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元スレ京太郎「俺が三年生?」由暉子「ゆきみだいふく、食べませんか?」
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乙でした
夜勤上がりのテンションだったせいか、まいるよで吹き出してしまった。悔しい
夜勤上がりのテンションだったせいか、まいるよで吹き出してしまった。悔しい
・二年、秋、初めての学校祭
京太郎「もうすぐ学祭で、そのあと選挙か」
京太郎「出し物の用意にギターの練習、それに久ちゃんのサポート」
京太郎「地味にやること多いな……」
京太郎「さて、次の曲は……」ペラ
「京太郎ー、電話ー!」
京太郎「あん?」
「ほら、またあの子からよ。姉帯さんだっけ?」
京太郎「マジで?」
「もう、こんなことで嘘なんてつかないわよ」
京太郎「まあ、そうだよな」
「はい、保留にしてるから」
京太郎「ん、サンキュー」
「しっかりやるのよ!」グッ
京太郎「なにそのサムズアップ」
豊音『もしもし、京太郎くんですかっ』
京太郎「これで違ったらどうするんだよ」
豊音『あ、京太郎くん!』
京太郎「元気だったか?」
豊音『うん、ちょー元気だよー』
豊音『……学校祭?』
京太郎「ああ、今週末なんだけどさ」
豊音『わぁ、楽しそう……』
京太郎「……もしかして、行ったことないのか?」
豊音『恥ずかしながらそうなんだ』
京太郎「じゃあ、来てみるか?」
豊音『え?』
京太郎「学校祭。土日のどっちか空いてるならだけどさ」
豊音『行く! 絶対行く!』
京太郎「お、おう」
京太郎「おい、そっちはまだできないのか!?」
「まだだよ! てか注文多すぎ! なにこれ!?」
「須賀と竹井さんで客が集まってんだよ!」
「誰だよメイド&執事喫茶やろうって言ったの!」
京太郎「参ったな……まさかこんなに人が来るとは」
一太「うわ、すごい混んでるね」
京太郎「内木! いいところに」
一太「はい?」
京太郎「もう交代時間過ぎてんのに中々抜けられないんだよ」
一太「この人数じゃね……まさか」
京太郎「よし、頼んだ」ポン
一太「やっぱりか!」
京太郎「それじゃあなっ」タタッ
一太「あーもう……!」
久「あれ、京太郎は?」
一太「交代時間過ぎたからって行っちゃったよ」
久「あいつ……」ピキピキ
一太「あはは……」
豊音「清澄高校……ここであってるんだよね?」
豊音「タクシーの運転手さんはすごいなぁ」
京太郎「悪い悪い、ちょっと遅れちゃったか?」
豊音「あ、京太郎くんだ」
京太郎「ちゃんとここまでたどり着けたか。えらいじゃないか」
豊音「えへへ、タクシーの運転手さんのおかげだよぉ」
京太郎「いやいや、前は俺が駅まで迎えに行ったからさ」
豊音「ちなみに今回はバスだよ。ちょー長旅だったよー」
京太郎「それはそれは……じゃあしっかりエスコートさせてもらおうかな」
京太郎「それではお手を、お嬢様」
豊音「わわっ、まるで執事さんみたい」
京太郎「まぁな、ほら」
豊音「う、うん……」オズオズ
京太郎「まずどこ行く?」
豊音「えっと、よくわからないので京太郎くんにお任せで」
京太郎「だよな」
豊音「だよー」グゥ
豊音「……あ」カァァ
京太郎「とりあえず何か食べ物でも物色するか」
豊音「お、お願いします」
京太郎「ほい、焼きそば」
豊音「ありがと」
京太郎「……てかまだ入るのか」
豊音「余裕だよー」
京太郎(たこ焼きにお好み焼き、フランクフルト焼きとうもろこしにいももち……他にもなんかあったか?)
京太郎「結構色々食べたはずなんだけどな……」
豊音「?」
京太郎「いや、健啖な女子は見てて気持ちいいよ」
豊音「あ……もしかしてお見苦しいところ見せちゃったかな?」
京太郎「だから違うって。この後デザートでもどうだ?」
豊音「ちょー賛成だよー」
京太郎「食った食った……もう食えね」ゲプッ
豊音「大丈夫?」
京太郎「ああ、平気」
豊音「無理しないでね?」
京太郎「だから大丈夫だって」
豊音「でもでも、私のせいで京太郎くんが楽しめなかったらなーって思うと……」
京太郎「そう思うんだったら存分に楽しんでくれ。そしたら俺も楽しいからさ」
豊音「きょ、京太郎くんっ」ガバッ
京太郎「――っ」サッ
豊音「……ど、どうしてよけるの?」
京太郎「いや……嬉しいけど、今それはまずい。頭文字G的な意味で」
豊音「頭文字G?」
京太郎「別の呼び方をするなら……G.E.R.O.リヴァースってところかな」
豊音「わぁ、なんだかかっこいい名前だよー」
京太郎「まぁ、名前だけはそうかもな……」
豊音「?」
京太郎「さて、次は……」
豊音「うーん……あ、あれどうしたのかな?」
「どうする? 主演がダウンしちゃったし」
「どうするもこうするも、代役立ててなんとかするしかないじゃない」
「ダメよ! イメージに合う人じゃなきゃ絶対台無しになるわ!」
「……っていう脚本担当の意見だけど」
「はぁ……」
京太郎「演劇の主演がいなくて困ってる的な?」
豊音「演劇かぁ……ちょっと見てみたかったかも」
京太郎「演劇なぁ……今日はここだけか」
豊音「まぁ、仕方ないかな」
京太郎「……」
京太郎「あの、ちょっといいですか?」
「はい?」
京太郎「今日の演劇って、もうできない感じですか?」
「ああ、ごめんなさいね。ちょっと――」
「見つけたわっ!」
京太郎「えっと……俺?」
「そう、あなたよあなた!」
「ええっと……」
「それってまさか……」
「容姿はまぁ及第点として……何よりも声がぴったりじゃない!」
豊音「どうしたのかな?」
京太郎「まぁ、もしかしたら演劇、見れるかもな」
豊音「本当っ?」
京太郎「ああ……俺は観客側じゃなくなりそうだけど」
「てなわけであなた、劇の主役やってくれない?」
京太郎「わかった」
「即決……話が早くて助かるわ」
豊音「京太郎くん?」
京太郎「待ってろ、最高のステージを見せてやるから」
京太郎「……」
「どう? 私の脚本は」
京太郎「どうもこうも……」
京太郎「英雄の両親を持ち、幼馴染によくアイアンクローをくらっている」
京太郎「昼と夜で人格が変わり、悲しみを覚えると死ぬ」
京太郎「魔法使い派遣会社の社長であり行商人、似顔絵の達人でもある」
京太郎「天流闘神士であり祓魔師でもあり生身でマッハ20のスピードを出す」
京太郎「魔女と契約して魔王となり、発掘したロボットにプラストオンしてエルゴフォームで王の柱を放つ勇者」
京太郎「様々な魔眼、邪眼を保有している」
「そして決めゼリフは……」
京太郎「闇の炎に抱かれて消えろ!」
「もうバッチリね!」
京太郎「いや、なにこのRPGの主人公も真っ青な設定てんこ盛りのキャラ。祓魔師ってマッハ20で動くの?」
「さらに主人公は実は皇帝の息子で――」
京太郎「設定の追加はもういいからっ」
「えー? たしかに劇中じゃ表現できないけど……」
京太郎「色々突っ込みどころあるけど……社長のくせに行商人とかなにやってんの? しかもロボットにまで乗り込んでるし」
「大丈夫、主人公の兼業はお約束よ。ほら、裏で世界を救ってる的な」
京太郎「思いっきり魔王とかいって世界に仇なしてんじゃねーか!」
「ここに勇者って書いてるでしょ」
京太郎「にしたって意味不明だろ! なんで魔王が勇者やってるんだよ!」
「斬新じゃない?」
京太郎「斬新すぎて破綻しそうだよっ」
「大丈夫、そこらへんはうまく……ね?」
京太郎「はぁ……それで、最後の取って付けたかのような魔眼とか邪眼はなに?」
「ほら、相手に自分の命令を強制したりとか、相手の術式を読み取ったりとか……」
京太郎「もういい、頭痛くなってきた……」
「準備はいい?」
京太郎「どうとでもなれだな」
「バッチリってことね? うんうん、いいじゃない」
京太郎「やるって言ったからな」
豊音「わぁ……」ワクワク
京太郎「それに、あんなに期待されてたらな」
「観客の視線で燃え上がる……それでこそ役者よ!」
京太郎「今日限りのな」
「さあ、目指しましょう……頂点を!」
京太郎「……ひょっとして俺は安請け合いをしてしまったのかもしれない」
京太郎「撃っていいのは撃たれる覚悟があるものだけ……」
京太郎「貴様らのようなクズは我が世界には不要だ」
京太郎「闇の炎に抱かれて消えろっ!」
豊音「京太郎くん、ちょーかっこよかったよー!」キラキラ
京太郎「そ、そうか?」
京太郎(俺としては急速に黒歴史が建造されていった気分だけど……)
豊音「あの決め台詞とか、パニッシュメントディスワールドとか……ちょー憧れるよー」
京太郎「うん、あくまでフィクションだからな?」
豊音「あはは、そのぐらいわかってるから大丈夫」
京太郎「にしても……ちょっと頑張りすぎたか」
豊音「京太郎くん、お疲れなのかな?」
京太郎「公演は三回だけだけど、気合入れすぎたかな」
豊音「だって演技、ちょーすごかったもん。おかげで三回とも見ちゃったよ」
京太郎「また熱烈なファンを作ってしまったか……」
豊音「でも……ファンが増えるの、ちょっとやだな」ボソッ
京太郎「ん?」
豊音「ううん、なんでもないから」
京太郎「……心配すんな。帰るまではそばにいるからさ」
豊音「うん……そうだ、次に行きたいとこがあるんだけど」
京太郎「わかった、じゃあ移動するか」
豊音「ここだよ。さっき歩いてる時に見かけたんだ」
京太郎「休憩所?」
豊音「疲れたんだったら、いいかなって」
京太郎「それはいいんだけど……」
京太郎(なんでこの部屋、こんなカーテンで見えなくしてんの?)
京太郎(まさか……休憩所って書いてヤリ部屋とか読むわけじゃないよな?)
豊音「仮眠をとりたい人用にベッドもあるって!」
京太郎「マジか……アウト気味だな」
豊音「ほら、入ろ?」グイッ
京太郎「ちょっ」
京太郎(なんて俺の杞憂はどこ吹く風、中は普通の休憩所でした)
京太郎(ベッドって言っても薄いカーテンで仕切られてるだけで変なことはできなさそうだし)
京太郎(そう、変なことはできないんだよな……)
豊音「zzz」
京太郎「なんでそっちが寝てるんだよ」
豊音「えへへ……きょぉたろーくぅん」モゾモゾ
京太郎(いや、その寝言外に聞こえてるから。超恥ずかしいから)
豊音「そこはダメだよぉ」ムニャムニャ
京太郎(頼むからやめろ! せめて俺の名前は出さないでくれ!)
豊音「ちょー幸せだよぉ」ニヘラッ
京太郎「……まぁ」
京太郎(初めての学校祭ではしゃぎすぎたんだろうな)
京太郎(多少は大目に見てやるか)
豊音「そこぉ、ちょー気持ちいいよー」モゾモゾ
京太郎「……」
京太郎「やっぱ早く起きてくれ……」
それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります
45分まで 同一IDは省きます
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります
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