせいぜい小学校高学年から中学生程度にしか見えないうちのレ級相手に求婚するとは……」


    提督(本気モード)「覚悟はできているか?」バキッバキッ


    T督「」


    T督「アイエエエエエエエエエ!?」ダッ


    提督「待てやああああ!!!」ダッ








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